October 2, 2006
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カテゴリ: ふたつのスピカ
小笠原第二打ち上げセンター。

そこで打ち上げられる無人飛行ロケットの打ち上げを、宇宙飛行士コースの一同は見学していました。 

吸い込まれるように見入っていたアスミ。

一方で、帰る時間は迫ってきます。

見学だけだっていうのに、結局いつもと変わらず走って帰りの船に戻ることになった生徒一同。






帰りの船。

予算の都合とはいえ、トンボ返りの見学劇におおいに愚痴を漏らす生徒たち。

そういう生徒たちとは違い、アスミは、何も言わずに甲板を散歩。

甲板には、打ち上げ反対を掲げた団体も同席していました。



島津に似た風貌の彼を・・・。


そんなはずない。


頭で分かってはいるものの、やはり気になって一瞬彼に見入ってしまったアスミ。

彼の方もそれに気がつき、そして語りかけるのでした。




「君、 宇宙学校の生徒だろ?

 目障りなんだよ。」

めざわり





・・・拳をギュッと握りしめて、無言でその場を立ち去ったアスミ。

そんなアスミを、ケイが呼び止めてきました。彼女が言うには、集合がかかっているとのこと。


教員からの話の内容は、以下のようなものでした。

・レポート10枚以上提出(生徒ども、ブーイングの嵐)。

・今回見学した場所から、2年後に有人宇宙ロケットを打ち上げる計画が進んでいる。そして、 この学校からもそのロケットに宇宙飛行士として生徒を搭乗させることが、正式に決定した。




その目標に向かって、俄然その目を輝かせて、離れゆく島を眺め返すのでした。









・・・
数日後。

アスミはレポートを提出したその帰りに、ふとプラネタリウムに立ち寄ります。

館内一杯にきらめく星々に見入っていったアスミ。あっという間に公演時間は終了するのでした。



そして、アスミは気がつくのです。


"彼"も、その場所にいたということを。




「あ・・・の 私 今日ココ初めてで・・・・・その」

話しかけるアスミ。

それに対し、彼はすぐさま目をそらし、そそくさと会場をあとにするのでした。


彼のいなくなった館内で、アスミの脳裏に、島津が亡くなったあの日のことがフラッシュバックしてきます。

次の瞬間、アスミは彼を追いかけるため、外に駆けだしていました。

・・・しかし、既にその姿はありませんでした。



わけもなく、かなしい気持ちになるアスミ。


わけもなく、涙があふれ出てくるのでした。








なみだ












・・・・・
てな具合で、新しい人物が出てきました今回。
彼は、この先のおはなしで、ひとつの鍵を握る人物になるのですね。

名前は、ここではまだ明かさないことにします(そして、わたくしぱっと出で思い出せなかったりとか)。

初恋のひととよく似たひととの出逢い。

そのことで、アスミはどんなふうに成長していくのか・・・。

アニメではなかったテーマです。



さて、一体次はどんなんことが待っているのか(ていうか、わたくしどんなんふうにまとめたらよいものか)、期待しないで気長にまっててくださいまし。

<関連ログ>
ふたつのスピカ「アスミの桜」













ふたつのスピカイラストブック

ふたつのスピカ 4巻
ふたつのスピカ(4)




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最終更新日  October 2, 2006 09:32:25 PM
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