April 20, 2006
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カテゴリ: ふたつのスピカ
念願の高校にも無事合格し、東京での生活へと旅立つアスミ。

一方で、彼女といつも共にあった宇宙飛行士の幽霊・ライオンさんは、恋人のことが忘れられないためか、由比ヶ浜にとどまります。

"ほんとうのひとり"になってしまうかもしれない、そんな不安をかかえつつ、アスミは新天地に赴いたのでした。




入学式。学校生活最初の晴れの舞台。

そこには、閉鎖環境試験のときに一緒に苦難を乗り越えた、ケイ、そしてマリカちゃんもいました。

入りたかった高校に入学できて浮かれまくる入学生たち。
ケイもそんな中のひとりだったわけですが、 マリカちゃんは違いました。

整った容姿、そして魅惑的な目はひときわ周りの注目を集め、浮かれ入学生どもにパーティなどに誘われたりもしたのですが、彼女はそんな誘いを一蹴して、さらにこんな言葉をあびせるわけです。


汚い手
「その汚い手で触れたら・・・・・殺すわよ」


ひとを信じず、ひたすらにひとりで生きられるところを目指していこうとしているこの当時の彼女には、ひとと馴れ合うというのはどうにも耐え難いことだったようです。




式後、うれしそうな表情で帰る生徒たち。
一方、アスミはひとり、新しい住処となった寮へと帰っていきました。

寮の入り口までさしかかったとき、そこには父・トモロウがいました。

彼は、どうにか仕事の暇をつくってアスミの入学式に顔を見せていたのでした。


"入学記念"ということで、外食をしに出る二人。
トモロウは、亡くなった妻との思い出の店へと向かいますが、既につぶれている模様。
仕方なく、屋台のラーメンを食べることにします。

食事をしながら、トモロウは妻の形見をアスミに託し、精一杯の暖かい励ましの言葉をかけ、そして由比ヶ浜へと帰っていきました。



夜の闇も手伝い、本格的にひとりの寂しさを味わいながら寮へと帰るアスミでしたが、帰った寮では、今度はこんなひとたちが。


おかえり


アスミの知らないところで、幼なじみの府中野を筆頭にして、いつまでも帰らないでいるアスミを探してくれているひとたちが、そこにはいたのでした(府中野はまだ探し回っていたらしいです)。

入学式のときにはあんなにツレナイ態度をとっていたマリカちゃんさえも、口では「むりやりひっぱり出された身にもなってよ」などと言ってはいましたが、しっかりと探してくれていたのでした。









ふたつのスピカ 2巻
ふたつのスピカ(2)


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最終更新日  April 20, 2006 11:07:06 PM
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