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『のぞき魔』久しぶりにBONES風のグロいOPでしたね。このままBONESのキャストに当てはめてもそのままエピソードが成り立ちそう。ブタが人を食べるというのは、実際にも事件があったらしいのであまりユーモラスにしてもいけないのでしょうが。監督はヴァンス局長役のロッキー・キャロルですね。養豚場でブタに食われた遺体が見つかる。死因や身元はわからず、海兵のタトゥをしていることからNCISが捜査を始めると、「モナーク・モーテル」のルームキーが見つかった。5日前にアーロン・ショウ上級特務曹長が部屋を借りていることがわかり、部屋に入ると、泊まった形跡ははない。ギブスは天井の送風孔に何かの配線がされているのを見つける。天井裏に上がってみると、モーテルの全室に覗き見のカメラが仕込まれており、ショウの部屋のカメラと送信に使ったモデムが持ち去られていた。モーテルのオーナーは最近モーテルを購入しており、カメラについては知らなかったというが、売春の前科があった、ショウは軍歴では問題がなく、妻も夫のモーテルでの秘密については知らなかったという。解剖したジミーはショウの肺からグラスファイバーを検出し、やはりショウが屋根裏を歩き回っていたという。ショウの銀行口座に何度も入金していた人物がエリック・ライリー下院議員だとわかったため、ギブスとビショップが選挙活動中のライリーのオフィスを訪ねる。ショウがモーテルにカメラを仕掛けて撮影された人物を脅していたのかと疑うが、ライリーは一夜限りの浮気をした後、匿名の人物から脅迫されたのでショウに対応を依頼したという。実はライリーとショウは幼ななじみで、ショウが以前諜報活動をしていたことから、犯人を探してもらうとしたという。最後に会ったのは1週間前で、再選を目指す中、浮気については真摯に反省するという。ジミーは死因を頭蓋骨挫傷と特定し、脳から凶器の一部と見られる木片を取り出す。ケイシーは天井裏の低い空間で犯人が頭を梁にぶつけたと考え、血液反応を探す。DNAが一致したのは、空調設備会社を経営するダニエル・マルグルーで、マルグルーには詐欺やハッキングの前科があった。空調の工事にまぎれて、カメラを設置していたと思われる。マルグルーのオフィスに踏み込んだところ、マルグルーは多数のモニター画面の前で手首を切って死亡していた。仕掛けられたカメラはモナーク・モーテルの他にも13のモーテルで見つかった。それらには、政治家らの情事が写っているらしく、DCでは大騒ぎとなる。しかし、マルグルーはなぜ死んだのか。手首に縛り痕があることから、自殺を装った殺しと見られる。マルグルーのメールには、裏稼業の雇い主からの「辞めさせない」という脅しの内容があった。そもそもマルグルーは偵察活動をしており、その取引先がNSAのダミー会社だったことから、マクギーとビショップは責任者のパトリック・ノリアンに会う。ノリアンはマルグルーにハッキングの前科があることを知って雇ったと認め、マルグルーが諜報活動を悪用して同僚をのぞき見している証拠を掴んだため、契約を解除したという。しかし、雇い主のメールはNSAのノリアン本人から送られており、事実を追及すると、ノリアンはマルグルーを使ってセックスビデオを撮影させ、恐喝していたと自供する。ただ、ショウが殺害されたときのアリバイがあり、殺人犯は別にいると考えられる。最後にショウと連絡を取ったニール・コー特務曹長は、ショウから撮影された映像の人物を照合してほしいと内々に依頼してきたという。それはライリー議員の浮気相手で、マリンカ・バザロフというロシア人スパイだった。バザロフはインターポールで指名手配されており、空港から高飛びしようとしてるのを逮捕する。バザロフは何もしゃべろうとしないが、ケイシーが手荷物から軍事機密情報の入ったUSBを発見し、さらにそこからライリー議員の指紋を検出する。ライリー議員は浮気相手に見返りとして機密情報を渡し、ショウがその事実を暴いたために選挙の邪魔になるとして、マルグルーに罪を着せてショウを殺したと認める。凶器は選挙用のプラカードの木材かも知れない。現場に残されたタイヤ痕も議員の車のものかどうか、これから調べることになるだろう。トーレスはデート相手のエレナの息子に会うことになったが、思ったより年をとっていることに驚く。息子のリチャードは海兵隊の特殊部隊に所属しており、トーレスとエレナ、リチャードに誘われたビショップはダブルデートをすることになった。トーレスとビショップは微妙な雰囲気になる。2人はお互いが誰と付き合おうと関係ないと言いつつ、ぎこちなさを感じてそれぞれもう相手とは会わないことにする。ギブスは向かいのフィネス少年のサイエンス・デモンストレーションのために、一肌脱ぐ。生存確認というか久しぶりのダッキーは、いい具合にとぼけていてさすがに年の功ですね。最近、接近しつつあるトーレスとビショップの関係に、辞めておきなさいというのがジミーだったというのが、わかるような気がします。トニーとジヴァの関係を傍で見ていて、ギブスやダッキーとは違う、同僚としての感想という意味で興味深かったです。君たちは彼らとは違うんですよ。それが逆に作用するかどうかはわかりませんが、マクギーじゃないけれど「いい加減にしてくれ」とよくぞ言ってくれたと思います。ちなみにエレナ役の人、「ジェネラル・ホスピタル」の女優さんで、アメリカの視聴者にとっては「ああ、あの人」ということになるのでしょうね。私としては、「スタートレック・ヴォイジャー」のミラル・パリス(トムとベラナの娘)だったというのが驚き。ギブスがオールドスクールなサイエンス・デモ(火山の模型)を作っていたのが、ギブスらしいなと思いました。アメリカの親たちは何で火山の模型が好きなのかなあ、受けるから?あまり火山活動や地震などの経験がないから、サイエンスとして掘り下げようがないのかな。でも野球の指導にしろ、ギブスは父親代わりを楽しんでいるようですね。ロシア人スパイのハニートラップにかかった議員は、脅迫相手を探させてなぜショウを殺したのでしょうね。映像が取り戻して脅迫相手を黙らせるならわかるけれど。自分から極秘情報を渡しているのだから、そちらの方が問題だと思います。
February 21, 2020
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『囚人と犬』何じゃこりゃ?という邦題でしたが、やっとケイシーのお当番エピが回ってきて良かったなと思いました。それにしても、犬を使うのは反則だなあ。そして結局、アビーのことを思い出させてしまうのですが。ノーフォーク海軍基地で、クチュラ兵曹長の甥トレイが殺害された。トレイは武装強盗などで刑務所に入っていたが、7年で出所したばかりだった。兵曹長はトレイのことを気にかけ、今度こそ生まれ変わってやり直せると信じていたという。被害者は腹など4箇所を刺され、死後7~10時間と判断された。傷口にプラスチックの破片が見つかり、ジミーは手製の武器が凶器だという。トレイは刑務所内で喧嘩を繰り返し、模範囚ではなかったが、犯行の証拠の手続きの不備から、25年の刑だったのが有罪判決が覆され出所したのだった。ケイシーはトレイの手に握られていた毛髪は、人間のものではなく、犬の毛だという。凶器は削った歯ブラシで、犯人は刑務所の関係者と見られる。ここ数日、羽振りの良いトレイが入り浸っていたバーで話を聞くと、ダンテ・ブラウンという犬の訓練士がトレイにつきまとっていたという証言を得た。ダンテはトレイと刑務所の同房で、トレイがダンテを手製の武器で襲ったという記録があった。報復のために殺したのではないかと疑い、NCISがダンテの自宅に向かうと、なんとケイシーが一緒にいた。ケイシーはダンテの親友で、出所したダンテが仕事の面接に行くのをサポートしていたという。まさかダンテが容疑者だったとは知らず、ケイシーはショックを受け、その上でダンテは犯人ではないと主張する。拘束されたダンテは、トレイとの喧嘩についてなかったと答える。トレイとは親しかったというわけではないが、やはり友人で、出所したと聞いたので連絡を取った。外の世界は怖いのだ。しかし自分は無実だというものの、保護観察中に元犯罪者と接触するのは規則違反で、釈放されない事に、ケイシーはダンテの過去ゆえに不当な扱いを受けてきたとかばう。元々の加重暴行事件についても、ケイシーの弟がギャングに襲われたのをダンテが助けてくれたのを警察の調書のみで裁かれてしまったのだという。刑務所の看守らによると、ダンテは躾のできていない危険な保護犬の更生プログラムの担当だったという。ダンテは刑務所で非常に良い訓練士になっており、トレイとの喧嘩については覚えていないが運動場を撮影した監視ビデオがあるというので、ギブスは提出を求める。ケイシーとビショップは、ダンテが自宅で飼っているテオという犬の毛を採取する。テオは更生プログラムを終えてダンテより先に卒業したが、友人であるケイシーが世話をしてきた。ケイシーは犬小屋の中に血の着いた歯ブラシのナイフを見つけ、こっそり持ち帰る。自分で検査した後、ケイシーはギブスを呼び、ナイフが凶器であることとダンテが握っていた犬の毛がテオのものでなかったと報告する。まずは自分で確かめたかったというケイシーは、今度こそやり直せると信じてきたダンテの殺人容疑が強まったことで、お別れを言いたいと言い、ギブスはそれを認める。ダンテは証拠の凶器が出たと言われても、自分ははめられたというばかりで、それが誰なのかもわからない。ギブスはケイシーが自白を引き出せるのではないかと見込み、2人を見守る。しかしダンテが思いつく敵対的だった人物にはアリバイがあり、なかなか進まない捜査にケイシーはマクギーらに苛立ちをぶつける。ヴァンスはケイシーを呼び、本気でダンテの無実を信じるならバックアップすると決意を促す。マクギーは刑務所から取り寄せた監視ビデオをチェックし、トレイがダンテを襲っている場面を見つけ出す。ケイシーはダンテに嘘をつかれたことに傷つき、なぜ嘘をついたのか問い詰める。本当のことを言えば犯人だと疑われるし、捜査官に銃を向けられればビビってしまう。親友だというケイシーだって今は「そちら側」だ。それでも信じて欲しいというダンテに、ケイシーは決して見捨てないと告げる。ダンテの無実を証明する事実がなかなか見つからない中、囚人たちの通話内容をチェックしていたビショップはグラントという人物の資金洗浄にトレイが関わっており、出所したトレイを口封じのために殺害する命令が出ていたという。刑務所に関係する「グラント」の中に、洗濯の請負業者ノエル・グラントという男がいて、刑務所の洗濯物の担当はトレイだったことがわかる。ケイシーは刑務所内に共犯者がいたと考え、更生プログラムの犬の毛を全て集めて調べる。その中で、看守のウォルターズが担当する犬の毛が一致したため身柄を拘束する。ウォルターズは外部からドラッグを洗濯物に隠して刑務所に持ち込み、トレイらを使って囚人らに売らせていた。長期刑のはずだったトレイが早々と出所してしまったので、焦って口封じのために殺し罪をダンテに着せた。共犯者のグラントの身柄を拘束して自供も得ていると追及されて、ウォルターズは観念する。ギブスやヴァンスが司法省にかけあったおかげで、ダンテの保釈が認められることになった。ケイシーは犬の訓練士として再スタートを切るダンテの面接に付き合い、送り出す。これまであまり出番がなかっただけに、初めてキャラクターが掘り下げられて良かったですね。弟がギャングに脅されるような環境で育ち、知識や経験を積んで今の地位を得たケイシーが、何度も失敗を重ねたダンテを支え続けるところ、また、その気持ちを理解するヴァンス局長など、ケイシーというキャラクターへの思い入れは大いに感じられました。突然のスポットライトに、何となくシリーズ終了を意識のではないかと思うほど。ギブスもケイシーに私情を入れまくりで、利害相反の立場のケイシーが証拠品を無断で持ち出すのもお咎めなし。これはちょっと驚きました。スローンがダンテを犯人だと信じているのはいつもの事で、セラピストとしての能力を疑います。まあ最近の傾向なのか、無実なのに警察のさじ加減で有罪にされてしまうとか、人種などで不当な扱いを受けている人たちを支援していこうということだったのかも。ビショップの高校時代の宿敵の話題の方が犯人探しよりも大事なのかと責めるのは、結構ショッキング。ちなみに、今週もトーレスとビショップとの関係の深まりを匂わせるていましたね。トーレスがデートする相手はきっと親戚関係では?個人的に面白かったのは、ビショップがマネー「ロンダリング」と「洗濯」を取り違えたのをギブスが指摘したところでした。確かに同じ動詞ですね。
February 14, 2020
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『催眠殺人』興味深いテーマでどう持っていくのかと思って見ていたら、サイドストーリーがあり、オチのひねりもあってなかなかおもしろかったです。これもまた、引き続き海兵の福祉に関する問題でもあったのかな。レイニー・アリモンテ伍長が目覚めると、冷蔵庫の中に血のついた銃があった。本人が通報してNCISが現場に出向くと、アリモンテは動揺しているとはいえ、精神的に不安定な様子で銃は自分のものではないという。アリモンテは不眠症などの薬をたくさん処方されており、銃の所有者ジョー・コルテスについては知らないと答える。3キロ離れたコルテスの自宅を訪れると、コルテスは胸を撃たれて死亡していた。死亡したのは深夜0時から3時ころで、その頃アリモンテは寝ていたという。実はアリモンテは先週不名誉除隊の処分を受けたばかりだった。コルテスの腹違いの妹によると、コルテスは友人は自宅で飼っているカラスだけで、出会い系のアプリに熱心だったという。肌見放さず身につけていたはずの指輪がなくなっており、アリモンテの車から指輪が発見された。凶器は冷蔵庫から見つかった銃と一致し、その銃に着いていた指紋もアリモンテと一致したため、ギブスはスローンとアリモンテを取り調べる。スローンはアリモンテの様子から、何かの精神疾患を患っているのではないかと疑う。アリモンテは不眠症に苦しみ、セラピストのパーシング医師の催眠療養を受けているという。昨夜は催眠療法で初めて一夜をぐっすり眠ることができたが、もし全ての証拠が自分が犯人だと示しているのなら、それはパーシングが殺させたのだろうと答える。スローンは催眠術に関して詳しいグレイス・コンファロン医師を呼び、催眠術のデモンストレーションを行うことにする。ビショップが催眠術を受けることにするが、なぜか見学していたトーレスの方が催眠術にかかってしまう。ギブスとマクギーはパーシングのオフィスを訪ね、事件について質問する。パーシングは催眠術で犯罪を行わせることは不可能だと聴取を突っぱねる。パーシングの過去を探ったところ、大学生のころにパーシングのルームメイトがコンビニでビールを盗み、催眠術をかけられたと警察に弁明したことがあった。それについて再度質問すると、パーシングはルームメイトの同意の上、催眠術の実験台になってもらったが、犯罪をさせたことはないという。本人がビールを欲しがっていたので、暗示にかかりやすかったというが、そういう意味ではアリモンテの意思で被害者を殺したのだろう。パーシングにコルテスの写真を見せると、パーシングは弁護士を要求して口を閉ざしてしまう。しかし、仮に催眠術で殺人をさせたとしても、それを証明する手立てがない。アリモンテの上官に除隊の理由を尋ねると、不眠症のせいで任務でミスが増え、行動面でも異常な行動が増えたという。その結果、責任者はアリモンテの職務を減らして非名誉除隊を勧告したという。スローンはアリモンテと面談し、精神科の医師の診察が必要だと話す。ケイシーは銃から検出されたアリモンテ指紋が不自然な方向に着いていることを指摘する。ジミーもまた、アリモンテが極度のピーナツアレルギーであることから、コルテスの自宅の床に落ちていた落花生の殻の上で犯行に及ぶのは無理だという。コルテスのSNSを分析すると、ガールフレンドがいて、しかも相手は既婚者らしいということがわかる。ハイホーバーディと名乗る相手は、夫に不倫がばれそうだと言い、もしそうなればコルテスは殺されるという。メッセージを送ってハイホーバーディを呼び出すと、あっさり交際を認めて、まさか夫が本気で殺すとは思わなかったという。夫は強迫観念でパーシングのセラピーを受けており、NCISは夫を逮捕する。なかなか口を割ろうとしなかったが、ギブスがコーヒーをこぼしてきっかけを作り、妻が家に落花生の殻を自宅に持ち込んでコルテス殺害の動機を持ったことを認める。アリモンテとは待合室で知り合い、置いてあったバッグから鍵を盗んでコルテス殺害の罪を着せたという。アリモンテの除隊に関して、海兵隊は普通除隊に切り替えることになり、スローンはこれできちんと治療するように勧める。ギブスは向かいに越してきたフィニアス少年と知り合い、野球の苦手なフィニアスにキャッチボールを教えることになった。きちんとした治療を受けずにセラピーに頼るというのは、本人の希望だったのかな。不眠症は症状であって、背後に精神疾患があり、金銭面か何かの理由で診察を受けることができなかったのかなと思いました。戦闘地に派遣されてPTSDに苦しむ兵士もいるでしょうが、日常生活の中で病気になって任務を遂行できない兵士に対して、公平な扱いをするべきだということですね。久しぶりのドクター・グレイスですが、結局ビショップとトーレスの関係のために出てきた?悪気はないのでしょうが、催眠状態のトーレスを弄んだようなビショップがちょっとねーという思ってしまいますが、トーレスは素直に自分の気持ちを暴露したということかな。あの手紙は今後使われそうな予感。一方、こちらも久しぶりのギブスと少年の心温まる交流は良いですね。シングルマムの親子に何かを感じて、自分からかかわるようになった。これはジヴァに去られた反動なのかも知れませんね。ギブスが本来の自分を取り戻すきっかけになると良いですが。ところで、エリー・フォーネルに関するカナダの偽造ドラッグ情報が出てきたようですが、ギブスはあえてスルーした。マクギーは捜査するべきでは?と言うが、フォーネルへの気遣いなのかギブスは全く関心を示さない。でも、ここであえて言及するということは、今シーズンにまた出てくると理解しています。
February 7, 2020
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『ホームレス軍人』退役軍人に対するテーマでしたが、「海兵ここにあり」というNCISらしい味付けだったかな。たまたま「SEAL TEAM」でも元同僚の退役軍人に関するストーリーがあって、そちらの方は厳しい辛い展開だったのを思い出しました。アーリントン国立墓地に、儀式用の馬が入り込み、その体に切断された足が着けられていたことから騒ぎとなり、NCISが出動する。マクギー、ビショップ、トーレスはヴァンスの命令で、地下の証拠保管室の整理作業をすることになった。責任者のテリーは3人に携帯は禁止だと厳しく迫る。検視官として現場に一番乗りしたジミーは、被害者は年配の男性で切断されたのは24時間以内と判断する。足が入っていたブーツにドッグタグが入っており、海兵のデイヴィ・ホルツマン三等軍曹とわかったため、NCISが正式に捜査を担当することになった。ホルツマンは1979年に名誉除隊した以降、記録はなくビショップとトーレスは退役軍人病院で情報を求めることにする。犯人は弓のこで足を切断したらしく、作業は骨の折れるものと推察できる。ケイシーは血液から、被害者が糖尿病の治療を受けていたことを掴む。退役軍人病院のベル医師は、ホルツマンがこの2週間診察を受けにきていていないという。政府の予算が足りず、押し寄せる患者に対応するため余裕がないベルは、捜査に協力的ではない。下院で退役軍人支援の予算法案が見送られているためで、引き取り手のない患者は火葬にされ、小さな骨壷が霊安室に保管されている。彼らは存在を知られることもなく、ホームレスとなった退役軍人は大量に存在するという。病院の近くにホームレスが集まる場所があり、ギブスとマクギーがホルツマンについて聞き込みを始めると、医療関係のボランティアをポッドキャストのジャーナリストが取材していた。退役軍人に対する政府の対応を非難しているという。ホルツマンの写真を見て、バーニー・ウィリアムズという若い男性が声をかけてくる。一緒に探し回るとゴミ置き場でホルツマンの遺体を発見する。ギブスは更に女性の遺体を発見し、その両手首もまた切断されていた。被害者はノーマ・ジーン二等軍曹で、1979年に除隊していた。ヴァンス局長は、SNSで退役軍人がホームレスとなり殺害されていると話題になっているのは、自分たちの恥だと気にする。検視でホルツマンの死因に関しては、糖尿病による心臓麻痺で病死だが、ノーマ・ジーンについては、後頭部に鈍器損傷があり殺人だという。殺した後手首を切断するのは何かのメッセージなのか。バーニーはギブスに自分は海兵でないと言ったが、1年前まで海兵隊の上等兵だった。スローンはバーニーが元海兵たちの話を聞いて、ノートに書き込んでいることについて尋ねる。死亡した2人は誇り高い軍人で今はホームレスとなっていたが、バーニーは彼らのような退役軍人をを支援して欲しいとスローンに訴える。墓地に現れた馬に埋め込まれたマイクロチップから、所有者は厩舎を経営するヘンリー・ホスとわかる。ホスもまた元水兵だが、昨夜馬が盗まれたという。厩舎の鍵は馬主それぞれ全員が持っている。退役軍人省に連絡を取ろうとしても、システムがダウンして電話も通じない。マクギーとトーレスが再びベル医師を訪ねると、ホームレス殺害の濡れ衣を着せられ脅迫されているという。ベル医師の父親も軍人だったが、その後の生活は異なり、待遇が違うと筋違いな非難を受けているという。引き取り手がないホームレスらのキャビネットを開けると、ドアの裏側に切断されたノーマの手首が貼り付けられていた。ベル医師に宛てたメッセージなのか。SNSでは、退役軍人の処遇について盛り上がっているという。スローンはギブスに、バーニーが怒りを抱えていると告げる。バーニーは軍人の家の出身で優秀だったが、アフガニスタンに派遣中に母親が膵臓がんになったため、帰国した。しかし母親は看病の甲斐なく死亡し、治療に全財産をつぎ込んだバーニーはすべてを失った。もちろん、バーニーが犯人ではないと信じているが、スローンはギブスにバーニーと接触して欲しいという。ギブスがテント村に向かうと、バーニーが何者かに襲われたという。NCISに話をして疑われたのが理由だというバーニーは、大切なノートを盗まれたという。保護しようとしても、特別扱いはされたくないというバーニーのために、ギブスは自ら護衛の役を買って出る。バーニーは自分が帰国した後、部隊の仲間たちが死んだことに罪悪感を感じていて、母親も失い絶望したという。死ぬことも考えたというバーニーに、ギブスは自分も同じ経験をしたと話す。下院では殺人事件の影響なのか、退役軍人支援の予算増額が可決した。もしこれが殺害事件の目的だったとすると、容疑はベル医師に向く。ベル医師には犯行時のアリバイがなかったが、容疑を否定する。ケイシーは法案通過で潤う人々もいると指摘し、退役軍人省と契約している民間企業が今後商売を拡大するだろうという。テント村に移動診療車で活動していたボランティアのカイル・フリーマンは、ホスの厩舎の馬主でもあった。ギブスはテント村の元海兵たちの協力を得て、フリーマンを逮捕する。その様子を撮影したスローンがSNSにアップすると、評判となった。フリーマンはノーマについては事故による死亡だと主張している。ヴァンスは廃棄処分するはずの使い捨て携帯をテント村で配布することを認める。彼らは退役軍人省の支援をこれで受けることができるだろう。バーニーはこれからは自ら考えを発信していきたいと、決意を語る。犯人は最初にそうかと思ってしまいました。遺体をゴミ捨て場に運んでいったとすると、目撃者がありそうなものですが。切断作業をしたのが厩舎なら捜索すればすぐに犯人がわかったかも。退役軍人省の予算が削られて、国に尽くした人々がふさわしい支援を受けていないこと、忘れ去られていること、今どき携帯がなくては支援の情報を得るにも困ることなど、事実なのだろうと思いました。でも多分現実はもっと悲惨なのでしょうね。スローンもこういう人たちの話を聞いてあげるべきでは?アーリントン墓地でインスタ映えを求める見学者は、いかにもありそうですね。今回、やけに携帯やSNSにこだわるなと思ったら、なるほどそういうことだったか。ヴァンスに嘘を報告した罰として、3人が証拠保管庫の片付けをさせられたのは、本来ならギブスが責任を取るべきですよね。今はギブス・ルールもなくなってしまって、規律がすっかり緩んでしまった感じ。せっかくテリーというキャラを出したのなら、証拠保管庫から何かエピソードが生まれると良いなと思いました。
