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明らかに「組織犯罪特捜班」とのクロスオーバーですので、冒頭を見て、ブロクにアップするのを諦めました。前話「Bad Things」からの3話続き、更に言うと、SVUのシーズン25の冒頭まで続きそうな雰囲気なので、スパドラさんで「組織犯罪特捜班」が来年放送される時に更新することにします。シーズン25の第1話はその時に更新することになるのかなあ。ちなみに「組織犯罪特捜班」のシーズン4は2024年まで始まらないようですので、SVUの方で決着するのかな。ともあれ、あしからずご了承ください。
October 8, 2023
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いよいよ今シーズンも残りわずかとなって、ここにきてクロスオーバーですね。もうこうなると「組織犯罪対策班」と同時期に放送してもららわないと、話のつながりがわけが分からなくなります。そもそも、この2つのシリーズはかつての「Buffy」と「ANGEL」の関係以上に緊密で、それぞれ独立したストーリーが進むだけでなく、両方にまたがるストーリーをどちらか一方で結末をつけるような形になっており、特殊な関係になっています。ホテルで旅行客が部屋に侵入していた犯人にレイプされる事件が起こる。犯人はフロントで、被害者ケイトの恋人だと言ってカードキーを受け取り部屋に潜んでいた。ケイトは恋人と別れたばかりで母親とNYCを訪れ、ブロードウェイのショウを見てホテルに戻り、バーで飲んでから部屋に入った。その間付け回されるような記憶はないという。犯人は中肉中背の黒人で、ケイトの名前を知っていただけでなく、レイプの様子を自撮りして出ていった。公園のジョギングコースの途中で地中にに埋め込まれた檻に閉じ込められた男が救助される。何週間も閉じ込められていたと言い、辛うじてマーク・リードという名前を口にした。リードは「いい子にするから」とも言い、現場に大量のリコリスの袋が落ちていたのを見て、マンシーはプリヤが誘拐監禁された時のことを思い出す。リードは栄養失調で激しく衰弱しているだけでなく、こう丸を縛られており、病院に収容された後息を引き取る。マンシーは犯人はイライアス・オルセンだと主張し、こうなったのは自分の責任だという。オリビアは興奮するマンシーに落ち着くようにいい、プリヤの家族が証言を拒否して帰国して起訴が取り下げられたと説明する。しかも、イライアスが狙うのは少女で手口も違う。マンシーはリードが入っていた檻は手作りで、イライアスは溶接工だと指摘する。検視でリードの胃の中にはリコリスの塊が見つかった。死因は「ウサギ飢餓」という偏食からの栄養失調だという。妻のシェリーによると、1ヶ月前リードはカンノーリを買いに出たまま戻ってこなかったという。夫には特に恨まれる相手はいない。マンシーはイライアスが食べ物で監禁した少女たちを支配していたことから、本件もイライアスへの疑いを強める。レイプ犯はコンドームを使用して現場から持ち去っていたが、エレベーターシャフト内に捨てていた。1週間前にミントティーの店のオーナー、イーヴィーが開店前の店でレイプされたことがわかる。犯人はホテルの監視カメラに写っていた容疑者と同じで、やはりイーヴィーの名前を知っていた。行為を自撮りした上コンドームを持ち帰っている。イーヴィーがビリーという男につきまとわれていることがわかるが、犯人にレイプされている時窓の外に立って見ていたという。ビリーに話を聞くと、イーヴィーの店の前にはよく行くものの窓には自分の顔が映っていて中は見えなかったと答える。今のところ2人の被害者の関連はわかっていないが、同様の手口のレイプ事件がこの半年間でクィーンズ、ブルックリン、スタテン島で起こっていたことがわかる。不動産業を営むダーリーン・クィンランは、2月に客を装った犯人に自分の物件内でレイプされていた。手口は先の2人と同じだが、犯人は太り気味の中年だったという。ダーリーンは襲われる1週間前に突然婚約を破棄していた。相手に対して不満があり結婚式を自分からすっぽかしたという。しかし、今も元婚約者とは連絡を取り合っており、レイプ事件後には支えてくれているという。ダーリーンの元婚約者グレッグは犯人がダーリーンの名前や連絡先を知っていても、商売柄不思議ではないという。オリビアは女性に捨てられたり、拒否されたりした元パートナーがリベンジでレイプを依頼したのではないかと考える。リードがカンノーリを買いに行ったベーカリーで聞き込みを行うと、失踪した日にリードが店の外で白人の大男と話しているのを店主が見ていた。イライアスの写真を見せると、この男だという。マンシーはリードが閉じ込められていた檻を鑑識に回し、プリヤの父親の店の鉄柵のドアと比較してほしいという。もしイライアスが溶接をしているのなら、溶接の癖は一致するはずだ。鑑識は溶接したのは同一人物だという。更に、使われた鉄筋に製造番号が付いていたことから、供給元が突き止めることができる。ブルックリンでベビーシッターをしているマリア・ヴァーガスは1週間前に雇い主夫婦が出かけている間に、訪ねてきた男にレイプされた。男はラテン系でナイフで脅したが、マリア本人であるかどうかIDを確かめたという。やはり犯行を自撮りをしており、DNAで一致した人物がいたものの、地元警察はその人物が刑務所に入っているのでありえないと判断した。男性関係を尋ねると、前のバイト先の父親デレクに言い寄られて寝たが、翌日に仕事をやめたという。デレクはその後電話をしてきたがマリアは拒否した。デレクに話を聞くと、過ちを犯したことを謝ろうと電話しただけだという。クィーンズのローズ・バーグマンは、2ヶ月前に精神科クリニックの駐車場でレイプ被害を受けた。検出されたDNAにマッチする人物はおらず、ローズは夫に対して離婚を申し入れているところだった。しかしローズは事件以来、夫が変わり優しくなったという。いずれの事件も似た部分があるが、カリシはこの証言だけでは有罪は勝ち取れないという。ローズの事件も夫が犯人を雇った証拠が見つからない。カリシはアマンダが妊娠したことをオリビアに明かす。父親になる自信がないと弱音を見せるカリシに、オリビアはあなたなら大丈夫という。檻の鉄筋を追跡したマンシーはとある教会に納入されていることを掴み、チャーリシュと向かう。鉄柵を溶接した人物のことを聞くと、神父がその人物を地下に住まわせているという。マンシーらは地下室に入り、そこでリードの財布を見つける。イライアスが現れ、逮捕を告げると、イライアスはマンシーに頭を傷つけられたことを非難する。反抗する態度を見せるイライアスにマンシーは謝罪して、あなたを助けたいと言い逮捕に成功する。SVUに連れてこられたイライアスはマンシーと話をさせろと要求するが、リードについてはぶつかっても謝らず意地悪だったので暴行監禁したと認める。複数の誘拐や第一級膀胱、2件の謀殺とイライアスは終身刑になるだろう。オリビアはマンシーのはたらきをねぎらう。マンシーはイライアスに「助けてやる」と嘘をついたことに気をもんでいた。彼もまた幼少期に虐待されており、同情する余地もある。フィンはイライアスはこれから州の補助で精神鑑定を受けることができるのだから、助けたのだという。教会の地下室で、フィンから言われた警察官の祈りを繰り返して何とか乗り切ることができた。フィンはマンシーが自分で乗り越えたのだという。マリア・ヴァーガスのレイプ事件で犯人のDNAが別の殺人事件と一致したことがわかる。その事件を担当したのはステイプラーだという。オリビアはステイプラーにマリアの事件の犯人について尋ねる。この前会った時はお互いタイミングが悪かった。ステイプラーはオリビアを安心させようとしたのだとわかっている。ステイプラーは殺人事件でBX9の受刑者を捜査していた。看守を買収して一時帰宅した受刑者が、スタテン島で不動産業の女性を殺している。その受刑者がマリアをレイプしたことになるが、復讐のためにレイプを請け負うというのはお互い聞いたことがない。オリビアは自分たちが同じ事件を両端から捜査しているのではないかという。いろいろ内容がてんこ盛りでしたね。まずはカリシとアマンダの間にベイビーが!おめでとう、と言いたいです。なぜかこの続きの「組織犯罪特捜班」にアマンダがゲスト出演するようなので、現在の状況がわかることになっているのですが、こちらは見るのは半年以上待たされることになりますね。あー残念。そして、見つめ合うオリビアとステイプラーのその先はどうなる?と引っ張るのはわざとらしい。2人のタイミングが会う瞬間が来るのでしょうか。それは次週のシーズンフィナーレでわかるかもしれません。個人的には友人でいてほしい、と思いますけど。さて、この回はマンシーの成長が描かれましたね。イライアスの逮捕、その後の裁判でミスを続けたマンシーが、執念を燃やしながらも証拠を固めて再びイライアスを追い詰めていくのが良かったです。チャーリシュが一緒にいて暴走しそうになるのをコントロールしてくれたのも良かったです。問題児と優等生のコンビは上手く機能しそうですね。「私達、現代版キャグニー&レイシーね」となぞらえるところは、真面目なSVUとすると珍しいなと思います。マンチがいたころならあったかもしれませんけど。おばあちゃんと見ていた、などというチャーリシュは案外いい味を出していますね。ちなみにどちらがキャグニーでレイシーか、と言っていましたけど、キャグニー役のシャロン・グレスは「Burn Notice」のマイケルのママだったのですね。どこかでまた放送してくれないかな。
October 2, 2023
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これ、実際の事件を参考にしているのでしょうか。非常に気分が悪い(どの犯罪も気分が悪いですが)、途中で何度も「はぁ?」と言いたくなりました。ゲストの子が上手かったですね。ディベート大会に参加するためNYCを訪れていた女子高校生ナオミ・ヘイエスが、自校のスクールバスに放火し、ナイフを手にホテルの前で呆然としているところを逮捕された。対応した14分署の警官は、様子が変でズボンが裏返しになっていることから、性犯罪に遭った可能性も考慮し、SVUに通報した。ナオミは17歳で、非常に優秀、バーチフィールド校のディベートチームのスターだ。オリビアとマンシーの問いかけにナオミは関わってほしくないという態度で、放火した理由についても話そうとしない。トラウマを抱えると人は思いもよらない行動をするものだと、心を開こうとするが、議論の得意なナオミは言葉尻を捕えて反論する。同じホテルに宿泊していたディベート部のコーチ、ヤング夫妻が警察に付き添っているが、放火事件なのに性犯罪に巻き込まれたかも、という指摘にピンと来ていないようだ。今夜はトーナメントの第1戦に勝ったことでチームの男子は喜んで、酒を飲んで騒いでいたという。ナオミのその輪に加わって楽しそうだったので、やっと彼女も彼らの仲間になれたのかと喜んでいたという。マンシーがナオミに自分の若いころの経験を話すと、ナオミの腕にリストカットの痕があるのに気づく。ナオミは次第に心を開いたのか、隣の男子の部屋で酒を飲んでいやいやセックスをしたという。ただ相手にについては暗くてよくわからなかったなどと言葉を濁す。母親には知られたくないのというので、オリビアが自分がナオミの母親に話すことにする。母親が到着し、ナオミは釈放されレイプ検査を受けることになった。コーチのヤング夫妻は残された男子を守ろうとするので、まずはホテル内の監視カメラを確認する。監視カメラにはエレベーターに乗り込むナオミの姿しか映っておらず、レイプ検査で精子が検出されたので、オリビアは男子らにDNAの提出を求める。男子の両親らはDNAの提出に協力しようとせず、男子らもレイプはしていないという。その中でブッカーが犯人を知っていると言って、動画を見せた。その動画には何とヤング夫妻とナオミがセックスをしている様子が映っており、すでに学校内の誰もが目にし得る状態だった。ナオミは娘は完璧だと信じている母親には知られたくなかったという。ヤング夫妻との関係は複雑で、バス通学でクラブの男子たちにからかわれたりいじめられたりするのが嫌だったが、ヤング夫妻が車に乗せてくれるようになり、彼らはナオミを対等に扱って、食事やワインを楽しむようになったという。親しくなるうちに、妻のヘリーヌとキスをしてそれを夫のパーカーが見て喜んでいることがうれしかった。と同時に討論の技術も上達していった。昨夜は男子の部屋で酒を飲んだ後、夫妻の部屋に行った。トーナメントの勝利を祝ってヘリーヌは「夫の望みを叶えたい」と言い出し、いつもは2人でいちゃついているだけなのに、後ろからパーカーに触ってきた。パーカーは行為を始めたがナオミは同意していない。ヘリーヌはナオミを後ろから押さえつけ、パーカーにレイプされたという。初めての出来事にパニックになり、バスに火をつけた。男子とバスに乗るべきだったというナオミにオリビアはあなたは悪くないという。夫妻の尋問では、パーカーは指導する生徒との交際はよくない事だったが、お互い同意の上でナオミは17歳、犯罪ではないと主張する。ヘリーヌにナオミの主張はそうでないというと、ナオミの家庭環境などから彼女は常に怒りを抱いており、自分を守るために男子にレイプされたと言ったのだという。あくまでも夫妻の考えは車上生活の母親からナオミを救ってやったと譲らず、映像を突きつけても、彼女は自傷傾向がありマゾ的だと弁明する。カリシは映像だけではレイプを裏付けるのには十分ではないと考え、証言を前にナオミから話を聞く。裁判で証言することにナオミは自信を見せるが、カリシは証言台で法を語ってはいけないと念を押す。夫妻は共同被告となり、同じ弁護士を付けた。カリシは取引を持ち出すが、裁判所の外でメディアに向かってヤング夫妻を弁護する青年を見かける。夫妻の指導を受け、自らも性的な関係を持っていたというコリン・シャープで、それをみた弁護士は取引を却下する。裁判でナオミは最初に男子にレイプされたと訴えたことを追及される。状況が変わると供述が変わったことは心証が悪い。ヤング夫妻の弁護士はコリンに証言させるつもりで、ナオミはコリンの事を知っていた。ディベートチームのスターだったが、ハーバードに入ってからは落ちこぼれているらしい。オリビアはヴェラスコらにコリンの情報を集めるようにいう。裁判でもヘリーヌの主張は変わらなかった。夫妻はコーチの職を解雇され、すでに社会的制裁を受けている。カリシはヘリーヌの警察での供述と合意のセックスが一致しないと指摘するのが精いっぱいだ。コリンは大学で酒やドラッグに浸り、授業をさぼり成績不振で観察処分の状況だった。フィンはコリンをトイレまで追いかけ、「夫妻両方とやったのか」と声をかける。コリンはヘリーヌだけでだと答え、証言をすることになったのも、彼女から夫のためだと頼まれたからだという。よほどヘリーヌへの愛が強いと見え、ゲイを嫌悪しているように見えたので、オリビアは裁判で使えるかもしれないと考える。証言台でコリンは、ナオミと同じように家庭の事情でヤング夫妻に助けられ勉学を続けるうちに親しくなり、17歳の誕生日にパーティを開いてもらい、ヘリーヌはコリンにキスをした。始めは見ていたパーカーも加わりセックスをしたというが、弁護士は2人ともとしたのかと問いかけ、コリンの様子が変わった。カリシはすかさず大学に進んでからのコリンの心境を追及し、ヘリーヌがナオミがいるのでもうあなたとは会えないと突き放したことがショックで成績不振、素行不良などに繋がったと明かす。本当に夫妻両方とセックスしたのかと問うと、パーカーに関しては嫌だった自分はゲイじゃないと感情的になる。弁護士は急に取引を申し出て、レイプ未遂罪を認めることになった。量刑が言い渡される前にパーカーが発言を認められ、今回の事件は自分が優れた討論者であったことに起因するとし、コリンもナオミも私の事を指導者以上の存在になって欲しいと望んでいると自分をだましたという。残りの人生を償いに費やすという。オリビアはナオミにこれからは自分を第一に考えてほしいと話す。ナオミはカリシの仕事ぶりを見て、自分も正しいことをしたいという。フィンはコリンを煽ってしまったことを反省し、オリビアのアドバイスに従い、君の心は自分のものだ、まだやり直すチャンスはあると声をかける。この辛いことを乗り越えても、正しく生きていればまた辛いことは起こるだろう。それは確かだ。このコーチ夫婦の目的は何ですかね。ディベートクラブの指導で有望な子に目をつけ、その子を熱心に指導するのに性的な関係を手段として使うということでしょうか。その子が良い成績を出せば、自分たちのギャラもアップする。趣味と実益を兼ねてということか。17歳だと違法ではないと、自分の身を守ることも忘れない。悪魔のカップルですね。弁論の巧みさで未熟な世代を丸め込んだり、また家庭に問題があって悩んでいる子を選んでその弱みに付け込むとか、もう悪びれずに言い訳しゃーしゃー言うところが、本当にむかつきます。夫の最後のコメントも今一つ真摯な反省には感じ取れなかったし、妻の方は鬼の形相であれは絶対に反省していないでしょう。取引で比較的軽い罪になったのかもしれませんが、今はこの手のグルーミングはには注意を払う必要がありますね。そういう意味でのエピソードだったかも。スクールバスを放火した罪は問われなかったのか、あの「現場」の動画は誰が撮影したのか、気になるところはありましたが、ナオミが今後自分の能力を自分のため、正しいことのために使ってほしいと思いました。カリシがいまだに妻の事を「ロリンズが」と言っているのがほほえましかったですね。オリビアがアロマで瞑想していたり、お疲れモードなのは何かの伏線かな。フィンは最近オリビアの言いつけをよく守って、被害者に善いことをいうようになりましたね。
September 24, 2023
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ヴェラスコのストーリーが佳境に入る中、メインの方は最後に「なるほど!」とうなりました。いやはや、色々な人を掘り下げてくれますね。さすがだ。オリビアの調べで、フアレスにいるチリーの母親にエル・サンティーニという人物から送金されていることを掴んだ。その人物はヴェラスコには心当たりはないが、送金元がメイン州カムデンであることから、オリビアはヴェラスコに現地に向かうよう命じるオリビアはチャーリシュを同行させる。マクスウェル課長の現在の夫ロジャー・ブリッグスが会員となっている社交クラブで、夫が浮気をしているというアリスがショットガンを持って乗り込んだ。夫はどこにいるのかと、アリスが上の階の部屋に入ると、夫のハロルド、会員のフラー、ロバーツが少女を相手に性的な行為をしていた。アリスはハロルドの股間を撃ち、アリスを追いかけて部屋に入ったロジャーは売春促進の疑いで逮捕される。少女たちは15歳で、ロジャーはオリビアにこれは誤解だと訴える。もしマクスウェルの夫ロジャーが少女に関わっているとなると、彼女のキャリアにも影響がでるだろう。SVUにマクスウェルが現れ、一体何事かという。ロジャーは何も知らないと主張しており、オリビアも逮捕は取り消すが聴取すると答える。今日はマクスウェルにとって再婚の記念日で、夫の無実は自分が保証するという。少女たちは、ホステスとして雇われ、そのうち個人的な「配慮」をすると報酬を得られるようになった証言する。彼女たちはショッピングモールでフラーにバイトをしないかと声をかけられたが、フラーの方は15歳だとは知らなかったという。第3級犯罪的性・行為や児童虐待に問われると追及すると、黒幕の名を明かすと取引をもちかける。何と、ロジャーが少女たちの写真をトレーディングカードのように持っていたという。もし真実ならロジャーは性的人身売買の罪に問われることになる。一方、ロジャーはマクスウェルが弁護士が来るまでは喋らないようにと止めるのも構わず、彼女たちはホステスだと思っていたと喋り始める。ロジャーが性的接待を受けていた証拠はないため、カリシはマクスウェルの自宅でもある場所の家宅捜索令状を請求する。マクスウェルはオリビアとカリシに、あなたたちの立場を理解しており透明性を担保したいという。未成年の少女に対する罪で加害者の裁きを望むというが、夫の無実を信じるマクスウェルはフラーが夫を利用して罪を軽くしようとしているという。まずは夫と話をしてほしいというので、SVUは要望を受け入れる。エル・サンティーニはカムデンの中学校の教頭だった。ヴェラスコとチャーリシュがパメラ・メンドーサ宛の送金について質問すると、カトリック教会の慈善活動で、パメラが夫に先立たれ気の毒に見えたので助けようとしたと答える。ヴェラスコは学校構内を歩いて、ある教室前で足を止める。教師として子どもたちの前に立っている男が「チリー」だという。ロジャーはクラブがホステスやエンターテナーとして少女たちを雇い、クラブに設置されたギリシャ風のプールでニンフ役として立ってもらったという説明をするが、少女たちの証言と矛盾する。フラーが黒幕はロジャーだとしていることについては、一緒に不動産投機をしている関係で、ロジャーを脅して所有する株を売却させたいのだという。これを聞いてマクスウェルはロジャーは嘘を言っている断じる。不動産投機の話は去年破綻しており、ロジャーが失くした金というのはマクスウェルの金だ。マクスウェルはあらゆる令状を取って徹底的に調べるようにいう。ロジャーのクラブのロッカーから少女たちの裸の写真がみつかり、いよいよロジャーを逮捕せざるを得なくなった。写真は少女たちの同意なしに撮影され、フラーはロジャーがそれで少女たちを脅したという。マクスウェルは前の夫と別れた時にかなりの示談金を得たが、ロジャーは資産を持たず、小遣いを渡す生活だという。こうなったのは私の責任なのだろうかというマクスウェルに、オリビアはロジャー自身の選択だと答える。マクスウェルの夫への信頼はゆらぎ始めたようだ。ヴェラスコとチャーリシュはチリーを尾行して、生活状況を監視する。カルテルに忠実なはずの男にしては、冴えない地味な生活をしているようだ。チリーとエル・サンティーニはバーで酒を飲んでいた。ヴェラスコはチャーリシュを外し、一対一でチリーに向き合う。始めヴェラスコがかつての相棒だったことに気が付かないようだったが、チリーはフアレスの脅えた少年のことを思い出す。今はアンソニー・サンティーニと名乗っているという。児童ポルノの所持で取引を勧めるマクスウェルに、ロジャーは刑務所には行かないと拒む。性的人身売買で公判になれば実刑は免れないといくら説得しても、一旗上げようとして初めて妻に金の無心をしなかったから怒っているのだろうという。問題を解決してくれとすがるロジャーに、マクスウェルは便宜ははからないと突き放す。しかし、公判に進めば、マスコミも騒ぎ、上層部も見逃さない、マクスウェルも一蓮托生となるだろう。マクスウェルはあなたがわからないという。ヴェラスコはギャングの手下として殺しを命じられた夜の記憶に今も苛まれていると話す。フリーズしたヴェラスコをチリーは守ってくれた。そのことの礼を言っていなかった。チリーはやるべきことをやっただけだと言い、その後の人生について語り始める。翌朝、ヴェラスコはチャーリシュにチリーの供述を録音したという。チリーはその後売人を殺したり、多くの殺人事件に関与したことを認めた。このままNYに戻り、オリビアに報告するという。店を出たヴェラスコに、エルが銃を突きつけ、録音を聞かせろという。チリーは神に出会い、全てを告白し許された、だからヴェラスコにも許してほしいと語った。エルは携帯をよこせと迫る。エルとチリーはこのレストランで出会い、何かから逃げてきて生まれ変わって一生懸命に働くチリーを助けた。彼は変わることができると信じた。だから携帯をよこせというエルに、ヴェラスコは君は人を殺せない、チリーは殺人者だった、すまないと言って去っていく。マクスウェルが帰宅すると、ロジャーが結婚記念日のディナーのやり直しだと食事を用意して待っていた。食べる気はないというマクスウェルに、最後にもう一度だけ君と食事がしたかったんだという。マクスウェルの前夫は妻に正しい「しつけ」をした、君は夫を萎えさせるクソ女だというと、興奮したロジャーが食べ物を詰まらせてしまう。マクスウェルはその様子を傍観してから救急車を呼ぶ。検視官は事故死だったと結論づけたが、カリシはタイミングが良すぎるという。ヴェラスコはオリビアに録音データを渡す。ヴェラスコは正しいことをしたが後悔もあると打ち明ける。オリビアは心の重荷が取り除くことができたのではと言い、録音データは聞いて今後の対応は任せてほしいという。マクスウェルはオリビアに、ロジャーを助けようとしたがどうしようもできなかったという。それでも夫を愛していた、信じてくれるかというと、オリビアは確かめようがないと答える。私達はまたステルメイトだ。この件はまだ捜査すべきで、マクスウェルの証言以外のものが出てきたらオリビアは一番先に知らせるという。「正義の女神は法の下では平等に捌く、しかし心がないわけではない」オリビアは「この会話に悩まされることになれば、私はどこまでも冷酷になれます」と言う。マクスウェル氏も男運が悪いですね。なんでわざわざあんな男に惚れるのでしょうね。暴力は振るわないかもしれないが、嘘つきのヒモみたいな全く酷い男で、それでも愛していたわけでしょ、まあ信じたいと思いますよね。しかし、検察の重要ポストにいて身内が重罪に問われることになれば、きちっと筋を通さなければならない。最初は「夫がそんなことをするはずがない」と言っていたのに、信じたくない事実が明らかになってきた。そして、もうすっかり愛想が尽きたと思った時、ロジャーは目の前で死にそうになった。すぐに911にかけたところで助けることはできなかったかな。でも、優秀なオペレータが救命方法を指示していたら助かったかもしれない。未必の故意というやつでしょうか。マクスウェルの心の中には、どうせ有罪に問われることはないという思いと、この際情けない夫が死んでも自業自得だという気持ちがあったでしょう。オリビアは前回、子供が誘拐監禁犯を殺したかもしれないという事を知りながら、未解決事件としてあいまいに置いておいた。それに対してマクスウェルが言ったことをそのままオリビアが返したわけで、まさかここでそれを言うとは憎いですね。これできっとマクスウェル課長は終わりかな。お金はあるようですし、優雅に人生を送れば良いのではないかしら。それにしても15歳をホステスとして雇うクラブがありえないと思います。一応紳士の大人のクラブでしょ。一方、ヴェラスコのストーリーは上手く落としましたね。チャーリシュとの関係も、お前のやり方に倣ったんだ、警部への報告を見るのが楽しみか?ポップコーンいるか?とか、自虐的に言っていたのが、「あなたのことが心配なの」と言われて、「君がいなければできなかった」という気持ちに変わっていった。これは良かったですね。忠実でない相棒よりも悪いのは、盲信的な忠誠心を持つ相棒という、大先輩からのアドバイスは効いたでしょうね。チャーリシュもまた変化があったような感じです。チリーもギャングの道から抜けて、償いの道を歩んでいたことを知って、しかも愛する人がいるわけだし、そのチリーを突き出すことは辛いですよね。でも、その後のことはオリビアの手に渡って、もうヴェラスコは忠誠を示したわけです。心の重荷はオリビアが代わりに背負ってくれた、とでもいうのでしょうか。
September 18, 2023
