全74件 (74件中 1-50件目)
山小屋合宿2日目の朝は、8時半頃に朝食隊を起こす声で始まる朝食の準備と言っても、ここはドイツ。買物隊が持って来たパンやハムやチーズを皿に乗せてテーブルに置いたり、食器を並べたり、コーヒーやお茶類を入れてテーブルに置いたりするくらい。一番面倒なのは、フルーツサラダの果物を小さく切ることと、カフェオレ・カプチーノ用に牛乳を温めて泡だて器で泡を作ること。3人もいれば十分で、20分も掛からない。その朝食隊を起こすために、、、メンバーの一人が、2-3曲大声で歌いながら山小屋の階段を上がったり下りたりするなんか変な集団だよな~、やっぱりと言っても、朝食隊は自力で起きることが多いので、これで本当に起こされるということは無いと思うけど、時報がわりで便利なのだ。しかも、本気で寝ている人は睡眠を邪魔されることもない9時くらいから徐々にメンバーが集まり、各々朝食をとりはじめる。朝食が終わり、まあ中には片づけが始まった頃に浮腫んだ顔で起きてきて、ゴソゴソと確保する人もいたりして、後片付け隊によりキッチンが片付くと、プローベ開始。土曜日は丸々1日をプローベに費やすことができるので、集中して練習できる。今回は、新人さんが気の毒になるくらいたくさんの曲を、片っ端から歌っていった。読める人は旋律を覚えるだけだけど、読めない人は楽譜を貰うとすぐに、テキストにドイツ語読みを書き込んでいく。ホントに大変そう午前中は10時から短い休憩を間にはさみながら、13時まで。プローベの間に昼食隊が用意していたご飯を食べて、食後は2時間ほどの長い休憩が入る。この時間に大部分のメンバーは、連れ立ってそこいら辺を散歩する。小屋があるのは、狭い谷間に牧草地・放牧地と森林がせめぎ合っている農村地域。今の時期は落葉広葉樹の新緑が眩しいくらいに鮮やかで、針葉樹との濃淡のコントラストが作り出すモザイクに目を奪われる。15時半にコーヒータイムそして16時から20時までプローベ。20時から夕食で、そのあとはまたフリーのお歌の時間このお歌の時間は、とにかく、歌いたい曲のある人がどんどんリクエストをして、片っ端から歌っていくので、まだ知らないレパートリーを聞くことができる。もちろん、知らない曲ばかりが続くといっしょに歌えないのでつまらないのも事実だけど、一度でも聞いたことがあれば、後で歌うことになった時にも入りやすい。それに、まだ歌ったことがないソロ曲をお試ししてみることもできる。いつものソリストがいなかったので、他のメンバーが歌ってみて、良かったので採用、ということが普通にある。基本的にソリストを固定しているわけではない。歌いたいという人がいれば誰でも歌える。実際には、ソロを歌いたいと言う人はほとんどいなくて、指揮者が演奏したい曲に合わせて歌ってもイイよと言う人を探すのが現状だけど複数のソリストがいる方が、コンサートのプログラムが参加できる人に左右されないので、指揮者にとっては便利なのだ。何と言っても盛り上がるのは、居酒屋バージョンを歌う時。レパートリーの中には、飲めや歌えやみたいな曲があって、コーラスの長い伝統の中で出来上がった居酒屋バージョンがある。フレーズで大袈裟に強弱をつけて咆哮したり、サビの部分でテーブルをバンバン叩いたり、グラスを手に立ち上がったり、足を踏み鳴らしたりと、もうやりたい放題コンサートではちょっとできない、内輪の盛り上がり方がある新人さんたち、引いちゃったりしないかなと思うこともあるけど、これで仲間意識が強まるから不思議なもんだこうして今期もまた食べる-歌う-食べる-歌う-食べる・飲む+歌うという至福の週末が終わった
May 7, 2012
コメント(4)
週末はコーラスの山小屋合宿だった。ということは、前回の山小屋合宿から既に半年たったという事。早いの~金曜日、仕事や学校が終わってから、車を出せる人のところに便乗して、大学町から30分ほど離れた村の奥にある山小屋に集合。通常のプローベと同じく、20時から22時くらいまでプローベ。それから晩ご飯。複数のメンバーが持ち寄るサラダと、多国籍料理や創作料理が好きなEが用意してきたデリカテッセンがブッフェーに並ぶ。さんざん食べた後は、そのまま夜の部に突入。この時点で既に23時しかし、ここからが山小屋合宿の醍醐味とも言える今回はメンバーの一人が誕生日ということで、ゼクトを一箱持って来ていたZum Wohhhhhhhl!彼女のリクエストを歌ったあとは、山小屋定番の自己紹介コーナー。以前は新人だけに自己紹介してもらっていたんだけど、最近は全員が短い自己紹介をすることになっている。今回は、各自が名前と「好きな物」を一つ発表。人によって、好きな色だったり、好きな花、好きな政治家、好きなサッカーチーム、、、と色々で、これがなかなか面白い。数人が「好きな人」としてパートナーの名前を上げたり、中には「好きな羊」として実家で飼っている羊の名前(?)を上げたりしていた私は「好きな犬」として、飼っている犬の名前と、日本語の単語なのでその意味を説明した。すると翌日数人からあ、君の犬の名前はね~、、、、、、待って、待って、言えるから、、、、〇〇○でしょ!まさか覚えてくれる人がいるとは思わなかった自己紹介ってすっごく苦手なんだけど、やっぱり知ってもらう、例えどんなつまらないことでも発するって大切なんだなあと、いまさらながら改めて思う。自己紹介が終わると、いつもの懇親会(?)+ お歌の時間。ビールやワインの他に、時にはヴォトカなんかも出てくる誰でも自由に曲をリクエストして、レパートリーを片っ端から歌っていく。ワインやビールやゼクトがどんどん空いて、深夜を過ぎると小腹が空いたと夕食の残りやスナックが出てきたり、エスプレッソがサービスされたりする晩ご飯が終われば自由参加なので、時間が経つにつれて少しずつ人が減っていく。金曜日の夜、私が寝に行ったのは午前2時。その時点で残っていたのは7-8人。最後の人が寝に行ったのは5時半だったらしいそうして山小屋の夜は更けていく いや、日が明けていく?
May 7, 2012
コメント(2)
Rコーラスの総会だった。いつもはメンバーが自宅を提供してやることのほうが多いのだけど、今回は大学町にある学生が集う居酒屋の一室だった。地下にある居酒屋で、多分隣り合う数軒の建物の地下部分をぶち抜いてつなげたのだろうと思われるちょっと複雑な構造になっている。予約してあったのは、奥の方にある簡単に区切って個室のようになっている空間だった。それも喫煙席ドイツでは何年か前に法律が改正されて、飲食店での喫煙が基本的に禁止になった。特に居酒屋やバーなど、喫煙者を閉めだすと商売にならない施設では、壁で完全に仕切られて空調設備を取り付けてある喫煙席を作らなければならなくなった。今回、私も初めてそういう喫煙席に足を踏み入れたのだけど、ガラスで完全に仕切られているために、ドアを開けて一歩中に足を踏み入れただけで、タバコの臭いが部屋中に充満していて吐き気がするほどキツイ予約席に行くと、手配してくれたMがすでに席にいて、気が引けたのであえて口にはしなかったんだけど。このコーラスは喫煙率が結構高くて、指揮者を筆頭にメンバーの1/3強くらいは喫煙者。でも残りの非喫煙者は大のタバコ嫌いばかり ←まあ、どこでもそうか。入ってくるなり嫌煙者達がわざわざ聞こえるようにブツクサ文句を言っていた。ちょっとコレ、冗談でしょ?!喫煙席なんて久しぶりに入ったこんなの信じられないもう帰ろうかな、、、知ってたら来なかったのにっしかもこの文句を言った人達がまあ見事にソプラノさんばかりこれが噂のソプラノ気質か来学期のプランについて説明があった。新学期が始まるのは4月末で、通常のプローベが1回あった後にすぐ山小屋合宿、そしてその翌週には出番があるらしい。それはまたなんて間の悪い、、、最初のプローベ直後に山小屋があると、まだお試し気分でプローベに来てくれている新しいメンバーが合宿に参加してくれない。その後出番があっても、時間が短すぎて新人さんが一緒に歌えない。もっとも、ドイツでは10月が学校の年度の始まりなので、夏ゼメでは新人さんもそんなに来ないのでまあ問題ないでしょう、と。学期が始まってから出番までのプローべがほとんどないので、春休みは臨時プローベをやります、とのことだった。臨時プローベは大賛成しかしよくよく話を聞いてみると、プローベがないのは翌週だけで、その次の週から毎週プローベがあるとのこと。これからイースターまでは、K町の雀のミサ曲のプローベに行くつもりだったんだけどなあ、、、同じ日の同じ時間にプローベがあるので、何をどう頑張っても両方は出られない。雀のミサ曲は何度か歌ったことがあるから、音取りは必要ないけれど、だからプローベ行きませんってわけにはいかないよなあく、くやしいいいいいいい即日発送可輸入楽譜:モーツァルト:ミサ曲 ハ長調“雀のミサ” KV220(196b)(コーラス)
February 15, 2012
コメント(0)
さて、時間になり、こんな寒い日に果たして人が入っているのだろうかとドキドキしながら会場に入ると、、、満員とまではいかないまでも7,8割方埋まっていたコンサートが始まって歌い始めると、、、なんか違うあれ、何だろうこの違和感は、なんだか声が全然出ていない・全然響いていない気がする。おかしいなと思いながらもプログラムは進んでいく。何かが違うと思いながら歌っていて、数曲終わったところで気がついた。人が入っているせいで響き方が変わったんだそうだ、人が入ると音が吸い込まれるんだった。毎度のことだけど、こんなに響きが変わるんだ~今回は建物の音響に助けられてか、いつもなら2音や3音下がる曲も珍しくほとんど下がることなく歌った。もちろんズルズル下がった曲もあったけれど。指揮者のお気に入りの曲があって、とても美しいハーモニーのゆっくりなテンポで長い曲で、キレイに歌えばため息が出るほど美しいんだけど、キレイに歌わないとグダグダになってしまう危険な曲。毎回のようにコンサートの候補曲には上がるものの、その時のパートのバランスや出来で歌うことが少ない曲だ。その曲を今回は歌った。この日は、昨年亡くなったメンバーの夫人が観客として来てくれていて、彼の一番のお気に入りでもあったことの曲を、彼のために歌った。しかも、全然下がらなかった 奇跡もう、自分達を思い切り褒めてやりたいコンサートが終わり、Jに確認した。どうだった?うん、合ってたまあ細かいこと言い出せばキリがないけど、でも合格点だったよ次の火曜日は、学期の総会。毎回学期のコンサートが終わると総会を行う。フィードバックをしたり、問題提起があったり、次の学期の大雑把な予定や計画を話し合ったり。そしてひと通り話し合いが終わると懇親会になる。 【取寄品】もっと知りたい 世界の民族音楽
February 12, 2012
コメント(0)
土曜日のコンサート。会場は町外れのプロテスタント教会で、集合は開演時間の1時間半前だった。集会室でワイワイやっていると、指揮者が到着し、すぐにリハーサル。バランスを見ながら歌う時の並びを決めて、数曲のサワリだけを歌っていった。本当は先にEinsingenしたいんだけど、時間の関係でいつもリハーサルが先になる。Pちゃんが第1ソロを歌う曲も通して合わせてみた。Pちゃんの声を意識して聴きながら、自分の声を一番後ろの列まで届けることにも気を使って歌った。多分、合っていたと思う。思った、っていうか、思いたいそれにしてもこの教会、ものすごく音響が良いガランとした空間は音の跳ね返りも多くて、指揮者が話している内容は聞き取りにくかった。でも歌ってみると跳ね返りはほとんど気にならないし、声がキレイに隅々まで響いているのがよく分かる。これは歌いやすいあまりボリュームの無いソリストの声もコーラスの伴奏から抜けて聞こえると、指揮者も太鼓判を押した。今までコンサートをやった中で一番イイかもしれない。音響はどんな建物でも建築する時に一番気を使う部分だろう。しかし実際にはコントロールすることがものすごく難しいらしい。どんなに精密に設計してこだわって建設してみても、出来上がってみないとその効果のほどは分からないのだ。世界的に有名な建築家が最先端の技術と知識を総動員して大金を投入しても、造ってみたらいまいちだったということが本当に多い。コンサートハウスや劇場はもちろんのこと、有名なところだとペルリンの連邦議事堂なんかもそう。建ててみたらば狙った通りの音響効果が得られずに、さらに大金をつぎ込んで後付けで装置を足したり、音響が悪いからと使用を敬遠されたりする血税で建築するとあって、市民を納得させるためにこれでもかというほど重要性や有効性を宣伝するだけに、建った後では必ずといって言いほど「ものすごい大金を使ったのに、単なる無駄遣いじゃないか」「ドブに捨てたようなもんだ」と非難を受けるのだ。リハーサルをざっと済ませて、控え室でEinsingenをしようという時、Pちゃんが話し掛けてきた。もう1回この間みたいに練習しない? もうなんだか自信が無くってただでさえソロを歌うのは緊張するのに、この間のプローベでJに面と向かって音程が届いていないとか言われたんだから、不安になっても無理はないと思う。それに不安なのは私も一緒。やろうやろうということで、Jにも付き合ってもらって控え室の外側の通路で練習をした。通して3度ほど歌った。最後にはJからO.K.をもらって、ちょっと安心した。長くなったので、またまた続く【送料無料】 世界の民族音楽辞典 / 若林忠宏 【辞書・辞典】
February 12, 2012
コメント(0)
土曜日は今学期2回目のコンサート、学期締めのコンサートだった。外気温は朝で-14℃、日中は-9℃くらい気温はそんなに低くないのにやけに寒く感じる。寒いよ~意外なことにこちらでこんなに気温の低い日が10日も続くなんて結構珍しい。この辺りはドイツの中でも平均気温が比較的高い地域で、雪も少なく、実は北海道よりも冬は暖かい。場所は大学町の外れにあるプロテスタント教会。新興住宅地内の教会だから古い教会であるはずがなく、高度成長期以降の建築ならば暖房や断熱もそれなりにちゃんとしているはず、とかすかな望みがしかし油断はできない。プロテスタント教会はカトリック教会とは違って「集会所」なので、使わない時には閉まっている。つまり暖房が入っていないそれに対してカトリック教会は「神の家」なのでいつでも開いていて、祈りを捧げたい人が日中ならばいつでも入れるようになっているので、建物が多少は温まっていることが期待できる。古い教会は天井が高いし石造りだったりするので、やっぱり寒い。うん、教会は寒いEinsingeはいつもの通り開演1時間半前。これでもかと厚着をしているのに寒い。頬が突っ張るさすがに6時半だともうだいぶ暗い。電車の都合でだいぶ早く着いてしまったので、まだ誰も来てないよなあと憂鬱な気持ちで教会の前に着くと、なんともう10人以上のメンバーが集まっていた。最近集まりが良いなあ 以前は待ち合わせギリギリか遅れてくる人の方が多かったのに。どうしたんだ一体??寒いよ、寒いよ、まだ入れないの??と言い合っているところに、教会関係者が鍵を持って登場。中に入ると、暖かかった前もって暖房を入れておいてくれたらしい。いい教会だなあ現代建築のプロテスタント教会は、見た目ははっきり言ってお世辞にも美しいとは言えない。場所がそもそも新興住宅であるだけに、コンクリート等のみすぼらしいごく質素であっさりとした外観であることが多い。しかしこういう教会良いところは、内部の施設がしっかりしていて使い勝手が良いこと。前述のとおりプロテスタント教会は「集会所」なので、教会に隣接して集会室が作ってあることが多く、トイレもある。その集会室を控え室として使わせてもらえるので、便利だ中に入ると、隣接する集会室を開けてくれた。意外なほど大きな部屋で、片側が前面窓なので昼間は自然光で明るいんだろう。前方に小さなステージがあり、フリューゲルまで置いてあった。子供達のクリスマス劇やコンサート、パーティなどをココでやるんだろう。外観からは想像できないほど使い勝手の良い居心地の良い空間があった。長くなってしまうので、続く【送料無料】世界名歌曲全集
February 12, 2012
コメント(2)
