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シーズンフィナーレ。今シーズンは最後まで本当にとても良かった。見応え十分です。ゲストの犯人役がどこかで見た顔だと最後まで思い出せなかったのですが、後で名前を見てびっくり。何と『バトルスター・ギャラクティカ』のバルター役、James Callisではありませんか。あの長髪とイギリス訛りのない話し方にこの私でさえ、すっかり騙されてしまいました。さすが、演技力のある人ですね。前話の続き。暴漢に襲われてアミタをさらわれながら、チャーリーは直ちに目撃情報をドンに伝える。すぐに該当車の手配が行われ、FBIが追い詰めるが、車は駐車場で爆発炎上してしまう。中からは女性の焼死体2体が見つかり、チャーリーはショックを受けてしまう。しかし、検死の結果どちらもアミタではなく、爆薬に過酸化アセトンが使われており、テロ行為かと思われた。死亡した女性の一人は、指紋から前科のあるイルマ・ライデルとわかる。集中できないチャーリーに変わってラリーが、アミタが連れ去られてから車が見つかるまでのルートを「天使と悪魔ゲーム」で探るという。工科大のキャンパスに、エジャートン捜査官が現れ、ライデルの夫を殺して一緒に逃亡したメイソン・デュリエという男が犯人だという。エジャートンは焼死体で見つかったもう一人の女性、ケイティを追ってきたという。メイソンは危険な思想を武器に女性たちを信者のように引き連れており、彼女たちを「部族(tribe)」と呼んで犯罪をさせていた。アミタが連れ去られた現場には、削った木片が多数落ちており、エジャートンによると何日も前からアミタを狙っていたと思われる。メイソンは過去に窃盗で逮捕され、その時の尋問の録画に自説を主張している姿が映っていた。ドンは録画を見てメイソンを研究する。その頃、メイソンの元に連れてこられたアミタは得意の知識を使ってハッキング行為をするよう、脅される。アミタは自分のオフィスにあるノートパソコンが必要だと主張し、メイソンは部下を取りに行かせる。ラリーはアミタを途中で車から降ろした場所を探り、車のタイヤ痕を追ってきたエジャートンと合流する。そこは倉庫で、アセトンの爆弾工場でもあった。そしてなぜか大量のマネキンの「胴体以外」が残されていた。やがて、チャーリーのクレジットカードが不正に使われたという情報が入る。その購入した値段を見ていて、シンクレアはアミタがチャーリーにメッセージを送っていることに気づく。アミタはメイソンの目を盗んで、プライベート・ネットワークのIPアドレスを知らせてきていた。そこでは、アミタがさせられている作業の内容がチャーリーにわかるようになっていた。メイソンはアミタにクレジットカード会社のハッキングを行うように命じており、障害を起こしてアメリカの経済を揺るがすのが目的だと思われる。アミタのPCを盗みに来た「部族」のパイパーを捕らえてアミタの居場所を尋ねるが、洗脳されているのか、何も得られない。ラリーが木片は一つを外すと全体がバラバラになるという手作りのパズルだと気づき、ドンはメイソンの論理を使って巧みにパイパーを操り、居場所を吐かせる。FBIはメイソンが女性たちと立ちこもっている場所に突入する。女性たちはマネキンを爆弾に利用して抵抗する。アミタが人質になっているため、エジャートンも狙う事ができない。メイソンはFBIに15分間を要求し、その間にアミタはクレジットカード会社の顧客の銀行口座を一気に抹消する。その時、チャーリーがアミタの画面にメッセージを送り、一瞬の隙を狙ってエジャートンがメイソンを狙撃する。無事チャーリーの元に戻ったアミタに、チャーリーはプロポーズする。最後は「待っていました!」という感じですよね。答えはイエスに決まっています。(笑)アランとドンの会話にもありましたが、今シーズンは本当にいろいろ盛りだくさんで楽しめるエピソードが多かったです。結局、やりたいことは大抵やってしまったシーズンだったかも知れません。後はチャーリーとアミタの華燭の典を待つばかり。それで、シーズン6はあっさりと打ち切りが決まって、役者たちも予想していたかのようにさっさと次のプロジェクトに進んで行ったような感じです。キャラクターも成長しましたしね。ところで、女性に囲まれてメイソンは役柄の上でも完全にバルター博士を思わせるような、カルト教祖みたいな感じでしたね。(爆)あの狂気の演技がギャラクティカでは笑えたのですが、今回はマジ。サイバーアタックによるテロというのはリアルでもありそうな話で、「ファイヤーウォールの女王」ことアミタが巻き込まれるのも納得です。でもアランが良いところで仕事をして、アメリカ経済は混乱には陥らなかった。エジャートンの登場はもしかしてシリーズフィナーレを予期していたのか、豪華でした。ニッキーて、どれだけ気が多いの?(笑)穀物の「イガ」を模したパズルは興味深かったですね。ドンも心理戦で情報を引き出すなど、かなりやり手でした。
June 30, 2011
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このエピソードのモデルとなったケースは聞いたことがあります。それをそのまま使っているので、何ともコメントがしにくいのですが、あえてSVUで取り上げたというのは、性犯罪と結びつけたかったということですよね。それにしても、気分が良くない話でした。解体工事で業者が出入りしている廃墟で、マスクを被った男が血まみれで死んでいた。たまたま業者が、もう一人マスクを被った男が逃げ出していくのと遭遇した。被害者は16歳くらいで全身に切り傷があり、太ももの大動脈を切ったことが死因と思われる。現場には有刺鉄線を巻いたバットが落ちていて、SMプレイの果てかと思われた。近所の住民に性犯罪者がいて、その男に息子が誘拐されたという女性が出てきたことから捜査を始めようとした矢先に、現場を撮影していたというスコット・ヘストンが警察にビデオを提出する。被害者は高校生のライリー・カスキーで、同じ生徒のスコットと過激なプロレスごっこをして動画サイトに投稿するつもりだったという。しかし、誤って動脈を切ってしまい、逃げたという。罪状認否で弁護側はこれは事故であって殺意はないと主張する。スコットはうつ症状で苦しんでいたという話も出てくるが、判決は過失致死で有罪となった。しかし、2人の同級生のカサンドラという少女が現れ、ライリーと付き合っていて、スコットは自分に好意を持っていたと言いに来る。それだけでなく、スコットは解剖学の授業で動脈を切れば死ぬことを学んでいたというので、嫉妬が理由でスコットがライリーを殺したと考え、ノヴァク検事補は量刑を宣告するときに証人として出席して欲しいと頼む。カサンドラは自分のせいでこうなったと責任を感じて証言を拒否する。改めて学校に行きオリビアが説得すると、ライリーと付き合っていたが振られたので、そのことを相談してスコットと成り行きで関係を持った。しかし、ライリーとはよりを戻したところだったという。カサンドラが証言するというので裁判所で待つが、結局現れず、スコットは保護観察処置で済んだ。その後、カサンドラが交通事故に遭っていたことわかる。運転していたのはスコットの友人キースで、金をもらって怪我をさせるつもりだったというので、スコットを逮捕する。大けがをしたカサンドラを診察した医師は、親知らずを抜いた痕があり、16歳とは思えないという。カサンドラは里子制度で暮らしていたが、過去の資料が非常に少なく、調べを進めるうちに別の名前で施設にいたことが判った。実は12年前に万引きで捕まっており、実の親に虐待されて里子となったが、18歳になると里親の家から出て行かなくてはならず、年齢を偽って各地を転々としていたと思われる。現在28歳で、そうなるとスコットとの行為は法定レイプとなってしまう。そのことはスコットの側にも知られることとなり、ノヴァク検事補が取引を申し出るが、カサンドラ(本名デニース)はあくまで自分はカサンドラで裁判では自己弁護すると突っぱねる。裁判では証言台に座ったスコットを追い詰め、ライリーを殺したととれる発言をしてしまう。その後、ニュースでカサンドラの事が取り上げられると、全米から続々と被害者が名乗り出る。カサンドラはどの子とも真剣に付き合ったというが…例のごとく尻切れトンボでしたが、裁判で自己弁護するところなどは実際の事件と同じでしたね。お下げ髪もそのようです。歯医者が親知らずで気づいたというのも同じ。そちらでは詐欺罪で捕まりましたが、SVUでは未成年と関係を持ったことで問題になりました。それよりも、メンタル面の方が気になります。正直、カサンドラの頑固さにはイライラさせられましたが、いつものように役者さんが上手かった。別の人生を生きるのは構わないが、大人として生きていって欲しいです。いつまでもその方法が通用する訳がないですから。ところで、意味があったのは自宅で家族サービスするステイブラーですね。家族ポーカーですっかり元に戻ったような印象。子供たちももうかなり大きいし、それなりに理解してくれるのではないかと思います。今後は息子たちとの関係がメインになるかも知れないですね。
June 28, 2011
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シーズン3フィナーレ。サイモンとは一体何者なのか?一匹狼マイケルに次々襲いかかるピンチ。走る、飛ぶ、闘う、泳ぐ(?)マイケル、アクション満載。すごい!すごい!すごい!前シーズンのフィナーレにも劣らず、大満足のシーズンフィナーレでした。以下、ネタバレ。ギルロイを殺した囚人サイモンは逃げ、その代わり一連の騒ぎでマイケルは警察とFBIに負われることになった。マデリンの自宅にはすでにFBIの監視が付いており、近づくことができず、逃げ延びたマイケルはサムとフィオナと緊急時の場所で合流する。FBIのキャラハン捜査官がマデリンを訪れ、マイケルの行き先を尋ねる。キャラハンはマイケルが海外で行った工作活動を見せて、マイケルは危険な人間であると説得する。マデリンは合い言葉でマイケルに危険を知らせ、マイケルはサムとフィオナにこれまでの独断でギルロイと関わったことをわびる。コーラル・ゲイブルズに向かったマイケルは、店頭のテレビ画面に自分の映像が映っているのを見つけ、そこでサイモンと遭遇する。サイモンによると、マイケルに身の覚えがない海外の爆破事件が、本当はサイモンが引き起こしたにもかかわらず、マイケルが起こしたことになっているという。サイモンはマイアミビーチにあるホテルに爆弾をしかけており、マイケルが言うことを聴かなければ爆破すると脅す。サイモンは「上層部」が手に負えなくなった自分を首にして、投獄したという。そして、サイモンのファイルはマイケルのファイルと差し替えられてしまった。今は、サイモンの「名声」はマイケルのものとなっている。だから、上層部を呼び出して復讐したいという。マイケルは常軌を逸したサイモンをあしらいながら、FBIが監視している住居の倉庫に戻り、「上層部」に連絡を入れ、落ち合う場所を告げて応援部隊を連れてくるように伝える。監視するFBIを振り切るため、サイモンが派手に交通事故を起こして、その後、マイケルを車から降ろす。サムとフィオナはサイモンが爆弾のプロを雇ったと見て、心当たりのキースを締め上げ、仕掛けられているのがエピックホテルだと聞き出す。2人はすぐにホテルに向かって、起爆装置を外す。マデリンは執拗にマイケルの「悪事」を話すFBI捜査官に最後まで抵抗し、とうとう逮捕されてしまう。マイケルはサイモンよりも先に待ち合わせ場所で「上層部」と会う。リコプターで現れた「上層部」は応援を呼んだと言うが、すでにサイモンに読まれており、ヘリコプターは爆破され、警備員を装ったサイモンが「上層部」を連れ去ってしまう。マイケルはその場から逃れ、救急車で逃走するサイモンを追う。車をぶつけてサイモンを引きずり下ろしたマイケルは、銃を突きつける。「上層部」は「サイモンを殺すな。君には将来がある。また会おう。」と言って姿を消してしまう。マイケルから連絡を受けたサムがFBIに知らせたため、マイケルとサイモンは地元警察に逮捕されてしまう。その後、キャラハン捜査官は捜査から外されて、マデリンは釈放されるが、マイケルの行方は誰も知らないという。マイケルは驚くべき場所にいた。マイケルはグァンタナモにでも連れて行かれたと思ったのですが、何やら全く別次元のような場所でしたね。あの「上層部」の本拠地なのでしょうか。警備していた男たちが半端無くタフガイだったので、まあ、傭兵に守られて暮らしているのでしょうね。高く買われているマイケルだけに、命の危険はなさそうなので、安心ですが。最終話はマイケルも格好良かったです(黒を着ると似合うわ)が、マデリンがお見事でした。さすが~陰険なFBI捜査官も縮み上がるような、ど迫力。(爆)「彼は私を殺そうとした。あなたは息子のことなんか、何も判っていない。」「それはね、もしマイケルがあんたを殺すつもりだったら、もう死んでいるのよ。息子がどういう人間か手に取るように判る。さあ、もう引っ込んでな!(Now, back off!)」うわ~なんて格好良いんだ。タバコをスパスパ吸いながら、あの迫力には誰もチビってしまいます。ちなみに、逃亡するのに、ライフルとタバコを荷物に入れてって、どんだけワイルドなの。(涙)息子のためなら罪を被って逮捕されても構わないというのも凄いですよね。母の愛というか、シーズンを重ねて、マイケルの事実を知ったマデリンがマイケルを信じ、誇りに思っているという証拠なのですね。本当に、シャロン・グレスの存在感を感じました。サイモン役のGarret Dillahuntは「the 4400」や「ターミネーター:TSCC」などSF作品のイメージがありましたが、前シーズンのヴィクターと同様、キレた怖さがありました。みんな、追い込まれていくとそうなってしまうんでしょうか。そして、あのまま囚人としてポーランドへ運ばれたのでしょうか。マイケルも今回はあれだけの騒ぎを起こして、面も割れているとなると、マイアミに戻ってこられるのか心配です。先が知りたい終わり方ですね。気になる、気になる。でも、シーズン4はすぐ8月に始まりますので、うれしいです。■バーン・ノーティス 元スパイの逆襲 シーズン4放送開始日時: 8月20日(土)23:00 放送日時: 毎週(土)23:00~24:00 字幕、HD、全18話
June 27, 2011
