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2013年07月28日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
その1:KAWADE夢ムック・立川談志
(河出書房出版・1200円)


50年近く前からの家元の対談や、様々なエッセイなどを
1冊に纏めた、談志ファン垂涎のムック本。

私も初めて読んだ文が多く、新鮮に楽しむことができた。

この本の目玉は、何といっても志の輔・談春の兄弟弟子
対談に尽きる…と思う。

この対談は初めてだろうから。

家元が亡くなった今こそ語れる本音…みたいな言葉が
随所にあり、特に志の輔師匠の言葉には、軽妙な中に
重いものが、随分とあったような気がする。



春風亭柳朝・三笑亭夢楽師らとの鼎談では、先輩2人に
遠慮したのか、あまり口を挟んでいなかったり(笑)。

酔って絡んで、家元を萎縮させた(!)勘三郎、映画の話で
相当家元に はまった と思しき三谷幸喜。

最も気を許して喋っているように見える対談が、高田文夫・
太田光などなど…。

個人的には、澤田隆治さんとの「文学」についての対談が
一番面白く読めた。

「立川談志」を、様々な角度で濃厚に楽しめる一冊だと
思います、これは。


ちょっと嬉しくて、凄く悲しい。

その2・樋口毅宏「タモリ論」
(新潮新書・680円)


タモリファンとして、このタイトルは見逃せなかったので、
即購入した一冊。

幼いときは、笑いの取り方に「大人」を感じて、日テレの
「今夜は最高!」の凄さもわからず、敬遠していた節が


「笑っていいとも!」は、学校を休んだときや、夏休みにゃ
必ず見ていたけども。

しかし、大きくなるにつれて…まあ、私がお笑いマニアに
なってからだが、その思想や笑いの取り方に惚れ込んで、
今では「かなりファン」の部類に、私は入ると思う。

…「笑っていいとも」は、一切見なくなったが(笑)。

この本の著者の方は、私より8歳年上。

昭和56年~57年、「今夜は最高」や「いいとも」、
「タモリ倶楽部」が始まった、お笑い番組花ざかりの頃に、
小学校高学年~中学生だったという、羨ましい世代。

そして、はまったら「タモリ信者」になるであろう世代。
私が勝手にそう思ってるだけだけど(笑)。

というわけで、楽しみにページを捲っていったのだが…。

この著者のファンの方なら、楽しめたのかもしれないが、
私にはとても消化不良だった。

まず、何というか「タモリ論」なのに、あんまり「論」に
なっていないような気がする、文章全体が。

タモリを語るつもりで、別のことを引き合いに出したら、
そっちの分量が多くなりすぎて、話があちこちに飛んで
本末転倒になっちゃった…という感じ。

このブログと似てるよ、ある意味(苦笑)。

これだったら昔、ラサール石井氏が書いたお笑いの
本があったが、そこに短く記されていた文章の方が、
よっぽど「タモリ論」だった気がしてならない。

あと、タモリについて語るとき、避けて通れないのが
「BIG3」のことだと思うが、この本は全体的に
たけし・さんまの分量が多すぎて、何がどうやって
タモリの話に繋がるのかが、よく見えてこなかった。

「タモリ論」と銘打って本を書くなら、「タモリ=8:
たけし=1:さんま=1」位の比率にすべきだろう。

でも、この本は「タモリ=3:たけし=4:さんま=3」
くらいの比率に感じてしまったのだ、私は。

過去の番組についても、ほぼ「笑っていいとも」にしか
触れていないのも、腑に落ちなかった。

他の番組のことが、殆ど書いてないってのは、流石に
「タモリ論」と銘打ってて酷いんじゃないか?と思う。

せめて自分が見ていなくとも、周囲にリサーチするとか
何かして、「ボキャブラ天国」や「ジャングルTV」、
「音楽は世界だ」などの、「別角度からのタモさんが
見られる番組」についても言及して欲しかった。

「いいとも!事件史」みたいなのも、誰でも知ってる
話ばかりだったしねえ…。う~ん…調べてないよな~、
この著者は。

「笑いを論じることが野暮」なら、あえて徹底的に
「野暮」になって、「落語ファン倶楽部」並に(笑)
カルトな内容にすべきだったんじゃないかしら?

「野暮」も一周すると「粋」になると思うけど。

「BIG3への愛」とかいう題名なら、この内容でも
いいけれど、少なくとも「タモリ論」ではない。

著者の方には申し訳ないが、これだけは言い切れる。

…あんまりオススメできないかな?この本は。





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最終更新日  2013年07月28日 23時25分21秒
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