February 1, 2020
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今回の事件はNCISが担当すべきものだったのか、という印象ですね。スローンを絡めた「ジヴァ後」がメインだったのかも知れませんが、どうせやるならもっと踏み込んでほしかったと思いました。ダッキーの数少ない出演回だったのがお楽しみかな。海軍工廠に荷物を運び込むトラックの下から、ナイロンにくるまれた男の死体が見つかる。死後にフレームの間に挟み込まれ、その後道路の砂利などが当たってひどく傷んでいる。ジミーは死後2~3日だと判断し、運転手はトレーラパーク、果樹園などに行ったという。遺体と一緒にセラミックのかけらが出てきて、庭に置くノーム人形とわかる。人形の尖った帽子の部分が被害者のこめかみにぶつかった痕があり、凶器と断定された。被害者はスーパーの店長をしているイーライ・バックで、兄のピートはトレーラーパークに住んでいるという。スローンは、死んだと思われていたジヴァが現れてからチーム内の士気が下がったとして、ヴァンスからカウンセリングをするよう命じられる。皆自分のことを話すのを嫌がるが、マクギーはあれからビショップの様子が変だと話す。ビショップもトーレスも、互いにジヴァの残した影響が大きいという。トーレスはスローンとギブスが「出来ている」という。ピートは数日前にイーライに会ったという。トレーラーパークは兄弟で共同購入しており、ピートが大家として世話をしているというが、住民たちは急に賃料を2倍にされたと、不満を口にしている。住人の一人、ダンスロップは3日前に畑に飾っているノーム人形を盗まれたと言い、そこが犯行現場と考えられた。ちょうど、そのころトラックが停車していたという。NCISの聞き込みの様子を見て、住人のルーが逃げ出したので捕らえて家の中を調べると、大量の銃器が見つかった。イーライに武器の売買を知られて殺したのかと問われ、ルーはイーライには知られていなかったという。住民のエスターは、元々老夫婦が所有していたトレーラーパークを兄弟が買い取って以来、上手く行かなくなったという。兄弟はトレーラーパークのビジネスでコンサルトのマイダスに影響を受けていたというので、マイダスの話を聞きに行く。マイダスは賃料を2倍にしろとはアドバイスしていなかったという。NCISにピートが現れ「次はお前だ」という脅迫状を受け取ったと訴える。イーライは住民を追い出そうとしていたのではないかと問われ、ピートは言葉を濁す。住民たちがエスターの家に集まっていたというので、ギブスはリーダー格のエスターに話を聞く。このトレーラーパークでは土地は兄弟が所有しているが、建物は住人の買取で住民同士は20年来の付き合いだった。しかし、建物の価値が下がり賃料が上がって、住人たちはピートに交渉するつもりだったという。ピートが襲われたという連絡が入り、車に火炎瓶が投げつけられたことがわかる。ダッキーは住民たちの中にFBIに封印されている者がいるのを発見する。ヴィンスは犯罪組織の仲間に関して証言したため、名前を変えここに住んでいた。身を隠しているのに、あえてイーライを殺すはずがないという。ぜんそくで吸入器を使うヴィンスは取り調べの途中に急に苦しみだす。元々患っていた喘息の症状が、この数ヶ月で急に悪化しており、畑のトマトも採れなくなった。ヴィンスは雑草や虫も見なくなったという。ダッキーはスローンがギブスに関して嗅ぎ回っていることを伝える。ギブスはスローンになぜ嗅ぎ回るのかと食って掛かる。スローンは娘のような存在だったジヴァが死から蘇り、そしてまた去っていったことについて、話して欲しいと水を向ける。ギブスはジヴァが死んだと聞いた時、探すべきだったと認める。そして、再び去ったジヴァを探すべきなのだろうかと問われ、スローンは「手放してあげて」と答える。ケイシーはノーム人形と畑の土から、有害な発ガン性物質を検出する。トレーラーパークは規制されている人体に有害な化学物質で汚染されていた。トレーラーパークの近くには、殺虫剤メーカーのズロウ化学という会社の倉庫があり、去年倉庫は火事で全焼している。ギブスはダッキーを伴いズロウ化学を訪れ、重役のラマに土壌汚染について追及する。ラマはイーライとピートに出資をして、トレーラーパークを購入させ、内々に事態を処理しようとしていたことを認める。しかし、直接的に住民を追い出すつもりはなく、十分な補償金を支給したという。ピートを尋問し、住民に支払われていない補償金について追及すると、ピートは自分がこの件をズロウ側と契約したと認める。しかし、直前になってイーライは取引をやめ、住人に警告すべきだと主張した。2人は争い、押したはずみでイーライはノーム人形の上に倒れ死亡してしまった。ピートは死体を隠しただけでなく、脅迫状も火炎瓶も自作自演だったと認める。ギブスはエスターに補償金の件を告げ、それで孫たちの将来を応援してほしいという。スローンはマクギーらにこの場で各人の誤解を解いて、和解するように勧める。ちなみに、ギブスとは何もないという。ジヴァの登場と退場は強烈な出来事でしたが、あまりの衝撃でみんなペースを乱されてしまった。「一体あれは何だったの?」という、後日談だったのかな。でも、何だか他人事みたいな印象です。ギブスから「象の絵」のクリスマスプレゼント、これは何か意味があるのでしょうか。シリーズの終わりを意識して、これからギブスとスローンをくっつけるのかな。トーレスの思い込みが瓢箪から駒、ということになるのかも知れないですが無理やりっぽい。ちなみに、ギブスは「部屋の中に象がいる」という言い回しを知らなかったのか?ノーム人形から放射性物質というのは、他のドラマでも見たような気がします。トレーラーハウスといっても、中は広くて立派な住まいでしたね。好きなところに移動して、気ままに暮らせそうですが、そういうわけにもいかないということだったのか。居心地のよいコミュニティが出来上がると、やっぱり離れがたいですよね。
January 24, 2020
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『光の中へ』一応、事情はわかりましたが、すっきりしない印象は否めないなあ。ジヴァて、こういうキャラクターだったっけ。ギブスとジヴァは、サハールを連れて近くの保安官事務所に飛び込み、尋問を続ける。ジヴァの興奮はまだ収まらない。ヴァンスは首都警察のブレイダノ署長に連絡するが、どの上院議員が狙われるのか絞り込めなければ、守りようがない。とりあえず、サハールが収容されていた情報をNSAに問い合わせるが、ビショップは独自に動いていた。サハールはジヴァを焦らして、取引を持ちかける。そこにビショップが現れ、質問したいことがたくさんあるという。ギブスたちを乗せたヘリがNCIS本部に戻ると、ジヴァはまた姿を消す。サハールはジヴァの兄が属していたハマスの一員ではなく、分派組織のリーダーだった。組織はすでに崩壊しており、財務省が資産を凍結した後、サハールは逮捕され捕虜収容所に入ったという。上院議員を狙う意図が判明しない中、上院議員集会で自爆テロの未遂があり、犯人は射殺されるという事件が起こる。ブレイダノ署長は、警戒していたところ不審なウェイターを追い、テロを阻止したという。ビショップはマクギーに、もうかつてのジヴァではないと告げる。その頃、ジヴァは一人ギブスの地下室を訪れていた。待ち構えていたのはダッキーで、本来はギブスが待っているはずだった。辛い状況にいるジヴァを気遣うダッキーだったが、ジヴァはトニーにはまだ知らせるべきではないという。自分の死を偽装した時、ジヴァはギブスにしかわからない痕跡を残していた。しかし、ギブスは自分を探しに来なかった。ジヴァは娘を取り戻すためには、何だってするという。サハールはのらりくらりと尋問をはぐらかすが、下院議員の式典でも自爆テロ未遂が起こった。DCでは、警戒して混乱が生じている。この事態に、愛国者法の「鉄の要塞」条項が発動されたが、ギブスは苛つきを隠せない。2人の容疑者を検視したジミーは、身元は不明ながらも、2人共白人至上主義者に関係していると指摘する。サハールと同じ側に立って活動するとは考えにくい。ジヴァが2人を知っているかも知れないとして、マクギーがダイナーでジヴァを待ち構えていた。ジヴァは見知らぬ顔だといい、サハールは組織の中核だったアリを殺したジヴァを恨んでの犯行だという。マクギーは今も自分たちは家族だと言って、ジヴァに一緒に捜査をするよう誘う。ジヴァは懐かしいNCIS本部に戻り、かつて自分が座っていた場所で思い出に浸る。ケイシーは未遂に終わった爆弾を分析して、そもそも起爆する前にプログラムが無効化されていたと指摘する。つまり、攻撃はハッタリだったわけで、そのプログラムを書いた人物を特定する。反政府組織を運営しているドワイトはFBIの監視対象で、サハールの口座と金の動きが確認された。ギブスはジヴァがオフィスに隠しマイクを仕掛けたのを見つける。トーレスとジヴァがドワイトの拠点の前で騒ぎを起こして、一味をおびき出し全員を逮捕する。ドワイトはサハールに利用されたと知り、自爆ベストを警察官に手渡したと自供する。ブレイダノ署長はすでに姿を消しており、ギブスはジヴァに隠しマイクを手渡し、去るつもりなのかと問う。ジヴァが死んだと思ったので探すことはしなかったというギブスに、ジヴァはかつてギブスとマクギーが誘拐され死んだと聞かされた時は、決して諦めずに探し回ったという。愛する家族のためなら当然だというジヴァは、激しい言葉でギブスを非難する。ブレイダノ署長が残していた携帯電話から、サハールとのつながりが確かになったが、ケイシーはなぜか、ブレイダノとダッキーが通話していたという。ダッキーはジヴァに自分の携帯を貸したことを認め、始めからサハールとジヴァが組んでいた疑いが出てきた。自爆テロ騒ぎは陽動作戦で、要は「鉄の要塞」条項が発動されるのが目的だったようだ。ジヴァの姿がまた消え、移送中のサハールも脱走した。ブレイダノが空港で逮捕されたため、ギブスが尋問する。それによると、サハールのターゲットはジヴァではなく、ジヴァは組織の再建を手伝う立場だったという。サハールがギブスの誘拐を計画したため、ジヴァはギブスに警告した。サハールは保安官事務所でジヴァと2人だけになった時、プランBに移行した。ブレイダノは凍結された口座情報が入ったUSBをダイナーでジヴァに手渡し、ジヴァはその後NCIS本部に戻って、ヴァンスのオフィスから凍結資産を海外口座に送金したのだった。サハールはアリを殺したジヴァを利用することで、自分の評価を高めかったらしい。ジヴァの行き先はダッキーの携帯電話から判明し、NCISは保安官事務所へ急行する。ジヴァはやるべきことはやったので、もうこれで終わりにして欲しいとサハールに告げるが、サハールは自分は決定する立場にないといって、ジヴァに銃を向けた。そこにギブスたちが到着し、ジヴァは送金した後、インターポールに事態を連絡したので、金をてにしようとすれば逮捕されるという。サハールは「プランC」を宣言すると、仲間に自分を撃たせ、部下たちはNCISに射殺された。ギブスはあえてダッキーの携帯電話でジヴァが手がかりを残していたのを理解したという。目的のためにはギブスらにも嘘をつかなければならなかったというジヴァは、行かなければならないという。ギブスはジヴァを探さなかったことを謝罪し、トニーから電話がかかってきた。トニーにはジヴァから知らせがあるだろうと伝えたが、ジヴァは「いずれ」と言って、去っていく。サハールが再建しようとした組織は、ジヴァの活躍で資産が手に入らないことになり、サハール自身も死亡したので、一件落着かと思われましたが、どうも背後には黒幕がいそうな感じ。それが何を企んでいるのかわからないが、ジヴァの命はまだ危険なのですよね?だから、タリやトニーにもまだ自分の生存を知らせることはできない。でも、ギブスには知ってほしかった。とても複雑で込み入った状況や感情があるようで、「どうしろっていうのよ」と言いたくなります。しかも、ジヴァをバックアップする組織(モサド?)とのつながりもまだあって、現役の工作員なのかな?ダッキーとの再会はさすがにぐっと来ましたが、マクギーとのぎこちない感じなど、やっぱり見ていてすっきりしなかったな。特に「ケイシーのラボ」というあたり、アビーの「ア」の字も出なかったのは納得できない。結局、ジヴァは過去のジヴァではない、ということに尽きるのかも知れません。ジヴァにボロクソに言われたギブスが「俺が間違っていた」というのが精一杯で、この先何か手を打つことがあるのかなあ。堂々と本部に姿を見せたのだから、ジヴァが生きているのは周知の事実となってしまったわけですが、トニーとタリはかえって危険になったのでは?
January 17, 2020
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『闇の中から』新シーズン、プレミア。愛されたキャラクターの復活に、素直に喜んで良いのかどうか正直私は微妙です。喜ぶべきなのでしょうけど、まあ、ストーリーの展開を見守ることにします。地下室に現れたジヴァは、危険が迫っているのですぐに隠れ家に行かなければならないと、ギブスを急かす。一体何があったのかと、尋ねるまもなく地下室に銃弾が打ち込まれ、ギブスとジヴァはかろうじて身を守る。マクギーたちに、ギブスの家で銃撃戦があったことが知らされ、現場に急ぐ。身元不明の男が死亡しており、ギブスは即席の爆弾を使ってその場をしのぎ、石炭シュートから姿を消したようだ。ビショップはシュートに落ちていた布切れを見て、ギブスは単独ではなかったという。下水道を逃げるギブスはジヴァに説明を求める。ジヴァはサハールという会ったこともない女に2人が狙われていると言い、チームの応援を求めようとするギブスを止める。トニーとタリの元に戻るために、サハールを殺さなければならないという。NCIS本部はギブスが行方不明になり騒ぎとなるが、ビショップは一人でジヴァの隠れオフィスに向かう。ビショップは大家のオデットを問い詰め、ジヴァが家族を守るために農場の爆破事件で死を偽装したことを認めさせる。ジヴァはトニーにも知らせず、身を潜めて自分の命を狙う黒幕を突き止めようとした。オデットはジヴァが生きていることは知られてはならないという。ジヴァは協力者を得て、サハールを突き止めた。身を隠すのをやめた時に、敵はギブスを狙い始めたという。サハールはタリの存在を知らない。古い仲間として協力を申し出るギブスをジヴァは頑なに拒む。ジヴァは情報提供者からの情報を得るために、バスに乗るという。マクギーはビショップの様子を不審に思い、後を追う。ビショップはついにジヴァが生きていていることを明かし、マクギーは秘密にされたことを憤る。ヴァンス局長はギブスの捜索の状況をマクギーたちに問いただすが、ジヴァのことは内密にされ、トーレスは2人の様子から秘密を聞き出してしまう。結果的にジミーもそのことを知ることとなり、一人蚊帳の外となったケーシーは困惑する。地下室で死んでいた男は身元不明で、爆発の衝撃で階段から落ちて頭を打ったという。ギブスはジヴァが薬を飲んでいることに気づく。ジヴァは不安障害を抱え、治療のために薬を飲んでいたが、サハールを捕らえるためには感覚が鈍るので薬を飲めないという。バスの席に隠されたSDカードは、たった今降りた男が奪っていった。ジヴァは男を追い、ギブスは男を撃ち殺す。すでにSDカードから暗号化されたファイルが送られており、ギブスはマクギーにファイルを送って解読させるという。ビショップはNSAの友人から、サハールという女の名前を特定する。ジミーはギブスが射殺した男を調べ、最初の男と同じようにトコジラミが見つける。SDカードにはDCのロジャーという人物の住所があった。ギブスからの指示は待機せよだが、マクギーらは現地に向かう。ギブスとジヴァはロジャーに会い、サハールの居場所を聞き出そうとする。サハールは偽名のようだが、ロジャーは答えをはぐらかす。その時、外部から銃撃がありギブスとジヴァは辛うじて逃げ出す。現地に追いついたマクギーは、ジヴァの表情を読んで後を追わないことにする。ケーシーはトコジラミから何ヶ月も前に刺した別人の血液を検出する。それこそがロジャーで、5ヶ月前に火事で死亡していた。結果的にヴァンスもジヴァのことを知ってしまい、今すぐギブスらを追えと命令する。マクギーはジヴァの意図を尊重すると言い張る。ジヴァは仲間に応援を要請し、ここでサハールを殺すという。オデットが武器を持って現れるが、ギブスは法を犯して殺すことはやめろと説得する。ジヴァはギブスが自分の死を疑わずに、探しにも来なかったと非難する。隠れ家で警備を倒し、サハールを捕らえたギブスにジヴァの心が揺れる。サハールは自分を殺せば、今日上院議員が死ぬと言う。To be continued...何だか、見ていて辛いですね。ジヴァが去って6年、衝撃のニュースでトニーが去って4年。ということは、4年間ジヴァは潜伏していたわけですね。心を病み、実の娘にも死んだということになり、事実を知ればトニーは二重三重に苦しむことになりそうとか、考えると辛いですが、もし、もし家族が再会すれば時が癒やすかな。そういうこと(本当のハッピーエンド)になるのかどうか、本国でも放送中ですから、関心を持って見守りたいと思います。懐かしの言葉間違いは「取らぬ狸の…」でしたが、英語では「孵化する前にひよこを数えるな」ということで、ジヴァはひよこがクロコダイルになっていた。ジヴァらしさを感じたのはそれくらいかな。自分を見失いかけているジヴァを救えるのは、ギブスでしょうし、次のターゲットがあるため、しばらくはトニーには知らせないでというのでしょうね。オフィスの大家さんがモサド?のシンパだったとか、考えてみたら当然か。後から加わったメンバーとオリジナルのメンバーの絡み方に温度差があるのは仕方ないとして(アリを暗殺したこととか、遥か彼方のこと)、去ったアビーやダッキーのリアクションも見てみたいものです。
January 10, 2020
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シーズンフィナーレ。わぁ!なのか、え~?なのか、何と言ってよいのかわかりませんが、「制作側はやってくれたな」という感想が残りました。ただ、やはり目新しさはないですね。ギブスが病院に駆けつけると、フォーネルの娘エミリーが緊急入院していた。大学のパーティでオピオイド系薬物の過剰摂取で倒れ、危険な状態だという。娘が薬物依存のはずがないというフォーネルの動揺は隠せない。ビショップらが大学で話を聞くと、最近同じ方な事件が多発しており、飲み物に薬物を入れられたという。管轄権の問題でNCISは大学警察に捜査を任せることにするが、自宅に戻ったギブスの前に、エミリーの母親で、殺されたギブスの元妻ダイアンが姿を見せる。これは現実なのか、夢なのかというギブスに、ダイアンは早くエミリーに薬を盛った犯人を捕まえるようにいう。身内が関係するからといって、捜査に私情を絡ませることはできないというギブスに、ダイアンはルール10のことなど関係ない、何を恐れて逃げ回っているのかと叱咤激励する。翌日、ヴァンスに捜査をしたいと直訴し、ダッキーの応援も得て正式にNCISが捜査することになった。エミリーが意識を取り戻し、元気になったため、フォーネルは大学にはびこるドラッグを撲滅させるべきだという。エミリーを病院に運び込んだ大学生2人組をNCISに呼び話を聞くと、背の高い鼻ピアスの男がディーラーらしいというが、何か隠しているのか態度が曖昧だ。一人は現場で錠剤を見つけたという。ケイシーはエミリーから検出された成分と錠剤の成分が一致するというが、これは偽造薬だという。フォーネルは退院したエミリーのために身を護る方法などを伝授して、あれこれ気を回す。フォーネルの自宅でも、ダイアンが現れ、まだ犯人が捕まっていないという。チームに任せているというギブスに、ダイアンは自分の娘のときのように、私の娘のかたきを討つ気持ちはないのかと問う。フォーネルはギブスの様子がおかしいと気づく。大学で、エミリーのと同じドラッグをもっていた男が捕まった。NCISには「ラルフィー教授」から薬を手に入れたという。ラルフィーの自宅に踏み込むと、鼻ピアスのラルフィーは自ら注射針を刺したまま死亡していた。さらに、バスルームにはハイになったエミリーがいて、一同は驚く。エミリーは荷物を取りに来たら、ラルフィーから楽しんで行けと言われたと弁明する。そこにフォーネルが現れ、娘がドラッグを常用していたことを知り、治療を受けるべきだと親子はぶつかり合う。パーマーはラルフィーの様子を見て、ラルフィーが殺害されていると見られ、この現場は偽装されているという。そこに、今朝話をきいた2人組スペンサーとアレクシスが現れ、スペンサーはここが自分の家だという。ギブスはエレベーターの中でもダイアンから、エミリーがこうなったのもギブスのせいだと責められる。フォーネルがFBIを去ったのも、ギブスが証言したからだ。フォーネルはどん底を味わい、エミリーは辛い時を過ごした。ラルフィーはエミリーと同じ大学を中退し、製薬会社に入社していた。ラルフィーを殺した犯人は、ドラッグの供給源と関係があると考えられる。スペンサーはたまたまネットで同居人を探していたところ、ラルフィーが応募してきたという。実は安易に薬を処方する医者をエミリー自身がラルフィーに紹介したという。フォーネルはエミリーのカルテを盗み見て、足専門医のバーマンを直接訪ねる。娘を薬漬けにしたのはお前かととバーマンを責め立てるが、バーマンは否定し、処方したのは全て合法だったと答える。フォーネルはエミリーからセラピーなどことごとく拒否されて、ギブスに助けてくれと泣きつく。エミリーは授業にも出ず、大学新聞の仕事も嘘をついていたようだ。フォーネルはギブスがダイアンと話せるなら、どうすればよいかダイアンに聞いてほしいという。マクギーとケイシーは、ラルフィーが病院から処方箋を盗んでいたことを突き止め、片棒をかつぐ薬剤師が大量に薬を売ったという。ラルフィーに刺さっていた注射針から、エミリーが担ぎ込まれた病院の薬剤師のDNAが検出され、NCISが取り調べる。薬剤師は捜査の手が及んだので、ラルフィーに警告のために訪れたが、予想外のことが起こったという。しかし、エミリーが過剰摂取したのは偽造薬で、それはどこから手に入れたのだろう。薬剤師は誰から入手したかは殺されるので言えないと答える。エミリーとフォーネルはやっと仲直りする。ギブスの地下室にダイアンが現れ、なぜ今回は事件から距離を取ろうとしたのかと尋ねる。ルール10を口にしたギブスに、ダイアンは妻子を殺されて以来、感情を持つのを恐れているのではないかと言い、ルールを作って職場でさえ壁を作っているが、今はその壁が崩れ始めているという。私が見えるのもそのせいだが、ダイアンはギブスを巡る人々は心の中にいて、何も一人で戦うことはないのだといって、去っていく。ダイアンが消えたと思った間もなく、地下室にジヴァが現れた。危険が差し迫っているという。最後のは置いておいて、死んだ人が出てくるのはかつてフランクスの例もありますし、もしかしてギブスには幻覚を見る症状があるのかしらと思ってしまいます。BONESでいうと、ブースが脳腫瘍だったみたいなことがあったりして。もしそうなら、捜査官をするどころじゃありませんが、苦し紛れに解釈すると過去に押し留めた感情が溢れ出てきて、ギブスの罪悪感が雪崩を打って押し寄せたということでしょうか。何でもかんでも、全部ギブスのせいというのはちょっと自意識が過剰だと思いますよ。ギブスがいなくなっても、日は昇ります。ダイアンはギブスの頭の中の自己の投影と考えられますが、エミリーやフォーネルまで見えてきたとすると、ダイアンは成仏していないのかもしれません。(笑)「私達はいつもあなたの心の中にいる」ということなので、亡き妻、娘も出てくることができるということですよね。その延長で、ジヴァが現れたとなると、やっぱり幻想かなとも取れます。罪悪感の具現化?今シーズンの展開で、やっぱりジヴァは生きていたのかもしれないと思えますが、それは来シーズンに持ち越されました。ギブスがカナダから入ってくる偽造薬(合成麻薬?)を調べていたことも、持ち越すのでしょうね。ちなみに、サプライズ出演は私としては珍しくネタバレで知ってしまいました。タイトルが「娘たち」になっているのが意味ありげですね。エミリーとジヴァ?スローンの娘も関係している?