Rコーラスのプローベプローベに行く時、階段を登っていると目の前にメンバーのJがいた。彼は正確な絶対音感を持つ人で、彼が一緒に歌ってくれればキーボードなんかを使わなくても音取りができてしまうので、指揮者にも頼りにされている。さらに練習室のドアのすぐ前で、指揮者もちょうど通りかかった。と、指揮者が私とJに話し掛けてきた。ソプラノのメンバーPちゃんが第1ソロを歌った曲で、私が第2ソロを歌ったんだけど、その部分がどうもしっくり来なかった、と指揮者。何が違うのか彼女には分からないんだけど、ハモリにどうもなんだか少し違和感を感じたので、プローベの最中に私とPちゃんとJで場所を変えて確認して欲しい、と。第2ソロが入るのは最後のほんの4小節くらいの短いフレーズだけなんだけど、もちろんココがこの曲のハイライトでもある。彼女の声をちゃんと聴きながら入ったんだけどなあ、気付かなかったなあプローベが始まり、簡単な準備体操と発声練習の後、講義室の前面にコンサートのように並んで、プログラムから何曲かをざっと歌った。プログラムは、先週の土曜日のものからほとんど変えないつもりだとのこと。しかし、先週のコンサートには来たけど今週は来られないというメンバーとその逆パターンが居て、またバランスが変わってしまった。困ったことに、今週末のコンサートではメゾがたったの二人になる可能性がメゾパートがない曲も幾つもあるのだけど、パートが分かれる曲ではソプラノとアルトが10人近く居るのにのに対してメゾ2人。そのうち一人は新人さんで、全曲歌えるわけではない。さらに女声が4声に分かれる曲もあるプログラムを変更するかどうかの短いディスカッションになり、結局ソプラノから有志が急遽メゾパートを覚えることになった。私も一曲で第2ソプラノを覚えることにした。席についてから、簡単に先週末のコンサートのフィードバックがあった。ドイツではアマチュア音楽家やサークルで良くあるんだけど、このコーラスはコンサートの入場料を取らないかわりに任意の寄付金を集める。土曜日に集まった寄付金が、450ユーロを超えたらしい。会場が町から離れたところにある小さな村の小さな教会だったことを考えると、コレはすごい。教会に支払う会場代が100ユーロくらいなので、コーラスの収入が350ユーロくらい。先週のコンサートには、約50年前、学生の頃にこのコーラスで歌っていたという男性が二人観客として来ていてくれて、コンサート後の打ち上げにも一緒に来てくれた。その二人が何度も何度も褒めてくれたことを、指揮者がもう一度全体に伝えた。かつてのメンバーが聴きに来てくれて、喜んでくれることほど嬉しいことはない。そして、プローベ再開。 私とPちゃんは指揮者から促されて、プローベ前に予め言われていたとおり、Jと一緒に練習室を出て階段室へ行った。そこで一旦3人で通して歌ってみた。歌い終わったところでJから言われたことはうん、なんか合ってないなえええええ、ホントにーーーーー?? すっごく気を使って入ったつもりだったんだけどなあ。私が入る音は、Pちゃんと同じ音で、そこからズレて行ってハモるのだけど、二人がキレイにハモらなくてはいけない音の間隔が微妙にズレているらしい。Pが下がってる。で、君(私)がそこで音程を上げてるえええええええ全然意識してなかった。Pちゃんの音程が安定していないのはもちろん気づいていたけど、合わせてハモるようにしてたつもりだったんだけど。一応私のフレーズをJと一緒に歌ってみて確認し、もう一度3人で歌ってみた。またちょっとズレた。PのFの音が少し低いんだ。で、そこで君(私)がパニクって音を上げてるええええええ、いや、パニックなんてなってないしだってPちゃんが音を下げたの、気付かなったもの、全然と、そうか、私、彼女の声をちゃんと聴いてないのかもしれない。入りの音だけはキチンと合わせるけど、その後は自分なりの正しい音程で歌ってて、フレーズの途中で彼女が下がるということを想定していなかった。難しいものだなあいや、っていうか、合わせられないだろ、それその後、練習室へ戻り、コーラスと一緒に1回通した。と、今回は上手くいったらしい。何よりもPちゃんが全体で半音しか下がらなかったらしい↑全曲アカペラで歌うんだけど、全音下がるくらいはもう当たり前の世界。というよりも、全音くらいなら合格なんです。ひどいと2音くらい平気で下がるからねよしよし、コンサートでも上手くいくと良いなあ。注:コンサートは週末に終わりました。いつもいつもアップが遅くてすみません。
February 8, 2012
コメント(0)
この冬は暖冬で、通常ならば最も平均気温の低い1月中でも気温が5℃以下になることがほとんどなかった。ワン子の散歩に行った時に、まるで春の訪れを歓迎するような鳥たちのさえずりが聞かれた日もあったし、柳の花もすっかり咲いて花粉が飛んだりしていた。もうこの冬は終わりでこのまま春が来ると誰もが思っていた。それなのに、嗚呼それなのに週の始め頃から突然気温が下がり始めたそれはもう見事な下がりっぷりで、水曜日-4℃、木曜日-7℃、金曜日-10℃、土曜日-14℃といった具合。ちなみに日曜日は-16℃どこまで下がるんだろう??私は基本的に夏は暑く冬は寒いことに抵抗はない、のだけど、何もコンサートの日にそんなに気合入れて冷え込まなくってもいいのにRコーラスのコンサートはたいていいつも教会だ。教会ってところは、だいたいにおいてどこでも寒い夏だってヒンヤリしているのに、冬なんか外と変わらないじゃないかというくらい寒い教会だって経費削減で、使用する直前にならないと暖房を入れないから当然と言えば当然だけど。そんなクソ寒い日に、わざわざ冷えるとわかりきっている教会に、おとなしくじっと座って聞かなければいけないコンサートに行こうと思う人がどれだけ居るだろうか??不安だ、果てしなく不安だ、、、それに歌ってる方だって、やっぱり寒い。いや、歌っている最中は寒くはないけれど、指揮者が曲ごとに曲の説明をするので、歌わずにただつったって居る時間が結構ある。その間にせっかく歌って温まった体が冷えてしまう。コーラスのドレスコードがあるので、何でも良いから暖かい格好をするというわけにもいかないのがツライところ。コンサート当日、教会に到着してすぐにEinsingenだった。たいていはEinsingenや着替えのための部屋を貸してもらえるのだけど、それは教会によって実に様々。この日は、来てくれるはずの人がまだ来ていないとかで、教会の中に居るしかなかった。この寒さではまさか外に居るわけにもいかないし教会はバロック風の建築で、明るくて、小さくて質素ながらもキレイに装飾が施されていて素敵だった。この森深い地域では典型的な模造大理石の装飾だ。大理石の出ないこの地域では、遠くイタリアから大理石を運んでくるよりも、豊富にある木材を使い、表面をギプスで仕上げた後に、大理石の模様を手で描き込んだ。手間暇が掛かる仕上げ法で、実は大理石を運んでくるよりも高価だと言われる。内陣に並んでみて、簡単な発声練習に続いてプログラムを触りだけざっと通していった。大抵の場合、内陣へと上がる数段の階段を利用して並ぶのだけど、天井のアーチの構造や位置によって響き方が変わるので、毎回少しずつ並び方を替えたり位置を前後させたりして立ち位置を決めていく。あ、これがゲネプロかそうしている間に、数人入って来て席についた。この人達は観客?それとも単なる教会の訪問者Einsingenが終わり、それぞれが着替えたりして本番までの時間を過ごす。それにしても寒い。この何もしない時間は特に体が冷える。それでも冬の長いドイツでも日は確実に伸びていて、コンサートが始まった頃はまだステンドガラスを通して夕日が差し込んでいた。歌っているうちに日が暮れて、外が暗くなった。途端に急激に冷え込んできた。今回は珍しく2列目に立っていたので前面は寒くないけれど、後ろは男声との間に少し間隔が空いていたせいか、背中がやけにひんやりスースーする真後ろに大きな冷凍庫があって扉が開けっ放しになっているような感じ。冷気が背中に降りてくるのが目に見えるようだったコンサート自体は上手くいった。町から離れたところにある村で、町からのバスも1時間に1本くらいしか無いところなのに、思いの外入りが良く、小さな協会はほぼ満員になった。いちばん後ろの列の人まで表情が分かるくらいの規模だったので、観客の反応が分かりやすく楽しかった。音程がズルズルと下がってしまった曲ももちろんあったけど、それはまあいつものことなので、いつもよりは少なかったような気がする。コンサートの後は、打ち上げがその村にあるレストランで予定されていた。レストランに向かうまでの短い時間に、教会の入り口付近でボーッとしていたら、すぐそばに立っていた観客の二人の男性と目が合った。すると二人とも上機嫌で、良かったよ、素晴らしかったと話しかけられた。実は僕達もね、昔このコーラスで歌っていたんだよ。コーラスに入ったのがもう50年くらい前だけどね。聞くと歌える曲が何曲もあって自分でも驚いたよなんとOBだった!!いやーでもね、あの頃よりもずっとレベルが上がってるね。あの頃は人数こそ今の君たちよりも多かったからボリュームはあったけれど、君たちのハーモニーは素晴らしいよ。それに、僕らは歌詞の意味も分からずに歌っていたけど、君たちの歌を聴いていると、ちゃんと内容も理解して歌っているっていう感じがしたよエライ褒めてもらいました彼らはその後、打ち上げにも来てくれて、最古参のメンバーと昔話に花を咲かせていた。帰る時、もう一度全員に向かって今日は本当に素敵な時間をどうもありがとう。まるで自分達の青春時代へトリップしたようだったよと声を掛けてくれた。メンバーからもうん、じゃあ、火曜日に3015でね と声が掛かった。← 次のプローベに来い、つまり現役復帰しろ、というお約束のジョーク。実はこのコーラス、設立以来80年間変わらず同じ曜日同じ時間同じ講義室でプローベを行なっているらしい。わははははは ← あっさりとスルーされたもう何十年もコーラスから離れている人がまたコンサートに来てくれて、喜んでくれて、お互いに全然知らない者どうしなのに、一緒に歌うことができて、仲間として打ち解けて楽しく一緒に過ごすことが出来る。しかしこのコーラス、本当に80年間も同じレパートリーを歌い続けているんだなあさて翌週の土曜日もコンサートだ。次は20時始まりなので、もっと寒いかもしれない。気温がこのまま上がらないようならもう少し暖かい格好をしないと。
February 5, 2012
コメント(4)
Rコーラスのプローベコンサート前の最後のプローベ。Rコーラスではまず本番のステージを使ったゲネプロというものをやらない。そのかわり、コンサート直前のプローベでは、いつもの練習室の前に並んで、ゲネプロっぽくな、予定しているプログラムをひと通り最初から通して歌っていく。全曲をフルコーラス歌っていく時間はないので、問題のない曲は、出だしだけとか1番だけで次々いく。この時、指揮者は本番のだいたいのイメージを把握したいので、本番で歌う人だけ入って歌ってということがよくある。パートごとのバランスを把握しなければならないというのは、指揮者にしてみれば当然の要求なんだろうけど。先日も書いたとおり、このコーラスは楽譜なしで歌うので、テキストもキッチリ暗譜している人しか一緒にステージに立つことができない。だから新人さんでまだ歌える曲が無い場合、せっかくプローベに来たのに、ただ見ているだけになってちょっと気の毒だ。とは言っても、コンサートでは毎回数曲はメンバーの誰かがソロを歌う曲が入る。ソロ曲はコーラスの伴奏には歌詞がない/あってもすごく少ない。だから新人さんでも楽に覚えられて一緒に歌える。新人さんが一緒に歌う貴重なチャンスだし、コーラスにとっても楽(一息つける)だし、さらにソロ曲はたいていお客さんからの評判も良い。だから意識的に毎回必ずソロ曲を入れているのだ。土曜日はコンサート。久しぶりでワクワクしている。注:先週ちょっとバタバタしていて、下書きだけしてアップしなかったので、これは過去日記です。コンサートは実際には終わっています。
February 1, 2012
コメント(2)
Rコーラスのプローベ今回も、コンサートに向けて歌えそうな曲の確認作業。アンケート結果から、歌える人が多かった曲をもう一度歌い、部分的にハーモニーの不安定なところで音を取り直したり、Dynamikを構築したりした。このコーラスは指揮者がやりたいように遊びを入れる。遊びというのは、結局はDynamikなのだけど、突然一呼吸切ってみたり、テンポを落としたり、早くしたりで曲に表情をつける。もちろん、本番でいきなり取り入れるわけではなくて、プローベの時からああでもない、こうでもないと色々と試してみて仕上げていくのだけど。もちろん人間のやることだから毎回多少の違いがある。だから指揮者から目が離せないだからこそ、テキストをキッチリと覚えて行って、歌だけに集中出来るようになっていなければならないのだ。それでも毎回、うっかりしていて一人で声を出し続けて居たりするメンバーが必ずいるアマチュアのコーラスサークルのコンサートなので、そんな事故もご愛嬌で、逆に和やかなムードが広がったり、親近感が湧いたりするのだけど
January 25, 2012
コメント(0)
Rコーラスのプローベ2月のコンサートに向けて本格的に調整に入った。前回のプローベの後、メンバー全員にメールでアンケートサイトへの招待が送られてきた無料でページを利用することの出来るサイトで、アンケート機能やアンケート結果を集計する機能がついている。コンサートの日時と場所、コンサートで歌うかもしれない曲リストが並んでいて、「参加/不参加」や「歌える/歌えない」そしてもちろん「パート」を各自が申告するようになっていた。アンケートに答えると集計ページを参照することができた。それまでの結果が一括集計されていて、日程ごとの全体/パート別出席率や、曲ごとに歌える人のパート割が実数と%で表示されたコレを見ながら指揮者がコンサートでどの曲が歌えるのかを判断する材料にするのだいやもう、便利な時代になったなあちなみに最近は、楽譜もコピーを配るのではなく、PDFデータをメールで一斉送信したり、ネット上のホストサーバーにアップロードしておいて、各自がダウンロードしてプリントアウトする方向へ変わりつつある以前は指揮者がその日歌う曲の楽譜を一定数コピーして来て、その都度まだ持っていないメンバーに配っていた。それから考えると、指揮者の準備の手間が大幅に削減されている。大変だったんだなあ、ペトラ(指揮者)それに伴い、古い音源もいちいちCDに焼いてきて配るのではなく、ホストサーバーから各自がダウンロード出来るようにしてあった。データを扱い慣れている身には、自宅で直接入手できる方が手っ取り早くて楽さて、いつものように準備運動と発声練習をした後、講義室の前にコンサートのように並んで歌に入ったこの日のプローベは、その結果を元に実際に歌えそうな曲をさらっていった。私も含め、ちらほらと楽譜を手に持っているメンバーがいる。初めての曲が何曲かあるほか、以前歌ったことがあるけれどところどころテキストが怪しい曲がいくつかある。これから追い込み。頑張って歌詞を覚えないと何曲か前で歌った後、いつものように着席した。通常、講義室の2列目と3列目に女声が座るのだけど、どちらも一杯になって3列目で男声に混じって座っているメンバーまでいる普通は、学期の初めの数回のプローベで新しいメンバーが入って、何人かはすぐに来なくなるのだけど、今学期は毎回新しい顔を見かけるような気がする歌っている時、少し喉に違和感を感じた新しいメンバーに囲まれていると、曲を知ってる人がしっかり声を出さなきゃいけないと、ついついボリュームを出そうと力で押してしまう。やっぱり私はボリューム担当にはなれないんだ分かってるんだけど。コンサートが楽しみ【送料無料】ハンドブック世界の愛唱歌
January 18, 2012
コメント(0)
大学のコーラスのプローベ。新年明けて最初のプローベだったので、出席者も少ないのではないかと思っていたのに、意外にも講義室が一杯になった。しかも、初めて見る顔が沢山!ソプラノだけでも二人、メゾにも数人。12月にプローベを休んでいるうちにまたしてもメンバーが入ったらしい。今期は新しいメンバーが多いぞソプラノは大体いつでも十分な人数がいるけれど、メゾやアルトは学期によってのバラツキが大きくて、指揮者はいつもコンサートで十分な人数を確保できるかどうかで頭を悩ませている。新しい人達がみんな居着いてくれればしばらくは安泰かも2月にコンサートが2つ、しかも2週末連続であるので、それに向けてのプローベが本格的に始まった。指揮者がざっと考えたプログラムを配った。プログラム、と言っても、この時点ではまだ演奏したい/できる/多分できると思う曲をリストアップしただけ。最終的なプログラムは当日の開演直前まで決まらない。参加するメンバーの様子や全体のバランス、仕上がり等を見ながらふるいに掛けて、指揮者が構成を考えて決めていく。開演直前になって、「やっぱりこの曲止めよう」とか「こっちの曲を歌おう」なんて変更があるのはいつものことそれでも予めリストを配るのは、新しい/比較的新しいメンバーが暗譜に取り掛かれるようにという気遣いだ。このコーラスは、伝統的にステージは楽譜なしで演奏することになっている。つまり、暗譜が出来ていなければコンサートで歌うことができない。というか、暗譜できている曲だけを一緒に歌うことができる。もちろんメンバーは、ネイティブやそっち専攻の学生ばかりではない。単に歌いたくって、その音楽に魅せられて、コーラスの居心地が良くって参加している人が半分以上だ。スラブ系の原語で書かれているテキストにまずドイツ語でフリガナをふらないと発音することさえできないようなメンバーでも、とにかく暗譜しなければならない。入団テストなし、コーラス経験不問、初心者大歓迎、いつでも参加者募集中で、歌いたい人なら誰でも一緒に歌えるこのコーラスの、唯一かつ決して低くないハードルがここにある。久しぶりのコンサート 楽しみ手作りゴージャスチョーカー演奏会、コーラス、社交ダンスに。
January 12, 2012
コメント(2)
Rコーラスのプローベ合宿で音取した曲を次々とさらっていった。と言っても、今回は合宿に参加できなかったメンバーも多いので、パートごとに丁寧に音を確認していった。Rコーラスでは、プローベの最後に誕生日を迎えた人が好きな曲をリクエストして皆で歌う習慣がある。いつも合宿の初日にブッフェを用意してくれる古参のメンバーが、前日誕生日だったという事実が発覚。この日のプローベには来ていなかったので、一人が携帯で彼女の家に電話を掛けたサプライズで彼女のお気に入りの曲を電話口で歌おうというアイディアだった。んだけど、残念ながら在宅していなかった。電話口で歌のプレゼントは実現しなかったけど、彼女のためにその曲を歌った。この曲、久しぶりに歌ったんだけど、指揮者がご機嫌。次のコンサートあたりで歌おうか誰でも知っているメロディなので、聴衆の受けもいいのだ。来週からはK村のプローベに参加するので、Rコーラスのプローベは年内ではこれで最後。世界音楽紀行:西アジア・東欧の旅 【CD】
November 30, 2011
コメント(0)
Rコーラスの合宿事前に予告してあった通り、古いレパートリーから1曲練習した。歌ったのは初めての曲だったけど、古い録音で聞いたことのある曲だったので、メロディは知っていた。耳で聞いたことのある曲を覚えるのはやっぱり楽で良い。特にソプラノは大抵が主旋律なので、聞いたことのある曲は音取りが本当に早く進む。問題は歌詞だけだ。新しい曲を練習したい時には、楽譜よりも先に古い録音をメンバーに配れば良いのに。ま、指揮者もいちいちゼメスターごとのプランを作っているわけではなく、その時の思いつきで曲を入れたり止めたりもするのでそう上手くはいかないんだけど。結婚式で歌った、ソプラノ・ソロの曲も練習した。合宿には、結婚式で第1ソロを歌ったポリーナが参加していなかったので、ところてん式に私が第1ソロを歌うことに。曲の一番最後、一番盛り上がる部分のフレーズが長くて音域も高くて、歌い終わるとゼイゼイした。で、笑われたどこで息継ぎすればいいのーーー???息継ぎ??しないのよ!!途中で息継ぎをしたいのだけど、単語の配分の関係で切っても良い箇所がない。もう少しテンポを上げてくれれば楽に歌えるのだけど、しっとりした曲調なので、速いテンポでサクサク歌うわけにもいかない。頑張って一息で歌うか、単語の途中でバレないように素早く切るかのどちらかだ。繰り返し何度も歌えば、楽に歌えるようになるわよと指揮者。いやいや、コンサートでは私、ゼッタイに歌わないから楽譜 世界の歌声 歌集
