June 24, 2006
XML
カテゴリ: ふたつのスピカ
予算会議。


厳しい財政で、教員の研究費が削られるという現実の中、ひときわ高い出費項目があることが問題になります。

それは、アスミのサイズに合わせられた特注の宇宙服のためのものでした。

「この生徒一人のために この金額・・・」

そんな声も上がりますが、命をつなぐもの大事なものですから、そういうわけにもいかないわけです。


そこで出てきた佐野先生の黒い名案、

佐野先生

ひととしてかなり間違ったことですから、普通は通るわけありません。
しかし彼は、「彼女に自主的にやめてもらう」ことで、学校の責任問題などはパスできるなどと続けて提案するわけです。

口では言えないまでも内心は自分に来るお金を少しでも多くしたい、そう思う教員は少なくなかったのでしょう。





が、とうとう我慢できずにひとりが割って入ります。



「学校の都合で生徒をやめさせるなんてもってのほかだ」

塩見先生


この意見により、アスミの件については中断され、会議は終わりました。


とはいえ、この会議の後、影で佐野先生は"自主的"というやつを是非実行してほしいと依頼されるのでした。




佐野先生、さっそくアスミに接触し、アスミが宇宙飛行士になるなど無理だと説得したのでした。
極めつけには、こんなことも言ったり。

娘




これにひどく動揺したアスミは、授業をサボり、実家へと帰ってしまうのでした・・・。










・・・・・
なあんて、書いてて泣いちゃいました。久しぶりなんで。

この漫画、若いものたちが宇宙という夢を追って純粋に頑張るのがテーマだったりします。

しかしそのサイドで、かつて若かったものたちが、あきらめかけた夢を取り戻し、そして取り戻していくというテーマもひょっこり現れたりします(佐野先生とか、アスミの父親とかの物語)。


で、今回のおはなしは、そういうサイドのテーマの、序章だったりもするのですね。




ともかく、今回のおはなし、何も分からぬままにやりこめられて、そして逃げてしまったアスミに感情移入というよりは、大人の思惑の錯綜に目が入った、わたくしとしてはそんな感じで読んでたりしました。

個人的には、佐野先生の意見を覆した塩見先生がやたらかっこよく見えました。









ふたつのスピカ 2巻
ふたつのスピカ(2)


拍手にクリックしてくれますと、次書く意欲がすごくわいてきますので、できればお願いします。
web拍手






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  June 24, 2006 07:53:12 PM
[ふたつのスピカ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: