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2013年07月31日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
どうして上方落語の神様は、存在は地味でも、本格派の
噺家を、早くあの世に連れて行ってしまうのか。

米朝師のお弟子さんの枝雀師匠・吉朝師匠と並ぶ、
上方落語の大損失だと思う、昨日の訃報は。

…こういうこと書くと来るかな、批判が…。

笑福亭松鶴一門の中で、一番の本格派と言われ、
「らくだ」や「天王寺詣り」などで、その至芸を
存分に魅せてくれた、笑福亭松喬師匠が逝った。

享年62。あまりに早い。


闘病しながら高座に上がり続けていた、という話は
聞いてはいたが…。

先々週だったろうか、NHK教育の「日本の話芸」で
その姿を見たとき、思わず絶句した。

どちらかと言えば、丸っこい体つきで、アクの強い
独特のダミ声だった松喬師匠が、半分以下に痩せて、
全くの別人になっていた。

高座にメクリが無かったら、本当に誰だか分からない
状況だったかもしれない、お客さんも。

「網舟」という、今まで一度も聴いたことのない噺
(当人もマクラで、そんなことを言っていたが)を

何を言っているのか、聞き取れない箇所が幾つか
あったほどだった。

でも、家元の最期じゃないが、松喬師匠の口から出る
ひと言ひと言が、「落語への慈しみとお別れ」のように
私は聴こえた。


笑って下さい」という気持ちで高座に上がっていたとは
思うのだが、多分落語が始まってしばらく経つまでは、
客席は同情の目で見ていたような風に受け取れたのだ、
テレビを見てて。

ところが、後半に入ったら「普通に笑いを取っていた」
ということに、私は驚き、感動で震えた。

あのテレビが、限りなく最期の高座に近いと思うが、
かなり辛かっただろうに、よくあれだけの高座を
務めることが出来たと思う。やはり気力かな…。

私は10年近く前に、有楽町・よみうりホールでやってた
「東西落語研鑽会」で、一度拝見している。

上方落語に興味が薄い私だが、その話芸に酔ったのを
よく覚えている。

松喬師匠、闘病お疲れさまでございました。

ゆっくり、お休みください。

心から、ご冥福をお祈りいたします。





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最終更新日  2013年07月31日 23時38分19秒
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