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筋書きのしっかりしたドラマでは、大抵、幸せの後には必ず不幸がやってくる。(ため息)何度も言っていますが、今シーズンの「デクスター」は最高です。エンターテイメント性が強くて、これでもか、これでもかと引きつけられます。ジョーダン・チェイスのDNAとドラム缶殺人との関連は見いだせなかった。それでも、デボラは生き延びた被害者がチェイスの命を狙っていると、自説をチェイスに告げる。ルーメンとデクスターはジョーダンを捕らえる作戦を練る。その時、アパートのベビーモニターが盗・聴器の電波を拾ったため、部屋にカメラが仕掛けられていることに気づく。デクスターは近くで監視している者がいるに違いないと、近隣を探す。始めはジョーダンがカメラを仕掛けたと考えるが、メトロ署から貸し出された装備である事に気づき、クィンが貸し出した事を知る。リディは、正式に警察から首になったため、元の地位を取り戻すために、「大物」を捕らえて人々に自分を認めさせたいという。リディは自分には逮捕できないので、クィンにデクスターを逮捕しろと迫る。デクスターは自分の正体を知られたのではないかと心配するが、メトロ署殺人課では、デボラの「制裁人」説を信じ、主犯の女性に男性の協力者がいるのではないかと考えている。ルーメンとデクスターは録画された映像を取り戻すため、密かにクィンの自宅を調べ、クィンがリディから渡されたデクスターとルーメンのファイルを目にする。唯一チェイスとの関連が見いだせなかった、歯科医のダンの医院を訪れたデボラは、チェイスが元々グリアと名乗り、ダンと幼なじみだったことを知る。ここに来て、ジョーダンとドラム缶殺人との関わりが続々と見つかった。しかし、ジョーダンは捜査に協力せず、ヨーロッパに向かうと言うことが判ったため、令状を取って身柄を拘束することにする。クィンは本気でデボラを愛していると告げる。デボラもクィンへの思いを振り切れないでいる。クィンを放置できないと焦ったデクスターは、アパートを監視している車を特定し、クィンを捕らえようとするが、リディは裏を掻いてデクスターを襲い、誘拐してしまう。リディは自分では逮捕できないので、デクスターを逮捕するためにクィンを呼び寄せる。リディの車の中で意識を取り戻したデクスターは、自分たちを狙っていたのがリディだと知る。リディはなぜデクスターを追うのか説明し、逮捕させる証拠が少ないため、デクスターに自白しろとナイフで脅すが、反撃したデクスターがリディを刺し殺してしまう。そこに現れたクィンは、デクスターが上手く隠れたために何も見ずに帰って行く。その頃、ルーメンはエミリーから「ジョーダンに知られたのですぐに来て欲しい」と連絡を受け、自宅に駆けつける。ルーメンは連絡の取れないデクスターにすぐに来て欲しいとメッセージを残す。エミリーの自宅にはジョーダンがいた。ジョーダンはデクスターが現れるのを待つ。しかし、不安定なエミリーともめているうちに、ジョーダンがエミリーを殺してしまう。ルーメンのメッセージを聞いたデクスターはエミリーの自宅に行く。そこにはエミリーの死体が残されていたが、ルーメンの姿はなかった。血痕を辿ったデクスターは、ルーメンがジョーダンに襲われ連れ去られた事を知る。多分、ルーメンとデクスターは、「デクスター」史上、最高にロマンチックなカップルかも知れないですね。お互い、何も隠すことが無くて、ありのままの自分を見せる事が出来る。「君を巻き込みたくない」「私たちはチームでしょ、どこへも逃げないわ」まんざらでもないデクスター。(爆)デボラから、愛のために恋人の復讐を手伝う男がいるなんて、なんてすてき、これこそ本当の愛だよ、と言われて、にんまり。俺たちはボニー&クライドかも知れない。それなのに、リタ同様、ルーメンもまた奪われてしまうのか?デクスターがプレゼントしたナイフが上手く使われていましたね。それにしても、これまで自らは手を下さず、命令ばかりしてきたジョーダンが「今あるのは君のおかげだ」と奉っていたエミリーをあっさりと殺してしまったのには本性見たり、という感じですね。こんな卑怯な臆病者には、ルーメンは殺されて欲しくない。闘って打ちのめして欲しい。でも、愛する者を救おうと奮い立つデクスターも、月並みですが「囚われの姫君(Damsel in distress)」を救う勇者みたいで萌え。(爆)まさか、「デクスター」でこの手の楽しみがあるとは思いませんでした。後、クィンの靴にしたたり落ちたリディの血は、彼が殺害の犯人であるという証拠にされてしまうのでしょうか。クィンとリディが組んでいたことはデボラも知っているし、金を払っていたのも事実。装備を貸し出したのもクィンなので、諸々の状況からデクスターは生き延びることになるのかも。そうであったとしても、デボラはまたまた愛する男を失うわけで、この物語にHappy Endingはありません。
June 25, 2011
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『隠ぺい疑惑』元に戻ったといっても、ジヴァはまだ内勤で現場には出して貰えない。いずれ、許可が下りれば本当に元に戻ったことになるのでしょう。でも、今はまだ「お仕置き期間」(爆)。そうすると、いろいろ、考えてしまうんですよね。マクギーは女性にもてるんですね。(笑)有名なブロガー、バーンズが、インサイダー取引の疑いのある海軍大尉の死をNCISが交通事故死として処理していると訴えていたが、橋の上から転落して死亡する。橋の上には第三者の足跡があり、捜査をしていた市警のスポテリ刑事は捜査権を巡ってNCISに挑戦的な態度を取る。ギブスはアーネスト大尉の死亡事故について、再捜査を命令する。マクギーはポリグラフの再検査を命じられて、不安な気持ちになる。バーンズはブログでNCISの捜査ミスだと激しく非難して、その日の朝、誰かに会う予定だったらしい。バーンズはその仕事のやり方から、多くを敵に回していた。アーネスト大尉の上司によると、大尉は非常に優秀で将来性があり、違法な取引など考えられないという。金回りにも不審な点はない。同僚のサマーズ大尉はアーネスト大尉がスピード好きで、あれは事故だったという。2人には個人的な関係があったらしい。バーンズは元々話をでっち上げて関心を集めていたという。ただ、アーネストが死亡した時に、バーンズにはアリバイがあることが判った。ギブスはダッキーにアーネスト大尉の検死の見直しを頼む。アーネストの死因は事故死には変わりなかったが、バーンズは他殺だったと断定される。スポテリ刑事は令状を取って、アーネスト大尉に関する証拠品を引き渡すように要求する。サマーズ大尉をギブスが厳しく尋問したところ、2人は付き合っていたがアーネスト大尉が浮気して別れたと認める。そしてその腹いせに、バーンズに情報提供したという。付き合っているときにマカリスター社という会社の取引で、儲けたという話を耳にしたので、やはりアーネスト大尉はインサイダー取引をしていたのだろうという。ということは、やはりNCISの捜査ミスだったのか?SEC(証券取引委員会)のベンジャミン・フランクリン捜査官を招いて話を聞くと、アーネスト大尉に関してはインサイダー取引の証拠は見つからなかったという。ただ、マカリスター社で、サットンというサンドイッチ店の経営者が200万ドルの大もうけをしていたことが判る。サットンとアーネストの間には接点が見いだせない。ダッキーはアーネスト大尉の遺体を掘り出して調べることにするが、棺の中は遺体の替わりに重りがいられていた。葬儀を担当した会社は、遺族が埋葬を急いでいたと言い、葬式の時は蓋を閉めるように言われたという。そして、遺体を預かっている間に、警報の誤作動があったという。バーンズは捜査ミスを言い続けているうちに、アーネスト大尉の遺体を掘り起こす事になると予想して、遺体を盗んだのか?マクギーは市警が押収したバーンズの車を取り戻すと言って、トニーと保管場所に侵入し、車のカーナビのデータをダウンロードする。現場を発見されたため、2人とも市警に逮捕されるが、その直前にアビーにデータを送って、それを手がかりにアーネスト大尉の遺体が発見される。遺体にはバーンズの車の繊維がついていて、バーンズの車が遺体が盗まれた時間帯に葬儀屋にあったことが判る。マクギーを再検査したグレイデイ捜査官はどうやらマクギーに好意を持っており、そのために再検査を持ち出したと思われる。マクギーはグレイデイと話している間に、アーネストとサットンが通勤電車の中で知り合ったのではないかと思いつく。あらためてサットンの店に赴き、厳しく追及すると、アーネストと200万ドルを分け合おうと思っていたが、アーネストが事故死して儲けを独り占めすることになり、バーンズのブログでインサイダー取引を追及されると思ったサットンは、バーンズを呼び出して殺したのだった。ジヴァはモサドの連絡将校を辞め、正式にNCISの捜査官になる決意を固める。しかし、許可を求められたギブスはサインをためらう。結果的に、アーネット大尉の死因は事故でしたが、インサイダー取引はクロだったということですね。マクギーに目を付けた女性捜査官ですが、何だか気持ち悪かったですね。職務を私用に使ってはいけません。それだけでなく、こういう人が職員の忠誠を試すような仕事をしているのは問題です。ちなみに、マクギーはメリーランド州ベセスタ出身だそう。これは、中の人と同じ。盗みに入ったトニーとマクギーが捕まるとは思いませんでしたが、マクギーが犬に追いかけられるのはお決まりと言うことでしょうか。ジヴァは祖国と父親を決別し、ギブスとアメリカに忠誠を誓うつもり。でも、ギブスがためらうのはちょっと気になりますね。あれだけのことがあって、許されたはずですが、ギブスの心の中にはまだわだかまりがあるのか。それくらい、傷ついたのはギブスの方だったという気がします。サマーズ大尉を取り調べるギブスは、キモイオヤジ→優しい父親→恐怖のギブスとタイプを使い分けていると言うのが面白かったです。
June 25, 2011
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相変わらずアクション全開で、見ていてスカッとしますね。ディークスのいじられ方が実に良い感じ。超エリート集団の中で、ややダメ刑事系のディークスがバランス良く見せるのでしょうね。その代わり、去っていく人も…メキシコとの国境付近の砂漠を警備していた海兵隊のチームが奇襲を受け、3名が行方不明となった。ヴァンス局長の命令でNCISも捜査に加わることになった。海兵隊とICEがドラッグの密輸を行うギャングを取り締まっており、一人だけ生き延びたリード伍長はショックで何も覚えていないという。ケンジーとディークスが現地に向かったところ、3名のうちミントーヤ伍長が遺体で発見される。ケンジーは現場に残っていたSUVのトラック痕を辿って、バイクで行き先を追う。不在だったネイトが海外から戻ってきた。ヘティはネイトの「覚悟」を確かめる。ネイトがリード伍長をインタビューしたところ、行方不明のヘイスティングスはミントーヤ伍長の子供を宿しているという。カレンは情報屋のJJから、メキシコのドラッグカルテルの情報を得る。リーダーのオルテガが殺されて、後継者争いがはじまり、今はゲレルモ(メモ)・トーレスという男が牛耳っているらしい。メモはサムがかつてその組織に潜入していた時に一緒に暮らしていたというので、サムは封印したかつての名前でメモの店に乗り込む。メモは消えた海兵隊員の事など知らないとしらを切るが、身柄を拘束してサムは正体を明かす。しかし、店からなにも証拠となるものが出てこない。ただ、メモの店に出入りしている事業家のウェクスリングという男が怪しい。ウェクスリングにメモとの関係を直接問いただすと、メキシコ国内の工場や従業員を守るためにメモを雇っているとあっさり認める。メモの麻薬組織との人脈を利用して「保安アドバイザー」役だという。行方不明の海兵を追ったケンジーはついに犯人グループを発見。NCISの応援を求める。しかし、犯人たちが移動始めたために、ディークスが陽動作戦を行って自分たちで救出を試みる。人質の2名も加わって銃撃戦を繰り広げながら、カレンとサムはヘリで現地に向かう。ヘリが到着してついに犯人グループを制圧し、黒幕はウェストリングだったことが判る。海兵隊がドラッグカルテルを追ってくれれば、自分たちの商売が安全になると考えたらしい。ネイトはこれからは「ミスター・ゲッツ」として志を果たすため、LAを離れることになった。見送るカレンはネイトに知り合いを教えてやる。シティボーイ、「小便小僧」、ヘビが苦手。いちいちディークスがかわいいです。(笑)でも、いざとなると度胸が据わってやりますね。銃撃戦では兵隊たちは現役だけに、見事な闘いぶりでした。こういう時にはNCISの方が上官に当たるというのが興味深い。きちんとケンジーが指揮官になっているところが見物です。でも、圧巻はやはりヘリから降り立つカレンやサムがバリバリ撃つところで、本当にLAチームは派手です。格好いい。サムは「Cool」だという本来のラッパー風の出で立ちがまた良かった。ところで、ネイトはどうやら危険な地域で任務に就くようですね。仕事の内容はよくわかりませんが、地域の名称などからアフガニスタンらしい。いずれまた、ネイトを助けにLAチームが向かうのでしょうか。何となく、強制的に降板させられた感がありますが、それでもヘティは本当にそれで良いのかと気にして、チームの一員であることは変わらないとはなむけの言葉を贈っていました。最後の身長差のあるハグがいかにも彼らの関係を表していて良かったですね。
June 24, 2011