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「Blacklist」に比べれば、画面的にも内容も圧倒的に女、女していますね。ケースはこれまでにもあったと思いますが、そこにマンシーとチャーリシュの新人が張り合っているのが新鮮で面白い。彼女たちは早くもオリビアの若かりし頃の迷いを体現してくれていて、ドラマとして上手く動いていると思います。今回は何と言っても、ゲスト女優との一騎打ちが見ものでしたね。大手の建設会社に勤務するモナ・スチュワートが同僚で上司からレイプ被害を受けたと訴える。犯人は社長の息子のマーティン・パリシュで、オリビアはマンシーとチャーリシュに事情聴取を任せることにする。2人は対立状態から少し分かり合う関係になったようだ。マーティンの母コニーは父親から建設会社を引き継ぎ、息子には支配的に振る舞っている。親子の食事の時間を強制され、マーティンは息抜きに時々モナの家に行く。インテリアデザイナーのモナはマーティンの部下で、仕事の相談をするのが表向きだが、マーティンはモナに添い寝したり映画を見たりして時間を過ごしていた。いつも2人でマーティンが持ってくるコカインを吸うが、なぜか昨夜はマーティンが迫ってきて拒むとレイプされたと訴える。動揺したモナは同居人に早く帰ってきてほしいと電話し、メッセージを残した。帰ってきた同居人にマーティンに噛まれた胸を見せた後、通報した。モナは仕事を失っても、マーティンを訴えるという。コニーの元夫ピーターは子守と家を出てしまっており、コニーは夫相手に何度も訴訟を起こしている。胸の噛み跡や、レイプ検査でDNAが検出されており、同居人への助けを求めるメッセージなど証拠としては十分だろうが、パリシュ社は弁護士を立ててくるだろう。オリビアとフィンが会社でマーティンから話を聞くが、レイプ疑惑を否定しモナとは楽しく過ごしたという。すでにコニーはモナを解雇処分にすると決めており、その報復で訴えたのではないかというマーティンだったが、コニーが割って入り、息子に喋らせない。オリビアはフィンに「あれはモナへの嫉妬だ」という。カリシがモナがコカインを常用していることを心配していたところ、SVUにモナが現れ訴えを取り下げると告げる。すでにコニーがモナを買収したかと思われ、カリシはモナの証言なしに立件は難しいという。オリビアはレイプ検査の結果と同居人の証言をもとに、逮捕に踏み切る。令状を取りパリシュの家に入ると、母子は同じベッドにいて、マーティンはコニーの胸に顔を埋めていた。オリビアはコニーにも弁護士が必要だろうという。オリビアに怪しい男が声をかけ、モナは真実を言っていないという。コニーが以前から雇っている私立探偵らしい。カリシはモナの証言が得られないのなら、せめて同居人の証言がほしいという。その同居人は事件直後引っ越しをしており、こちらも買収された疑いがある。裁判所でコニーが直接オリビアに声をかける。同じ母親として、オリビアがBX-9の件でノアを守ったように、自分もマーティンを守るという。コニーはオリビアを仕事でも成功した母親と持ち上げながら、評判を保つためにマーティンを犠牲にするつもりなのかと言いがかりをつける。オリビアは落ち着いて立場の違いを説明してやりすごす。モナの同居人スタントンはやはりパリシュから金を受け取り、口封じさせられたようだが、マンシーとチャーリシュの説得でモナが残したメッセージを提出する。そのメッセージを聞かせ、さらに大陪審でスタントンが証言すると、マーティン側を揺さぶる。モナも召喚すれば証言を断れない。一方モナは証言するつもりはなく、マンシーとチャーリシュが説得を続ける。捨て鉢な様子のモナを見て、マンシーはあの状態で証言しても無理かもしれないという。ところが大陪審の前の日にモナが死亡したという知らせが入る。薬物の過剰摂取を疑われたが、コカインは少量しか検出されなかった。検視官がモナの肺のレントゲン写真に9.11の被害者と同じような瘢痕があるのを見つける。モナの死因は内部からの窒息死ということになるが、コニーが息子を奪うライバルを毒で殺したのか。モナはマーティンからコカインをもらっており、マーティンもまた肺を損傷している可能性がある。本人に確認すると、半年前にモナと出会ってから2人でコカインを吸い始めたが、マーティン本人は2ヶ月前から呼吸が苦しくなり、吸入器を使うようにいなったという。レントゲンと撮ると、マーティンにもまた肺に損傷が見つかる。コカインはロングアイランドのコニーの別邸近くに住むヘンリーという男から手に入れたという。ヘンリーはコニーの別邸の管理を引き受け高額の給与をもらっており、ただの管理人ではなさそうだ。コニーの父が建てたという別邸を家宅捜索すると、コカインが入った袋がみつかり、業務用の研磨剤が混ぜられていることがわかる。モナが使った最後の一袋はほとんど研磨剤が入っていた。これを渡したということはヘンリーは殺人罪に問われることになる。ヘンリーは弁護士を要求し、コニーに事情をきく。コニーはヘンリーを可愛がり2番めの息子のようにしていたといい、マーティンに毒を盛ることはありえないと主張する。オリビアはマーティンを支配し続けるためにあえてマーティンを弱らせ、あるいは死なせれば二度と離れていくことはなくなると指摘する。それでもマーティンは母親を信じ、裏切れないという。自分は父からから捨てられ、母から捨てられれば一人っきりになってしまうと考えている。SVUは父親のピーターに、証言するよう説得してもらうことにする。もちろん、マーティンはレイプ犯だが、ある意味彼も被害者だ。ピーターを探して連絡すると、すぐに妻子を連れてNYに来るという。オリビアがピーターに家を出た事情を問うと、コニーに殺されそうになったから、と答える。飲み物に研磨剤を入れられ、体調を崩した時に子守のビアンカが気づいてくれた。当時マーティンは12歳で、夫の浮気にコニーは寂しさを息子に求めた。2人で寝て授乳させたというので、ピーターは次第に妻と距離を取り始め、体調不良になって家を出たという。マーティンには一緒に家を出ようと行ったが、マーティンは拒否した。児童福祉局に連絡しなかったのは、息子が里親に育てられるよりはマシかと思ったからだ。これでも息子を愛している。そこに現れたマーティンは父親との再開を喜び、罪を償う支えになってほしいという。父親側についたマーティンを見てコニーは開き直る。オリビアはマーティンを幼児のままにして自分に従うようにしたのは子育てとはいえず、息子が最優先と言いつつ、実はコニーがマーティンを必要とし利用したのだという。それは愛でもなく母性でもなく、ただの自己愛だ。ピーターにも落ち度はあるものの、今はマーティンのために一緒に考えている、それこそ本当の愛だ。コニーは故殺で取引に応じることになった。息子のためかというフィンに、オリビアは自分の罪を軽くするためだと断定する。コニーが人格的に問題を抱えていることをオリビアは見逃さない。ピーターが説得し、マーティンは罪を認め収監されることになるだろう。オリビアは早く家に帰り、ノアにハグしてもらうつもりだ。冒頭の長い親子セラピーのシーンは、登場人物のキャラクターを説明することになりましたが、マーティンの犯行動機を説明するものだったのかな。マーティン役の人は最初、ニール・パトリック・ハリスかなと思いました。(笑)情けない感じがよく出ていましたね。コニー役の人はイギリスの俳優さんですね、ドクター・フーで注目されたようですが、なかなかの存在感です。シーズンに1話はオリビアとガチで対決するゲストがいるわけです。今回は、例のギャングとの抗争でオリビアもノアを守るためにグレーな事をしていたのが伏線になりました。母親なら~するはず、という論法で痛いところを突かれたというところだったのでしょう。私は違う、今日は疲れたから家に帰ってノアにハグをしてもらう、という安全圏内の愛情を求めるところが、まあ皮肉かな。もちろん、最初からこの母親がおかしいところはわかっていましたけれど、一抹の母性、愛情を見せても良かったのじゃないかと思いました。まあ、コニーをソシオパスと決めつけていましたから同情の余地はなかったのかな。タイトルはいわゆる「プチプチマット」ですね。建設中かリフォーム中のシートに囲まれた風景が気味悪かったです。マンシーはオリビアの受け売りか、被害者への共感が強くて感情的、チャーリシュは現実的で事実を積み重ねるタイプと、2人の色付けがはっきりしておもしろいです。オリビアもそのバランスで苦労してきたということかな、フィンに「私は現実主義者」と言っているところは、そう思わないとやっていられないんだろうなと思いました。
September 11, 2023
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随分ドラマの雰囲気が変わりましたね。今やオリビア・ベンソン警部はクレイゲン警部の立場になったのですね。若い刑事たちが失敗したり、情けないことにいがみあったり、組織としては低レベルの問題に振り回されるオリビアは頭が痛い。学校の先生のようなオリビアを見るのは新鮮で、時代も変わったなと思いました。こういう面倒な時はフィンはお休みです。マンシーは隠し録音をオリビアに提出し、ヴェラスコを追い込んだチャーリシュに腹を立てており、SVUのチーム内の雰囲気が悪い。ブルーノはチャーリシュをマンシーとヴェラスコが飲んでいるバーに誘う。マンシーの弟テディが近くまで来ているので、飲み会に加わりたいという。ヴェラスコはマンシーにチャーリシュと和解するべきといい、ブルーノもヴェラスコとマンシーに酒を奢ってやれという。バーに現れたテディは一人でいるチャーリシュに声をかける。ヴェラスコはかつての相棒探しについてオリビアに状況報告をする。チリーを探したが見つからず、北東部にいるらしい。システムを検索したいが、自分が警官だと知られたくないのでオリビアに助けてほしいという。オリビアは先日はヴェラスコに厳しくしすぎたという。しかし、初めてヴェラスコの言動が一致したのを知り、誇らしくも思うと告げる。離婚記念パーティを開いていたアビーは、カウンターでテキーラを飲んだ後意識を失い、スタテン島の見知らぬ場所で気がつく。レイプされたと別れた夫のアレックに連絡して、通報する。オリビアはブルーノに指揮を任せ、4人はアビーが検査を受けている病院へ向かう。アビーはほとんど記憶がないというが、テキーラを飲み気分が悪くなってトイレで気を失い、気がつくと5番街のビルが見えるホテルのベッドの上にいたという。犯人は中年の2人組で、目薬を口の中に垂らされた。薬物を盛られたのは確かで、白人男性2人分のDNAを検出したが登録はない。パーティには知人を招いていおりリストがある。バーテンダーの名前がアーロ・グレゴリーわかったため、聞き込みをしようとすると、チャーリシュはアーロのSNSにテディと一緒の写真を見つける。弟が疑われると思ったマンシーがかばう発言をし、オリビアはブルーノとチャーリシュに任せるように命じる。テディはアーロと同じジムでスパーリング仲間だという。アーロが女性に薬を盛るなんて信じられないという発言にチャーリシュはかばっていると言い、マンシーと対立する。アビーはアーロは犯人ではないという。犯人の言葉には訛があり、自分をバーからホテルに運んだ人物がいるはずだが、今のところ手がかりがない。同じ手口の未解決事件も見つかっておらず、離婚パーティの出席者の中にもドラッグや性・犯罪の前歴者はなかった。手詰まりの状態だが、チャーリシュは今回の犯罪は統率されており、テディに潜入捜査をさせるべきと言い出す。テディを信じられるのかと問われ、マンシーは大丈夫だと答える。カメラを着けたテディがアーロに、友人の独身パーティの企画で女性をプレゼントしたいと持ちかける。口の達者なテディは女性の好みを聞かれて、チャーリシュの写真を見せる。何と、チャーリシュが自らおとりになる計画を実行するという。オリビアは相談されたら反対していたと、チャーリシュの行動を叱責し、チャーリシュは30日間でマンハッタンSVUで成果を上げオリビアに認められるために必死だったと弁明する。いくら優秀でも潜入捜査では素人だと指摘すると、チャーリシュはブロンクスSVUの悪い職場環境で耐え抜いたのは潜入捜査をしていたようなものだという。オリビアはチャーリシュにマンシーが正しいところがあるという。先が見えている時は野心はより良いものだ。それでも、作戦は決行されることになった。バーにSVUの刑事たちが客として張り込み、チャーリシュはアーロの前でテキーラを注文する。酒の飲めないチャーリシュはグラスに口をつけるふりをするはずだったが、アーロは塩を舐めたあとライムを口に含んで、一気に飲めという。マンシーが助け舟を出してチャーリシュはテキーラを飲まずに済んだが、トイレで気分が悪くなり倒れてしまう。その時SVUが手入れに入り、アーロを逮捕しレイプ事件の情報を求める。しかしチャーリシュの姿はなく、テディが待つホテルへ運ばれていた。ホテルには男女がチャーリシュを連れていき、男はチャーリシュの「味見」をさせろとわめく。テディは男を追い返し、本当に具合の悪いチャーリシュを解放する。チャーリシュはふらつきながらも証拠の尿を取り、SVUがホテルに乗り込み運び屋の男女を逮捕する。かじったライムに薬が盛られていたのだった。レイプ事件の黒幕はスニル・パティシュという男で、妹のアーシャが薬で正体をなくした女性をトイレから連れ出し、弟のラヴが車で客のところに女性を運んでいた。パティシュの家宅捜索でレイプドラッグや客とのやりとりの証拠が見つかる。テディはラヴがホテルに来た時の音声も録音していた。パティシュ一味はバーのバーテンダーを通じて「注文」を受けており、彼らは全員取引に応じるという。同様のレイプ事件十数件も確認された。退院したチャーリシュがSVUに顔を出し、オリビアは作戦を危うくしたチャーリシュの無鉄砲さを批判する。30日間でひたすらオリビアに認めてほしかったというチャーリシュに、今後は信頼を取り戻すようにという。マンハッタンSVUで働きたい理由が自分の昇進のためではなく、被害者のためであると知ってほしい。人は完璧ではない、だからこそ被害者に共感、同情をもって接することができる。完璧主義は犯人だけでなく、不完全な被害者に接するのに危険な方法だ。これからはチームワークを大切にしなさい。アビーを襲ったカナダ人の犯人が逮捕されたことを、オリビアはチャーリシュとマンシーに2人で伝えるように命じる。何だかNCIS的SVUでしたね、こんなのは珍しい。臨時ではあるが、現在のSVUはマンシーとヴェラスコが向かい合わせで座っていて、ブルーノとチャーリシュもセットで座っている。すぐに噛みつくマンシーを叱ったり、ここはディベートクラブじゃないと言ってみたり、学校のホームルームみたいな状態で、オリビアはマンシーとチャーリシュを仲直りさせようとブルーノに頼んだり、大変です。優等生ぶって嫌味なチャーリシュは、今回は暴走して勝手におとり捜査をテディと仕込んでしまった。これはオリビアは許せない暴挙ですが、重要参考人に約束を取り付けてしまった以上、やらざるを得なかったわけですね。テディも余計なことをする奴のようですが、マンシーよりも年下て、マンシーていくつなんだ?個人的にはマンシーのプンプン怒っている顔が好きです。(笑)ヴェラスコは地道にできることをしていて、さすがにオリビアも厳しいことを言い過ぎたと反省している。もうちょっと優しくしてやれと、フィンから言われたかな。ヴェラスコが過去と向き合い、大きな壁を乗り越える場面が見られそうですね。被害者の元夫婦はコロナ禍きっかけで結婚し、すれ違いが生じるようになって離婚したけれど、事件をきかっけによりを戻しそうな感じで、こちらも余計なお世話ですが災い転じて福となしてほしいです。それにしてもバーテンダーには要注意ということになりますね。一人で酒を飲むのは危ないということかもしれません。NYCはやはり危険だ。
September 3, 2023
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そんなことがあるのか、という事件でしたが、いや、違う形でこういう人間関係による事件はあるのではないかなと思いました。これはメンタルをやられますね。一方、ヴェラスコは真面目にオリビアの方針に従ったようですね。SVUに、レイプされたかもしれないというゾーイが友人のジェナに付き添われて訪れる。ゾーイは2年前に夫ブライアンを病気で亡くし、立ち直れないでいるので、ジェナがマッチングアプリで出会いを求めるように勧めた。この1ヶ月間はクラウス・ダーシーというスウェーデン人とマッチングしたため、交際を始めた。ただ、クラウスはBDSM趣味でゾーイに着るものや行動などを細かく命令し、自分を「先生(sir)」と呼ぶことを求め、ホテルの部屋を暗くして目隠しをさせられ、セラピーのような感じで性・行為はなかった。しかし昨夜セーフワードや「No」を言ったにも関わらず、挿入されたという。ゾーイが混乱するのはクラウスが「小さくて早い」ことで、複雑な感情が湧いていた。ジェナによると、クラウスとマッチングし会うという話を聞いた時は反対したという。男を作れと言った手前、レイプされたというので責任を感じており、自分の結婚生活が退屈なのでゾーイに自分を重ねていたのかもしれないと反省する。オリビアは、他人の人生だけでなく、自分の人生さえ操ることは難しいという。レイプ検査ではDNAは検出されなかったが、衣服から精子が検出された。クラウスとう人物については手がかりはなく、性的な妄想は侮れないというチャーリシュに、ブロンクスに戻る妄想はないのかとマンシーが噛みつく。ヴェラスコを巡ってマンシーはチャーリシュに腹を立てており、オリビアは2人を別々に捜査に当たらせる。クラウスについては、プロフィールが偽造でゾーイ本人が自分にマッチするとは思わなかったというモテるタイプを装っている。わざわざゾーイに近づくためにアプリを使ったのか、とも思われ人間関係で問題がなかったかどうか調べる。ところが、検出されたDNAが死んだ夫ブライアンの近親者であることが判明する。親族の中でゾーイと親しいブライアンの甥クーパーではないかという。ゾーイはショックを受け、目隠しをしていても彼ならわかる、医学生のクーパーを逮捕しないでほしいと訴える。オリビアはまずは本人から話を聞きましょうと、ゾーイを落ち着かせる。クーパーは犯行時のアリバイを主張し、マッチングアプリは使っていないという。さらに、精子ドナーで1ヶ月に10人に提供するほど人気で、その提供先は知らされていないという。カリシは精子ドナーの場合相手先を開示するのは難しいと判断する。犯人はゾーイを妊娠させたかったのか、という観点でオリビアは再びゾーイに話を聞く。クラウスは楽しく、限界線を理解してくれて優しかったのに、なぜあんなことをしたのだろう。妊娠については、病院でモーニングアフターピルを渡されのんだという。その時、ゾーイにクラウスからメッセージが届く。帰国するのでもう一度会いたいというので、SVUはゾーイにおとり捜査に協力してもらう。いつものように、暗いい部屋に入ってきた人物を逮捕すると、何とジェナだった。ジェナは悲しみ落ち込むゾーイを楽しませたいだけだったと弁明する。親友に騙され親友を失ったことで、オリビアはゾーイを気遣う。なぜジェナだとわからなかったのだろうというゾーイに、オリビアは意図的な盲目ということもあると、慰める。楽しかったのはそれも妄想のなせる技だろう。ジェナの方も支配することに取り憑かれていたと見られる。ジェナは夫を亡くしたゾーイが毎晩泣くのを支え、自分も子供を産んで大変なのにゾーイを家庭に受け入れ、世話をしてやったという。彼女は愛を求めていた、また恋愛をしたいというのにマッチングアプリでは誰にもマッチしなかったので助けたのだと主張する。性的に暴行したことについては、ゾーイが家族がほしいと言っていたので妊娠させて一緒に子育てするのが夢だったという。クーパーが精子バンクに提供していたことは知っていて、顔がブライアンと似ていることから元のゾーイに戻れると考えたと自分勝手な意見を述べる。カリシは罪状について同意の有無について、クラウスとのセックスには同意したが、騙されて行為をしたことを罰する法律はないとして、第3級性的虐待を考える。しかし、裁判になると陪審員がどう判断するかわからず、ゾーイには取引を勧めるという。罪状認否でカリシは第一級加重性的虐待と、第三級レイプ罪を訴える。ジェナの弁護士はかなりやり手で、ゾーイはジェナと知っていて行為を行ったと主張するつもりだ。ゾーイは裁判で証言台に立って自分を取り戻すと意気込む。もちろん、相手側から厳しい追及を受けて不利になる可能性もある。ゾーイは証言でジェナとは気づかず、ゲームとして1ヶ月間楽しんでいたのに、挿入されセーフワードもノーとも言ったのに辞めてくれなかった話す。ジェナとの関係は大学時代のルームメイトから始まり、卒業後も同居、それぞれが結婚しても親しい関係を続けていたという。被告側の弁護士はジェナとゾーイが同じベッドに寝たことがあり、セックスもしたのではないかと問う。ゾーイはふざけた遊びだったというが、クラウスを装うジェナとの関係で久しぶりにオーガズムを得たと言ったことをすっぱ抜かれ、風向きが変わった。カリシはジェナと寝たことがあることを黙っていた事に立腹し、陪審員はゾーイが信頼性を失うだろうという。ジェナの証言で、夫を亡くして泣き続けるゾーイのためにクラウスになりきり、また妄想することは大学時代にも2人でやったことだと弁明する。なのでクラウスが自分であることはゾーイもわかっていたはず、という。この関係は大学時代の遊びの延長だと思っていた。ゾーイは支配されたがっていた、従順な役を演じてくれた。セーフワードの「アテナ」もゾーイが決めて、ゾーイは言ったというが、喘ぎ声ではっきりしなかった。妊娠することはゾーイの妄想でクーパーはブライアンにそっくりだ。カリシはジェナの「支配」癖を指摘する。あくまで妄想ゲームだったというジェナに、カリシは法廷の照明を消して暗闇の中でこの人は誰か、と問う。わからないというジェナの前にいたのは、夫のリチャードだった。リチャードはジェナが浮気していたことを許せない。ジェナは自分勝手であったと謝罪する。評決は第一級加重性的虐待は無罪、8件の第三級レイプ罪は有罪となった。このままでは1年以内にはジェナは出所するだろう。ゾーイはジェナに刑務所に入ってもらいたくないと言い、カリシは判事に掛け合ってみることにする。オリビアは改めてゾーイに、夫の死を乗り越えやり直せると言葉をかける。今回マクグラスの目に止まり一時的にマンハッタンSVUに配属されたチャーリシュは、正義がなされなかったと不満気味だ。オリビアは刑事の仕事は正しいことをしても、勝てないことがある、慣れることだという。優等生ぶりを全面に出すチャーリシュて、ほんとムカつく。マンシーがよくぞ言ってくれたと思いましたが、オリビアはマンシーのためにあえてチャーリシュを持ち上げるのかなと思いました。白黒はっきりしないのは嫌だ、というのは若さの裏返しかもしれないですが、チャーリシュには被害者に寄り添うよりも正義を!という面があるように感じます。まあ普通に考えても、マンシーがあちこちに頭をぶつけながらも成長していくというのがドラマっぽいですね。ヴェラスコに同情を示し、唯一の理解者の立ち位置も良いですね、ヴェラスコは今頃はかつての同僚を逮捕するために地元に戻ったらしい。人の心があるじゃないか。いずれこの顛末が語られるのでしょう。さて、メインの2人の親友ですが、片方が支配し片方が従属する関係はままあるのだろうと思います。従属する方はその方が楽なのかな、依存関係というと言い過ぎかもしれませんが、とにかく気分が悪くなる関係ですね。勝手に妊娠させるようと考えるのもレイプに等しいでしょう。ジェナの夫は浮気をしたのかと怒っていましたが、裁判であけすけに結婚生活が退屈と言われて、このままでいるでしょうか。それにしても、この2人は物価の高いNYでよほど裕福でゆとりがあるのでしょうね。結構なご身分ですこと、それもまたこちらの気分を下げてくれます。
August 28, 2023