July 5, 2019
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『英雄の最期』うーん、なんだか納得しないうちに、話がまとまってしまって、一挙にフィナーレへの盛り上げへ突入。今回はゲストに助けられたなと思いました。リック・ウィルソン一等軍曹が胸を2発撃たれ、橋の上から落ち、フェンスに突き刺さってしまう。橋の上には自動車のスリップ痕があり、ウィルソンは除隊間際だったという。ウィルソンの自宅に向かうと、家の中はひどく荒らされおり、身を隠していたウィルソンの妻が出てくる。自分は実家から戻ってきたところで、強盗が入ったのかと思ったが、盗まれるようなものがあるとも思えない。夫が殺されたと聞くと、妻は特に敵がいるとも思われず、仕事のことは何も離さない無口な人だったと語る。実はウィルソン軍曹はタリバンのテロリスト、ザキールを逮捕した「ザキール5」という部隊のメンバーで、隊は襲撃作戦で大きな成果を挙げた裏で、仲間を失っていた。その際、チームは人質の救出とアメリカ軍から盗まれた3000万ドルも回収していた。ギブスは捜査の途中で急に現場を立ち去ってしまい、チームはギブスの最近の様子から、メキシコのカルテルのメンバーを殺したことが明るみに出たのと、関係あるのではないかといぶかる。本部に戻ったギブスはパーマーやケイシーにも食って掛かるような態度に出る。ウィルソンが最後に通話した相手は、ザキール5の生き残りメンバー、マッカーシーで、こちらから連絡が取れないので、チームはマッカーシーの自宅に向かう。マッカーシーの姿はなく、ベッドに血痕が見つかった。やはり襲撃作戦に対する報復が行われ、マッカーシーも殺されたのか。突然、ギブスは何も言わず現場を立ち去り、その後連絡が取れなくなってしまう。サキール5のもうひとりの生き残りをマクギーらが探す。カルファ2等軍曹は先月、ウィルソンと電話で話をしたと答える。生き残った3人は、毎年襲撃作戦の日に亡くなった仲間を追悼するために集まっていた。ウィルソンの妻はザキール5のメンバーとは会ったことがないという。ただ、夫が電話で言い争っていたのは聞いたという。ケイシーがマッカーシーの家の血痕を調べ、ウィルソンのものと一致したという。つまり、ウィルソンを殺したのはマッカーシーだったのか。ギブスは職場を抜け出して、かつてセラピーを受けたドクター・コンファロンをバーに呼び出し、悩みを打ち明け始める。ギブスは過去に、妻子を殺した男を殺してかたきを討った。その事を部下に話すことになり、ギブスは責任をとってこなかったことが今になって問題に感じるという。殺したこと自体に罪悪感はない、やるべきことをやったまでだ。それなら、なぜ急に自首する気になったりしたのか。ギブスはビショップにいわれて、ルール10を燃やしたと明かす。コンファロンは、仕事に私情を挟むなというルール10があったからこそ、ギブスは感情を押し殺して表に出さずにいられたのではないかと問う。なのに、ルール10がなくなると、一体どういうことになるのか。これまで隠し続けた感情がギブスを押しつぶしそうになり、今恐れているのは引退の2文字。ギブスはかつて引退を考えたことがあったが、自分から仕事を失うことになれば、自分が自分でなくなると思い中止したという。チームには恩がある。ヴァンス局長はザキール作戦の当時の指揮官と話し、マッカーシーがやや衝動的で危険だったという。ダッキーはザキールの資料を見直して、ザキールの隠し金は3300万ドルだったという記述を見つける。手配中のマッカーシーがウィルソンと同じように胸に弾を2発受け死亡しているのが見つかった。次はカルファが危ないということで、一旦帰宅させたのを再び身柄を確保する。カルファはマクギーの強い取り調べに、3000万ドルとは別に、300万ドルを隊が着服していたのではないかと追及されだんまりを決め込む。ウィルソンの妻を自宅に送っていったトーレスは、別の女が家の中に入ろうとしているのを発見し、後を追う。女性はロリ・ウィルソンと言い、こちらが本物のウィルソンの妻だった。盗まれたのは、ウィルソンがドバイで購入したヴィクトリアブローチで、カルファはこのことをマッカーシーが誰かに話したかも知れないという。トーレスは偽のウィルソンの妻がブローチをずっと身につけていたことを思い出す。すでにネットオークションに盗まれたブローチが280万ドルで売りに出されていた。姿を消した偽のウィルソンの妻は指紋からロシアン人の元スパイ、インガ・ペトロワと分かる。インガは国際手配の詐欺師で、今夜コスタリカに発つことが解った。すぐに空港に向かったNCISは高跳びしようとしているインガを逮捕する。マッカーシーは除隊でブローチを換金しようとしていたが、待ちきれなかったという。ギブスはコンファロンとのセラピーを終え、自首も引退もしないのなら、これからもずっとチームを見も守り続けるという。本部にもどったギブスに、チームはよそよそしい。すっかり機嫌が良くなったギブスだったが、ヴァンスは緊急事態を告げる。フォーネルが病院で待っているという。最後の最後になって、フォーネルが出てくるのは置いておいて。激しく動揺し、ギブスらしさを失っているギブスを見るのは辛いところがあります。ここまで情けないギブスを見るのは初めてかも。ある意味老いを感じたなあ。まあ、ギブスも人間なので悩むことはあるかもしれないが、そのきかっけが過去の報復を部下に知られ、けじめをつけるべきと考えたわけですね。妻と娘の敵を討つことについて、当然のことをしたまでだと思い、コンファロンも立派な理由になるという。この辺がついていけなくて、ちょっと唸ってしまう。まあ、セラピストなので善悪の判断はしないでしょうけど。やっぱりギブスは正義のヒーローなので、その役割を自ら放棄することはない、ということでギブスはすっかり元のペースを取り戻した。部下側とすれば、結局何も話してもらえないので不満は続き、トーレスのように個人的なことに不込まず、仕事だけできればよいというのが正解かも。ところで、同じ時間にコンファロンとセラピーを行っていたスローンですが、娘に受け入れられない悩みを相談し、「本当に相談したい人」がいるという。つまりそれは、娘の父親?結婚できない関係だったから、相手に知らせず子供を産んだということでしょうか。その相手がまさかギブスだったら、私はひっくり返ってしまいます。
June 29, 2019
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『私刑執行人』2話続きの後編、開けてびっくりこんな展開になるとは。それにしても、「何で今頃」と思いましたね。この後の含みがあるのだろうか。ギブスの自宅でマロリーはクラークに銃を向けられ、正当防衛で撃ったという。ヴァンスと2人きりになると、マロリーは任務が終わって評価が下がり、なんとかしたいと思ってクラークを尾行していたと答える。マロリーはヴァンスへの気持ちは本当だったというが、ヴァンスはCIAの捜査に任せることにする。アイスクリーム・キラーのクラムを殺した廷吏のマッキニーは口を閉ざしており、ギブスは上司であるディーキン判事に話を聞くように命じる。NCISに国防長官クロフォードが現れ、誰かがクロフォードの海外口座にアクセスしているので調べてほしいと告げる。例の口座は国防案件の秘密口座を作ったものの、その後忘れ去られた存在になっていた。しかし、誰かがその金を使ったようだ。ディーキン判事はプライベートでボーリング場を経営していた。マッキニーが殺し屋だったことをどう思うかと尋ねると、司法のシステムをくぐり抜けたケースがあることは認めるが、だからといって私刑を行うことを認めるわけではないという。国防長官の口座を調べたケイシーとマクギーは、3年間で6件の送金があるのを見つける。やはり、手続きのミスで6件の殺人事件の裁判が棄却になっていた。さらに、その容疑者は何者かに殺されているという。NCISは全国的に私刑執行組織があるのではないかと考え、クロフォードの口座の管理者を探すことにする。ギブスはダイナーに立ち寄った後、何ものかに狙撃される。車の中には、かつてギブスの妻子を殺したヘルナンデスの写真があった。ギブスはヘルナンデスを殺しかたきを討っている。ギブスはNCISチームと連絡を絶ち、車に撃ち込まれた弾を取り出す。ギブスの立ち寄り先のダイナーを訪れたビショップは、昨夜銃撃戦がありギブスが姿を消したことを知る。なぜギブスはチームに背を向けて活動しているのか、一同が疑問をぶつけ合っている時、ギブスが現れる。ギブスは何があったのか明らかにせず、そこにダッキーが6件の私刑殺人事件を調べて共通点を見つけたという。それぞれ4つの州で起きた事件の担当判事は、いずれもディーキン判事の助手だった。つまり、黒幕はディーキン判事で裁判で有罪にできなかった被告を殺し屋を雇って殺させたのか。ギブスもまた私刑の対象になったのだろうか。ギブスは単独でディーキン判事を訪ね、ヘルナンデスの写真を見せる。ディーキン判事は何のことかわからないととぼけるが、ギブスは俺を殺したいのなら男らしく自分で手を下せば良いと迫る。なぜ、何年も前のことを持ち出して私的に俺を殺そうとするのか。判事はギブスも同じことをしていると言い、手を組まないかと誘う。ギブスはノーとはねのける。トーレスはギブスがボーリング場から出てくるのを目撃し、チームに報告する。マクギーはギブスに隠していることがあるのではないかと詰め寄る。ギブスはチームの前で、ヘルナンデスを殺したことを告白した上で、チームを拒絶する。ケイシーは長官を調べ、マロリーと何度も連絡を取り合っていたことを掴む。長官によるとマロリーは窮地を挽回するために、クラークの動きを探っていたという。長官が口座の記録を渡すと、マロリーは姿を消した。ギブスはヘルナンデスの写真もケイシーに調べさせ、そこから部分指紋を採取する。一致したのはCIA局員のマロリーで、マロリーがギブスを狙撃したことが想定されるという。しかし、スパイとして実績のあるマロリーがギブスを仕留め損なうはずがない。全国手配されたマロリーの携帯がオンになり、ギブスの行きつけのダイナーにいることがわかる。NCISはマロリーを逮捕するが、マロリーは元々出頭するはずだったという。ヴァンスは自らマロリーを取り調べ、マロリーはわざとギブスの狙いを外したことを認める。マロリーがディーキン判事に雇われたことから、ギブスは再びディーキンに向き合う。銃を手渡しこれで俺を撃てというと、ディーキンが拒否したため、ギブスはディーキンを逮捕する。クロフォード長官はNCISが事件を解決したことを評価し、マロリーの司法取引は成立した。ディーキンの部下だった4人の判事も逮捕され、裁判が行われることになった。チームはギブスの過去が裁判で触れられるのかどうか気にする。判事がミストライアルになった案件で、殺し屋を雇って容疑者を殺しているなんて「ブラックリスト」かと思いました。NCISらしくないわ~雇われるほうもそこまでリスクを犯す価値がどれほどあるのだろうか。今シーズン、ヴァンスにつきまとったCIAのスパイのストーリー、マロリーとヴァンスの関係が任務以上の深みにハマってしまたというのがやっぱり違和感あるなあ。ヴァンスは弱みに付け込まれたわけですが、身元がばれたマロリーが何を言ったって信じることはできませんよ。その上、この人はCIAを裏切って殺し屋まで引き受けたわけですよね。結局はお金で動く人?今回裁くのがヴァンスの罪だったら、マロリーが葛藤する意味があったと思いますが。殺し屋なのに勝手に狙いを外したり、キャラがバラバラだ。ところで、ギブスがメキシコカルテルのヘルナンデスを暗殺した件は、アビーがレポートにして裁判の資料になりそうになったけれど、結局闇に葬られたのでしたっけ?なぜディーキン判事がそのことを知っていたのか、気になります。あの時もギブスは罪を償う気持ちはなかったと思いますし、この件はシリーズの汚点みたいになっていて、今回もギブスは開き直った感じ。殺したかったらお前自身が銃を取れということは、汚れ仕事を他人にやらせるなということかな。俺はやったぞ、どうだ、というように見えました。多分、判事らは殺人の共犯として同じくらい重い罪になると思うのですが。さてこれで晴れて完全にお蔵入りするのか、やはり最後までギブスの傷として残るのか、どうなのでしょうね。ミッチ・ピレッギはさすが、悪者ではありませんでした。(笑)
June 22, 2019
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『正義の天秤』原題を見れば、これが2話続きのエピソードだと分かるわけですね。シーズンフィナーレまであとわずか、本国の放送とそれほど違わないペースでの放送は本当にありがたいことです。ケイシーが未解決事件のデータ化を行った中に、30年前の毒入りアイスバー事件の犯人と一致するDNAが見つかり、NCISが立件に持ち込んだ。当時、10代のトニー・ラーソンは住宅街に売りに来たアイストラックからアイスバーを買い、食べて死亡した。他にも5人の子供が重体になり、国内で毒入りアイスバー・パニックが起こった。販売されたアイスバーの包み紙の中から毛髪が見つかったが、当時はDNAのデータ化はなされなかった。犯人が見つからない中で、2年前に逮捕されたスチュアート・クラムのDNAがヒットし、逮捕されることになった。トミーの父親カイルは裁判を傍聴し、弁護側の態度に腹を立てて騒ぎ、法廷から追い出されてしまう。ギブスは必ずクラムに裁きを受けさせるとなだめる。マクギーは休みを取り、転職を希望しているITのスプレンディフィダ社の見学に出かける。スプレンディフィダ社では、当局から年に6万件のデータ要求に応じているという。クラムはNCISでの尋問で、証拠を突きつけられて自白した。妻に逃げられ、世間を恨んだクラムは職場から殺鼠剤を盗んで無差別に人々を傷つけたのだった。ところが、急に状況が変わり、DNAの証拠は排除されることになってしまう。2年前の強盗容疑の逮捕でクラムは起訴されず、地元警察が消却するはずのDNAサンプルがそのままになっていたため、今回の事件でそれを使うことはできないという。ディーキン判事はやむなく審理無効を認める。ギブスは一から捜査をやり直すというが、カイルはショックを受け、クラムに思い知らせてやるという。NCISは手続きの不備で審理無効になった過去のケースを調べ、今後のヒントがないかどうか探す。CIAのクラークが2億5000万ドルの隠し口座の捜査について、ヴァンスに進捗状況を尋ねる。ヴァンスはスパイが裏口から口座について探っていると答える。自由の身になった夜、クラムが公園に止めた車の中で死亡しているのが見つかる。車内に鎮痛剤のオキシコドンがあり、過剰摂取の可能性がある。しかし、パーマーは遺体を見て殺人だという。今度こそ、DNAはアイスバー殺人の犯人と一致したが、殺害容疑はクラムを脅したカイルに向けられた。カイルは息子を奪われて以来、生活が荒れ酒浸りとなっていた。自宅にはオキシコドンが見つかるが、カイルは殺していないという。唯一のアリバイは、トミーの妹ジェンと電話で話し合っていたことで、ジェンもそれを認める。ジェンは兄の件があり、公選弁護人となっていた。母親の葬式以来10年ぶりにカイルと話したが、その電話で父は心を鎮めていったという。マクギーはスプレンディフィダのサーバー室に侵入し、国防長官の秘密口座の情報を盗み見る。それによると、昨夜300万ドルが口座から出金された後、口座そのものが解約されているという。2億5000億ドル近くの金は姿を消し、送金先もわからない。その時マクギーは勝手にデータを閲覧したことを会社側に見つかり、身柄を拘束されてしまう。ケイシーはクラムのPCのバックアップがスプレンディフィダにあると言い、ディーキン判事が急遽令状を発行して、データの提供を受ける。そのかわり、マクギーの転職の望みは断たれてしまう。入手したデータの中に、身の回りの製品に仕込まれた「メアリー・ベス」という情報収集機器からのデータがクラウドにアップされていた。それによると、クラムの家を覗き込む廷吏のマッキニーの姿が映っていた。マッキニーは300万ドルを口座に振り込まれ、ドイツに向かう直前だった。どうやら、マッキニーは雇われてクラムを殺し、報酬として300万ドルを受け取ったと見られる。マッキニーは日々、正義が行われない法廷にいて、クラムの正義の天秤に手を添えたと認める。しかし、マッキニーの金は国防長官の隠し口座から支払われていることがわかり、ギブスとヴァンスはクラークをギブスの自宅に呼びつける。2人が到着すると、クラークは銃弾に倒れ、傍らにヴァンスをスパイしていたマロリーが立っていた。to be continued...逮捕されたけれど、間違いだったと警察が認めて謝罪したというだけで、その証拠を使ってよいのかと疑問を持つはずなのですけどね。今回は真犯人でしたが、これが別のことで悪用されると怖いですね。そして、IT関係のデータを扱う会社は政府の要求で令状があればデータを捜査機関に渡すし、また身の回りの「メアリー・ベス」機器は勝手にデータを収集してクラウドに集めているというわけで、データを巡るテーマだったようです。それにしても、マクギーの転職は本気だったのですね。ギブスには報告していたようですが、今回の行動で転職の話もパーになり、おそらくその会社に出禁になったのでしょう。来シーズンも上級捜査官決定で良かったですね。今シーズン引っ張ったCIAのスパイ話は、意外な形で浮かび上がってきましたね。カイルの元妻が夫婦仲が悪くなって、海軍将校に走った、というところで、それってクロフォード長官のことではないかと思いました。でなければ、ちまたの裁判で正義が行われないからといって、いちいち隠し口座の金を使うかなあ。クラークはかなり怪しい人でしたが、殺されてしまったので黒幕ではないようだ。マロリーは仕事をしただけで、ヴァンスに悪い気持ちはなかったようだ。ヴァンスもマロリーとの楽しい時間を忘れ去ることに、まだ未練があるようだ。ということになると、うーん、またお付き合い復活?クラム役の人、いかにも悪役ぽい役者さんで良い味を出していましたね。
June 14, 2019
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『後悔』911の出来事を決して忘れてはいけない、というテーマかなと思ったら、ちょっと違いましたね。それよりも昔のパソコンを懐かしがるなんて、やはり大惨事も過去のことになってしまったのか。全てはギブスがもう崩壊寸前ということを言いたかったのでしょうが、でも強引な展開でしたね。アーリントンの住宅建設地で海兵の制服を着た女性の白骨死体が見つかる。その場所は20年間空き地になっていて、胸のリボンを見たギブスは18年前のものだという。パーマーは、争って肋骨を骨折し、後頭部を殴られたのが致命傷だという。身元を示すものは見つかっていなかったが、歯の記録から被害者はエレン・ウォレス少佐と判明する。エレンは国防総省で広報部に勤務しており、2001年の同時多発テロで、テロの被害にあったと見られていたが、遺体は発見されていないという。エレンの父親はベトナムやイラクで指揮を執ったウォレス大将だった。ギブスは苛立ちを見せ、マクギーたちに事件の捜査を急ぐよう声を荒げる。エレンの元部下によると、テロの前夜9月10日の夜に、共にジョージタウンで行われた行事に参加したが、自分は8時半頃にオフィスに戻ったという。当時、エレンは元婚約者と複雑な関係だったらしい。翌日、偶然道路が渋滞していたために自分はテロに遭遇しなかったが、毎朝7時半に出勤するエレンの車が駐車場にあったことから、エレンは建物の中にいたはずだという。ウォレス大将は引退後、今も士官学校で教鞭をとっており、ギブスが告知に向かう。ウォレス大将は9月10日の23時ころ、娘のオフィスの前を通った時に「話がある」と声をかけられたという。しかし、自分の都合を優先して後回しにしてしまい、今も後悔しているという。エレンの遺品をチェックしていたビショップらは、元婚約者がギブスだったと知って驚く。さすがにマクギーもエレンの存在についてこれまで知らず、ギブスの方からエレンとの関わりについて話すよう促すが、ギブスは何も言おうとしない。しかし、軍服に付着していた血液がギブスのものだと判明して、ついにギブスは取調室に座らされる事になった。スローンがエレンとの関係について質問すると、複雑な関係だが事件とは無関係だという。血液については、ギブスの家の地下室で手に怪我をしたギブスの血が軍服に着いたという。2人が最後に連絡を取り合ったのはテロ事件の2ヶ月前で、ギブスは途中で席を立ってしまう。マクギーはギブスが9月10日の夜、エレンと通話していた事実を突きつけ、ギブスに捜査から外れるように言う。NCISは、911のテロ前後の国防総省の記録をサイバー部門に発掘するよう依頼する。それによると、エレンは前日の9月10日の22時に建物に入ったあと、翌朝まで出た記録がない。つまり、攻撃時には国防総省の内部にいたことになる。犯人はエレンを殺して、攻撃後に遺体を運び出したのか。マクギーはギブスのアリバイが証明されたとして、自宅に戻ったギブスを訪ねる。最後の電話について、ギブスは自宅にいたのだが出なかったのだという。エレンは何かを相談したいような雰囲気だったが、ギブスは自分から別れを決めて電話に出ず、折返しもしなかった。ギブスはエレンを救うこともできたのにと、後悔を口にする。エレンのPCには、ある特定の人と会うためのメールアドレスが残されていた。その相手はジャーナリストで、1998年のコソボ攻撃の時にアメリカ軍が市民を殺したという噂を検証しようとしており、エレンと協力していたという。実はそれを目撃した海兵が姿を消したという話があり、その時の軍を率いていたのはウォレス大将だった。エレンは父を戦争犯罪人として追及していたのか。再びウォレス大将と面会したギブスは、なぜエレンから去ったのかと聞かれ、愛していたから逃げ出したと答える。コソボでの目撃者の件については、ウォレス大将自身が信頼できる娘に調査を依頼したと言い、危険だと解っていたら頼まなかったという。9月10日から11日にかけて建物の中にいた職員をチェックしていたトーレスは、士官学校の校長でウォレス大将の部下だったダニエル・ケント准将の名を見つける。ケント准将は当時、遺体発見現場の近くに住んでおり、エレンの調査対象の人物だった。取調室でケント准将は自分が犯人だという証拠はないと居直るが、ギブスの圧に負けて自白した。エレンの葬儀が執り行われ、ギブスは静かに見守る。彼女のために取った行動が、結局悲しい死につながったことをギブスは後悔しているという。CSI:NYでも取り上げられていましたが、多くの911の犠牲者の身元を特定するために、現場で回収された遺骨や灰を何年もかけて調べていると聞いていました。国防総省での被害者もそういうことにはならなかったのかなあ。さすがに何が何でも遺体は見つけるだろうと思いますが。このシリーズが始まったのは911の後で、その前にギブスが婚約していたのは初出ですね。さすがに懲りて5度目の結婚にはならなかったのか。エレンとの別れ方が悲しすぎるので、他の交際相手との関係も違って見えてきます。赤毛の4人の妻との結婚離婚はニヤリとさせられるネタで、シリーズが始まってからもギブスの女性との話は賑やかだった。(おさらい、1人目シャノン、2人目ダイアン、3人目レベッカ、4人目ステファニー)フォーネルとダイアンを挟んだ関係は面白かったし、女性と一緒のギブスには潤いがあった。(笑)今はそういう話題もなくて、ひたすらギブスは孤独です。マクギーにも心を閉ざしてしまい、捜査だけ見てチームに背を向けた頑固じいさんみたい。過去シーンのクルーカットは懐かしかったです。コミコンの話題にトーレスが全く反応しないのも予想通りで、「ジョージ・ルーカス」を知らないなんて逆に新しいのか?ちょっと「マーベル」に対抗しているような感じ、みんな夏休みを取ってコミコンに行くのでしょうね。
June 7, 2019
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『怒れる白鳥』オープニングは医療ドラマかと思うほどで、珍しいなと思いました。展開も意外な事実が出てきて興味深かったです。タイトルは多年生の植物ということで、枯れた鉢植えを意味しているのでしょう。海軍病院のロビーで銃の乱射事件が発生し、死傷者が出た。犯人は戦闘服を身に着け、黒いカバンを持っており歩いて逃亡したが、顔を見た目撃者はまだ見つかっていない。たまたま居合わせた非番の警官が犯人を撃ち、現場で犯人のものと思われる血痕を採取する。ギブスらが現場で対応していると、スローンが現れ、死傷者のリストを確認したいという。一読した後、スローンは自分はこの件に関われないと言って現場を立ち去る。ギブスは現場にいた人々の事情聴取を急がせる。トーレスは事件の状況に怒りを募らせる。死亡したのは入院患者の担当をしていたサンチェス兵曹長で、応戦した警官のモーズビーは自ら被弾して手術中だ。犯人が入り口からではなく、エレベーターから降りてきたという証言があり、病院内の監視カメラを確認すると、3階のエレベーター前で犯人が看護師から話しかけられているのが映っていた。話しかけたのは民間人の看護師フェイス・トリヴァーで、事件が起きた時、心臓手術に立ち会っており避難しなかったという。ギブスはスローンが被害者にこだわった理由を、フェイスだと気づく。フェイスはスローンの娘で、出産した日にスローンはフェイスを手放していた。フェイスが犯人の顔を覚えている可能性があるので、NCISで聴取することになったが、スローンは聴取に同席するべきか動揺する。フェイスは自分の存在を知らないはずなので、ギブスは同席を許可する。ケイシーが血痕を調べたところ、犯人は軍人ではなかった。フェイスは犯人が休憩室から出てきて、迷っているようなので声をかけたという。事件にショックを受けて、顔をはっきり覚えていないというが、ギブスは似顔絵を作るのに協力を求める。似顔絵から、顔認証で犯人は18歳のエヴァン・サイクスと判明する。NCISがエヴァンの自宅に突入すると、エヴァンの姿はなかったが、血痕が残り撃たれた肩から自分で弾を取り出したことがわかった。その後、クローゼットからライフルの弾を持ち出したらしく、この先まだ計画があるものと見られる。エヴァンのPCはハードドライブの内容を消去されていたが、ウィルスに感染しており、ファイルを延々とプリントアウトしていたようだ。エヴァンは全体の10%で印刷を止めたらしく、マクギーはこれから何か探り出せるのではないかという。最後のページに表のタイトルがあり、そこには病院と「アイスステーション」、「ウィローデン」という名前があった。それぞれ、近隣のスケート場と小学校で、ギブスは緊急避難の手配を要請する。エヴァンの自宅に父親ノアが戻ってきて、NCISに身柄を拘束された。ノアはエヴァンが事件の犯人だということに、ショックを受ける。エヴァンにはクリストファーという兄がいて、6年前に飲酒運転で交通事故を起こし、4人家族を死なせていた。兄が刑務所に入り、それを機にエヴァンは変わってしまったという。今回海軍病院を狙ったのはクリストファーが海兵だったからではないかというノアに、トーレスはその恨みを全く関係のない人々に向けるのは理解できないと声を荒げる。エヴァンの次のターゲットについて、ノアはわからないと答える。モーズビーの手術が終わり話を聞くことになった。反射的に撃ったが、犯人の顔ははっきり覚えておらず、エヴァンの名前にも心当たりがないという。そもそも病院に立ち寄ったのは、看護師として働いている妻にパンケーキを届けるためだったという。スケート場でエヴァンの姿を確認したという連絡が入り、ギブスらが急行するが、別人だった。未だ、エヴァンの行方はわからない。スローンは自宅の警護を拒んだフェイスの様子を家の前で見守る。しかし、フェイスはスローンに気づき、そもそもスローンの事を知っているという。何年か前にオンラインで見つけ、出産の日に養母に自分を渡し二度と会わないと約束したのになぜ今になって現れたのかと問う。スローンはフェイスを養子に出す代わりに、人生の成功を手に入れたではないか。フェイスはスローンに立ち去るようにいう。ギブスはモーズビーが休憩室で夫婦でパンケーキを食べたことから、エヴァンがモーズリーと同じ場所にいたことに注目する。ウィロウ・デン小学校はモーズビーの子供が通っている小学校で、本人もスケート場に通っていた。つまり、乱射事件を装ったモーズビーをターゲットにした殺人未遂事件ではないか。クリストファーは来月仮釈放の審査があり、そこでモーズビーが証言することになっていた。エヴァンの父親はクリストファーのために優秀な弁護士を雇い、いじめられたエヴァンのために名字を変えて引っ越しもしていた。おそらく息子の居場所も知っているに違いない。ノアの証言でNCISは潜伏場所のモーテルに向かう。ギブスはトーレス一人に踏み込むよう命じる。トーレスは怒りに任せてエヴァンを射殺する可能性もあったが、怒りを抑えてエヴァンを逮捕することができた。エヴァンはただごめんなさい、と繰り返す。スローンは再びフェイスの前に現れ、娘を手放さなければならない事情があったという。それは今言えないが、いつかは話すという。元々、カリフォルニアにいたが、どうしてもフェイスのことが忘れられずにDCにやってきたと認める。スローンは娘に電話番号を手渡す。マクギーはギブスがなぜトーレスに突入を任せたのか問う。ギブスは「捜査に私情を挟むな」というルール10を破棄したことを認め、何が正解なのか先が見えなくなったという。ビショップはジヴァのオフィスの片付けをしていて、枯れた鉢植えを職場に持ってくる。ケイシーに元に戻せないと言われると、ビショップは新たに植え替えた鉢植えをもって自分がオフィスを使うことにする。いろいろ気になるストーリーがありましたが、スローンに娘がいてそれが今回事件の関係者だったというのは、おおそう来たかという感じですね。しかも、その娘のためにわざわざサンディエゴからDCに来たという。(やや後付けぽいですが)娘の方も実の母親について知っていたが、多分育ての母から聞いたのでしょう。自分を捨てたのに今更なんで出てくるのかというのは、複雑な気持ちでしょうね。今は言えない手放した理由が何なのか想像つきませんが、仮にそれが納得できるようなものだったとしても、フェイスの感情としてはそう簡単に受け入れることはできないだろう。一方、スローンも娘のことを忘れたことはなかった、それもまた人の気持ちではないか。ギブスの前で捜査の邪魔をするのは問題だが、これをきっかけに、何らかの解決が見られると良いですね。それには時間がかかるでしょうが。トーレスが恨みをなんで無関係の人に向けるのかと爆発寸前なのも理解できます。もちろん、捜査機関として私情をはさみ、自分が処罰してやるというのはだめだ。きちんと裁判で真実を明らかにし、罪を償わせるべきだ。トーレスは怪我をして父に匿われていた犯人が銃を手にしなかったせいで、何とか乗り切ることができた。ギブスとしては、ビショップに非難されてルール10は捨て去った以上、トーレスを信じて任せるしかった。この辺のギブスの心の揺れがどの方向に向くのか、気になりますね。ビショップはジヴァのオフィスの片付けにギブスが一向に手を付けないことから、自分が積極的に関わった。ギブスに何を知っているのかと詰めようとしたのは、あの「遺言」を告げに来た女性を突き止めたいのかもしれないですね。ビショップの心に宿った「希望」は執着のようにも見えますが、果たして決着を得られるのか。私達も気になる「何か」があるのかどうか。残り話数少なくなってきましたが、最後まで引っ張りますね。
May 31, 2019
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『記憶喪失』トーレスのサービスショットの記憶は残りますね。(笑)トーレスが出勤せず電話にもでないことから、マクギーが居場所を探る。その頃、トーレスはヴァージニアビーチの古いレジャーボートの中で目覚めていた。ギブスらがトーレスを見つけるが、トーレスは昨夜からの記憶がなく、来ていたTシャツには飛沫血痕があったため、検査を受けることになった。薬物を盛られた可能性があるという。マクギーはトーレスの携帯電話の記録を追跡することにする。昨夜いつものようにジムへ行ったことまでは覚えていたので、ギブスとビショップがジムのトレーナーに話を聞く。トレーナーのジョーダンは、トーレスからの予約を受けていたが、渋滞で遅れると連絡を入れており、ジムに着いた時にはすでにトーレスの姿はなかったという。ジムの駐車場にはトーレスが通勤に使っているバイクが残っていて、そのそばには若い女性の死体が隠されていた。首を撃たれていて、トーレスは一気に殺人の容疑が向けられることになった。死亡していたジェシカ・ホーは前科のあるウェイトレスで、トーレスは見たこともないという。トーレスの血液検査で強い睡眠薬が検出され、トーレスが常用しているプロティンに入れられた可能性が高いという。パーマーはトーレスを検診し、瞳孔が縮小しているのが妙だという。沿岸警備隊によると、トーレスが目覚めた廃船は9年前に沈没したことになっていて、所有者が不明になっている。この手の船は、密輸に関わることが多いという。ジムの駐車場のカメラに、ジェシカと親しく肩を組むトーレスの姿が映っていた。T シャツの血痕はジェシカのものと断定され、トーレスの立場はますます不利になった。しかし、ジェシカの携帯を分析したケイシーはジェシカがジョーダンと通話していたことを見つける。ジョーダンは1万ドルの報酬で、ジェシカからトーレスの予約に遅れてきてくれと頼まれたという。すでに報酬は支払われていたが、支払ったのはベルギーの輸送会社で、トーレスが目覚めた船にはダイヤ用ののこぎりの歯が見つかっていたことから、トーレスは過去の潜入捜査を思い出す。沿岸警備隊との合同捜査で、トーレスは盗まれたダイヤの捜査を行っていた。1200万ドル相当のダイヤを押収し、容疑者を確保したが、沿岸警備隊のヘンドリクス中佐によると、事件はまだ決着していないという。証拠を見せてほしいというNCISに、ヘンドリクスは厳重に管理されている証拠保管室を開ける。職員のイーステリングが証拠品の鍵を開けると、ダイヤがなくなっていた。先週チェックした時はあったというが、最後に保管室に入ったのはトーレスだという。もちろんトーレスには記憶がないのだが、目の虹彩認証を使っって入室することから、トーレスの立場は非常に悪い。ところが、パーマーはトーレスを気絶させて虹彩の写真を取りそれをコンタクトレンズにプリントすることで、トーレスの認証を偽装することはできると証明して見せる。意識を失うのに使われた薬品のなかに、瞳孔を縮小させるために使う薬品があったことから、可能になったという。NCISは再びヘンドリクスのオフィスに向かい、イーステリングが先週睡眠薬を処方してもらい、ベルギーの輸送会社の関係者に何通もメールを送っていると突きつける。盗まれたダイヤはヘンドリクスの部屋の水槽に隠されていた。トーレスは、少しでも自分を疑ったビショップに「もし君だったら信じていた」という。ヴァンスは交際していたマロリーにルビーのネックレスをプレゼントする。マロリーはヴァンスのPCを盗みCIAのクラークに手渡した。しかし、ヴァンスはネックレスにマイクを仕込んでおり、マロリーの行動を監視していた。クラークは誘拐され拷問を受けて戻ってきたヴァンスが、敵側に寝返ったかどうか、通常の手続きで監視していたと答える。しかし監視していたのは2ヶ月間で、1年前に偶然発見した海外銀行の隠し口座について調べていたという。説明がつかない2億5000万ドルについて、各捜査機関は触れようとしない。監視でヴァンスのチームが信頼できると判断したクラークは、NCISに捜査の協力を求めたいという。隠し口座の持ち主は国防長官クロフォードだった。トーレスが過去の潜入捜査で、ダイヤを盗んだ罪を被せられるという事件だったわけですが、犯人のイーステリングは実行役としてジェシカを雇い、薬入りプロティンを飲ませて駐車場まで呼び出させ、そこで口封じのためにジェシカを殺してその罪もトーレスに着せようとしたという事ですね。血の着いたTシャツに関しては、血液の飛び散り具合で誰が撃ったのか分かるのではないかなあと思いました。近射だったとしたら硝煙反応もあったろうし、トーレスが無実だと信じるのならとことん証拠を吟味しただろうと思います。弾丸も凶器を突き止めて、トーレスのものでないと断定できたはず。まあ、ギブスは最初から疑うことはなかったようですが。ちなみに、今回の件でトーレスのビショップへの気持ちにひびが入ったようで、それは良かったなと思いましたが。(笑)ヴァンスはリハビリで知り合った女性に夢中になって、お泊りする関係まで発展していた。しかし、一体どこで彼女の素性を疑うことになったのか。気がついていたのなら、そこは見せてほしかったなあ。そして、いつもは悪者のCIAが誰もが手を付けたがらない、巨悪に立ち向かおうとしているというのが、今シーズンの目玉だったのか。前回、クロフォードがCIAにヴァンスの情報をくれと言っていましたが、その線でクラークはクロフォードと説明につかない金と結びつけたのか。さて、ほぼ権力の頂点にいるクロフォードと一介の捜査官たちがどう戦うのか、最後の数話で楽しませてくれると良いですね。
May 24, 2019
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『消えた潜水艦』いつもとはちょっと雰囲気が違って、閉じられた船内だとスタトレみたいですね。(笑)しかも潜水艦となるとどうしても「レッド・オクトーバーを追え」をイメージしてしまいます。原子力潜水艦メンフィスの潜水士ホワイトが、通常の訓練で溺死した。捜査に向かったギブスらは、SEAL隊員のホワイトが死亡したことに事件性を疑う。パーマーが遺体を搬出した後、メンフィスは急速潜航を行い、ギブスとビショップが本部と連絡が取れない状況となってしまう。ギブスは艦長や副長らがホワイトの死にあまり関心を持たないことに不信感を持つ。それどころか、艦長はこれから行われる作戦を邪魔するなと高圧的な態度に出る。ホワイトの機材を調べたケイシーは、ボンベに細工がされ、ガス逆止弁のダイヤフラムが意図的に抜き取られていたという。その連絡はメンフィスが通信を断つ直前にギブスらに届いており、クルーの協力が得られない中、2人は聞き込みを続ける。ホワイトのパートナー、ハーパーは潜水機材には誰でも近づけたという。昨日ホワイトが何か見せたいものがあると言っていたというが、突然艦内にミサイルの発射訓練開始のアラートが響き、ハーパーは持ち場に急ぐ。NCIS捜査官が潜水艦乗船中に潜行する場合は、本部に連絡があることになっているが、レオ海軍次官からヴァンスに連絡が入り、メンフィスが5時間前に潜行した後音信不通になっており、国防総省はメンフィスの任務については関知していないという。現在、海軍が全力でメンフィスを探しており、今日が最終勤務日のダッキーもホワイトの殺害とメンフィスの失踪が関係あると考える。ホワイトの居室を捜索したギブスとビショップは、調理室の電力系統の説明書を見つける。彼の任務とは無関係のものをなぜ隠していたのか。ヴァンスの協力でメンフィスの遠隔測定データを入手し、ケイシーがELF通信の部分を分析する。データの数値が暗号メッセージのようだというケイシーは、IPアドレスではないかという。それはウェストバージニア州の民間の貸し倉庫を示しており、潜水艦と通信する場所としてはありえない場所だった。トーレスとマクギーが貸し倉庫に向かうと、何者かが該当する倉庫に放火していたことがわかった。ギブスはホワイトが殺害されたことで、乗組員全員が容疑者だとして、今すぐ本部に連絡させろと副長に迫るが、逆に副長は新たな司令を受けて、メンフィスは防衛態勢に入ったという。つまり、メンフィスは敵と交戦中ということになるが、ギブスらはわかには信じられない。厨房の主任にホワイトについて追及すると、電量系統の説明書を貸してくれと言われたことを明かす。ただし、副長補佐からはそのことを口止めされていたという。貸し倉庫のオーナーは2年前までコンピューターサイエンスの教授をしていたウォルター・ミラーで、今は世捨て人のように外界との接触を絶って暮らしていることがわかる。しかしミラーはブログを書いていて、その内容はアメリカに敵国に先制攻撃をすべきと過激なものだった。NCISはミラーを直ちに確保するように手配する。副長補佐はホワイトに説明書を借りるように自分が命令したことを認める。兵器将校のハーディが調理室のサブパネルをいじっていたという話を聞き、内密に調べていたのだという。しかし、ハーディは犯人のはずがないという副長補佐はギブスとビショップを備品室に閉じ込めてしまう。国防総省はメンフィスの位置を捕らえた。メンフィスは北海に向かっており、その狙いはロシア艦隊だと見られる。貸し倉庫から押収したミラーのハードドライブをケイシーが復元したところ、ミラーは海軍の通信を妨害する装置を作り、それをメンフィスに設置したらしいことがわかった。ミラーはその装置に自分の命令を送り続けているらしい。ということは、メンフィス内に協力者がいるはずだ。海軍次官はメンフィスがこのままロシアに先制攻撃を行うのなら、自らメンフィスを撃沈する命令が出たという。ダッキーはミラーをプロファイリングして、ミラーの住んでいる場所を絞り込む。ミラーは小屋の近くに自作の電波塔を建てて、潜水艦に電波を送っていた。マクギーが逮捕するが、メンフィスに送る電波を止める方法がわからない。ギブスは閉じ込められていた部屋を脱出し、ブリッジに向かう。ブリッジでは新たな命令がくだされ、ロシアに魚雷を発射する直前だった。ギブスはその命令が偽物だとし、副長補佐が艦長に報告していないことがあると明かす。ギブスはハーディをホワイト殺害の容疑者として逮捕する。マクギーはゲーム仲間から潜水艦ゲームの操作方法を教えてもらい、メンフィスに行われている通信妨害を排除する。敵の領域に接近するメンフィスに撃沈命令が下されており、もう1分の猶予もない。その時、正しいメッセージを受信したメンフィスが浮上し、世界大戦の危機は回避された。ハーディはミラーとネットで接触したことから影響を受け、メンフィスに電波妨害装置を設置した。ホワイトが邪魔をすると考え殺したのだった。NCISはダッキーのこれまでの功績に敬意を表し、非常勤でNCISの歴史をまとめる仕事に就くよう要請する。ダッキーはどこか遠くに行くわけではなく、ひょこっと顔を出すという形でソフトランディングするのですね。仮に全く顔を出すことがなくても、少なくともダッキーのレガシーが残って、いつでも思い出すことができる。まあトニーも同じような状況ですが、長年シリーズを盛り上げてくれたキャラクターへの敬意ですね。メインのストーリーは、閉鎖的な潜水艦の中でエリートたちが独特の精神状態になったという設定かと思いました。これまでの艦長さんたちはNCISの捜査には協力的だったので今回は違和感がありました。ロシアにミサイルを撃ち込むミッションて、とてつもない事なのに、艦長以下疑わないのが不思議です。彼らは何だか名誉に思っているみたいな感じ。ミラーみたいな思想を持つ人物に影響を受けたたった一人のために、第3次世界大戦が起きるとしたら、止めようがないですね。今回ロシアは事態に気がついていたのかどうか。もし、メンフィスが味方に撃沈されたら、それはそれで国際問題になりますね。気になったのは、コンピューターサイエンスの学者なら、倉庫の証拠を隠滅するのなら、復旧できないような形でハードドライブを完全に壊すんじゃないかなあということですね。しかも操作方法がリアル潜水艦ゲームのコマンドを使うなんて、お気楽でした。
May 17, 2019