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以前、大金を横領したブルーム捜査官が意外な立場で再登場。コルビーの家族の話もあって良かったですね。それと、いよいよ次のシーズンフィナーレへのお膳立てが整いました。覆面をした3人組の銀行強盗があり、現場を見たニッキーは新人の頃にあった未解決強盗事件と手口から何から酷似しているという。犯人は最初に警報システムを切るために人を雇って、犯行現場で殺してしまうため、証拠が何も残らない。当時の担当捜査官は、8ヶ月前に連続詐欺事件で1000万ドルを横領したとして首になったロジャー・ブルームだった。コルビーとニッキーがブルームから情報を得ようと会いに行くが、ブルームは首になったことを根に持っていた。それでも、当時調べていた容疑者はすでに死亡していると話す。チャーリーは検索アルゴリズムを使って、過去の未解決強盗事件を分析する。その結果、他にも過去の強盗事件とそっくりな事件が最近起こっており、どうも模倣犯がいるらしい。注目するべきは、類似点よりも似ている中での相違点だという。さらに、それらの事件のファイルが引退したはずのブルームが3週間前に貸し出していたことが判った。FBIに呼ばれたブルームは、ドンの事情聴取に対して何も語ろうとしない。数日前からの銀行の監視ビデオを見ていたところ、ブルームの姿があった。ドンはコルビーとニッキーにブルームの家を密かに調べるように命じる。コルビーはブルームに対して同情的で、ニッキーには若くして事故死した父親がたった一度のミスで首になった話をする。ブルームは過去の事件の詳しい資料を持っており、次に狙われる銀行を探っていた。ドンはブルームには何も知らせずに泳がせて、現場に現れるのを待つ。すると、やはりブルームがターゲットの銀行に現れるが、そこに覆面をした3人組の犯人が到着し、ブルームが発砲して阻止しようとする。待機していたFBIが加わって銃撃戦となり、1人を確保、2人は逃亡する。ブルームは5ヶ月前からこの強盗事件を調べており、ドンは重要な情報を知っていながらFBIに通報しなかった罪でブルームを逮捕する。チャーリーは、犯人グループがどうやって過去の事件の詳細を知ったのかという疑問に、刑務所で当時の犯人から話を聞いたのではないかと説明する。しかし、該当者を特定する材料がない。また釈放されたブルームは、同情的なコルビーに汚名返上のために捜査を手伝わせてくれと頼む。コルビーはエプス家にブルームを連れて行き、これまでの情報を分析する。模倣犯とオリジナルの事件の犯人が接触したのは、ブルームによるとロンポック刑務所ではないかという。銃撃戦で負傷した犯人の一人が死体で見つかり、その犯人の兄のテディがロンポック刑務所にいたことが確認されたため、自宅に向かう。テディはすでに逃げた後だったが、そこに過去の事件の資料があり、次のターゲットが判った。その事件では、毒ガスを使って11人が殺されており、FBIは毒ガスが神経ガスだろうと見て、入手先を洗う。すると海外から集めた化学兵器を処理する施設があり、6週間前、そこでガスが盗まれる事件があった。容疑者の警備員は拘留中で、シンクレアとニッキーが盗んだガスの場所を吐かせる。ガスは商店の並ぶ一角にあり、一般客を巻き込まないように制御しながら突入の機会を待つが、相手に気づかれたため店に突入する。テディはガスを持って脱出し、FBIに囲まれたために、通行人を人質を取るが、ブルームが現場に飛び込んで逮捕に持ち込む。ブルームとコルビーは心を通わせる。チャーリーは大学のオフィスを与えられて、まだ自分の将来に自信を持てずにいたが、アミタの度重なる励ましやドンの宿命に縛られる事はないというアドバイスに、ついに吹っ切れる。アミタはどんな将来であっても、変わらずチャーリーを愛していると答えるが、そこに暴漢が現れ、アミタを誘拐していく。最後はまさかの展開でびっくり、どっきり。あれだけ警察無線を片時も離さず、犯罪が起これば自分が解決しなければならないんだと使命感に燃える(宿命を重く受け止める)チャーリーが、自由に生きればいいのだと納得し、数学者の先輩たちのように、後世の学問の担い手に手紙を残そうという気になったところでの、ショッキングな出来事だけに、本当に辛いです。そして、言ってみればチャーリーのプロポーズにアミタが答えたようなタイミングだったので、正に悲劇。何が目的なのか判りませんが、チャーリーを殴ってアミタを誘拐したということは、FBIへの挑戦というよりも、チャーリーに要求することがあるのでしょう。どんなことがあっても、次の回でドンを中心として事件を解決して欲しいですね。一方、ドンの命令に不服従なコルビーは、父親とブルームを重ね合わせたのか、最後はまるで息子のように接していましたね。ブルームも仕事一筋で数々の表彰を受け、使命感のある人だった。たった一度の過ち(それもすでに金は返している)で十分に反省していたでしょう。一発逆転という意味合いもあったかも。いずれにせよ、ドンは仕事の上ではいつも厳しいですね。
June 23, 2011
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今週はステイブラーがメインのエピソード。事件とは直接繋がらないプライベートの描写は「別のドラマ?」と思ってしまいます。(爆)ゲストに「Nip/Tuck」のDylan Walshが出ていました。彼は「エバーウッド」にも出ていましたが、どちらかというと「エバーウッド」の方の役柄でしたね。結婚をまもなく控えたシンシア・イエリンが自宅のベッドでレイプされ殺されていた。犯人は窓から侵入し、証拠は残していかなかった。ただ、軍隊で訓練したようなやり方でシンシアの首の骨を折っており、プロの犯行を思い起こさせた。シンシアの婚約者スティーブンは、CIAのテロ対策班のスパイだということで、写真はわずか1枚しか残っていない。シンシアの両親によると、捜査対象のテロ組織、ジェマ・イスラニアから殺人予告(ファトワー)が届いており、結婚にはフアンがあったという。スティーブンは今はジャカルタにいて、ハワイで合流して結婚式を挙げる予定だったというが、連絡の付けようがない。公式にはスティーブンはアフガニスタンで事故に遭い行方不明になっているという。CIAで確認しても門前払いなので、ステイブラーの昔のパートナーに話を聞くと、東南アジア中心で活動するジェマ・イスラニアとファトワーは関係ないらしい。唯一の連絡方法だったプリペイド携帯をスティーブンがスタテン島でチャージしていたことが判り、店員に聞くと自宅が判明した。しかし、そこは妻と3人の子供と暮らす、マルコム・ロイスの家だった。取り調べにマルコムはシンシアに嘘を付いて、二重生活をしていたが結婚を切望されて殺人予告を使って死型を消すつもりだったという。犯行時間のアリバイを確認すると犯行が可能な余地があり、しかも妻が週に一度の読書会でマンハッタンに来ていたことが判った。妻はマルコムの不倫を知っているのか、ピリピリしており、友人には2週間前に不倫を知って悩んでいると話していた。改めてマルコムの自宅に向かうと、一家は銃によって無理心中をしており、かろうじてマルコムは頭にかすり傷を負っていて助かった。妻が子供を殺し自分を撃ったという。ステイブラーはショックを受け、自宅に戻る。しかし、鑑識はマルコムを狙った弾道がマルコムの話と一致しないと言い、自作自演の一家殺人だと察したステイブラーが病院を訪れると、マルコムは屋上から飛び降りようとしていた。ステイブラーの説得でマルコムの身柄は拘束され、再度殺害の状況を聞くと、自分を撃ったことは認めるがまだ疑いが残る。ステイブラーは自分が自白に追い込むと言って、巧みに責めて妻を殺したという自供を得る。シンシアについては、嫉妬に狂った妻が殺したというが、自宅から数多くのスパイ小説や暗殺読本が見つかった事から、計画的に殺人を行ったのではないかと追及する。取調室をロックしていのちの危険を匂わせる方法で脅したところ、ついにマルコムは子供に睡眠薬を飲ませて殺したと認める。終わり方が何というのか、尻切れトンボなのはSVUらしいといえばそうですが、最後のあれは新しいステイブラーが生まれたというような演出だったのでしょうか。まあ、殴りはしなかったけれど、それでも裁判では十分に不当な取り調べによる自白だと言われそう。クレイゲンからもまた「停職だ!」と言われそう。いずれにせよ、自分勝手な犯人(ホワンよると究極のナルシスト)は始めから非常に怪しくて、いくらL&Oでもそれは自作自演でしょうと突っ込みたくなりました。ステイブラーはマルコムに自分の姿を重ねたんでしょうか。だから判らなかった?その後、妻の元に戻ってやや長目のベッドシーンは何だか違和感が。あんなの別にいらないって。奥さんも許しちゃダメだ。(爆)娘から「パパは自分勝手よ」と言われたのは良かったですけどね。というわけで、まあまあなエピソードでした。
June 22, 2011
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オリビア・ベンソン刑事メインのエピソード。突如出てきた彼女の出生に関わる話で、非常に見応えがありました。お見事としか言いようがないですね。本当に、シーズン8になってこういう話ができるんだから、SVUはすばらしい。ベンソン刑事の元に、FBIの潜入捜査で連絡係だったポーター捜査官が現れる。ニュージャージーで起こったレイプ事件の容疑者、サイモン・マースデンに金を渡している証拠を掴んだという。オリビアはポーターにサイモンが血の繋がった弟であると告げる。ポーターは次にサイモンから連絡があれば知らせて欲しいと言い、この件について情報を寄せたのはジュリア・ミルフォード警部だという。オリビアは単身ミルフォードの署に乗り込み放っておいてくれと言うが、ミルフォードはサイモンがオリビアの恋人だと思い込んで、前回のいざこざを蒸し返す。感情的になったオリビアはNYに戻って取調中に容疑者に暴力を振るってしまう。オリビアは心配したステイブラーに事情を話す。再びサイモンから連絡があり、オリビアはポーター捜査官を待機させてサイモンに会う。サイモンがリオンテのレイプ事件で容疑者になっていることで、オリビアはやはり犯人だと考えている事を知りサイモンは逃げ出してしまう。オリビアとポーターはサイモンを追うが、その時にオリビアはサイモンの車にひき殺されそうになってしまう。改めて自宅にポーターを招き入れて事情を話したところ、サイモンが持ち込んだ高校の卒業アルバムに実家の住所が書いてあるのを見つける。サイモンの母親シャロンはアルツハイマーを患っていたが、訪れたオリビアを見て夫のジョーが新聞記事を見せていたのを覚えているという。ジョーは「俺の娘だ」と言っていた。サイモンの居場所を聞くと、フロリダの家にいるというので、ポーターはマイアミに飛ぶ。オリビアは残ってジョーの死因を調べ、父は抗うつ剤とアルコールによる自殺だったと知る。その時の勤め先の食品会社の同僚によると、ジョーは慢性のうつ病で治療をしていたという。結婚してサイモンが生まれてから順調だったがやがて酒を飲んで交通事故を起こしたことをきっかけに、シャロンに離婚されたという。ジョーはオリビアの母親が学食でアルバイトをしていたコロンビア大学へも配達の仕事で訪れており、改めて母親のレイプ被害の捜査内容を調べ直す。同時期に2つの大学でレイプ被害があった。相談に乗ったDr.ホアンは抗うつ剤によって性衝動が抑えられていた可能性があるという。しかしジョーは薬が効かなくなり、酒を飲むようになったのではないか。オリビアは本当は母親はレイプされたのでは無いのかも知れないと考え、他の被害者の話を聞きに行く。ハドソン大学の学食で働いていた女性は、普段の自分の行動から警察に信じて貰えないと思って見知らぬ男にレイプされたと言ったという。オリビアはクレイゲンに自分の一連の行動を謝罪し、休みを取ることにする。オリビアを尾行してミルフォードが家まで来たので、サイモンが弟であることを告げると署まで来て欲しいという。そこでオリビアはリオンテの事件でファイルをのぞき見し、証拠の毛髪の写真に疑問を持ち、盗んで持ち帰る。鑑識によると落ちていた頭髪だというので改めてミルフォードに会いに行くと、妹のキャリーがヘロインの過剰摂取で死んだという。そこにステイブラーとポーターが現れ、マイアミにはサイモンはいなかったという。シャロンが言いたかったのは「マイアミ行き94号線」の標識の事だと判り、その近くにある父親名義の家を探す。ジョーの家に行ったところ、サイモンの車があり中から銃声がした。オリビアが中に入るとミルフォードが撃たれてサイモンが銃を向けていた。オリビアは銃を置いて投降するように説得するが、興奮しているサイモンは応じない。やがて現地警察が到着し、包囲する。押し問答の末、オリビアをひき殺そうとした車はフィルフォードが借りた車だった事が判り、全てミルフォードがサイモンを犯人にするためにでっち上げていた事が判る。オリビアはミルフォードの妹のキャリーをサイモンがレイプしようとした話を詳しく聞き、キャリーが父親に性的虐待をされていたのではないかと指摘する。ミルフォードは妹の言葉を真剣に聞いていなかったと言い、撃たれたのも自分がサイモンを撃とうとしてもみ合った事故で撃たれたことを認める。ミルフォードの告白によってサイモンへの容疑はなくなり、やっとオリビアとサイモンは和解する。最後の「交渉人オリビア」状態の緊迫感はものすごかったですね。サイモンは必死で自分を信じて欲しいと訴える。その言葉を上手く扱いながら、刻々と変化する状況に対応するオリビア。携帯電話をオンにして最大の理解者ステイブラーに状況を伝えることも忘れない。ここは長年のコンビならではですよね。そしてポーターを下がらせて丸腰でサイモンと向き合うと、やっぱりサイモンの言うことが正しかったことが判る。落ち着いてサイモンの話を分析すると、そこはもうSVUの刑事の本領発揮ですね。愛する妹を死へ追いやったというサイモンが憎いだけのミルフォードもまた、ある意味で父親の被害者だったかも。間違った思い込みでサイモンが犯人であるように細工していたミルフォードは、ついに自分の過ちを認める。おかげでオリビアは望んでいた家族を取り戻す事が出来た。一方、母親がレイプされて生まれたという話はどう理解したら良いのでしょうか。強引に関係を持ったけれど、父親は娘がいるという認識があって、一度は連絡を取ろうとしていた。彼は遠くからオリビアを見守っていたのでしょうね。病気から来た性衝動だったとするとまた見方が変わってくるし、その後治療を受けた結果、自分の行いを見つめ直す事ができるようになったとも言えますね。いずれにせよ、残されたサイモンにしろオリビアにしろ父親の行いには何も関係ない。今はたった一人の血の繋がった家族をこれからは大切にして、生きていって欲しい。本当に良かったと思います。
June 20, 2011