November 28, 2011
コメント(0)
いつもは、コーラスの設立者でもある初代指揮者やその奥さんの話が延々と続くのだけど、今回は珍しく今の指揮者が就任したばかりの頃の話に及んだ。設立者氏は、その人生の最後の日までこのコーラスの指揮者で在り続けた。指揮者亡き後、突然の別れのショックから立ち直ったコーラスは、新しい指揮者を据えた。新しい指揮者は、奥さんの希望に沿って、コーラス内から選抜された。そうして、指揮者が辞めるたびに新しい指揮者をコーラス内から選抜して、今日まで続いている。今の指揮者が就任した頃、コーラス内の雰囲気は今とは比べ物にならないほどギスギスしていたらしい。メンバーの中に、他人に厳しい人が何人も居て、音を正確に取れなかったりすると横から肘で小突いたり、音が合ってない、ちゃんと歌え、などと言い放ったらしいのだ。だからって、歌えない人と一緒に歌って教えてあげようとかするわけじゃないのよ。ただ単に責めていじめるの設立者の頃から継続してずっとコーラスに参加しているガビも一度だけだけど、メンバーの一人が大声で泣き喚きながら練習室から出て行って帰っちゃったこともあるのよ。あれは酷かった趣味で歌っているのに、どうしてそんな思いをしなきゃならないんだかと言葉を継いだ。山小屋の合宿でも、責められた人が気分を悪くして中座していなくなるなんていうことが毎度のように起こっていたらしい。大学に入学したばかりの若い子から定年退職している人達までの幅広い世代が、新入りも古参も関係なく和気藹々と友達として仲良くやっている今のコーラスからはまったく想像もつかない。しかも、そんなギスギス状態が2000年くらいまで続いていたというのだから驚いた。2000年に行われたコンサートツアーで、参加していたあるメンバーがプローベの時にゴチャゴチャ言われて、結局ステージに上がらなかったというのだわざわざ旅費を自腹で出してコンサートツアーに参加したのに、コンサートで歌わないなんてでさ、そういうきっつい人達がさ、揃いも揃ってみーーーーんな、ソプラノなのよ(爆)はいはい。ソプラノのプリマドンナ説ですねその頃に比べれば今なんて、本当に平和で、皆仲良くって、居心地が良いわあと指揮者がホッとしたように言った。でも、その人達が居なくなった後、正直言って歌の質は落ちたと思う。彼らはそれだけ良い声を持っていたし、上手かったし。とはガビ。そんな事ないわよ、私達だってよく歌えてる今しか知らない私たちに気を使ってか、指揮者が引き取って続けた。でもね、その頃はさ、私(指揮者)がプローベで曲を上げて、「次はこの曲をやりたいから、ソロが必要なの」って言うじゃない。そうするとプローベが終わった後で、「ペトラ(指揮者)、この曲、私にとってはものすごく大事な曲なの。いつも私が歌ってたのよ。だから今回も絶対に歌いたいの私が歌わなきゃならないのよ!」って言いに来る人がいたのよそれも一人じゃないのよ!二人も三人もバラバラに言いに来て、「絶対に私が歌う」って言うのよ!!!なのに今(のメンバー)は、私が名指しで「歌わない?」って聞いても、「えー無理!」だとか、「誰々の方が上手いから彼女が歌った方が良いと思う」とか、まったく困ったものだわ。最後は結局、指揮者のいつもの愚痴で締められたなんていうか、色んな年代、色んな専門分野や職業、色んなステータスの人がいっときだけ集まるコーラス。同じコーラスで歌うことにならなければ絶対に知り合うこともなかっただろう人々の集団。その多様性が面白さであり、グループ自体を生き生きとさせているんだけど。その分運営の難しさも計り知れない。音楽に合わせて動く犬のぬいぐるみ【クリスマスギフト】クリスマスドッグ ~音楽に合わせて体を揺らします。お子さんへのプレゼントにぴったり♪~送料無料 クリスマス雑貨 クリスマスグッズ
November 28, 2011
コメント(2)
私にとって山小屋での楽しみの一つは、夜の懇親会が深夜になり、一人また一人とベッドに行った後に誰からともなく始まるコーラスの昔話だ。一番多いのは、やっぱりコーラス設立者であり初期の指揮者でもある人物の話。大学の教授だった人が学生を集めて歌わせたのがこのコーラスの始まり。この設立者と、設立期のコーラスに参加して指揮者と知り合い妻となった人、この二人がなかなかにクセの強い人物であったらしい。当時は、とにかく指揮者が全権を握っていて、コンサートの手配もすべて彼が一人でこなしていた。コンサートの地まで行くのは貸切の旅行用バスで、毎年のようにヨーロッパ圏内でのコンサート旅行も実施していた。スタジオで録音された音質の良い音源も残っている。コーラス自体は、今も昔も変わらず参加はまったくの無料だし、コンサートも入場料を取らない。収入源といえば、観客から集める善意の寄付金だけだ。そもそも1960年代、70年代の学生にそんな大金が負担できたはずもなく、どこからそんなお金が出てきたのか、当時から在籍する人もまったく知らない。寄付金だけで賄える額では到底ないはずなので、足りない分は指揮者がポケットマネーから出していたのではないかというのが大方の予想だ。お金を出させなかったかわり、運営に関しても指揮者はメンバーに一切の口出しをさせなかった。コーラスのメンバーは今の倍ほどいて、全員がステージで歌えるわけではなく、誰がコンサートやツアーに同行できるのか、誰にどのソロを歌わせるかというようなこともすべて、指揮者の鶴の一声で決定されていた。コンサートで前列に立つのは、指揮者の御覚えめでたい見目麗しい若い女声達で、衣装はひざ上20センチくらいのミニスカート指揮者だって人間だから、お気に入りがいる一方で当然可愛がられなかったメンバーもいた。とまあ、そんな強烈な話を聞きながら、このコーラスがそんな状態だったら、私なら一学期も待たずに辞めただろうなあと心の底から思う キングレコード 母のぬくもり~母の背中で聞いた子守唄・昔話
November 28, 2011
コメント(2)
週末は、Rコーラス恒例の合宿だった。それぞれのパートの音取り、他のパートがやっている間が待ち時間になる。曲によっては、女声や男声が3パートに分かれていたりもするので、そうなると待ち時間が非常に長くなる。その間の過ごし方は、大体幾つかのパターンがある:ただそこにいる(聞いているのか、考え事をしているのか、眠くてボーッとしているのか)人他のパートの音取りを一緒に歌っている人歌詞を覚える人本を読む人勉強する人編み物をする人そしてもちろん、隣近所とおしゃべりする人椅子に座ったまま、いつ終わるとも分からない他パートの音取りをただ待っているわけだから、ついついお喋りが始まったりするのも不可抗力と言えないこともない。でもそれはさすがに音取りをしているパートと指揮者にものすごく迷惑が掛かる。あまりにざわついてくると、本業が学校の先生である指揮者から時には低学年の生徒を叱りつけるように注意を受けるRコーラスで最近一番の勢力となっているのは、編み物をしている人達。私が入った頃は、子供のいる主婦のメンバー数人が靴下を編んでいる程度だった。しかしここ数年で編み物セクションが急激な成長を遂げている。学生のメンバーや子供が生まれたばかりの若いメンバー、それもついこの間入ってきたばかりの人たちが次々と参入しているのだ古参のメンバーの中には編み物歴ン10年のベテランがゾロゾロいて、分からなくなったら手取り足取り教えてもらえるので、それが彼らのモチベーションにもなっている。週末に山小屋で缶詰になる合宿では、プローベの最中だけではなく、夜ご飯の後の懇親会でも夜中すぎまで編み物に熱中している若いメンバーも少なくない。学生の子達は、家にいると勉強をしたり論文を書いたり、バイトをしたりパーティをしたりととにかく時間が無いので、ここぞとばかりに編み物に集中するのだ。そんな私も、コーラスのプローベで、普通に編んでから洗濯機で洗うだけでフェルトが出来るというウェットフェルティングの技があることを教えてもらい、2年前に発作的に手を出したのだった。【送料無料選択可!】洗濯機で 洗って洗ってフェルティング (単行本・ムック) / 林 ことみ 著しかし、私はプローベでは読書派。もともと家に居る時にゆっくりと本を読むという習慣がない。私に取っては、電車に乗っている時や、時間を潰すために街なかでコーヒーを飲む時、プローベの合間というような、他に何もすることができない隙間の時間が、本に没頭することが出来る至福の時間。というわけで、缶詰状態のコーラス合宿は、年に数回、日単位で集中して本を読むことが出来る貴重な時間今回読んでいたのは、この間実家で見かけて気になって持って来た、東野圭吾の「十字屋敷のピエロ」。【送料無料】十字屋敷のピエロ合宿以前に読み始めていたのだけど、合宿中に一気に最後まで読んだ。普段読む本と言えば、歴史モノ一色なのだけど、何となく気が向いて読み始めたこの本。歴史モノを読んでいると、途中で相関関係や出来事の時系列などが気になって前の部分を読み返したりすることが少なくない特に、ヨーロッパの歴史モノを読んでいると、同じような名前が何人も出てきたり、近親内での婚姻関係などが多くて、すぐに混乱してしまうのだ。そんな事もなく、楽しくサクっと読み進めたので、スッキリした久しぶりの推理小説で、いつもとはまた違う思考回路を使ったような、脳みそをもみほぐされたような爽快な気分。本もクライマックスに差し掛かり、トリックが解き明かされていく段階では、とにかく先が気になってしまって、指揮者が「じゃ、ここまで全パートで」と言われても気づかないくらいに夢中になってしまった。何度、隣のサラにつつかれて合図されたことかそのサラも、実は英語の小説を読んでいて、それがまた非常にハラハラドキドキさせる展開らしく、二人して競うようにして本を読んでいた
November 27, 2011
コメント(0)
Rコーラスのプローベ週末に控えているRコーラス恒例の山小屋合宿プローベの合間に、車を出せる人をリストアップして、足が必要な人を割り当てたこれにえらく時間が掛かって、あんまり歌えなかった。今回は車を出せる人が少なくて、参加者全員を振り分けるのが大変だった。この辺りには、大人数(15~30人くらい)で利用できる山小屋がいくつもあって、学生だけではなくて社会人にもよく利用されている。2段ベッドが2つから4つくらい入っている部屋がいくつもあって、そこに早い者勝ちで場所を取る。男女が混ざっていることも珍しくない そういうの、ドイツ人って気にしないんだな。ベッドと言っても、木の枠にマットレスが敷いてあって、冬なら毛布が部屋に置いてあるくらいの簡単なもの。泊まる人は、シーツと寝袋(必要なら枕も)を持参しなければならない。金曜日の夜に山小屋で集合して、日曜日の昼までプローベが続く朝、昼、夕方とプローベをして、合間にコーヒーとケーキの時間があって、一緒にご飯を食べて、晩御飯の後に飲みが始まって歌って歌って、後は自己責任で夜更かし組は明け方近くまで仕事から切り離されて缶詰状態になるために、わざわざ山小屋を借りる。集中的にプローベができるので、新しい曲の音取りをしたり、ハーモニーの難しい曲を徹底的に練習したりと、普段のプローベでなかなかできないことをやる貴重な時間そして、新しいメンバーがグループに馴染む絶好の機会。私のように既に数年在籍しているメンバーにとっても、数百もある楽曲集から、最近歌われていない古いレパートリーを聴くことが出来る。年に2回の、Rコーラスの重要な行事だ。一番しんどいのは金曜日の夜。仕事や大学が終わった後、現地集合。20時から22時くらいまで通常通りのプローベ。それからようやく晩ご飯だ。移動の時間なんかがあるので、ご飯を食べていない人がほとんどで、最後の方になると空腹で集中できなくなってくる最後は、メンバーから「ご飯、ご飯~」の声が上がって、プローベ終了になることも珍しくない参加者もあんまり多くなさそうだったけど、楽しい合宿になりますように小さな高品質、旅や出張用の携帯枕。日本製、枕職人とコラボして作った本格派のトラベルピロー自分や家族の安全のために必要な防災用品を取り揃えましょう!寝袋革命!オールシーズン使用
November 23, 2011
コメント(4)
Rコーラスのプローベ。私にとっては今ゼメスター発のプローベ。ゼメスターは10月末から始まっていたので、新しいメンバーも少し馴染んでリラックスした顔をしているこうやって毎ゼメ新しい顔が加わるのって楽しい今回はソプラノに3人くらい、アルト・メゾにも数人、男声にも一人新しい顔がいる。夏休み中からまったく会っていなかったメンバーとのおしゃべりも弾む。私の隣に、新しい人が座った。どう見ても学生の若い女の子。臆することもなく話しかけて質問してくれるのが、いい年の大人になってもいまだに人見知りをしてしまう私にはとてもうれしい。高音って、どこまで出せる?うーん、まあ、Gまではいつも問題なく出るかな。あとはAも大体出る。どうやったら出るの?え?!、、、どう、だろう、、、??頭の中心に向かって歌う感じ、かなあ???なんとも頼りない先輩だなあと、我ながら笑ってしまった
November 11, 2011
コメント(0)
これは、11月はじめの記録です。実際には結婚式は既に終わっています。♪ ♪ ♪ ♪ ♪土曜日は、かつてのメンバーだったカップルの結婚式コーラス内で知り合った二人彼の博士課程と彼女のディプロム課程をほぼ同時に終わらせた。そして、彼の就職が決まると、シングルマザーだった彼女も娘を連れて一緒に北の街へ引っ越していった。その彼らが、知り合ったこの地で結婚式をするからとコーラスに招待状を送ってきたのは夏前そこからRコーラスならではの結婚式プロジェクトが稼働(笑)式の後のパーティで余興兼プレゼントとして歌うのだが、コーラスのレパートリー、大抵の場合は本人が好きな曲や本人がソロを歌ったことのある曲に替え詩をつけて歌うのだ。選曲する際に、主役の二人のリクエストを聞いたところ、ある曲をまっさきに挙げてきた。しかも、パーティではなく結婚式で。その曲はソプラノのソロで歌い上げられるキレイな旋律なのだけど、何しろ音域が高い。Hで始まり(そして最低音がこのH)、最高音はG。ボイトレもいないアマチュア・コーラスでは、何年もソプラノで歌っていても簡単には歌えない曲なのだ。私がRコーラスに入った時、ソプラノにとても澄んだ声のアメリカ人の女の子が居て、彼女がこのソロを歌っていた。透き通った歌声で、高音域で行ったりきたりするクライマックスを難なく軽やかに歌い上げ、しかも正確な音程で歌いきっていたこちらによくいる「あたしが、あたしが」というタイプからは程遠く、それほど口数も多くない人だったのも手伝って、少なくとも私にとってはそれこそ天使のような存在だったその彼女が数年前、いきなりプローベに来なくなったそして、この曲も自然と封印されてしまった。と言っても、観客受けも良く、コーラス内でも人気の高い曲であるために、この曲をまた歌いたいという声は毎学期のようにあがっていた。ただ、ソロを歌える人が、歌ってみようという度胸のある人が出て来なかった。ソプラノの中でも、この曲を歌ってみたい、歌えたらいいなと思っている人は多いはず。実は私もその一人Gが出ないわけでは無い。でも、この曲のクライマックスでGとEの間を行ったりきたりする旋律を歌おうとするとどうしても力が入って喉を締め上げてしまって、首を絞められている鶏のような声が出ていたしかもそんな歌い方だから2回も歌えば声がかれてしまっていた夏休み前のプローベから始まり、夏休み中に臨時に行われた結婚式準備のためのプローベでも、指揮者が毎回のようにメンバーに誰かこの曲のソロを歌わないかと聞いていた。でもいつもの如く、手を上げる人はいなかった花嫁花婿がこの曲を結婚式で歌って欲しいと言ってきている以上、ソロが見つかりませんでしたと断ることもできない。指揮者からの、9月末の臨時プローベについての連絡に対し、それこそ清水の舞台から飛び降りるつもりで、「もしも誰も歌う人がいないのであれば、私、頑張ってみるよ」と返事を出した。実は今まで、出来る限りソロを歌わずにすむように、名前が上がるたびにノラリクラリと逃げ回ってきていたために、最近では指揮者や古参のメンバーからもちょっと冷たい目で見られていて、居心地の悪い思いをしていたしかし運良く、今回結婚するカップルと仲の良いPちゃんが、私よりも少し先に手を上げていたこうして、私は晴れて第2ソロを歌うことになり、しかも今回自ら手を挙げたことでちょっと気まずかった指揮者との間の空気も大幅に改善されたのだった第2ソロは、ソロといってもクライマックス部分の短いフレーズでハーモニーを付けるだけの役割なので気が楽だし、もともとハーモニーを歌うことの好きな私には合っている。思い切って申し出てみた(そしてその後しばらく公開していた)結果が、思いもよらずイイ方向に落ち着いた【送料無料】結婚式・パーティーで使える ソプラノ・デュエットのためのオペラ名曲集 2
November 4, 2011
コメント(0)
Rコーラスのコンサートこの夏学期2回目で最後のコンサート。プロテスタントの教会。内装が木組み建築風に木と漆喰の壁で施されていて、居心地が良い。内陣にあたる部分はステージになっていてオリエントな絨毯が敷いてあり、ステージに向けてスポットライトまで設置してあった。全体的にいわゆる教会という感じはない。プロテスタント教会における集会所という位置付けをそのまま体現した感じ。もちろん十字架やキリスト像は無い。音響も石造りやコンクリート造り教会のそれとはまったく違う。音を吸収するいつも反響する空間で歌っているので、声が返ってこないことに戸惑う。さらに、自分達の声が聞こえないせいか、音程さがりまくり自分の声が返ってこないだけで、周りの声はちゃんと聞こえるんだけど。こんなにひどいと感じたのも久しぶりかも。なんと言っても、ソロ曲でソリストがちゃんとした音程で歌っているのに、伴奏を受け持つコーラスがズルズルと下がっていくのはなんとも悲しいいやいや、でも今までの経験上、実際に前で聞こえる感じは全然違うらしいから分からない。半分も埋まっていない上に、ほとんどの聴衆が一番後ろに陣取っているので距離がありすぎて歌いづらかった。しかし後で指揮者からのフィードバックよると、前方に比べると後ろの方が断然聴こえ方が良かったらしい。地元の人達は会場の音響を良く知っているから、わざわざ後ろに陣取ったのかもしれない、とのこと。