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『父と息子』クマにやられたんだろうか、え~クマは人を襲わないよとのんびり始まったエピソードですが、豪華ゲストでタイトルの意味がわかりました。あえていうなら、父たちと息子たちですね。エドはシーズン9(Newborn King)に出てきたのですね。その時も嫌な人だったな。三等兵曹ブラディッシュが金曜の夜に出かけてから消息が取れなくなり、公園で遺体で発見された。全身をクマの鉤爪のようなもので引っかかれている。モルグにパーマーの義父エドが現れ、パーマーをランチに誘う。パーマーが断ると、エドは勝手に遺体に近づき、これはクマの仕業でなければならないという。検視でパーマーは鉤爪の下に刺し傷をみつけており、そこに現れたギブスについ「クマの仕業だ」と嘘をついてしまう。エドは葬儀屋を経営しており、死活問題だという。それによると、週一で仲間とポーカーをしていたが、クリーニング店のピーターに5万ドルの借金を作ってしまった。ピーターは借金をなくす代わりに、青年の死体を持ってきて事故死に見せかけるよう求めたという。パーマーが検視することは予想できたので、クマの鉤爪で傷をつけた。パーマーは義父のポーカー仲間にディノッゾ・シニアがいることを聞き、連絡を取る。海兵隊奨学会パーティに出席するため、ダッキーが戻ってきた。パーマーは嘘を見抜かれるのを恐れて、ダッキーが検視を手伝うのを拒んでしまう。エドとシニアと3人で状況について話をする中で、エドの実の息子スティーヴィーがピーターに人質として取られていたことがわかる。シニアは馴染みのピーターに直接かけ合おうという。ピーターはエドに火葬にしろと言っていた。スティーヴィーはここにはおらず、エドは裏社会に通じる実力者で、このままクマによる死として通せという。ブラディッシュはナイトクラブに行き、喧嘩をしたことで相手と一緒にクラブから追い出されていた。ブラディッシュの父親は10代の頃喧嘩が多く荒れていた息子が海軍に入り、更生したという。気落ちする父親にスローンはクマに殺されたとは言い出せず、そこにパーマーが現れギブスに告白したいことがあるという。ギブスはパーマーの嘘をお見通しで、きちんと正直に話すようにいう。ギブスらがピーターの店に向かうと、ピーターは何者かに殺されていた。取り調べでエドは、かつては問題児だったスティーヴィーが高額ポーカーで20万ドルの借金を作り、それを取り返そうとして自分も5万ドルの借金を作ることになったと明かす。その後、ピーターは深夜にエドを呼び出し、死体の処理を依頼した。ブラディッシュの死体はケニーというアジア系の男が持ってきたという。ケニーは高額ポーカーの主催者で、ケニーこそブランディッシュのケンカ相手だった。エドはパーマーにNCISに身内の恥を晒すなという。パーマーはあなたは私のことを何も知らないと落胆する。ピーターはシンガポールからアメリカに来て事業で成功したが、その影にはヘンリー・デンというシンガポールの富豪の後押しがあったことがわかる。ダッキーはシニアにNCISから身を引くことを告げる。パーマーはダッキーを疎ましく思ったことはないと詫びる。ケイシーが監視カメラに写ったケニーの顔認証で、ケニーがヘンリー・デンの末息子であることを掴む。ケニーは親の支援を受けて住所不定でホテルなどを転々としていたが、なぜかカードを止められたという。ケニーが金欲しさにスティーヴィーを人質に取ったことも考えられ、シニアが高額ポーカーのつてを知っていることから、トーレスとスローンが潜入することになった。しかし、2人がポーカー会場に入ると、そこでも借金を返さないケニーを探しているという。NCISにヘンリーが現れたため、ケニーが殺人や人質事件に関与しているのではないかと尋ねる。息子の居場所は知らないというヘンリーだったが、エドが自分はこれまで息子に甘かった、あなたもそうではないかと話す。ヘンリーの協力でケニーに拘束されていたスティーヴィーが救出された。エドとパーマーは理解し合う。ダッキーはギブスにこれでNCISから去ると告げる。やるべきことは全てやった、後はパーマーを常勤の主任検視医に据えてほしいという。今シーズン、部分的に出演していたダッキーがついに完全引退ですね。年齢的にも納得がいくことですが、それでも寂しいですね。デヴィッド・マッカラムを見るのが楽しみでこのシリーズを見始めたわけだし、何と16年間も楽しませてくれたというのは本当に素晴らしいことです。ご苦労さまでしたと言いたいです。パーマーくんのキャリアは十分で、最近ではものの言い方がすっかりダッキーのようになってきて、ダッキーも後顧の憂いはないでしょう。シニアが登場するのは意外でしたが、こちらは死ぬまで「現役」の宣言で、来シーズンも顔を見せてくれるのでしょうか。おじいさん2人がパーティでナンパしようとするのは、このシリーズならではのお楽しみですよね。エドについては、実の息子を救うために公的な機関にいる婿を利用しようとするなんて酷すぎる。嘘はすぐに見破られることはわかっているのに。しかも、パーマーを逆恨みするなんて、ブリーナのことを考えないのでしょうか。職業倫理が身についたパーマーくんが動揺してしまうのがちょっと納得いきませんが、優しさですかね。ケニーが受ける罰は相当なものになると思いますが、結局そこは良い弁護士を雇って罪を軽くするのでしょうか。
May 11, 2019
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『落水者』冒頭の赤道祭は海洋帆船物の作品で見た記憶があります。海軍で今もそれを続けているというのは、いかにも海軍らしくて古臭いなと思いますが、興味を持ったのはそこだけでしたね。Bストーリーのトーレスのキャラクターネタは、タイミング的に今更感があったかも。赤道祭を行っていたUSSユーイングの乗務員が海に落ち遺体で見つかった。死亡したのは、一等兵曹オールストンで暗号技術者だった。艦長はこれが事故ではないことはわかっているという。仮に海に落ちたとしても、訓練を受けた水兵は溺れるはずがない。パーマーは後頭部に特徴的な形の鈍的外傷があるという。トーレスはNCISが主催した作文コンテストで優勝したティーンエージャー3人の職場体験を任される。子守が苦手なトーレスは、3人を邪険に扱い騙してプライベートの雑用を押し付け、ヴァンスから指導を受ける。3人の中で、マックスはなぜかトーレスに反抗的な態度を取り続ける。オールストンは経歴も成績も優秀で、短期間に昇格しており、それを恨みに持たれた可能性もあるという。オールストンを最初に発見したブラウンは同じ部屋で、特に変わった様子はなかったという。パーマーは、死因が頭を打ったことではなく、急性の心臓発作だったと断定する。傷については、倒れたときに隔壁の配管にぶつけたのだろうという。ケイシーは血液から合成麻薬の成分を検出する。オールマンは合成麻薬の過剰摂取で死亡した。その話を聞いたインターンのヘイリーとブレイクは、若者の間で流行っている「トライショット」という合成麻薬だという。オールストンの姉は、真面目な弟が合成麻薬を使うなど信じられないと否定する。だが、オールストンは上官から気にられており、同僚のタウンズリーから嫌がらせを受けていたという。タウンズリーは船内の薬物検査に引っかかり半年前に除隊していた。タウンズリーの薬物使用を報告したのはオールストンだった。しかし、事件の際にタウンズリーは遠く離れた場所でいてアリバイがある。その時、ブラウンが合成麻薬の過剰摂取で倒れたという連絡が入る。今の所、船内で薬物は見つかっていない。NCISでは、冷めた態度のマックスがスローンのオフィスを訪れていた。スローンはマックスがインターンを志望したのには、何か理由があると察する。実は、スローンのオフィスは以前、海軍工廠の爆破事件で死亡したジラード捜査官の部屋だった。ブラウンは倒れる直前に水兵が眠気覚ましに飲む、エナジードリンクを飲んでいた。その中にトライショットが入っていたようだ。トライショットは最近東海岸で出回り始めており、ユーイングは南米には寄港していない。2日間のインターンを終えた3人のうち、マックスが建物から出ていないことがわかった。スローンが探し回ると、マックスはモルグの前に佇んでおり、6年前まだ幼かった爆発の日に、ここにいたという。マックスは自分でも辛い思いのあるこの場所になぜ来たのか、なぜ前に進めないのか話し、スローンに心を開き始める。しかし、そこに現れたトーレスがこれ以上面倒をかけるな、帰れと言ったため、マックスは捜査官の仕事を放棄して身勝手なあんたには言われたくないと言い返す。トーレスはスローンからマックスがジラード捜査官の息子だったと聞き、しかも爆発の日も父親を慕って遊びに来ていたと知りショックを受ける。トーレスはギブスに、子供の扱いが苦手だからインターンの世話を任したのかと問いただす。ギブスは苦手だからといって尻込みするな、自分の失敗は自分で責任を取れという。トーレスは改めてマックスの話を聞き、30年前に自分たちを捨てて家を出た父親の話をする。マックスにとって父親もNCISも憧れだったという。トーレスは父親のために生きろと話す。ブラウンが目覚め、エネジードリンクをオールストンからもらったことを思い出す。その小包を送ったのはオールストンの姉で、姉は合成麻薬の売人の組織のメンバーだった。本来売人に届くはずの合成麻薬入のエナジードリンクが、間違って弟に届いてしまった。すでに手遅れで、ギブスは姉に仲間の名前を自供するようにいう。トーレスは休みをとって、インターンたちにもう一日軍の見学をさせる。マックスには過ちを認めて謝罪し、父親のような捜査官を目指さないかという。6年前の海軍工廠爆破事件というと、シーズン9の最後~シーズン10の頭ですね。確かに、NCISで被害者が出たことになっていますが、この捜査官のことは今回初めてなのでちょっと共感しにくい。それよりも、あの時に「悲しみの日を繰り返さない」という碑を経てたのに、あれから一度も触れられていないことが残念だなあと思いました。3人を案内する時に、それをちらっと見せても良かったのに。そもそも、マックスのことを覚えている職員はもういなかったのでしょうか。ヴァンスだってかつての部下の子供なんだし、それ相応の対応があってしかるべきかなと思いました。やりたくない仕事はやらないというトーレスのダメっぷりにも腹が立ちますが、あなたここに来て何年なの?という感想が強いですね。ギブスの下で何も成長しなかったということか。その他で気になったのは、赤道直下へ行き来するのがちょっと距離的に近いなと思いました。相当時間がかかると思うのですが。オールストンの姉は、弟が大切ならそんな嘘をつく意味が理解できませんが、ストーリーの都合でしょうね。
May 4, 2019
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『母校を尋ねて』マクギーの個人エピソードでお楽しみ編に入りますね。昔のインターネットのネタは知っている者には、「あったあった」と楽しかったです。若いマクギーを演じた人が良く似ていましたね。ギブスのチームは経費管理がずさんだと指摘され、監査を受けることになった。マクギーは高校生の時に自作したコンピューターを双子のために再び使おうとして、汚してしまったのでオフィスに持ってくる。海軍の軍属が殺される事件があり、キャンプ場そばの現場に向かう。今年3件目だというが、被害者のポケットからメモ帳が見つかり、そこにマクギーが高校生の時に使ったコンピューターのパスワードが書かれていたことがわかる。被害者は国防総省の給与計算担当のエドワード・ケインで、失踪中で死後4日だった。マクギーは被害者について知らないというが、ケインが疾走直前に電話をかけた相手は、マクギーが在校していた高校だとわかる。ケインは同級生ではないが、電話の相手はマクギーが習っていたコンピューター担当の教師アンドリュー・ルイスだった。マクギーが母校を訪問すると、ルイスはマクギーの事を覚えていないとそっけない。ケインについても知らないという。マクギーには当時、コンピューターに詳しい親しい友人クロエがいて、将来の夢などについて語り合っていた。代々海軍の軍人のマクギー家だったが、マクギーにはタップダンスや小説家などの夢があった。しかし、任務で家をあけることが多い父はそんな夢を認めるはずもない。自宅でデライラと一緒にPCの電源をいれると、勝手にチャットチャンネルが開き、マクギーに呼びかける者がいた。相手は、外の階段に荷物が届いていると伝えたため、マクギーはビルに不法侵入があると察して、銃を持って飛び出していく。デライラは子どもたちの部屋にいくが、悲鳴が聞こえたためにマクギーが部屋に戻ると、マスクを被った侵入者の姿があった。マクギーは侵入者を撃つ。侵入者の狙いはマクギーの古いPCだったと見られ、指紋から犯罪歴のあるブラクストン・バラードと判明する。今の所、チャット相手の居場所は絞り込めず、パーマーはケインを殺したのはバラードだという。ケイシーはマクギーのPCがネットにつながった瞬間に、遠隔操作ウィルスとつながろうとしているという。そのウィルスは国防総省を狙ったもので、マクギーは自分がそれを作ったと認める。しかし、実際には作ったが実行していないと弁明する。それなのに、国防総省ではウィルスのコピーがあり今も実行中だとわかっている。マクギー自身ウィルスのことは忘れていたが、コピーは25年前から動き始めて、若干手が加えられているという。オリジナルのウィルスにアクセスできたのは、当時のコンピューター担当の教師ルイスだった。ルイスはマクギーのウィルスを盗んで国防総省を攻撃したのかと問われ、のらりくらりと答えをはぐらかす。しかし、ケインの殺人共犯に問われるかもと言われ、ケインから電話があったことを認める。ケインは1994年の学校の授業で使ったIP割当について尋ね、特定のアドレスを使っていた人物を探していたという。マクギーはそのアドレスを見て、クロエだったと思い出す。マクギーの父は海軍の士官として、マクギーが軍人になる以外の進路を認めようとしなかった。マクギーは軍隊に入る目的に納得できず、思い切って意見をぶつけてみたが、わかり合うことはできなかった。ケイシーはウィルスが国防総省で動いていたウィルスの実行元がクロエのIPアドレスだったという。経理担当のケインはウィルスを見つけて、高校からクロエの存在を見つけたと思われるが、クロエの今の所在はわからない。マクギーはクロエの探し方を思い出す。マクギーの家に遊びに来ていたクロエとは、自宅に戻ってバット・チャンネルで通信していた。ケイシーはPCのチャットチャンネルのデータが、暗号化されていることに気づく。マクギーとクロエが考えた解読キーにより解読すると、クロエがSOSを発信していたことがわかる。示されていた座標の場所にはRV車が止まっていて、中に黒エが拘束されていた。クロエは男に誘拐されて脅され、マクギーを階段までおびき出せと言われたという。国防総省のウィルスはクロエがマクギーから盗み、給与支払いの誤差を口座に入金するように変更したが、そのことも忘れていたという。しかし、25年前からずっと動き続けていたとすると口座には数百万ドル溜まっているはずだ。クロエを誘拐した男は古いPCの出処を探っていたが、ケインではなく、NICSの監査をしているサリヴァン捜査官と分かる。国防総省のウィルスはマクギーのPCを探し続けていたが、たまたま先週マクギーがPCの電源を入れたことで、警報が発令され、ケインが気づいたのだった。クロエはマクギーが結局父親の意思に従ったようなものだという。マクギーもNCISで男にしてもらい、今の自分に満足していると答える。デライラはクロエに興味津々で、2人で飲みに行くことにする。厳しい父親ではあったが、マクギー中佐は自分の道は自分で決めろと言った。実は父親もタップダンスが好きで、自分の靴をマクギーにプレゼントしていた。IRCて知っていますよ、今もあるんですかね。ネットにつなぐのに電話回線でピーガラガラと音がするのも、懐かしい。そのあたりの黎明期のネタをあえて入れたかったんだろうなあと思いました。厳格なマクギーの父親はこれまでにも何度か言及されていましたが、多感な年代の時に具体的にああいうやり取りを見るのは個人的にちょっと幻滅かな。クロエと一緒の時にわざわざ入ってくるタイミングとか、実はお父さんもタップダンサーになるのが夢だったんだよ、というのも泣かせるところなのかどうか、微妙です。それと、せっかくのデライラの出演なのに、クロエの方が出番が多いのもね。クロエはマクギーにとって、自分を理解してくれる友人でファーストキスの相手で、あえてデライラと絡ませなくても良いのにと思いました。トニーの写真がちらっと出てくるのは良かったですね。そして、ついにこの部屋が事故物件だったとデライラが初めて知ってしまって、引っ越すとか言い出さないかな。いずれにせよ、ラストシーズンを意識したのかなあと思うエピソードでした。
April 26, 2019
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『秘密のオフィス』うーん、これはちょっと。これって、ありなのかと思いながら見ていました。というか、やっちゃだめだろうと思う気持ちが強いですが、視聴者が必ずしもシリーズの最初から見ているわけでもないでということかなあ。海軍基地の倉庫で少女が隠れているのが見つかる。怖がって何も言わないので、ビショップが声を掛けると、リリーという少女は地下室に閉じ込められていて逃げ出してきたという。母親も一緒だったが、まだ囚われているというので、NCISが捜査を始める。DNA検査で少女はモーガン・バーク三等兵の娘とわかる。モーガンは入隊後に一度も出勤せずに、失踪扱いとされ保安官事務所が管轄となった。その際、モーガンは妊娠しており、やがて崖から落ち焼けた車の中から遺体が見つかった。しかし、損傷が酷くDNA検査はできず、死因も自殺か事故かはっきりしていなかった。いずれにせよ、リリーの話が確かなら、モーガンはまだ生きており、遺体は別人だったことになる。当時担当した保安官事務所のアトウッド刑事がすかさずテレビ会見を行い、モーガンを探すという。ギブスは当時、管轄権を保安官事務所に移行することに反対していた。今回は単独で捜査するという。モーガンの資料を調べたビショップは、始めはモーガンのボーイフレンドによる他殺説が疑われていたことに注目する。しかも、尾行していたのは今は亡きジヴァだと気づく。ジヴァは管轄権が移行されても密かに隠れて捜査を続けていたらしい。ギブスに知らせるべきだというトーレスに、ビショップはジヴァのことを知りたいと押し切る。元恋人のベンは、ジヴァが熱心にモーガンの失踪事件を調べていたといい、お腹の子は自分の子供だと認める。さらに、モーガンの母親がジヴァのオフィスに通っていたと聞き、ビショップは一人でその場所に向かう。病院で保護されたリリーが病室を抜け出し、スローンが用具部屋に隠れているリリーを見つけ出す。怖がるリリーから、監禁されていた様子や犯人、逃げ出した方法などを聞き出す。モーガン母子を監禁していたのはロバートとバディで、リリーがモーガンから渡された人形には毛髪が含まれていて、それが逮捕歴のあるロバート・ヒルのものとわかる。ロバートにはバッドという弟がいて、バッドはDCに住まいがある。ギブスたちがバッドの家に踏み込むと、バッドは殺されているのが見つかる。地下室はこの家にはなく、リリーが逃げたことを知りロバートが焦って行動したらしい。ビショップは長年ジヴァが借りていたという小屋を訪れる。2005年から貸し出されており、そこには大量のノートがあった。それは捜査した事件に関する日記でえあり、ジヴァは自分の気持や感情を書き込んでいた。モーガンの事件について書かれたノートもあり、ビショップはギブスに報告するが、ギブスはここは自分に任せろといい、ビショップにルール10を守らないのならクビにするという。なぜジヴァはそれほどモーガンの事件に執着したのか、パーマーはジヴァが最初に担当して、現場で管轄権を保安官事務所に奪われたことでギブスに厳しく叱られたことがあったという。一旦、誓いを立てた水兵ならばNCISが捜査すべきだ、ギブスの言葉にジヴァは過ちをただそうとした。こっそり持ち出したノートを呼んだビショップは、ますます事件にのめり込んでいく。ビショップは情報提供電話を設け、日記にあったモーガンの母親の手紙を犯人に読むという。それはジヴァが母親と約束したことで、自分がその約束を果たすという。ギブスは捜査に私情を挟むなと言い、ビショップを捜査から外すというが、ビショップも負けずにギブスこそこの件で私情を挟んでいるではないかと反論する。ベンはリリーと面会し、脱出の方法を聞く。モーガンはマットレスに虫がいると言って、リリーをマットレスに隠し、ロバートがそれをゴミ捨て場に持っていったという。ゴミ捨て場でリリーが隠れていたマットレスが見つかり、ケイシーは特徴的な鳥のフンを見つけたという。アトウッド刑事から、モーガンと思われた遺体から耐火コンクリートの成分を検出したという情報を得て、ロバートがかつて働いていた火葬場が関係あるという。偽名を使って住んでいた家に踏み込むと、地下室はすでに逃げたあとだった。ビショップは情報提供電話でロバートのおじの情報を得て、2人が隠れている水辺の家に向かう。ロバートはビショップの訪問に、モーガンを連れて逃げようとする。銃を向けてもみ合いになったため、ロバートはモーガンを水に落としてしまい、ビショップはモーガンを救うために飛び込む。そのころ、ケイシーの連絡でギブスたちが到着して、逃げようとするロバートを逮捕する。ビショップは水中からモーガンを救出し、モーガンはリリーとベンと再会を果たす。ギブスはビショップと共にジヴァの残したノートを読み、ビショップが入院中のロバートと面会するのを許す。しかし、ビショップがロバートにジヴァの手紙を読もうとすると、すでに女が来て読んだという。驚いたビショップがジヴァの隠れ家を訪れると、そこにビショップあての手紙があり、「私の家族の安全のため、秘密を守ってほしい」と書かれていた。ジヴァという偉大なキャラクターが、死してなお存在感があるのはわかりますが、後付でこんなのありか?という感じですね。あの隠れ家はギブスも知らない、多分トニーも知らなかったのでしょう。そこにアメリカで生きた証みたいな日記を書いて、切なく辛い気持ちをぶちまけていた。それならば、アメリカを離れる時に処分しなかったのかなあ。マクギーの言うように、勝手に読んで良いのかどうか。最後のメモはまるでジヴァが死んでいなかった、とでも言いたげですが、視聴者にもそういう気持ちをもたせるのもあざといなと思いました。ギブスがスローンにでも頼んだとか?それにしても、ギブスにそこまで言うかというビショップ。ギブスもルール10を反故にしてしまって、ニヤニヤしている。まあ、確かにギブスの行動も矛盾だらけですが、部下の管理育成に必要だと思って残していたルール(フランクスからの伝統?)をいちいち捨てることはないのにと思います。これも、最終シーズンになるのだったら、という気持ちで作ったエピソードなのでしょうか。生まれてからずっと地下室で育ったリリーが、いくら実の父親だと言ってもベンをすぐに受け入れるのも、ちょっと無理っぽいですよね。リリーには相当な時間をかけてセラピーや心のケアをしてあげなければ。まあ、ハッピーエンドだったから良いんだけど。スローンの一度しか抱いたことのない娘とかいうのは、若い時に妊娠して養子に出したとか、そういう話かな。モーガンと間違われた被害者の身元はその後わかったのかしら。
April 19, 2019
