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September 8, 2021
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『番犬』


欧米人の犬への愛好はかなり強くて、もちろんそれは良いことですが、たまに作品では揶揄される対象になることもありますね。
ギブスと犬なんて、正にヒーローにピッタリだわというところですが、行き過ぎはいけません。
というか、後から考えるとうーん、という感想が残りました。




ギブスはヴァンスが休みを取れというのもきかず、出勤してきた。
マクギーらはエミリーの死とスローンの退職でギブスが弱っているのではないかと心配する。

ミサイルを運搬中の輸送車が飛び出してきた犬を避けて、事故を起こした。
積荷のミサイルが車体からずり落ちてしまい、すぐに爆発物処理班が対応するが、NCISは犬の行方を追う。
ギブスは血痕をたどり、破れたフェンスの向こうに怪我をした犬が横たわっているのを見つける。

獣医によると、この犬のように撃たれた犬が他にも2頭いて、いずれも死亡したという。
彼らは虐待された上で撃たれたようで、飼い主の手がかりは見つからなかった。
発見された場所が同じなので、ギブスは一人で張り込みに出かける。
翌朝マクギーがギブスを訪ねに行くと、自分は大丈夫だという。
殺された犬の共通点は9ミリ銃で撃たれたことと、蚊に刺された痕跡があるので、近くに池や湖があるのかもしれない。
ギブスはフェンスの向こう側に小さな池があるのを見つける。
ここは一人暮らしのハリソンさんの土地で、ハリソンさんは5頭の犬を飼っているという。
その池の側にトレーラーがあり、ルークという男が夜に犬を連れて釣りをするのでフェンスを作ったが、ルークは勝手に入ってきて釣りをしているという。
ギブスは池の中にケージが沈めてあるのを見つける。
中には犬の死骸があり、カッとなったギブスは出てきたルークに殴りかかり大怪我を追わせる。
マクギーらは、隣人の家を訪ねに来たところだったが、ギブスの暴挙を必死に止めて救急車を呼んだ。


ヴァンスはグレイス・コンファロン医師にルークの精神鑑定を依頼する。
それによると、ルークは犬を殺すような条件の人物には見えないが、ギブスが犯人だと確信したのなら何かあるのだろうという。
ルークはギャンブル依存症の自助グループに属しており、殺された犬がピットブルだったことから、闘犬をしているのではないか。
家宅捜索では犬に与えるステロイドを探すべきだ。
ビショップとトーレスが2種類のステロイド剤を発見し、病室のルークを訪ねると、ルークは薬は自分用だという。

質問を続けようとすると、そこにコイル監察官が現れ、NCISの3人の聴取をすると告げる。
ギブスはNCISから連れられた時に「真実を話せ」と言い残した。
しかし、マクギー、ビショップ、トーレスは、ギブスは無実だという作り話をしてしまう。
ヴァンスは拘束されているギブスに面会し、部下たちがギブスを守ろうとした事を話す。
面会はコイル監察官の到着で終了させられたが、ヴァンスはその場で見つけた弁護士を見つけてコイルの聴取を中断させる。

ビショップは嘘の供述をしたことを重く受け止め、せめて真犯人を捕まえなければならないという。
隣人のハリソンさんは犬を殺す人物がいると知って、証言をしないと言い出した。
ルークをステロイドの違法購入で逮捕することはできるだろう。
しかし、ケイシーが検査したところ3頭の犬からステロイドは検出されなかった。
ただ、毛が抜け落ちている部分がありさらに調べなければならないという。
ギブスが保護した犬はケイシーが「ルーシー」と名前をつけてラボで引き取っていた。

ギブスはマクギーに、なぜ嘘を付いたのかと責める。
マクギーはボスを裏切ることはできなかったというが、ギブスは犬のことを考えてつい反応した、また何度でも同じことをするだろうという。
ルークを疑うギブスは、マクギーにルークを捕らえろと指示する。
退院するルークをビショップが逮捕に向かうが、コイルがまた現れ、NCISは捜査から降りることになったと告げる。
令状で池の底をさらうと、9ミリ銃は見つからなかった代わりに、8頭のピットブルの死体が見つかったという。

マクギーは捜査に利用しようと、高性能の小型カメラを身に着けていたが、最初の現場で録画したままになっていた。
それがNCISのクラウドに自動アップされ、コイルが目にするのも時間の問題だ。
ヴァンスに報告し動画を見直したマクギーはギブスに殴られる前のルークのシャツに血がついているのを見つける。
ギブスはコイルに、真実を話す代わりに部下の嘘の証言を見逃せと取引を持ちかける。
ルークのシャツの血痕を調べたケイシーは、ルーシーの血液と一致したという。
さらに、毛が抜けているのはプールの清掃に使う消毒薬のせいで、ルークがプールの清掃の仕事をしていることから、容疑を固める。
ルークはピットブルとは別にペットとしてプードルを飼っており、SNSにその情報があったことから、首輪で居場所がわかるという。
ルークは闘犬用の犬舎から犬を逃しているところだった。
NCISとコイルが駆けつけルークを逮捕する。
数々の罪を併せて少なくとも15年の刑になるという。
ルークの飼い犬は新しい飼い主を探すことになった。
ギブスはコイルの判断で釈放され、処分はヴァンスに任されることになった。
ルーシーはギブスが引き取ったが、ヴァンスはギブスにルークに謝罪しろという。
ギブスはできないと答え、何とかギブスを助けようとしたヴァンスだったが、ギブスに無期限の停職を言い渡す。





ユージン・コイル監察官はこれまで何度か登場していましたね。
だからギブスのルールを曲げるところは知っているわけですが、これはそれとは違うぞ。
ルークへの怒りの感情に任せたというか、捜査官以前の問題ですよね。
これが通ったらヴァンスも処分を受けることになるのでは。
ギブスとしては、エミリーの死やスローンの退職で自分を失っていたとは認めないでしょうね。
首になっても、文句はないというところでしょうか。
ルーシーがあまりにギブスになついているので、マーク・ハーモンの自分の犬かと思ったら、そもそも、アビーことポーリー・ペレットが降板することになったのが、マークが飼っているピットブルがスタッフを噛んだということがきっかけではなかったっけ。
たとえ首になっても、俺は犬を守るぞと言っているかのように見えてしまって、複雑な気持ちになりました。
しかも、マクギーもビショップもトーレスも、黒を白と言ってもボスを守ると言っているわけでしょ、あ~悶々するわ。
それにしても、犬を池に沈めて殺すなんて、おぞましい。しかもそのまま。
ハリソンさん、気が付かない方がおかしいわ。





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Last updated  September 8, 2021 09:09:52 PM
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