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今までとは違った印象の、文芸調というかファンタジーみたいなエピソードでしたね。ゲストが後からブラッドリー・ウィットフォードだと気が付きましたが、女優さんの方もシットコムで有名な人ですしそういう意味でも特別な回だったのでしょうね。本国での放送では前の週に亡くなったマンチ役のリチャード・ベルザーを偲んで「In memory of」が入ったようですが、NBCの放送で急遽付け足したのかな。こちらでは見られなくて残念。著名な神経学者、ペンス・ハンフリーズの妻ウィニーが自宅で殺されているのが見つかる。不法侵入はなく、レイプされ窒息死していたが、発見したペンスは自分がレイプして殺したと自白した。DNAは検出されていないものの、殺人課は自白があるため深い捜査を行うつもりはないようだ。弁護士はペンスが認知症を患っていることで減刑を求めるつもりだが、カリシは何か引っかかるという。ペンスは自らの前頭葉前皮質がゆっくりと損なわれていると診断を受け、ここ数年で性格が激変し社会生活に師匠があることを認めている。この夫婦はおとぎ話のような40年間の結婚生活を送っており、カリシは愛を信じたい。オリビアはペンスの本を読んだことがあり、手伝うことにする。オリビアはヴェラスコの告白音声をフィンに聞かせ、ヴェラスコを取り調べることにしたという。ヴェラスコがヘクターに語った殺しのエピソードが、2003年のフォートワースの未解決事件と一致していることがわかったからだ。チャーリッシュも聴取に立ち会うことになっているが、フィンの考えでマクグラス局長には言わず、オリビアはこの件からは距離を置くことになった。ヴェラスコはチャーリッシュが違法に録音したと怒るが、フィンは真実を話してくれという。ヘクターの口を割るためにでっちあげたというヴェラスコだったが、看守がヴェラスコがヘクターに渡したドラッグの小袋を没収しており、ヘロインの残留物が見つかったという。ヴェラスコは粉砂糖を入れてプラシボ効果を狙ったというが、ヴェラスコは尿検査を受けることになった。オリビアとカリシはハンフリーズに面会する。ハンフリーズは妻と共に尊厳をもって死にたいという計画があったのに、自分は死ねなかった、約束を保護にした裏切り者だという。しかし、銃を使って死ぬつもりだというのに、銃は所持していなかった。ハンフリーズの言動はやはり矛盾があり認知症が疑われる。しかしオリビアは本来科学者なので証拠を突きつければ、自分が無実だということを納得させられるのではないかという。2人は犯行現場を再捜査することにする。ペンスは睡眠中に無呼吸症を防ぐ装置を身に着けており、その装置の記録では午後10時に目覚め、1分23秒後には寝ていることがわかった。犯行時刻は午後11時ころといわれており、この短時間では犯行は無理だし、着けたままではホースの長さが死体の位置まで届かない。その事をペンスに伝えると、ペンスは妻が最後に見たのは私の顔ではなかったのかとショックを受けて暴れ出し、ガラスを割って腕を切ってしまう。命はとりとめたが、認知症の症状が強く出て、オリビアとカリシの記憶もあいまいだった。ハンフリーズ家の鍵を持っているのはウィニーとヘルパーのバージニアだけだが、鍵が盗まれた可能性があるかもしれない。あるいはウィニーがドアを開けた可能性もある。ヴェラスコはフォートワースで相棒と男を撃てと命令され、そこに息子がでてきたという話をしていた。2003年の未解決事件の詳細を知っているのは、自分がそこにいたからだという。15歳でギャングの下っ端だったヴェラスコはチリーという相棒と共に、殺し屋になるための訓練を受けた。3ヶ月で武器の使い方を覚えると、最終試験としてフォートワースの男を殺せと命じられた。しかしいざという時に息子が出てきて、ヴェラスコは怖気づいた。カルテルに対してチリーはヴェラスコをかばってくれたが、ヴェラスコは逃げ出したという。だから今NYにいても常に周囲を警戒しているという。これは初めて話すことだが、フィンは今でも殺し屋には忠実なんだなという。チリーの本名を言おうとしないヴェラスコに、フィンはここNYPDでも贖罪の余地はあるという。チリーでもなく警察でもなく、オリビアに忠誠を示すのだ。ハンフリーズ家のアパートのカメラをチェックすると、フードデリバリーの若者が30分間建物の中に居たことがわかる。その写真を見せるとハンフリーズは1ヶ月前にバージニアを迎えに来た甥っ子ケビンという。雪の日で靴についた雪で部屋が濡れてウィニーが大声で怒ったことを覚えている。ケビンはアリバイがあるというものの、ケビンの関係先からウィニーのアクセサリーや小切手帳が発見された。ここでハンフリーズにケビンの面通しを実行するが、ケビンを特定できない。オリビアはハンフリーズが嘘を言っていると考える。ハンフリーズは次第に記憶を失っていくことを恐れ、まだ刑務所にいるほうがましだという。しかしそれはウィニーにとって正しいことなのか、彼女が望むことなのか。ハンフリーズは診断が下った後、より夫婦の仲は愛し合うようになったという。証拠を突きつけられたケビンはまさかウィニーが死ぬとは思わなかったと自供する。ゴミ箱にうっかり4万ドルを捨てるような家だと叔母から聞き、鍵を盗んで忍び込んだという。そこでウィニーに見つかり、ウィニーを殺した。レイプも認めたため、第一級殺人罪とレイプ罪で起訴されることになった。オリビアはヴェラスコと話す。尿検査の結果は陰性だったが、ヴェラスコを気の毒に思うという。その場その場で流し込まれた型の通りの生き方をしている。ヘクターの口を割らせるために、黒幕と同じくらい汚い手を使った。役を演じるのではなく、自分自身本当の人生を生きてほしい。殺された2人の償いをするために、チリーを探して法の裁きを受けさせなさい。刑事になることが贖罪ではない、友人を逮捕することが信頼の第一歩だ。オリビアはハンフリーズが子供の頃に書いた「月の王様」という童話をウィニーの引き出しから見つけ、ハンフリーズに読んでやる。吃音を気にする少年が月へ行って、誰も気にすることなく自分らしくいられたというストーリーで、地球に戻った少年は次に行くときは女王を連れて行くというものだった。ハンフリーズは穏やかに「ありがとうウィニフレッド」という。ペンスとウィニーが小学校の頃に運命的な出会いをして、長い時間をかけて愛を育み、人生の黄昏期に病気という避けられない事実を迎える。死ぬ時は一緒に、などという古風な考えはロマンチックなカリシにはぐっと来るところでしょう。Law & Order的には認知症患者の証言をどう扱うか、というような事になると思いますが、無実だと信じさせたいというオリビアの視点が新鮮でした。でも、無実が確定したからこそ、これからの人生をたった一人で生きていかなければならないわけですね。これもまた辛いというか、逆に認知症で全てを忘れていくのなら幸せかもしれません。そのあたりをブラッドリーが説得力のある演技をしたのだと思いました。「月の王様」をアニメーションで表現したのも珍しいと思いました。子役の子達も良かったですね。アマンダのシマリスの剥製がここで使われるのも興味深かったです。一方、ヴェラスコの問題。オリビアは今日明日にそうしろと言っているわけではない、と言っていましたが、ヴェラスコはかつて自分を守ってくれたチリーを逮捕しなければオリビアに認められないという事を突きつけられ、かなりきついなと思いました。一種の踏み絵ですね。ヘクターにそんな話をしなければバレなかったわけですが、罪を犯せばいつか償わなければならないという事なのでしょうね。これを実現するために、ヴェラスコがNYPDを辞めてFBIに入るとか、テキサスレンジャーに入るとか、かなり過酷な事を求められているように思います。まあ、メキシコ国内でやったことなら見逃されたかもしれませんが。来シーズン以降、この話題が出てくるのでしょうか。チャーリッシュが「あんたのような男がいるから、警官の価値が落ちる」というのは、ちょっとなあ。そこまで言わなくても…個人的には嫌な女だなと思いました。フィンは気に入っているのでしょうけど。まあ、今回初めてヴェラスコが深掘りされた感じで、オクタビオさんも初めて演技させてもらったという感じでしょうか。
August 20, 2023
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番外編のような、いつもと違う回でしたね。でもフィンの掘り下げかと思っていたら、意外にもマンチを偲ぶエピソードでした。謎なのが、放送されたのがリチャード・ベルザーが亡くなる直前で、たまたま偶然だったということなのかな。いずれにせよ、印象に残る回でした。フィンが今年のハーレム・ハート賞を受賞して祝いのパーティがあった。酔ったためオリビアに自宅まで送ってもらうが、部屋に入ったフィンは侵入者の男に銃を向けられる。思いつめた様子の男は23年前に未成年でフィンに逮捕され、その後ひどい目にあったと訴える。フィンはすぐには思い出せなかったが、麻薬課にいたとき、17歳のアイバン・”ダッチ”・ヘルナンデスという男を合成麻薬の販売目的所持で逮捕した。その際、フィンと相棒が暴力的な逮捕の仕方をした。ダッチは肩を脱臼して体を自由に動かせなかった。謝罪するフィンに、ダッチはフィンがSVUにいることを知り、ここに来たという。興奮するダッチをなだめながら、何があったのか話してほしいというと、ダッチは拘置所で独房に入れられ、そこでいきなり入ってきた「クリームチーズ」のような男にレイプされたという。犯人は焼いたペーパークリップでダッチの胸に「H」の文字を焼き付けた。どうやら看守は犯人とグルだったようだ。フィンを偽善者呼ばわりするダッチだったが、銃に弾はこめられておらず、フィンは何を求めるのかと問う。ダッチは胸のマークのせいで、刑務所で集団レイプの被害者となったという。ある時は貸し借りの対象となり、売られ交換された。フィンは同僚のブルーノを呼び、捜査を始めると告げる。まずは23年前にダッチが逮捕されたときの看守の写真を見せ、犯人に便宜をはかった者を特定するよう求める。ダッチが指摘したのは、現在看守長になっているピート・ライアンだった。フィンとブルーノは深夜にライアンの家を訪問し、1999年当時の看守を特定したといって上がり込む。ダッチの名前を挙げてレイプ事件について質問するが、ライアンはダッチのことは覚えていないという。クリームチーズに独房のカギを渡したこともなければ、レイプ事件も無関係だ。その会話を妻のパティが聞いて、フィンらに帰ってくれと声を荒げる。フィンとブルーノはダッチと共に、その後ライアン家を監視し、パティが一人で深夜に出かけて行くのを追跡する。パティが向かったのは依存症患者のリハビリ施設で、フィンはここでオリビアに報告し協力を求める。深夜にも関わらずオリビアが到着し、フィンと2人でリハビリ施設で聞き込みを始める。ライアンの妻は施設の住人の男に面会にしていた。その男はオリビアたちが聞き込みを始めたころに、施設から脱出しブルーノが追いかけるが逃げられてしまう。ダッチは取り逃がしたブルーノを批判し、パニック発作のような状態となる。フィンは興奮して自暴自棄になるダッチに、君には生きる目的があるはずだという。ダッチには娘がいたが、自分を恥じて面会を許さなかった。逃亡した男はバージル・ハットンとわかる。しかし、ダッチはハットンの顔写真をみて、犯人であるとは特定できなかった。当時の記憶があいまいなところがあり、100パーセント確かさがなければハットンに対して逮捕状を請求できない。フィンはブルーノにかつてのパートナー、マンチとの共通点を見る。カリシを呼び、ライアンにレイプの手助けをしたかどうか追及を始め、ライアンとハットンが幼馴染で同じ高校に通っていた事実を突きつける。ライアンは刑務所内を仕切るのに体の大きい強面のハットンを頼ったと認める。ハットンは刑務所内で「ハングマン」と呼ばれており、ダッチの胸の「H」のマークの意味が判明した。ライアンはハットンとは連絡が取れないと言い、行きつけのバーに隠れているかもしれないと明かす。ダッチがハットンを特定できれば令状を取ることができるが、オリビアは暗闇で逃げるハットンを目撃したダッチがパニックになったのは、トラウマは頭より体が覚えているせいだと主張する。それでもカリシは逮捕する正当な理由が欲しいというため、バーに隠れているハットンを消防がガス漏れの疑いで外に追い出し、それをダッチに確認させることにする。なかなか思い出せないダッチのためにブルーノがハットンに接触して、ライターの火を借りることで顔を認識させた。ダッチはバンの中から出て、ハットンに食らいつく。フィンはダッチが口にした「ダッチ・ティアーズ」というガラス細工の話をして、ダッチを落ち着かせる。ハットンは第一級レイプ罪に問われることになる。ダッチは銃の不法所持で保護観察処分になるだろう。オリビアは一晩で事件を片付けたフィンの手柄をたたえる。フィンはダッチの娘を呼び親子を再会させる。このエピソードが放送されたのが2023年の2月16日、リチャード・ベルザ-の死去が報じられたのが2月19日なので、マンチの追悼エピソードではないのですが、それでも冒頭のパーティではみんな黒っぽい服装であれ?と思いました。それならロリンズもフィービーもいてほしいですが。フィンの過去を振り返るときにマンチの名が出るのは当然で、6歳の時に母親が殺されるのを目撃しただとか、そんな話があったかなという掘り下げでした。オリビアがフィンに感謝して、過去に何があっても未来に向かって善いことをし続ける姿勢を評価している点、こればかりは最も長く共演している同僚としての本音、最大の賛辞なのだろうなと思いました。ダッチからも良い父親なんだろうと指摘がありましたが、これもフィンを語る上ではケンとの関係は欠かせない。それにしても、先週のヴェラスコの話題はどうなったんだろうと気になります。もう、ブルーノが後釜に座るのが決まっているのかなあ。確かにブルーノも被害者の気持ちに寄り添うことができる奴ですけどね。でもマンチに似ているというタイプを後釜に据えてしまうのは、あまり工夫がないかな。犬の名前みたいというのは面白い。このエピソードはフィンのキャラクターを味わうだけでなく、ゲストのダッチ役の俳優さんの切羽詰ったリアリティある演技が見ものでした。自分が犯罪を犯したのがきっかけではあるが、その後の過酷な人生を生き延びてきたこと、今も過去の出来事に捕らわれていることなど、SVUでいつも描かれていることですね。一晩で犯人を捕らえたというのがすごいですが、ダッチと娘の再会も仲立ちするなど、最後までフィンが大活躍でした。普段からそれくらい働けよ、と言いたくなりますけど。(笑)タイトルのダッチ・ティアーズは初めて聞きましたが、強さと脆さを併せ持つ被害者の状況を表現していましたね。
August 14, 2023
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シーズン半ばにして、これまでにない方向に展開していきますね。ふーん、なるほど。新人が入ってオリビアが貫禄十分に見えるのも、これまでにない雰囲気の一助になっているように思います。ブルックリン橋の近くでプロポーズをしたエマとジョシュのカップルの車が交差点に入った時、横から突っ込んできた車と事故を起こし、そこに呼びもしない救急車が現れた。救急隊員は慣れた手付きでシートベルトを切ってエマを助け出すと、強引に救急車に連れて行くが、自力で脱出したジョシュが見たものは救急隊員にレイプされるエマだった。オリビアはフィンの勧めでブロンクスSVUのブルーノを一時的に働かせることにする。ロリンズの席は空いたままで、ここに座りたければ実力で勝ち取るしかない。早速オリビアはブルーノを連れて、病院でエマとジョシュの聞き込みを行う。エマは車に衝突されて記憶が曖昧で、レイプされたこと事態曖昧のようだ。結局、パトロールの警官に病院に搬送されたという。ただ、ジョシュにもらった婚約指輪がなくなっているという。ジョシュによると、救急隊員は1人だけで、自分も怪我をして動けず、エマを守れなかったことで激しく自分を責めていた。犯人は振り返ってジョシュの顔をあざ笑うように見たという。現在、救急隊員の手がかりはなく、交通カメラに事故の相手のナンバーが写っていたため、運転をしていたロブから話を聞く。ロブの父親は弁護士で赤信号でロブが突っ込んだことや、飲酒をしていたことなどに反論する。信号は青だったという。ロブが救急車の写真を撮影していたことがわかり、特定を急ぐ。しかし、ナンバーは盗まれたもので届けを出した人は無関係だった。ブルーノはその写真に救急車の車両番号のステッカーを剥がした痕があると指摘し、オークションで購入された車ではないかという。救急車は中古車ディーラーのジョージ・カラザキスという人物が購入していた。エマにカラザキスの写真を見せるが、はっきりとは覚えていないという。あれからジョシュが電話に出てくれない、もしかして婚約を破棄するつもりなのだろうか。オリビアはその時は、ベストのパートナーではなかったということだと慰める。ジョシュは落ち込みが激しく、ブルーノが自分の経験を語って何とか写真を見せる。ジョシュはカラザキスを特定する。マンシーは犯人の動機がわからないという。ひたすら事故が起きるのを待って被害者をレイプするのか。ヴェラスコはドゥアルテの死後、感情を見せないマンシーを気遣い、ドゥアルテの死は運命だったのかというマンシーに、彼が数々の選択をした結果があの死に至ったのだという。カラザキスはレイプ事件については否定し、1年前に販売免許を盗まれ、救急車を購入したこともないし、救急隊員に知り合いはいないという。ただアリバイについては言えないという。カラザキスの妻は、夫が浮気をしているかどうか弟に調べさせており、その証拠の写真もあるという。カラザキスがアリバイを言えないのはそのせいか。DMA検査の結果、カラザキスは無関係とわかり、ジョシュの証言もこちらの勇み足だったのかという。カリシはカラザキスを釈放する。2件目のレイプ事件が発生し、交差点で信号が突然青に変わったので侵入したら、自転車をはねてしまったという。被害者は車の運転手で、救急隊員が近づいてきてレイプされたと訴える。被害者とエマとは外見が似ていて、犯人は好みの女性を狙って信号を故障させたのか。オリビアはチャーリッシュ刑事からヴェラスコがヘクターに語ったという音声をマンシーに聞いてほしいという。ドゥアルテに関することのようだ。ブルーノは信号が両方とも青というのは、「インフラパス」という緊急時に信号を青に変える装置に手を加えた可能性があるという。ブルーノの元妻が消防士で、知識があるものなら遠隔操作で信号を違法に操作する装置を作ることは可能だという。また交通事故からみのレイプ事件が起きたが、今度は被害者がスタンガンで反撃したため未遂に終わった。ただし、交通事故で2名が死亡し、殺人事件となった。カップルの夫が叫び声を聞いて、妻を運んだ救急隊員を追い、その男は現在人質を取っていることがわかる。オリビアはたまたま犬の散歩で通りかかった女性を人質に取った男に、刃物を置くように説得を試みる。妻との関係に問題があるようで、愛しているのに自分をゴミのように扱うと男は訴える。要求は眼の前で妻が謝罪することで、マンシーたちが妻を探す。犯人は度量衡局の職員クラーク・ヤングで、これまで前歴はなかった。妻のシェリは、昇格したからと夫から指輪をもらったというが、それはエマの婚約指輪だった。なぜこういうことが起きたのかについては、自分が不倫したからではないかという。とにかく、クラークが求めるように謝罪し、嘘でも良いので「愛している」と言ってほしい。シェリが不倫した理由など説明し、一緒に家に帰ろうと呼びかけるとクラークは人質を放す。シェリの不倫相手とはカラザキスだった。DNAも一致し、盗んだ中古車販売免許も押収したことから、クラークをレイプと殺人の罪に問える。指輪が戻り、エマとジョシュはこれからお互いを支え合っていくという。犯人の動機については、自暴自棄になった男が他の男に無力感を与えたかったのだろう。オリビアはブルーノが元妻とよりを戻したがっていることに注目する。その前に、ロリンズのデスクを得る気があるかどうか考えてほしいという。マンシーが聞いた音声には、スペイン語でヴェラスコが自分もギャングのいる環境で育ち、人が殺されるのを見てきた、そして怯えた時にボスは俺に銃を渡してあいつを撃てと命じた、と語っていた。マンシーはヘクターを自供させるためにヴェラスコが方便で嘘をついたと判断する。オリビアは報告を受け、事の真相を明らかにするため、このことを誰にも言わず、マンシーには数日休んでほしいという。ヴェラスコの音声については、想像していたのとは違いました。ヘンリーに違法にドラッグを与えて手懐けていたのかと思いましたが、チャーリッシュが問題視したのは、ドゥアルテとの関係だったのですね。ヴェラスコがドゥアルテに命令されて誰かを撃ち殺した、となると、ヴェラスコの今後が心配になるわけですが、もう後任にブルーノがいます、となるとこれは出来すぎな気がする。ブルーノは有能で良いやつですが、あくまでロリンズの後任として入るべきで、ヴェラスコの穴埋めで入ってはだめだ、と思います。特にマンシーが入って、急にヴェラスコの存在感が出てきたのでここでドロップアウトはもったいないです。マンシーはあれこれ世話を焼きたがるヴェラスコに、私が泣いたら抱けるでしょ、とロリンズを彷彿とさせるような事をいい、キャラとしては実に魅力的。ただ彼女なりにドゥアルテへの思慕があるし、今更元上司の汚点を探す必要もないでしょう。また、ヴェラスコに対して特別な感情がなさそうな状況で、彼に不利な証言もしないと思います。「Yes, ma'am」は同じチームの口から、珍しい言葉だなと思いました。オリビアの権威を示しているのでしょうか。オリビアとしても、ヴェラスコに「やったのか?」に対して、「あれはヘクターの心を掴むための嘘ですよ」と言われても確かめようがないですよね。オスカー・パパがその決定的な証拠を握っているとなると、話の流れが変わりますが。今回の犯人の動機は理解できないなあ。そもそも妻に愛想を尽かされるような人だったから、不倫されたんじゃないでしょうか。交渉の場では本音よりも嘘を言ったほうが良い、など露骨なノウハウがあるようです。その嘘で人質を解放してしまった犯人は、刑務所では無関係の人に八つ当たりするのでしょうね。
August 7, 2023
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ブロンクスSVUとの合同捜査の詰めのエピソードかなと思っていたら、あらーそういうことだったのか。いろいろ、移ろうわけですね。時間の経過を示すように、オリビアの顔から少しずつアザが消えていくのがさすがに上手い。強面のオリビアがいつものオリビアに戻っていく演出だったのかもしれません。2つ前のエピソードのタイトルに「In」、前のエピソードタイトルに「Up」、そしてこの回に「Out」と何か揃えているのでしょうか。オスカー・パパの運転手ベニーが録音した会話には、レイプ容疑で刑務所に入ったサボとリッキーが別のギャングが入っている区画に入れられたために殺され、それに復讐するためオスカー・パパが新入りメンバーにオリビアの息子を殺させろ、という内容が入っていた。これで自供に追い込めるかと思われたが、オスカー・パパはのらりくらりと追及をそらし、ベニーの言うことは信じられないという。ノアのことに言及され、オリビアは次に息子の事を口にしたらあなたは終わりよと脅す。カリシは第1級レイプ罪と警官とその息子の殺人未遂で起訴するつもりだが、オリビアが脅したのは不味かったという。ブロンクスSVUから司法省が引き下がり、フィンはブルーノ刑事が残るものと思っていたが、ブルーノはこれで引退するという。しかし、バーからの帰り道フィンとブルーノはゴミ収集車の中で女性が倒れているのを発見、朦朧としながら「レイプされた」と訴えたので、捜査を始める。足に吹き矢のようなものが刺さっており、強力な薬物を打たれたようだ。被害者は売春婦で、白いタイル張りの部屋で白人男性にレイプされ、気がついたらゴミ箱の中だったという。オスカー・パパの裁判を前に、オリビアが証言の練習を始めるが、カリシは証人としてベニーに信頼を置くことができず、マリアに証言させたいという。今のところマリアは証言せず、サクリレジことヘクターは口を割らないまま。唯一生き延びたヘクターは今ドラッグの離脱症状の状況にあるので、ドゥアルテの脅しの手法を使えないのか。ドゥアルテはリッキーたちの口を割らせるために、19番街のギャングが入っている区画にリッキーとサボを入れた。ヴェラスコはやってみるといい、チャーリッシュと面会に向かう。ヴェラスコはヘクターにドラッグの袋を見せ、協力すれば渡すというアピールをする。チャーリッシュは止めるが、ヴェラスコはチャーリッシュが席を立った時に、ほんの少しクスリを渡す。オスカー・パパの裁判が始まり、マリアが証言することになったが、BX-9の組織的なレイプ罪について、オスカー・パパが命じたかどうかの証拠がなく、マリアの不安定な態度も指摘されてしまう。ドゥアルテも証言するが、オスカー・パパの弁護士にBX-9に個人的な恨みがあったのではと追及される。ドゥアルテは挑発に乗ってしまい、感情的になる。ブルーノとフィンは殺人課で、数年間で身元不明の女性が2人死亡しているという情報を得る。麻薬の過剰摂取ということで処理され、レイプ検査もされていなかった。ブロンクスのSVUが本来の仕事をしていなかったせいだ。被害者に使われた鎮静剤吹き矢を使っていることから、獣医師と関係しているのではないかという。老人ホームの女性が2年前にティム・バーチ獣医師に苦情を訴えていることがわかる。ベニーは母親が差し入れた食べ物を食べて病院に搬送された。殺鼠剤が入っていたらしく、オスカー・パパが母親や配達をした子供を脅してベニーのクチを封じたことが考えられる。このままだとオスカー・パパは無罪放免となるだろう。ベニーの録音データは証拠能力なし、と断定された。カリシは残っているBX-9関係者の中から何とか証言を得たい、そのためには汚い手も使うという。ヴェラスコはヘクターを手懐けたと言って、チャーリッシュから疑われる。オリビアは保護観察中のアルベルト(フガシ)親子を見舞う。アルベルトは体調を崩しており、場合により病院に入院させなければならない。アルベルトの母親はベニーが殺されたと知り、息子には証言させないという。オリビアとカリシは有力な証人が得られず、オスカー・パパとの取引を選ぶ。すくなくとも19件のレイプ犯罪と2件の殺人未遂容疑で、あくまでも「血には血」のルールを適用するという。しかしアルベルトの体調が悪化し、撃たれた足を失うかもしれないという。少なくとも何ヶ月も立ち上がることはできなさそうだ。明日の証言で誰かを証言させなければオスカー・パパは自由の身となる。ヴェラスコの行動に疑いを持ったチャーリッシュは、ヘクターとの面会で携帯で隠し録音を行う。オリビアはオスカー・パパの逮捕よりも、レイプ容疑を優先させたことを反省し、やっとドゥアルテのやり方を理解できたという。カリシはアルベルトを召喚するつもりだ。ノアを預けたマッキャン家から、楽しそうなノアの様子が届いた。オリビアは残念ながら、ドゥアルテが正しかったと認めるしかない、地下鉄事件の時にオスカー・パパを追うべきだったという。オリビアと飲んだ後ドゥアルテは、地元のコンビニでナタを持ったフード姿の若者に襲われ、命を落とす。ブロンクスSVUのブルーノは連続レイプ犯をDNAから特定し、フィンはブルーノの能力をオリビアに報告する。ゴミ収集車の被害者が獣医ティムが特定し、やっと一段落終える。防犯カメラなどからドゥアルテを襲った若者3名の身元が判明した。オスカー・パパが刑務所からドゥアルテの暗殺指令を出していたことは録音が残っており、オスカー・パパもその事を知っていたはずだ。ドゥアルテはオスカー・パパが築き上げたものを全て奪おうとしたので殺したという。それでもなぜ不利なことをするのかと問われ、オリビアに関心があったと答える。息子を持つ母親の中でもオリビアは違う。オリビアはノアの実の安全を保証しろと求めて言質を取り、オスカー・パパはレイプ以外のオリビアとノアの殺人未遂とドゥアルテ殺害容疑で長期の刑となった。トゥアルテ暗殺に関わった5人の新人が追及され、オリビアは預けていたノアをステイブラーに迎えに行ってもらう。今は信頼できるのは彼だけだ。チャーリッシュがヴェラスコとヘクターのやり取りを録音したものをオリビアに提出する。まずは聞いてほしいという。自宅に戻ったオリビアに、ステイブラーは一連の事件をなぜ黙っていたのかと問う。言えばステイブラーはオリビアを守ろうとするだろう、しかしそれはいけないことなのか。君が大切なんだというステイブラーに、オリビアは私もそうしたいけど今はまだ心の準備ができていない、付き合っても上手く行かないと拒絶する。シーズン3の「組織犯罪特捜班」がどういう状況になっているのか気になりますが、心してシーズン3を待つことにしましょう。でも、この流れでオリビアがステイブラーの胸に飛び込んだら、まあシリーズは終わりかな。ロリンズがカリシとの幸せな結婚を選んだように。ところで、ドゥアルテは残念でした。アウトロー的な面と人情に篤いところがあって、結構良い感じだと思っていたのに。もうスピンオフは無理ですね。有能なブルーノがちょっと金を持っているため、被害者に「これで今夜の稼ぎになるだろう」と渡したり、面白いキャラクターになりそうですが、同じSVUでスピンオフもないでしょう。冒頭、アマンダの席に座ったオリビアがフィンに「私を一人にしないで、あなたをアマンダと呼ばせて」というやり取りがおもしろかった。フィンも「カリシに帰りが遅くなると言っておいて」とか、案外この2人の夫婦漫才が良い味を出してきたような気がします。オスカー・パパは最後までよくわからないキャラクターで、殺しは認めるがレイプは認めないとか、オリビアに関心があるとか(来た~と思いましたけど)、刑務所の中からこれからも悪事を指示するのでしょう。ノアのことできちんと約束を守ってくれるのでしょうか。オリビアも信じて良いのかなあ。今回はドゥアルテを張り合って、結局SVUの看板をおろしてしまった敗北のエピソードだったわけですが、現実はこういうものだということなのかも。とにかくロリンズがいないので、そこをステイブラーに付け込まれることだけは嫌です。(笑)
August 1, 2023