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『永遠の絆』ギブスの「心の旅」とでもいうのか、故郷のスティルウォーターのストーリーをあれからまた、よくひねり出したなあと思いました。というか内容はシーズン10の「Namesake」と被っているような印象です。多分、ゲストが特別の人なのでしょうね。事件の方は珍しい展開だなと思いました。海軍大尉ロス・ジョンソンの兵舎をうろついていた殺し屋トミー・マリガン(ピーチズ)が逮捕され、犯行を認めたが、なぜジョンソン大尉が狙われたのか理由がわからず、NCISはピーチズと取引して、依頼主のボスを逮捕しようと考える。ギブスを尋ねて「シドニー伍長」がやってくる。シドニーはギブスの父ジャクソンの戦友で、やはり仲間だったLJが死んだという。ギブスはLJの息子からすでに死亡を知らされており、なぜ来たのかとばかりに追い返す。バレれば殺されるというピーチズに無線を付けて、バーでボスのディーガンと面会させる。しかし、ディーガンはジョンソン大尉殺害のことは何も知らないと言ってピーチズを突き放し、NCISは情報が漏れていたと察する。ジョンソン大尉はまだ命が狙われている恐れがあるので、ホテルで保護することになるが、未だになぜ殺されなければならないのかわからないという。決定的な証拠が得られず、トーレスとビショップはジョンソン大尉が死んだと見せかけ、ディーガンをその共犯として取り調べようとするが、ディーガンはスキを見せない。ギブスの自宅を訪れたシドニーは、スティルウォーターで戦争から戻ってきた12人の仲間と「ラストマン・クラブ」を作っていたと話す。お互い誓いのもと、身につけているIDのブレスレットを最後に生き残った者が預かり墓の中に持っていくという。だがLJのブレスレットがジャクソンから引き継いだ店の金庫に入れたはずだという。捜査中で外せないというギブスに、シドニーは一緒に来てもらうと言ってきかない。マクギーとトーレスがホテルのジョンソン大尉を訪ねると、突然口から泡を吹いて倒れる。何者かが注文したオムレツに薬を混ぜて、ルームサービスを装い先に届けていたようだ。遺体を検視したパーマーは、シドニーとギクシャクしているギブスに話をした方が良いのではないかと話す。そこに、ジャクソンの毒物の鑑定をしていたケイシーが駆けつけ、動物の麻酔に使うカルフェンタニルが検出されたという。ジャクソンはホテルに携帯を持ち込んでおり、それがディーガンの手下に追跡されたようだ。携帯からジャクソンの動きを探ると、車の修理工場を2日続きで訪ねていたことがわかる。後の方の日の監視ビデオの映像を見ると、ジョンソン大尉はブロンドの男に金の入った封筒を渡しているのが映っていた。ビショップはホテルに毒入りの朝食を届けたルームサービスの男に似ているという。ブロンドの男は修理工場の自販機の補充をしているようで、指紋を検出するために自販機を押収することにする。故郷に戻る道中、ギブスは子供の頃理由を言わずにジャクソンの家を去ったシドニーに不満をいう。ジャクソンの家にやっかいになっていたシドニーは酒浸りで、ジャクソンの妻から出ていってほしいといわれたという。自分でも何を言ってよいかわからない、しかも9歳のギブスに、というシドニーは、スティルウォーターを出た日に、自分のブレスレットを捨ててしまったという。だが、誓いを守って最後の男になったので戻ってきたのだという。ケイシーはなかなか開けることができない自販機を強力な磁石を使って開けることにする。しかし、開けた途端ケイシーは感電してしまう。自販機の中には菓子以外に、オキシコドンを入れたミントのパッケージがあった。これが300ドルもして、自販機には高額の売上金が入っていた。検出された指紋を検索したところ、ブロンドの男はオリバー・シェリーという犯罪者とわかる。身柄を確保して尋問すると、ジョンソン大尉は自販機でピーナツを買ったところ600ドルの釣りが出てきて、返金しようと連絡してきたという。事情を詮索されそうになったシェリーはジョンソン大尉を殺したと認める。さらに、ボスはディーガンではないという。ピーチズは取引ですでに釈放されていた。NCISはピーチズを追って、バーに向かう。実はピーチズこそ組織のボスで、NCISに逮捕される。ギブスは自宅に戻ると、シドニーのためにブレスレットを作ってやる。シドニーはギブスをラストマンに指名し、仲間のブレスレットをギブスに預けるという。ギブスの父、ジャクソンも頑なな人でしたね。ジャクソンとLJとの間にいろいろあったし、戦争を経験した仲間でなければわからないこともあったでしょう。当時子供だったギブスはシドニーに遊んでもらっておじさんとして慕っていたが、サヨナラもなくいきなりいなくなったので、不満をいだいていた。まあ、分かるといえば分かるけれど、父を見送った今となってはちょっと大人げないかなと思いました。それくらい、裏切られたという思いが強かったんですかね。だから、ブレスレットを自ら捨てたシドニーには優しさを見せたのでしょう。こういうところは、NCISの良いところですね。ジャクソン大尉はNCISに保護されているのに殺されてしまって、責任問題はどうなんだ?ということになりはしないか。ピーチズにまんまと騙されて、釈放してしまうのも困りものです。防弾ガラスの自販機には笑ってしまいましたが、ケイシーはお手柄でした。トーレスがビショップに思わせぶりな態度を取るのがちょっと目障り。(苦笑)
April 12, 2019
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『化学兵器』嵐のネイビーヤードの情景に何やらチームに暗雲が立ち込めるような、胸騒ぎがかきたれられます。ミッチ・ピレッギはNCISにはお初でしたっけ。ちょっと意外ですね。NCISは国防長官クロフォードの命令に背き、違法な捜査を行ったとしてトーレスとマクギーが逮捕されることになった。2日前、代理でセミナーに参加したトーレスとビショップが、ホテルで医学セミナーの人体標本にまぎれた遺体を発見し、その死因が塩素ガスを吸入したことだと判明したため、NCISが殺人事件として捜査を始めた。塩素ガスを用いた化学兵器は冷戦時代に大量に製造され、現在は国際条約で禁止されたため、保持している国は廃棄処理を続けている。アメリカで処理が終わるのは2023年ともいわれるが、シリアでは現在も市民に使われたといわれている。死亡した男性の指紋から、廃棄物処理会社トラインで運転手をしているキーナン・グラントと判明する。トーレスとマクギーがトライン社を訪れ、主任技術者のハートグレイブに話を聞くが、キーナンの最後の勤務が2日前のホテルから集荷作業だった。遺体で見つかったホテルで、トライン社はプラスチックゴミの回収を行っていたという。トライン社のCEOグリーンはマクギーらに、全ての塩素ガスは廃棄されていると言い、これ以上の話は国防総省に聞いてくれという。ギブスが国防総省に向かうと、クロフォードがシリアとの停戦協議中でこの件について記録を公開することはできないという。ギブスは処理されていない塩素ガスがあるのならテロに使われると訴えるが、クロフォードは運転手の殺人事件を捜査するために、世界の大義を滞らせることはできない、確かに化学兵器が紛失されたと証明できないのなら捜査を中止しろと命令した。ギブスはマクギーがトライン社の記録をハッキングすることを認める。偶然、ハートグレイブがパスワードを打ち込むのを隠れ録画していたためで、キーナンが最後に出勤した日の記録をダウンロードした。そこには、キーナンと一緒にトラックに乗り込むハートグレイブの姿が映っていた。ハードグレイブはNCISに嘘をついたことになり、捜査のカギとなる。しかし、違法なダウンロードがトライン社に知られ、国防総省に伝わった。NCISはハートグレイブが証言すれば事実は明らかになると、クロフォードに訴える。ヴァンスは令状を取っていたことや、テロに備えることが重要だという。ハートグレイブは取り調べ中に血を吐き、自分も塩素ガスを吸入したことを認める。ただ、治療を拒み、このまま死を迎えると言って口を閉ざす。しかし、ギブスらの説得でハートグレイブはキーナンは事故だった、彼を救おうとして自分もガスを吸ったと認める。ホテルに到着したとき、キーナンは確かめるためかボンベを開けた。慌てて栓を締めたが、その時にはキーナンは死亡しており、やむなく遺体を標本の中に隠したという。もともと、記録にないボンベを倉庫で見つけたハートグレイブは、シリアなどで殺される市民たちに武器を与えるために自由の闘士にボンベを託したのだという。ギブスとスローンは、その武器を目当てにテロリストや悪人が集まり、本来の目的とは違う結果になると説明する。クロフォードはマクギーとトーレスのバッジと銃を提出させ、この後テレビ会見を行うと言う。スローンは口を割らせるために時間を稼ぐように頼み、トーレスはクロフォードを局長室に閉じ込めてしまう。そのころ、取調室のハートグレイブは職員が避難する姿を見て、テレビでダウンタウンで化学兵器が使われたというニュースを見せられる。実はパーマーやケイシーらが作ったフェイクニュースだったのだが、ハートグレイブは自分はそんなつもりではなかったと動揺し、ボンベを託した相手を自白する。ギブスらはコンテナの積荷に隠されたボンベを発見し、とライン社が全て廃棄したと嘘の報告をしていたことをクロフォードに突きつける。クロフォードはトライン社の大株主で、CEOのグリーンと個人的に知り合いだった。クロフォードは知らなかったとはいえ、自分にも非があったとしてテレビ会見で謝罪するという。トーレスはビショップのデート相手を気にして、勝手にデートを断る返信を送ってしまう。マクギーに届いた小包は、ヘッドハンティングでマクギーに声をかけたIT企業からのものだった。マクギーは転職を考えているという。クロフォードはヴァンスの情報を追っているCIAのクラークに接触し、情報をくれと頼む。最後は「おおっ」という感じですね。CIAはなぜかヴァンスを監視していて、一旦は間違いを認めて公に謝罪する、政治家にしては善い人だと思われたクロフォードがそれに絡んでくる。何が起ころうとしているのか、思わせぶりですね。化学兵器について、ケイシーの「プレゼン」として説明していましたが、今回はそのスタイルが良く合っていたと思います。ショッキングな映像に見ている方も心を揺さぶられます。LAでも過去の核兵器が盗まれたという話題がありましたが、地雷にしてもこういう負の部分はいつまでもついて回りますね。ところで、マクギーが転職?というが、やっぱり最終シーズンなのかなと思わせますね。もちろん、やっぱり行かない、ここに残るというのもありでしょうけど、ギブスの元から巣立っていくのは自然な流れだと思いました。トーレスのビショップへの思い?も、最後ならあっても良いかも。
April 5, 2019
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『舞い降りた天使』定例のクリスマスエピソードですね。それを踏まえて邦題についてですが、日本人がイメージしがちな、幼児の背中に羽が生えている存在はキューピッドであって、天使ではありません。あれはローマ神話の愛の神で、天使は神の使い。ちなみに原題は「グリーンスリーブス」のメロディを使ったクリスマス・キャロルの題名。日本では「御使いうたいて」という賛美歌になっているようです。ホームレスのシェルターで、ボランティアとして活動している退役軍人ジェロームが刺殺死体で発見された。ジェロームは除隊後、PTSDや薬の依存症などと戦い立ち直ってシェルターでやり直していたところだった。犯行現場近くで、血のついたナイフが見つかる。ジェロームは近隣の麻薬密売人ともめており、昨日は「ヴィシャス」という元犯罪者を追い払っていたという。ヴィシャスこと、アルバート・リアリーの自宅を訪ねると、NCISを家に入れようとせず、逆に銃を向けてきた。先に撃ったためギブスらに射殺されるが、部屋の中からは赤ん坊が見つかった。クリスマス休暇直前で児童福祉局とは連絡が取れないので、トーレスとビショップは赤ん坊を本部につれていく。ヴィシャスは撃たれる直前、弁護士のスペンサーに電話をかけており、異変を知ったスペンサーはNCISに何があったのか尋ねに来る。ヴィシャスの個人的なことには深入りしていないが、赤ん坊は地元の彼女との間の子供ではないかという。見つかったナイフからヴィシャスの指紋が見つかり、犯行は証明できそうだ。しかし、赤ん坊のDNA検査でヴィシャスの子供ではないことがわかった。この子は誘拐されたと思われる。ケイシーはジェロームを見て動揺した様子をみせ、持っているはずのパープルハート勲章が見当たらないという。できれば勲章と一緒に埋葬したいというケイシーに、パーマーは施設を探してみようと声を掛ける。どうしても赤ん坊を預けたくないというトーレスとビショップは、ギブスの家で夜を過ごすことになった。ギブスは娘が使っていたゆりかごを出してくる。スローンとマクギーも休暇を遅らせて、赤ん坊の様子を見に来る。施設を訪れたケイシーとパーマーに、仲間がジェロームが何かを目撃したらしいという情報を伝える。コンビニの防犯ビデオに若い女性がヴィシャスに子供を手渡すところが映っていた。女性はヴィシャスから封筒を受け取り、そこに現れたジェロームがヴィシャスともめている。ギブスは女性を探すように命じる。ケイシーはジェロームに今は亡き父親の姿を重ねていた。父親も軍人でホームレスの退役軍人を支援していたという。赤ん坊を引き渡したのは薬物使用などで少年院に入ったことがある、ターニャ・ジェコブスとわかる。ターニャは今は薬を断っているというが、妊娠を知られて家から追い出され、子供は正式に養子に出すことにしていたという。しかし、以前薬を買ったことがあるヴィシャスから金を渡すともちかけられ、養子縁組の話を断ったという。今は後悔しているという。NCISに子供が保護されていると知り、ターニャは自分が育てることができると喜ぶが、スローンは子供を手放すべきだと話す。子供は良い環境で育てられるべきで、ターニャはきちんと薬を断ち人生をやり直すチャンスだという。ヴィシャスは裕福な人々に子供を売るつもりだったというので、弁護士を問い詰めると、25,000ドルでヴィシャスが養子縁組を引き受けると言ったという。パーマーはクリスマスプレゼントとして、パープルハート勲章をケイシーに渡す。学業を続けろと言った父親は、ケイシーをここに導いてくれたのかもしれない。トーレスとビショップは、本来の養父母に赤ん坊を引き渡し、ケイシーはNYの母親の元に行くことにする。誰だかわからない赤ちゃんがすぐに身元を確定されてよかった。ところでうーんと思ったのが、スローンがはっきりと赤ん坊を手放しなさいと言ったこと。子供はより良い環境で育てられるべきというのは納得できますが、「おお、そこまでいうか」という感じ。ただ、子供の福祉を守るという面ではアメリカでは制度がはっきりしていますよね。みんなかわいい赤ちゃんにメロメロで、トーレスとビショップが若いパパママみたいな雰囲気になっているのもちょっと気になる。そろそろ終了モード?パーマーくんはだんだんダッキーに似てきましたね。仕草や話の聞き方など、本当に信頼できる存在になってきたなと思いました。
March 29, 2019
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『謎の共犯者』ギブスの優しさを見るエピソードですね。3年前といっても、今回無理やり差し込んだ事件だろうから、違和感は拭えないのですが。3年前、パジェット大将の自宅に強盗に入った事件で有罪となったアンジー・グレイが刑期を終えて出所した。パジェット家の防犯カメラには、盗みに入った男を車で逃亡させるアンジーの姿が映っていた。ギブスは、当時アンジーが司法取引に応じず、共犯者をかばい続けて名前を言わなかったことを今も気にしていて、出所後の様子を観察することにする。女性が運転する迎えのピックアップトラックに乗ったアンジーは、ホテルに入っていった。ギブスは向かいの空き部屋から24時間体制でアンジーを見張るようチームに命じる。パジェット大将はNCISの報告に、盗まれた金はどうでもよいが、あれから妻が不眠症になってしまい、あまり刺激してほしくないという。大きな屋敷に住むパジェット夫妻だが、財産は妻が相続したものだった。トーレスらは、アンジーの後を尾行する男に気づき写真を撮る。アンジーを迎えに来たのは、2年半アンジーと同房だったラニー・ピートとわかる。ラニーもまた強盗などで捕まっており、5ヶ月前に仮釈放されたところだった。アンジーを尾行していたのは、私立探偵のフィリップ・アイヴァーソンだった。スローンはアンジーをプロファイリングしてほしいと頼まれ、直接接触することにする。同じサンディエゴ出身と聞いて、きっかけをつかんで声を掛けると、アンジーが手に入れた携帯を借りることに成功する。アンジーの部屋を見張っていたトーレスらは、アイヴァーソンがアンジーの部屋から出ていくのを見つける。アンジーは何事もなく、氷を取りに部屋から出ていった。ラニーをNCISに呼び、アンジーについて情報提供を求める。アンジーは悪い奴らに利用されることがあり、元彼のJTに責任を押し付けられたという。アンジーの携帯からかけられた通話相手は、パジェット大将の秘書で3年前に被疑者として取り調べを受けたルー・ノルティとわかる。ノルティはパジェット家の内情を犯人に流した疑いがあったが、起訴することはできなかった。スローンは過去の取り調べ映像を見て、ギブスがアンジーに優しい態度で接していることに注目する。実はアンジーの父親がギブスの友人で、戦士したためギブスが気にしているという。アンジーのもとにラニーが迎えに来たため、トーレスらが尾行する。2人は長い間使われていないキャビンに向かい、中に入っていった。そこは、JTの祖父のキャビンだった。キャビンから悲鳴が聞こえたためトーレスらが踏み込むと、そこに死体があった。ギブスはアイヴァーソンの車に乗り込み、誰の依頼でアンジーを調べているのか問い詰める。アイヴァーソンは口を割らない。ノルティをNCISに呼び出しアンジーから電話があったかどうか聞くが、ノルティは何も知らないと言い、NCISの取り調べでパジェット大将から首にされ、まともな仕事につけなくなったと文句をいう。キャビンで見つかった死体は、指紋からジョン・ストーヴェルとわかる。何度も刺されており、ポケットに入っていた紙幣はカリブ海の島で使われるものだった。バーのレシートも見つかり、ジョン・ストーヴェルこそ、JTだと確認される。スローンはアンジーに正体を明かし、見つけた遺体はJTだったと告げる。アンジーは今もJTに強い思いを寄せており、ノルティに電話をしたのはJTを探したかったからだと答える。しかしJTは盗んだ金で南の島で豪遊し、金がなくなると4ヶ月前にアメリカに戻っていた。ギブスはノルティとJTとの接点を探るようにいう。アイヴァーソンを監視していたNCISは、パジェット大将が雇い主だったことを突き止める。ギブスはパジェット大将に、なぜ私立探偵を雇ってアンジーを監視したのか尋ねる。JTも殺され、金は惜しくないはずなのに未だにアンジーに執着するのは、金庫から他に盗まれたものがあったのか。ノルティはNCISの捜査後に、口座に入金があり地味に暮らしていたことがわかる。さらに、JTとノルティは5年前にノーフォークで同じ兵舎で生活していたことがわかる。事情を説明され、スローンの説得でアンジーはNCISにやってくる。アンジーは単身ノルティの家を訪れ、事件についてJTをけしかけたはずだと迫る。キャビンで何があったのかと問われ、JTなんてひどいやつで金を奪うとアンジーを捨てて逃げ、遊び呆けていたと答える。しかも、金庫には大将のセックス写真などがあったのに見向きもせず、ノルティがそれを使って大将から金をせしめていたという。金がなくなりアメリカに戻ってきたJTは、ノルティに金をせびった。キャビンで争い、JTを殺したのは自分だという。その時、待機していたNCISが踏み込んでノルティを逮捕する。アンジーはギブスの言葉を聞くべきだったと反省し、ギブスは父親のためにも新しい人生をスタートさせろと励ます。アンジーは犯行時何歳だったのかな、幼くして父親を亡くして、良くない相手と付き合い道を誤ったということでしょうか。ギブスは彼女の父親との繋がりで、遺された子どもたちは気にかけていて、せめて司法取引で刑期を短くするべきだとはたらきかけた。3年の刑期ということは、それほど重くない罪だったのか、アンジーはひたすら自分が我慢すれば大切な男が救われると考えた。ひどい男なのに、信じてしまうアンジーは気の毒です。出所する日まできちんと覚えていたギブスは、主犯格を捕まえるという名目もあったのでしょうが、彼女への思いれが強かった。ヴァンスまで「おい大丈夫か」と心配するなど、今回は特別の事件のようでしたね。友人の遺児全てを気にかけていたら大変です。しかしマイクを隠してノルティに詰め寄ったのは危険な作戦で、スローンのアンジーへの接し方も反発を食らう可能性が高かったし、最後は上手く運んで良かったなと思いました。「オリエント急行殺人事件」は古典的なオチかも知れないけれど、ネタバラシはしないで欲しかったですね。ダッキーがいろいろな形で姿を見せてくれるのはうれしいですね。
March 22, 2019
