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2012年06月12日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
落語ブームと言われて、7年くらいたっただろうか。

ホントは、そんなブーム、来てないような気もするが。

今でも、落語関係の著書が数多く発売されているが、
落語論をテーマにしたものが、やはり一番多いと思う。

私も大半の著書を読んだが…。

まあ、当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが、
書かれている内容に、100%納得できる本は一冊も
無かったと言い切っていいような気がする。

勿論、人それぞれの落語論があるから、価値観や


でも、最近の人たちは(プロも一般の人も)、あまりに
自分の価値観をゴリ押ししすぎて、インターネット上で
トラブルになったりするような…もっと言えば、
自らトラブルを起こすような発言を、ブログなんかで
し過ぎているような気がしてならない。

そういう訳で、私もトラブルを起こそうかと…(笑)。

時間がある今だからこそ書ける(笑)、自分流の落語論を
何回かに分けて書いてみようと思う。

まず、テーマその1は、これ。

「昔の人ばかり礼賛するな!」

「懐メロファンのお前が言うな!お前が!」と、
私を知っている人は総ツッコミをするだろうが(笑)、


年配の落語ファンに多いのが、昔の名人ばかりを
礼賛する人。こういう人、凄く嫌い(笑)。

最近は流石に減ってはきたが…。

「黒門町は良かった、志ん生も圓生も良かった」だけで
会話を終わらせるのならともかく、こういう人は続けて

名人に生で間に合って幸せだ」と、大体が言う(笑)。

あと、こういうタイプの人は、大体志ん朝師匠が好きで、
談志家元が嫌いというのも共通点(笑)。

昨年の8月中席、鈴本の「吉例夏夜噺 さん喬・権太楼
特選集」を見に行ったとき、久しぶりにこういう親父に
出くわした。

私は当日券で立見で見るのを承知で行ったのだが…。

そのとき、鈴本の入口のところに、杖をついた
一人の男性がいた。

その方は私に「君は立見で入るの?僕は脚が悪いから、
今日は諦めて帰るよ」というようなことを仰った。

私は「長時間立ってるのはキツいでしょうね…」と
返したのだが、問題はここから先の会話。

「ところで君は、人形町末廣を知ってるかい?」

ほ~ら、始まったぞ!昔の自慢話(苦笑)!

私が生まれたのは、昭和54年2月。

人形町末廣が閉場したのが、昭和45年1月20日。

生まれる9年前だよ、知る訳ゃない!

「すみません、生まれる9年前に閉じちゃったので、
リアルタイムでは知りません…」

続けて、その人は矢継ぎ早に話し出した。

「全部桟敷席の風情がある寄席でね、良かったな~。
志ん生さんも観たし、文楽さんも観たし…」


知ってるよ!客席全部が桟敷だったことぐらい!
アンツルの本なんかの写真で見てるから!

そのあとは、ボーッと聞いてたので、内容忘れた(笑)。
まあ、とにかく昭和の名人の話だったわけ。

次に私に言った言葉も、私がどの程度の落語ファンか
試そうと思って言ったんだろうが…。

「ところで君は、誰のファンなの?」

ほら来た(笑)!

もう、何言われてもいいかあ~と思って、私は正直に
「談志師匠です!」と言い切った。

帰ってきた返事。

「ふ~ん、談志かぁ~。談志もね、昔は良かったんだけど
今はダメだね。昔から志ん朝さんの方が良かったね」


昭和の名人至上主義の見本回答だよ(笑)!

そもそも、なんで「談志」で「志ん朝さん」なのか!?

私は、そのあと何を言ったか記憶がない。おそらくは
適当にごまかして、中に入っちゃったんだと思うが…。

言葉は物凄く悪いが、こういう落語好きが、落語文化を
著しく衰退させたとしか思えない。

文楽・志ん生・圓生・金馬・圓歌・三木助・柳好・
可楽・小さん・馬生という、文字通り大看板が
ズラッと揃っていた、戦後の黄金時代への郷愁を
あまりに引きずりすぎて、上記の人たちの、
いずれかの型を踏襲した落語しか受け付けなく
なってしまったタイプとでも言うべきだろうか。

新作や、新しいクスグリや、ギャグを一切否定し、
昔ながらの古典のみを礼賛するという…。

「贔屓の引き倒し」の見本で、志らく師・昇太師のような、
初心者に分かりやすい、現代的な落語を鼻で笑って、
新しい空気をあまりにも入れなさすぎて、世間一般の
娯楽から隔離させてしまったのが、80年代後半から
00年くらいにかけてだったと思う。

落語評論家の広瀬さんの意見と、ここら辺は大体合う。

「落語」=「年寄りの娯楽」という感じの時代が、
結構長いこと続いていたからねえ~。

それこそ、「囲碁将棋」とか「盆栽」と同一線上に
扱われかねない時代があったんだから。私が小学生~
中学生くらいの頃は。





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最終更新日  2012年06月13日 00時19分24秒
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