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2007.02.17
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『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』(光文社ペーパーバックス 城繁幸著)

この本の存在は発売された当初から知っていて、本屋で立ち読みもした。
(2004年7月発刊)

そしてベストセラーになって評判になっているのもわかっていたが、じっくりと読む機会をもたずにきた。だが最近改めてこの本をじっくりと読んでみようと思い、読んでみた。

面白い! 内容すごすぎ!

何が面白く、凄かったのか。本文の内容をかいつまんで
説明してみる。

<本の内容 なぜ成果主義が崩壊したか>

☆管理職・管理システム・社内文化などの問題☆

◎成果主義(目標管理制度)の評価方法を知らない管理職

が生まれる。

そして実態は、権限の小さな部の部員が一方的に
低評価を押し付けられ、権限のある部の部員たちは
高評価のオンパレード。よって正当に評価ができない
システムとして動き出す。

☆人事部の問題☆

◎この目標管理制度の恩恵を一番受けているのは、
この制度を導入した人事部。

この制度によって社内の権限を強化することに成功した。
自らをエリート集団と自覚する人事部員はもちろん全員
高い評価。そして評価は相対評価のため、そのしわ寄せが

低く、年収、昇進に響いてくる。

目標管理制度の矛盾点が出てきても、自らの失敗を
公言することとなるため、人事部では制度の抜本的改革が
できずに、病根をさらに拡げる結果となった。

☆社長の問題☆



その結果、社内は混乱、社員同士の競争、反目、疑心暗鬼
などが生じ、結果、優秀な社員は転職、新入社員も業界平均
以上の割合で退社し、社内モラルの低下により数々の不祥事を
引き起こし、業績は悪化の一途をたどるという結果となった。

そして、このような状態にあっても、会社の御用組合と
化している労働組合は当然のごとく本来の働きを
まっとうできない。

さらに当時の社長・秋草直之はこのような当時の状況を

「働かない社員が悪い」

と自らの責任をなんら問わずに言い放ったため、ますます、
社員内、社員の混乱はヒートアップしていくという状況であった。

中でも人事部に在籍していた著書である城繁幸は、
人事部に対して怨嗟もこめたのであろう批判を
容赦なくあびせる。


(本文P.154)
・私が書きたいと思った2番目の理由は、富士通人事部の「無能」と「堕落」ぶりだ。
 (本文P.222)


ここまで批判された本がベストセラーとなり、馬鹿さ加減を
白日のもとにされされた富士通人事部は、今どのようになって
いるのであろうか。相変わらずのままなのであろうか。

本にも若干書かれているが、私が感じた最大の馬鹿らしさは、
これだけ業績を落とし、富士通の真意を失墜させ、
6期連続下方修正という前例の無い失敗をした当時の
社長の秋草が、社内でなんらの咎めも受けることなく、
会長に就任したということである。

一般社員の業務査定なら最低評価であるはずなのに、
社長はのうのうと会長になるという最大の矛盾。

このような組織、大企業が存在しているとは、
思わず笑いがでてきてしまう。

この内容はぜひ、ドタバタサラリーマン喜劇として、
舞台や映画、ドラマなどの作品として演ずるべきだ。

三谷幸喜に脚本を頼んでテレビドラマを作成すれば、
「ハケンの品格」を超える、社会風刺&ドタバタ
コメディーとすることができるであろう。


かつての筒井康隆のようなブラック&スラプティック小説、
ドリフの全員集合のようなコントにも脚色できるかもしれない。

そして私が最大のミステリーだと思うことは、このような
ひどい組織であった富士通が今もなお倒産することなく
存続していることだ。

今は改善されているのであろうか。

こんな馬鹿な自体が大企業で起こっているとなると、

我々の税金で運営している霞ヶ関をはじめとする
官公庁などは、それ以上のとんでもないことが
起きているのであろう


そして、それこそが、我々の社会の最大の問題でもあるのだ。










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Last updated  2007.02.19 17:24:02
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