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『反逆者』冒頭に出てきた高校生が、イエール大学に入りたいがためにボランティア活動をしているというのが、正に今話題になっている、有名大学への不正入学を匂わせて興味深いです。それ意外は実に退屈なエピソードでしたが、ゲストの凛々しい大佐役の人は「ジェネラル・ホスピタル」に出ていたので、「みなさんおなじみの」という感じだったのでしょうね。海岸に近い川の湿地帯で、NPOのボランティア団体の学生が制服を着た海兵の死体を発見する。外傷はないが、首の骨を折っており、1週間は水に浸かっていたとみられる。所持していたIDから、死亡していたのは国防兵站局(DLA)に出向中のリチャード・グレンジャーとわかる。ところが、DLAを訪ねてみるとグレンジャーは健在で、先週自宅に強盗が入り、制服とIDを奪われていたという。被害者の脚に埋め込まれた金属棒から、身元はフリーランスのSEでウェスリー・ムーアと判明する。ムーアは海兵隊の幹部候補だったが、脚の怪我でプログラムから離脱した。今回、グレンジャーになりすましたムーアはDLAに侵入して2時間後に車でゲートから出ていくところが録画されていた。さらに、DLAではハッキングして機密情報にアクセスしたもようだ。海外に赴任する各部隊の情報が漏れたなら、重大な問題となる。ケイシーは沿岸部の潮の流れを解析して、遺体が投げ込まれた場所を特定する。ムーアは、アフガニスタンに派遣中の海兵ヴォイト大尉と連絡を取り合っており、ヴォイトは2週間前ムーアにアフガニスタンで死亡した海兵のリストを送信していた。ところが、ヴォイトもまた6日前にアフガニスタンで戦死していることがわかり、チームは驚く。タリバンがヴォイトらの車列を攻撃して死亡し、その犯人は殺人者のアトワだという。ムーアがアクセスした機密情報はアトワに殺された12人の報告書で、ムーアとヴォイトは幹部候補生学校の時からの親友だった。そのヴォイト大尉の遺体が帰国することになり、ギブスはダッキーらに検視をさせるため、モルグに遺体を移送させる。ヴォイト大尉には付き添い人のパーク大佐が同行してきて、2日後の故郷での埋葬に間に合わせるため、これ以上の捜査協力はできないという。ギブスは被害者と大尉の死には関係があるとして、パークに理解を求める。NCISはムーアとヴォイトが何をしようとしていたのか、考える。ムーアは明らかに違法な行動を取ったが、それはヴォイトのためだったろう。ヴォイトはなぜ上官ではなく、ムーアに相談したのだろうか。ギブスはマクギーとビショップをアフガニスタンに送ることにする。アフガニスタン、カブールのキャンプでは、兵士たちは日々危険な状況にあった。キャンプに出入りする軍契約会社のキンネマンは、撤退するはずのアメリカ軍がタリバンの攻撃が激化しているため、撤退は現在保留されているという。アトワは別の場所で逮捕されてキャンプに移送される予定で、ブラクストン司令官はヴォイトの無念を晴らすため、NCISの捜査に協力するという。ケイシーは遺体発見現場近くでムーアの車を発見する。ダッキーはすでに棺に納棺されているヴォイトの体を検視することはできず、現地で作成された検視報告を手にする。胸を2発撃たれながら、ヴォイトは果敢に敵を倒したという。パーク大佐はこれ以上の協力はできないと主張し、ギブスに君も元海兵なら敬意を持って遺体に接し、思いやりを持てと激しく詰め寄る。ムーアの車は後部に他の車とぶつかった損傷があり、ケイシーは赤い塗料の車を探す。マクギーとビショップはアトワをヴォイト殺害容疑で聴取するが、アトワはふてぶてしい態度を取り、聴取に応じる素振りも見せない。もし見返りに自由をくれるのなら話すと言われて、マクギーたちは席を立つ。アトワはアメリカ人に協力者がいると話し始めるが、話の信憑性が今ひとつだ。その時、アフガニスタンで列車強盗事件が起こり、変更されていた列車の輸送ルートが犯人側に漏れていた可能性が出てきた。ヴァンスはアトワとは取引をしないという。ギブスは頑なにヴォイトに付きそうパークの話に耳を傾ける。パークは自分が採用したヴォイトだけでなく、採用した他の海兵たちの付き添いも行っていた。これまで、若い優秀な海兵たちの命が失われることに、責任を感じてきたという。アトワを外部に移送することになり、マクギーは最後にアメリカ人の協力者の名前を言うように説得する。揺さぶりをかけられ、口を開き始めたアトワだったが、突然狙撃されて死亡してしまう。アトワを殺した内通者はかなりの狙撃の腕を持っているとみられる。ビショップはキャンプの人物を全てチェックするという。交通カメラをチェックしていたケイシーは、赤いトラックの前面が凹んでいるのを見つける。車の所有者はザヴィエル・ブラックバーンとわかり、トーレスは死体遺棄現場で活動していたNPOの職員だと気づく。ブラックバーンは、6年間民間軍事会社に勤めていたとき、乱暴など行動規範を守れず首になっていた。ムーアは国から機密情報を盗んだが、ムーアがタリバンの協力者を探していたのは嘘だという。ブラックバーンは危険人物とみなされたムーアを排除すれば、また元の会社に戻れると言われたという。そう言ったのはキンネマンで、内部情報に詳しいことから軍の輸送ルートをアトワに流していた。アトワはアメリカ軍を攻撃し続け、大勢の兵士を殺した。NCISはキャンプの作戦ミーティング中に踏み込み、キンネマンに逮捕を告げると、キンネマンは軍がアフガニスタンから撤退すれば民間軍事会社は契約を失ってしまう、と認めた。情報を敵側に流すキンネマンに気づいたヴォイトは殺され、ムーアはキンネマンの命令を受けたブラックバーンに殺された。アトワもまた、口封じのためキンネマンによって殺された。キンネマンは狙撃術を身に着けており、アメリカ軍が撤退すればこれまで戦った15年間の苦労が水の泡になってしまう、と認め逮捕された。ダッキーはパーマーの仕事ぶりに感銘し、後はパーマーに任せ世界を巡る旅にでかけるという。ギブスはパーク大佐と共に、ヴォイト大尉を故郷に送る旅に同行することにする。タイトルは友軍による誤射だから、犯人が身内にいることは明白で、それが誰だったかということですが、可能性のある人は限られていましたね。ドラマの場合最後に犯人が問い詰められて、すぐにポロリと認めてしまうけれど、普通はそう簡単に認めないでしょうね。しかも、みんなが見ている前で。さらに、本当の悪はその背後にいるはずで、戦争を望んでいるでしょう。キンネマンが個人的に儲けているだけではないと思うのですが、優秀な海兵の殺人事件なのでこれで良いのでしょうか。パーク大佐とギブスの亡した部下に関するやり取りは、ファンには胸に迫るものでした。しかし、納棺されていることははじめから分かっているので、遺体をモルグに置いていくのも無理があるなあと思いました。ところで、パーマーくんの書いた人体のスケッチを見て、ダッキーは自分はもう必要ではないと考えたのでしょうね。ダッキーも寂しそうでしたね。やっぱりこれで引退かなあ。ダッキーは不定期の旅に出かけるけれど、いずれまた戻ってくるということなので、お帰りを待ちたいと思います。
March 15, 2019
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『盗まれた壁』今回は今どきの話題じゃないでしょうか。反捕鯨というから、日本を批判するのかと思いましたが、納得の話題だったなと思いました。軍の信用金庫の分厚い壁がくり抜かれて盗まれた。金庫には現金はなく、犯人は始めから壁が狙いだったと満たれる。ケイシーは落書き用のスプレー塗料が使われていると言い、ストリートアートなどで使われる、特殊なスプレーであるという。このストリートアートは闇サイトで何十万ドルの値段で取引されることがあると言い、ビショップとトーレスは秘密の展示会に出かけていく。画商のマニー・バーンズは人気作家「リッツ」による「ホエール・ストリート」という最新作を2人に紹介する。壁の現場に落ちていたかけらと作品が一致し、バーンズが作品を盗ませたとしてNCISは壁に描かれたクジラの絵を押収する。その絵を写真で撮影しようとすると、隠しQRコードが作動してクジラの保護活動のサイトに繋がる。リッツは先月はフクロウを描き、やはり保護活動に結びつけようとしていた。リッツは動物保護関係の過激主義者なのか。魚類野生生物局はリッツを注意人物として監視対象にしているという。数ヶ月前、リッツは庁舎に血を流したキリンの絵を描き、「ベリー・ブラザーズ社とは手を切れ」というメッセージをこめていた。この会社は金持ちが猛獣ハンティングをすることに手を貸しており、メッセージを無視していたところ、職員の私用メールを流出させた。FBIが捜査したところ、リッツはジャレッド・クラークと判明した。NCISがジャレッドに自宅に向かうと、ジャレッドは胸を撃たれて死亡しており、体にはスプレーが吹き付けられていた。これまで、リッツは他国製企業や議員、慈善団体などの不正を暴く作品を多数発表しており、恨む人物は多そうだ。メリーランドの上院議員フレディ・スペンサーは、賄賂を受け取っていることをリッツに暴かれてスキャンダルとなり、その後自殺してしまった。検視でパーマーはジャレッドの口の中から謎の灰を発見する。ケイシーは、ジャレッドのPCを調べ、実はクラウドファンディングでファンから金を集めておきながら、優雅な生活に金を使っている事実を掴む。そのことについてmk187という人物から、厳しく批判する大量の脅迫メールを受け取っていた。その人物はメラニー・ケラーというアーティストで、ジャレッドを殺していないという。実はメラニーこそが「リッツ」で、メラニーはギブスとビショップの絵を描いてNCISを納得させる。ジャレッドはリッツになりすまし、ファンから金を奪っていることを知りメールを送ったが、自分は殺害時のアリバイがあるという。メラニーは、ジャレッドを殺したのは低周波アクティブソナーの部品を供給しているトレブル社だと断定する。ソナーには不具合があり、多くの船が使うことに寄って海洋生物の回遊パターンが変化したり、クジラの大量死を招いたり、それを暴いたリッツを恐れ殺したのだという。しかし、殺したの相手が偽物のリッツだとなると、メラニーは今後も狙われる恐れがある。ヴァンスはドック入りしている駆逐艦からソナーを取り寄せ、事実かどうか確かめるように言う。ビショップは元々絵を描くのが好きで、メラニーと心を開き話し込む。ソナーは確かに基準値を超える音波を発しており、不正なプログラムをOSに搭載していた。トレブル社のCEOルイスを聴取すると、どうしても海軍と契約したかったため不具合を隠していたという。リッツの正体については、ジャレッドだと突き止め監視していたが、他にジャレッドを追っている人物がいることを知り、ジャレッドのアカウントで警告していたという。ギブスはリッツのアカウントを管理していたのはメラニーだと指摘し、ビショップにメラニーは嘘を言っていたのではないかと問い詰める。メラニーは姿を消した。ビショップはメラニーが描いた絵の中にメッセージを残しているの違いないと言い、UVインクで車のナンバーを書き込んでいるのを発見する。車の持ち主は自殺した議員で、ジャレッドの口の中にあった灰から歯が見つかり、生まれた年代が議員と一致することがわかる。スペンサー議員のスキャンダルで私設秘書も全員失業してしまったが、その中の一人ルーク・グリーンが、秘密の画廊にいたことをビショップたちが覚えていた。現在はテレフォンセンターに勤務しているルークを逮捕すると、リッツに人生を奪われたとうそぶく。再び絵を描き始めたビショップの家にメラニーが現れ、ジャレッドから見知らぬ車に追い回されていると連絡があったという。ビショップに嘘をついたのは悪かったけれど、そのおかげで海洋生物を救うことができた。良いことをしたのだというメラニーに、ビショップは描いた絵をプレゼントする。その直後、オーストラリアでリッツの絵が見つかったというニュースがあり、ビショップとトーレスは狐につままれる。いわゆる「バンクシー」というあれですよね。QRコードが織り込まれていて、写真を(スマホで)撮ると関連サイトに誘導されるというのは面白いなと思いました。ここでもまた、ギブスの携帯が旧式だといじるのがお決まりですね。UVインクでメッセージを忍ばせて、ブラックライトでそれを発見するのも科学捜査ドラマらしい。リッツのような活動家は複数いると考えられていて、実態はわからないというのがオチだったかな。実際、メラニーがその絵を書いたところを誰も見ておらず、捜査官への偽証や逃亡という罪をビショップは見逃してしまった。ギブスはそれもお見通しなのか?ただメラニーは反捕鯨船で生まれた根っからの活動家で、政府機関の職員のメールをハッキングしたり、その辺の罪は放置して良いのでしょうか。落書きも犯罪ですよね。議員のガス会社からの賄賂を暴露され、逆恨みした秘書は問題外でしたが。ところで、ビショップの隠れた才能を披露するエピソードでもあったわけですが、トーレスと言い、リーブスの存在を引っ張ってくれるのは嬉しいことです。そのトーレスとビショップは最近、プライベートでも仲が良いですね。マクギーは家族が大事なのでしょうけど、チームとちょっと距離を感じるな。
March 8, 2019
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『運命の分かれ道』ハロウィンエピソードというほどは、遊び心がなくて、地味な感じでしたね。邦題はトーレスに関することなのは明らかですが、原題がもう一つわからないな。コンビニのトイレで、海軍兵曹バックリーと男性が殺されているのが見つかる。男は喉を切られ、バックリーは首を骨折しているが、ギブスは床の血を踏んだ跡がないことに注目する。コンビニ店員によると、2人がトイレに向かったのは見たが、その後誰かが入った様子はないという。死亡していた男はDNAから、元海兵でかつてトーレスと共に潜入捜査の訓練を受けたアンダーソン・コールだわかる。トーレスは、コールは有能な男だったが反抗的な面があったといい、訓練は落第してしまった。現在DCで部屋を借りていることがわかったので訪ねてみると、相当金回りが良い生活をしていることがわかった。部屋のオーナー、レイチェルはあまりコールを見かけることはなかったという。偶然開いた隠し部屋には、多数の偽造パスポートや現金などが見つかった。コールはそのパスポートを使って世界中を飛び回っており、政府機関の捜査官とは関連なさそうなので何かの犯罪に関わっているように見える。パーマーは、コールは背後から喉を切られており、バックリーは防御創があるため、殴り合いをしたという。バックリーはたまたま巻き込まれてしまったのか。トーレスは同じ立場だったコールがなぜこのような生き方をしたのか、疑問を持つ。ケイシーがコールの携帯を解析し、誕生日リストを見つける。しかし、それぞれの人物はすでに死亡しており、死亡日だったことがわかる。それぞれ、世界中の未解決殺人事件の被害者たちで、コールの渡航日と死亡日がほぼ一緒なため、コールは殺し屋だったのではないかという。では殺し屋のコールを殺したのは誰か、被害者の家族などが復讐を行ったのか、あるいは犯罪関係の犯行か。CIAのクラーク局員がヴァンスを訪れ、コールについて合同捜査をしたいという。CIAでは数ヶ月にわたってコールのボスを探しており、ヴァンスは国外の情報を渡すように要求する。リストに質屋で働いていたジェニー・ウェイフェアという女性があり、話を聞くことにする。ジェニーは質屋のビルと交際しており、3ヶ月前に殺されたが、事件前に怪しい男と口論しているところが目撃されていた。ビルの質屋は、資金洗浄や恐喝などの疑いで調べられたことがあり、ビルはジェニーの死について語ろうとしない。しかし、息子のジョンは父親が心臓の手術をしており、大の男2人を殺せるはずがないという。ケイシーは隠し部屋にあった入れ物から、コールの暗号通貨のデータを見つける。資産の動きをみると、銃弾や殺しの道具などを購入しており、最近大量に武器を購入していた。銃を売った売人を取り調べると、恐れのあまりコールのボスについては話せないという。しかし、コールは殺すことを拒んだから殺されたのだという。ジェニーが口論していたのを目撃していた女性は、ジェニー殺したのは息子のジョンだという。ジョンの海外口座には毎週9500ドルが入金されているが、これは資金洗浄の証拠となる。ジョンはジェニーに資金洗浄がバレて警察に行くと言われたので、問題解決のためある人物に電話したと認める。それは、コールの部屋のオーナー、レイチェルだった。レイチェルは動じることなく、コールが軍人は殺せないというので、仕方なく死んでもらったという。他にも殺し屋がいて、これから実行される殺人があるというと、銃を手にしたためNCISに射殺されてしまう。レイチェルの携帯を調べると、今日暗殺命令が出ていた。ターゲットは海軍大尉のリースで、ケイシーらは殺し屋の特定を急ぐ。命令を受けた電話の場所から、アダム・ニールという男の名前があがる。ニールはバックリーが殺されたコンビニで野次馬として目撃されていた。ギブスはリースの身柄を確保すると同時に、ニールの逮捕に向かう。ビショップとトーレスは、リースの家に侵入してきたニールを倒す。リースは麻薬密売事件の陪審員で、命を狙われたようだ。バックリーは巻き添えでニールに殺されたのだった。スローンはクラークにしつこく付きまとわれ、ヴァンスに注意したほうが良いと忠告する。トーレスは人を殺すという意味では自分もコールも同じだと悩みだした。ギブスはトーレスに、選択によってコールとは違う人間になったと諭す。人は見かけではわからないという意味だったのかな。殺し屋と自分が似たようなことをしているとトーレスが悩む理由が今ひとつ納得できなかったし(余程気心がしれた間柄だとか、幼馴染だとかならわかるけど)、もしかして豪華な生活に心を動かされた?コンビニのトイレでどういう風にニールが2人を殺したのか、その辺も説明無し。外から天井のダクトから入ってきてコールを殺して、目撃したバックリーと殴り合いになった?なぜニールはナイフを使わなかったのかなあ。パーマーくんとマクギーのいたずら合戦は面白くなるはずですが、もうちょっと遊んでほしかった。検視官が死者の声を聞くのだから、盛り上げてほしいです。CIAのクラークて、ヴァンスがリハビリで出会った女性(スパイ)のハンドラーみたいな人ですよね。ずいぶん手の混んだことをして、ヴァンスに何を仕掛けようとしているのか、ものすごいことが起きるのでしょうか。ギブスの作っている船は何隻目なのでしょう。(笑)
March 1, 2019
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『ベトナムからの便り』時々、こういった感動的なエピソードがありますね。まるで映画みたい。ゲストの存在感が何よりも光っていることもありますが、長いシーズンでキャラクターの掘り下げなどをしているからこそ、ピタッとハマるわけですね。ベトナム戦争当時のことは、今また掘り起こしが起こっているのかな。ベトナム戦争で部下に殺されたとされたダニエル・ホール中尉の妻から、夫は自殺だったという訴えを聞いたギブスは、犯人のレイ・ジェニングスが無実の罪で終身刑になっていることから、対応することにする。ホール中尉とクレアは、オーディオテープで手紙の代わりにやり取りをしており、最後のテープが長年届かずにいた。発見されたテープには「もう指揮を執ることはできない。人生を終える。」と別れを告げていた。ホールには当時5人の部下がいて、基地近くでベトコンの偵察任務にあたっていた。その部下のうち、レイ・ジェニングスが手榴弾でホールを殺したと自白し有罪となったが、手がかりは自供書のみでJAGに残っていると思われる。当時の国内事情で、ベトナム戦争で上官を殺すことは多々あったと言い、好戦的な上官を止める手段でもあった。ケイシーは臨時職員の期間を経て、正式に科学分析官として採用された。スローンはテープを聞いて、レイとホールは敵対するところか、まるで兄弟みたいに仲が良さそうだと指摘する。刑務所でジェニングスと面会するが、ジェニングスは時間の無駄だとまるで取り合わず、自分がホールを殺したという。マクギーはジェニングスが何か隠していると感じ、捜査を続けるという。しかしヴァンスは証拠がないと、ホールの遺体を掘り起こす申請を却下してしまう。トーレスが手に入れた報告書は水没してカビだらけで、読むことはできない。犯行を目撃したフレッチャーはその後生き延びて特務曹長として除隊した。フレッチャーはNCISに、ホールとジェニングスが偵察任務から戻ってきた時に、妙な感じだったという。2人はテントの中に入り、怒鳴り合いをしていたがやがて静かになり、その後ジェニングスがテントから飛び出してきて爆発が起こった。しかし、実際にジェニングスが手榴弾を投げたところは見ていないという。スローンはテープに残された極限状態の兵士たちの様子を指摘しながらも、自殺の兆候はないという。報告書の中で、NISのものが一部解読できたが、それによると、ジェニングスは遠くから手榴弾を投げたというのを、テントの中で投げた、と供述を変えていた。マクギーが自分の父親もベトナム戦争に行ったことから、改めてジェニングスに面会を求めると、ジェニングスは図書館の整備に残りの人生をかけ、自分はここで死ぬのだという。ギブスはテープを聞かせ、なぜ供述を変えたのかと迫ると、ジェニングスは当時泥酔しており、そもそも記憶がなく、フレッチャーの証言に合わせたのだという。ギブスは残された妻が真実を知るべきだとヴァンスを説得し、遺体を掘り起こし検視することにする。パーマーは肋骨に癒着している金属プレートを発見し、ケイシーが分析する。真鍮のプレートには「また会う日まで」というプレートがあり、妻のクレアがテープレコーダーに同じプレートを付けていたことを思い出す。クレアによると、派遣される夫に対して同じテープレコーダーを渡して、その場でプロポーズされたという。ホールは死ぬ瞬間にテープレコーダーを峰に抱いていたのだった。自殺と断定できるが、なぜジェニングスは自供したのか。マクギーはその前の偵察任務に何かあったと考え、再度ジェニングスに向き合う。マクギーはベトナムのことを父に尋ねたが、父は話すことを拒絶し、マクギーも追求することを諦めた。あの戦争が父を変えたことは確かだが、諦めるべきではなかった。マクギーの言葉に、ジェニングスは偵察任務でアメリカ兵が捕虜になってひどい目にあっているのを目撃し、ホールが捕虜をたった6人で救出するべきだというので口論になったと打ち明ける。勝算はなく、全員死ぬことは明らかだが、それは正しいことだった。基地に戻ったとき、ホールはジェニングスの意見を却下したため、ジェニングスは酒を飲んだ。自分は臆病だったのだ、だから殺したのだという。NCISの結論としてまだ決め手に欠けるが、ビショップはジェニングスに匿名で30年間寄付をしている人物がいるという。それはフレッチャーで、NCISでの尋問でギブスは「お前は海兵隊の軍服を着る資格があるのか」と厳しく責める。フレッチャーはジェニングスはそもそも泥酔して気絶していて、自分がテントに入り報告をして出た後に爆発したと認める。フレッチャーはアフリカ系の兵士とトラブルがあり、ジェニングスを本国に送り返すつもりで嘘をついた。せいぜい除隊処分になると思っていたが、ジェニングスは自白して終身刑になってしまった。生き残るためには仕方なかったというが、すでに偽証罪の時効が成立しており、どうしようもない。ジェニングスは釈放され、フレッチャーに怒りは捨てると告げる。ホールの遺体は再び埋葬され、ジェニングスとクレアはホールを弔う。ギブスはマクギーの頑張りをねぎらう。エンディングのC.C.R.の「雨を見たかい」(歌っているのは別の人)は、ベトナム戦争と結び付けられている言われるけれども、作った側はそうでもないということらしい。でも、歌詞は比喩的なので解釈は自由でも良いのでしょう。長年わだかまっていたものが、さっと晴れ上がったような爽やかさがありました。ギブスがマクギーに「お父さんも君を誇りに思うだろう」でもう涙ですね。「水面の反射」というのも、この歌とリンクしていたのかも知れません。とにかく、ゲストの役者さんがいかにもそんな感じですばらしかった。ギブスの堅物さと、マッチしていましたね。マクギーと父親のストーリーもずっと前の話でしたが、上手くはまっていたと思います。それと、ベトナム戦争の状況が今とそれほど違わないのではないかという印象もありましたし、考えさせられました。奥さんは夫が殺されたことより、自殺の方が良かったかどうかわかりませんが、ジェニングスが自由の身になったことで何かの終結を得ることができたでしょうね。
February 22, 2019
