October 20, 2006
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カテゴリ: ふたつのスピカ
マリカちゃんを初めて見てから、以前会ったことがあるようで、それがいつどこであったのかが、全く思い出せないでいたライオンさん。

そんなライオンさんに、先日の一件以来、心ここにあらず状態のアスミは、尋ねるのでした。

「ライオンさんにとって先生は初恋の人?」


この言葉にアスミの心の変化を感じ取ったライオンさん、自分初恋の思い出について、話し出すのでした。





 初恋は、先生に出会うずっとずっと前。

 小学3年生のとき。

 名前も知らないコだった。


 その当時、家の近くの山の中腹に診療所のような建物があって、

 年に一度 夏の間だけそこに来る女のコがいた。





まりか







そう、今アスミとともにいるマリカちゃんは、初恋のコに、あまりに似ていたのです。


気が付くやいなや、言葉を濁して、あとのことは話すのを避けるのでした。













・・・

一方、キーホルダーを拾っていた彼。

名前は桐生といいました。

学校は、北星高校。伝統名門進学高校。

そして、付け加えるなら、金持ちの多いおぼっちゃん高校。



しかし、彼は施設の子でした。特待生として、どうにか通うことが出来ていました。

先日の期末テストでも、トップの成績を修めていた彼。



それを、ひがむ輩が、いました。



屋上で、アスミのキーホルダーを眺める桐生。



キーホルダーを取り上げ、踏みつぶし、挙げ句の果てに「獅子号のできあがり~~」などとののしる彼ら。


これには桐生も頭に血が上り、殴りかかっていきました。

とはいえ、多勢に無勢。

見事に返り討ちに遭い、そして、アスミのキーホルダーは、近くの河原へと、投げ捨てられるのでありました。








その日の放課後。




アスミと再会をした桐生でしたが、先の出来事のため、返すにも、返せないわけです。

しかし本当のことを言えるわけもなく、代わりに彼はこう言うのでした。





「捨てたよ あんなもん


からかった

 からかったんだよ




 (中略)




 何が宇宙開発だ 何がロケットだ ふざけんな


 あんなもん


兵器

兵器と同じだ!!





・・・走ってその場を去ったアスミ。

その後、彼女は、公園のジャングルジムの上で、ただただ夜空に輝く星を眺めていました。

彼女の瞳からは、涙が、流れていました。
















・・・・・
と、いうわけで、結局5巻に入りました。

桐生のお話は、アニメではスポッと抜けていますので、そのぶんこの5巻はまだアニメだけのおかたにとっては読み応えがあったりする巻です。

とにかく、まだ強情を張って、ほんとうの気持ちを伝えられないでいる桐生ですが、次第に、心が開けるようになっていきます。

その過程が、もうなあんかじーーーんとくるわけです。


そんなん言いつつ、スピカアニメ記念週間の急ピッチレビュー、順調にこなしていますです。

目標、アニメ終わる前にアニメの最終回を越えること。

達成めざして、ぬるーくやっていきますですよ?
(できなかったらごめんなさい。)













ふたつのスピカ5巻
ふたつのスピカ(5)




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最終更新日  October 21, 2006 05:50:59 PM
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