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前話の続き。アザのせいなのか怒れるオリビアがこれまでになく勇ましく、というか、ガラが悪くて「組織犯罪特捜班」のシーズン2で暴れまくるステイブラーを意識しているんじゃないか、とふと思いました。イメージでいうと、オオカミの群れを率いるボスですね。サービスで遠吠えをしてくれました。オリビアは自分を襲おうとして、膝を撃ち抜かれた少年フガシに、身柄を保護しているので心配しなくて良いと話しかける。オリビアを襲うように命じたのがオスカー・パパだという証言が欲しいというと、フガシは自分は捨て駒でそれはできない拒む。BX9に入ったきっかけを尋ねると、フガシはエルサルバトルから歩いてメキシコに渡り、列車でアメリカを目指した経緯について離し始める。列車の屋根に登って「マエストロ」という人物が夜空の星について教えてくれたという。NYに来たのは先にアメリカに行った母親に会うためだったが、母親は息子に関わりたくないと拒否した。BX9が母親をレイプし、フガシにギャングに入らなければ殺すと脅した。だからオリビアがフガシを撃ち殺せばよかったのだ、という。オリビアとドゥアルテはどちらが捜査の主導権を持つかで張り合う。ドゥアルテから見ると、オリビアはフガシら少年に襲われた被害者だ。オリビアはフガシとその母親を面会させることが必要で、自分がオスカー・パパを逮捕すると言い切る。ドゥアルテはオリビアに見せたいものがあるという。そこは公園の木々の一角に、おびただしい数の下着が吊るされている場所だった。海外のギャングから逃げてきた子どもたちが、NYでBX9に声をかけられ、断ると母親がレイプされ、ギャングに入らざるを得ない現状がある。この下着がその証拠で、事件は未解決のままだ。オリビアは怒りに震える。ブロンクスSVUでは、フィンがブルーノと人手不足を訴えていた。オリビアは回収した下着からDNAを採取し、身元を確定するよう命じる。ドゥアルテは1年前からこの場所を知っていたと言って、マンシーを怒らせる。ドゥアルテはフガシを脅して勧誘担当の名を言わせるというが、オリビアは自分のやり方でやると宣言し、マクグラス局長に、ブロンクスSVUの未解決レイプ事件とBX9のリーダー、オスカー・パパを逮捕することを同時に解決すると告げる。マンシーの情報で、弟がBX9に入る前にトレモント派閥にレイプされたマリアという女性がいることがわかる。通報し起訴しようとしたが、取り下げられていまい、BX9に入った弟も死亡してしまった。オリビアはマリアと面会するが、マリアは裁判で証言することはできないと怯える。弟がBX9に勧誘された時、マリアはメンバー2人にレイプされたという。辛うじて犯人の名前を聞き出し、オリビアたちが逮捕に向かう。バグベアことリンジー・デル・トロと、サクリレッジことヘクター・スアレスで、逮捕の際にブルーノが撃たれそうになり、ドゥアルテがヘクターを撃つ。ヘクターは防弾ベストで命拾いをしたが、SVUはヘクターが死んだと嘘を言って、リンジーが仲間を見捨てたとバラしてやろうかと脅す。カリシに、BX9のメンバーの名前を聞き出し、血液サンプルを取る手続きを求めるオリビアだったが、病院内でフガシがヘクターを発見し、母親をレイプした犯人だと騒ぐ。ヘクターが弁護士を要求したため、やはりフガシを脅してでも、証言を得るしかないという意見に、オリビアは消極的でフガシをかばうような態度を見せる。しかしリンジーが身内のレイプを利用して少年をBX9に勧誘するシステムについて自供したため、レイプ・ツリー関係の未解決事件のうち20件はBX9によるものと、断定された。相変わらずマリアは証言するつもりはない。それでも今のところオスカー・パパを逮捕する決定的な証拠はなく、チャーリッシュはオリビアを襲撃するよう命令を出したことが分かれば、逮捕できるはずだという。やはりフガシを追及するしかないという声が大きくなるが、マンシーがフガシの母親を見つけたと報告する。オリビアは母親を連れてくるよう命じると、フガシことアルベルトに、あなたの人生は始まったばかり、お母さんと一緒に証人保護すると説得する。母親が突き放したように見えたのも、子供を守るためだったろう。何なら本人に聞けば良いと、母親を病室に入れるとアルベルトは「マエストロに命令された」と口走る。ドゥアルテは母親に会わせて、上手く息子が喋ったと皮肉を言うが、オリビアはあくまでも考えるチャンスをあげただけ、彼には母親が必要なのだという。マンシーがマリアが何か言いたいことがあるらしいと連絡してきたので、オリビアとドゥアルテが待ち合わせ場所のレストランに向かう。しかし、そこにいたのはオスカー・パパとその部下だった。オスカーはレイプをメンバー勧誘の道具に使ったという誤解を解きたいという。あのツリーの事を知ったのは最近で、そもそもブロンクスSVUがまともに仕事をしていたら、あんな場所に下着をぶら下げたりしなかっただろうという。NYPDも知っていたはずだ。自分たちでこの問題に対処する、部下は使い捨てではなく、自分たちはギャングではなく仲間だ。オリビアは席を立つ。DNA検査の結果、リンジーが100件のレイプ事件に関わっている事がわかった、オリビアとドゥアルテはライカーズ刑務所にリンジーを訪ね、証言と引き換えに取引で刑期について相談するという。しかしリンジーはオリビアたちの鼻の先で、囚人たちに襲われ殺されてしまう。さっそくオスカー・パパが問題解決をしたのか、こうなるともう一人のヘクターは喋らないだろう。マリアも証言せず、カリシはオスカー・パパの起訴は難しいという。オリビアは母親と落ち着いたところで、ついにアルベルトから「マエストロ」について聞くことにする。ギャングの世界に詳しいヴェラスコが説得して、「マエストロ」とはオスカー・パパのドライバーだとわかる。アルベルトは、一晩で正式なメンバーになりたければ、オリビアを殺せと言われた。ドライバーのベニー・パロスを逮捕すると、ベニーはアルベルトの証言を裏付け、オスカー・パパの言葉を広める役割があり、捜査側に犯罪の詳しい記録やボスの車内での会話の録音を提出するという。自分を保護してくれるのなら、証言するつもりだ。いとこが刺されたときから、この日が来るのを覚悟していたという。カリシは大陪審の準備を始め、ベニーの付けていた記録で、100件の未解決事件が起訴にいたることになった。マクグラスは未解決事件を解決し、司法省を追い返したオリビアを絶賛する。新しいブロンクスSVUが始動し、オリビアはオスカー・パパ逮捕をドゥアルテに譲る。オリビアが大ナタを振るって、空中分解していたブロンクスSVUを再建し、BX9絡みで未解決レイプ事件を一気に解決という成果を出しましたね。俺の事件だというドゥアルテ差し置いて、自分を狙った犯人には母親としての愛情を見せて、自供へ導くなど自分のやり方を通しましたし、さすが主役!という展開でした。組織的なレイプで脅して少年たちをギャングに入れることを、レイプは戦争の道具でもあり、というドゥアルテの説明はある意味事実なのでしょう。命がけで悲惨な祖国の現状から逃れてきた人々が、アメリカでもギャングに蹂躙されているのも、ある意味事実で、非常に重苦しい気持ちになります。でも警察までが無力感に苛まれていては、社会は終わりだ。自分を殺そうとした相手にも、まだ子供に過ぎない、やり直すチャンスはあるとするオリビアの姿勢は一筋の光明のようなイメージでした。ドゥアルテも実は地味に地域に貢献する良いやつでした。恐怖で組織を締め上げるオスカー・パパは一見インテリで、オリビアにいわせると軍隊を従えたサイコパスは初めてというわけで、なるほど珍しい悪人でした。でも、恐怖で忠誠を誓わせるだけに、崩れると一気なのでしょうね。ドライバーがまさか、そんな形で自分を裏切るとは思わなかったでしょう。BX9はこれで消滅した形、でもその後にまた別のギャングが出てくるのは間違いない。奴らになめられないよう、新生ブロンクスSVUには頑張ってもらいたいです。ちらっと、アマンダ情報が聞けたのもの良かった。本当に大学の先生になったのですね。
July 25, 2023
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ロリンズロスは我々も同じです。オープニングのレギュラーの数が減って寂しい限りです。今回はクロスオーバーといえばそうですし、新たなスピンオフなのかという気もしますね。SVUにとってロリンズが退職した影響は大きい。マクグラス局長がブロンクス署のSVUの改革をオリビアに持ちかけてくる。ブロンクスSVUでは市に対して不当解雇を訴えたテリー・ブルーノ刑事が勝ち、多額の賠償金を得ていた。そこに司法省による公民権捜査が入ることになり、マクグラスはオリビアをブロンクスに投入して連邦捜査機関の介入を避けたいところだという。オリビアは人手不足を理由に断る。ノアと帰宅途中のオリビアは建物の壁にBX9の落書きを見つけ、道路の反対側に不審な若者2名を察知した。とっさにノアを建物の中に避難させ、警察に応援を求める電話をかけるように依頼する。少年の一人がナタを手にしたのを見たオリビアは銃を構え、武器を置くよう命令する。しかしバイクが接近してきてオリビアにぶつかり、倒れたオリビアに少年たちが暴行を加えた。彼らはSVUが夏に逮捕したレイプ犯の報復のためにオリビアを蹴り続ける。落とした銃を手にしたオリビアはナタを振り下ろそうとする少年を撃った。もう一人の少年は後からやってきたバイクに乗って逃亡する。フィンはトレモント派閥の仕業かというが、それにしても管轄の警部を襲うとは大胆だ。そもそもBX9のメンバーを逮捕したのは夏で、なぜ今頃報復に現れたのか。あの時、レイプ犯を逮捕を優先し、BX9のオスカー・パパを逮捕しなかったが彼が部下に狙わせたのか。マクグラスはBX9に詳しいトゥアルテと連絡を取り、オリビアも不本意ながらドゥアルテの聴取を受けることになった。ノアは危険を避け、しばらくマッキャン家に預けることにする。相変わらずオスカー・パパを捕らえなかったことでオリビアに反感をあらわにするドゥアルテだったが、レイプ犯として刑務所に送られたリッキーとサボが刑務所で殺されたという。オリビアはドゥアルテと協力してオスカー・パパを捕らえるのにマクグラスのオファーを利用することにする。急に風向きが変わったオリビアに、マクグラスはロリンズを失ったことの置き換えかというが、オリビアは自分と幼い息子が襲われたことで状況が変わったと主張する。マクグラスは建前はブロンクスSVUの未解決事件を捜査するのに協力するという形で、オリビアのブロンクス行きを認める。ブロンクスでは地区検事のアヴィタルと連邦検事のワイズがオリビアを待ち構えていた。オリビアはあくまでブロンクスSVUのサポートだという。そのSVUには、不当解雇を訴えたブルーノ刑事一人だけだった。未解決事件を山のように抱えてどれから手を付けたら良いかわからないオリビアに、ブルーノは解決済みとされる事件に誤認逮捕があるという。聖ジュヌビエーブ学園の女子生徒が6名襲われた事件、そこは聾唖学校で被害者の証言が無視されたという。被害者たちに手話通訳を付ける要求も無視され、最後の被害者と接触したパプ・ピータースが犯人とされた。ブルーノは連続レイプ事件と考えており、警部に再捜査を求めたがそれが解雇されることになったという。オリビアは手話ができるディクソン警部補の手を借りて、被害者から聞き込みを行う。明らかにブロンクスSVUでは被害者からきちんと話を聞いておらず、レイプ検査の結果も聞かされていないという。当時の警部補はブルーノの訴訟で解雇されており、フィンが話を聞くと、ピータースとの接点があり、自白したから起訴したという。ブロンクスでの有罪の判断は自供が大きいらしい。しかしピータースの説明では、長時間の取り調べでドラッグの禁断症状が出て、弁護士から上手く処理するからと渡された紙のサインしたところ有罪となってしまったという。オリビアは自白の強要ということでこの件に関心を寄せるが、マクグラスは未解決事件に限ると言っていたとし、連邦検事らも反発する。マクグラスも撤退を口にするが、その時ブルーノから聖ジュヌビエーブ学園の女子生徒がレイプされ殺されたという連絡が入る。明らかに連続レイプ犯が野放しになっていることを意味し、ブルーノの強い訴えで検事らは10年越しの捜査の再開を認める。今回の被害者は鈍器損傷による死亡で、被害者の母親は自分を責める。被害者レネーから犯人のものと見られるDNAが検出されたが、法医学生物学局の担当者は検査を急ごうとしない。ブルーノは高額な時計で担当者を買収し結果を得る。オリビアが撃った少年がトレモント派閥の隠れ家で見つかり、敗血症の状態になっていため病院へ運ぶ。BX9が少年の身柄を奪いに来る恐れもある。レネーから採取されたDNAは近親者を探すサイトで、異父兄弟がいるという。その本人は兄弟がいることは知らないと言い、検査を勧めた妻が結果を事前に見てしまったのではないか。妻に話を聞くと、夫に真実を告げなかったという。偶然検査結果を見てしまい、気になる点を調べたという。夫は生みの母親が不倫をして生まれた子供で、母親はその子を養子に出していた。夫は自分が養子であることを知らなかった。オリビアは秘密を守ると約束してその母親の住所に向かう。クリオ・サミュエルスは息子ロニーを養子に出したというが、地下室でロニーをかくまっていた。ロニーを逮捕し聴取を続けると、レイプについては母親を傷つけたいだけだったと答える。殺人事件については、相手が転んで頭を打った事故だという。オリビアはブロンクスの新しいSVUを立ち上げる事をフィンに指示する。ピータースは釈放されることになり、オリビアが撃った少年が意識を取り戻す…ドゥアルテとの合同捜査が次のエピソードになるわけですね。ここまで度々指摘されていたブロンクスSVUの荒れ模様に、ついにオリビア本人が関わることに?驚きの展開ですが、冒頭のオリビアがボコボコにされるのもショックでした。目の下に痛々しいアザを作って、それでも任務に邁進する姿は圧倒的ですね。ブルーノ刑事、1100万ドルで優雅な生活もできるでしょうが、正義を追求し骨のある刑事です。見どころがありますね、新たなメンバーとしてマンハッタンの方にも来てもらいたいくらいでした。検査担当のお兄さんがセイコーの時計をしていたのも注目。マンシーはドゥアルテのもとには帰らないでしょうが、オリビアからブロンクスでギャング相手にするのでブレザーを脱いで、と言われてニヤリとしていましたね。やはり元の職場の方が慣れているのか。本家のディクソンが出てくるのはちょっとうれしい。シーズン始めのクロスオーバーで顔を合わせているからこうなるのでしょう。聾者が警官の取り調べなどで配慮されない、人権を無視されたような扱いがあるのは残念でした。執拗にその立場の少女を襲い続けた犯人は、母親への反発が動機なんてひどすぎる。ブロンクスのオフィスに山のような捜査ファイルがあって、手つかずになっているのは地元の被害者からすると、絶望的ですね。
July 18, 2023
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ああ、もう泣いちゃう。クリスマスエピソードに旅立ちが重なって、よく出来ていましたね。これ保存版にしようと思います。タイトルは欧米の人ならすぐわかるのでしょうね「クリスマスの12日(The Twelve Days of Christmas)」というキャロルの歌いだしをもじっているのでしょう。それがバックに流れていると思って見るとまた、感動が深くなるんじゃないかと思いました。メロディは私達も良く知っていますよね。いろいろなバージョンありますが、こちらなど。クリスマスまで20日。誘拐されたプリヤの裁判が始まることになり、カリシは容疑者に無線機を投げつけたマンシー刑事の証言が気がかりだ。オリビアは最近ノアがスマホにばかり夢中になっているのが気になる。カリシからSVUチームに緊急呼び出しがあり、カリシとロリンズが結婚する際の証人になることになった。警察関係者は大いに2人の結婚を祝う。その場でノアは自分の実の兄が見つかったと大喜びする。ノアは肉親を探すサイトで13歳のコナーという少年が同じ父親であることを見つけ出すが、オリビアは父親のジョニーDがサイコパスであることを伝えたくないと考えている。すでにノアとコナーは連絡を取り合っており、養子となったマッキャン家の身辺調査を済ませたオリビアは、たった一人の実の家族だからというノアの気持ちに応え、2人を会わせることに同意する。被告のオルセンにはやり手の弁護士が付き、取引を断り裁判の延期を求め続けている。しかし判事は延期要請を拒否し、ただちに裁判が始まることになった。ロリンズはカリシからフォーダム大での教授職を引き受けるかどうか、まだ決めかねていた。まずはオリビアに伝えなければならない。マッキャン家はオリビアとノアを温かく迎えもてなす。ノアとコナーはすぐに打ち解けて、ゲームを楽しむ。コナーの両親は実の母親のことは知っており、最近連絡が取れなくなったという。ノアは今夜はコナーの家に泊まりたいと言うので、オリビアは一人でモーテルに泊まることにする。しかしオリビアは部屋の鏡の裏に隠し・カメラがあるのに気づく。ロリンズは要件を告げずにオリビアに電話をかけ、オリビアはモーテルで悪事をはたらく者がいるので一緒に捕まえようと声をかける。ノアはすっかりマッキャン家になつき、捜査の間預けることにする。マッキャン夫妻はコナーの父親について知りたがるが、オリビアは明言を避ける。モーテルの受付トロイがカメラの映像を見ていたことを確かめ逮捕する。地元警察によるといとこのレイがカメラを設置し、トロイとレイはこれまでにも逮捕されたが、有罪にならなかったという。地元の検察に身内がいて見逃されているらしく、オリビアとロリンズは事件を解決するためレイに接近することにする。プリヤの裁判が始まり、プリヤの母親とプリヤはしっかりと証言することができたが、マンシーは相手弁護士から言動が過激なことを追及され、カッとなって予定外のことを言い返すなど、失態を演じる。オリビアとロリンズはレイを酒を飲まして誘惑し、モーテルの部屋に連れ込む。その気になったレイが、カメラのことを思い出し渋りだし、追及されて犯行を自供する。レイとトロイは自作の動画をネットに投稿しており、地元警察はオリビアたちに感謝する。オリビアとロリンズはモーテルで酒を飲みながら、お互いの幸せについて話の花を咲かせる。やっとフォーダム大の仕事の事を打ち明けたロリンズに、オリビアは突然のことで受け入れられないといってしまう。マンシーは自分の失敗を挽回するようカリシに頼むが、弁護側はすでに尋問を終え、あとは陪審員の評決にかかっている。カリシは次に証言する時は今回の未熟さを思い出せという。ロリンズは先にチェックアウトしていた。オリビアがノアを迎えにマッキャン家に行くと、夫妻はコナーの父親については本人が知りたがった時で良いと決めたという。プリヤの裁判は評決不能で審理無効となってしまった。カリシは再審を狙うという。ロリンズが黙ってモーテルを発ったことをオリビアに詫びると、オリビアも心を閉じてしまい悪かったという。これから毎日は顔を合わさないが、消えてしまうわけではなく、友達であることは変わらない。2人は別れのハグを交わすと、ロリンズは職場の仲間に旅立ちの挨拶をする。最終エピソードにふさわしく、オリビアとアマンダのロードムービーが面白かったです。警部の一糸まとわぬ姿も笑いましたが、2人で容疑者を誘惑するのはめったにない光景でしたね。そして、カリシの妻で近くに住むのだから、今生の別れではありませんが、最後の涙は長くシリーズを支えてくれたケリー・ギディッシュへの別れと感謝の涙だったなと思いました。考えようでは、彼女はシリーズの最大の功労者ではないでしょうか。ステイブラーが抜けて入れ替わりですから、相棒を失ったオリビアを支え、同時期にいたアマーロさえ先にいなくなる中、10シーズン以上をSVUでレギュラーだったわけで、マリスカとしてもそれこそ頼りになる相棒のような存在ではなかったか。降板の理由はわかりませんが、オリビアの後任としてもいつになるか分からないので、このタイミングで寿退社(今そんな言葉はない?)するのは良かったかもしれません。恋多き、破滅的なキャラだったロリンズが幸せな家庭と知的な仕事を手にしたのは視聴者としても満足いくものだと思います。バンカラなキャラはマンシーに引き継がれ、威勢のよいマンシーをフィンとヴェラスコが慰めている姿もこれからのSVUの日常風景になるのかなと思いました。これは目新しくておもしろいですね。ところでバーで隣で飲んでいたおじさんは誰?良いことを言いますね。ノアが血の繋がりのあるコナーを知ったことは、オリビアにとっては逆立ちしても立ち入れない領域で、寂しさを感じて、ついにステイブラーとの一線を超えるということになるのかなと思いました。私は期待していませんが、今回初めてオリビアの口からステイブラーへの複雑な思いを聞いたのは記憶に残りました。安心を与えてくれたステイブラー、確かオリビアが人質に取られた時、無意識に「エリオット」と言ったのを思い出します。だが、妻がいるおかげで一線は越えなかった。こういうのはタイミングというものがあります。その時に超えなければ、無理に超える必要はないものだと思います。でも、最終的にこの2人をカップルにするかどうかは、シリーズが終わる時にわかるのでしょうね。マッキャン夫妻の妻役にアナ・ベルクナップ、CSI:NYのリンジーですね。ということは善い人で、マッキャン家にはケチのつけようがありません。もちろん、ノアとコナーの父親への不安はありますが、目の前の幸せをあるがままに享受して何が悪い。クリスマスプレゼントをもらったオリビアには、当たり前の幸せを甘受する余裕も環境もなかった。幸せになったって良いではないか。それがステイブラーとの未来なのかどうかはわかりませんが。花嫁姿のロリンズ、きれいだったなあ。カリシは幸せ者だぞ。あの結婚式の持って行き方もおしゃれでしたし、カリシ・ママが企画するパーティの報告を期待したいと思います。
July 9, 2023
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いよいよ近づいて来ましたね。何が。ゲストのグレッグ・グランバーグはJJエイブラムズ組の役者さんで、「Heroes」では警官役の印象が強く残っていますが、意外にもLaw & Orderシリーズには初めてだったのですね。彼は絶対「善い人」がお似合いですよ。NYPD重窃盗課のマーク・マクダニエルズ刑事の息子エイダンが自宅で殺され、その状況からSVUが呼ばれる。大学生で高級服店で働くエイダンは一人暮らしで、父親が親戚の結婚式に着るスーツを届けに来た時、倒れているのを見て家に入った。全身に噛み跡があり、股間にもあったが、マクダニエルズは現場保全のルールを破って息子をベッドに移動させタオルで覆った。オリビアたちはエイダンのクローゼットや引き出しが空になっているのに気づく。エイダンはその夜誕生日を父とその同僚に祝ってもらうためにボウリング場に行ったが、喧嘩別れをしていた。検視で死因は頭部が殴られたためとわかり、さらに凶器のワインボトルでレイプされていた。拷問されたのか爪が剥がされており、上半身などは家庭用の洗剤を使って拭き取られているためDNAも指紋も検出できない。ロリンズは激しい怒りによる犯罪を示している事と、爪を剥がしたり証拠隠滅をはかっていることが矛盾するという。エイダンのメールによると、ブライアン・ドネリーという友人とハワードビーチのバーで会うことになっており、バーで聞き込みを行う。エイダンは来ていなかったというが、店内のカメラにはブライアンと一緒に女性の姿をしたエイダンが写っていた。ブライアンに話を聞くと、エイダンから話があると呼び出され、今日からは「エイダ」として生きていくと告げられた。ハワードビーチは性差別主義者が多く、エイダンが女装していることがバレれば襲われる、自分も危ないと考え、二度と近づくなと怒鳴ってしまった。しかし本当の「彼女」を受け入れると言うべきだったと後から考え直したという。ブライアンの歯型は遺体にあったものとは一致せず、アリバイも確認された。エイダのその後別のバーに向かったことがわかる。SVUはエイダの両親から話を聞くことにするが、マクダニエルズは息子が女性になろうとしていたことを認めようとしない。マクダニエルズは妻と離婚してからは連絡を取り合っていなかったが、元妻のローラは生まれ変わったエイダを受け入れ、「娘」とよく電話で話をしていたという。エイダの交友関係で憎悪を持つ人物はおらず、現在の捜査状況について相反する2つのタイプが関わっているように見えると両親に告げると、マクダニエルズは自分たちを責めるのかと反発する。オリビアとロリンズはクローゼットの服がなくなっていると告げた時のマクダニエルズの反応に注目する。やがて同じ手口で2人目の被害者が出た。コーラ・ジョーンズがバーで出会った男を自宅に入れたところ、豹変して暴行され、催涙スプレーで反撃すると、男は窓から飛び降りて逃げたという。男はルーカスと名のり、建築の仕事で1ヶ月前にNYに来たと言った。フランスかオランダのようなアクセントがあり、コーラは自分がトランス女性だと伝えると男は興味を示した。ところが家の中に入ると人が変わって野獣のようになり、噛むだけでなくワインボトルでレイプした。コーラは従うふりをして催涙スプレーを手にしたという。窓から飛び降りたルーカスは怪我をしている可能性があり、現場近くで聞き込みをしていたマンシーが雑貨店の地下に隠れている犯人を発見する。男は肋骨を骨折しており、マンシーに取り押さえられた。男はベルギー国籍のルーカス・ピータースで2週間前にNYにやってきた。凶器のワインボトルについていた指紋、コーラのDNAなどから、ルーガスが犯人だと断定できる。SVUにマクダニエルズが現れたため捜査状況を報告するが、エイダについては決定的な証拠が見つかっていないため、追い詰められない。何か言いたいことはないのかというオリビアに対して、焦りを見せるマクダニエルズは、SVUにちゃんと仕事をしろと捨てセリフを吐く。コーラへのレイプ、殺人未遂で裁判が始まる。ロリンズはトランスジェンダーの人は攻撃されやすいという専門家としての意見を述べる。多くはパートナーから、または見ず知らずの人間も性的がコンタクトしようとして、途中で気持ちが変わって暴力的に行動するという。性自認は生まれついた性と矛盾することがあり、ルーカスのような加害者の場合、自分の欲求に対する怒りの投影として爆発的な反応に結びつくことがある。しかし弁護側はロリンズがフォーダム大学で行った講義の中で、「人の性的傾向は不思議」と言及したことをやり玉に上げる。コーラも証言に立つが、「止めて」「嫌だ」と言ったのかと質問され、ショックで言えなかったことを追及される。トランスの前はレスリング部で体を鍛えていたのに、反撃できなかったのかと責められ、コーラは以前に襲われて身を守るためにレスリングを始めたと答える。裁判を傍聴していたマクダニエルズは、オリビアに見識を改めたと告げる。オリビアは仲間から善い人だと言われるマクダニエルズに、あなたは間違いを正すことができると話す。息子の姿を見てタオルをかけただけでなく、他にも何をしたのか、なぜしたのか、わかっている。マクダニエルズは仲間の警官に息子の性的傾向を知られるのをおそれ、女性の服装やメイク道具を持ち去り、またエイダのメイクを拭って付け爪も剥がしたことを認める。自分が捜査に協力していれば、コーラの被害はなかったかもしれない。オリビアに促されて、マクダニエルズは発見時に現場から持ち去った証拠品をSVUに提出する。ルーカスを殺人罪で起訴するには、マクダニエルズが大陪審で証言し自分のミスを認めなければならない。場合によってはバッジもなくすだろう。それでもマクダニエルズは証言し、証拠隠滅を認める。カリシは第1級故殺でルーカスを起訴することなった。取引でコーラのレイプ被害、殺人未遂で10年、エイダの故殺では15年の刑期となる。インターポールに照会し、ルーカスがドイツで昨年8人の被害者にDNAを残していることがわかった。ルーカスがアメリカ国内での刑期を終えたら、ドイツの警察に協力することになるだろう。エイダの両親によりエイダの葬儀が行われる。オリビアとロリンズは元夫婦がよりを戻すだろうかという。ロリンズにフォーダム大から、法心理学の専門家として教える仕事のオファーが来た。SVUを辞める気はないわよ、ということですが、これは良い兆しですね。フィンもオリビアも何気なく「教授」と呼んだのは、ロリンズが専門家然として、満更でもない顔をしていたからでしょう。何だか自信に満ちてさらにきれいになったようなところなど、ケリー・ギディッシュはさすが役者だなと思いました。事件の方は子供の性自認を受け入れられない、警官でもある父親が絶対にやってはいけない事をしてしまった、というのがある意味人間的だなと思いました。母親の方は受け入れて支えていたので、この事件がなければいつかは娘を受け入れることができたかもしれないのに、残念です。性自認が一致しない人がが被害者とともに加害者になりうるというのは、そういう統計があるのかどうかわからないのでなんとも言えませんが、人の心は本当に複雑だなとしか言えません。ルーカスを単に刑務所に入れたところで、更正するのだろうか。ルーカス側の弁護士の発言は依頼人を守るためとはいえ、傷ついた人をさらに傷つけ追い詰めることになり、酷いですね。今更ですが、これがレイプ被害がなかなか表に出ない理由の一つでしょう。コーラのその後のサポートも必要ですね。マクダニエルズ夫妻がこれを機にコーラと支え合うのかと思いました。大陪審での証言は公開されないとしても、マクダニエルズは結局証拠隠滅で警官を辞めさせられるのか気になります。マンシーは本当に威勢がいいというか、ワイルドでカッとなると体が先に動いてしまう、熱血刑事で怖いもの知らずですね。フィンもお目付け役の責任が果たせず、ハーレムではピザにフルーツを乗せるなと、嫌味を言うのが精一杯。でも2人のやりとりは良い感じで、そのうち、フィンと家族ぐるみで付き合う姿が見られると良いなと思いました。