July 18, 2011
コメント(0)
Rコーラスのプローべ。2回目は無事、指揮者のぺトラが来て、先週は来なかったいつものメンバーもほとんどそろい、そして何よりも、大勢の新人さん達が来てくれた男声は残念ながらバスの1人だけ。でも先週来てくれた人がまた来てくれた。定着してくれるといいなあ。女声はもう何人いたのかわからないくらいたくさんいた。ソプラノだけで軽くいつもの倍の人数。練習には階段式の講義室を使っている。実際に使っているのは半分だけで、最前列をあけて2列目3列目に女声、ソプラノ-メゾ-アルト、4列目が男声。いつもならば男声はもちろん、女声2列だって全部埋まることはほとんどない。でも昨日はもういっぱいで、いつも遅れてくる大御所たちが3人も最前列に座っていた隣に座ったソプラノの新人さん一人と話をした。この冬学期から大学生になったばっかりの文字通りフレッシュマンまだ大学生活に慣れていないフレッシュマンが来てくれることは逆に珍しかったりする。我がRコーラスはとにかく歌いたいという人が集まっているアマチュア・コーラスであることを前面に押し出してPRしている。誰でも参加できます。Vorsingen(指揮者なんかの前で歌うこと、入団テスト?)ありません。が売り(?)だ。私だって、だからこそ行ってみようという気になったんだからただ、ひとつ大きなハードルが、、、楽譜はすべて原語で書かれていて、↑すでにアルファベットからして違う。↑しかも楽譜の一部は筆記体の手書き。これがまた読みにくいコンサートは全曲暗譜で行う。↑普通のサイズのコンサートで14曲くらい。これでロシア語とはまったく関わりのなかった人は意気消沈してしまう。なんと言っても、プローべで楽譜を渡されてもテキストが読めないのが辛い私もいまだに新しい楽譜では苦労する。そんなわけで、最初に集まる人数は多くてもみんながみんな定着してくれるという保障がまったくない。居ついてくれる率が高いのはやっぱり、スラブ学専攻の人とか、ロシア語圏の留学生とか、ロシア系移民2世や3世とか、旧東ドイツ出身の人とか(←ロシア語が必修だった)、、、何かしら取っ掛かりのある人。それでもメンバーの半分以上は、私のように「ロシアとは縁もゆかりもありません。ロシア語?しゃべれません。文字の読み方だけ何とか覚えました」グループ、のはず。ソプラノの新人さん達はほとんどみんな、文字もまだ読めないようだった。あああ、続けてきてくれるといいなあ。ロシア正教会の音楽 聖アレクサンドル・ネフスキー大聖堂聖歌隊(2CD) 輸入盤 【CD】
October 28, 2010
コメント(2)
ようやく、待ちに待った大学の新学期が始まった。いや別に大学の新学期を待ちわびていたわけではないけれど。Rコーラスは一応、大学のサークルのようなものなので、大学の学期に合わせて活動する。ここ数年はいろんなコンサートプロジェクトがあったりしたので、学期休み中にもプローべをやっていたけど、今年の夏休みはほぼプローベが丸々休みになった。大学の夏休みは7月の末から10月の半ばくらいまでなので、実に2ヵ月半ぶり。その第1回のプローベに指揮者が来られないというメールが事前に来た。Gymnasium(←中高一貫の学校、大学進学コース)の教師であるぺトラ。その日の夜に保護者会が入ったらしい。これは一大事!なぜならば、ほとんどの学部で冬学期から新年次が始まるわけで、1回目や2回目のプローベには期待に胸を膨らませた新規の参加希望者がやってくる確率が高いから。この時に、良い印象を残してせっかく来てくれた人を新しいメンバーとして獲得しなければならない!!!というわけで、指揮者からのメールには、くれぐれも始まりの時間に遅れずに来ること、誰かが音頭を取って、ウォーミングアップをちゃんとして、前学期に歌った曲を何曲か歌うこと、というお願いが書かれていた。指揮者が病気で寝込んでもプローべをするし(といっても、自分たちが歌いたい曲を歌うだけ)、指揮者なしで予定どおり舞台を務めたこともある私たち指揮者が来られなくてもプローべの一度くらいは何とでもなる。でもやっぱりしまりがなくなるよね。それはそれで楽しいんだけど、なんとなくウダウダしてしまう。なんとかウォーミングアップと発声練習をして、数曲歌いながら、新しい人がついて来られるようにと、各パートの音取りもした。来ていたのは、バスに1人、ソプラノに1人、アルトに2人くらい。続けてきてくれるといいなあ。ロシア民謡集 ペトコフ(B) 【CD】価格:1,171円(税込、送料別)
October 23, 2010
コメント(0)
先月行われたRコーラスの80周年記念コンサートで、初めてソロを歌った。と言っても、短い曲の中のひとフレーズだけで、全然たいしたことはない。その曲、構成が割と面白い。テノールソロのひとフレーズの呼び掛けから始まり、コーラス、バスソロ、コーラス、テノールソロ、ソプラノ+アルトソロ、コーラス、バスソロ、コーラス、テノールソロ、コーラスといった掛け合いで進んでいく。歌っている内容も、土曜日だぜ。しかもこんな蒸し暑くって。仕事になんか行ってらんないよ。涼しい森に散歩に行っちゃおうっかななんていう非常にゆるい内容なところがまたいいこの曲は、実は2年ほど前に一度練習したことがある。仕上がりが間に合わなくて、結局コンサートでは歌わなかった。今回、80周年記念コンサートでこの曲を歌うことになった時、練習中に「あなたソロ歌うの?」とパートの子に聞かれ、「以前に一度歌ったことはあるけど・・・」と答えたら、それがそのまま決定になってしまった。コーラスのOG・OBが参加した練習で、歌ってみる。うわああ、緊張する。歴代のエース達がいる前で歌うの、やたらと緊張するんですけど。自分はすごい、と分かっている人ほど、他人に厳しいのだ。ソロの音程が不安定だったり、声が小さかったりすると、指揮者よりも先に口を開いて容赦なく注文をつけたりする。コワイあれ、なんだか指揮者のペトラが睨んでる気がする(完全に被害妄想が入ってます)低かった?それともやっぱり声小さかった?だから、大きな声出ないんだってば。しかし、特に何のフィードバックもなく、一度通しただけで終わってしまった。そうしているうちに刻々と迫ってくるコンサート当日。考えると緊張して声が出なくなりそうだから、できるだけ考えないようにしていた。たったのひとフレーズだし、メロディは入ってるし。本番の時よりも、ゲネプロで歌った時の方が緊張した。ペトラが、手を振ってもっと大きな声でという仕草をするのが目に入って、ますます緊張してしまった。本番はオットも聴きに来るっていうのに。緊張するからソロ歌うなんて一言も言ってないんだけど、気がつくだろうか?その前に、私の声、観客まで届くんだろうか??そしてコンサート。ふと前方に目をやると、オットが入口付近に立っているのが見えた。少し遅れて、開演ギリギリにやって来たオットは、席が見つからずに立ち見だったのだ。ありゃあ、あんなところじゃあ、私の声は聞こえないな。と、安心して一気に気が大きくなった私(笑)、かなり気楽に歌うことができた。というよりも、声を出しているときは、音程や呼吸を流すことや声を響かせることに全神経が集中していて、他のことまでかまっている余裕がなかった。この曲の最後にソプラノソロの一声が入る。ゲネプロでもっと大きな声でという仕草をされたのを思い出し、声を出し始めてから、口の開け方に気をつけてみた。結果として、pで入ってfに移行するような、ちょっと生意気な歌い方になったら、ペトラがニッコリと笑ってくれたコンサートが終わった後、ソプラノパートのマリーナがわざわざあなたの声、教会に合ってるわね。すごくきれいに響いてた。と声を掛けてくれた。へええええええ、そうなんだ~コンサートの間中入口付近に経っていたオットにも試しに聞いてみる。私の声、聞こえた?聞こえたよ~。ビックリした。ソロ歌うなんて知らなかったから。あれ?この声知ってるって思ったよ。思わず聞き返してしまった。うそ、私の声、一番後ろまで聞こえたの??聞こえたよ。えええええええええ、後ろまで聞こえるんだーーーーーーそして先日、ここから南に行ったところにある町で毎年夏に行われるコーラスフェスティバルに参加し、そこでも同じ曲を歌った。さすがにコンサートが始まった時には少し緊張して息が浅くまったく続かなくって、少し焦ったけれど、二曲目にソロの入った曲を歌う頃にはそれも割と落ち着いて歌えた。そんな度胸の付いた自分にまたしても驚きを感じる。2年前、初めてソロを歌う羽目になった時は、コンサートの前日は緊張して眠れないんじゃないかとか、緊張のあまり声が出ないじゃないかとか、全然息が続かないんじゃないかとか、余計な心配ばかりをしていたんだけど。やってみると意外とそうでもなくて、拍子抜けという感じ。歌のレッスンで定期的に声を出す練習をしているのも大きな要因だと思う。芯のある声を出す、口の中を広くする、高い響きで中低音域まで歌うということに集中するようになった。その結果、恥ずかしいとかみっともないとか情けないとかいう雑念が入り込む隙がなくなっている。別のソロ曲で、伴奏をひとフレーズだけ一人で歌う部分があり、最初の頃はそれだけでも息が詰まりそうなくらい緊張してたんだけど。成長したものだ。っていうか、慣れるとなんてことないって本当なのね。もちろん、一曲まるごとソロ曲なんかを歌うことになったらまた状況は全然違うのだろうけど。
June 29, 2010
コメント(0)
Rコーラスは今年設立80周年を迎えた。記念コンサートでは、過去のメンバーも招待して参加者を集めた。南ドイツでは木曜日が祝日になる週、水曜日の夜、木曜日、金曜日がプローベで土曜日の夜がコンサート本番という、短期集中のコーラス週。この街を離れてしまっているかつてのメンバー達が集中して参加できるようにとの配慮から企画された。しかも、火曜日の夜は通常のプローベがあったので、現在のメンバーにとっては実質4日連続のプローベにコンサートという密度の高さだった。と言っても、金曜日は平日。いくら休暇を取る人が多いと言っても、現在のメンバーは逆にお勤め人も学生も参加が少なかった。長いブランクのあるかつてのメンバー達と、短期集中とは言えたった数日のプローベの後にコンサート。もっとも、ピチピチの学生だった時代に参加していたという人が多く、若い頃に覚えたことはなかなか忘れないという強みと、また伝統的に暗譜で歌ってきたという事もあり、すぐにでも歌い出せる旧メンバーがほとんど。わざわざ参加してくれるかつてのメンバーの中には、ソロを歌ってた花形メンバーも多い。そんな人達は、かつての自分のナンバーをもう一度歌いたいから遠路はるばる参加してくれるわけで、、、。といういろいろな配慮の結果、今回のコンサートはプログラムの半分以上がソロ曲という構成だった。ソロ曲ということは、コーラスは伴奏部分を歌うので、テキストが全くなかったり、あったとしてもソロとの掛け合いだったり、サビの部分だけだったり、と、コーラスに掛かる負担は極端に軽い。その反面、ソロ曲の多いプローベは結構退屈コンサートはちょうど連休の真っ只中に当たる土曜日の夜だったので、聴きに来てくれる人なんていないのではないかと心配していた。しかし、蓋を開けてみれば大盛況で、大学教会の参列席は埋まり、立ち見の観客までいたくらいだった。コンサート中はいつものように、小さなミスがいくつかあったけど、それはまあ、いつものことであり、臨機応変に対応してとにかく歌い続けるということには長けている私達なのだった
May 24, 2010
コメント(0)
Rコーラスの、今学期4つ目で最後のコンサートだった。ちょうど一ヶ月前のコンサートは、小さなチャペルくらいの大きさの教会で、立ち位置やアクースティックの確認をした時にはまあまあの響きだった。なのに、コンサートが始まってみるとビックリ今までに経験したことのないくらいの大盛況ぶりで、コーラスが立っているすぐ横に臨時にパイプ椅子を並べて座っている人達がいたり、内陣、つまり歌っている私達の背後までびっしりと観客で埋まってしまっていた。しかも教会内部は寒くて極度に空気が乾燥していて、ソプラノは1曲目が終わったところですでに高音が出にくくなっていた。その後はもう悲惨そのもので、普段は音程の下がらない曲までももれなく下がりまくり、ソプラノが下がるんだから自動的に他のパートも落ちていくわけで、、、しかしそこはそれ、百戦錬磨のツワモノたちなので、できの悪さを愛嬌でカバーし、観客もこれまた優しい人達で、ずいぶんと感嘆してくれて、この晩の寄付金は過去最高額に届いたのだった結果オーライそんな、前回の反省を活かして、最後の曲まで高音が続くようにすることが私の課題だった。いつもなら前日まで歌詞を確認するために歌いっぱなしだったりするのだが、極力歌わないように気をつけた。コンサート前のウォーミングアップでもできるだけ力を入れず、高音でも力まず、軽く歌うことに気をつけた。アネッテやミセス・ウールのところで練習したことを思い出しながら、息を力で押し出さない、高音を出すために喉に力を入れない、頑張って根性で出そうとしない、口の中を縦に開けて、軽く気持ちよく上に伸びるように声をだすことに気をつけた。いつもならば、高音になると頭の中に自分の声が充満して、カンカンと頭の中で響くような感じがするのに、今日は自分の声が内側カラよりも外から聞こえてきた。今回のプログラムは、前回から順番を入れ替えて、喉にくる高音がある曲が後半になっていた。おかげで、ChanGsakはなんの心配もなく、気持ちよく声を出すことができた。気持ちよく歌いすぎてちょっと息を強く送りすぎちゃったけど。そして、最後の最後に歌うSolntsche、最高音はたかだかfなのに、コンサートではいつもソプラノみんなで撃沈している曲だけど、今日はfに届いた。21曲歌った後だったのに、Solntscheがなんとか歌えた。良かったポイント10倍!〔12/10AM09:59まで〕混声合唱曲集:ロシア民謡の花束 母なる大地に響く歌声
March 7, 2010
コメント(0)
私じゃなくてオットが。今日、11月15日日曜日はVolkstrauertag。直訳すると国民慰霊祭(?)、戦没者の遺族が墓地を訪れる。市町村の代表が挨拶をして、クランツを慰霊碑に供える。そして、その町のコーラスやブラスバンドが数曲演奏する。S村は教会の前で、教会コーラスと村のブラスバンドの演奏があった。9時にいつもの練習室に集まり、歌う曲を練習してから教会前に集合。2曲歌ううちの1曲は一度しか練習したことのない曲で、メロディが頭に入りきっていない上に、テキストが古い字体で書いてある古い文献を読むことも良くあるので、古い字体が読めないわけではない。でも、自分の専門分野で内容の想像がつく文献を読むのと、まったく縁のない宗教特有の言い回しを読むのではエライ違いだ。読みながら歌うなんて、もう絶対むり。だいたいね、古い字体で書いてあるということは、ドイツ語自体古いわけで、最近では使わないような単語や言い回しが使われていて益々分かりにくい。始まるまでの間に、ただひたすらテキストを音読して、つっかえずに発音できるように練習していた。みんな面白がって見てるけどね、大変なんだよ、外国人って。村の代表の話はごく手短で、ほんの15分ほどで終了した。帰って来たらオットはその後、落ち着く暇もなく、住んでいる町の男声コーラスに、その後は隣町の男声コーラスに。毎年この日の午後は高齢者を労わるイベントが行われる。S村でも、村の小さなホールでお茶やケーキが出され、例年ならば教会コーラスが歌う。今年は、この町の男声コーラスが名乗りを上げたので、私達の出番はなし。しかしもちろんオットは男声コーラスのメンバーとして参加なのだこの男声コーラスには、一年ほど前からオット父も参加している。日曜日が丸つぶれ~と泣き言を言いながらも、ボスから来てくれと言われれば断れないオット。悪いけど私は、家で静かに日曜日を堪能させてもらいますま、父と息子で仲良く過ごして来て下さいな野ばら~ドイツ民謡集/クレル(フリードリヒ)[CD]ドイツ民謡集 II~ローレライドイツ民謡集 III~菩提樹
November 15, 2009
コメント(0)
週末のミニコンサートのミニコンサートの後のプローベ。前日の夜から凹み始めた。ぺトラ、きっと怒ってるよな~他の聞いてたメンバーからも呆れられてるかもしれないし明日のプローベサボっちゃおうっかな・・・って、子供か、あたしはぺトラは性格というか言動というか、練習の進め方が、間違いを正して指導するという感じで、いかにも先生っぽい。もちろん彼女が指揮者なんだから、はっきりと主張して、彼女のイメージどうりに進むのはいいと思うし、キャラクターの濃いメンバーが多いから、メンバーの顔色を伺っているような指揮者じゃ機能しないのもよく分かる。でも時々、出気の悪い生徒になった気分になる。教師アレルギーの私は、彼女の納得いかなさそうな視線に捉えられると、縮み上がってしまう。ぺトラに直接言う勇気がないので、とりあえずここに吐き出しておきます。歌っている方は、指揮者の顔色を伺ってビクビクしてるものなんですよ~たとえ出来が100%じゃなくても、たまにはニッコリと心の底から満足そうに笑い掛けて、メンバーを安心させてくださ~いま、どんなに悩んだところでプローベには結局行くんだけど恐る恐る講義室に入り、ぺトラと目を合わさないようにする、チキンな私。プローベが始まってすぐに、ぺトラが週末のコンサートの報告をした。今日は新しい顔がいくつも見えるし、参加しなかった人もかなりいるので一応報告しておくと、先週末、ミニコンサートがありましたこれが意外に出来が良くってもともと来られる人数が少なかった上に、新しい曲を前日に覚えてもらったり、来る予定だった人が風邪を引いて突然来られなかったりと、始まる前はもうどうなることかと思ったけど想像した以上に上手に出来たし、聴衆からもポジティブなフィードバックをもらいましたう、そおおぉぉぉぉぉぉぉそれってアレでしょ、全然期待してなかったから、意外と出来て驚いたってことでしょま、オットも特に出来が悪いってことはなかったよいつものごとく、ちゃんときれいにハモってたしほら、君たちは沈む(音程が下がる)時には皆一緒に沈むからハーモニーは崩れないしもちろん完璧じゃなかったけど、今までだって完璧だったことなんかないしいつも以上でもなければ以下でもなかったよと言ってましたけどね うたうこと 発声器官の肉体的特質 歌声のひみつを解くかぎ