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おなじみ「24」のトニー・アルメイダ役Carlos Bernardがゲスト。さすが、ただの悪役ではなかったです。そして次週のシーズンフィナーレを前に、アクションも派手になっていました。もう一人、ゲストでJonathan LaPagliaが出ていたのですが、出番が少なくて残念。この人「7デイズ」の主役をしていて気に入っていたのですが、最近ではあまり大きな役が少ないんですよね。お兄さん(Anthony LaPaglia)よりもハンサムなのに。(笑)全編、フィオナのエピソードでしたね。マイケルはギルロイの使いで、白人至上主義者の武装集団から50口径ブローニング機関銃を買ってこいと命令される。実はマイケルがおとりになってギルロイが盗んだ訳だが、それを使ってギルロイが何か大きな事を計画しているらしいと察したマイケルは、かつてサムがマイケルの事を報告していたFBIの捜査官に会い、ハイジャックするらしいと告げる。しかし、FBIは全く取り合わない。フィオナは借りがあるという小者のコールマンの仕事を引き受けることになった。コールマンは詳しい事を言わず、まずガブリエルという男にあってくれというので家に向かうと、ガブリエルは身辺調査に慎重な男で、過去にスペインに入国した証拠を示せという。様子をうかがっていたサムが急遽マイケルに連絡して、マイケルはフィオナの自宅でパスポートを書き換える。間に合わなければフィオナは殺されるところだった。いくら金が目当てと言っても、危険すぎるとマイケルが反対するが、フィオナは聞き入れない。最近科学者が誘拐されており、ガブリエルが関係して自宅に監禁しているのではないかというので、その次にガブリエルに呼ばれた時に、時間稼ぎをしてくれと頼む。ガブリエルはまたもやフィオナを試すような事をしながら、フィオナの妹が殺された件を持ち出して心情を探る。サムの協力でわずかの間に鍵のかかった部屋を調べると、そこには科学者はおらず、ガブリエルの家族の写真やApexという会社の資料があった。ガブリエルと外出することになって、危険を察知したフィオナがマイケルらにシャツのボタンを外して知らせるが、ガブリエルは猛スピードで走り去り追いつけない。ガブリエルはアルゼンチンにいた頃、現地にできたアメリカの化学工場から流れ出た化学物質のせいで娘を失ったと話す。人目に付かないところで車を降りたガブリエルは、フィオナの行動が信じられないと言い銃を向ける。フィオナはとっさに妹を失った気持ちは同じだと涙を見せて、その場を切り抜ける。ガブリエルは工場閉鎖を求めるため、Apex社の科学者キングを誘拐したが、会社側が相手にしないため、今度は交渉担当の重役を誘拐するという。フィオナには重役に売春を持ちかけて近づくように命令する。マイケルはフィオナに追跡用発信器を持たせ、サムに監視させる。一方、ギルロイは翌日の仕事の説明をし、田舎道で例の機関銃を使って監視しろという。今回の仕事は助け出す囚人本人がマイケルを指名したという。フィオナはレストランでApexの重役を待つが、マイケルが厨房でぼやを起こして邪魔をする。ガブリエルはキレて監禁している科学者を殺すと、現場に向かう。フィオナはガブリエルの注意をそらして科学者を救い出そうとするが、閉じ込めたガブリエルが絶望して自ら倉庫に仕掛けた放火装置に火を放つ。火の海に変わる中、フィオナは最後まで諦めずに励ましながらガブリエルを救おうとする。マイケルとサムも手伝い、危機一髪、ガブリエルと科学者を救い出し、科学者には会社を内部告発してもらうことにする。マイケルは謎の囚人を待って田舎道で待機するが、空港ではガブリエルが火事を起こして航空機が航路を変えさせる。飛行機はマイケルが守る先の道路に不時着する。マイケルはあらかじめ橋に仕掛けた爆弾で不審航空機を追う警察車両の到着を妨害し、ギルロイとの合流地点に向かう。そのころギルロイは体に爆弾を巻き付けられていた。囚人の名前はサイモンと言い、狙いはマイケルだったという。マイケルが飛び出すと同時に車は爆発する。とにかく派手なアクションで大満足。マイケルもムキムキの大男たちを1対2で倒すことから始まって、パスポート偽造の細かい仕事、派手な爆破シーン三度。特に危険だとサムが止めるのももどかしく、フィオナのために飛び込んでいくシーンは最高です。(笑)フィオナがサイコなガブリエルから妹のクレアのことを指摘されて、逆に共感を示していたのが意外でした。彼女の人間的な面はやっと今シーズンになって語られて、金のために何でもする過激な彼女、というイメージから誰よりも困った人を放っておけない、人情に厚い女性に変わって来ましたね。それに、コミカルなサムが加わって、本当にこのチームは最高。もちろん、出番は少ないですがバックアップしているマデリンも。とにかく、マイケルたちは犯罪者であっても殺さずに手加減して、相手の作戦を邪魔していく間に、相手は自ら危険に陥って命を落としていく。あれだけマイケルを翻弄したギルロイもあっさりとやられてしまい、ついに次回はマイケルvs.サイモンの一騎打ちが見られるのでしょうか。一体サイモンとは何者?ところで、ガブリエルは複雑な奴でしたね。あんな神経質なイメージは初めて見ました。完全な悪役ではないところは、やはりゲストが大物ならでは?次々とホットな男性たちが出てくるBNは本当に目の保養です。(笑)
June 19, 2011
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今シーズンの「デクスター」は本当に良い!毎回うならされてばかりです。特に、ルーメン役のJulia Stilesがどんどん輝いてきています。キャラクターとしても成長して、下世話な話ですが、Michael C. HallとJennifer Carpenterが別れたというのもさもありなん、という感じ。今シーズン、リタがいなくなってデボラとデクスターの関係が深まるかと思っていたら、デボラはいつの間にかさっぱり目立たなくなってしまいましたものね。ゲストに「あの赤毛誰だっけ?」と思ったのは、ERのモリス役だったScott Grimesでした。ちょっとびっくりです。ジョーダン・チェイスにルーメンの存在を知られたため、デクスターはハリソンをリタの両親に預け、ルーメンをアパートに移すことにする。しかし、その様子もリディに監視されていた。デクスターとルーメンは、ジョーダンがその血液を小瓶に入れて身につけていたエミリー・バーチが、最初の被害者ではないかと考え、話を聞きに行く。エミリーは何か知っているようだったが、怯えており答えることを拒否する。ラゲルタは連続ドラム缶殺人事件の捜査を再開する。デボラは捜査班に復帰し、容疑者のコール・ハーモンについて敵意むき出しでジョーダン・チェイスに質問する。ジョーダンはコールは2週間前から姿を消しているとごまかし、デボラは逃がしたのではないかと考える。コールの自宅を家宅捜索したところ、ルーメンと争ったときについた血液が見つかり、デクスターが採取する。コールの自宅からは、女性たちを拷問したときの録画DVDが13枚残されており、デクスターは13枚目はルーメンだと察して、証拠品をすり替える。ルーメンはデクスターに感謝する。マスカはボイドが集めていた毛束が12人分だったのに、被害者が13人だということに気づく。デボラはジョーダンの関係者が姿を消したのは、処刑人によって殺されたのではないかと考え始める。自分のDVDを見たルーメンは、一人でエミリーの自宅に行き、お互いに同じ被害にあった事を語り合う。エミリーによると、20年前にキャンプのリーダーをしていたときにジョーダンらを指導したという。その時、ジョーダンはユージーン・グリアという名前で、親しくしていたら薬を盛られて山小屋に連れ込まれ、暴行を受けたと言う。ユージーンは命令するばかりで手を出さず、最後にあの彼らの写真を撮らされた。名前が判らなかった残りの一人は、アレックス・ディルデンと判る。エミリーは事件のことを一切しゃべらなかったという。その頃、クィンとデボラもコールの通信履歴からアレックスを訪ねていた。ルーメンはデクスターに、今度こそ自分がジョーダンを殺すと言う。覚悟を決めたデクスターは、ルーメンをパートナーとして迎えることにする。リディはデクスターのアパートに装備を仕掛けて、2人が殺しを計画していることを知って驚く。ジョーダンはエミリーからルーメンに全てを話したと聞く。ジョーダンにとってエミリーは特別な存在だという。その後警察に現れたジョーダンは、自分からDNAを提供すると認め、採取するデクスターに脅しをかける。ジョーダンはデクスターの行動を読んで、アレックスの家を見張り、忍び込むデクスターとルーメンを監視していた。仕事場に警察が来て動揺するアレックスに、ジョーダンはそのまま自宅に戻るように言い、デボラに電話をかけ、アレックスが逃亡しそうだと告げる。デクスターとルーメンがアレックスを捕らえ隣の家で儀式を始めた頃、クィンとデボラが自宅に向かう。デボラは女性の足跡を見つけ、処刑人は13人目の生存者だと気づく。ついに同じ世界に足を踏み入れたルーメンとデクスターは結ばれる。ジョーダンが今もエミリーと連絡を取り合って、精神的に支配しているというplot twistにはさすがに驚きました。どこまでも抜け目ない、さすがリーダー格の男ですね。でも、彼は気の毒な過去があり、当時はユージーンと名乗っていたという。これが本当ならとても気になります。なぜ、彼はエミリーには手を出さないのか。出せないのか。非常に複雑な感情がありそう。もっとも、エミリーが本当のことを言っているのかどうか判らないですけどね。そして、どんどんルーメンとの絆を深め、惹かれていくデクスター。この関係は納得ですね。ルーメンもデクスターの腕の中なら安らげるのですから、まさに「出会うべくして出会った」関係です。何よりも、事実を共有した上で「彼女の瞳の中に映る自分はモンスターではない」とデクスターが言えることがすばらしい。嘘の上に成り立ったリタとの幸せな関係のさらに上を行きますね。一番の理解者だったハリーが自分をモンスターの型にはめようとしていたことを思いだしても、デクスターは心のない殺人者ではなくて、酷い体験をしてその後間違った育てられ方をした、だから人間らしさを取り戻すことはできるのだ、と思わざるを得ません。それでも、殺人者の手ほどきをする事に喜びを感じているのはちょっと違うのかな。(爆)リディはこの先どうするのでしょうね。クィンに撮影したビデオを見せて、やっぱりデクスターがリタを殺したと言うのでしょうか。ますます、盛り上がりますね。
June 18, 2011
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『チーム再結成』ドラマティックに始まったシーズン7も、通常のエピソードに戻るためにはワン・クッション置かなければなりませんね。望むと望まざるとに関わらず、ジヴァが原因でチームは振り回され、お互いの信頼が揺るがされました。ジヴァはその後始末や、責任を取らなければならない。彼女はこれまで、チームの各人とやや距離を置いていたようなところがありました。もちろん、モサドの連絡将校なので仕方ないのかも知れませんが、シーズン6の後半からの展開は彼女は孤立どころか暴走していった手の届かないところへ行ってしまった感じ。あれから時間が経って、ジヴァは何をすべきか考えたようですね。ジヴァはギブスを訪ね、元のチームに戻りたいという。ギブスはヴァンス局長次第で、とまず彼と話すように言う。海兵隊のジェフ・ロス二等兵曹が、同級生のアラン・サンディッチの独身パーティで、仲間と共に殺されて見つかる。発見したのはストリッパーで、殺されたのはロス、サンディッチ、エリック・ジュレルの3名。それぞれ、別々の殺され方だったが、3名とも頭を剃られていた。ヴァンス局長はジヴァに精神鑑定を受けるように言う。ジュレルの勤めるオークション学校では、部下のエレーナがジュレルが誰かに尾行されていると言っていたという。検死の結果、3名とも薬物の入ったシャンパンを飲み、ロスの死因は急性アルコール中毒で、足に銃創が見つかった。これは、任務で向かった韓国で労働災害で怪我をしたという報告と矛盾する。上官に話を聞くと、外出して女性関係でもめて撃たれたというので、あえて事実をもみ消し、嘘の報告書を書いたという。サンディッチの婚約者に確かめたところ、2人は5ヶ月前に婚約解消しており、今回の独身パーティは偽装だと判る。ジュレルの携帯電話のGPSの動きから尾行者を割り出し、自宅に向かうと、先に来ていたボルチモア警察のシェリー巡査が銃を構えていた。シェリー巡査も尾行者を追っていたのかと思われたが、実はその家はシェリー巡査の家で、隙を見て逃げ出してしまう。PCには遺書が残っていた。ジュレルを尾行していたのはシェリー巡査で、彼もまた死んだ3人の同級生だった。学校時代、シェリー巡査は3人にいじめられていたという。ちょうど殺された3人が受けた拷問と同じような仕打ちを受けていたことから、今回の殺人事件は復讐だったと考えられる。しかし、トニーはシェリーが使っていた携帯が高級品で警察の押収品だと気づき、動きを探っていると、シェリー本人からトニーに電話がかかってきて、殺していないという。シェリーはジュレルの取引の内容を探っていて逆に罠にはめられたのだという。助けを求められて会いに行くと、シェリーは車の中で殺されて、車ごと突っ込んでくる。取引とは韓国の空港でロスが銃撃された事件で、その場では密輸が行われていた。同窓生による復讐劇と見せかけて、関係者を始末したと思われる。検死で、シェリーの体から特徴あるコロンのにおいがして、ストリッパーの雇い主、ヘクターのものと一致した。ヘクターの本業は盗品の売買で、ジュレルが廃棄直前の輸送機そのものを盗んで飛ばし、ストリップ嬢に飛行機の暗証番号を手渡すという話になっていたのだという。しかし、3名とも殺されていて事件を追っていたシェリーがヘクターに罪を着せられた、と言った。自分は殺していない。シェリー殺害に使われた銃がアンティークで、その銃の所在を確かめにジュレルのオークション学校に行くと、ジュレルの同僚のトランクから凶器が見つかったという。ちょうど部下のエレーナにそのことを問い詰めようとして呼び出すところだった。ギブスは、ジュレルの取引を知ったエレーナがシェリーと組んで、裏切り金を独り占めしようとしていたと詰め寄る。シェリーの遺書はエレーナのPCで作られたものだった。ジヴァは手続きを終えて、局長から復帰を認められる。そして同僚一人一人に謝罪をし、最後にギブスに向かい合う。ギブスはテロリストでジヴァの兄アリを殺したのは、自分の信頼を得るための父親の命令だったのか、と質問する。ジヴァはそれは本当だったと認めた上で、アリが無実だと信じて守るために任務に就いたが、実際はそうではないと知り、ギブスを救うために引き金を引いたという。兄妹として兄を信じる気持ちは本当だったが、殺したのは父親の命令に従ったのではない。イスラエルの父はもう自分にとって意味がない、今はギブスが父親代わりだ。それなのに、自分を疑うのか?ジヴァは最後にギブスの許しを得てチームに戻る。事件の方はバタバタとして相変わらずでしたが、先週とはうって変わったジヴァが印象的でした。チームメンバー一人一人に謝罪してわだかまりを取っていくところが良かったですね。アビーの反応が一番わかりやすかった。「あなたのこと、みんながこれほど心配して、トニーたちは命を賭けて救い出そうとしたのに、それなのにあなたはトニーが嫉妬でマイケルを殺したと思っているの?」トニーは大物になりましたね。(笑)男子トイレの中でのトニーへの謝罪はまた、シッパーにはたまらないシーンでしたね。他のメンバーと違って、さすがにトニーとの関係にはもやもやしたものが付きまとうわけですが、ギリギリ、そういう風に見せ(続け)る制作側もさすが。(笑)でも、やはり一番知りたかったのはギブスとのやりとりでした本当に信頼できる部下しか受け入れないギブスにとって、あの時のジヴァの行動に今また疑いを持ったというのは大きな事だと思います。モサドとの間でどちらに忠誠を誓うのか、乙女ジヴァはずっと悩み続けてきたのでしょうが、やはりあの時引き金を引いた段階で、彼女は自分の内なる正義に従うと決めたのだと感じました。となると、厄介者の殺人者アリを殺して娘をNCISに潜り込ませようと謀ったダヴィード局長は空恐ろしい存在ですね。まあ、戦争なのでそれもしかたないということなのか。ヴァンス局長はもっとドライ。彼が心配していたのは、捕虜となった間にトラウマを受けてエージェントとしてもうジヴァが使い物にならないのじゃないか、と言う程度で、「使える」と判ればそれでOK。この対比がまたシビアで興味深かったです。組織のトップというのはそうなのでしょうね。ともあれ、シーズン3以降のあれこれがこれでリセットされた、という事になるのでしょう。ギブスの何隻目かのボートがまた造り始められるというのが、象徴的に思いました。アリ自身はシーズン1から出ていたので、大きく見れば本当にNCISの再スタートですね。