July 3, 2023
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何だか中身が薄いエピソードだなあという感想で、冒頭の「これはフィクションであり…」という部分に余計にモデルがあるんじゃないのと思いました。最近オリビアは見得を切ったり、凄んで見せたり、今更キャラ立ちさせたいのかなと思ったり。マンシー刑事ことモリー・バーネットがオープニングクレジットに入りましたね。プロサッカーチーム「キングズ」のエースストライカー、パウロ・ローシャが新たな大型契約を結び、スポーツ紙のインタビューを受ける。ホテルのスィートで、これからデートだというパウロの前に、イギリスからネリーという記者が現れる。ネリーはサッカーそのものではなく、私生活に関する質問し、ファンへの態度について批判的な意見をぶつける。パウロはマネージャーのアントニオにその場を外すようにいい、ネリーに酒を勧める。ネリーとパウロは8年前にロンドンで会ったことがあった。その時ネリーはパウロのファンだったという…翌朝、ネリーはSVUを訪れ、パウロにインタビューしようとして、2人きりになりレイプされたと訴える。ネリーは録音があると言い、そこでは迫るパウロにネリーが必死に「止めて」と繰り返していた。パウロはサッカー界で超大物であり、チームの顔、これは厄介な案件となりそうだ。まずパウロ本人に話を聞くが、レイプなどの苦情はないという。会話の録音があるというと、パウロは8年前にネリーと真剣に交際していたと明かす。それは情熱的で激しい関係だった。おそらくパウロが大型契約をして、金目当てでゆするつもりだったのではないか。ホテルの通路でもみ合うパウロとネリーの姿は防犯カメラに写っていたが、室内の様子はわからない。ネリーがSVUにパウロと交際していたことを隠していたのはよろしくない。しかも、パウロは先手を打って、ポッドキャストでネリーとの関係についてしゃべってしまう。記事で書いていることは嘘で、彼女は傷つけられたことを根に持ってやり返そうとしていると説明する。SVUがネリーの話を聞こうとすると、もうこの件には関われないといい、帰国を急ごうとする。実はパウロには知らせなかったが、彼との間に息子が生まれており、パウロ側はそのことを探り出し、レイプの訴えを取り下げなければ、息子の親権を争う訴訟を起こすと脅されたという。ネリーとしては、パウロの本性を世界に知らしめたかったというが、今は息子を守るために身を引くつもりだ。SVUとしては如何ともしがたいが、ネリーは「調べれば事実がわかる」と言い残した。パウロのアメリカでの苦情や犯罪については、クラブがもみ消しているのだろう。ただ、メキシコ人の女優と結婚し2年で離婚していることがわかった。シモーヌはパウロから1000万ドルの慰謝料をもらっている。ネリーの件について問うと、金目当ての嘘つきと切り捨て、パウロは誠実な夫だったという。同居している母親の様子を見てマンシーが声をかけると、パウロは女好きで浮気者で嘘つきという。実際、シモーヌのヨガ講師だったエボニーがプールハウスでパウロと一緒だったのを目撃しており、エボニーの服は破れていたという。エボニーはシモーヌの母親に首にされていたが、その後シモーヌを訴えたため、所属するジムも解雇されていた。エボニーの情報を得ようと、裁判所でファイルを探すと、パウロは性的暴行で12回も訴えられていたことがわかった。いずれも民事裁判で通報はされておらず、ほぼ示談になっている。2日前にも訴えた被害者がいたため、話を聞くことにする。ところが、すでに秘密保持契約をして話せないという。オフレコで、セラピストの女性はパウロのセラピー中に襲われたと明かす。一方、エボニーは強引に迫られたので催涙ガスをスプレーして逃げたという。被害を訴える女性たちから話を聞いた結果、いずれも強制的にさわられたり第1級性的虐待の被害を受けていたが、金をもらって示談になっていた。そこに刑事局長のマクグラスがSVUは一体何をしているのか、と飛び込んでくる。パウロ側はSVUが女性たちにしつこくつきまとい、嫌がらせをしていると主張しているという。このままでは市警を訴えると脅しており、警察委員会も事態を早急に収拾せよとおかんむりだ。オリビアとマクグラスがパウロのマネージャー、アントニオと面会する。すでに済んだ話を、SVUが関わった女性たちを苦しめていると言い、オリビアは憤慨するがマクグラスはオリビアを引き下がらせようという態度だ。パウロはオリビアを虫けら呼ばわりするが、オリビアも負けてはいない。オリビアはパウロの金の流れを追うように命じ、法人口座の方から被害を訴える女性に10万ドル支払われていることがわかる。それだけでなく、パウロの個人口座から3ヶ月ごとに10万ドルが引き出されていることがわかる。今朝も金が引き出されており、SVUがパウロを監視していると、一人の女性がパウロから金を受け取っているのを目撃する。それはマネージャーのアントニオの妻マルシアだった。マルシアに直接金のことを尋ねるが、マルシアは口を割るつもりはなさそうだ。しかし、アントニオとマルシアの一人娘アナはパウロとの写真を頻繁にSNSにあげており、16才になった昨年6月からパウロの写真がアップされなくなっていた。パウロの個人口座から定期的に金が引き下ろされ始めたのも、昨年の6月で、マンシーは偶然を装ってアナに話を聞く。アナは16才の誕生日の次の日からパウロと付き合い始めたという。セックスもしていて、自分から求めた。SVUはアントニオに事実を伝え、アントニオは弟のようにかわいがってきたパウロが娘に手を出したことに怒る。アントニオはSVUに協力し、マイクを付けてパウロに会う。幼馴染で、可愛がり守ってきたパウロが実の娘に手を出したことを追及すろと、パウロはアナの方から求めてきたと居直る。アントニオが銃を出してパウロを脅した時に、SVUが突入してパウロを未成年者へのレイプで逮捕する。パウロ側は取引で第3級レイプ罪を認めざるを得なかった。オリビアはアナに何がいけなかったのか、説明する。今はわからないかもしれない、でも将来大人のパウロが未成年のアナを搾取したことの意味がわかるだろう。オリビアは私もそうだったという。またまた警察組織は金と権力の前では無力だという古典的な構図で、正義の戦士オリビアが孤軍奮闘しているということですね。でも言いたかったのは最後のアナへの語りかけだったのかもしれません。パウロは近寄ってくる女性を捕食するプレデターで、良心の欠片もない。こうなると、一種の病気ですよね。ネリーとのやり取りは無理があったなと思いました。襲った数が多いので、パウロもすぐには思い出せなかったかもしれませんが、後からレイプ被害を訴えるのは女性側が不利なのに、記事にする時も個人的な恨みでしょう、と言われそうだ。しかも息子の問題があるので、裁判になると弁護側から徹底的にやられそうですね。パウロの元妻がパウロを「excellent provider」と呼んでいましたが、この「プロバイダー」という言葉は、以前に「ANGEL」で「Provider」というエピソードがあって、初めて本当の意味を知りました。浮気性なのは目をつぶっても、夫としては家に金を入れてくれて、家族に何の不自由もさせない、この状態が周辺に群がるビジネス関係や利権関係の人には美味しいのでしょう。それにしても、アナに3ヶ月ごとに10万ドルて、ものすごい金額ですね。すぐに国税局が調査に入るんじゃないか。今回のエピソードではマンシーの魅力が全開で、ヴェラスコの表情が大きく和らぎました。彼女の加入はヴェラスコの登場場面もセリフも増やして、とても良かったと思います。ちょっとロリンズに通じるところがありそうですね。
June 27, 2023
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何だか、ちょっと妙な雰囲気の回でしたね。あえて男性対女性という構図を作って、社会の変化と性犯罪を見直したかったのか。ゲストの人は「クリマイ」の初期に出ていた人ですね、あまり覚えはないけど。証券会社に勤務するマギー・ディアンジェロが意識もうろうと歩いている時に倒れ、そばにいたホームレスの男に病院に運ばれる。性的暴行の形跡と首には締められた痕があり、薬物が検出されたことから、SVUが対応する。しかも発見された時マギーは口の中に下着を押し込まれていた。しかしマギーは自分は子宮がんのせいで組織の損傷がありセックスはできないのでレイプはありえないと主張する。仕事熱心なマギーはそれよりも会社の買収の話が進んでいて、自分のことなど後回しでよいという態度だ。ロリンズは自分に起こった事件を認めたくないのだと理解し、レイプ検査も強く勧めず、話だけ聞く。昨夜は上司のスペンサーと同伴してパーティに参加したが、記憶がすっかり消えている。病室に現れたスペンサーによると、ビジネスマンの集まるパーティで、性的な雰囲気のパーティだが、マギーは一人でいなくなっていたという。パーティが行われた西10丁目の会場は空き家で、昨夜は誰にも貸していないという。パーティの主催者も不明で、すっかり片付けられていた。空き家の所有者は大手の資産運用会社だという。マギーを運んだホームレスは「でかいカラスに追われていた」と証言したが、防犯カメラにはマギーらの後を、カラスのマスクをした男が付いて歩いているのが写っていた。その映像を見たマギーは、パーティでこの男がいて酒をくれたという。顔は覚えておらず、ただ「君の首はモディリアーニの絵のようだ」といった声は覚えているという。・口の中に詰め込まれていた下着から精・液が検出されたことを告げると、マギーはやっと被害にあったことを理解し、レイプ検査に応じる。上司のスペンサー・ルイスは夫婦とも性的に自由で、マギーは優秀な人材のため自分が傷つけるはずはないという。昨夜のパーティについて情報提供を求めると、今夜また別のパーティに正体されていると明かす。SVUはパーティを張り込むことにし、スペンサーのDNAを採取する。スペンサーの会社を買収する相手の代表リナ・ヘスがSVUの捜査に関心を示す。オリビアは捜査に関する詳細は答えなれないという。DNA検査の結果、スペンサーは証拠品と一致しなかった。マギーは何があったのか知りたいと積極的な姿勢を示すが、オリビアは手がかりが見つかれば見極めるのに協力してほしいと押し止める。パーティ会場に入ったSVUは、参加者の様子を確認して家宅捜索を実施する。各部屋をチェックすると、地下室に隠し部屋がありそこで全部屋にカメラが仕掛けられ、モニターされていることがわかった。パーティ参加者の知られたくない性癖はそこでしっかりと録画されており、今日はカラス男は来ていないかった。参加者にカラス男について追及すると、名前は分からないが首を絞めるのが趣味らしいということがわかる。参加する男性は女性同伴が必要で、主催者は相変わらず判明しない。撮影する目的は社会的にパワーのある人物の秘密を握って脅すためか。カリシは西10丁目のパーティも撮影されているとして家宅捜索の令状を請求する。2つの物件を所有しているのは、テクトニク社のリナ・ヘスだった。スペンサーの会社を有利に買収するために脅すつもりなのか。オリビアとフィンがリナのオフィスを訪ねると、リナは西10丁目の物件の捜索令状の報告を受けたという。無許可でパーティが開かれ、自分たちでも事情を調べているというが、全室モニターしているのは高額物件のセキュリティのためだと説明する。オリビアは開き直るリナに、もしマギーが襲われた件との関係が明らかになれば逮捕すると告げる。映像の中の人々はマンハッタンで最も豊かでパワーのある階級の人だが、顔は知られていない。カリシはリナのような人々は全く異なる司法制度の元で活動しているのだという。押収した映像の中にマギーの首を7回も絞める「カラス男」の姿があった。窒息させており、犯罪的性・行為と殺人未遂が成り立つ。マスクを取った顔が写っており、スペンサーに確認する。スペンサーは先月会ったNYオーケストラのティンパニ奏者だと明かす。イーサン・シュミットは自宅にカラスのマスクを所持し、マギーに使われた薬物も発見された。マギーはイーサンの顔を見ていないが、声を覚えていることから、声の面通しをしてイーサンを犯人だと特定する。イーサンは子供の頃から小鳥の首を絞めるなどの行為を行い、首を絞めたいという衝動に駆られるようになったという。取引でパーティの主催者を教えるよう求めると、オーケストラの支援者でもあるリナ・ヘスと明かす。演奏会の後に話をすると彼女は理解し、イーサンの欲求を満たす場と薬を提供してくれた。欲求は増すばかりでイーサンは衝動に支配されるようになった。SVUはテクトニク社に向かう。なぜ録画していたのかと問われ、リナは世界で最も残酷な犯罪をするのは男たちだと言い、男がいなければ世界は平和だと極論をくりだす。だから男たちをはめて脅迫するのかというオリビアに、リナはただ燃えやすいものを与えるだけで、彼らは勝手にそれにマッチで火をつけると答える。しかしマギーはその結果傷つけられた。オリビアはリナを逮捕する。家宅捜索で、他にもパーティの参加者を撮影した動画が大量に見つかった。NYCの有力者の半分を破滅させるつもりなのか、オリビアはリナの動機に彼女自身が被害者なのではないかと考える。罪状認否でリナは保釈を認められた。判事はリナに弱みを握られているのかもしれない。マギーはオリビアに手術を受け傷を直してセックスできるようにしたいという。トラウマの克服のために手を貸すというオリビアに、マギーは自分が被害にあっている映像を見たい、セラピーではなく、自分のやり方で納得する権利があるという。リナが逃亡したという連絡が入る。タクシーの中でGPS発信機を外し、飛行機に乗ったようだ。タクシー内に落ちていたマッチに電話番号があり、オリビアが電話をかけると、機上のリナはオリビアのような女性ならあの映像で多くのことができるだろうという。火遊びはやめなさいというオリビアに、リナはそれでは面白くないと答える。最後のリナは「ブラックリスト」みたいでしたね。まあ、彼女はソシオパスなのかな、オリビアもさらに強面な印象で、オリビアの新しい敵出現という扱いなのでしょう。男性を陥れようとする女性が回り回って女性の敵、というのが新しい切り口ですね。彼女が被害者だったかも、ということなので、そちらが明らかにされるエピソードがあるのではないかと思いました。今回の被害者マギーの言うことがもっともなのか、それともやはり長年の経験から発言するオリビアが正しいのか、ということについてはどっち何だろう。被害者に個人差があって、トラウマとの向き合い方も様々だというのはわかるような気がします。ただ、マギーが仕事一辺倒から自分の幸せを考えるようになれたのは良かったなと思いました。マギーを苦しめたイーサンについては、リナは脅すつもりだったのかなあ。そんなに金持ちでもパワーを持っているわけでもないと思いますけど、リナはスコポラミンまで供与していたのだから、それこそ燃えやすいものを与えて大火を起こすのを待っていたと考えられますね。私はブラームスのシンフォニーでは第2番が一番好きですが(ブラームスのは全部好きですけど)、ティンパニというと、あそこの部分かなと思います。ただちに遅いように、クレッシェンドて、どこの部分のことだろう。首を絞める楽しみは振動がただちに遅いようになること、そんなことでブラームスを引き合いに出されるのは嫌ですね。冒頭、アマンダがロースクールの学生に性犯罪が起きる過程を説明して、自分も欲望が抑えられなくなってしまったところ、本来の彼女が戻ってきたという感じでしたね。カリシは幸せものだ。
June 19, 2023
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今回のエピソードを見ていて、一部で話題になっている某芸能事務所のレイプ疑惑が頭によぎって仕方がなかったです。これは関係ないと思いますが、制作陣はよく実際に起こった事件からネタを拾いますし、BBCのニュースなら読んでいるはずなので、取り上げるかもしれないなあと思っています。何せ性犯罪に関する認識が欧米に比べて日本社会では軽く扱われているように思うので、何がいけないのかを知らしめてもらいたいです。ライブセイバーのディエゴ・ロドリゲスがバーで酔って暴れ、妹とのことを口走ったためSVUが呼ばれる。ディエゴは妹ではなく、自分が上司のポール・グレコにレイプされたと訴える。翌朝改めてディエゴから話を聞くが、自分の被害は認めず、妹のマルティナがライプセイバー資格の試験を受けた後、グレコの部屋に入って出てきた時に様子が変だったので何かあったと思い、グレコに殴りかかったという。その時SVUに心配したマルティナが現れ、ディエゴが興奮状態になる。フィンは何があったとしても君の価値は変わらないと落ち着かせ、話を聞き出す。ディエゴは去年ライフセイバーの資格試験を受けたが、グレコに不合格と告げられ、彼の部屋で泳ぎの悪い癖を直してやると言われレイプされたという。しかし結果的にライフセイバーの資格を得たディエゴはレイプのことは誰にも言っていないという。ライフセイバーの給料は他の仕事よりも割高で、大学の学費のためには必要だった。グレコとはそれっきりで、男が好きだと思っていたため妹にも言わなかった。グレコは公務員として、10年前からブロンクスの公立プールや海岸でライフセイバーの監督をしている。特に悪い評判はないが、ディエゴの様子を見ていると言っていることは本当だとフィンは判断する。オリビアは直接グレコにディエゴの訴えを確かめる。グレコはレイプ容疑を否定し、ディエゴから受けた暴力を訴えないという。グレコは体を鍛え去年からすっかり人が変わったようだ。マルティナについては、資格試験が不合格だったので個人レッスンを申し込んだ。ディエゴは遅刻したが今日も仕事に来ている、それが何よりも無実の証だ。ヴェラスコとマンシーがビーチで聞き込みを続ける。グレコの部下ロニーは今朝ディエゴが酒を飲んでいたようだと言い、ピンスキーは遅刻した罰としてディエゴを沖合で泳がせていた。そのディエゴが溺れ始めたが、ピンスキーはすぐに助けようとせず、ヴェラスコが海に飛び込む。引き上げられたディエゴは必死の蘇生法にも関わらず命を落とす。SVUはグレコに話を聞いた直後に二日酔いのディエゴを無理に泳がせた事を疑う。余罪もあると見て、マルティナと母親から話を聞く。マルティナは去年ダニエラという女性がレイプされたらしいという。ダニエラはディエゴと交際しており、ディエゴはグレコのことを父親のように慕っていたという。しかしグレコが自分をレイプしたことで、ディエゴとの仲も終わった。ディエゴはその事を知りグレコへの忠義からか、自分には手を触れなくなったのだという。ダニエラもマルティナと同じように個人レッスンを申し込まれたが、そもそもダニエラは泳げないのだという。ダニエラがレイプをブロンクス署に訴えていたことから、SVUはグレコを逮捕する。しかしグレコに関しては、なぜか検察上層部も弱腰で市長も裁判を避けたがっているらしい。オリビアに司法関係者の人事権を握っているというガルシア下院議員が、優秀な公務員の評価を下げるなと釘を刺してくる。グレコはガルシアの有力な支援者だった。ダニエラが受けたレイプ検査の結果、グレコとDNAが一致した。これで起訴できると思ったのもつかの間、ダニエラが証言を拒否してしまう。父親が仮保釈中で、グレコが保護観察官に接触して脅したらしい。ダニエラは父親を守るという。オリビアは証人買収で捜査するだけでなく、ディエゴの死についてもグレコの責任を問うつもりだ。ディエゴは救えなかったが、過去のビーチでの溺死について、資格を満たさないライフセイバーのせいではないか、過失致死に問えるかもしれない。グレコが監督するビーチでの溺死者を見直し、泳ぎのタイムが条件を満たしていたライフセイバーなら助けられたとして、資格試験のデータが偽装された疑いが出てきた。タイムを測ったのはロニーで、過失致死罪の共犯者として取り調べることにする。ロニーは正しくタイムを測ったが、グレコが書き換えたことに気づき、偽装データを撮影していたことを明かす。保身のため通報しなかったが、グレコには未熟なライフセイバーを自分の欲望のために雇ったという、第2級謀殺の容疑が浮かぶ。カリシは裁判で試験記録の偽装により、能力が満たないライフセイバーが雇われ、溺死者が出たことを証明しようとする。ロニーは何とグレコ本人から、グレコと寝るか給料の10%をグレコに差し出すかで、ライフセイバーとして雇われるという事を聞いたと証言する。その証拠の録音も提出するが、弁護側も取引を受け入れたロニーを責める。グレコは合意の上で部下たちと関係を持ったが、不適格なライフセイバーを雇ってはないと証言する。10件の溺死事件については、人手不足や予算カットなど厳しい状況の中で水難事故が増え、それでも命がけで人々を守っている。人々は海を甘く見ている、数秒の差が人命を救う、知能と判断力が必要だ。カリシは二日酔いのディエゴを罰として泳がせたことを指摘するが、グレコはディエゴを泳がせたのは自分の命令で、ビーチで起こったことはすべて自分の責任だ、自分はボスだと居直る。それを聞いていたピンスキーが席を立ったため、ヴェラスコが話を聞く。ピンスキーは何も話せないとしながら、グレコの命令でディエゴを助けなかったと明かす。ピンスキーもまたグレコの被害者で写真を撮られていたことから、従わざるを得なかったという。カリシはその写真を手に入れ、グレコに取引するよう迫る。グレコは10件の過失致死罪を受け入れ、刑務所に入ることになった。オリビアはヴェラスコがディエゴを助けられなかったため、それにとらわれているのではないかと気にする。あなたのしたことはすべて正しかった。ヴェラスコはビーチで開かれるディエゴの葬儀に参列する。絶対的な権力があって、みんなが望む仕事を差配できる立場にある。自分の欲望のはけ口を部下に求めても、彼らは仕事を失いたくないので従う。中には反抗する者もいるが、政治的な後ろ盾もあるので都合の悪いことはもみ消すことができる。これって、どこの世界にもある悪のパターンですね。でも、世の中はそういうものだと泣き寝入りするのではなく「それは犯罪です。やってはだめなことはだめなんです。」と当たり前のように言える世の中になって欲しいです。このエピソードでは被害者は法的に守られる未成年ではなかったようですが、それこそ被害者が子供だったらと考えると、その悪行は明らかですよね。ところで、ロリンズは落ち着きを取り戻したもようです。フィンは滅多に見せないやる気で仕事をしました。珍しい。それだけでなく、君達同居はしないのかと良いことを言ってくれた。昨夜はベイビーみたいにぐっすり寝ていたね、とか、カリシとロリンズのプライベートが語られてうれしい。ヴェラスコは男気を見せましたね。ライフセイバーを差し置いて海に飛び込むのは危険ですが、かっこよい。マンシーとの新コンビも良い感じです。
June 12, 2023