November 14, 2009
コメント(0)
オートドックス教会から出演したアンサンブルは、アルト1人ソプラノ2人という女声3人組で、10代の終わりかせいぜい20代の初めくらいの若い女の子達だった。特にアルトの子がとてもイイ声でしっかりと歌っていて、心地よい声ソプラノの片方の子の声はほとんど聞こえなかったけど、実質二人であれだけ歌えれば大したものだと思った。しかし、教会の真ん中くらいに座っていたオットによると、主旋律を歌っているソプラノが全然聞こえなくって、アルト主役の独り舞台みたいだったとか最前列に座っていた私には、二人のソプラノのうち一人の子の声はとてもよく聞こえていたんだけど、、、。発声の悪い声は、近くで聞くと大きく聞こえるけど、離れてしまうと聞こえないというのはつまり、このこと?自分のことは丸っきり棚に上げてそんな生意気なことを考えた。ホント声って面白い。しかも、彼女達が歌った曲は、中音域が中心の歌が多く、アルトとソプラノの音域の差がほとんどなかった。ソプラノの子の声は、少なくとも中音域では空気が混ざっているような声だった。これがよく聞く、響きの悪い声は離れると聞こえないってことなのね。ソプラノの子も、高音域では息の音が極端に少なくなった。息が混ざらないまっすぐな声。さらにオットは、ソプラノの子はヴィブラートが掛かっていて美しくなかったと言っていた。私には息が半分くらい混じっているように聞こえたけど、それがビブラートだとは感じなかった。位置関係が変わるとそんなに聞こえ方が違うものなんだろうか??そういえば、S村教会コーラスの指揮者ヴォルフラムもヴィブラートを嫌う。オペラならばヴィブラートをガンガンきかしても構わないけど、教会音楽はまっすぐに音を保てなければダメ、というのが彼の意見。確かにコーラスはそうだろう。隣で声がグラグラ揺れる人が歌っていると、音程の感覚が狂うし、その声を聞きすぎて船酔いみたいに気分が悪くなったこともある。でもソリストは、聞いていて心地よい自然なヴィブラートならば、掛かっていても構わないと思う。同じく、3人アンサンブルのトップを歌うソプラノは、ヴィブラートが掛かっていても構わないと思うんだけどな~。ロシアの歌/ポクロフスキー・アンサンブル
November 8, 2009
コメント(0)
さらにこの日は、都合や具合が悪くて来られない人が多くて、ソプラノさえ4人しか居なかった。ぺトラは、ソプラノは大丈夫、絶対に集まるから心配してないって豪語して、アルトやメゾや男声の心配ばかりしていたけど、蓋を開けてみたらギリギリでビックリ。いや、よく知っているレパートリーを歌うならば、4人居れば十分なんだけど。このコンサートでは、女声だけの曲、男声だけの曲を用意していた。どれも、前指揮者に絶対に必要だからと指定された曲なんだけど、ここ数年きちんとプローべしたこともコンサートで歌ったことも無い曲ばかりだった。男声は、半分以上がここ数年で入ってきたメンバーばかり。女声も同じく。ということで、臨時の男声プローべ・女声プローべをやって叩きこんだ。私もテキストを覚えようと何度かまじめに練習した。でも、いまひとつ覚えきれなかったま、4,5人で歌うならば、古参のメンバーにひたすら寄り添って、テキストが怪しいところは母音だけで歌ってごまかしてリズムが変則な箇所があって、さらにぺトラが自分のペースで仕切る箇所が何箇所もあるので、あとは全神経を指揮に集中して乗り切ろうと、最初っから低い志で臨んだ当日のウォーミングアップ兼最終確認で、この曲になったらソプラノのマライカがさっと抜けた。ごめん、あたし、覚えてない!ぺトラがソプラノにやってきて、一番の古参のエーデルトラウトに話しかけた。悪いんだけど、あなたも抜けてもらっていいかしら?今日はアルトが2人とメゾが1人しか居ないから、ソプラノばかりが多いとバランスが悪いから。あー、はいはい、じゃあ私、抜ける!テキストがね、完全に覚えられなかったのと、喜び勇んでさっさと抜ける私なんか恨めしそうな顔でこっちを見るぺトラ・・・。しかしコンサートが始まると、曲の途中で咳き込んで歌えなくなるのを繰り返していたエーデルトラウトがとうとうギブアップ。あたし、もう歌わないわ。そんな~歌うメンバーがもう並んでますよっゆっくりなリズムで長い音が繰り返し出てくるハーモニーのきれいな曲で、1人で歌うのは相応の練習をしてなければ難しいと思う。カルメンを1人で歌わせるか、完璧じゃないけど前に出るか、究極の選択。カルメンがこっちを見て手招きしてる。ソロとして練習したわけじゃないのに、主旋律を1人で歌うのは嫌だよね、やっぱり・・・ええい、女は度胸だー。歌わずに後悔するよりも、歌って後悔するか。頭の中は真っ白、ところどころテキストが飛んで母音だけになった。もしかしたらテキスト思いっきり間違えたかも一度、ソプラノが二人同時に途切れただいたい、この曲をカルメンと一緒に歌うの初めてだし。メロディとリズムだけは何とかぺトラの合図に合わせることができた。少ない人数で歌うのって緊張する~とりあえず声を出すので精一杯。それも体が固まって呼吸どころの騒ぎではなかった。でも少ない人数で歌うのも楽しいかも。歌わないつもりだったから、テキストがボロボロだったよそんなの、外国語だし、聞いてる方は知ってる曲でない限り分からないよとオット。そうだよね~あ、でも今日の観客はほとんどがオートドックス教会の人達だったみたいだなえ、ってことは、、、、観客のほとんどがネイティブスピーカー、、、じゃあテキスト間違ってるのもごまかして歌ってるのもバレバレだったってこと???さらに主催者は先代指揮者だから彼もテキストは完全に頭に入ってるはずだし・・・もしかして、ぺトラに恥かかせちゃった???あああぁぁぁ、怖いなー、次の練習に出る勇気がないぃぃぃ、、、サボっちゃおうっかな合唱指導のための わかりやすい発声法
November 8, 2009
コメント(0)
久しぶりのコンサートだった。コンサートといっても、文学作品の朗読や祈りがドイツ語やロシア語であり、その合間に歌が入る形で、文化交流といった感じ。企画・主催者がRコーラスの先代指揮者で、レパートリーを知り尽くしている。そこで、曲に合わせたテキスト、テキストにピッタリの曲を組み合わせてプログラムを作ってくれた。歌ったのは、私たちコーラスと、オートドックス教会のアンサンブル。朗読や祈りがあり、コーラスやアンサンブルが1曲歌い、また朗読や祈りがあり、歌が1曲、、という構成。特に朗読が結構長かったりするので、コーラスもアンサンブルも1曲ごとに下がり最前列に座った。この、1曲歌って下がって座ってじっとしていて、また立ち上がって並んで1曲歌って、というのが、想像以上に曲者だった。その日は前日とは打って変わって昼過ぎから雨がぱらつき、急に冷え込んだ。教会の中は寒い。しかも一応歌の本番なので、コンサート用の服を着ていた。いつもは歌っている間に体も温まるので寒いということはなく、この日も油断していた。開始までに時間があったのでマフラーを巻いたままにしておいたのが唯一の救い。引っ込むとすぐにマフラーを巻いて、ついでに肩も覆って縮こまっていた。別に一人で歌うわけじゃなし、コンサートだからといって特に緊張するということももうない。と自分では思っていたんだけど、並んで歌い始めるときにはやはり緊張するらしい。歌い始めて、なんかやけに息が続かなくって苦しいなってところでハッと気づいた。緊張で体が固まっているから、息が続かなくってアップアップしてる。前のめり気味の立ち方を直して、重心を中心~後ろ気味に持っていくと、とたんに呼吸が楽になった。1曲の半分くらいで、ようやく少しリラックスして体がほぐれたかな、響きとか口の開け方、のどの開け方とかも気をつけようって思ったあたりで曲が終わり、引っ込む、の繰り返し。歌うのって難しい。
November 8, 2009
コメント(0)
2週間前に大学の長い夏休みが終わり、Rコーラスの活動がようやく再開した。今ゼメの新しいメンバーは今のところ女性3人。2人がアルトで1人がソプラノ。先週と先々週のプローベには、ソプラノとメゾソプラノの大ベテラン(文字通り世紀を超えて長く参加している人達で、うち2人はソロ曲も持っている重要メンバー)3人が来ていなかった。遅れてもたいてい毎回来る人達なのにどうしたんだろう?季節の変わり目で暖かかった思ったら急に冷え込んだりすることが続いているから体でも壊したんだろうか、、、。冬ゼメのコンサートは通常12月のはじめで、新規のメンバーも数曲覚える時間的余裕がある。それが珍しく今回は、11月のはじめに一つコンサートが入っている。えー、つまり今週の土曜日。久しぶりのコンサートでわくわくしている。前任の指揮者が企画したコンサートで、詩の朗読があり、他のコーラスも歌い、私たちが歌い、というコンサート。私達は6~8曲歌う。歌う曲のリストがまだ完全にできていないのはいつものこと。そして、その歌う曲候補の中に、新しい曲が入っているのもいつものこと。新しい曲と言っても、10年以上このコーラスで歌っている人達は知っている曲であって、ここ5年くらいで参加し始めた人にとって“新しい曲”。70年も存続していて、20年30年と歌い続けているメンバーがいるコーラスだからこその面白さ。すでに歌える人達がパートに入っていると、音取りが驚くほど早く進む。指揮者は前のゼメスターで歌った曲に、掘り起こしてきた最近歌っていないレパートリーを混ぜて、そのゼメスターのプログラムにする。このコーラスに参加するようになってすでに4年?5年?が経ったので、ゼメスターごとに覚える曲は数曲。今度のコンサートのために私も1曲覚えなくてはならない。いかにも人々に歌われ、口伝えで受け継がれてきた歌らしく、章節の拍子数がいきなり変わったりする。前触れも無く、ルールもなく。これがロシア民謡の面白さの一つだと思う。リズムの変化が、音の運びが、子供の頃から耳慣れている音楽とは違う。(私にとっては)イレギュラーに曲が展開していくので、ふと音を拍を逃すと見失ってしまう。そんな曲達をこのコーラスでは、音符から外れて、リズムを変えて、強調したり絞ったり、音符に縛られずに指揮者の持つイメージが表現されていく。だから、音符はきっちり頭に入っていることが前提の上で、指揮者の動きに応えながら歌う。そこが面白い。そんなRコーラスのたった一つの決まりごと。暗譜できていない人は、一緒に舞台で歌えない。暗譜するのはすごく大変。でも大変なのはみんな一緒。新しいメンバーだと、キリル文字が読めない人も多い。みんな、学生だったり、社会人だったり、乳児を抱えたお母さんだったり、仕事して子育てして、、、指揮者だって学校の先生だし、時間が無いのもみんな一緒。さあ、がんばってテキスト覚えようっと。ポイント10倍!〔12/10AM09:59まで〕合唱ライブラリー 日本語で歌う混声合唱のための ロシア民謡集
November 1, 2009
コメント(0)
火曜日の夜、Rコーラスのミニ・プローべ(?)があった。現在大学がまだ夏休み中なので、定期の練習も休みなのだけど、時間の空いている人、歌いたい人だけ集まって、楽しく歌いましょうという会だった。最近メールを全然チェックしない無精者の私は、当日になってメールを発見し、急遽参加した。いつもの練習場ではなくて、メンバーのアパートメントに集まり、飲み物やお菓子などを持ち寄り、ワイワイガヤガヤ。その場にいる誰かのリクエストで歌う曲を決め、次々と歌った。といっても、ワイワイガヤガヤの時間が長すぎて、2時間の間に歌ったのはたったの4曲?5曲?歌の合間にはお互いの夏の休暇の報告に花が咲いた。というよりも、おしゃべりの合間にちょっと歌った指揮者のぺトラも来ていたけど、彼女も今日ばかりはとコーラスのメンバーになりきり、一緒に歌った。これはこれですごく楽しい。でも指揮者がいないとテンポがゆっくりになるし、アクセントもつかずグズグズになっていくやっぱり指揮者って大切なのね、と再確認した晩夏の夜だったコーラス・イン・コンサート ~映画「コーラス」より
September 9, 2009
コメント(0)
あっという間にもう3月も終わりですねRコーラスは、3月14日のコンサートの後、メンバーの何人かが働いている施設で行われたイベントに参加今は大学の春休み中なので、通常の練習はお休みです。有志が毎週のように集まって歌っているみたいだけど。みたい、というのは、Rコーラスのコンサートが終了した次の週から、K町教会コーラスの練習に出席しているから。あと2週間くらいでキリスト教圏では復活祭そのミサで、去年歌ったモーツァルトのスズメのミサを歌うというので、またしても1ヶ月だけの臨時参加です。K町教会コーラスの人はいつ行っても、「あら、また来てくれたの、うれしいわ」と声を掛けてくれ、「今回はもっと長く居続けてくれるんでしょ??」とからかわれ(?)、とても感じが良いのです。Rコーラスと練習日が同じでなければレギュラーで参加するんだけどね、、、。復活祭のミサ、S村の教会コーラスはHilberのMissaProPatriaを歌います。メロディとかハーモニーとかが現代っぽくて、新しい時代のものは初めてなので、新鮮最近まったくコーラスの中身をメモする気にならなかったのは、忙しいせいももちろんあるんだけど、コーラス、特にS村の教会コーラスに関してちょっとテンションが落ち気味だから3,4年前、コーラスというものに最初に参加した、機会をくれた団体だから、人数の少ない小さなコーラスだし、オットと二人でレギュラー参加している唯一のコーラスだから、可能な限り続けるつもりでいたんだけど。練習がね、楽しくないんです。いや、実は前からだけど。最近、特にだからRコーラスに参加したり、Oヴォーカルに参加したり、K町教会コーラスに参加したりして、だましだまし続けてきたような部分があったんですが。練習行く前は、歌うのを楽しみに行くんだけど、なんだか不完全燃焼なまま、退屈して「あー、時間の無駄」とか思っている自分がいる。それが、他の人にも伝わってそうで、特に指揮者に、申し訳ないかなって気がします。一番嫌なのは、指揮者が発声に関する指導をまったくしないこと。今年に入ってソプラノに一人、恐ろしく声の通る人が入ったんだけど、声の出し方がまるでポップス。←それはそれで味がある。かなりうらやましかったりもするまだ割りと若い人なので、それでも結構高いところまで出るんだけど、上の方は明らかに力で押し出している声なんです。年取ったら声出なくなりそうって、聞いているだけでハラハラします←余計なお世話。たまたま彼女の声が目立つからで、それは他の人もみんな一緒。そして耳元で叫ばれてる私もきっとそうなってる。でも、指揮者は気にしない。音程と、曲にアクセントをつけるppの指示は良く出るけど、とりあえずそれだけあってはO.K.という感じ。そして生理的に耐えられないことがもう一つ。基本的にアカペラなので、歌いだす時には指揮者がそれぞれのパートの出だしの音を声でくれます。その音をね、みんなが「mmmm♪」って繰り返すの。これが本当に嫌ですなぜか?そうやってmmm♪ってやった時点で、音程が微妙に狂うから。私なんて特に音感が優れてるわけじゃないので、間違ってる音が耳に入ってきて、正しい音がわからなくなりますそれぞれがその微妙に狂った音程で歌いだすもんだから、最初っからハーモニーが合ってなかったりする。立ち位置が前列真ん中に固定されているため、すべてのパートの声が聞こえてくるんだけど、ひどい時にはソプラノだけで違う音がいくつか聞こえてきたりするんです。もう、それだけ気持ちが減退それも指揮者は何とも思ってないみたい。Rコーラスとか、Oヴォーカルでは、出だしの音をもらった後のmmm♪は禁止なんです。出だしの音がずれるし、コンサートでそれやったらみっともないから。練習の時から、音をもらったら、眉間のところに意識してその音を一時保存して出す。最近、S村教会コーラスの練習からの帰りは不機嫌なことが多いらしく、とうとうオットから「そんなに嫌なら、復活祭の後、ちょっと休んでみたら?」と心配されてしまいました。私もちょうどそれを考えていたところなので、遠慮なくお休みさせてもらおうと思ってます。私にとっては初めの一歩だったコーラスなので、残念な気もする真の原因は、自分自身がぜんぜん納得できていないところにあると、これはかなり前から気づいていたことなので、一段落したらやっぱりちゃんと声楽を習ってみようと思います。合唱ff(フォルティッシモ)
March 30, 2009
コメント(0)
