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幕末,黒船騒動の裏庭

幕末_WITH_LOVE玄関＜幕末＜1853年ペリー艦隊来航,黒船騒動の裏庭で＜（■中島三郎之助の運命,■悲しき漂流民：（ジョン・万次郎,ジョセフ・ヒコ=浜田彦蔵,大黒屋光太夫と磯吉,小市,高田屋嘉兵衛と弟の金兵衛,ジョン・マシュー・オトソン,サンキチ=｛音吉、岩吉、久吉｝,九州肥後の力松他3名:庄蔵,寿三郎,熊太郎,力松）,漂流民_サム・パッチ,宣教師ゴーブル,【楽天市場】

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＜［浦賀与力_中島三郎之助の運命,箱函館戦争突入,悲しき漂流民,ゴーブルさんの大八車］

黒船騒動の裏庭で・・・

泣く子も黙る！黒船襲来

時は、西暦1853年、突如、浦賀は大騒動

黒船じゃぁ！黒船が来た！逃げろ！！
・・・みんな急げ！さっ早く！逃げるんだ！！

あわてふためく人々の群れ。泣き叫ぶ幼児達。
犬が吼えるし、馬は脅える。嘶き鳴いては、
暴れまわって、手に負えない。

ご存知、米国ペリーの浦賀来襲事件。

（歴史よりも、心系のお話のお好きな皆様、寄り道コーナー）
1853年、米人ペリー浦賀事件へ。その時、漂流民の日本人少年が、一人乗船してました。
その時、この艦隊に属する一人の若い海兵は、確約されたも同然の自分の人生を犠牲にしてまで、
その子を救おうとした・・・・続きはこちら！若き海兵隊員、ジョナサン・ゴーブル

世紀の一瞬、生身で突入！中島三郎之助

ん？浦賀副知事っ？って何？中島三郎之助、けっこうおもろい！

世紀のハッタリ！

この時、いち早く、小船で駆けつけ、黒船に向かって叫んだ男。

「その者共、待たれい！・・否、ん！各々方に、話がある！！」

アメリカ側の高圧的な発言が降ってきた。

「総督以外、話にならぬ。他なる者の乗船権利は一切ござらぬ！消え去れ！」

出た！この際、ハッタリ！だろうが、やるしかないぞ！すかさず、一発かました。

「我こそは浦賀の副知事也！我に見合う身分の者を前に、出さぬか！」

聞きようによっては、
「ナンバー2が自ら赴いたのだから、取るに足らない下っ端役人の面（ツラ）
など見たくもない。まともな男を出さんかい！」ってわけだ。間髪入れずに一気に押し切った。

彼、中島三郎之助は、実のところ、浦賀の与力。奉行どころか、与力なんて、本来、箸にも棒にも
かからない。そもそも、当時の日本には、知事もなければ、副知事なんて、あるわけない！！
大嘘！ホラ吹き！真剣勝負の大風呂敷、広げた、広げた。世紀の一瞬。

「よっしゃあ！兄んじゃ、その調子じゃ！行かんかい！ぶっかませ！」

後方から、後を追っ駆けてきた小船。船上では、義弟の香山栄左衛門。力んで踏ん張り、
頑張るあまり、思わず口が滑った。まさか、これを訳するのかと、うろたえる同乗の通詞。
香山は、速攻で彼の口を塞いでいた。

実のところ、この香山栄左衛門と中島三郎之助。悪餓鬼時代からの銘コンビ。
友達同士の上に、妻達は姉妹。共に動乱のこの時代、要の浦賀奉行所の仲間だった。

ハッタリとはいえ、流石、中島、天下の天然理心流。剣の立つ男ならではの技である。
タイミングがズレれば追い帰されるところだ。案の定、効果抜群。

■ 土方歳三には内緒！ ■実は、中島、流派はもうひとつ習得している。北辰一刀流も！

応対には、ちゃんと副艦長が出てきた。通訳と二人ながら、堂々乗船成功。
先に探らねばならない。義務を全うしている。与力に与えられた権限など、雀の涙だ。
それでいて失敗は許されない。いわば丸腰で挑んで、きっちり土俵に登りきった。