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新入りマンシーが入ったことで、SVUの扱う仕事の難しさと憎むべき犯罪についてじっくり描いた回でした。いやあ、世の中にこういう事があるんだなあ、犯人がもたらした結果の大きさを噛み締め、オリビアたちの仕事とは一体何なのか、改めて認識した気がします。レストラン開店準備中のシン家に侵入者があり、父親と母親が銃で撃たれ、15才の娘のプリヤがいなくなった。地元警察は母親がシャワー中で裸だったため、SVUに連絡を入れたが、プリヤは携帯を残し多少の衣服などを持って出たようだ。撃たれた母親が意識を取り戻し、犯人が最初からプリヤ目当てだったことを証言する。犯人はヘルメットをしていたため、顔はわからなかったが、特徴的な靴を履いていたといい、開店のための工事で夫が業者とモメていたという。業者は溶接工のイライアスという男が、プリヤを見つめていたとして父親が首にしたという。イライアス・オルセンはフィッシュキルの父親名義の家に住んでおり、オリビアたちは捜索に向かう。辺鄙な場所の一軒家で、留守のようだったが、家の中にドールハウスがあり、子供がいると判断したオリビアは突入を命じる。外から鍵のかかったドアがあり、中に入ると、真っ暗な地下室にプリヤと3人の女性たちが監禁されていた。ジリアンのナディーンは長い間監禁されていたと見られ、怯えており、ジリアンはベラという女の子と一緒だった。それぞれの身元を照会し、DNA検査を行うことにするが、ナディーンもジリアンも、イライアスは大人しくて引きこもりの生活だったという。イライアスの父親ソーレンは、カードも携帯も持たない、記録のない人物で、ただ白いシボレーに乗っており、プリヤもその車で誘拐されたと見られる。ジリアンは12年前にヴァージニアビーチで遊びに来た帰りに誘拐され、ナディーンは10年前にペンシルベニアで誘拐された。さらにナディーンは妊娠3ヶ月で、女性たちはいずれも性的に虐待され、食事も十分に与えられていない状況だった。プリヤによると、母親の叫び声で目覚め、銃声がした後男に誘拐され車のトランクに押し込まれた。男は「いい子ににはご褒美、悪い子にはお仕置き」という言葉を繰り返したという。ナディーンがイライアスの写真を特定し、やはり新入りのプリヤに「いい子には…」を教え込むように言われたという。彼女たちが地下室に閉じ込められるのはイライアスが外出するときだけだといいい、まだ恐怖に支配されているのか、あまり多くを語ろうとはしない。マンシーが女性たちがいい子にすると食事を与えられるということでコントロールされていたことを聞き出し、イライアスは食料の買い出しに出かけたと見られる。白のシボレーを捜索し、スーパーで買い物をしているイライアスを逮捕する。マンシーはイライアスを取り押さえる時に無線機を投げつけて怪我をさせた。オリビアはマンシーに直接謝罪するよう、求める。イライアスに弁護士が付き、マンシーとフィンが尋問を始めるが、イライアスは自分は女性たちに触れていないと主張する。シン夫妻を撃った銃はイライアスのもので、地下室の鍵もイライアスが持っていた。しかしナディーンとジリアンを誘拐したのは父親で、今は狩りをするため家を空けているという。プリヤを誘拐したのは自分だと認めるが、それは父親に認められたかったからだ。イライアスの弁護士は彼もまた父親に抑圧され、囚われていた被害者だと主張し、監禁されていた女性たちは逃げ出そうとすれば逃げ出せたという。見えない鎖で繋がれていたのは女性たちもイライアスも同じだ。行方がわからない父親ソーレンが今も狩りの最中なため、オリビアは裁判は避けたいと考える。落ち着いたところで再び女性たちから話を聞くが、ジリアンはソーレンのルールを守ることでベラを育てることを認めてくれたと言い、イライアスがいつ家を出たのか記憶は曖昧だった。DNA検査でベラとイライアスは兄妹と判明し、SVUはソーレンの行方を探る。フィッシュキルの自宅を捜索していると、死体捜索犬が庭にソーレンの遺体が埋められているのを発見する。ソーレンは後頭部を低い位置から撃たれており、少なくとも6週間は経っている。さらにもう一人の遺体が見つかり、検視によると、男の新生児だという。絞殺による死亡と見られるが、ジリアンもナディーンも曖昧な答えしかしない。イライアスは父親の死を知らなかったようで、殺したのは女性たちだという。オリビアはマクスウェル課長に状況を報告する。イライアスに関して、シン夫妻殺人未遂やプリヤの誘拐については有罪と認められるが、父親殺害については認めておらず、容疑者として女性たちを取り調べることはオリビアは反対だ。彼女たちは十分苦しんだ。しかしマクスウェルは殺人事件として捜査するように命じる。ナディーンはイライアスが父親を殺したことは否定し、男の子の赤ん坊については生まれた時に「食い扶持が増える」と言い、ソーレンが殺したという。しかしジリアンの証言には矛盾があり、結局ナディーンもジリアンもソーレンを撃ったのは自分だと言い出す。オリビアは2人がベラをかばっていると考え、ベラにナディーンが今妊娠していること、銃がどこにあるのか知っているのかと聞く。ベラはどちらも知っていると答えるが、オリビアはマクスウェルにソーレン殺害の容疑者の名前を告げず、ソーレンがナディーンの子を殺し、また殺されそうになるのを守るため誰かが殺したのだろうという。マクスウェルはオリビアの覚悟を確認し、オリビアは未解決事件のまま、容疑者が浮かび上がったら知らせると答える。マクスウェルは「正義の女神は法のもとで平等に裁くが、だからと言って心がないわけではない」という。ただ、この会話に悩まされることになれば自分は冷酷になれるだろう。結局、マクスウェルはSVUが捜査しない限りソーレン殺害事件を追求しないと明言した。ジリアンはベラと実家に戻ることになった。外の世界に出ることは不安も大きいだろうが、オリビアは良いこともある、幸せになって欲しいという。このエピソードはシーズン15の「Imprisoned Lives」と同じ実際の事件を参考にしたそうです。このようなおぞましい事が現実にあるのだというのが、暗い気持ちになりますね。最初はソーレンが今も狩りに出ているということで、白いシボレーはイライアスが乗っているのだから、そこは変だとは思わなかったのかなと思いますが、遺体発見の展開が早くて、悩むポイントがわかりやすかったです。そこは新入りのマンシーの行動を描くのに都合が良かった。ギャング課ではないのだから、服装をきちんとしなさい、犯人を逮捕したいからと言って無線機を投げつけちゃだめだ。オリビアもフィンもそれぞれに理由のある指導で、マンシーは素直に耳を貸し、そして彼女もできるところを見せた。ヴェラスコを連れてジャケットを買いに行くところなどは、チーム内の新たな変化ですね。マンシーが色覚異常というのは、え?と思いましたけど。警官に採用されるのかな、裁判での証言で突っ込まれないでしょうか。後々、そういうストーリーがあったりして。犯人が殺害されたことを追及することで被害者たちがさらに苦しむから、というオリビアの判断は意外でした。というか、マクスウェルがそれを認めたのが驚きですね。ソーレン殺害の犯人を追及することは、ナディーンやジリアンら被害者をさらに苦しめることになるというというオリビアの意見だけで、マクスウェルはオリビアが言わない限り、ベラだとはわからないわけですね。想像できても、言う立場にはないというか。事件としてはもうこれ以上追求しても得られるものは少ないだろう、果たして正義を追及する意味はあるのか。人情としてはそうですね。ベラを容疑者として裁判をするにしても、年齢的に罪に問えるのかどうか、またジリアンたちが証言するかどうか、裁判も難しいことになるだろう。心配なのは心に傷を負ったベラの将来ですが、オリビアとしてはジリアンと共に何とか乗り越えてほしいということでしょうか。今週はロリンズが落ち着きを取り戻して良かったと思います。
June 5, 2023
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このエピソードのメインは、セレブ事件ではなくてロリンズの個人的な話題ですね。さらっと行きましょう。ロリンズの落ち込みが酷く、セラピーを受けている。今は娘たちの眼の前で普通通りに振る舞うことが難しいというが、まずはきちんとセラピーを受けなければ仕事から外される恐れもある。ポップ・ミュージック界のスター・カップル、ケルシーとオースティンが路上のリムジンの中でモメている時、ロリンズとカリシが通りがかる。ケンカをしたらしく、車から降りて歩こうとしているケルシーに声をかけ、カリシの車で自宅前まで送る。ケルシーがオースティンから虐待されているのではないかと疑うロリンズは、ケルシーに名刺を渡す。翌日、ケルシーが目の周りにアザを作ってSVUを訪れる。昨夜は帰宅すると酒に酔ったオースティンに乱暴に扱われ、セックスを拒むとベッドに投げ飛ばされた。面倒は起こしたくないという気持ちはあるが、二度を同じことをしてほしくないというのが本心だ。SVUは望まないのに触られるのは犯罪だとして、まずは捜査を始めることにする。昨夜のリムジンの運転手に何があったのか尋ねると、2人は派手に見えても中身は子供で、少し距離を取った方が良いとしか言わない。オースティンの方は自分もケルシーから暴力を受けたと言い、乱暴なのも前戯のうちだなど、ことの重大さを理解していないようだ。しかしオリビアが説明すると弁護士を介して話すという。カリシはセレブ案件は立件が難しいと考えるが、ロリンズはケルシーに思い入れが強いような態度を見せる。それでも立件にむけて動き出そうとしたとき、ケルシーとオースティンは婚約したことをメディアに発表した。大きな指輪でオースティンに丸め込まれたのか、起訴は難しくなった。その夜、ロリンズの家では娘がクローゼットにモンスターがいると悲鳴を上げた。ロリンズは銃を構えて子供部屋に入ってしまい、自分自身ショックを隠せない。オリビアとロリンズはケルシーに事情を聞く。仕事上のパートナーでもあるオースティンとは別れ難く、ケルシーの母親はオースティンに対して良い印象を持っていなかったが、自分が見張るので大丈夫だという。オリビアは新人マンシーに、完璧な被害者も完璧な捜査官もいないと話す。ところが、SVUにオースティンが現れ、酒も辞め自分なりに努力をしているのに告訴が取り下げられないと訴える。オリビアは取り下げるかどうかは検察次第で、あなた自身が精神的に成長することが大事なのだと諭す。オースティンは親が暴力を振るうなど、子供の頃に手本となる大人が周囲にいなかったようだ。このまま見守るのかという流れになったが、ケルシーの母親ライラから連絡があり、ケルシーがオースティンに傷つけられたと喚き立てている。オースティンはライラを嫌っており、ライラは娘を思うあまり、人前でオースティンを罵り、それがきっかけで酒に酔ったオースティンはケルシーをレイプしたという。オースティンの認識は違うようで、カリシは起訴を決断する。オースティン逮捕にメディアもファンも大騒ぎとなり、法廷も騒がしくなる。裁判でライラが証言するが、被告側はかつてケルシーがかつて母親に嘘をついていたことなどを暴露して、法廷内でファンが騒ぎ出す。その場にいたロリンズはパニック発作を起こしてしまう。オリビアはロリンズの様子が心配になりカリシに尋ねる。オースティンが証言に立ち、レイプの意図はなかったことを話すが、カリシの質問に、乱暴な扱いもフィアンセなのだから拒めないと答えてしまう。カリシは裁判を傍聴しているオースティンの実の父親を引き合いに出すと、興奮したオースティンがカッとなって殴ったことを認めケルシーに「悪かった」と口走る。最終弁論でカリシは子供時代のトラウマに苦しむオースティンは、刑務所で必要な助けが得られるべきだと閉める。評決では第3級レイプ罪のみ有罪となった。オースティンは性犯罪者登録がされることになるが、ケルシーは2人で作り上げてきた歌も歌えなくなり、どうすればよいのかという。オリビアはあなたたちには愛はなかった、一人になって誰かを愛する前に自分を愛することを覚えなさいとアドバイスする。カリシはオースティンに君達の愛は終わった、これまでの恋愛観を捨てるべきだという。ロリンズはカリシとの関係を失うのではないかと怯えていた。カリシは皆、クローゼットにモンスターがいるとロリンズを抱きしめる。ケルシー役の子の表情がなかなか良くて、そう言えば見覚えがあると思ったら、「アフェア」のホィットニーでした。道理で雰囲気があるわ。今回は仕事への復帰を焦るロリンズが呼び込んだ案件とも言えて、セレブカップルの愛情関係をSVUがどうのこうの言うのは、余計なお世話っぽい印象でした。もちろん、有名人だからこそ世論に訴える面は大きかったと思いますけど。オースティンの父親の出番は別になくても良さそうな感じ。それよりも、ロリンズの追い込まれ具合が本当にものすごく深刻だということがよくわかりました。やっとオリビアにも深刻な状況を報告し、カリシにも素直に頼って甘えて、少しでも良くなる方向に歩みだすのではないかなと思いました。そうあってほしいな。後は、ミレニアル世代のマンシーの躾でフィンがブツブツ言って、それにオリビアがそれはあなたの仕事でしょとか、あんたが引っ張ってきたんだろとか、残って欲しいから嫌なこと言えないのとか、掛け合いがまるで夫婦みたいで面白かったです。オリビアのマンシーへのアドバイスは、ちゃんとしとた上着を来なさいね、くらいのことですね。完璧な被害者も…は、日々の経験の中で学ぶことになるでしょう。まだまだ先は長い。
May 29, 2023
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うーん、これもクロスオーバーが前提となっていたんですね。一応あれから6週間経ち、ロリンズはクロスオーバーで負傷したということのようです。チームに新たな動きを感じるシーズンになりそうですね。ニューヨーク市を家族旅行で訪れている一家が地下鉄の中でギャング4人組に襲われ、14才の娘が公然とレイプされた上、父親はナタで大怪我を負った。犯人はマスクをしており、犯行後マンハッタン側で地下鉄を降りた。オリビアたちより先にギャング特捜班のトゥアルテ警部らが現場に到着して捜査を始め、刑事局長のマクグラスは彼らと上手くやってくれという。ドゥアルテらはギャングをBX9のトレモント派閥と特定しており、SVUのオフィスに乗り込まれオリビアは不満をあらわにする。ドゥアルテには良からぬ評判があるというが、マクグラスによると成果を上げた優秀な警官であり、人手不足のSVUにとっては助けになるだろうという。オハイオから長女の大学見学に訪れたウィットマン一家は、父親が重傷で手術中で、犯人については同年代の若い男性でナタを持っていた男は「スリープ」と呼ばれていたという。BX9のメンバーの写真を見せると、レイプ犯はリッキー、「スリープ」はシーザーと特定し、その他検出された指紋から残りの犯人はサボ、マヌエル(マティス)とわかる。いずれも組織の下っ端で、ドゥアルテによるとギャングの「駆逐艦ハウス」に溜まっているという。重傷だった父親は死亡し、オリビアはドゥアルテの目的がBX9のトップ「オスカー・パパ」を捕まえることだとしても、SVUはレイプ犯を逮捕する事が最優先だと釘を刺す。最年少のサボは自宅にいた。リッキーの命令でレイプしたと認めるが、未成年であっても重罪となる。サボの情報でリッキーを逮捕するが、こちらは取り調べにきちんと答えない。それでも目撃証言やDNAなどの証拠から2人の起訴は可能だ。残りの2人は隠れ家に潜んでいると見られ、ドゥアルテはマティスの恋人から情報を引き出すのにヴェラスコを使う。ヴェラスコはかつてギャング対策班で潜入捜査をしており、ドゥアルテはヴェラスコに元のチームに戻らないかと誘う。マティスらの居場所を掴んだドゥアルテはオリビアの到着を待たずに突入を敢行する。抵抗しようとしたマティスを撃ったドゥアルテは、屋上に逃げたスリープ追いつめる。オリビアとフィンが到着したとき、スリープが目の前に落下し死亡した。フィンは麻薬課でドゥアルテの噂を聞き込み、BX9に個人的な恨みが恨みがあるらしいという。マティスは死亡し、スリープの死についても疑問が残る。強引な捜査方法に立腹するオリビアに、ドゥアルテは開き直りステイプラーの名前を出してオリビアを批判する。オリビアはドゥアルテの部下マンシー刑事に声をかけ、ドゥアルテの人となりを尋ねる。マンシーは上司としてドゥアルテを疑っていない。サボとリッキーの弁護士は取引を拒否し、裁判を望む。BX9のやり方で、家族に危害を加えると脅されており、組織に入ってまだ間がなかった。スリープは事故死と結論づけられ、オリビアはドゥアルテにサボとリッキーはレイプで起訴すると告げる。ドゥアルテはヴェラスコを引き抜く話をしたと返す。ロリンズは復帰してから辛そうな表情を見せている。前にも撃たれたことはあったが、少女の命を守ろうとして撃たれた時に、自分の娘やカリシのことが頭に浮かび、失うものがあることに怯えたと涙を流す。レイプ事件の面通しでノラはサボとリッキーを特定した。恐怖が蘇り動揺するノラを落ち着かせようとするマンシーを見て、オリビアはあることを考える。マクグラスは一連の捜査が終了したことをメディアに発表するが、ドゥアルテは不満で、リッキーを使ってオスカー・パパを探らせるつもりだったという。マクグラスはそれを受け入れ、取引をして2人を放免しろと指示する。カリシとオリビアは検事局のマクスウェル課長に直訴し、何としても裁判に持ち込んでほしいと頼む。マッコイ検事はレイプ罪での公判維持を認め、容疑者は罪を認めて裁判はなくなった。オリビアはマンシーの能力を評価しSVUで働かないかと勧める。ヴェラスコも考えた末、SVUに残るという。なるほどね。マンシーの加入は恐らくロリンズ絡みのことと思われ、これまでに見たことのないロリンズの弱りきった表情を見て自分なりに納得しました。ドゥアルテは今回初めての登場ですが、オリビアとは因縁の敵になりそうです。SVUはカリシ~マクスウェルのパイプがあるから良いですね。「マティーニで」とか、こういうところは政治なのかな、とも思います。他の課は検事局とどういう関係を築いているのでしょうね。ドゥラルテとしては嫌味をいうしかないのでしょうが、ステイプラーのことを持ち出されるのは、NYPD内でも有名なのかな。それにしても、ニューヨークの地下鉄では、日中人の目の前でレイプしてナタで人を殺すなど、ホントですか、という感じです。それくらい凶暴だからこそ、ギャング対策班も強引に出るのでしょうが、何となく「組織犯罪特捜班」がLaw & Orderシリーズに荒っぽい影響を与えているような気がします。(笑)ヴェラスコに「どうしてSVUに来たのですか?」と問われたフィンが、よりチャレンジングで自分を磨くことができるて、あなたが言いますか、という感じで突っ込みました。元々マクグラスが推薦したヴェラスコですが、同じくマクグラス推しのドゥアルテに比べると、随分SVUに馴染んだなあと思いました。マンシーの「白人女性刑事がギャング課だといろいろと…」というのは、気になりました。現実はそういうことか。
May 21, 2023
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新シーズンプレミア、なのにいきなりクロスオーバーか!ちなみに、「組織犯罪対策班」→「SVU」→「本家」というクロスオーバーだそうで、それぞれがパート1,2,3となります。なので、パート1は来年にはスパドラさんで見られるでしょうね。パート3については、シーズン3の放送を待つことになるので、来年中には無理かなあ。ということで、前の話がよくわからないので適当にメモする程度にしておきます。ちなみに、もともとは「本家」、「SVU」、「クリミナル・インテント」でクロスオーバーするストーリーだったけれども、あの同時多発テロが起こってボツになったのを今回、3つのショーで実行したのだそうです。ところで、FOXチャンネルのSVUのページを見て、ネタバレを知ってしまい、しまったと思いました。ネタバレ嫌いな方、ご注意ください。パート1の続き。SVUは保護されたニコールに、友人のエヴァについて質問する。豪華ヨットで行われていた少女売春については、逮捕されたサム・エリスことをかばい、自分たちがかってにやったことという。14才のニコールは里子になった先で虐待され、家出した後、サムとシレンコに関わった。サムとはしばらく同居していて、自分のことを愛していると思っている。サムは取り調べでニコールのことなど知らないとしらを切る。エヴァはシレンコの友人の年寄りとヨットで会った。男は60代でロシアなまりがあり、エヴァは男とのセックスを携帯で撮影しており、気づいた男がシレンコにエヴァを追わせた。シレンコはエヴァを殺したという。ニコールはロシア関係者の写真の中からシレンコを特定する。シレンコの豪邸に突入すると、家はは無人で、地下室に爆弾を作っていた痕跡があった。しかも、相当な爆発力を持つ大型の爆弾を作っていたと見られ、すでに持ち出されていた。シレンコは一体何を狙おうとしているのか。オリビア、ステイプラー、コスグローブらは合同テロ対策チームに事態の急を告げ、大規模施設の封鎖など、危険に備えるよう訴える。ステイプラーは情報提供者のヴィンスにシレンコに接触し、テロの対象を聞き出すよう動く。ステイプラー、オリビアらが監視する中、黒いワゴン車に乗ったシレンコが現れ、ヴィンスを建物の中に連れていく。「踏み込みすぎるな」というステイプラーの心配を他所に、ヴィンスは警察に捕まってあれこれ聞かれたなどと話し出す。建物の地下に移動したヴィンスからの信号は途絶え途絶えになり、映像だけになった。そこに工事現場のコンクリートミキサーのようなものが映っていることを知ったステイプラーは、突入を叫ぶ。ヴィンスも危険を察して逃げ出すが、シレンコに追いつかれエレベーターの中に閉じ込められる。ステイプラーらが建物の中に突入したときには、すでにヴィンスは撃たれており、シレンコは屋上から隣のビルに逃亡していた。まだ若いヴィンスの死にステイプラーはショックを受け、副市長も作戦の失敗叱責する。ヒートアップしたステイプラーをオリビアが制し、引き続き捜査を任せてほしいと訴える。ジェットはシレンコの乗った車のGPSの履歴から、クィーンズの家にしばしば立ち寄っているという。オリビアたちが突入すると、ジョン・ケントという男が逃げ出そうとしていた。ケントはネットで知り合った女の子が最初は18才と言っていたのに、後からシレンコが現れ彼女は15才だから、秘密を守る代わりに職場の情報をよこせと脅したという。ケントの職場はホテルで、現在そのホテルではNATOの大臣を集めたイベントが行われていた。すぐに警戒態勢が取られ、建物内の避難誘導が取られる。混乱の中、コスグローブはシレンコを目撃して後を追う。地下駐車場に向かったショーは不審な車を発見、車内には大量の爆弾がありタイマーは残り3分37秒だった。ディクソン警部補はショーにすぐに避難するように命じ、間一髪でコスグローブとショーは脱出したが、爆発は止められなかった。引き続き現場から逃げる人々でごった返す中、ロリンズはシレンコを発見しオリビアは付近の封鎖を命じる。追い詰められたシレンコは人質を取って店舗に逃げ込み、オリビアはシレンコとの交渉役を担う。ステイプラーは店の奥に引き下がるシレンコを目視し、裏口でコスグローブとショーが待ち構える。人質と出てきたシレンコをステイプラーが倒す。ヴィンスを殺され怒りに燃えるステイプラーをコスグローブが止め、逮捕する。まあ、このクロスオーバー3話はストーリーがつながっていて、出演するキャストも、まんべんなく顔をだすようですね。でも、一応現場ではオリビアが仕切っていました。何せ警部だし、一番のベテランですから。(笑)本家よりも話数が多いですしね。ただ、気がついたのが本家の刑事が代わっていた。新しいショー刑事は「スーパーガール」のジミー・オルセンじゃないか。確かに、本家も若いキビキビしたキャストも必要でしょう、これで見る楽しみができたというところです。組織犯罪対策班の方は、またまたベルの髪型が変わり、ジェットが普通にきれいに(元々美しいですが、モデル風に)なっていた。まあ、その程度ですかね。ステイプラーが熱くなり、タフガイ風なのは変わりませんが、パート1ではどうだったんだろう。というわけで、前と後のエピソードを見て付け足すことがあれば、書きたいと思います。
May 14, 2023
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シーズンフィナーレ。はぁーそう来たか、という気持ちですが、まあ満足ですね。いろいろあった今シーズンですから、こういう収め方もありかと。オリビアはセラピーで、リンドストロームにこの一年すっきりしないことがあると話す。仕事面でもノアとの生活でも順調とはいえ、不安と憂鬱な気持ちを感じている。リンドストロームは新しい恋愛関係に進むには、ステイプラーとの関係を掘り下げるべきではないかという。長年の理想的な同僚という認識が、彼だけでなく、他の人とも親密になるのを妨げている。オリビアに幸せはふさわしいという視点が必要なのではないか。女性がパトカーにバットで殴りかかっているのに遭遇したロリンズは、制服警官に銃を下げさせSVUで対応することにする。デリア・ハックマンはDV被害者として10年間の記録があり、2回の離婚後3番めの夫からの保護命令を受けており、その夫がらレイプされて自暴自棄になっていたという。夫のタイ・ハックマンの身柄を確保し話を聞くが、命令を違反したことは認めるものの、デリアから呼び出されたという。デリアは精神的に不安定で、これまでもDVの訴えをしているが、裁判所の求めに応じなかったり彼女の側の問題で、不起訴になっている。カリシは慎重に、判事との調整を求めたが、デリアからロリンズに直接連絡があり、保護命令を緩めてほしいという。その場にタイがいると思われ、すぐに地元警官を派遣するが、タイはやはりデリアから呼ばれたと言い、デリアも夫をかばう言葉を繰り返す。命令違反でタイを逮捕するが、自分がいなければデリアはダメになるなどと離れる気はなく、レイプについても彼女が望んだと言い逃れする。オリビアたちはデリアに、タイからの暴力に怯える生活から離れるべきだと説得を続ける。カリシは起訴に関してはやはり慎重な姿勢で、それをバーバから学んだというと、オリビアはその名前は聞きたくないと返す。結局第一級レイプ罪などで起訴するが、タイは保釈される。しかし、再びロリンズにデリアから連絡があり、SVUがタイの自宅に駆けつけると、デリアはタイを刺殺したという。デリアはタイが携帯の充電器を持ち帰ったために取り返しにやってきたが、すんなりとは充電器を渡さず、髪の毛をつかんで引き寄せた後、飲み物を作るといって背を向けた。デリアはその場から逃げたくなり、ナイフを手に取ったがよく覚えていない。しかし、通報まで30分は時間がかかっている。充電してからロリンズに電話をしたのだという。検察はデリアが過去に酔って暴れるなど精神的に不安定で、逮捕歴などもあることを重視し、自分から夫のもとに行って刺していることも自衛的な行動とは見ていない。マクスウェル課長は被虐待女性症候群を訴えるオリビアに対して、第2級謀殺になるという。しかも、裁判になるとデリアのようなDV被害者の弁護を引き受ける弁護士も少ない。時間の猶予を得ても、オリビアはデリアの弁護士を見つけることができなかった。ところがバーバはロリンズから頼まれてデリアの弁護を引き受ける。オリビアはバーバがウィートリーの弁護を引き受けたことを裏切りと捉え、今も彼を許していない。法廷ではデリアが無抵抗のタイを背後から刺し、通報まで30分もかかって失血死させたことが論点となった。オリビアは検察側の証人として出廷する。カリシはデリアがなぜすきを見て逃げなかったのか、現場でオリビアたちに「解放されたかった」と言ったのかと追及する。感情的になりながらデリアは夫が死んでハッピーだったといい、ひどい頭痛を訴える。デリアの不調が激しいため入院後裁判が再開されるが、バーバは証人としてデリアの脳をMRI検査した医師を証人に呼ぶ。医師は、デリアが以前から慢性の外傷性脳症を患っていた可能性を指摘する。これは繰り返し頭に衝撃を受けていた事を示しており、不安定なデリアの言動の原因とも考えられる。バーバはマクスウェルに取引を申し出て、暴行罪でデリアの刑期と罰金を免除するよう求める。取引が成立しオリビアはバーバに礼をいう。デリアには今後治療を受ける道が開けた。しかし、オリビアとバーバの関係は変わらない。バーバはウィートリーの弁護について「君を守るためだった」とし、「なぜ君はステイプラーには甘く、私には厳しいのか」と問う。ステイプラーは同僚としていつも背後を守ってくれたというオリビアに、バーバは守ってくれる父親なしに育ったオリビアと、自分が育った環境は異なり、家庭で、近隣でいじめられて育った。当然、ステイプラーの見方も異なる。個人的な気持ちに踏み込まれてオリビアは防御的になるが、バーバはオリビアはいつもステイプラーをかばうという。オリビアが誰かを愛するときは無条件だというのがわかる。なぜなら、バーバは誰かを無条件で愛することの意味を知っているからだ。バーバはオリビアが裏切られたという気持ちにケリを付ける気になったら、そこにいるだろうと言って去っていく。オリビアは「私も寂しかった」という。やっぱりね、バーバ loves オリビア。前シーズンからやたらステイプラーとの関係をあてこする会話が多かったですが、そこに持ってきたかったのね。「組織犯罪特捜班」のネタバレがあって、それは忘れることにしますが、バーバがオリビアをどう守ったのかは楽しみに待ちたいと思います。それにしてもまあ、シッパーには餌をまきすぎて、お腹いっぱいの展開です。ファンフィクションの世界でいうと、オリビア/エリオットというのは王道でしょうが、私は個人的にはバーバのような片思い的な組み合わせが好きで、バーバ視点のフィンクションがあったら読んでみたい。(かな?)推しはキャシディでしたが、おそらくもう出てこないでしょうね。ということで、いつかシリーズが終わる時にオリビアが幸せいっぱいになるカードとして、バーバを置いておきましょう。カリシとバーバの師弟対決も今回はカリシが憎まれ役で、マクスウェル課長の方針のもとに辛い立場。アマンダがバーバを依頼したというところで、ちょっと不穏な雰囲気が漂いましたが、このカップルは大丈夫でしょう。先シーズンはキスでしたが、今度はお互い「愛している」と言いましたので後は楽しみを待つだけです。カリシはヴェラスコにのろけ話まで聞かせているし。フィンのプライベートは順調のようで、フィービーもちらっと言及されてよかった。DV被害者として混乱する女性を演じた女優さん、「ブラインド・スポット」でウェラーの奥さん役を演じた人だったですね。熱演だったと思いました。DV被害者の弁護をしたがらないというのは酷いですね。不安定な発言やDV被害者に特徴的な言動が裁判では不利に取られるのでしょうが、だからこそ犯人が逮捕されずにさらに被害者が出ることを重く受け止めなければならないと思いました。
