最近のマイアミは「基本に帰る」という言葉がふさわしい。 一つの事件(事故?)を巡って、残された証拠が何を語るのか、突き止めていくと目の前に見えているものが刻々と違って見てくる。 まさにCSIの醍醐味とでも言うべきオーソドックスな展開。もちろん、ツッコミどころはありますが、それでもキャラクター間の出番のバランスも良く、全員(*)が協力して事件解決へ導いていきます。 *Eva LaRueは「All My Chiledren」の記念エピソードに出演するために欠席だったと思われます。
大型乗用車2台(エスカレードとベントレー)が衝突する交通事故が発生。 車内には2人取り残され、救助に現れた男性が後部座席から一人助け出すが、運転席の女性は死亡。 もう一台の運転手はどこへ行ったのかわからない。逃げたかも知れないと周辺を探っていたHoratioが倒れている女性を発見。先に救助された少年の妹だという。 じゃあ、ベントレーを運転していたのは誰かというJesseにHoratioは"Somebody with something to hide."(「隠し事のある人間だ」)と、久しぶりにオープニングのOne-linerを口にしました。(笑)
ベントレーはビリー・ジョーンズという男性の登録で、盗まれたという届け出があった。 運転手が現場から逃げたのならきっとそいつが犯人だろうというWalter。Walterは観察力が高く、シートの位置から運転者は6フィート4インチの大男だろうと推察。なんと、その男は被害者を助けた「良きサマリア人」だった。 運転していた車は男の妹の彼氏のもので、いろいろあって返しに行くところだった。エスカレードは急に飛び出してきたのだという。 この大男はかなり不利な状況であることは間違いない。しかし、妹の話を聞いている間に大男が急に倒れて死んでしまう。珍しい現象だが、Talk and Die Syndromeといって、脳が激しい損傷を受けながらしばらくは正常な言動を続けると言う状態だったらしい。 RyanとWalterが現場でタイヤ痕を分析すると、後ろから走ってきたエスカレードが蛇行してベントレーにぶつかった事と思われる。一体運転していた母親に何があったのか? 母親の血液からは法定限度を超えるアルコールが検出された。 妻を失い、娘が意識不明の重体になっている気の毒な夫に対して、Calleighは「奥さんはアルコール依存症でしたか?」と尋ねなければならない。 「話しにくいことでしょうか、私にもアルコール依存症の家族がいます」と、久しぶりにパパのことが出ましたね。被害者に対して涙目のCalleighが印象的でした。 それでも、声を震わせながら夫は妻がアルコールを飲んでいたなんてあり得ないと言う。 ワイルド系AVガイ、Daveが妻の携帯のGPSからその日の行き先をたどる。Horatioに「できるのか?」と聞かれたDaveは"Cross your fingers and your toes"(指を重ねて祈って、足の指も)と言い、Horatioは"And my toes? "(足の指ね、できるかな)とボケておりました。このシーン、にんまりと笑えるシーンでしたね。 妻は何と、子供を迎えに行く合間に浮気をしていた。その時に少し飲んだようだが、検査の値が高すぎる。それは死後、腐敗の始まった遺体から検体を採ったためで、事故の衝撃で飛び出した眼球の漿液を使えば正確な値が出るのではないか。