June 17, 2011
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このシリーズ、身分を使い分けるところが「バーン・ノーティス」を思い起こさせます。ちゃんと身分の判る装備をして現場で堂々と写真を撮ったりしている本家D.C.のチームとは違い、日常の存在自体が嘘の上に成り立っているという、特殊な人たちだということがよくわかります。キプロスで捜査中のNCIS捜査官ウィリアムズが心臓発作を装って殺された。ウィリアムズ捜査官は、チェチェンの反乱軍について捜査していた。そのグループはヴェイカーという男によって設立された過激派で、ヴェイカー本人は7年前に殺されたという。捜査官の殺害には複数のプロが関わっており、かろうじて顔が判明した男がLAに入ったことがわかったため、NCISは追跡することにした。しかし、男は早々と追跡に気づき逃走。車を降りた男は確保できたが、タクシーの運転手は取り逃がす。男はイギリスの元SASの特殊部隊員のジョン・クレイグで金で雇われ、これから暗殺を行うという。雇い主や全体の計画は判らずに、お互いに知らないその道のプロばかりが集まって、その都度指示を受けるという。タクシーの運転手は連絡係だった。それぞれにバックアップが設定されているというので、カレンがクレイグのバックアップ、ネイサン・ウィルソンを装って集合場所に向かう。リーダーのティエリーによると、暗殺のターゲットは郊外に住む主婦エマで、エマが行きつけのスーパーマーケットに行ったときに店内で殺すという。ケンジーとディークスは先回りしてエマの自宅を訪問し、話を聞く。エマには幼い息子ジョジュアがおり、チェチェン人だった。エマはNCISの協力を拒む。サムは情報を得て、スーパーマーケットに武装隊を待機させ、カレンが身につけている盗・聴器から情報を得る。ヴェイカーは生きているという。ヘティの情報で、エマは「黒い未亡人」と言われる元チェチェンの諜報部員だったことがわかる。しかも、ヴェイカーが死んだと言われた時に、彼の子供を身ごもっており、そのまま死んだと思って組織を裏切って逃げたらしい。ヴェイカーは息子を取り戻そうとしていると思われる。話し合った末、エマは自らおとりとなって、暗殺団と対決するという。サムたちが待ち構える中、カレンらがスーパーの店員を装って配置に就きエマを監視カメラの死角へと誘導する。しかし、カレンをバックアップするはずのティエリーが姿を消し、エマはそのまま店を出て行ってしまう。ケンジーとディークスが尾行すると、道路工事のために車をブロックされる。実はスーパーマーケットの方がおとりで、ティエリーは道路でエマを殺すつもりだったのだ。しかしエマが反撃に転じ、気づいたカレンとサムが後から応援に駆けつけ、激しい銃撃戦の末、カレンはティエリーを殺す。エマは自分の過去について何も知らない夫に真実を話すという。しかし、後から現場にヴェイカーがいたことがわかる。いくら闘っても、ヴェイカーは暗殺団を次から次へと送り込んでくる、ということなので、今回の事件はまだ続きがあるということですよね。エマはさすがに訓練されていたので、銃撃戦も鮮やか。殺し屋に狙われていると知っても、落ち着いていました。同じ事はカレンにも言えますね。別人を装って暗殺団の中に入っていくと、「俺がそのネイサン・ウィルソンだ」と言われて、ドッキリさせられました。それでも、カレンは落ち着いて「警察官はこいつだ!」と、はったりをかます。言ってみれば、カレンは最強の嘘つきということになるわけですが、そこがジレンマになるかどうか、ということですね。ケンジーは知人には嘘を付いて美術館の学芸員を名乗っている。ディークスは歯医者。ヘティは嘘は突き通した方が良いという。相当特殊な人生です。ちなみに、ヘティには一体何人分の偽IDがあるのでしょう。20人?それらを次々と乗り換えて、誰の物とはわからない人生を送っている。いかにも、スパイ小説のような人たちですね。後、またまたヘティの謎の情報提供者が出てきましたね。名前も判らない。(爆)ディークスが入ったのは楽しみなのですが、今のところお笑い担当みたいですね。もっとケンジーとの絡みがあると良いな。一言だけ「ネイトがどこへ行ったのかわからない」と言っていましたね。こちらも、気になるところです。
June 17, 2011
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「NUMB3RS」記念すべき100話。それにふさわしい内容の多さで、兄のためにがんばるチャーリーの執念がすごかった。また、さりげなくシンクレアの成長も描かれて、満足な回でした。これを入れて、残り後3話ですが、シーズン5はなかなか充実していましたね。ドンが容疑者に刺されたのは自分の責任であると強く思い込んだチャーリーは、過去の多くの未解決事件を見直し、それらを時空視覚化モデルに当てはめて、連続殺人事件の犯人を見つけると言い張る。FBIのチームやアミタやラリーはチャーリーの執着ぶりを心配する。主婦が自宅で絞殺された事件で、不審者を目撃した郵便配達人が殺されているのが見つかる。チャーリーは2つの事件は同じクラスターにあると考えるが、シンクレアは連続殺人事件として捜査する余裕がないので、アマチュアで陰謀オタクのロイ・マックギルに情報を当たるように言う。ロイはチャーリーのパターンに合う事件を紹介し、同じ仲間のジーン・エバンスを紹介する。エバンスも殺人事件に関心を持ち、被害者の手首を紐で縛る事件に関する情報をドリスコル刑事に報告したという。チャーリーはさらに、FBIの知人からカナダの刑事が確立した地理的プロファイリングのデータをもらい、姿を隠し続ける「ステルス犯罪者」がいると主張する。その犯人は18年間で3カ所の拠点を移動していた。ロイとチャーリーが情報を求めてエバンスに会いに行くと、エバンス夫妻は自宅で殺されていた。近所で不審者が目撃されており、会計士をしていたエバンスがかつて仕事上のトラブルで脅されていた顧客のマーク・ホーンではないかという。ホーンを逮捕して尋問したところ、確かにエバンス家に行って、国税局を訴える資料を手に入れようとしたが、殺してはいないという。シンクレアはホーンが犯人だという確信を持つ。ロイは資料を分析して、連続殺人事件の被害者ゼロを見つけたという。1988年に殺された高校生のナンシー・カーショーで、両腕を縛られ、殺されて数日後にボーイフレンドに脅迫電話があったという。このケースで犯人は被害者の知人の可能性があるという。アミタはチャーリーのシステムを見直して、郵便配達人もエバンスも関係があるという。犯人は慎重に現場を下見していて、不審者を装ってわざと目立つようにし、目撃者を怯えさせ、後から目撃者を殺している。被害者には似た特徴があった。しかし、これらには状況証拠しかない。エバンスが情報を渡したドリスコル刑事は昨年自宅のプールで溺死していたが、事件性がないとして捜査は行われなかった。チャーリーは次の犯行が48時間以内に行われるとみて、ドンはFBIが連続殺人事件として捜査することを認める。3つの地区で被害者となるターゲットをピックアップし、張り込んでいたところ、不法侵入がありシンクレアが追うが取り逃がしてしまう。エバンス夫妻殺害の目撃者はベーカーズフィールドの事件では被疑者だったことが判った。しかもその時は身分詐称をしており、3地域の事件関係者250人を顔認識にかけて絞ったところ、4つの名前を使い分けたポスドナーという男と一致する。シンクレアはポスドナーを監視することにする。ロイが挙げた「被害者ゼロ」の事件で、事件後高校を退学になっているバークがその4人の中の一人だと判る。ロイはナンシーのボーイフレンドだったスティーブを呼び寄せ、バーク(ポスドナー)の声を聞かせる。スティーブは自分を脅して自動車事故で殺そうとした男だと断定する。FBIはポスドナーを逮捕し、地下室からおびただしい犯罪の証拠が見つける。チャーリーはやっと平安を取り戻し、傷の癒えたドンは仕事に戻ると事になった。マックギルという名前はプロデューサーの名前でもありますよね。陰謀オタクの資料部屋というのは、もしかして制作陣のネタ繰りの部屋だったのかしら。(笑)ドンはほとんどお休み状態で、兄弟の関係がこれまでとは違いましたし、捜査もチーム任せ。ドンは特に今シーズンはキャラクターが変わったかのように、達観して落ち着いた人になりましたね。それでも、家族の絆がまた見られて良かったです。犯人は普通の家庭生活を送る誰にも気づかれない男でした。だからこそ、犯罪を続けることができたわけですが、この辺はちょっと「デクスター」を思い起こしました。まさに、100話にふさわしい犯人だったわけ。シンクレアがスプリンクラーに例えて説明していたのは、以前にもあったのを思い出しました。
June 16, 2011
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たまたま先週のgleeでも高校生の飲酒について取り上げていましたが、SVUも啓発的な内容でしたね。非常に深刻な問題なのでしょう、ラストに出た統計がそれが現していました。(未成年の起こした飲酒絡みの交通事故の死者は1日に7名)向こうは高校生といえども、日常的に車を運転しますから、飲酒運転による事故もそれだけ多くなるということですよね。今回は若い役者さんがたくさん出てきましたが、ベッカ役のSarah Drewは眼鏡をかけて、「エバーウッド」の時そのままのイメージでした。彼女は今では「Mad Men」や「グレイズ・アナトミー」など活躍していますね。もう一人、レーガン役のLeven Rambinもよく見る顔ですが、このエピソードの頃は本当に若かったんですね。みんな、ここでの熱演が認められて後のレギュラーに繋がるということなのでしょうね。留守宅でベッドに少女の死体が発見された。外傷はなく、血中アルコールが非常に高いことから、酔って吐いたものが詰まって窒息死したと思われる。留守中に家に出入りできたのは、犬の世話を任せたイブで、イブは高校生のベッカ・ライスに世話を頼んだという。しかし、ベッカは世話などしておらず、友人が飲酒をするためのパーティを開くというので鍵を渡したと答える。ベッカ自身はパーティには行っていなかったが、家庭教師として数学を教えてあげているジョーダンは顔を出したという。被害者の身元は不明で、主催者のインターネットの書き込みなどから、他州から来たメラニー・タムキンと判る。メラニーは酒の早飲みゲームで体調を崩し意識を失い、参加者たちはとりあえずベッドに寝かしたが、救急車も呼ばずにそのまま放置して帰ったという。SVUはパーティを呼びかけたレーガン、マーク、ルークを逮捕するが、メラニーの殺人に問うのは証拠が足りず、判事は不法侵入しか、罪を追及できないと告げる。しかし保釈されたレーガンは、またインターネットにパーティを開くという書き込みを行い、ジョーダンが酒を調達していることがわかった。SVUはパーティが行われる場所に踏み込み、今度は4人を逮捕するが、判事は若者の将来を考え、断酒の講習会に参加する事を条件にまた釈放してしまう。彼らはその都度反省しているような態度を取っていたが、酒を飲んで判事をバカにした発言をしている動画をインターネットにアップしていた。ジョーダンを逮捕するためにベッカの家に行くと、何とジョーダンは酒を飲んでベッカの母親リリアンとベッドにいた。母親の行いに、ベッカはショックを受けてしまう。ステイブラーとオリビアはリリアンとジョーダンを逮捕するが、リリアンは全く悪びれる様子はなく、ジョーダンが17歳になってから交際していると答える。酒は飲ませていないという。ジョーダンもどこで酒を飲んだのか答えないので、ノヴァク検事補は取引で、リリアンが未成年者に酒を提供していたかどうか、聞き出そうとする。ついにジョーダンはリリアンがパーティの酒を提供したことを認める。こういうことになっても、ベッカはあくまでも母親をかばってジョーダンが悪いと責める。その後、ジョーダンが酒を飲んだまま運転して事故を起こし、同乗していたレーガンと一緒に死亡してしまう。ジョーダンはアルコールの採りすぎで、すでに肝硬変を起こす状態まで進んでいた。レーガンとジョーダンのお別れ会でステイブラーがジョーダンが依存症だったことを話すと、ルークがベッカ本人も酒を常習的に飲んでいるという情報を寄せてくる。オリビアとステイブラーがベッカの自宅に向かうと、まさにベッカは母親の目の前で、酒を飲んでいる事が呼気から証明されたので、親子を逮捕する。ベッカはついに12歳から飲み始めたと認める。母親が知るところとなっても、辞めるどころか、親子で飲み続けていたという。そして、友達がいないベッカのためにリリアンが友人に酒を振る舞うようになってからは、友人も集まるようになった。メラニーが死んだときに酒を出したのはリリアンだった。弁護側は不安定なベッカの問題行動を追及するが、ワーナー検死医が若年からのアルコール摂取のために、ベッカの肝臓も脳も障害を受けている事を証言する。反抗的な態度をとり続けたリリアンも罪を認める。ステイブラーは娘のキャスリーンとの親子関係を回復するが、過去の飲酒運転をもみ消したことに触れ、免許を取り上げてしまう。ベッカの頑なな態度や他人を批判するばかりの発言にはイライラさせられました。さすが演技派。CSIに出てくるような、生意気な金持ち高校生たちも腹が立つ。でも、インターネットのSNSなどで何も隠さず、ペラペラしゃべったらすぐに判るでしょうが。これで逮捕できたら、警察も簡単です。母親のステイブラーにしなだれかかる態度も嫌でしたね。男あさりが高じて高校生に手を出しちゃだめでしょ。しかも、喜ばれるので酒を出すなんて。まあ、飲酒をする背景はいろいろあるのでしょうが、飲酒が伴う危険性を示して、極めつけに肝臓を壊して、脳まで障害というのを見せたのでしょう。単に「法律で禁止されているから」じゃなくて、ここまできちんと見せて、啓発すべきですね。見ていて決して気分の良いエピソードじゃないですが、改めて考えるべき事態だと思いました。ところで、難しい年頃の娘が捜査に協力してくれて、良い感じになったのに、判事から飲酒運転もみ消しを指摘され、ステイブラーは親の責任を果たしました。初めてだからと甘い態度で接すると、最終的に本人のためにならないという事ですよね。これこそ、重要なことだと思いました。キャスリーンが判ってくれると良いですね。
June 14, 2011
