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2004.06.28
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 講談社ノベルス。
 建築探偵桜井京介の事件簿・番外編。

 大学2年生になった「蒼」こと薬師寺香澄は、過去の「薬師寺事件」の秘密を、事情を知る京介たち以外に語ったことがなかった。
 が、高校時代からつきあいが続く結城翳には、いつか事情を打ち明けたいと思うようになっていた。

 そんな中、大学で「記憶」に関する実験に参加することになった香澄は、「響」と名乗る人物から「REMEMBER」と書かれたカードを受け取ることになり、さらにゼミで知り合った女子学生・小城に「あなたになら、私の気持ちをわかってもらえるはず」と執拗に迫られることに・・・。

 小城は何をどこまで知っているのか?
 また、「響」とは誰なのか?
 何を思い出せと訴えているのか?

「シリーズ物といえども、作品相互のネタバラシはご法度」と原則を決めた作者も「今回一度きり」とオキテを破り、シリーズ5作目の『原罪の庭』のネタバラシを含めて「薬師寺事件」を蒼の視点から描きなおしています。



 ミステリとしての「謎」と「解明」もありますが、どちらかというと、蒼の成長と、翳との関係を丁寧に描いていて、印象深い一冊に仕上がっています。


Ave Maria





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Last updated  2004.07.05 22:36:03
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