この女優さん、よほど気に入られたのでしょうね、さすがに演技が上手いと思いましたが。 ちなみに、BONES (1-21 "The Soldier on the Grave")では、長引く戦争で未熟な州兵が派遣され、味方の誤射によって死んだという実話を元にしているため、非常にリアリティがありました。捜査するFBIのブース捜査官は自身が陸軍のOBなので、兵士に対するシンパシーが強く、CSIタイプの科学者ブレナン博士と捜査上で様々対立するところが見所で、これをCSIならどう扱うだろうかと思っていました。さて、本家CSIシリーズはどうだったでしょうか。
"Frank, the war may be staged, but the murder was real."と、ここまではいつものHoratioでしたが、さすがにテーマがテーマだけにサングラスはずっと外したまま。 証拠を辿っていくと、こちらも長引く戦争で新兵募集に苦労する海兵隊のリクルーターが出て来ました。送り出した兵士が無惨に死んでいくのに耐えられない、というのは気の毒に思います。
普段でも被害者の気持ちを汲んで、話を聞き出すHortaioは、こういうデリケートな問題では本当に礼儀正しいですね。しかもこの一人で責任を背負い込むKevin役の俳優さんがお上手なこと。 とにかく、全編にわたって死んだ兵士に対するリスペクトがありありと感じられ、戦闘再現シーンはリアリティドラマと言えるSF「バトルスター・ギャラクティカ」並の迫力で、ラストの葬儀シーンなども非常にEmotionalでした。見応え十分。多分、アメリカ人にはじーんとくるのでしょう。 異例と言えば、エンディングのモンタージュシーンにJonny Cashの"Like a soldier"が流れたことも印象的でした。多分、言いたいことはこれだったのでしょう。(歌詞はこちら) ただまあ、こういう風にテーマがはっきりとするとそれぞれのキャラクターの印象が弱くなって、言いたいことが言えないような印象ですね。 冒頭の跪きシーンと、犯人を逮捕する時に(イラクでの殺人ですからやっぱり違和感があります)Horatioらしいポーズを取ったのがせいぜいで、サングラスをかけたのは1回だけ(笑)。そう言う意味では物足りないです。 戦場の映像をインターネットで捜すのもちょとねー、YouTubeじゃないんだから。(爆)なにか報道映像を使うわけにはいかなかったのだろうか。