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『ギブスの休暇』シーズン始まって早々、ギブスが休暇を取るという、それも愉快なおじいさんたちに力を貸してもらう脱力エピでした。局長代理を8週間休みも取らずに勤めたから休むというのは、まあわかるけど。ノースカロライナ州で現金輸送車を襲い、35万ドルを盗んだ犯人が逃走の末、アンドリュース海軍航空基地に逃げ込んだ。施設を探したが姿は見つからず、逃げ込んだ直後に輸送機が離陸していたため、すぐに呼び戻す。しかし、輸送機からは犯人の姿も盗んだ金も見当たらなかった。ビショップは車輪格納庫の中に血痕と切断された指を見つける。犯行現場を移した防犯カメラの映像では、犯人はフライトスーツを着ており、初めから基地に逃げ込むつもりだったと考えられる。犯人は離陸する直前に車輪格納庫に潜み、DCに戻る途中、格納庫が開いた時にパラシュートで離脱したのか。切断された指から指紋を検出することはできたが、情報はFBIが秘匿しており、直接説明にくるという。ギブスは休みを取り山小屋で過ごしていた。それを聞きつけて、フォーネルとブルックスがやってきてギブスの邪魔をする。ケイシーによると輸送機が車輪格納庫を開いたのは、ギブスの山小屋のある森の上空にあたり、マクギーから連絡を受けたギブスは逃げた犯人を探すことにする。サンディエゴから転勤してきたばかりというFBIのモネ捜査官によると、強盗犯の一味として逮捕され、司法取引したフランクリン・ポーの指紋と一致したという。ポーは証人保護プログラム下にあり、靴店で働いていた。ギブスたちは山道を歩き、遠くにパラシュートらしきものを見つける。途中でキャンプをしているジェーンという女性と遭遇するが、誰も見かけなかったという。やがてパラシュートが木に引っかかっている現場に到着すると、ブルックスはバックパックに入った金を見つけるが、滑って足を骨折してしまう。ギブスは犯人が金を取り返しに来ると考え、ブルックスの応急手当をすると急いで山小屋に戻ることにする。モネとスローンは以前からの知り合いで、2人の間には因縁があるようだ。モネが直接NCISを訪ねたのも、関わりのある今回の捜査に加わりたいからでスローンは協力を認める。その資料を読むと、当初の担当官はモネではなかった。実は担当したアナ・ジェンロウ捜査官とポーが恋愛関係になってしまい、アナは辞職したという。スローンに追求されて、モネは事件発生を知り後始末にやってきたという。ギブスたちはコヨーテの鳴き声のする方向に向かい、もう一つのパラシュートを見つける。そこには、パラシュートが外れずぶら下がる犯人の死体があった。指からの出血があり、もうひとり別に刺された男が死んでいて、コヨーテに食われた状態だった。共犯者がいると考えたとき、別の場所で休んでいるブルックスの銃声がした。急いで戻ると、先程の「ジェーン」がブルックスに銃を向けていた。女は別のキャンプ客を殺したのは正当防衛だったという。金をよこせという女にギブスはバッグを手渡し、女が撃った弾の影響でフォーネルが顔に怪我をしてしまう。山小屋に戻ったギブスにNCISが合流し、逃げた女を探す捜査を続ける。アナはパイロットの免許をもっており、奪った金をもって逃亡するはずだ。FBI捜査官時代の偽名で検索すると、マイアミ行きの航空券を予約していることがわかった、すでに離陸しており、マクギーは航空局に掛け合い乗員名簿を手に入れようとする。しかし、ケイシーは別の方法でアナを追跡しており、飛行機に乗ったというのは捜査を撹乱する偽情報だという。アナを追って高速を南に向かったNCISは、コンビニでアナを逮捕する。金を入れたバッグにはブルックスが山小屋に持ってきたGPS付きの釣りゲーム機が入っていたのだった。スローンとモネは仲直りし、2人の間でもめていた「ボーディ」がコンバーチブルのトラックだったことがわかる。ギブスは残りの休暇を古い親友と過ごすことにする。ギブスの休暇を邪魔するトバイアスは定番ですが、フィルは先シーズンにいきなり出てきた旧友(Fallout)で、やっぱり違和感がありますね。その2人がギブスの取り合いをして、年寄りならではのネタで盛り上がる。何とも言えない感慨がありますね。(笑)捜査の面では、フィルの方が貢献していたかな。この感じだと、今後もフィルが出てくるかも知れませんね。なにせ家がないのですから。鬼のいない間(ヴァンスは復帰しているようですが)、マクギーたちも事件がなければ暇そうですね。トーレスはチームのセクシー担当が決まり。年上とみられるモネ捜査官にも目をつけられる。ちなみに「ハートブルー」はパトリック・スウェイジとキアヌ・リーヴスが出演した、銀行強盗とサーフィンの映画で、なんとなく今回の事件と重なっている感じです。余談ついでに、おじいさんたちが情けなく歌っていた「Show Me The Way To Go Home」を聞いて、昔「エマーソン・レイク&パーマー」がおしゃれに彼らのバージョンで歌っていたのを思い出しました。というと、年がバレます。
February 15, 2019
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『危険な小包』リアリティショーのネタなど、いつもの緩さが戻ってきています。でも、仕事場でハングマンゲームして遊んでいちゃだめですよね。決してヴァンス不在のせいではないと思いますが。SEALの訓練を修了したトッド・ニコラス一等兵曹の家の前で、停めた車が爆発し2名死亡した。死亡したのは、近隣の宅配小包を盗んでいたエディとその相棒で、ニコラス宛の小包に爆弾が仕込まれていた。ニコラスの妻は「軍人の妻たち」というリアリティショーに出演しているシーバで、マクギーはデライラとこの番組をよく見ているという。現場に駆けつけたシーバはプロデューサーのヤラセかというが、ニコラスは自分宛てに小包を送ったのは妻だと、ギブスにささやく。番組に出演してから、シーバはすっかり別人となってしまい別れたいと思ったが、カネ目当てだと思われ簡単に離婚してくれそうもない。それで3日前に浮気をしたと嘘を言ったところ、シーバは殺すと脅したという。一方、シーバは女優気取りで、自分には爆弾は作れないという。荷物が夫宛になっていても、中身をチェックするのは自分なのだから、爆弾を作ることができるニコラスが怪しいのではないかという。パーマーはエディの足に刺さっていた解けた金属に注目する。マクギーは番組の掲示板の書き込みをチェックして、ニコラスに対する脅迫を書き込んでいたレオナルド・フィニックに疑いの目を向ける。トーレスとマクギーがレオナルドの自宅に踏み込むと、シーバに対する激しい執着を示す飾り付けがあった。レオナルドはシーバに熱心なファンレターを送っており、その中でニコラスへの憎しみを書いている。携帯電話を使った位置追跡が禁止されたため、マクギーはレオナルドの居場所を探す。ケイシーによると、爆弾はプロが作った光で起爆するタイプだという。パーマーが発見した金属片は24金のメッキが施された合金で、裏にブローチのような突起がある。交通カメラに捕らえられたレオナルドを追ったマクギーとトーレスは、箱を手にしたレオナルドを逮捕する。しかし、箱の中には自分とシーバをモデルにした人形が入っていて、スローンも、レオナルドには暴力的な傾向は見られないという。尋問中にアレキサンドリアで新たな爆弾小包が爆発し、パトリシア・エヴェレットが死亡した。エヴェレットとニコラスには接点が見られず、無差別連続爆破事件かと思われた。ケイシーは2つ目の小包にもブローチのようなものが入っていたと言い、ギブスはそれをみてSEAL隊員に与えられる「バドワイザー」記章だという。ニコラスと同期でSEALの訓練を受けた者の中に、爆発物の訓練に合格したものの、精神鑑定で落とされた者がいた。デイヴィッド・ウェストという男が現在、ショッピングモールの警備員をしている。その鑑定を行ったのが、パトリック・エヴェレットという精神科医で、パトリシアと名前を間違われたようだ。ヴァンスはリハビリを終え、仕事に復帰する時期を迎えているが、理由をつけて家に引きこもっている。スローンはヴァンスの自宅を訪ね、復帰するべきだと言って、事件のファイルを手渡す。トーレスとビショップはウェストの自宅を訪ね、いきなり攻撃される。応援に駆けつけたギブスとマクギーがウェストを制圧し逮捕する。取り調べでウェストは、SEALの信条を繰り返し供述を拒む。ニコラスは精神鑑定でエヴェレットに進言しており、そのせいでウェストは本物のバドワイザーを手にすることはできなかった。復帰したヴァンスは自ら尋問を行い、動じないウェストが時計を気にすることから、第3の小包爆弾があることに気づく。送り先がわからないが、ウェストが結婚指輪を外していることに気づき、家を出た妻が姉妹の家に滞在していることを見抜く。すぐに連絡が入り、妻は小包を開けることはなかった。携帯電話の追跡は、必要を認められ判事がすぐに令状を発行してくれることになった。ヴァンスはリハビリで知り合ったマロリーに、デートを申し込む。しかし、マロリーは身分を偽りヴァンスを監視していた。今シーズンの主役はヴァンスなのでしょうか。先シーズンに誘拐された後は、新たな出会いが!と思ったら、何やらスパイのような存在から監視されるようだ。相手は国内の組織なのか、海外なのか。あるいは、CIAみたいなところに誘われるのか。ヴァンスももう、そろそろ引退すればよいのに、弱ったところを徹底的に狙われますね。それにしても、ケイラがすっかり大人になってまるでママみたいになっている。そこは感慨深いところでした。玄関前に置いた宅配の荷物を盗むというのは、時事ネタですね。日本では手渡しとか、宅配ボックスに入れるとかしないと、許されないでしょう。マクギーがリアリティショーにハマっているのは面白かったけど、そろそろデライラにも顔を出してほしいところ。かわいい双子ちゃんはどうなっているのでしょうね。ギブスがケイシーを「ケイス」と呼んでいるのが気になりました。すっかり、アビーver.2になっている。
February 8, 2019
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『袋小路の住人たち』実質、新シーズンのスタートですね。冒頭、久しぶりにグロくてBONESみたいなエピソードだと思いましたが、初期のNCISは結構グロいシーンが多かったですね。ダッキーもパーマーも水を得た魚のように、うれしそう。1年前のホットバスタブ事件は思い出せませんでしたが、「ミートパズル」のエピソードはシーズン2でした。定番の郊外の住宅地でのミステリーも久しぶり、でも思いがけず良いエピソードでした。海軍新聞の記者ディヴィス・ムーニー大尉が自宅の屋外にあるバスタブで死亡しているのが見つかる。毎日湯が沸かされた状態で何日間も経過していることから、遺体の損傷が激しい。家の中が荒らされ、PCや監視ビデオがなくなっていることから、強盗による殺しかと思われる。ギブスはバスタブごと持ち帰って、遺体を調べるようにいう。ムーニーは離婚してこの住宅地に引っ越してきたといい、近隣のレイノルズ家でも2週間前に強盗事件があった。その際も監視カメラが盗まれていた。ムーニーの別れた妻はプエルトリコで教会の活動に参加中で、ムーニーは本を執筆するために仕事を休んでいた。盗まれたPCにはその本の原稿が入っていたという。NCISは好奇心の強い近隣住民に情報提供を求める。ゲイリーはレイノルズの家に入った強盗を目撃したという。夫婦でサッカーの試合に出かけていた留守中、家の中で不審な動きを見かけたので通報したところ、背の高い男が飛び出して姿を消した。顔は見えなかったという。ケナとダンの夫婦は、近所には個性的な住民が多く、何だか監視されているようだという。遺体の状況から死因を特定するのは難しそうだが、ハエの幼虫から死後2週間ほどだとわかる。ダッキーは浮かない顔のトーレスが気になり、ストレスを発散し休息するべきだという。トーレスはパーマーと飲みに出かけることにする。ムーニーの元妻シーラと連絡が取れて、ムーニーが「歯科医」による連続殺人事件を本に書いていたことがわかる。歯科医は6年間に渡り9人を殺害し、最後に殺したのは7年前、「戦利品」として被害者の歯を抜く。ムーニーのいとこがその5人目の被害者だったことから、ムーニーは独自で捜査を続けていた。しかし、その内容については妻には言わなかった。ムーニーは知りすぎたのだという。パーマーはワインを飲みながら絵を書くという行事にトーレスを誘い出す。ところが、トーレスとパーマーに難癖をつけて絡んできた男2人と売り言葉に買い言葉で、大喧嘩になってしまう。ギブスは留置場に迎えに来て、トーレスの弁解を聞こうとしない。ギブスはトーレスにスローンのセラピーを受けるように命じる。「歯科医」事件の最期の被害者で、容疑者とされたデイシーとムーニーが連絡を取っていたことがわかる。デイシーは被害者と幼馴染というだけで疑われ、結局不起訴となった。ムーニーは始めはデイシーを犯人と考えていたが、突然真犯人に迫ったと言い、デイシーに謝罪したという。シーラがNCISを訪れ、自宅に届いていたムーニーからの郵便物を手渡す。郵便物には別々の人から取られた歯が9本入った箱が同封されてした。ムーニーは真犯人から戦利品を手に入れ、その犯人が近隣に住んでいると思われる。7年前に犯行が止まったことから、7年前に一人目の子供が生まれたダン・レイノルズに疑いの目が向けらる。他の被害者との接点も考えられ、NCISに呼んで話を聞く。しかし、ダンは自宅に泥棒が入ったときにはNYに出張で滞在していたと言い、ムーニーがレイノルズの家から戦利品を盗み出したと追求されても、動じることはない。検視でムーニーの歯は全部揃っていることがわかり、ケイシーが液体の中からカッターの刃を発見した。パーマーは排水口から塗装片のようなものを発見し、分析したところ紫色のマニュキアの破片だとわかる。NCISはケナを「歯科医」として逮捕する。ムーニーは戦利品を盗んだが、それを取り戻そうとしてケナは入浴中のムーニーを襲った。証拠品は元妻の元に渡っていたのでケナはそれを取り戻すことはできなかった。ケナは子供を授かり、幸せな家庭を失いたくなかったという。トーレスは世の中意地の悪い、心の狭い人ばかりでうんざりだと話す。だからと言って、他人を殴ってはいけないとスローンは言うが、トーレスはセラピーを拒んでギブスから帰宅しろと命じられる。トーレスはビショップの自宅を訪ね、今朝から壊したサングラスがもとに戻らないという。それはリーブスが気前よくくれたサングラスだった。リーブスのことが恋しいというトーレスにビショップも私も恋しいという。最後、私も泣きそうになりましたよ。みんな、もうリーブスの事を忘れているでしょうね。「あんな優しいやつはいなかった」言下にアビーも含まれていると思います。トーレスはヴァンス捜索のために1ヶ月アフガニスタンを走り回り疲れ切ってしまったのか。最初はハ○キルーペなら踏んでも壊れないのでは、と突っ込んでいましたが、壊れたものを必死に元に戻そうとするトーレスの気持ちを知って、これはしばらく時間がかかりそうだと感じました。というか、シーズンを重ねて、このドラマの良いところがどんどん失われていったような気がします。(個人的に)今シーズンはトーレスのキャラクターを掘り下げるのかな。パーマーくんがアドレナリン全開で好戦的なのはちょっと驚きでした。ダッキー、パーマーを相手に、そつなくこなしているケイシーは見事ですね。ヴァンスは当分休暇から戻ってこなくても良いです。(笑)
February 1, 2019
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『異端者』新シーズン、プレミア。これが最後のシーズンになるのかどうか、少なくともギブスが最後になるのかどうか、それを思うと盛り上がらないですね。思わないことにしよう。クリフハンガーが「運命とのデート」というタイトルだったので、このタイトルになったのだと思いますが、「運命の子供」は一体誰のことだったのか。テロリストのハキームに囚われたヴァンスはハキームの母ザイーマの意見で、手先として利用されることになった。ヴァンスが誘拐されて4週間、NCISは地道に捜索を続けているが手がかりがない。トーレスはアフガニスタン全土を捜索したが、ハキームの飛行機がカブールに着陸したのはオトリだったのではないかという。実はまだアメリカ国内にヴァンスがいるのではないか。ギブスは立場上局長代理だが、その職務を務めるのを嫌がっている。4人組の銀行強盗事件が起こり、監視カメラに写った犯人の一人がヴァンスに酷似しているという。盗まれたのは、4週間前に裁判所命令で凍結されたハキームの500万ドル以上の資産だった。さらに、ヴァンスの命令によって凍結された金塊も奪われている。ヴァンスは見張り役を任され、威嚇射撃を行っていた。ニュースが流れ、関係部署ではすでにヴァンスは救出対象ではなくなったという。ヴァンスの知りうるセキュリティコードを書き換え、諜報員も呼び戻された。ハキームが滞在していたイギリス大使館のリグ次席大使は、罪を償うため協力したいという。大学生のヴァンスの娘ケイラには護衛が着けられ、ギブスは必ずヴァンスを取り戻すと約束する。しかし、ヴァンスが動画でハキームに同調しアメリカを非難したことを発表すると、ショッピングモール2箇所でで爆発事件が起こった。死傷者があり、ターゲットは海軍の新兵募集オフィスとわかる。トーレスは本当にヴァンスが転向したのか、という。ケイシーは、ヴァンスが銀行内のポスターの人物の目をあえて狙って撃った事を指摘する。つまり「目」に注目しろということか。ヴァンスの告白動画でヴァンスが瞬きする瞬間に喋った言葉を取り出すと、「AVALANCHE、APPLE、LIFELESS、KARMA、YEARNING」となった。これらは何かのメッセージなのか。ハキームは得意の拷問でヴァンスからベセスダ核実験場のパスワードを聞き出そうとしていた。メルトダウンを起こすのが目的で、ヴァンスは娘のケイラを殺すと脅されていた。ヴァンスが答えないため、ハキームはケイラを殺せと命じる。大学のキャンパスで殺し屋がケイラの護衛を撃つ。ケイラはとっさに身をかわし、護衛の銃を使って反撃する。そこにギブスらが到着し、殺し屋を倒す。ヴァンスのメッセージは頭文字から「KAYLA」とわかったのだった。ハキームは暗殺失敗で激怒し、さらに暴力的になる。ハキームが席を外した時、手下のジャーがヴァンスに近づき、自分はCIAの潜入諜報員リックマンだと打ち明ける。脱出するために手を貸すという。スローンは、リグ次席大使から金塊の行方についてインターポールの情報を聞き出すため会いに行く。リグは、初めて会った時にスローンが常軌を逸していると取り合わなかったことをわびるが、スローンは金塊のことをリグが知っているはずがないと銃を向ける。拷問道具を手にしたスローンは、リグにヴァンスの居場所を吐くようにいう。金塊の存在については、国務省からのメールで知った、あなたは悪魔になってしまったのか、というリグに、スローンはやりすぎたと察し手を緩める。しかし、リグは逆に銃を手に取るとハキームに電話をする。ケイラを襲った殺し屋はアメリカ人でIT企業グロービームに勤務するラフィ・パイスとわかる。ラフィはラバランプを使った乱数発生装置による暗号化エンジンの掃除をしていたという。とてもテロリストとは関係ない人物だったという。ヴァンスはリックマンに携帯を手に入れさせ、電波妨害装置をオフしている間にギブスに連絡することにする。ハキームの目的が核実験場だと伝えると、ハルジー中将は施設の封鎖を命じる。居場所もラーゴの玩具工場跡というので、ギブスはすぐに助けに向かうと答える。しかし、実際のリックマンはすでに死亡しており外出しているはずのハキームも在宅だった。ハキームはヴァンスが思った通りに動いてくれたという。ハキーム側の嘘はNCISでも確認され、ギブスとマクギー、ビショップは核実験施設へ向かう。封鎖措置を取り、外部からは一切干渉できない状態だが、内部からもドアを開けられない状態になっていた。さらに、反応炉は臨界事故に向かいつつあった。ハキームは核実験場の封鎖措置に抜け穴があることを発見し、トロイの木馬を仕込んだのだった。封鎖措置を発動できるのは政府のみだ。冷却装置が制御できなくなり、マクギーがプログラムを書き換えようとするが、一つ退治しても次々と外部からトロイの木馬が侵入してくる。ペンタゴンは民間会社に暗号化処理を委託しており、それがグロービーム社だった。後20秒でメルトダウンに至るという状況で、暗号化をシャットダウンするため、現場にいたトーレスはラバランプを破壊する。メルトダウンは避けられた。ヴァンスの元に、リグに捉えられたスローンが連れてこられる。しかし、スローンはギブスが自分を偵察衛星で監視しているという。「カッコーの巣」作戦で、リグに捕まったように見せかけたのだった。すぐに、NCISが突入してヴァンスとスローンを救出する。スローンはハキームが政府の施設でしかるべき扱いを受けるだろうという。ヴァンスは久しぶりに戻り、保護されていたケイラと再会する。スローンはやっと仲間たちの墓に無念を晴らしたことを報告する。ヴァンスがテロリストにとらわれて、彼らに同調するというとまるで「Homeland」だな、と思っていたら、トーレスの口からそれを聞くとは思いませんでした。(笑)ハキームの手下がCIAの諜報員だとすぐ信じてしまって、あれこれ喋ってしまうあたり、ヴァンスも「Homeland」を見ておいて欲しかった。ケイラは局長の娘として地獄を見てきたせいなのか、殺し屋に果敢に発砲していましたが、これはちょっとやりすぎだったかも。やっぱり、「運命の子」はケイラだったかな。それにしても娘を殺すと脅されていたとしても、銀行強盗に加担したり、公に信条を告白して、ヴァンスは元の仕事に戻れるのかなと思います。スローンが暴走気味にリグに迫ったのは演技だったのでしょうか。リグはスローンがハキームに何をされたのか知っているからこそ、スローンの演技を信じてしまったとも言えるので、上手い作戦だったですね。それでもリグとハキームとの関係に裏付けがあったかどうか、その辺は描かれませんでしたね。リグも外交特権で逃げ切るのでしょうか。核施設の攻撃に、ラバランプの暗号化システムが関わっていたのは驚きました。暗号化のために何十個も並んでいるのは、意外すぎる光景です。60~70年代のイメージでそういえば、最近あまりあのランプは見かけないですね。エンドクレジットに追悼されていたジョー・ヘイリーさんはメイクアップアーティストだそうです。JAGの時代から関わっていたそうなので、本当に「家族」ですよね。次週からスローンは普通のプロファイラーに?
January 25, 2019
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