November 13, 2022
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先週に続いて宗教が絡む事件でしたが、リアリティはあまり感じられず、全体が教会の説教みたいだなと思いました。シーズンも後1話残すのみですし、穏やかに収めていくのも良いかもしれません。カリシの友人の妹オードリーが教会のダフィ神父に告解をしたと知り、気になったカリシは直接オードリーから話を聞くことにする。オードリーの夫はライカーズの警備員をしており、妻にはかなり強引で夜勤もあることなどから、オードリーは同じアパートのビンスと浮気をしていた。その事を教会で告解し、今夜もまたドアの鍵を開けて男を待っていると言ったが、待っているとビンスの直前にマスクをした男にレイプされたという。ただビンスとは違うことは感じていて、後から現れたビンスに通報するよう勧められた。しかし、夫に打ち明けるのは怖くてできない。部屋の鍵が開いていることを知っているのはビンスだけなので、ビンスが他の人物に言ったのか、あるいは妻の浮気を知った夫が元受刑者などを使って襲わせたのか。ビンスは妻と離婚訴訟中で夫にはバレていないという。オリビアの前にバートン・ローが現れ、断酒会に通いながら償いのステップを重ねており、オリビアにも謝罪したいという。あれからセラピーを受け、今の会に入って酒を断っているというバートンの努力は認めるものの、オリビアは何の罪を犯したのか、きちんと理解したのなら話を聞くと答える。改めてSVUに姿を見せたバートンは明日断酒会でスピーチをするので、オリビアにも来てほしいと頼む。オードリーの自宅を捜索し、犯人の手がかりを探す中夫が帰宅して何事かと逆上する。鍵を開けておくことをオードリーが告解で神父に話したことを知ったカリシは、ダフィ神父ともう一人リジス神父が誰かに話したのかも知れないという考えに動揺する。神父が告解で知り得たことを他人に話すことは神との誓いを破ることになり、絶対にあり得ない。ダフィもリジスもその夜は自室で一人だったと答えるのみだった。彼らから自供を引き出すのは不可能なので、SVUはルス刑事に潜入捜査を依頼し、2人の神父に同じ内容の告解をさせる。ドアの暗証番号を教え、夜に画廊で浮気相手を待っていると告げると、果たしてその夜フードをかぶった男が現れた。不法侵入で捕らえると何とダフィ神父で、これは誤解だという。オリビアはバートンのスピーチを聞きに行く。酒のために家族や友人を多く傷つけたというバートンは、若かったオリビアとの別れに触れる。オリビアはその後自分も当時はバートンのことを愛していたという。でもそれは正しくなかった。ダフィ神父は女性を襲うために画廊に行ったのではないと弁明し、告解者の身が心配だったという理由だが、なぜその事実を知ったかについては教会法により明らかにすることはできない、そのために刑務所に入ることも厭わないという。カリシはダフィ神父が告解によって、真犯人を知っているのではないかと考える。リジス神父が疑わしいが、今までこの教区ではレイプ被害は起きていない。リジスの以前の教区で同様の被害があったか調べると、3年前に夫の留守中にレイプされたという女性がいた。その捜査中浮気をしていることがバレて、夫とは離婚したが、浮気のことを告解したのはリジス神父だったという。リジス神父は白いユリの花をくれた。それはオードリーの部屋に贈られたものと同じだった。リジス神父はカトリックの既婚女性信者をターゲットにしているらしく、問題が起きると教区を異動していた。しかし、今のところレイプを裏付ける直接的な証拠もなく、神父らの証言も得られない。カリシは幼なじみ、一個人としてダフィ神父に助けを求める。神との誓いを貫くあまりにダフィ神父がレジスを許しても、これからも被害者が生まれることを心配し、このままでは自分の信仰心を失いかねない。必死の訴えに、ダフィ神父は彼が告解していないことなら言えるという。SVUにベバリー・モリソンという女性が現れ、半年前にバートンにレイプされたと訴える。そしてバートンは昨夜そのことを謝りたいと言いに来た、しかもその様子を録音していたらしい。オリビアはバートンに、ベバリーが法廷の場で決着を望んていると話すが、当時のことは泥酔していてはっきり覚えていないと答える。あの夜、オリビアが部屋を出ていった後、バートンはベバリーを呼び2人で酒を飲んだが同意があったかどうかも定かではなく、どう償えば良いのかもわからない。それでもバートンが真剣に捉えていることはわかった。裁判は望まず、罪を認めるつもりだ。リジスが週に2回母親の墓参りをすることが、ダフィ神父の情報でわかりSVUは墓にマイクを仕掛ける。リジスの母親は浮気を夫に知られ、幼いリジスの眼の前で夫に絞め殺された。リジスは父親のように浮気をした女性たちを罰しているつもりなのか、反省の言葉は何もなく、ダフィが代わりに罰せられることも神のご意思だと語った。フィンとヴェラスコが「告白」を手がかりにリジスを逮捕すると、この10年で7件のレイプ事件を起こしていることがわかり、教会から追放されることになった。それでもオードリーは信仰心を保ち続けているという。バートンは検察と取引し、性的不品行を認めて6件の保護観察と性犯罪者登録を受け入れた。オリビアはバートンを許し、バートンが歩む償いの道はこれから長いと言葉を贈る。神父による犯罪はこのシリーズでも何回もあったと思います。どちらかというとマスコミ対策だとか、教会内での不祥事という視点が多かったかな。SNSの時代に今回はよくバレなかったと思いますが、鍵の件は誰にも言っていない、でも告解で、と言った瞬間に犯人は確定したようなものでした。そこで、幼なじみのカリシとダフィ神父がお互いの信じるもののためにぶつかるところが見ものだったのですね。それでも、神父相手のおとり捜査はないなあと思いました。もっと上の方の人が出てきて文句を言いそうですね。状況証拠のみでのレイプ捜査で、墓の前の「自供」が有罪の決め手になるかどうかも疑問ですが、まあ、そこはカリシとダフィの友情の前に良かったことにしましょう。ちなみに、カリシの交際については神父も知っているし、そろそろ結婚?などと言われるのだから、プロポーズもいずれあるのかな。どこで、どういうシチュエーションで、と今から楽しみです。バートンはオリビアに責められたのが相当堪えたのか、とりあえず酒を辞めて自分が何をしたのか向き合う事を始めた。それはそれでとても辛く苦労の多いことでしょうね。すでに名を成した人生ですし、ベバリーに償うために性犯罪者登録に同意するというのは相当なダメージでしょう。ただ、半年前の夜に自分も意識がはっきりしないのにレイプで訴えられるのはさすがに、裁判で戦うべきではないかなという気がしました。それがバートン流の償いだとするなら、彼の覚悟は本物なのかも知れません。でも、オリビアとの愛はもう二度とないですよね。オードリーは何とか夫と別れられたら良いですけど、自分が不倫をしているのじゃ難しいのかな。そこをダフィ神父が知恵を出してもらいたいものです。さて、いよいよ次週でフィナーレだ。
November 6, 2022
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事件の深刻さに対して、家族の受け止めが楽観的すぎてイライラしました。制作側の狙った通りなのでしょう。でもやはり、宗教が関わると話がややこしいなあと思いました。14歳の姉ベスがルークという男性とどこかに行ってしまったというイライジャ・リーの言葉で、学校からSVUに通報があった。ベスの両親は風邪で1週間休んでいるだけで、ルークというのは想像上の友達のことだと主張しているという。SVUがベスの父ポールと母クレアに説明を求めると、ルークは家族ぐるみの友人で娘を連れて伝道活動に行ったという。彼らは難民のために家を建てる奉仕活動を行っており、学校から教会の活動について批判されたくないという理由で嘘を告げた。しかし、娘の行き先についてはブルーミングバールの現場というだけで、直接連絡が取れないなど不審な点がある。両親は母の日には戻ってくるからとあまり心配している様子はない。ルークの携帯は使い捨てで、つながらず、オリビアは州警察にベスの無事を確認するよう依頼する。ツーエコーズ教会の奉仕活動現場では、伝道団の代表が現場を仕切っており、ルークとベスについては先週来る予定だったが姿を見せていないという。その事実を両親に伝えるが、まだ危機感を感じていないようだ。ルークとは聖書の勉強会で出会い、ベスはルークからギターを習っていた。ポールは仕事が忙しくて娘にかまってやれず、娘の希望に妻が許したという。ルークの住所も分からない中、クレアはルークは信心深く私達家族を愛しているとすっかり信頼している。唯一、ベスとルークが映っている動画があり、それを手がかりにツーエコーズ教会のアダムス牧師夫妻に人物の確認を求める。ルークは3年ほど前から教会に現れ、子どもたちにギターを教えるようになった。牧師は身元は確認したというものの、妻のモリーはルークは偽名で、本名はニック・ピアースだと明かす。ロングアイランドの資産家の息子で家族もニックの行方を知らないという。SVUはルークことニックがベスを誘拐したとの判断を両親に伝える。ポールは事態を受け入れようとしているが、クレアはルークに騙されていたことを受け入れられない。ニックは教会に現れた時から、子どもたちが信仰心を持っていることに感心していたというが、最初からベスに近づくのが目的ではなかったのか。するとクレアは自分がニックの狙いだったと言い出す。実はニックとは不倫をしていて、愛し合っているという。オリビアは子供を誘拐するために、まず母親に近づいたと説明し、1週間前にレンタカーでベスを迎えに来たニックの行き先を追う。今のところカードの使用はないが、クレアはニックから送金アプリを使って金を受け取っていたことがわかる。ニックの古い業務用の口座からで、他にも送金しているかも知れない。調べたところ、ニックから500ドル送金されていたナディーンという女性がいた。ニックと交際しているときに、車を買えと援助してくれたというが、ベスの誘拐事件を聞いて、自分の娘も狙われていたのではないかという。12歳のエヴァと3人で山小屋に行こうと誘われた時、たまたま元夫が娘と夏休みを過ごしたいということになり、ニックは自分を振った。狙いはエヴァだったと知ったが、娘はニックに洗脳されたようだったという。ニックがエヴァと一緒に行こうとした山小屋の場所を確認し、オリビアはベスの両親にこれから捜索に向かうと告げる。NYPDがピアース家の山小屋を捜索すると、ニックもベスもその場にいたが、ベスはマインドコントロールされているのか、ニックから離れようとしない。ニックは自分たちは試されており、これは神のご意思だという。納得しないベスの身柄を保護し、病院で健康面をチェックするが、ベスはレイプ検査と妊娠検査を拒否した。14歳となると、本人の意思が尊重され、両親でも強制できない。この場に及んでもクレアはニックは娘にハグをするだけだとかばい、「神のご意思を知ることはできない」という。逮捕されたニックは、両親の許可の元にベスを連れ出したので誘拐ではないと主張し、奉仕活動の現場ではなく山小屋だったことも、魂の旅だと独自の言い訳をする。そこでニックはヴィジョンを見て、森の中でベスと教会を作るという使命を得たらしい。ベスは意外にも実家に戻り弟に会いたいというが、オリビアとロリンズの質問には自分を子ども扱いするな、神を信じないのかという。オリビアはベスはもう大人だとわかっているとして、2人だけで話をする。重要なのはルーク(ニック)との関係が性的なものかどうかだが、慎重に言い分を聞いていると、ベスはルークをキリストの再臨と捕らえていることがわかる。それほどニックを信奉しており、山小屋の捜索では2人の関係を証明するような痕跡はなかった。しかし、仮にDNAが見つかってもレイプの証拠とはならないだろう。カリシはポールはまだまともだが、クレアはニックを愛しているため、かばっているのが裁判では問題になるという。第2級誘拐罪で起訴され、罪状認否で無罪を主張するが、弁護士は依頼人は被害者であり、リー家がニックの信仰心に付け込んで、性的逸脱行動をそそのかしたと言い出す。なんと、ポールがニックに性・行為を強要し脅すつもりだというので、カリシは夫妻を分けて話を聞くことにする。クレアはイライジャが生まれてから夫との関係が変わったというが、セックスレスになったのかと聞かれ、夫はゲイではないと腹を立てる。ポールはSVUに実はニックと性的関係を持ったということを告白する。酒を飲んで話し込み、彼の方から誘ってきたというが、それ一度ではなかったという。裁判になれば、その事を弁護側は暴露するだろう。ニックはベスを手に入れるために、両親とも関係を持って、弱みを握ったということか。またベスは裁判で証言しないと予想されるので、オリビアはエヴァの件を利用できないかと考える。しかし父親が捜査を拒んでおり、ナディーンは夫から養育費が途絶えるのを恐れるだろう。それを見越してか、弁護士が起訴を取り下げるようカリシに申し入れる。リー家の内情を裁判で晒すのを恐れるのなら、軽罪で手を打とうというということだが、カリシは拒否。ニックはベスとの結婚を望んでいるという。両親が認めるのなら、裁判で闘う必要はない。ニックの宗教的な信念や両親の問題は陪審には良く映らないだろう。ベスも証言しないとなるとSVUの証言しかない。ベスが両親と共に教会のグループと食事をしていたが、その場からベスが姿を消した。ベスはトイレで着替えると、誰かに会いに行くと楽しそうに出ていったという。アダムス牧師の妻モリーは、ベスのメッセージをニックに伝えたことを明かす。聖書のコリント人への手紙の中から「すでに据えられている土台以外に他のものを据えることはできない」という内容だったという。それはアダムス牧師の「明日に架ける橋」説教からの引用だということで、SVUはベスがニックと結婚する気だと考える。その場所はベスの待受画面にあったブルックリン橋だと推察し、現地に向かう。ベスとニックは結婚の誓いをかわそうとしていたが、SVUに身柄を確保される。その時ベスはルークの子を宿していると叫ぶ。それが本当なのかどうかは分からないが、ベスの方からニックに連絡しており、2人がいたのは公共の場所なのでニックに再度の誘拐罪は適用できない。オリビアは来月15歳になるベスにアイディアがあるという。クレアはベスに15歳になれば、妊娠していて親の同意があればメリーランド州で結婚することができると告げる。両親は娘の幸せを望んでおり、父親がルークという証明が必要なので検査をしなければならないが、検察に誰も証言しないと言えば起訴は却下される。ベスは了承し、検査の結果父親はルーク(ニック)と判明した。それは第2級レイプ罪が成立することを意味する。両親はこれからベスに説明することになるが、生まれてきた子供は自分たちの子供として育てると言い、夫婦関係の修復にも務めるという。後はベスが両親を許すかどうかだ。オリビアはノアがタブレットに見せたくないものがあるというのを聞いて心配になる。母の日のサプライズプレゼントだというノアは、本当に母の日に親子のコラージュ写真を作ってプレゼントした。オリビアはノアを抱きしめる。最近のオリビアの狡猾さが光りますね。14歳は子供じゃありません、と言いながら、法の抜け穴をきっちり利用する。まあ、それが大人の世界ということなのでしょう。信仰心の篤い一家が、信仰心が篤いように見える(実際そうだったのかも知れないが)男に手玉に取られた事件で、子供が巻き込まれているのにその事に疑問を持たない両親に唖然としました。いくら弱みを握られているといっても、娘の命と引き換えですよ、宗教心が強いくせに煩悩が多すぎる。何でも神様で片付けてしまっては、批判できないし、洗脳やマインドコントロールされればそこから解放するのは難しい。純粋な子供だからこそ、狙ったのだとすると、本当に悪質です。牧師の妻もやけにかばっていましたけど、彼女ももしかして手懐けられていたのでしょうかお。ベスを演じた女優さん若いのに、なかなかの演技だったと思います。ショービスでのキャリアもかなりあるのですね。そして、男性ゲストも個人的におなじみの方々。ニック役は「アンダー・ザ・ドーム」のジュニアだし、ポール役は「グリム」のウーだし、弁護士役は「ダークエンジェル」のノーマルだし、SFファンタジー系で揃ったなという感じ。ちなみに、このエピソードと「組織犯罪対策班」とクロスオーバーしていたのですね。本国で放送されたバージョンでは、ラストシーンでステイプラーが駆け込んでくるらしいです。それにしても、息子とレストランで朝食?をとっているのはさすがニューヨーカーだなと思いました。物価が高いのに、オリビアはお金をもっているのですね。ノアが秘密を持っているのかと心配になりましたが、何事もなくて良かった。カルドゥンにカリシとの仲を勘付かれたアマンダ、マーフィー警部と彼は仲いいの?なんて、バレバレだったのですね。
October 31, 2022
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多彩な登場人物もそうですが、いろいろな内容が含まれていて、面白かった。このシーズン(2021~2022)は911の同時多発テロから20年でもあるので、それを取り上げたかったという事もあったでしょうね。久しぶりにオリビアが熱くなるのも見どころでした。セントラルパークの池からバッグに入った古い人骨が見つかる。そのニュースを見ていたガーランドは、かつて制服の警官だったときに行方不明になった少女の捜索に加わったことを思い出す。しかし、その日911の同時多発テロが起こり、捜索を打ち切って警官たちは貿易センタービルへと向かったのだった。ガーランドは久しぶりにオリビアを訪ね、見つかったのはアレサ・グリーンではないかという。若い女性と交際しているマズダーニという男から、交際相手から高額な腕時計を奪われたという通報が入り、重罪犯罪対策班のデボザボ刑事が対応する。ケンダルという大学生とパパ活サイトで出会い交際していることを認めるマズダーニは、ケンダルが1年前に性被害に遭い自分が支えていたという。しかし、ニューヨーク大学にケンダルという学生はおらず、デボザボは身元確認のためハブラシからDNAを採取する。程なくケンダルは逮捕されたが、ケンダルは偽名でマズダーニが本人を確認し、デボは自白すれば実刑は免れるかもという。弁護士は偽名で暮らしている本人がどうやって見つかったのか、理由を知りたがる。20年前の捜査責任者マノックスは引退して、高齢者居住地区に済んでいる。ロリンズとヴェラスコが話を聞くが、当時を思い出し、捜査を後回しにしたというよりも、忘れ去られたという。アレサの母親コーラは看護師で、毎日マノックスに電話をかけてきたが、911の後遺症で肺がんを患ったマノックスは、もうニュースを見ることもない。母親に悔みを伝えてくれ。カリシにケンダルこと、リビー・ブランドンの弁護士ミグラニがリビー逮捕について意見を求めてくる。リビーは昨年逮捕された性犯罪犯のヘンリー・メスナーにレイプされ、残忍な仕打ちを受けた。リビーの母親がヘンリーの精神科医で、リビーは事件後大学を辞めパパ活をしていて、今回重窃盗罪で逮捕された。ポイントは重大犯罪班がなぜ短時間でリビーを容疑者として特定することができたのかで、彼らはそれを明らかにしない。彼らはリビーの母親に連絡を取り、リビーを呼び出させ逮捕した。それもNYではなく、ミグラニが刑事たちの話を耳にしたことによると、彼らはリビーのDNAを得る必要もなかったという。リビーはすでに自己誓約による保釈を受けていた。監察医務局では、アレサの検視を行い、頭蓋骨の骨折などから殺人の可能性が高いという。今回はバッグの中に遺留品が多かったことから、身元の特定につながるかもしれない。しかし驚いたことに、アレサが妊娠5ヶ月ほどだったということがわかる。ロリンズとガーランドがアレサの母コーラと、祖父コールマンに事件について報告に行く。本人のDNAの提供を求めるが、コーラは遺留品の腕時計を見てアレサのものだと言う。リビーは事件後、母親とは疎遠になっているという。偽名を使って活動してきて、自分の素性をする人はおらず、DNAのサンプルを提出したのはレイプ検査の時だけだ。オリビアは重罪犯罪班に出向き、デボザボ刑事にどうやってリビーを特定したのか、レイプ被害者だったことを知っていたのかと問うが、デボザボはそれには答えずに被害者が彼女だと認めたとだけ答える。互いの縄張りを荒らすなというような態度で、オリビアは監察医務局を訪ねることにする。一方、アレサのDNAが池の遺体と一致し、胎児は男子で父親はアフリカ系アメリカ人だが、アレサとの血縁関係はないことがわかった。ロリンズがその件をコーラに伝えると、妊娠していたことに動揺し、そんなことは受け入れられないという。NYC監察医務局の法律顧問は被害者のDNAはどのデータベースにもアップロードすることはないと断言する。しかし、法医学生物学者のハリー・ケントはリビーのDNAプロファイルを重大犯罪班の依頼でアップロードしたと認める。重大犯罪班は重窃盗罪の容疑者のDNAを持っており、一般のデータベースには一致するものがなかったが、彼女がレイプ事件の被害者だということで調べたという。ハリーはリビーの事件は裁判が保留中になっているのを見つけたというが、上司のチェックはなく、違法でもないという。オリビアはそれは道義に反し、監察医務局のプロトコルにも反していると憤る。コーラをSVUに呼びアレサにボーイフレンドはいなかったのかと聞く。コーラは娘の交友関係を厳しく監視し、自分が夜勤の時はコールマンに預けていたという。コールマンは基本的には男の子の出入りに厳しく目を光らせていたというが、レッドという男性が面倒を見る時があったという。レッドは既婚者でコーラの同僚であり、交際相手だった。監察医務局で調べたところ、過去2年で6件のレイプ被害者の情報が重大犯罪班の依頼でアクセスされ、そのうちの2件が有罪になったことがわかった。いずれもデボザボ刑事の依頼でハリー・ケントが担当している。オリビアはレイプ被害者のDNAデータを悪用することを悪しき前例にすべきでないと主張する。全ての事件を破棄するべきだ。検察局のマクスウェル課長はクーンズの検事局に連絡を取るという。コーラと交際していたレッド・ワシントンはコーラとの交際を認め、アレサの失踪、同時多発テロなどがあり引っ越したという。アレサは勉強好きで医者になりたがっていた。レッドはDNAの提供に応じ、アレサにはニーナという妹がいたと明かす。SVUにザボが乗り込んできて、検事局や監察医務局から嫌がらせを受けるようになったとオリビアに噛みつく。オリビアがザボの行動を道義にもとり、NYPDの規定違反だと一蹴すると、ザボは事件を解決して何が悪いと開き直る。レイプ被害者のDNAを他の犯罪捜査に利用するば、被害者がDNAを提供することに萎縮しためらうようになる。せめて召喚状を請求すべきというオリビアは、ザボがハリーと性的な関係になってDNAデータを手に入れていると非難すると、デボはあなたは元相棒や内部監査部に便宜をはかったことはないのかと言いかえす。ニーナについてコーラは、姉の失踪で動揺しその後はドラッグに溺れてストリートで生活するようになったという。最後にあったのは5年前で、親としてすっかり見放した様子で、ニーナ本人も売春や薬物所持などで多数の逮捕歴があった。最近も逮捕され、更生施設にいるというニーナに会いに行くが、世話役は今日コールマンが来て、ニーナは動揺した様子で出ていったという。クィーンズの大陪審がリビーの起訴を決め罪状隠秘となるが、ミグラニは無罪を主張し、その場に傍聴にいたマクスウェルはコーエン判事にドレイコス検事に連絡を着けてほしいと頼む。マクスウェルとオリビアはドレイコス検事に、リビーを特定するのにDNAを使ったことを違法だと主張し、起訴の取り下げを訴える。ドレイコスは手順に問題があるなら、法廷で訴えれば良いというが、オリビアらもそもそも使ってはならないという。ドレイコスもリビーは罪を犯したのだから裁かれなければならず、レイプ被害者だからといって例外にはできないと譲らない。ドレイコスは起訴を取り下げないと繰り返し、マクスウェルらが政治的な圧力をかけてきたと認識しているようだ。ロリンズとヴェラスコは路上に戻ったニーナを見つけ、アレサのことについて質問する。ニーナは姉が妊娠していることをコールマンが母親言わないよう、口止めしたという。胎児のDNAがコールマンが父親と示しており、コールマンはコーラの実の父親でないことが判明した。カリシとガーランドはコールマンに真相を聞き出す。コールマンは50年前にガールフレンドが妊娠したと告げられたが、心当たりはなかった。それでも責任を取って結婚しコーラを実の娘として育てた。しかしアレサは実の孫ではなく、アレサは妊娠したことを母親に告げようとしていたので子供は産んではならないと言い聞かせようとして強く揺さぶった。アレサは倒れてバスタブで倒れて頭を打った。アレサを愛しており、殺すつもりはなかったという。コールマンは罪を認めて死ぬまで刑務所に入ることになるだろう。マクスウェルはレイプ被害者のDNAについては、クイーンズと妥協点が見つかったという。コーエン判事はリビーの重窃盗事件を非陪審審理にしたと言い、無罪になることをほのめかす。ドレイコスは自分の夫の浮気を調べるために、コーエン判事の署名を切り貼りして令状を出したといういわくがあるようで、そこに「政治力」が働いたという。ドレイコス検事はザボ刑事と記者会見を開き、監察医務局のデータベースに欠陥が見つかったと発表する。修正第4条から被告人への起訴を全て取り下げ、被害者のDNAを根拠にした有罪判決を破棄するという。他の地区の検事局にも、被害者のDNAを利用することを違法とする法制化を求めるよう働きかけていくとまで付け加えた。オリビアは呆れるが、マクスウェルは手柄を譲ることが問題を解決する方法だという。コーラはニーナを受け入れ、「父」の存在を消し去るつもりだ。静かにアレサを葬ってやりたい。これから副市長になる予定のガーランドは結果に満足してロリンズとカリシを後にする。丁寧に書いたらめちゃくちゃ長くなってしまいました。すみません。名優ロン・カナダさんなので、最後は違うのかなと思っていたので残念ではありましたが、20年前なら50歳前後で13歳の子供を相手に、と思うとおそましい。真実を知っていたニーナが反発するのも当然でしょう。母親は何ら落ち度がないのに、運命に翻弄されたようで気の毒でした。今後はしっかり自分の人生を取り戻してほしい。リビーは先シーズンのエピソードからの再登場で、サイコパスのヘンリーはいつかまたオリビアたちの前に現れるかもしれないと、いう風に感じました。被害者のDNAを犯罪捜査に利用する可能性については、日本でマイナンバーカードの普及が広がらないのと比べるのは不適切かも知れませんが、こうして裁判手続に重きを置く国であることを再認識しました。デボザボ刑事は勢いが良かったので、新たなスピンオフかと思いました。増加する犯罪を手早く解決するには、少々のルール無視は必要だ!とか、そういう感じの。オリビアも聖女ではなく、たまにこういうビッチに噛みつかれても良いですよね。「あなただって人のこと言えないでしょう」とか、もっと言ってください。(笑)久しぶりのガーランドは市の体制が変わって副市長になるということで、また違う立場でSVUに登場するのでしょう。外から組織を変えるということに期待をしたいと思います。カリシが今夜は「ファラフェル」を作ると言っていましたが(もちろんアマンダに)、中東風コロッケだって。さすが人種の坩堝NYの人ですね。ガーランドを見送るカリシとロリンズが腰に手を回していて、何だかガーランドの祝福を受けたみたいなのが良かったです。「Godspeed」だから、ガーランドも2人の関係を知っていたのかな。ところで、今週は諸般の事情から更新が遅れる可能性があります。あしからずご了承下さい。