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秘密主義のデクスターが、家族に振り回されて、真実を話さざるを得なくなってくる。常に「ギリギリ」のデクスターですが、デボラも同じようにギリギリに張り詰めています。彼女の一本気なところが、本来見えるはずのデクスターの秘密を見えなくさせているのかも知れませんね。それにしてもジョーダンは手強い、でもそれ以上にデクスターに取って手強い存在がいた。(笑)デクスターはルーメンに暴力を振るった男たちの最後の1人として、ジョーダン・チェイスをターゲットと定め、彼の非道な行いの証拠を掴むため、個人的なセラピー(セッション)を受けている。ジョーダンもデクスターに関心を持ち、なりたい自分になるため手助けしようという。デクスターはジョーダンが肌身離さず付けている血液の入った小瓶に注目し、中身を盗むことにする。上手く奪ったかに見えたが、ジョーダンに感づかれる。祖父母の家に行ったアスターが友人のオリビアを連れて元の住まいにやってくる。化粧をし、酒を飲み相変わらず反抗的で、ルーメンを新しい恋人と勘違いして更に話ができなくなってしまう。デボラは記録室に配置転換になり、たまたまそこにあったドラム缶殺人事件のファイルに目を通す。その結果、複数の容疑者のDNAが不問にされている事に気づき、バティスタに相談する。DNAの一部はジョーダンの警備担当のコールと一致していてるが、事件はすでにラゲルタが解決済みとしているため、バティスタが捜査再開を頼んでみるという。しかし、ラゲルタは却下する。ルーメンから、アスターとオリビアがいなくなったという連絡が入り、隣のエリオットが家の前をうろついている不審な男と車を目撃していたため、緊急手配する。すぐに車は見つかり、運転していたバリーの身柄が確保される。しかし、バリーはオリビアの義父で、娘を捜しに来ていたのだった。バリーは義理の娘に手を焼いており、オリビアはアスターと親しくなってから酷くなったという。やがて、アスターたちは万引きをしたことで見つかり、親元に連れ帰られることになった。デクスターは一旦2人をルーメンのいる自宅につれていくが、その時にルーメンが偶然オリビアが虐待を受けている事を知ってしまう。デクスターに口をきこうとしないアスターは、やっとバリーに殴られているオリビアを助けるためにマイアミに逃げてきたと認める。デクスターは、アスターのためにオリビアの件を引き受けることにする。デボラはドラム缶殺人事件の捜査再開をラゲルタに直訴する。ラゲルタは折れて再開する事を約束し、クィンが停職になった件について釈明する。デボラはリタ殺しでクィンがデクスターがカイル・バトラーではないかと疑った事を知って、それまでの関係を終わらせることにする。クィンは本気でデボラを愛しているという。自宅に戻ったクィンは、リディからデクスターとルーメンが夜の海に袋を持って出ていった件の報告を受けるが、クィンは手切れ金を払って、もう調査は要らないと突っぱねる。しかし、リディはさらに金をせびる様子を見せ、デボラに話すと脅す。デクスターはバリーに、もうオリビアを虐待させないと、暴力を振るう。バリーはオリビアの母親から去り、アスターを送っていったデクスターは「自分を犠牲にして、人を助けようとした君を誇りに思う」と理解を示す。アスターもリタの事を忘れるためにルーメンと付き合うのは理解できると答える。ジョーダンの血液検査の結果、まだ生きている女性のものと判る。そのころ、自宅にいるルーメンにジョーダンから電話が入り、彼女がそこにいることを知っていると匂わせる。みんながルーメンをデクスターの恋人と勘違いし、家を貸していると言っても信じない。デボラも「早すぎない?」というものの、みんなデクスターを責めるわけではないですね。今回、ハリーも驚くように、難しい年頃のアスターに父親らしいところを見せるデクスターが本当に変わったな、という感じでしたね。もうどうしようもない子供だから、デクスターに殺人を教えたハリーですが、そういう面があるのなら育て方を間違ったと言ったのが印象的。もちろん、これはデクスターの頭の中の話ですが。それでも、ハリーから褒められたままに、アスターを褒めるところが良かったです。本当に父親らしくなってきました。リタと形ばかりの家庭を持っていろいろありましたが、その結果が今に繋がっている訳ですね。だから偽りの家庭といっても、ムダではなかった。本当の家族になっていた。シーズンを重ねてきただけのことはあります。その平和を脅かすリディとジョーダンが不気味です。リディの憎たらしさは、さすがPeter Wellerならではでしょうね。マムシのような男です。デクスターは警備を強化したというジョーダンとどう対決するのか、クィンはこのままデボラを思い続けるのか、デボラはデクスターの本性を知るのか。盛り上がってきました。
June 13, 2011
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やはり今シーズンは、ギルロイがBig Badということになるのですね。マイケルを解雇した奴とギルロイが繋がっていると考えて、マイケルは何回目かの勝負に出る。シーズンフィナーレに向けていよいよ、盛り上がってきました。ちょっとしたお楽しみがありました。(爆)ギルロイが知りたがっている航空機の飛行計画は、チリ発マイアミ経由ポーランド行きで、情報を得るためにマイケルたちはポーランド軍の情報部の職員コンラッドに接触する。買収して情報を得るため、資金作りのためにマイケルはサムの仕事を受けることにする。ファッションハウスのオーナー、イザベラが経理担当のティムが資金を横領しているというので、証拠を探す。簡単に横領の証拠は見つかるが、イザベラの共同経営者のデーモンから解雇されたと伝えられたティムがイザベラの自宅に向かうと、イザベラは射殺されていた。警察へ通報されていたため、マイケルとティムは逃走する。ティムは横領していたのはデーモンだという。それをイザベラに忠告していたのに、聞き入れられず、ティムは殺害の容疑を受け非常に不利な状況となる。マイケルはティムの言葉を信じて、デーモンに麻薬の供給者を装って近づき、警察が殺人事件としてイザベラを調べると自分たちが危なくなると脅す。デーモンは共犯者と思われる男リックに連絡を取るが、彼らがイザベラを殺した決定的な証拠が見あたらない。彼らは慎重で、このままではティムが殺人犯として逮捕されてしまう。マイケルはデーモンとリックに犯罪を犯してもらう事にする。デーモンには警察の捜査が長引くように見せかけ、フィオナがティムの恋人の振りをして、ティムが金を持ってバハマに逃げるらしいと嘘の情報を告げる。マイケルは警察の捜査を終わらせるために、ティムを殺せとデーモンをけしかける。ティムをおとりとして埠頭に来させ、デーモンが殺そうとするところで警察を呼ぶつもりだったが、デーモンとリックが爆弾を使って間接的にティムを殺そうとしたため、やむなく殺害を阻止する。しかし、パニックに陥ったティムは駆けつけた警察に捕まってしまう。このままでは本当にティムが起訴されてしまうので、マイケルはデーモンとリックが仲違いさせるため、デーモンを脅し、デーモンはリックに全ての罪を押しつけて殺して自殺に見せかける計画を話す。今度は上手く行き、デーモンとリックがもめている間に警察が踏み込み、疑いの晴れたティムは釈放される。コンラッドはCIAの捜査官を装ったフィオナに買収されて、飛行機が最高機密の危険人物を運ぶという情報を渡す。マイケルはそれが囚人でギルロイがマイケルに脱獄の手助けをさせようとしていると知る。お楽しみというのは、デーモンを脅すために、警察がいつまでも捜査に関わっていると思わせ、それが下っ端、しかもCSIを現場に出入りさせると言うシーンでした。マイアミで「鑑識かよ」と思っていたら、サムがサングラスを出してやってくれるじゃ、ありませんか。あはは、しかも2回も!David CarusoもBruce Campbellに真似してもらって良かったですね。(笑)ホレイショ・ケイン警部補というのは、David carusoによって完全に作り上げられたキャラクターで、最近では役者が物まねの対象となるのは珍しいと思います。ただ、ホレイショの真似としては、「スーパーナチュラル」のジャレッドが真似した方が上手かったですけどね。(爆)チンピラのデーモンとリックを上手く操ったか、と思われたのに、彼らは銃を使わないで、爆弾でティムを殺そうとした。マイケルがそれを事前に防いだわけですが、至近距離で爆弾が爆発したら、その衝撃波で内蔵がジュースみたいになってしまう、というのは私がCSIマイアミで得た知識です。(笑)そして、銃を不発にしてデーモンがリックを殺せないようにするというのも、ティム・スピードルが銃の不手入れのために、凶弾に倒れ殉職したという話を思い起こさせて、個人的にこのエピソードはCSIマイアミへのオマージュとなっておりました。マデリンとマイケルのちょっとしたシーンですが、コンラッドに手渡す写真を手に入れるために、フィオナが昔のマイケルの写真を拝借するわけですが、「秘密はなしのはずでは?」というマデリンにごめんなさいをいうマイケルが良かったですね。任地から送った葉書は思い出があるからとマデリンが言っても、結局それらは全部、機密のためにでたらめのアドレスから送っていたという、まあ、お国のために仕える人というのはそういうものなのですね。
June 12, 2011
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シーズンプレミア。オープニングクレジットが変わりました。新しいシリーズの割には、継続した話を扱うので、この5月に放送が終わったばかりのシーズン2を見る事ができるのはうれしいですね。でも、本家がこれからシーズン7ですから、場合によってはネタバレすることがあるようです。警察との連絡係をしているディークスが潜入捜査中に行方不明になったという連絡が入り、パートナーのジェス・トレイナー刑事から捜査の協力を求められる。ディークスは最近人身売買に手を染めたギャングのエミリオの不動産関係の元弁護士として捜査に入っており、そのエミリオが車ごと爆破されて死亡した。その前後から連絡が取れなくなっているという。エミリオはセルビア人でヨーロッパでは人身売買で知られたレイジックに雇われており、NCISチームはトレイナーとディークスの間には何か隠された感情があるのではないかと察する。そして、別れた直後に正に目の前でトレイナーは車ごと吹き飛ばされて死亡する。LAPDの事件担当のフランク・スカーリ刑事によると、潜入捜査は4ヶ月間何ら成果を出しておらず、すでにディークスは死んでいると見て潜入捜査は打ち切りだという。さらに、NCISには捜査に手を出すなと釘を刺してくる。注意深いレイジックは犯罪の証拠を残していない。エリックはレイジックがLAを訪れているという。ヘティはカレンにLAPDに隠れてディークスを探すように求める。そこにディークス本人から連絡があり、ヘティに助けを求めてくる。エミリオが殺された時に、たまたま車を降りていて助かったが、その後医者に行き意識を失っていたという。エミリオ殺害の手を下したのはレイジックだと確信しているが、LAPDはエミリオを恨む者の犯行と決めつけて、ディークスを捜査から外すと言い、ディークスは何が何でもレイジックを逮捕したいと訴える。すでに「積み荷」は用意できており、後はエミリオの後任が必要だという。ヘティはディークスを休ませることにして、尾行してきたカレンに捜査を継続することを認める。レイジックはLAでコカインを購入している事がわかり、ディーラーのトミーと接触することにする。ケンジーがわざと車をぶつけてトミーと話をするが、そこにスカーリ刑事が現れ、トミーを逮捕してしまう。スカーリ刑事は改めて捜査から手を引くよう言う。ケンジーはちゃかりトミーの携帯を盗み、エリックが通話記録を分析する。一方、エミリオの通話記録の中に、トレイナー刑事との通話があり、何とエミリオが殺される1時間前に2人は会う約束をしていたことが判る。なぜトレイナー刑事が捜査対象と接触していたのか判らず、しかもエミリオがディークスの身元を知っていたとすると危険なことになる。エリックはレイジックの現在の居場所を突き止め、監視カメラの映像でディークスの車が同じ場所にあることが確認された。カレンらは現場に急ぐ。ディークスは単独でレイジックとの取引を継続しようとしていた。しかし、レイジック側にディークスの身元はばれており、銃を突きつけられる。エミリオはLAPDの堕落警官から情報を得ていたという。そこにトミーからの届け物を装ってカレンが侵入し、チームはディークスを救出する。ディークスは現場に現れたスカーリ刑事に、買収されたのはトレイナー刑事ではなく、スカーリ刑事本人だと追及し、本人が認めたところで逮捕する。ネイトはヘティの命令で、LAを出る事になった。ずっと仮住まいだったカレンは、ヘティの計らいでかつて自分が住んでいた里親の家を手に入れる事ができた。全体の話な流れはわかりやすいというか、スカーリ刑事は完全にキャストミスですね。もう、悪役らしら丸出し。(爆)ディークスは本当にトレイナー刑事と恋愛関係だったのでしょうか。何となく、取って付けた設定と言い、展開が昔の刑事ドラマみたいな感じでわかりやすかった。(爆)特に、最後にディークスを助け出すところなんて、日本でもこういうドラマがありましたよね。それはそれとして、冒頭のアクションシーンは見事でした。これはハリウッドならでは。墓場から不審者を連続シーンで追うクリス本人のアクションも見事でしたし、逃げる男がスパイダーマンみたいに壁をよじ登り、高いところから飛び降りるテンポは凄い!の一言。チャイニーズシアターやおなじみの場所で、クリス・オドネルが走ってきたらみんなびっくりしてしまいますよね。(笑)結局はG.は自分のアイデンティティをずっと追い続けており、少しずつ閉じ込められていた記憶が蘇ってくるようです。ラストの車の主は誰だったのか?一方、常にカウチで仮眠しかしないG.に「住まい」を与えてやるヘティの心遣いが素晴らしいですね。家具一つ無い家なのに、やっと安心して眠ることができるようになったG.彼の特殊な生い立ち、これまでの生活状況がよく表現されていました。始めの頃は堅い印象でチームから浮いたように感じたG.ですが、次第に存在感が増してきています。コンビもののドラマではありますが、やはりクリス・オドネルのショーだという印象がします。ところで、先シーズンから気になっていたネイトがついにどこかへやられてしまう。ディークスとOPも入れ替わり。さて、彼もドムのような形で降板させられるのでしょうか。こちらもさすがハリウッド、厳しいですね。
June 10, 2011