会場である教会に集まり、控え室に荷物を置いた後、いつもならばまずウォーミングアップをするのだけれど、この日はとりあえず会場の立ち位置やアクースティックを確認する最後のプローベをすることになった。この教会は、参列席から内陣へと階段を5,6段上るようになっていて、その階段がステージになった。 Rコーラスでは、楽譜を持たずに歌うので、暗譜することが必須だ。新しくこの学期から参加している人は、言語で描かれているテキストを読めない人も多いし、すべてのテキストを一度に覚えられるはずも無いので、歌える曲だけを一緒に歌うことになる。結果として、曲の合間合間に、列から抜ける人、列に加わる人の移動がある。 出たり入ったりを繰り返す人は、出来るだけパートの中で一列目の真中、確実に歌える人たちに囲まれるように配置する。人が抜ければ残っている人で隙間を埋め、戻ってくれば場所を開ける。これをコンサートの曲間、できるだけ静かに素早く繰り返すことになる。だから、会場でのプローベは欠かせない。立ち位置を確認したら、プログラムから何曲か、さわりだけざっと歌ってみた。と言っても、まだウォーミングアップもしていない状態なので、高音を無理して出さないように、しーっ抑えて抑えて、とぺトラから指示がでた。アクースティックがあんまり良くない、乾いている って言うことだったので、どんなひどい状態なのかと、音が吸い込まれて全然響かない感じを想像していたんだけど、歌ってみた感じでは、普通に響いているし、なんだ、意外といいんじゃない?なんて思っていた。ぺトラがアクースティックが乾いてるから、きれいに歌わないといけない と言った理由が、この後本番のコンサートの途中に思い知らされることになるとは、、、 本番。一曲目は、歌いなれている定番中の定番の曲。ぺトラは曲中ずっとアルトさんに向かって、人差し指を上に向け「音程上げて」の指示を出していたけれど、全体的には特に目立つほど音程が下がることもなく(少なくとも私の耳には)、まずまずの幕開け。 前日の打ち合わせどおり、ぺトラが挨拶の中で、 メンバーの多くが体調を崩していて人数が少ないこと、出てきているメンバーも多くは体調が万全ではなく、喉の調子が良くないことを謝った。その際、本当は私達もっと上手なんです、みたいなことを言ってしまうのがぺトラの性格。あーた、それを言っちゃあお終いよ しかしもう、2曲目から後は、悲惨としか言いようがない。普段の練習で1,5音下がるとしたら、この日は最低でも2音は下がっていた感じ。しかも、音程が怪しくなってバラバラになってくると、もともと人数が少ないことも手伝って、個々の声が聞き取れてしまう1人がテキストを間違うと、それも聞き取れてしまうお説教や講演をするには最高のアクースティックなのかもしれない。アクースティックが乾いているから、きれいに歌わないとみっともない、というぺトラの言葉が、ようやく分かった瞬間だった。 ぺトラは、歌い終わるたびに、無念そうな苦笑を投げてきた。 さらに、曲間で次の曲紹介をする際に、いちいちえー、いやぁ、コーラス全体がどんどんバス音域に入って行っちゃいますね。とか、 お聞きになってお分かりになるとおり、メンバーの多くがインフルエンザに襲われて、どうも今日は調子が悪いんです。とか、繰り返す。本人はそれで自虐的に笑いを取って同情心を煽っているつもりかもしれないけど。いい加減にしてくれーーーー歌っている立場として、居たたまれないというか、申し訳ないというか、落ち込むというか。最初の挨拶で一度、今日は残念ながら絶好調とは言えません、と言えばそれでいいのに。コンサートの最中に、わざわざメンバーを憂鬱にさせ、客に悪い印象をすり込んで一体何になるんだろう?歌い続けなければならないこっちの身にもなって欲しい。曲間には、あと何曲あるんだろう、と憂鬱になった。正直なところ、途中で帰りたくなったコンサートは、これが初めて 次のコンサートは3月半ば。敗者復活!となればいいけど。 ちなみに、短いソロを歌わなければならない曲、土曜日の時点であまりに出来が悪かったので今回はパスして、次回お披露目、となりました。 おもしろ合唱事典
February 3, 2009
コメント(0)
土曜日はRコーラスの一日プローベだった。Rコーラスは 1学期に一度は山小屋合宿をするし、コンサートの直前にも必要があれば1日練習が組まれる。レギュラーの週一の練習ではなかなかゆっくり練習したり仕上たり出来なくてなんとなく消化不良に終わることが多いから、たまに丸一日時間を取って集中的に練習することが出来ると楽しい。 先週火曜日の練習日、コンサート前の最後の通常の練習だったんだけど、出席率が悪く、しかも半分以上が風邪を引いていて声が出ない、出にくいという悲惨な状況だった。指揮者のぺトラが今回のコンサートは中止した方がいいかしらと冗談半分(つまり半分本気)で言い出すほど。それでもまだ、土曜日に一日練習できるから、と大方は楽観的に見ていたのだけれど、、、。しかも、コンサート会場の教会を下見してきたぺトラによると、アクースティックがねあんまり良くないんだわ。なんていうか、乾いてるのよね。つまりね、きれいに歌わないと、ごまかしがきかないのよ その土曜日。またしても出席率が低い火曜日よりはマシだったけど。練習をはじめる前に、ぺトラが全体に聞いた。この中で、風邪を引いていない人、手を挙げてみてあっちこっちでパラパラと手が挙がった、、、各パートに1人か2人くらい コンサートで歌うであろう候補曲を次々と歌っていった。どれもこれも、イマイチ仕上がりが悪く、大半のメンバーの喉の調子が悪いだけあって、ソプラノの高音が届ききらなかったり、アルトがガンガン下がっていったり、男声が全然揃わなかったり、、、。テノールが2人しか居なくて、男声が4声に別れる部分で、さすがに1人の声だと目立ってしまうから、とアルトから1人、バスから1人、ソプラノから1人が助っ人に加わった。ソプラノなんてただでさえ3人しかいなかったのに、さらに1人減って私とサビーネの2人だけ。隣で歌うサビーネの声が聞こえなくって、仕方なく自分の頭の中にある音を頼りに歌っていた。ふと気づくと、バックに聞こえてくるアルトの音程が自分の音程よりも2音くらいは低くて、そうなるともう許容範囲を越えているので合わせる事もできず、、、最後にはソプラノ同士の音程もずれていたらしい 歌い終わると、何とも言えない表情で頭を振るぺトラ・・・アルト、下がりすぎ、、、アルトは低い音域だから、傾向として下がりやすいのは当然だけど、でも意識して下がらないように気をつけて。ソプラノは比較的歌いやすい音域だから下がりにくいでしょ、結果として音程がバラバラになっちゃうから。アルトはね、自分達の音だけを聞いてちゃダメなのよ。ソプラノを聞いて。いつでもソプラノの音を意識して聞きながら歌って。特に今日はソプラノが少ないから、頑張りすぎてソプラノをかき消さないように、ソプラノの音を良く聞いて。 アルトって、本当に難しいよね、と心の底から思う瞬間。 でもね、Rコーラスは傾向としていつも、かなり音程が下がる。もちろん、全曲アカペラだから多少下がるのは当たり前だと思う。 でも、指揮者のぺトラでさえ、1音とか1.5音とか下がるくらいなら上出来な方、2音以上下がるとようやく危機感を持つっていう程度で、あんまりその点を重視していない。そこが問題。 それも、練習用に渡されるコンサートの録音や古い録音が既に、音程下がりまくり。ほとんどのメンバーはそれを唯一の参考音源として曲を覚えてるんだから、正しい音程なんて取れるはずはない、と思う。Rコーラスに入った最初の頃は、曲を覚えるのに必死で、そんなことにもあんまり気づかなかったけど、最近は練習用CDを聞きながら練習していると、あまりに気持ち悪くってイライラしてくることもある。音を鳴らして、ちょっと離れたところで洗濯物を干したりしながら歌っていると、音程がずれていて、録音の方が低くなっていて、愕然とする、なんてことも珍しくない。絶対音感なんて持ってないから、私も歌っていれば自然と音程が下がる傾向にある。つまり、録音の方が、私が下がる以上に下がっているってことだと思う。 ひっでーなー、おい って、そんな感じ だから最近は、できるだけ音符をFinaleに入力して、そっちで音取りするようにしている。 昼休み、メンバーの大半が食事をしたり散歩をしに外へ出て行って、ガランとした練習室の中で、打ちのめされたような表情で、数人のメンバーに不安を吐き出すぺトラだった。どうしよう、、、こんなに質が低いのって久しぶり。少なくともここ数年ではこんなに出来上がりが悪い、調子が悪いってなかったのよね。せっかく、アマチュアの寄せ集めのコーラスとしてはそれなりに評価を得ているのに、出来上がりの悪いコンサートをやったら、Rコーラスの評価が下がってしまうのがコワイ。だったら中止にした方がいいのかしら?? でも私たちはプロじゃないし、どのコンサートでも必ず言っているように、アマチュアのコーラスで、来る者は拒まずって言うスタンスなんだし。・・・やっぱりコンサートの最初の挨拶の時に、メンバーの大半が風邪を引いていてコンディションが悪いんですって言うべきかしら?でもそんなの、コンサートをわざわざ聞きに来てくれた人には関係ないのよね。 結局、他のメンバーの意見もあって、メンバーの大半が風邪を引いていて人数が少ない上に、無理をして歌いに来たメンバーもコンディションが悪いのだということを最初の挨拶で言う、というところで落ち着いた。 ま、でも先代の指揮者の時は、ほんっとうに質の低いコンサートもあったからねと、自分を励ますぺトラ。 ↑ 当時はぺトラもメンバーとしてアルトで歌っていた全然仕上がっていないような曲も歌ってた。今さらコンサートの中止はありえないし。 私が参加するようになって以来、そんなにヒドイ出来ってことがなかったから、こんな話を耳にするのは初めてだった。出来が悪くてもとりあえず精一杯の力でこなすのか、それとも中止して万全を期して次回に臨むのか、難しい決断だなあ。 しかもこんなに出来が悪い時に限って、アクースティックの悪い建物だなんて、、、 午前中に比べると、午後は結構あっさりと進んだソプラノパートのソロで始まる曲があるんだけど、いつもはその部分で必ず音程が下がるっ!!ココで下がるとみっともないし、曲全体がボロボロになると指摘されて、何度もやり直しをさせられ、挙句の果てに、音届かない人はココだけお魚(←クチパクのこと)して なんていう、不名誉な指示まで飛んでくる曲なんだけど、この日は一発目で驚きのお褒めの言葉を頂き(笑)、結局全部で3回歌ったけど、ぺトラは満足そうだった。良かった。 コンサートで歌う予定の曲を一通り歌い、少し早いけど、明日のコンサートに備えて切り上げることになった。今回は人数が少ないしコンディションが悪いので、遊び(予備の候補曲)はほとんど無し。 あーー、なんか嫌な予感がする。。。 【送料無料】声ってステキ!
February 2, 2009
コメント(0)
Rコーラスの練習日。今年に入って2回目、そして次のコンサートまで通常の練習は今週も含めてあと2回。練習内容は、コンサートに向けた曲のおさらいと仕上げ。いつものごとく、コンサートで歌う全タイトルは、「コレはゼッタイに入るから」と言われる数曲を除いて、当日のウォーミングアップで最終決定リストをもらうまで分からない。コンサートで歌うだいたいの曲数+αがリストアップされて、順次おさらいと仕上げをしていく。指揮者のぺトラが、出来上がりの調子やコンサートに参加できるメンバー、時間を見ながら、最後の最後までプログラムを練るから。↑ 5~ん十年も所属している固定メンバーが居て、レパートリーが決まっている(と言っても、軽く100曲くらいはある)からできる技。 最近なんだか出席率の悪いソプラノさん。準備体操の時点で3人、発声練習に入ったところで1人来て、歌い始めたら後から2人来て、最終的には計6人になった。 スーパー・ソプラニスティンと指揮者に呼ばれるエリンが最近全然来ないなあ。30年前、コーラス創設者が指揮者だった時代を知っているEも最近見かけないし。 なし崩しで短いフレーズのソロを歌う羽目になっている曲が、今回はまだゼッタイに歌わないと思っていたのに、リストに入れられているらしい。ウォーミングアップの直後に立ったままで歌うことになってビックリ。しかも音符を必要とする人がほとんど居なくって、またビックリ急いで音符を取ってきたらぺトラがあらあら、ソリストが音符が必要なの~と、からかってくる。山小屋プローベの時にあなたが、この曲は夏(ゼメ)に歌うって言ったから、テキストまだ覚えてないんですもともとは2人で歌うような雰囲気だったのに、最初の時に一緒に歌った子はクリスマス以降出てこない。はじめの何回か、小さい声で歌ってサポートしてくれたメゾの古株Mも最近は出てこない。掛け合いになるアルトのソロは2人体制なのに 自分の声だけが室内に響いているのを聞きながら歌うのは、変な感覚で、とっても度胸がいる。声が上ずる、いや、届いてないかも??肩に力が入る、喉が固まってたらどうしよう、、、大体において、歌は好きだけど自分の声が嫌いだからコーラスで歌っているのに、、、 通常の練習があと1回と、コンサートの前日、土曜日が丸一日プローベ。何度か歌っていれば慣れるに違いない。ソロって言ってもごくごく短いフレーズだし、大勢居るから誰が歌ってるかなんて聴いてる方には分からないだろうし。いつもみたいに歌うだけ と、自分に言い聞かせている声のクスリ
January 21, 2009
コメント(4)
この週末はRコーラスの合宿だった。なんだか合宿っていうと、日本の学校の部活や大学のサークルの日々を思い出す。Rコーラスのメンバーは、学生だったり社会人だったりいろいろで、平日の夜にある通常の練習に来られたり来られなかったり、色々。だから半年に一度、ゼメスター毎に一度、山小屋を借りて泊りがけで練習をする。 深い森の中の奥の方にある山小屋で、最寄り駅から約6km。アウトドア大好きのドイツ人だから、自転車で来たり、ハイキングしながら上ってくる人達も中にはいるけど、基本的に車を出す人のところに分かれて乗ってくる。 山小屋と言っても、水道も電気も通っているし大きなキッチンだって使えるし、電話も一応ついている。でも携帯の電波も届いたり届かなかったりする。そんな山小屋に、金曜日の夜から日曜日の昼まで、文字通り缶詰になって練習をする。夜は、アルコールが入り、わいわいとおしゃべりをしながら、メンバーからのリクエストで古い歌、覚えたばかりの歌、いつも歌う歌を歌いながら、更けていく。こうして、新しく入ったメンバーは他のメンバーとゆっくり知り合う機会を得られるし、まだ知らない曲を聴くことができる。 今回は、次のコンサートの予定が2月で時間的に余裕があるし、参加メンバーが意外と少なく、特に新しいメンバーと長く歌っている中心的なメンバーの参加が少なかった。ということで、新しい曲をたくさん練習した。その数なんと5曲!合宿はこれまでに4回くらい参加しているけど、5曲はレコード。もちろん、比較的短い曲や簡単な曲が多かったんだけど。 うち一曲はオーソドックスの神に祈りを捧げる曲で、ハーモニーがすごくきれい。これをいつかコンサートでどっかの教会で歌うのかと思うと、今からワクワクする 今回の合宿で特筆すべきことは、小さな子供連れの参加が3組あったこと!そのうち一組は、今年の夏に出産したばかりの4ヶ月の赤ちゃんと、シッターをするためにパートナーも一緒に泊まり込んだエレナ。彼女は夏ゼメもほとんど全部の練習に出席したし、前回の合宿でももう結構大きくなったお腹を抱えて参加した。もう一組は昨年出産したイーナで、彼女も1歳になったばかりの息子ちゃんとシッターをするパートナーと一緒の参加。そういえば彼女も去年、大きなお腹を抱えながらほとんどすべての練習やコンサート、イベントにも参加してたっけ。出産後も長く休むことなく復活してきた。 最後の一組は、 ユリアと4歳になる娘ちゃん。彼女はシングルママで、半年くらい前からテノールのメンバーと幸せそうドイツでは、子供がまだまだ小さい時でも、乳飲み子でも、親や友達に預けて、パートナーと一緒にレストランで食事したり、パーティに参加したりするのは、よくあることだ。コレ初めて聞いた時にはビックリした。でも、子育て中で育休中のお母さんだってたまには息抜きが必要だし、パートナーと二人っきりの時間だってとても大切だと思う。 そして、その重要性を認めてくれて、受け入れてくれる受け皿のある社会がすばらしいと思う。 それにしても、シッターが必要だからってパートナーが一緒に山小屋に泊まり込んでくれるっていうのはさすがに驚いた ま、でもエレナの場合、授乳中だから簡単に置いてくるわけにはいかないのよね。そんなエレナ・ファミリーは、全行程参加。イーナは土曜日の夜に帰っていった。今夜は、これからパーティなのよ 土曜日の練習の最中、指揮者のぺトラが全体に向かって話しかけた。ソロ曲のレパートリーも増やしていきたいの。それで、みんなに異存が無ければ、1曲にソリスト一人じゃなくて、複数の人がその曲を歌えるようにしておきたい。そうすれば、コンサートの日に○○が来れないから△△は歌えない、とかいう事態が防げるでしょ。でも私は、誰がどんな声でどんな曲に適しているとか分からないから、ソロ歌ってもいいと思っている人は、どんどん自己申請して欲しいの。これ、実は今までにも何度も言われてる。でもね、ソロを持っていない人が、練習したソロ曲を歌いたいって思ったって、その曲には既にソリストが居て、そこに名乗りを上げるのって、「横取り」するみたいで、すごく勇気がいることだと思う。知らない曲の中にもイイ曲はたくさんあるんだろうけど、知らなければ手を上げようがないわけで、、、やっぱり曲を知っている人がこの曲はこの人に合いそうって感じで言ってくれないと難しいよね。 その後の休憩時間、伸びをしてボォーッと突っ立っていたら、ぺトラが近づいてきて聞いた。で?どのソロ曲歌いたい?? へ?? このゼメスターに入って練習を始めた曲にごくごく短いソプラノ・ソロのフレーズがあって、それをたまたまその時に人がいなかったから、とりあえず、ってな感じでなし崩しのような形で結局毎回歌っている。最初は二人でっつーことで、もう一人の声の通る女の子と一緒に2度ほど歌ったんだけど、今回の合宿には彼女が来ていなくって、一人で歌う羽目になり、もう頭に血が上って、体も固まって、声がぜんぜん響かないんですけど??っていう情けない状態になってしまった。その後だったので、まさかぺトラが私に聞いてくるとは夢にも思っていなくて、言葉も出なかった。するとペトラあの曲でソロを歌うの、嫌?え、、いや、嫌じゃないんだけど、大きな声が出ないし、、、。練習しなさいっ! 「なぁーんだ、そんなこと」って顔をされてしまった。簡単に言ってくれるけど、、、でも、それじゃ、どうやって練習したらいいの?って聞いても、声楽をやったことも無ければ音楽を専攻したこともないぺトラは肩をすくめるだけ。 そうなんだよね、大きな声が出る人には、大きな声が出ない人間の辛さや苦労なんて、分からないんだよね練習します。練習して良くなるのであれば、喜んで練習はしますけど、一体どうやって??