「明日は、知事を連れてまいる。我らの国では、知事と称さぬ。
御奉行様でござる！明日は良きにはからうよう、
くれぐれも、お心為して下され。」

翌日、香山栄左衛門は、一張羅の特上着に、ありったけのキンキラキンの
和装小物で誤魔化して、中島に尻を叩かれ、大登場。

「ふむ、ペリー殿と迎されるか。我こそは、天下の徳川、浦賀奉行でござる。」

「御奉行殿、お足元が危のうござりまする。さっ、こちらへ！」

かつて知ったる他人の家。黒船の艦上で、白々しくも、「御奉行様」を連発して、うやうやしく
香山をリードするのは、副奉行というセッティングになってる中島だった。

■歴史とは残酷也。

まさか、この男、中島三郎之助が、やがて、こうなる宿命とは、誰一人予測しえなかった。
無論、中島本人とて、同様だ。

勝てば官軍。負ければ賊軍。

無念、箱館戦争に敗れた榎本率いる徳川脱走軍の勇者達の
『不義への戦闘』は、終焉の時を迎えた。

1869（明治2年）、箱館戦争終焉の時、中島壮烈散華

▼

最期まで闘った。中島が撃たれた後、長男_恒太郎は抜刀して、敵陣に突っ込んだ。
果てると知りつつ突入して果てた。次男_英次郎も撃たれて散った。僅か、19歳だった。

年若い従者達も皆、次々と哀れ、従って果てた。この続き、「壮烈終焉_中島三郎之助親子」

徳川平穏二百六十余年。

徳川報恩、その殿（しんがり）は、この男、
　　中島三郎之助が為し遂げた。

中島三郎之助が登場するSERIES

中島三郎之助、こだわりコーナー

嵐吹く夕べの五部咲き桜と蕾桜,中島隊の少年達
ブリュネと中島三郎助
箱館戦争_箱館総攻撃（土方歳三最期の瞬間）
中島隊：中島の千代ヶ岡陣屋に関与したブレーン（死んだ人、生きた人）
他隊ながら、中島隊と共に千代ヶ岡陣屋で戦死した人（額兵隊他
中島三郎之助と蝦夷桜
咲けよ！夢花_浦賀同心：柴田伸助（中島隊壊滅後、たった一人で討ち死の老人）
中島三郎之助のルーツ、血縁、因果
- 島三郎之助のブレーン＆血縁_その1
- 中島家のルーツ・・涙の徳川報恩、
- 苦労人_涙の「中島定房」物語
- 勝海舟のANTI_身分社会世襲族アレルギーの訳
- 中島を嫌いな人
- 中島に知識を仰いだ人（吉田松陰、木戸孝允他）
- 中島に恩返しした人、助けた人（木戸孝允、福澤諭吉他）
- 中島の血縁＆因果＆友
  1_中島清司永豊、2_中島恒太郎、 3_中島英次郎【＝房次郎】、
  4_中島与曾八、 5_中島錫、6_岡田井蔵、7_岡田定十郎、8_香山栄左衛門、
  9_穂積清軒、10_穂積寅九郎、11_佐々倉桐太郎、12_佐々倉松太郎
  13_下岡蓮杖、14_春山弁蔵、15_開陽で出陣する時、残した家族・他
中島三郎之助えとせとら、中島三郎之助を鏡写しに見た_幕末あれこれ年表
- 中島の時代背景、父の時代から
- 父、中島清司永豊～子、中島三郎之助移行時代
- 「蛮社の獄」と「尚歯会」
- 中島三郎之助_永胤時代（少年時代の背景
- 少年_中島三郎之助の英才教育学習一覧
- 中島三郎之助が理工系に強いのはなぜ？
- 中島三郎之助を反射鏡に映し出した幕末：あれこれ年表★
- モリソン号に乗っていた日本の漂流民7名」
- 中島家に、桂小五郎、ころがりこむ。
- 中島三郎之助、長崎伝習所へ
- 中島三郎之助、築地の講武所、「軍艦教授所」教授方就任
- 幕軍敗れて、真意の明治
  - 或る日、明治天皇「はて、なぜゆえ、この地は中島町と申すのか？」
    ・・・（一同シ～ン。水を打ったような静粛の音聞こえますか？）
他にも色々、幕末_WITH_LOVE玄関

ん？ペリー到来時、浦賀っ子は、実のところ、慣れっ子？！

えっ？・・・訳有り！歴史の加工細工？

泣く子も黙る！黒船襲来

黒船じゃぁ！黒船が来た！逃げろ！！
・・・みんな急げ！さっ早く！逃げるんだ！！

▲・・・とは、実のところ、ちょっと話がややっこしくなりますが、悲しきかな、
『一般に伝えられる』パターン＝『 歴史の加工細工 』。
というのは、ややっこしてくて混乱するからなのでしょう、きっと。
上記パニックは、実際のところ、下記モリソン号の時と思われます。

実際は、浦賀にペリーが来る以前に何回も外国船は到来。主なものでも、
1837（天保8）年、アメリカ商船モリソン号、1845（天保16）マンハッタン号、
1846（天保17）ビットル来訪という具合。「浦賀っ子」は「慣れっ子」。