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『砂漠の捕虜』衝撃のシーズン6のクリフハンガーの続き。待ちに待ったシーズン7の始まりです。のっけから「え?」という展開で、さすが人気ドラマの制作陣は視聴者の心を掴む事に長けていますね。それとマイケル・ウェザリーの独断場でしょう。とにかく食い入るように見てしまいました。やはり、先シーズンのおさらいをしてから見た方が良いですね。ところで、このシーズンはスピンオフの「NCIS:LA」がスタートしたばかり。本国では同じ日に続きで放送されているため、一緒に見ると随分(LAの)印象が変わるなと感じました。特にヴァンス局長は、両方に顔を出しているので、変な感じ。ちなみに、この日のLAのエピソードはこちらです。ジヴァが去って、ギブスのチームは日常の捜査活動を続けていた。ギブスは相変わらずジヴァの後任を決めたがらず、トニーとマクギーが面接した候補を断り続ける。7月、ギブスはヴァンス局長がモサドのリーダーでジヴァの父親と連絡を取り合っているかどうか、探りを入れる。ヴァンス局長は何も言ってこないので、探っているところだという。トニーは偶然、MTACでギブスがドバイのNCISメンバーと話をしているのを見てしまう。サハラ砂漠をテリトリーとするテロ集団が女性捕虜を連れているらしい。ギブスは北アフリカにモサドが人員を増やしていて、何かの捜査をしているという。8月、トニーはいっこうにジヴァからNCISに連絡がないことに不安を感じていて、わずかな情報を頼りに動き回っていた。アビーもまたイスラエルにいたジヴァの動きを追っていて、見失ってしまい何か起こったに違いないと、モサドをハッキングし始める。ジヴァの自宅から回収されたPCにはサリームの訓練キャンプの場所が残っており、それをギブスに伝えたところ、モサドはジヴァを貨物船に乗せて任務に就かせたらしい。しかし、その船も3ヶ月前にソマリア沖で攻撃を受けており、生存者はいない。トニーは諦めずに物資の流れなどあらゆる情報を集め始める。9月になって、トニーはサリームの潜むキャンプ地を特定し、ヴァンス局長にジヴァ救出作戦の許可を求める。局長はこの状況下では認められないと却下するものの、ギブスは「状況を変えれば良い」と解釈して、トニーとマクギーにソマリアで「調査」に徹しろと命じる。現地に向かった2人はわざとサリームの手下に捕まって、拷問を受けることになった…冒頭、ソマリアで捕まっているのはジヴァだと思い込んでいると、トニーが捕まっているのでびっくりしました。自白剤を撃たれ、いつものトニーらしく調子よくしゃべるわけですが、随分落ち着いているなという感じがしました。そして、過去シーンがフラッシュバックで挿入されるわけですが、彼らの日常業務が海軍兵士のドラッグ使用問題であったり、コアラの密輸を取り締まったりと、比較的細々とした事を繰り返しているのだなと言う風に感じました。その中で、あれだけ感情的にもつれた形でイスラエルに戻ったジヴァが連絡を取らないのは普通ではない、変だ、と思うNICSチームの発想がとてもこのドラマらしいなあと思いましたね。この半年、LAの方の国家の陰謀だとか潜入捜査のための二重生活などを見てきて、そちらに慣れてしまったのかも知れません。こちらでは憎らしいばかりのヴァンス局長がヘティに軽くあしらわれたり、個人個人がプロフェッショナルなLAチームと違って、本家のメンバーは本当に家族のように絆が強い。何よりもリーダーのギブスが政治や大人の事情とは無関係。今回も、どういう形で援軍に駆けつけるのかと思ったら、なーんと、本領発揮のスナイパーとして見事な腕前を発揮。これにはしびれましたね。しかも、スナイパーの「正装」というべき、ギリースーツ姿で現れて感動ものでした。また、アメリカで教育を受けたサリームがカフパウ好きだったというオチ。これにも、本家らしくて笑ってしまいます。死んだふりのマクギーにも。さて、一時は本当に死んだと思いながらも、思い直して身を捨てて敵の懐に飛び込んだトニーがついにジヴァと対面して、「君なしには生きる事は出来ない」と訴えかけるところは、シッパーならずとも胸がきゅんきゅんするところですね。それに対して、ジヴァは自分が救われる価値がない、忘れてくれと繰り返す。晴れて元の職場に戻っても、喜びの表情は見られませんでした。そこには、捕虜として厳しい状態に長く置かれた事もあったでしょうし、前のエピソードでの「全てに裏切られた」という彼女でなければありえないような、特殊な生い立ちや身分に関わることもある。また、恋人を殺した男(トニー)に対して、まだわだかまりがあるのかも知れない。ラストのショットで華やかな凱旋ではないという事を表していて、さすがだと思いました。いずれにせよ、これでまたチームが揃って通常のスタイルに戻るのでしょうね。おまけトニーの映画の引用でジョン・スタージェス監督、スペンサー・トレーシー主演の「日本人の勲章(Bad Day at Black Rock)」という作品が気になります。(IMDb)第2次世界大戦中の日系人の強制収容に言及する映画だそうで、今だからこそ見てみたいですね。もう一つ、ジヴァの「まさかあなたの顔をここで見るとは( Out of everyone in the world that could have found me, it had to be you.)」は、映画「カサブランカ」のリックの言葉「世界に星の数ほど店はあるのに彼女は俺の店にやってきた(Of all the gin joints in all the towns in all the world, she walks into mine)」のもじりだという。それを知るととてもロマンチックに感じます。さすが、こういう遊びがNCISらしいところですね。
June 10, 2011
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ドンの出番が少なかったのでRob Morrowの監督エピソードかと思いましたが、そうではなかったですね。(笑)でも、いつもに増してドン・エプスの存在が大きく感じられた回でした。LAで住宅に侵入して強盗を行う事件が連続し、市警からの要請でFBIが担当することになった。ドンはチャーリーに犯行の手口を分析して欲しいと頼むが、チャーリーは興味のある別件に没頭しており、慌ててプログラムを作り上げる。それによると、若い4人組による犯行で、捜査を攪乱する偽通報を発信していることなどから、ドンのチームは次の犯行を待って張り込む。バンに乗ったグループが住宅に侵入しているのを見つけ、突入すると犯人側は激しく抵抗して撃ち合いになり、FBIは犯人を取り逃がしてしまう。ところが、逃げたかに見えた犯人が一人ゲストハウスに残っていて、ドンを刺してしまう。ドンは重傷で緊急手術を受ける。侵入された家の夫婦は無事だったが、犯人の手がかりがない。現場に残された不鮮明な多数の指紋をチャーリーが分析する。チャーリーは自分の仕事の精度が不十分だったためにドンが刺されたと、責任を感じる。再現された指紋は地元で優秀な教師のトム・カーダムのものと判る。カーダムは始めは事件については否定するが、嘘だと見抜かれ逃走したため逮捕される。カーダムは投資アドバイザー、アレッシが行方不明になった事件で事情聴取を受けていた。これまでの強盗の被害者8名はすべてアレッシの顧客だった。カーダムの自宅からは犯行と結びつく血痕や武器が見つかるが、カーダムは黙秘を続ける。アレッシの秘書によると、金庫の中から顧客情報と、ある客から預かった貸金庫の鍵がなくなっているという。チャーリーは顧客のデータを分析し、次のターゲットを予測することになった。アレッシの客は大もうけをさせてもらった代わりに、アレッシのために資金洗浄に手を貸していた。アミタはカーダムらの強盗の目的が違うのではないかと言う。強盗に入られた家では、18ヶ月前から各戸で住宅を補強し、パニックルームまで作っていた。ドンを刺した「5番目」の男は、強盗ではなく、強盗から身を隠していたのではないか?次の犯行で残りの3名の犯人を捕らえるが、それぞれ犯罪歴のないクロアチア出身者だと判る。改めて5人目の男について被害者の夫婦に話を聞いたところ、アレッシに儲けさせてもらった代わりに自宅を補強し要塞に作り替えるよう命令されたと認める。そこでラドビッチというクロアチアの民族浄化の大量殺人を行った犯罪者をかくまうことになったという。ラドビッチはアレッシと出会い、資金洗浄を頼む関係だった。カーダムら4名は、ラドビッチによって故郷の家族や知り合いを殺されており、たまたまアメリカでアレッシを見つけたことから、復讐を始めた。アレッシについてはすでに殺し、貸金庫の中には200万ドルのダイヤが入っているが、鍵のありかについては口をつぐむ。そのころ、アレッシの秘書が殺されているのが見つかる。ラドビッチは鍵を探している。チャーリーは監視ビデオに残っていた鍵の画像から複製を作り、最短ルートの金庫の場所を割り出す。チャーリーは自らおとりとなってダイヤを手に入れると、ラドビッチが現れ、ダイヤを寄越すように脅す。張り込んでいたFBIはラドビッチを捕らえる。ドンは危険な状況から抜け出し、快方に向かう。粗い監視画像から鍵を複製するところはちょっとな~と思いました。(爆)ただまあ、問題はそういうことではなく、手抜きの仕事をしたためにドンが死ぬかも知れないと責任を感じたチャーリーが、不眠不休で仕事に没頭し、最後は危険なおとり役まで引き受けた、ということが見所だったわけです。こういう仕事をしている以上、いつかは危険が降りかかるというのはシリーズを通して言われているので、アランは落ち着いていましたね。「ほぼ嫁」のロビンを慰めている姿はなかなか肝が据わっているというか、やはり一家の長の存在感がありました。ちなみに、1週間で仕事復帰って、いくらテレビでも大丈夫か。(笑)ボス代理のシンクレアに対して、暴走気味のグレンジャーが「ドンだったらこういうやり方を認めるはずだ」と迫りました。シンクレアは「俺は彼とは違う」ときっぱり。チームリーダーとしては、シンクレアの方が向いているのかも知れませんね。ともあれ、みんながいつも守ってくれるドンがいない意味を考えるというのが良かったし、アクションも非常に見応えはありました。ラリーが留守だったのは、プロット上のニーズからでしょうか。
June 9, 2011
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こういう宗教がメインのエピソードは、頭では判るのですがなかなか気持ちが入り込む事が少ないです。今回も、みんなが苦しい胸の内を話す割には、とても説明的で「そうは言っても」という感じでした。ドラマによっては、登場人物に共感して引き込まれる事もあるのですが。教会の墓地に裸で両腕を組んだ状態で放置された若い男性の遺体が見つかる。レイプされており、眼球がなかったため、儀式のようなものを意味しているのかと思われたが、カラスに突かれたと判る。死因はのどに覚醒剤の袋を詰められたことによる窒息死で、薬は東南アジア産だった。見つかった場所が中南米で人気の聖人の名前の付いた教会の墓地だったことから、麻薬がらみの組織の縄張り争いも疑われた。身元を割り出す手がかりがなかったため、写真を加工してマスコミに情報を求めたところ、母親を名乗る女性が現れる。被害者はリチャード・アントリウムで役者の卵だった。自宅を家宅捜索したところ、ビデオレコーダーが持ち去られており、被害者は室内を隠し撮りをしていたらしい。最後のメールがコロンビア人が多く住んでいる地区から発信されていたことが判る。その付近の倉庫に踏み込むと、若い男女が「悪魔の家」という劇場でショーのリハーサルを行っていた。彼らは若者が性的に「罪」を犯すとどうなるのか、教えることだと言い、「新しい魂」教会の信者だった。リチャードについては、知らないという。リチャードは芸名でポルノサイトを開いており、男娼だった。麻薬を使った行為で客を取っていたらしい。ビデオレコーダーを持ち去ったのは、客の可能性がある。リチャードの電話の履歴に、「新しい魂」教会の番号があった。この教会は保守的で主宰者のカーティス牧師は強力なゲイ反対論者だった。ステイブラーとベンソンが訪れたところ、カーティス牧師はアフガニスタンで戦死した息子の葬儀を行っていた。カーティス牧師には全部で10人の子供がおり、「悪魔の家」にいた男女も牧師の子供だった。牧師はリチャードと何回か電話で話したにもかかわらず、リチャードのことは知らないと言い張り、殺害当日のアリバイも不明だったため、警察に連行して話を聞く。牧師は同性愛は神に背く行為で認めないと主張を繰り返す。このころ、すでにマスコミに事件が流れて大騒ぎになる。死因は枕を押しつけての窒息死とわかり、始めは否定していた牧師も、現場に残っていたDNAと一部一致したことからSVUは自白させるために、宗教を利用することにする。ステイブラーは牧師を教会に連れて行き、「罪」を意識させたところ牧師は「責任を取る」と自白を始める。しかし裁判では弁護側が自白は不当に強要されたものだと主張、証拠にはならないという。ノヴァク検事補は金の流れに注目し、教会からリチャードに決まった額が支払われていた事を掴む。その頃、牧師の妻から夫とリチャードの関わりを示す証拠があると申し出てくる。カーティスが金をせびっている内容の電話を録音しており、夫が最近同性愛に対して寛容な発言をし始めたという。残された家族はスキャンダルで攻撃され、裁判で苦しむことになるという。その話を牧師にしたところ、「彼が死んだ責任を取るが、自分を裁くのは神だけだ。殺してはいない」という。ステイブラーは牧師が誰かをかばっていると考えるが、妻が牧師を撃ってしまう。しかし、あくまで牧師は妻を愛し、ゲイではないと察したSVUは息子たちに疑いの目を向ける。その中で「悪魔の家」でショーをしていたポールがリチャードと付き合っていたことを認める。その後父親に知られて「治療」することになり、手切れ金を渡して別れたが、最近また会いだした。ポールはリチャードを愛しているので殺すはずはなく、牧師が殺したに違いないという。意識を取り戻した牧師はポールと和解するが、ポールがリチャードを殺したと思い込んでいたことが判る。この事情を知っているのは教会の会計担当者トレントで、追及したところ牧師は信仰が足りず、罪を犯した限り罰しなくてはならないという。あらすじが長くなるというのは、「クリミナル・インテント」のような話だったということでしょうね。実際の事件から題材を取ったのも似ています。牧師が誰かをかばっているのは見え見えだったですが、妻の存在がいかにも取って付けたような感じですね。しかも、年齢的に夫婦には見えなかった。(爆)最後は父子が和解して良かったですが、妻はどうなるのでしょう。多少は減刑されるのかも知れませんが、やっぱり重い罪に問われそう。それでなくても、この家族は牧師のゲイ・スキャンダルに、息子のカミングアウト、そして内部の者による殺人でむちゃくちゃにされそう。せっかく夫婦で築き上げた教会を失いかねません。なぜそういうことになったのか、本当の「罪」とは何かということでしょうね。ところで、ステイブラーがちらっと妻の元に戻る話をしているという会話がありました。(これが一番重要)オリビアが元に戻ると、制作側は安全装置としてこういうことをするんですね。(笑)そして、やはりオリビアにとっては、あの弟が唯一の家族ということになるのでしょう。