December 7, 2008
コメント(4)
今週は、コーラスの行事および練習が稀に見る密度の高さで入っている。 月曜日はS村の年に一度の集会。小さな村の小さなコーラスなのに、ちゃんと代表とかが居て、ブラスバンドと共同でフェストを企画準備したり、遠足+お食事会を企画したり、メンバーのお祝い事にプレゼントを贈ったりしてきた、地域密着型・ご近所付き合い型のS 村教会コーラス。でも、20年以上も代表を務めてきたウルセルが、今年に入って体調不良が続き引退を決めて以来、中心になってまとめる人が居なく、ソプラノはどんどん人が減って薄くなってくるし、あわや空中分解か?存続か活動停止か??という危機を迎えていた。 それでも何とか一年を持ち越し、今回の集会で、正式に代表という役を廃止した。お祭りなんかで準備が必要であれば、手分けしてやればいい、どっちみちほとんどのメンバーはこの人口300数十人の小さな村に住んでいて、コンタクトは密なんだし。先週土曜日の振り替え練習の時に、かつてソプラノで歌っていたというクラウディアが参加した。練習日の月曜日は仕事の関係で、どうしても9時過ぎにならないと来られないんだけど、それでもこれからは来てくれるみたい。クラウディアは30代の前半くらいだろうか、結構若い雰囲気。骨格も大きいし、肉付きもよくって、声も迫力がある強い見方だ これで夏休み以降、ソプラノに二人メンバーが加わった。さらに、夏前の練習を最後に止めると言っていたクリスチアンネが復活!先週まで彼女は、地元の別のコーラスに参加していたという話だ。そこではどこぞのプロフェッサーが指揮をしていて、年に数回大きな教会音楽のコンサートのプロジェクトをするらしい。今回のプロジェクトはモーツァルトのレクイエムだった。ポスターを見たので知っていたけど、あれに参加してたのか~うらやましい初めてそこの練習に参加した時、コーラスが歌い始めた途端に指揮者が止めに入り言ったそうだ。そんなハーモニーが合ってない歌を聞かされたら、魂が傷ついて痛いです音が合っていればいいってもんじゃありません。美しいハーモニーが作られないと。それを聞いたクリスチアンネああ、ようやく、ようやくその点を指摘してくれる人が現れたわ ・・・、その気持ちはよーく分かる。 すごいすごい、S村のコーラス廃止はもう時間の問題かと思ったけど、平均年齢も微妙に若返ってきて、これなら何とかもう少しは持ち越しそう月曜日は集会だけだったので、クリスマスも近いことだし、クラウディアは水曜日の方が早い時間に来られるということで、今週は水曜日も練習することが決まった。 S村の練習は、メンバーも指揮者のヴォルフラムもできるだけ手を抜こうとするのが常なので、ちょっとビックリした。しかもクリスマスの曲なんて、夏に歌うミサ曲に比べたら簡単なのに。ま、私は練習があるのは嬉しいけど 火曜日はK町の練習。モーツァルトのパストラルメッセ。本番までに通常の練習はあと2回だけということで、ヴォルフラムもさすがに不安を覚えたらしく、急遽追加の練習が決まった。今週の木曜日が男声の練習で、来週の木曜日が女声。 金曜日の夜から日曜日のお昼にかけては、Rコーラスの山小屋合宿。山小屋合宿では、普段の練習とは違って、集中して新しい曲(特に長い曲、複雑な曲)を覚えたり、ハーモニーを練習したりできる。さすがに忙しいので土曜日から参加だけど、楽しみです。 もう前回の合宿から半年くらい経っちゃったのね~ 早いなあ。 オットは水曜日のS村の臨時練習に加えて、木曜日にもK町の男声練習が入ることになって、もうガックリ金曜日はK町男声コーラスのレギュラーの練習日だから、今週は月曜日~金曜日までコーラス三昧だねここ数年、毎年クリスマス前はこんな感じ。あー、今年ももうこんな時期か~
December 3, 2008
コメント(4)
今年は11月30日が第一アドベント。今年もまた、クリスマスの準備期間に突入した。教会コーラスでは、一年で最も重要な出番のひとつであるクリスマスのミサに向けて、練習が始まっている。クリスマスの曲と言ってもいろいろで、誕生を歌い上げる華やかなものから、しっとりと幸福感がにじんでくるような静かなものまであるけれど、メロディが美しい曲が多いので、歌うのも楽しい。S村では、すでに10月からクリスマスのミサ用の曲の練習に入っていたなぜかというと、新しい曲、それも英語の曲を練習しているから↑英語は読めない、発音できない、意味が分からない、ということで、教会コーラス内では非常に評判が悪い、というか、ほとんどアレルギー反応に近い画期的です指揮者のヴォルフラムが、お伺いを立てることなく、楽譜を配って練習に入った!O村の指揮者クリスチアンからもらった楽譜らしい。ヴォルフラムとクリスチアンの間で最近、楽譜の交換が盛んに行われているようです。ということは、これが、去年クリスチアンがO村の教会コーラスに有無を言わせずに覚えさせたという噂の英語の曲ですかMid Winter (Christmas) by Gustav Holstクリスマスらしくて、イイ曲です。歌いやすいし、メロディがきれいだし、ソプラノ以外のパートもメロディらしいメロディがあって、覚えやすそう。ソプラノパートは、ほとんど全般を通して5線上のFからCを行ったりきたりしている。歌いやすい音域です。しかも、最高音がD、二つ並んで出てきます。これは、Dを練習するのに持ってこいですねということで、割と最近良く練習してます。今日、ちょっとコツをつかみかけたような気がした。もっと高い音を歌うつもりでDを出す。Anetteの指導で練習した時のことを思い出しながら、顎を引き気味にして、後頭部ら音を回してくるようなイメージで。これで何度か、上手くDが出せたような気がしたんだけど・・・。しかし問題は、頭の中で響いてうるさい、ということ。Fならスコーンと頭の上に跳ね上がっていく感じがするのに、Dだと頭の中で響く感じ、というか耳のすぐ後ろ(?)上(?)で響く感じがして、うるさいんです変。きちんと歌の勉強してみたいです。
November 30, 2008
コメント(2)
11月23日日曜日、K町のミサでCasaliのミサ曲を歌った。この日は、音楽の守護聖人、よって教会コーラスの守護聖人である聖Ceciliaeのお祝いということだった。Casaliメッセはあんまり高い音がない。最高音でE、それも1曲につき数箇所だけ。楽勝な筈なのに、やっぱりとっても苦労する。高音が低くなる、音が下がる。連続で出てくるのはD止まりだから、指揮者も言葉に容赦がない。どうしたんだよこんなの全然高くないだろう?!うんうん、私もそう思う、そうなんだけど、そうなんだけどね。DとEがものすごく出にくい。Cまでは割と楽に出る。妙なことに、その上のFも割りと楽に出る。Fならスコーンと頭の上を突き抜けて行くみたいに軽い感じで出たりする。でもEはちょっと頑張らないと突き抜けてくれない。Dはダメ。全然ダメ。エイヤっと気合を入れて声を上に押し上げる感じ。蓋を押し上げることができなくって、押し戻されるような感覚で、敗北感だけが残る。たまにメッセージ機能を使って交流させていただいている(というか、私が一方的に教えを乞うているだけだけど)maetosさんに泣きついた。いつものように丁寧なお返事とともに、Fが出るならば、Fから下ろしてきて練習してみたら?というアドバイスを頂いた。いつもいつも、ありがとうございます。ああ、そういえば、以前受講していた市民大学の講座でも、高い音から響きを保ったまま低い音に下がる練習、しました。そうか、そのための練習だったんだ↑もうすっかり忘れてるし。全然ダメじゃん
November 30, 2008
コメント(2)
いや、それぞれのコーラスは9月くらいから徐々に復活していたんです。復活が一番遅いのがRコーラス。これは大学のサークルのような団体なので、大学の学期に連動していて、始まりは10月後半。↑歌っている人たちの半分以上は一般社会人なのにS村の教会コーラスは先々週の日曜日にAllerheiligenのメッセで早速出動がありました。そして今週末は、1週間前倒しのHeiligeCaecilieで出動。↑聖人セシリア、教会コーラスの守護聖人だそうです。来週末はK町の教会コーラスがHeiligeCaecilieのお祝いでCasaliメッセを歌うというので、それに急遽参加が決定。↑今年の夏、S村で歌うことになって練習し始めたメッセで、実は2年前に一度歌っています。昨夜、指揮者から楽譜が届けられました。K町教会コーラスは、今年のクリスマスはモーツァルトのPastralメッセを歌うそうです。クリスマス参加しない?という打診は少し前から頂いていて、でも今ちょっと忙しいんだよなあなんて偉そうに迷っていたりもしたんだけど、モーツァルトのメッセ、と聞いて俄然やる気になりました。モーツァルト、歌いたいですということで、その楽譜も昨夜一緒に届きました。K町コーラスはまだ練習始めてないそうですけど、おめーら、ちゃんと覚えておけよってことですね、はい、合点だ。早速AmazonでPastralメッセのCDを探したんだけど見つからず。見つからないよってオットに話したら、指揮者がCD貸してくれる、と言ってたそうです。珍しく抜かりなしクリスマスに向けて、忙しくなりそうです。うれしい。オットが参加している地元の男声コーラスも、クリスマスコンサートがあるそうです。いいなあ。Rコーラスには今回、ネイティブスピーカーのお嬢さん達が3人くらい来てます。新しい曲のテキストを読む時、お手本で読んでくれます。今学期のコンサートは2月と3月に1回ずつ。だからいつもより気持ちに余裕があって、新しい曲をじっくりと覚えてます。↑Rコーラスで言う新しい曲というのは、古いレパートリーで最近全然歌っていなかったので、半分以上の人が知らない曲のことです。こんな練習も楽しいな。
November 12, 2008
コメント(2)
8月2日、3日はOのコンサートだった。金曜日は「国際指揮者マイスターコース」修了イベントで、受講生の中から4,5人が指揮をした。オケは昼過ぎから指揮者とProbeProbeProbe。コーラスは17時集合で発声練習。のはずだったけど、17時ちょうどくらいにコンサート会場に行っても、コーラスのメンバーは半分もいなくて、ステージでProbeをしているオケと指揮者を眺めながらおしゃべりしている。いつものことなんだけど、、、でもさ、集合時間決めてる以上はその時間に始めてほしいのよね。その時間に始まらないなら、集合時間を遅らせて欲しい。オケのProbe眺めるのは楽しいから好きなんだけどさ。今回のコンサート会場は、かつての貨物列車の駅舎。古いレンガ造りの巨大な建物が何棟も並立している中の、一番大きな部分。左右の建物はまだ現役の倉庫として利用されている。天井が高くて、音響はイイ。何よりも雰囲気がカッコイイ欠点は、建物の裏側のそんなに遠くない所を、貨物線が通っている点。金曜日のコンサートでは30分に一本くらいの割合で、貨物列車が通過した。オケが大音響で演奏しているとそんなに気にならないけど、ソリストが歌い上げている時なんかは、ちょっとガッカリする。もっとも、土曜日のコンサートでは、2本くらいしか通らなかったけど。コンサートはたいてい週末だから、一応合格、かな?今回のコンサートはもう本当にエンターテイメントだった。ソリストがソプラノ2人、メゾソプラノ1人、あると1人、テノール1人、バリトン1人、と6人!一人当たり2,3曲歌った。オペラは別として、コンサートでこんなにたくさんソロ曲を聴いたのは生まれてはじめて。いろんな曲を聴けたのですごく面白かった。ただ残念なことに、コーラスはずっとステージ上のひな壇に座っていて、私の位置からソリストを見ることができなかった。どんな風に歌っているのか、観察したかったのにコンサートが始まったのが8時ちょっとすぎで、間に20分か30分くらいの休憩を挟んで、終わったのが11時半!3時間に近いコンサートってコーラスの出番は、そのうちせいぜい全部で30分くらい?ほとんどの時間を、硬い木製のひな壇の上に座って過ごした。体がガッチリ固まるまで座り続けて、ハイっと立って歌うのって、やっぱりツライでも3時間、休む間もなく演奏し続けるオケも大変そう。特に弦楽器ね。でもうらやまし~。ゲネプロでコーラスと息が合わなかった指揮者ともう一度Borodinを歌ったんだけど、やっぱり息が合わなかったゲネプロの時よりはコーラスを見て指示をくれたけど、それも最初の方だけ。半ばからは全然入りの指示さえくれなかった。ま、オケでいっぱいいっぱいなのが、見ていてすごくよく分かったけど。土曜日のコンサートはOグループの5周年記念コンサートで、マイスターコースの受講者2人が2曲ずつ指揮した他は、ヴォルフガングがほとんど全部指揮した。やっぱり慣れているヴォルフガングの指揮は安心する。こちらの気持ちを持ち上げるように表情豊かにコミュニケーションしてくれるから、一体感があって楽しいし、安心して歌える。出番は少なかったけど、練習も少なかったから完璧とは程遠かったけど、でも楽しかった。すごく、すごく、楽しかった。高音をfで歌う時に、手に持っている楽譜がビリビリと震える、あの感じがすごく好き。 問 い合わせNO.1 大人気商品♪コーラス 衣装 ダンスnに!【SK-1-100】ロングスカート100cm丈★裾ひらひらふんわりドレス風ロングスカート コーラス 競技ダンス 社交ダンススカート 衣装 結婚式 パーティー フォーマル イベント ペチコートとあわせて‥
August 3, 2008
コメント(0)
7月30日水曜日18時~ Oヴォーカル+Oオケ ゲネプロ今回のプロジェクト3回目の練習、そしてオケとソリストとのゲネプロだった。3回目でもうゲネプロ今年に入って行われた3つのコンサートのハイライト馬鹿利を集めたコンサートなので、確認程度で練習らしい練習はしていない。残念。特にCarminaBuranaは、コンサートで演奏する全曲を聞いたこともなく、、、口パクですなSchneekoeniginのRaeubertanzは、それでも結構きっちり練習したし、テキストも無いのでどうにか体に入った感じはする。さて、夏日の強烈な西陽が差し込むホール。ドイツでは冷房の入った建物はあまりない。練習用に借りている学校のホールも当然ながら冷房なんていうものはなく、ガンガン陽が入ってくる窓には布製の日除けが下ろされているだけ。日本の学校の体育館についているようなサイズのステージと椅子を並べて観客席にできるアリーナ空間から成る決して大きくはないホール。アリーナ部分にオーケストラが椅子を並べて陣取るとそれだけでもう一杯。前回のコンサートよりもオケが大きいみたいピアノが待機している上に、鉄琴が2台に木琴も1台並べられてる。弦楽器も管楽器も前回よりも人数が多い。それに対してコーラスは前回よりも人数が少ないかき消されそうだなあ・・・。コーラス隊はその椅子の間を縫うようにしてステージ上に作られたひな壇へ移動した。隅の方にはソリストさん達が出番を待っていた。そして、ステージの反対側、出入り口に背を向けるように置かれた指揮台の上には熱い指揮者、ヴォルフガングがいた。気温の高さと熱気で、みんな汗だく、酸欠になりそうな中でのゲネプロだった。こんな中でオケの皆さんは昼間っから練習してたって言うし。今週は、ヴォルフガングが主催するOグループが、国際指揮者マイスターコースというのを開催していて、金曜日の修了コンサートではその受講者の中から数名が演奏を指揮することになっている。ということで、昨日はその受講者との顔合わせ+ゲネプロでもあった。コーラスがステージ上のひな壇に収まるとすぐに、Borodinのダッタン人の踊りを演奏すると言われ、受講者の1人がヴォルフガングに紹介されて指揮台に上がった。Borodinはちょっと難しいけど、彼はこの曲知っているからとのことだった、ん、だけど。で、演奏に入った、、、。歌いにくーーーーいヴォルフガングよりもリズムがゆっくりだったのはまあ仕方ないとしても、、、指揮者氏が緊張しているのが遠目にも分かった。顔が恐ろしく無表情で、しかもコーラスには目もくれない。譜面を目で追いながら、両手を機械みたいに振ってリズムを取ってる。出だしの合図を全然くれないオケの各楽器にもほとんど指示を出さないから、音がボロボロと抜け落ちる。耳から入ってくる音がいつもと違うので、不安になって歌に集中できない。コーラスなんてほとんど無視されている感じ。聴かせどころの男声ソロの部分が丸ごと落ちたさすがに指揮者氏も気づいて止めて、やり直し。でもやっぱり指示を出さない。2つ目の男声ソロ部分も丸ごと落ちた。指揮者氏、今度は素通り。ヴォルフガングが苦笑しながら止めて、やり直し。指揮者が違うとこうも違うものなのね、ということをまざまざと感じさせられ、そういう意味でとても面白かった。その後で、ヴォルフガングが指揮を取りながら練習した時は、歌いやすくって本当に楽しかった。なんていうか、家に帰ってきたみたいにホッとした。ヴォルフガングはいつも全身からエネルギーを溢れさせるように、表情豊かに腕を大きく小さく振りながら、出だしの指示をくれたり、口の開け方の見本をやってみせたりしてくれる。彼はいつもコーラスに向かって人懐っこくニッコリと楽しそうに笑いかけてくれて、それが安心感を与えてくれるし、一緒に音楽を作っているっていう一体感や楽しさを伝えてくれる。指揮者って、こんなに大きな影響をもっているんだヴォルフガングは、やっぱり人をまとめて引っ張っていく能力のある人なんだ、とつくづく思った必死に楽譜を目で追いながら歌っているコーラスに向かってこっちを見ろーーーー!!!!コーラスが全然指揮者を見ようとしなかったら、どうやって指揮しろっていうんだーーーーー???って、大騒ぎするヴォルフガングって、やっぱりカワイイこの後何人かの受講者が指揮台に上がり、何曲かを指揮したけど、そのたびに必ずヴォルフガングが、コーラスに向かって、こう(口角を上げてニッコリと)笑いかけて、それだけで出てくる声が変わるから指示を出す時には、その演奏者の目を見ることとアドバイスしていた。でも、実際にコーラスに指示が出ることはほとんどなかった別に好きで無視しているわけではないのは、彼らを見ていてもよく分かった。譜面を目で追って、リズムを取るので精一杯。オケのソロ部分の楽器に指示が出せればいい方という感じだった。指揮するのってホント、大変そう。金曜日の夜は、この指揮者のマイスターコースの修了イベントで、受講者が指揮台に上がる。そして土曜日の夜は、ヴォルフガングが指揮台に上がる、Oグループ結成5周年記念コンサート。どうなることやら、楽しみだ~
July 31, 2008
コメント(4)