「わあ、また来よった！モリソン号の時みたいに、早よう、追っ返せやァ・・・」

▲上記モリソン号到来時、大活躍は、またしても中島三郎之助。当時16歳。

浦賀奉行の「太田運八郎」は上機嫌。少年、中島三郎之助は表彰された。

「その者、苦しゅうない、近こう寄れ。そなたが、中島の倅か。確かにその者の
　砲術の腕たるや、噂に聞き知るところながら、誠あっぱれ！見事でござった！」

詳細はこのへんからどうぞ▼
中島三郎之助えとせとら、中島三郎之助を鏡写しに見た_幕末あれこれ年表

しかし、現実は、ちゃんちゃらお笑い。当時の射程距離は800メートル。全然届かない。
賢い艦長、貿易商のキングは方向転換。やってられない！ので、薩摩へ向かった。
まさか、この時、同艦の上で、7人の日本の漂流民が、帰国の途を閉ざされ、泣いていた
なんてことは、頑張って砲撃真最中の清い少年、中島は知らない。
でも、幕府は、ちょいと遅れて、実は知った。キングは薩摩に手紙を。でも幕府の処置は・・

ところが、＿和欄風説書

幕府の「人道的処置の不味さ」が世界の目に、完全に侮蔑一色。
砲撃で追放されたモリソン号には、日本に帰りたい哀れな漂流民が乗船していた。

鎖国なんだから侮蔑されても良いではないか？・・・良くなかった。
- 国内でインテリが煩くなった。「蛮社の獄」に繋がる。
- 自国民の人道的処置が不味い国とは、やはり日本は見掛け倒しで、低俗レベルの証。
  属国支配の触手が伸びてはたまらん！「薪水令」で手直し。

日本に帰りたい！帰れない！哀れな漂流民▼

鎖国制度の犠牲！悲しき漂流民

【1】ジョン・万次郎、【2】ジョセフ・ヒコ＝浜田彦蔵、【3】大黒屋光太夫と磯吉、小市
【3】高田屋嘉兵衛と弟の金兵衛、
【4】ジョン・マシュー・オトソン（通称サンキチ＝三人の吉＝｛音吉、岩吉、久吉｝
【5】九州肥後の力松他3名＝4名:庄蔵、寿三郎、熊太郎、力松、
【6】1853年ペリー艦隊来航とサム・パッチ＝仙太郎

歴史
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若きペリー艦隊海兵隊員と日本漂流民の絆、その終焉は・・・（心系：歴史解説ではありません）
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これ、絵が好きでない人にとっては、しゃーない金魚漫画かい？なんて、うっかり倦厭する
のですが、実は、外国の脅威と開国に係る 民間人の冷ややかな「幕府姿勢観察」
この画家は何回もしょっぴかれているので、終いに人畜無害を装いこーゆー一見可愛い絵に執念！
（一般的には可愛い絵とされてますが、私の目には、どーみても強烈風刺、並べて考察したら確信！）
▼

No.6＿■史実上の事象と金魚づくし絵画一覧照合表＿その1

幕府の鎖国政策もいいけれど、気丈なご発言「異国船打払令」も勝手だけれど、
おかげで、数多くの漂流民達が、失意のもと、異郷の地に、埋もれて死んだ。

歯を食いしばって頑張った者がいた。
何年も何年も頑張った。日本に帰れる・・なんとしてでも、その船に乗らなければ・・・！

せっかく帰って来たのに、なんで糾問される？
実際、取調べの最中に死んだ人まで居る。

「そなたはこの日本を売国したのか？」
「そなたは、帰国と称して、諜者ではないのか？」
「そなたは、そうではないと申すが、禁断の耶蘇教に
身を染めているのでないか？」
「本音は何なのだ？何を探ろうとしている？」
「なぜ、押し黙る？さては・・・怪しい！」

詳しくは、▲真上のバナー 「幕末の悲しき漂流民」

黒船の前にあった事象との絡み関連小特集各項リンク

なぜに、アメリカがこんなに高圧的に出てきたか？

◆親睦的に迫って暴力で追い返された「ビットル」時の失敗。そこでペリーは武力で威圧。
恐怖感で押さないと、事が進まない。
◆当時の航海、薪、石炭、給水、途中拠点基地として日本をゲットしたい。
◆アジアは、世界の強国各国にとって、そんなもん、全部、植民地！！・・・の意識。
この島国を他国にゲットされては、たまらん！
◆上記（上枠各項目）のとおり、 彼らの意識は、人道的でない国＝日本！
・・自国の民、哀れな漂流民を、受け取らず、平気な顔している国、砲撃して追い返した国。
◆尊いキリスト教徒を、暦年延々、残虐に弾圧してきた野蛮な国＝日本。異教徒の国。
こうなると、威圧するしかない！・・・（等々、いろんな原因がありますが、）