June 6, 2011
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シーズン2に登場したラリーがまたマイアミに現れた。ラリーはかつてコンビを組んでいただけに、マイケルを知り尽くしている男。従って、非常に手強く、マイケルを操作しダークサイドへ引き込もうとする。そこで大切なのは、ということですね。今回もとんでもない災難をもたらしてくれました。ギルロイは新しい仕事として、この先6週間以内にマイアミを発着する自家用飛行機のフライトプランを盗むようにいう。目的を言わないのでとりあえず受けて、まずは元海軍シールズのサムに頼んで手に入れてもらう。マイケルの元に、元CIAのパートナーで金のためなら何でもやる殺し屋ラリーが現れ、麻薬カルテルの資金洗浄係のカルロスから200万ドル盗んだという。その時に、マイケルの名前を使った上に、カルロスの部下を4人も殺し、怒ったカルロスはマイケルに殺し屋を送った。ラリーはその殺し屋フスティーノをマイケルのアパートで殺したのだが、ラリーはマイケルに2人でカルロスを殺して新しいIDを手に入れ、パートナーに戻って仕事をしようという。人殺しはマイケルには到底のめない話だが、今度もラリーを殺す事はせず、カルロス一味から命を狙われることになったため、まずはフスティーノの遺体をフィオナの隣の家に隠し、一味の動きを監視することにした。マイケルの弟ネイトが、ラスベガスで結婚したばかりのルースを連れてマデリンの元に戻ってきた。カルロスの報復が気になるマイケルは、マデリンをネイトに任せることにする。マデリンはルースと折り合わず、ラスベガスには行かないと言い張る。カルロスはマイケル以外にも殺しのターゲットを定めていて、マイケルとサムは先回りして「マジシャン」を救い出す。マジシャンはジャック・フリートウッドこと、本名ヤブロンスキーと言い、ラリーに雇われた詐欺師だが、マイケルの名前をカルロスに漏らしてしまったという。マイケルは死んだフスティーノが200万ドルを盗んだことにして、まるで生きているようにアリバイ作りをし、カルロスに「マイケル」として直接会って、部下が裏切ったと告げる。その後マイケルは、カルロスの目の前でフスティーノの死体を生きていると見せかけて、カルロスに「射殺」させる。しかし、ラリーがカルロスに返したはずの200万ドルは偽札で、カルロスはマイケルに必ず200万ドルもってこいという。サムはフライトプランの中から、怪しいものを選び出してギルロイの渡すと言うが、マイケルが全部必要だと言い張ったため、2人は対立する。フィオナはこれ以上ラリーに関わるべきではないと言う。ピンチになってマイケルは一番親しいフィオナとサムから背を向けられてしまう。ラリーに騙されてマイケルは激怒し、最後はカルロスに金を戻せと迫るが、逆にラリーからカルロスを殺せばよいと言い丸められてしまう。孤独だと感じたマイケルだったが、ネイトのおかげでラリーがマイケルの携帯に細工をして、孤立させていたことが判った。マイケルはラリーの手に載ったと見せかけ、カルロスの車に爆弾を仕掛けて殺し、2人で金を持って逃げようと誘う。マイケルはサムとフィオナにも謝罪して、チームワークを取り戻し、カルロスに偽札作りの罪を着せて、警察に逮捕させることにする。200万ドルはマイケルのアパートに隠してあることが判り、元に戻す。マイケルが警察に通報するときにラリーの名前を使ったため、ラリーも簡単にはマイケルに手出しができなくなった。ネイトとルースはマデリンと上手く行かないので、マイアミを去っていく。マデリンもマイケルやサムやフィオナのいるマイアミから出てきたくはないと答える。サムの意見通り、フライトプランの中から怪しい飛行機が見つかり、その情報だけをギルロイに手渡す。マイケルはしつこくギルロイに問いただし、ギルロイは荷物は生物兵器、ワクチンだと答えるが、マイケルはそうではないと見て、サムと調べ直すことにする。マイケルが何度もラリーに銃を向けて殺すと迫ったり、激高して行動する一歩手前までに来ている様子は、滅多に見られない表情でしたね。どうしてもラリーを追いやることができないので、いっそ殺してしまえばと思うのだけれども、マイケルの中で常に善と悪が闘い続けます。ギルロイの仕事を受けているように見せるは、その上の組織を探るためで、それほど葛藤があるわけではないのでしょう。でも、今回はサムが自分も含めて情報を渡すことで、多くの人間が危険になるからと激しく反対しました。そこがマイケルには見えなくなっている。フィオナに謝るときに、ラリーと自分には似た部分があるけれども、君たちと一緒にいるとそれを似た部分が無くなっていく、と言ったのは感動ものでした。血も涙もないプロのスパイだったマイケルが、人間らしさ、本当の正義をキープしているのは、サム、フィオナそして家族があるからこそでしょうね。ネイトがそれを気づかせてくれた、というのはとても良かったです。ちなみに、ラスベガスで弾みで結婚してしまった相手というのは、演じているSeth Petersonの実の妻、Kylee Cochranなのだそうです。ちょっとびっくり。(爆)マデリンみたいな迫力ある姑は確かに怖いかも知れません。でも、コントロールする方法をしっているフィオナはさすがです。マイケルが来るというので、セクシーなベビードール姿のフィオナ、もうそれはそれはお見事!「サムが一緒に来るなら知らせてよね」「俺はいいよ、見慣れているから」というのはどういう関係なのよ。(爆)
June 5, 2011
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いよいよフィナーレに向けて盛り上げに入っていく感じです。ところで、チェイス役のJonny Lee Millerは「弁護士イーライのふしぎな日常」の後に、こういう役でアメリカのドラマに戻ってきたのですね。今週もハラハラドキドキで、先が読めません。コールは結局、先週死ななかったのですね。デクスターはジョーダン・チェイスの自己啓発セミナーに参加して様子をうかがう。ルーメンがコールの過去を調べたところ、海兵隊を不名誉除隊になっており危険な男だという。チェイスは会場でデクスターを見かけ、関心を持っていると話す。ラゲルタはフエンテス兄弟を逮捕しようとして一般人に被害が及んだことについて、マスコミから責められる。誰かを犠牲にして責任を取るつもりで、若いシーラの名前を挙げるが、デボラはラゲルタにそもそも作戦には問題があり、処分には大反対だと訴える。デボラはカルロスを射殺したことについては、罪悪感も何も感じないとデクスターに話す。ルーメンが故郷に残してきた婚約者オーウェンがマイアミを訪れ、会いたいと連絡を取ってくる。再会したルーメンは、オーウェンから過去を流して一緒に世界一周の旅に出ようと言われて困惑する。そのルーメンを追っていたリディはわざと事故を起こして、ルーメンの身元を割り出す。デクスターはチェイス一行がセミナーで宿泊しているホテルでコールを殺す計画を立て、コールの隣の部屋で準備を始める。しかし、その夜はチャンスがなく、翌日にコールが警備で一人になった時に狙って部屋に連れ込むことにする。翌日のセッションで、デクスターはチェイスから舞台に上がるよう求められ、リタが殺された話をすることになっった。その隙にコールが見回りに出て、ホテルから出ようとしたルーメンと鉢合わせしてしまう。ルーメンはホテルの「殺し部屋」に逃げ帰るが、コールが隣室からドアを押し破って入ってきてルーメンを襲う。間一髪デクスターがルーメンを救い、コールを殺す。ルーメンは「本当に私のために殺すのか」と尋ねるが、デクスターは正直に自分の過去を話して殺しが初めてではない事を告白する。デクスターの予測通り、チェイスがルーメンを襲ったもう一人の仲間と判る。ルーメンはマイアミに残る事を選び、デクスターはルーメンをパートナーとして認める。そして2人が海で遺体を処理している様子を、リディが撮影していた。ラゲルタはデボラに責任を取らせ、しばらく別の部門に移動させることにする。後任はシーラで、全体の様子を見ていたバティスタは、妻よりも部下のために力になるとデボラに話す。スポットライトが当たったデクスターには、新鮮な感じがしました。これまでも、依存症の会で適当に心の中を言うことはありましたが、今回はリタについて本当の気持ち、混乱した様子が語られたのではないでしょうか。そして、自分を解き放ち欲望のままに生きろと叫び声を上げる聴衆の中で、自分一人がノーマルな人間だ、というのにはちょっと笑ってしまいました。欲望を解き放ったチェイスやコールはその通り、女性たちを虐待し殺していたわけですし、表面はこぎれいでも内面は全く別物ということでしょう。次のターゲットはチェイスですね。そして、次第に繋がりを感じ始めるデクスターとルーメンに注目。彼女はデクスターでなければ安心できない、癒されない。デクスターも、ミゲルもハリーもデクスターの本質と折り合えなかったけれども、ルーメンならわかり合えるのではないかと考える。これまで人殺しは母の死を目の前で見せられたという消しがたい経験に、自分は大丈夫だとバランスを取るために行ってきたが、リタが殺されて意味をなさなくなってしまった。今度はルーメンと分かち合おう。でも本当に彼女を信じて良いのだろうか。あるいは、このまま闇の世界に引き込んで大丈夫なのだろうか。そこにどうしようもないクズ、リディが入り込んでくる。クィンもデボラと親しくし始めると、デクスターの事などあまり気にならなくなってきたような感じですね。そこで金のために付きまとうのがリディ。別にリディがデクスターに恨みを持っているわけではないが、本質に近づいた場合にデクスターはどうするのか?リディは殺しに値する男なのか?心が壊れた上に、左遷されるデボラはどうなるのか?バティスタは愛する妻に反旗を翻すのか?本当に先が知りたくなるドラマです。(笑)
June 4, 2011
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動物愛護を極端な形で推し進めテロ活動をする環境保護団体に対しては、犯罪は犯罪として対決する一方で、「私はベジタリアン」をいうのを強調したりして、こういうエピソードを見ると国民性の違いのようなものを感じます。(爆)ゲストに歴史ドラマ「ローマ」に出ていたポリー・ウォーカーが出ていました。彼女は「バトルスター・ギャラクティカ」のスピンオフ、Capricaで圧倒的な存在感を見せていたのですが、今回もただ者ではない雰囲気を漂わせています。改めて凄い人だなと思いますね。科学大(Cal-Sci)で動物実験を行っているラボに、動物虐待反対を訴えるグループが押し入り、研究動物を逃がし施設を破壊する。そしてたまたま居合わせた研究者ネルソンを殺してしまう。チャーリーやラリーは同僚の死にショックを受ける。現場には手作りの爆発物が残されており、ドンは周囲にはネルソンの死を伏せた上で地元の動物愛護団体を探るように命じる。チャーリーは過激な活動家を捜し出すための検察システムをアミタと作る。容疑者の情報収集のためリズとニッキーが活動家の集まるネットカフェに潜入する。国際的な環境テロ組織のARRのサイトでは、同じ科学大のローナの名前を上がっており、すでに嫌がらせを受けているという。大学では警戒を強める。チャーリーらは科学の発展のために実験のために動物が犠牲になることについて、改めて考える。今回の襲撃を撮影した動画がサイトに上がり、大学では覆面をした学生たちがパフォーマンス(フラッシュモブ)を行う。その騒動に紛れて、また研究室が爆破されてしまう。現場で一名を逮捕し話を聞いたところ、掲示板を見てフラッシュモブに参加したと認める。掲示板で呼びかけを行ったのは、科学大の学生ジョシュ・スキナーと判る。ジョシュは統合失調症を患っており、最近は薬を飲んでいないという。ネルソンを襲撃したのはジョシュと判る。シンクレアとニッキーは数学の授業を受けているジョシュを逮捕に向かう。ジョシュは追われていると察して仲間と逃げ出し、途中で警備員から奪った銃で動物を使って実験をしている教授を撃ち、人質にしてラボの一室に逃げ込む。シンクレアとリズが交渉しようと試みるが、妄想的になっているジョシュは態度を硬化させる。偶然隣の部屋にいたローナがFBIに情報を送る。ドンはラボの配管スペースからリズを侵入させることにする。チャーリーはジョシュの論文を分析して人格の背景を探る。ジョシュは動物を扱う研究者の謝罪を撮影してネットに流すため、カメラを要求する。ドンとニッキーがカメラを持って入ったところ、混乱したジョシュがニッキーに残るように命じる。ニッキーは銃を向けたまま説得を続ける。怪我をした教授を心配したローナがラボに飛び込んで緊迫した状況が続くが、動物を人間よりも優れた存在と見るジョシュに、チャーリーが犬を利用して油断させ、突入し逮捕する。ドンは人質を取った犯人との交渉について何も判っていないと、ニッキーに訓練を受けさせることにする。動物愛護の過激派の組織を告発するのかと思ったら、病気のせいで動物が神のように語りかけるという犯人を取り押さえるという展開は、ちょっと残念です。あれでは心神喪失か何かを認められて罪が軽くなってしまい、主張のために手段を選ばずという事について論ずることができないです。ちょっと宗教と置き換えているような感じでしたね。実験に使うのが許されるのはどの動物までなのか、どこで線引きをするのかという会話がありましたが、薬の開発では安全を確認するためにテストをするのはやむを得ない。それがあるから科学が発展して人類は恩恵を預かってきた。そして人間が生きるために動物を食物にするのは当たり前、自然な姿です。我々は生き物の命をありがたくいただいて命を繋いでいる。だから、「いただきます」と手を合わせて感謝の気持ちを示している訳です。動物を実験に使う罪悪感からベジタリアンになる、それも判りますが、何だかごちゃごちゃになっているように感じました。でも、チャーリーやラリーらは初めて命の危険を感じたというのはリアルでしたね。数学や物理学は命を扱わないですからね。ところで犯人には嘘を言っても構わないというニッキーに対して、ドンが随分厳しかったですね。長年犯人との交渉を経験してきたドンならではの発言だったのでしょうか。ラストに女子4名で夜のテニスを楽しんでいる様子がいつもと雰囲気が違って良かったですね。
June 2, 2011
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