7月16日水曜日、久しぶりにOヴォーカルの練習に参加した。Oヴォーカルの次のコンサートプロジェクトは、Verdiレクイエム、ではなくて、8月1日、2日に行われるOグループ5周年記念コンサート。今年に入って行われた3つのコンサートプロジェクトから抜き出した曲を演奏する。今週から夏休み前の3回の練習で、本番、というプロジェクトに参加することにした。Schneekoenigin(雪の女王?)からRaeubertanz(泥棒の踊り?)CarminaBuranaからたくさん(汗)BorodinのPolowetzerTaenzeとScriabinの1.Symphonieフィナーレ参加条件は、このどれか一つのプロジェクトに参加していればO.K.ということ。ワクワクドキドキしながら、駐車場からいつもの練習会場まで歩いて行く途中、車が横を通り過ぎた。助手席に座っていたのは指揮者のヴォルフガングで、私の顔を見たらニコッと笑って手を上げてくれた。顔、覚えてくれてるんだ練習会場に入るまでも入ってからも、見たことのある顔に「ハロー!」と挨拶をするたびに、向こうもニッコリ笑って挨拶を返してくれる。なんか、「帰ってきた」って感じでうれしい。この間のプロジェクトよりも人数が少ない。知らない顔もバラバラと見かけた。クリスティアンネのウォームアップはやっぱり丁寧でいい。時間を掛けて、逐一アドバイスを入れながら、色んな母音・子音、音域をカバーしていく。まず最初は、SchneekoeniginのRaeubertanzを歌った。ヴォルフガングがそれぞれのパートの出だしの音をくれて、いきなり歌い出す。出だしは割と声が出てたけど、すぐにバラバラになった。ヴォルフガングがダメダメと言うように頭を振り、ふと思いついたように聞いた。この中で、この曲をまだ一度も歌ったことのない人?!バラバラっと、、、、2/3くらいが手を上げた。一瞬、ヴォルフガングの目が点になる・・・その割には、悪くなかったよ気を取り直して、各パートの音取りから始めた。よくよく楽譜を眺めてみて気づいたんだけど、、、CarminaBuranaは軽ーく、上のCまでいっちゃってるでないよ、私、ゼッタイ無理。いや、でもヴォルフガングとクリスティアンネと一緒に練習したら出ちゃいそうな気もする。この日、Cまで届いたのはたった数人だけ。その中でおば様が1人、叫び声のような金切り声を上げていた。う、、、、、ん、これはヒドイなO.K.、この部分は来週練習しようっ!BorodinのPolowetzerTaenzeの冒頭部分を歌い始めた途端に、ヴォルフガングに止められた。違う、違う。この部分は、もっと輝きのある響きが欲しいんだ。そんな泥の中から這い上がってくるような響きじゃなくってさ。さすがにこれにはソプラノからも、えーーーーーーーーーーという抗議の声(?)が上がった。そんなソプラノの反応を面白そうにチラッと眺めながら、ヴォルフガングがクリスティアンネにアドバイスを求めた。もう一度聞いてみたいという彼女のために、ソプラノだけが同じ部分を歌った。もちろん、できる限り美しい響きで。ほら、聞こえる?この裏側にある汚れ!これをどうにかしたいんだけどな、、、どうしたらいいと思う?よ、汚れって、、、汚れ、汚れ、汚れ、、、もう、ヴォルフガングのこういう厳しいコメントを聞くのが楽しみで楽しみでそのために練習に行ってるようなものかもしれない。クリスティアンネのヴォイストレーニング、ヴォルフガングがピアノをガンガン弾きながらのコーラス練習は、やっぱりすご~く楽しかった。花粉症で喉が荒れているので、とりあえず曲を覚えるだけで、歌うのは控えようと思っていたのに、ああ、思っていたのにやっぱり最後には本気で歌ってしまった。練習回数が少ないので、せめてメロディとテキストだけは自分で覚えなくてはならないだろうと思い、NotePadに入力し始めた。これで週末は退屈知らず。そうそう、その次のプロジェクト、Verdiレクイエムは、一時帰国の予定が入り、通常の練習を2回、日曜日の前日コーラス練習を2回もパスしなければならくなるので、泣く泣くあきらめました。
July 18, 2008
コメント(4)
7月12日土曜日 Rコーラスのコンサートだった。会場になったのは、新興住宅地にある教会。醜いコンクリートの建物だからと聞いていたし、新興住宅地だからまあそうだろうと思ってはいたけど、、、想像以上に醜い建物だった打ちっ放しコンクリートでできた灰色の箱。しかも、前面のファサードが微妙に波打っていたり、下に向かって狭まっている、何となく落ち着きの悪い箱。例え信仰心が強いとしても、毎週こんな建物に通おうなんて気は起こらないな、という感じ。ま、最近では教会離れが進み、教会も資金繰りに困っているだろうから、安くて早く完成する案を選択したのかもしれないというのがコーラスメンバーの冗談半分の見解。新しい建築物なんだから、見た目は醜くても、少なくとも居住性は良いのだろうと信じて中に入ったら、もっと驚いた。前面の中央についている入り口を入ると、そこはホールになっていて、右手と左手それぞれに、やはり打ちっ放しのコンクリートの高い壁で仕切られた部屋が作られている。これがなんと、右側がエヴァンゲリッシュ(新教)で、左側がカトーリッシュの教会なんだそうなさすがは新興住宅地。正面奥には小さなチャペルが作られていて、そこがその日のコーラスの控え室として提供された。外側から見て立方体ではなかったから当然何だけど、このチャペル、入り口付近がドアの幅くらいしかない3角形に近い形になっている。とはいっても、内側が広がっている分、内部の居心地は悪くない。そして、会場となるカトーリッシュの教会に入ってみてまたビックリ。入り口から入ると、妙にバランスの悪い左右に長細~い空間になっている。入り口から入って正面の、長細い空間の中央奥にガラスのテーブルが置いてあり、これが聖餐台となっていて、そこに向かって3方向から囲うように参列席の椅子が並べられていた。この聖餐台は教会にとって非常に重要な意味を持つので、動かすことは許可されない。それどころか、テーブルの上に飾られた花もろうそくも、何一つ指一本触れてはいけない、ということだった。コーラスは壁際に押し付けられるように3列に細長く並び、指揮者のぺトラは聖餐台の脇を、居心地悪そうにウロウロしながらのコンサートになったさらに、リハーサルで歌ってみてまたビックリ。ものすごく音が反響する。壁という壁がすべてコンクリートの打ちっ放しで、天井が高い上に空間が細長いのだから、当然といえば当然かもしれない。音が返って来すぎてかえって歌いにくいただし、聴いている方にとっては、これが非常に良かったらしい。数々の失敗があったにも関わらず、とても反響が大きかった。ソロ曲を歌うには絶好のアクースティックだったことは確か。
July 13, 2008
コメント(0)
今学期最後の練習日で、土日に控えているコンサートのゲネプロ。土曜日夜のコンサートは教会なので、祈りの曲が半分くらいでソロ入りの曲も何曲か歌う。日曜日のコンサートは、観光地のクアガーデン、つまり屋外を予定しているので、テンポの良い曲を中心に、ソロ入りの曲は少なめ。時間の前半は、ゲネプロらしくコンサートで歌う曲を何曲か通しで歌った。指揮者のぺトラがまだ決めかねている曲を歌ってみて、これはいける、とか、これはやめとこう、とか曲を決定していくのはいつものこと。後半は椅子に座って、コンサートの衣装は上が青系単色(スパゲッティは負荷)で下は黒、土曜日は教会なので女性はロングスカートとか、土曜日は何時にどこ集合とか、日曜日は打得rが車を出すから誰が相乗りしていくとか、誰が列車で行くとかそんな話をしているだけで終わってしまった。今学期最後の練習だったのに何だか物足りないわ。Rコーラスの曲は、創設者が自分の耳で集めてきた曲を、彼がアレンジした曲がすごく多い。バスやソプラノのソロでコーラスが伴奏を歌う曲も多い。声の通りがいい人が、自薦他薦でソロを割り当てられる。私はいつもそれを、いいなあと指をくわえて眺めている。歌ってみたい気もするけど、でも歌うことになったら恐怖と緊張で声が出なくなるだろうな。
July 9, 2008
コメント(0)
いよいよSpatzenmesse本番。もうこれで終わりかと思うとやっぱりさみしい9時ちょうどに教会に着くと、おおおお、ヴォルフラムのバイクが教会の前に停まってる~。ヴォルフラムが遅刻しないなんて、珍しい2階に上がると、もうコーラスはほとんど全員、オケも半分くらいが揃っていた。オケがほとんど揃ったところで、ソリストはまだ揃っていなかったけど、AlmaDeiの早速練習に入った。歌い始めてしばらくすると、ソリストも揃い、来るなり参加して歌い始める。AlmaDeiの次はメッセ。こっちもSanctus以外を全曲歌った。今日はブラスでトランペットが二人来ていた。両方ともティーンエイジャーみたいな若い男の子。珍しい。が、リズムが全然合わない。合わせるの初めてだしね。Benedictusはソロ部分が長くて、最後の部分でテンポと雰囲気が変わって、コーラス部に移行する。ここでトランペットが入る。そのタイミングが、なぜか合わない。よって、出だしをくじかれたコーラスもガタガタと崩れる指揮者・ヴォルフラムがたまらず口を開いた。君たち、リズムが全然合ってないよバスソリストのクリスティアンがさっと彼らに近づいていって、出だしやリズムを指導。↑なんかもう、毎度のことみたいでも、ゲネプロとか本番前の慌しさとか、どうなっちゃうんだろう??っていう緊張感って楽しい。本番は、ゲネプロとも比べ物にならないくらい上手くいった。トランペットの二人組みも、さっきの状態がウソみたいにバッチリと合わせてきた。やっぱり、みんながみんな、本番に強いタイプなのね、きっと。ソプラノのソリストは、ドイツ人の女性なんだけど、ドイツ女性にしては珍しく背の低い(多分150cmくらい。いや、南部ではそんなに珍しくもないかも)、枝のようにか細い女性。おそらく声がよく飛ぶようにという配慮なんだろうけど、2階部分の手摺近くに、日本のお風呂で使うようなプラスチック製の椅子を置いて、その上に立って歌っていた。↑ドイツでは小さな子供いる家庭で、キッチンに置いて使うことが多い。カワイイK町の司祭、F氏、今日は100周年祈念メッセで気合を入れすぎてしまったのか、お香を少々気前良く入れすぎてしまったらしい。お説教の後、祈りに入る前にもう一度お香の煙を勢い良く焚いたら、本人がむせ返ってしまった。それでも気力でがんばって話し続けるけど、喉がガラガラして咳は出るし、声が伸びないし、それはそれは苦しそうで気の毒だった。んだけど、2階に居て、どうせ向こうからは見えないと思うと、ついつい顔が笑ってしまう。ふと横を見ると、クリスティアンが、自分でお香を勢い良く振りまき過ぎて、むせ返ってるよという風に、お香をまくジェスチャーで腕を振り回して、声は出してないけど大爆笑してる。君、ちょっとそれはいくらなんでも喜びすぎだから
June 30, 2008
コメント(0)
6月28日スイスとの国境に近いL市で、コーラスのお祭りがあった。この町ではここ数週間にわたって、声というフェスティバルを開催中で、いろんなジャンルのコンサートが組まれているらしい。そのフェスティバルの一環で、この土曜日、町中にコーラスがあふれるイベントが開催された。参加したコーラスは南ドイツが中心だけど、フランスやスイス、イギリスのウェールズから参加したコーラスもあり、“国際的”。参加した歌い手の数、なんと2400人!町の中数箇所にステージが組まれた他、教会やカフェ、歩行者天国の道路上に合わせて19箇所の場所が設定され、それぞれの持ち時間20分、同時進行でパフォーマンスが披露される。町をブラブラと歩けば、次々といろんなパフォーマンスに出会う。しかも聴くのはすべて無料。ま、参加する方も費用負担して自主的に参加してるんだけどね。そのイベントに我がRコーラスも参加した。私たちの出番は、イベントの始まり11時~と13時10分~の2回で、教会だった。11時の回は、イベントの始まりと同時ということもあって、入りが悪いかなと想像していたんだけど、歌っている最中にも次々と人が入り、半分くらいは埋まっていた。午後の会では、始めた時にすでにほぼ席が埋まっている状態で、歌っている最中にも入ってくる人がかなり居て、立ち見が出るんじゃないかと心配になるくらいだった。いやいやビックリ告知してコンサートやったってこんなに埋まることないのに。歌っている時は、声があまり響いて聴こえず、全体的に声が小さかったような感じがしたんだけど、外でたまたま話しかけられた観客のおじさんに、たいそうなお褒めのお言葉を頂いた。教会なんかでコンサートをやると、こうして観客の人からじかにフィードバックをもらえるのがイイ。空いている時間には、町をブラブラして、他のコーラスの歌を聴いた。とにかく町の中を適当にブラブラしているけで、次々とパフォーマンスに出会い、気になれば足を止めて聴くことができる。これ、なかなか楽しいたまたま駅と中心市街地の間に位置する小さな公園のような広場で、ポップスのナンバーを歌っているグループがあり、足を止めて聞いていた。ボーっと眺めていると、ソプラノの中に見覚えのある人がいる。あれ??と思い焦点を合わせて眺めてみると、K町の教会コーラスのメンバーだ。昨夜のゲネプロで私の隣に立って歌っていた人だった思いもかけず知った顔を見つけ、なんだかとてもうれしかった。
June 29, 2008
コメント(0)
金曜日20時から教会で、コーラス+オケ+ソリストが集まってゲネプロ。コーラスはSpatzenmesseの他に歌う曲の練習をするために20分早く集合した。曲はMozartのAlma Dei creatoris。K町の教会コーラスにとってはまったく新しい曲ではないけど、プロジェクト参加のメンバーで歌ったことのない人もいるから、と。って、それはつまり、私とオットのことですね?!テノールは人数が少ない上に、オットは声が大きく間違うとどうしても目立ってしまうので、テノールが集中攻撃、いや集中指導を受けた。こういう時、人数の多いソプラノで、しかも声が目立たない私は気楽でイイわ。いや、良くないのか。AlmaDeiを最後まで通せないまま、オケやソリストが集まってきたので、メッセの始まり、司祭やMinistrantenが入って来る時に演奏するMichael Haydn Laetatussuntを2度ほど通して、メッセの練習に入った。バス・ソリストのクリスティアンがまだ来ていなかったため、バスソロの部分をヴォルフラムが歌った。私の隣で歌っていた母娘(親子でコーラス、親子でソプラノ♪、娘が18歳くらいだろうか)がやっぱりクリスティアンの方がずーっとステキだわなんて、キャイキャイと囁いていた。女性に好かれそうな感じがするとは思ってたけど、やっぱりもてるのね。オケ、といっても弦楽器だけだったけど、火曜日の練習から比べれば、ずいぶん良くなっていた。まだまだ時折音がぐに~と歪んで、ずっこけさせてくれるけど、テンポは崩れないから歌いやすかった。でも第1バイオリンのトップの彼がこの日は来ていなかった。当日は彼が入るから、きっともっと良くなるのね。しかし、ブラスが来てなかったけど、いきなり当日の合わせで大丈夫なんだろうか、、、?このメッセ、CDで聴くと、GloriaとCredoでは曲が始まる前に、グレゴリアニックの一節がソリストによって歌われる。歌心のある司祭がメッセを執り行う時は、司祭が歌うし、そうでない時にはソリストやコーラスの指揮者が歌う。クリスティアンが居る時は、たいてい彼が歌う。さあGloriaに移ろうという時に、そのクリスティアンがまだ来ていなかったので、誰が歌うんだ?司祭が歌うの?○○は自分で歌うよ。××は歌えないけど。日曜日のメッセは誰が(司祭)やるの?クリスティアンが来れば彼が歌えるじゃない。いつも歌うんだし。当日は来るんでしょ?カスパー(テノール・ソリスト)歌ってよ。といった具合に、いつものようにディスカッションが始まった。本当にディスカッションの好きな民族なんだな~。とりあえず自分の意見を口に出さないと気がすまない人が多いんだよね結局、ゲネプロを進めたい指揮者が、とりあえずカスパーに歌ってくれと言うと、今度はカスパーがえ、歌ったことないよ、どんな感じ?と聞く。おいおい、たいていどんなメッセでもGloriaでは導入部を歌うのに。私だって歌えるぞ。↑メロディとテキストを知っている、というだけの話。歌ったことはもちろんない。ソリストってCD聴いて曲の全体を捉えたりしないのかな?それとも彼の音源には導入部がなかったのかしら、、、。オルガン奏者がメロディを弾きながら、テキストを歌ってみせ、カスパー歌ってもらう。と、これがなかなか息が合わない。何度目かでようやく決まった時には、コーラスからのApplauseが今日はもうクリスティアン来ないのかな、と思っていたら、Credoを始めようという時になってやって来た。来た途端に、Credoの導入部を歌う。すると、B村教会コーラスからの助っ人でソプラノのおば様3人組が、オケが変な音を出したりすると、凍るような視線をきっと投げたり、頭を振って聞こえよがしにため息をついたりする厳しいおば様方が、クリスティアンが登場するなり色めき立ち、彼と楽しそうに何やらおしゃべりしてらっさるそして、私の横では、さっきの母娘が、クリスティアンが鼻をかんでるのを見て彼、花粉症なのかしらと、これまた色めき立って(?)コソコソ話している。私は一体、どんな世界に紛れ込んでしまったの??メッセは、全曲2回ずつくらい通して演奏し、1曲につき怪しい部分を数箇所くらいずつ確認しながらも、順調に進んでいった。Spatzenmesseが一通り終わったところで、ソリストを交えて、AlmaDeiを歌った。水曜日の晩に楽譜をもらって、NotePadに打ち込み、初めて再生してみた後は、なんだか変な曲だな、と思ったけど、ソロとオケとコーラスが一緒になった曲を聞いて初めて、ああいいな、きれいだな、歌いたいなと思った。10時ちょっと前に、ゲネプロが終了しコーラスが解散になってからも、ソリストとオケが残って、Benedictusの練習をしていた。Benedictusはソロ部分が長く、しかもソプラノソリストの聴かせ所が続く美しい曲。私はオットと1階の参列席に降りて、しばらく聴き入っていた。同じ2階に居ると、ソリストは前を向いて歌うので、斜め後方に立っているコーラスの位置からだとあまりよく聞こえない。教会の建物のアコースティックの効果もあり、ソリストの歌声もオケの演奏も、2階部分に居る時よりも数十倍もきれいに聴こえて感動的だった。毎回思うんだけど、自分で歌うのはもちろん楽しいけど、一度は下で聞いてみたい。録音してくれて後で聴けるのが一番うれしいけど。日曜日、メッセは10時から。9時集合。
June 28, 2008
コメント(0)
全74件 (74件中 1-50件目)