October 24, 2022
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先週大活躍のヴェラスコがお休みで、休暇中だったロリンズが戻ってきた。これではいつまでたっても人手不足は解消しませんね。このエピソードはタイトルにヒントがあったのですね。SVUにしては、なかなかひねっていました。セントラルパークで意識不明のレイプ被害者が発見される。後ろから殴られて植え込みに引きずり込まれ、その夜に降った大雨に濡れ低体温状態だった。バッグや携帯は残されており、脱がされたジーンズがそばにきちんとたたまれて置かれていた。意識を取り戻した女性はケイラ・スチュワート、昨夜はボーイフレンドに振られた腹いせに「エンバーゴ」というバーに飲みに行った。テキーラを何杯か飲んだが、バーテンダーにおごられ、その後迫られたのを思い出す。財布がなくなっているという。バーテンダーのダスティン・ディンズレイは妹のデミーとバーで働いており、ロリンズらの聴取でドラッグが見つかったため身柄を拘束される。ダスティンには過去にDVで訴えられた経歴があり、ケイラを送っていくと店の外で声をかけたと認める。ただ、ケイラはダスティンを断り歩いて帰ったので、自宅に戻ったという。ダスティンはデミーと同居しており、デミーに昨夜のダスティンのアリバイを確認すると、ダスティンは午前1時半ころ店を出て、自分は後片付けをして帰ったが、ダスティンは3時ころに雨に濡れて戻ってきたという。ダスティンとケイラはふざけあっているように見え、キスをしようとしていたという。デミーは兄から他の男との接触は厳しく咎められ怖れているように見える。SVUは兄妹の自宅を家宅捜索し、ダスティンのベッドの下からケイラの財布を見つける。更に、レイプ検査でケイラの口の中からダスティンのDNAが検出されたため、容疑は固まったかに見えた。しかし、マクグラスとオリビア宛に匿名の電話がかかり、誤認逮捕だと告げる。電話の主は公表していない畳んだジーンズの事を知っており、今眼の前に次の被害者がいて、その女性の携帯からかけているという。コビーキャットなのか、ダスティンが仲間に知らせて代わりに犯罪を起こしたのか。確かに、ケイラのDNAはダスティンの衣服からは検出されておらず、証拠はケイラの財布と、キスをしたときに移ったと思われるDNAのみだ。謎の犯人が電話をかけてきたのが、ケンタッキー州のベアクリークの近くだとわかる。地元警察の所長に確認すると、レイプ被害がありNYでの事件と状況はよく似ている。オリビアはアマンダとフィンをケンタッキーに送り込むことにする。地元で被害者のシェイから話を聞きく。SVUは再度デミーを呼び、ダスティンの帰宅時間について確認する。しかし、自宅にケイラの財布があった理由は説明がつかない。DNA検査の結果、シェイから検出されたDNAが複数の州で採取された15件の検体と一致することがわかった。一番最初のものは2001年から始まっており、ダスティンではなく、野放しにされた犯人が今も犯行を続けていることを意味した。マクグラスとオリビアは関連する地域のSVUと地元警察を集め、大規模な捜査を開始する。これまでは小さな町で不規則な間隔で犯行が繰り返されたため、注目されなかったようだ。記録の不備などもあったが、いずれも手口はシェイの場合と一致していた。犯行場所は州をまたぐ高速道路の街で行われており、犯人はトラックのドライバーか営業職かと思われた。被害者はいずれも犯人の顔を見ていないが、採取されたDNAの特徴から北欧系の白人だという。また、SVUにかけてきた電話のアクセントは中部のなまりがあった。ケイラに声を聞いてもらうと、バーに入った時、ジュークボックスでカントリー曲をかけて、他の客と言い合いになった男がいたという。デミーも覚えており、店内のカメラには「ウォーカートラック運送」というキャップを被る男の姿が映っていた。店外のカメラでは、帰宅しようとするケイラに言い寄るダスティンから離れて、物陰にその男の姿があった。ただ、該当する運転手は絞り込めず、オリビアは事情聴取の対象を間違えていたと考える。被害を受けた女性ではなく、被害を逃れた女性に手がかりを求めることにする。この20年間でレイプ未遂の届けがあったケースの中から、ペンシルバニア州の女性が6年前に通報していることがわかった。警察は取り合ってくれなかったと言い、未遂なのでレイプ検査もしていない。この女性の場合も、同じ手口で駐車場で後ろから頭を殴られ、気がつくとゴミ捨て場でレイプされそうになっていたという。必死で抵抗していると男に電話がかかってきて、応答しているすきに逃げることができた。男の顔もしっかり覚えており、NYの容疑者の写真を見てこの男だと特定する。電話は男の妻からだったようで、電話越しに男のことを「ウェス」と呼んでいるのが聞こえたという。容疑者はアーロン・ウェスリー・パーカーで、2001年からドライバーとして勤務の状況が犯行日などと一致した。今はペンシルバニア州の自宅にいることがわかったため、オリビアとフィンが自宅に向かう。妻は何のことか理解できず、夫は夕食後にゲームセンターでスロットマシーンをするのが習慣だと答える。地元警察に現場を監視させた上、オリビアは自ら男の座っている隣の席に座り、ケイラの事件の夜にウェスリーがNYにいたという自白を取り付ける。オリビアはウェスリーを26件のレイプ罪などで逮捕し、マクグラスはNYPDの手柄だと大喜びするが、カリシはまだダスティンの部屋からケイラの財布が見つかった事実が問題だという。また、ケイラの口からダスティンのDNAが検出されていることもひっかかる。デミーの言動に疑いが出始めた時、隣人から言い合いをしているという通報があり、デミーが自宅シャワールームで頭を殴られ倒れていた。SVUが駆けつけると、後ろから殴られレイプされたという。SVUに促され、デミーはダスティンにレイプされたことを認め、ダスティンはデミーがケイラの財布をベッドに仕込んだと疑った。このままではダスティンは刑務所に入らないと説明すると、デミーは12歳のころからダスティンにレイプされており、ケイラと兄との間に嫌な予感があり、店を閉めた後、公園内を探したという。しかし、ダスティンは見つからず倒れているケイラのそばに落ちていた財布を拾い、兄が犯人だと思ってベッドに仕込んだ。ダスティンから長年酷い虐待を受けてきたデミーは、何とか兄から逃れたいと思ったという。カリシはデミーを起訴せず、ドラッグ取引で逮捕したダスティンをレイプ容疑で起訴するつもりだ。。ウェスリーは数々の証拠があるにも関わらず弁護士もつけずに、自らを歴史に残る連続レイプ犯と思っているようだ。マクグラスは希望通り記者会見で連続レイプ事件のNYPDの手柄を発表するが、オリビアは州を越えた警察などの協力とフィンとロリンズの働きがあったと付け加える。オリビアが完全にマクグラスを圧倒して、適当にあしらっている印象。朝5時に起きて働いているけど、政治はもうたくさん、私はあなたの腰巾着ではありません、みたいな感じですね。スロットマシーンの場面では自ら犯人逮捕に直接つながる自供を引き出し、もう「オリビア御大」と言って良いのでは?貫禄もあるし怖いものなしだわ。それだけの証拠があるにも関わらず、20年間も捕まらなかったのはシステムに不備があったのでしょう。決定的な証言をしたリアリンは偉かった、これが無ければ逮捕は難しかったかも。もちろん、ケイラも。ちなみに、こういう案件はFBIが担当しますよね。デミー役の女優さんは何かを隠しているような感情の起伏が見て取れる熱演だったと思います。ダスティン自身、妹への言動や警察へも言い逃れしている様子で怪しさ満載でした。ケイラはタクシーを呼ばず、なぜセントラルパークを深夜に歩いて帰ったのだろうとハラハラしました。そこがNYPDのイタイところなんだろうなあ。そこで事件が起きると警察が責められ、マスコミからも本部長、市長からも槍玉に挙げられる。それはあなたの仕事でしょう、ということころですが、オリビアはきちんと現場の力で解決しましたとつけくわえた。被害者はこれからも辛い道が残っていますが、SVUとしては頑張った回でした。「ブルーブラッド」とコラボしたらどうんるんだろうとか、妄想してしまいますけど。犯人が開き直っているところなど、テッド・バンディなどの犯罪者を意識しているのかなあなどと思いましたが、やっぱりこの曲がネタかな?・Music "Eighteen Wheels and a Dozen Roses"
October 17, 2022
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好きなだけ休みを取って良いと言われたロリンズと、彼女の手伝いに行ったカリシは子供を連れてオーランドに行った、ということだから、テーマパークで楽しんでいるわけですね。もうすっかり家族じゃないですか。なので、今週は新入りヴェラスコの活躍する回になりました。ヴェラスコの出身地フアレスのダニエル神父から、3人の少女がNYに密入国し連絡がつかなくなっていたところ、心配な音声が届いたという。そのうちの一人、マリベルの名前を叫んで、恐ろしいことが起きているような様子だった。ヴァレリア、マリベル、ソフィアは両親を殺され、ヴェラスコと同じく、神父の元で育てられていた。助けを求められたヴェラスコにオリビアは捜査を認め、怪我をした女性や身元不明の遺体などが見つかっていないか問い合わせる。メールはイーストハーレムから発信されていたが、29分署から連絡があり、無惨な焼死体となった女性が見つかったという。十字架のペンダントを身につけているのを見て、ヴェラスコはマリベルと断定する。ヴェラスコは神父にギャングから守られ、アメリカ行きにも援助してもらったことなどから、捜査に強い関心と意欲を見せる。オリビアは勝手な行動をするなと戒めるが、ヴェラスコは29分署の管轄で聞き込みを始めてしまう。その中でメキシコから来た少女の話をしようと声をかけた娼婦が、潜入捜査中のチャベス刑事だった。ヴェラスコは事情を説明するも、上司のクビアック警部に逮捕されてしまう。翌日、オリビアとフィンが29分署に出向きヴェラスコを引き取る。チャベス刑事は、ヴァレリアのように若く経験のない女性が入国してすぐに路上に立つことはないという。メキシコからきたばかりの少女の捜索は難しく、チャベスは地元で情報に詳しくコネのあるセニューラの店を紹介する。セニューラことフアナはチャベスへの信頼が厚く、同郷の娘たちを救いたいというヴェラスコの言葉を信じる。メキシコから人身売買などで入国してくる若い女性は、モーテルの制服姿のことが多く、彼女たちの仕事は掃除だけではないという。セニョーラの店に来る時も、スキンヘッドの強面の男が付き添っており、娘たちは怯えていた。ただ、フアレスから来た3人の女性については見たことはないという。SVUはチャベスの協力のもと、近辺のモーテルで聞き込みを行う。とあるモーテルでメイドのルシアは、3人の写真を見て反応した。警察にしゃべることを極度に恐れており、ヴェラスコはチャベスに聞き込みを任せることにする。フィンは、SVUの捜査情報が関係者に漏れているようだという。チャベスはルシアを説得し、セニョーラの店に連れてくることになった。オリビアらが待機していると、チャベスとルシアが通りを渡ろうとして何者かに車でひき逃げされてしまう。チャベスは大怪我を負い、ルシアはその場から姿を消しモーテルからもいなくなった。警官仲間の祈りも虚しく、チャベスは亡くなり、オリビアはバプティスト検事補と共にクビアックを見舞う。ルシアだけではなく、モーテルにいた女性たちも姿が見えなくなっており、ヴェラスコはセニューラに情報を求める。セニューラは、地元警察には言っていないことがあるという。ルシアが怪我をしているとしたら、一般の医療が受けられない人たちの行く闇のクリニックに行くかもしれない。ヴェラスコは怪我人を装ってクリニックに潜入し、ルシアを発見する。ルシアは警察に捕まることを極度に恐れ、本国に送り返されれば借金をした相手に殺されると怯える。ヴェラスコはなんとかルシアを連れ出し、安全な場所で保護するというオリビアに、ルシアは人身売買はルーデスとホルヘという姉弟によって行われていると明かす。他の少女たちも救い出したいと問うと、すでに他の組織に売られたかもしれないという。そして、何とホルヘの命令でクビアックと寝ろと言われたことを供述する。オリビアはクビアックとホルヘとの関係に注目する。SVUに呼び出されたクビアックはルシアの行き先を気にしており、オリビアはフアレスのモデル事務所を隠れ蓑にして人身売買をしていたルーデスの逮捕を伝える。ヴェラスコはホルヘの携帯から頻繁にクビアックに通話があったことを突きつけた。クビアックは弁護士を要求する。クビアックには昔から良くない噂があり、今回は賄賂より少女が目当てだったのだろう。SVUはルシアにクビアックを面通しさせ、本人と確定する。クビアックはルシアはガールフレンドで合意の上のセックスだったと言い出す。オリビアは他の少女たちの居場所を吐くように迫り、言い逃れようとするクビアックにルシアが15歳だった証拠を突きつける。チャベス殺害の容疑に未成年へのレイプ容疑も加わり、これでクビアックの罪はさらに重くなった。しかし、バプティストは取引をもちかけ、少女たちの居場所を聞き出すという。SVUはクビアックにホルヘの運転手オシエルに連絡を取らせ、ルシアを見つけたので引き渡すと告げる。その代わり、クビアックは他の少女に会わせろと要求する。オシエルは少女たちはバッファローに連れていくと言い、クビアックと落ち合う場所を指定する。クビアックは「同業者」としてヴェラスコを同行し、ルシア役の女性刑事と共に、モーテルに向かう。ホルヘはヴェラスコを信じ、ヴァレリアを1万ドルで売り渡すという。ヴェラスコは他の女性たちも含めて4万ドルを提示し、ホルヘは取引を受け入れたかに見えたが、ヴェラスコとホルヘに銃を向けた。その時、監視していたNYPDが駆けつけホルヘらを逮捕する。オリビアは厳しい任務をやり遂げたヴェラスコを労う。勧善懲悪という回でしたね。クビアックに迫るオリビアの意地悪そうな顔は、最近スパドラさんでちらちら見るシーズン5ころの若さあふれるオリビアとは随分違います。(笑)少女たちがアメリカに憧れて密入国に走るのは止められないけれど、さすが今の時代スマホを上手く使いますね。チャベス刑事が殺された時はヴェラスコと良い感じだったので、「そこで殺す?」と思ってしまいました。もちろん地域に溶け込んで貴重な人材だったのに、無念すぎます。フィンが情報が漏れているようだと言った段階で、クビアックは疑わしかったですね。自分の管轄でギャングに目溢しする分、女性たちを食い物にするという、同じ警官として最悪な男でしたが、潜入捜査に協力することで、減刑されるのかなあ。退職金や年金なども支払われるとしたら、許せない気持ちです。ヴェラスコは「だめだ」と言われながら、やっぱり独断で行動するなど、予想通りに行動し、その後はギャングとの修羅場もくぐっているとして、オリビアの信頼に答えました。人手不足で臨時に加わったかもしれませんが、SVUで実力を示し来シーズンの契約を勝ち取った感じですね。クビアックとの取引は刑事局長にも筋を通さなければならないと思うのですが、その辺は時間的に省略したのでしょうね。冒頭にステイプラーの話題がありましたが、組織犯罪対策班で新たな潜入捜査に入ったのかな。オリビアだけは事情を知っているように思いました。この時点ではウィートリーの事件も片付いているのでしょう、スパドラさんにシーズン2の放送を期待します。
October 9, 2022
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今週も腹立たしい事件でしたが、途中で方向が変わってしまい、オチは予想できました。検察のカリシは安定していますね、堂々たる追及ぶり。マッチングアプリを使って、リサと出会ったヴェラスコは、リサが大酒を飲んで足元が危ないので自宅まで送っていった。リサは鍵を開けようとして、手伝おうとしたヴェラスコに「触らないで!」と反応し、姿勢を崩して階段から落ちてしまう。すぐに通報し、一晩病院で付き合ったヴェラスコはリサがPTSDだと判断した。オリビアはリサに話を聞くと水を向けると、会社のボス、ジャクソン・ライトとマッチングアプリでデートし、レイプされたという。ジャクソンは「ミスター・ライト」というマッチングアプリの会社を経営しており、自分も含め社員も登録して、リサとマッチしたのでデートした。社員もアプリを信じるべきというのがモットーで、リサはジャクソンの自宅に行き、強引に迫られたので逃げようとしたが、ジャクソンの方は面白がるかのように、押し倒してレイプされたという。もう二度とデートはしないとメールしたものの、ジャクソンには伝わっておらず「変な感じだったらごめん」という返事が戻ってきた。ジャクソンの今はなき妻と同級生だったクレスが会社のCFOで、リサに取っては後見人で話そうとしたが話せなかったという。オリビアは会社を訪ね、クレスに話を聞く。ジャクソンは交際関係が派手で、「独身のモテ男」戦略は会社のマーケティングの戦略にもなっているが、乱暴はしないという。そもそも、女性を危険から守るアプリで、会社は新たな出発をしたところだ。ジャクソンに話を聞くが、リサに関して真剣な受け止めはなかった。その時、クレスが記者会見を行い、ジャクソンのレイプ疑惑を非難し、CFOを辞任すると宣言した。そのせいで会社の株は大暴落してしまうが、カリシはクレスの辞任はタイミングをみて、女性2人がジャクソンを偽のレイプではめたのではないかと疑う。一方、ジャクソンもSNSのライブですぐさま反論し、事実無根だとクレスを非難する。クレスはSVUに、ジャクソンが女性に対してレイプをはたらいた証拠があるという。リサ以外にもアプリでジャクソンがマッチした女性が4人いて、実際にジャクソンとデートした後、すぐに退会していることを確かめた。カリシはクレスに協力を求める。4人の元会員のうち、2人についてはジャクソンを非難するメールを送り、リサと同じ返答を受け取っていた。もう一人はハワイへ旅行をプレゼントされており、口封じをされたと考えられる。いずれにせよ、3人はジャクソンを告訴するつもりはないという。それでも検察は起訴の意思を固める。ジャクソンもすかさず反論を行い、クレスがリサと組んで、会社からユーザー名簿やアルゴリズムなどを盗んだと非難する。実際、クレスは即時に新たなアプリの会社を立ち上げていた。カリシは検察側が及び腰になっていると懸念を示す。クレスには企業スパイの疑いが持たれるが、クレスはリサの立場を悪くしてしまったが長年築いてきたビジネスをジャクソンに食い物にされたと主張する。リサはレイプの訴えはクレスの辞任とは無関係と主張、クレスの辞任で金目当で訴えたと疑われたことを、クレスを非難する。クレスのオフィスにFBIの捜索が入ったことは、さらにジャクソンに攻撃する理由を与えた。しかしオリビアはリサは真実を話した、と信じる。成り行きに検察は罪状を軽くして起訴することも望んでいるという。さらにクレスが自殺未遂を起こしてオリビアらが対応して事なきを得るが、カリシは初めてSVUの刑事として証言するヴェラスコも心配だという。案の定、被告側弁護士はヴェラスコのSVUでの経験の浅さを突いてくる。リサに対してもジャクソンに襲われた時にも相当酒を飲んでいたなどと、ヴェラスコとのデートを重ね合わせてあいまいさを指摘する。クレスは証言できるまでに回復し、ジャクソンと会社を立ち上げたときのことを証言する。リサの被害を知った時、ジャクソンに確認せず一方的な主張を発表して辞任したことについては、クレスは彼の考えは分かっている、なぜなら自分もジャクソンにレイプされたと証言して、法定内はざわつく。カリシも知らなかったとして、休廷して事情を聞くと、最初は2人で亡き妻サラの悲しみを共有していたがジャクソンにレイプされ、その後会社には君が必要だと謝罪されたという。その時はジャクソンを信じたというが、さらにまだ言っていないことがあると、こっそりオリビアに打ち明ける。先程の発言は忘れるようにとの命令で、弁護側の審理無効は取り下げられ、裁判が再開される。カリシは証言席のジャクソンに女性への独自の考え方について追及する。アプリのデザイナーとして、キンキーなセックスなど、女性の望みは全て理解していると豪語するジャクソンに、亡くなった妻が離婚を望んでいたことについては知っていたのかと問う。ジャクソンは反応し、クレスもリサも嘘つきだと興奮し始める。女性はみな嘘つき、セックスで望むものと違えばレイプされたと泣く。そして妻に入れ知恵して会社を壊すなどとクレスを非難し、判事の静止を振り切り、言いたい邦題のジャクソンに法定内は騒然となる。カリシの策略にまんまとはまり、ジャクソンは第1級レイプ罪で有罪となった。クレスは娘同然のリサを巻き込むつもりはなかったという。イケメン刑事ヴェラスコがアプリを使ってデートする、ということで彼のストーリーかなと思いましたが、そこまででもなかった。リサの方はやや、ヴェラスコに惚れたかも知れませんね。しかし、SVUの刑事と被害者という関係で付き合うのは良くないでしょう、今はやめておくというのが正しい選択と思います。マッチングアプリでパートナーを選ぶことがどうこうというよりも、被告が女性に対して支配的で偏った考えである、しかも金があるので女性からも選ばれてしまう、ということが問題だったですね。全く共感性がないんだな。アプリでマッチしたんだから何しても良い、デートは地雷原、無茶苦茶です。でも、亡くなったサラについては、彼なりに愛していたのでしょう。その妻の友人だったクレスとは複雑な感情があったのかもしれませんが、とにかくそんな人間がCEOで居続けるのは危険ですね。クレスがリサのゴッドマザーだった意味がよくわかりませんが、それならなおさらリサの気持ちを汲んで慎重に対応すべきだったと思います。まあ、そこに自身も被害者だったという事情が影響したのでしょう、オリビアもピンと来るべきだったかも。アマンダは自分のママが2週間以上はギプスをしなければならず、お手伝いに行って大変だ。その話はカリシのママから聞いたということなので、お付き合いはうまく行っている感じですね。オリビアの世話をする人が最初に倒れるなど、とても身近な発言があって、みんな身にしみて日頃からそういう話をしているのでしょう。カリシはさっそくアマンダの応援に行くという。「It really does take a village」て、良い言葉ですね。アフリカのことわざらしいですが、子供を育てるにはコミュニティ全体が関わっていくべきだという、昔の日本もそういうところがあったでしょうね。
October 3, 2022
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今までにも何度もある、大学の社交クラブ内でのレイプ事件ですが、それを繰り返し扱うことは「こういう危険があるので注意しなさい」というcautinary taleとしてあっても良いと思います。しかし、今回はそれだけではなくて、加害者側に「こんなことをしていて人間として恥ずかしくないのか」というような、怒りが湧いてきました。ドラマだから、だけでなくて、現実にもそういう話題があるからなおさらです。ハドソン大学の最古のクラブ、ビショップクラブの食事会に参加したアナベルがレイプされたと訴える。女子寮の管理人ミアはカリシの姪で、カリシとSVUはすぐに対応する。1年生のアナベルは、ビショップクラブの招きでステーキハウスで酒を飲み、泥酔した状態で彼らの寮に連れて行かれた。女性たちは移動中のリムジンバスの中に携帯やバッグを置いておくようにいわれており、そのバッグは寮に届けられていると言われた。それが2階にあると言われ、オースティンという学生がアナベルを背負って上がった。その部屋には古い絵がいろいろあり、そこでアナベルは意識を失ってしまったが、気がついた時には3人の学生にレイプされたという。レイプしたのはオースティンと、彼が「トゥイードルダムとトゥリードルディー」と呼んでいた2人で、帰宅してシャワーを浴びたが、ドレスは保存しているという。アナベルのルームメートで、一緒に食事会に行ったサラによると、ダムとディーはジェイコブとブラッドのことで、彼らはワインをグラスに何度も注いでいた。アナベルは酒に弱かったようだ。ロリンズとフィンがビショップクラブの寮を訪ね、部長のイェーツにレイプの捜査を告げる。2階の部屋を見たいというと、イェーツは令状を取ってくれと言い、身内をかばう態度を示した。任意で出頭したオースティン、ジェイコブ、ブラッドは性・行為自体は否定しないものの、ふざけた態度で合意があったなどと弁明する。予想通りの対応と言えるが、カリシは逮捕できても裁判では勝てないだろうという。オリビアは余罪があるのではというが、とりあえず3人は帰宅する。SVUは、酒に弱い女子を狙った組織的な犯行だと見る。食事会が開かれたステーキハウスの支配人は、オースティンらからとにかく女性のグラスを空にしないように命じられたと渋々認める。リムジンバスの運転手は、ルールと称して、女性たちのバッグや携帯を取り上げて、それを先に寮に届けていたという。寮の世話人オスカーは、パーティの夜、少女が2階に行き、帰り際に泣いていたのを目撃したというが、翌日オースティンに尋ねると、アナベルも楽しんでいたと答えたという。ロリンズはクラブの壁に、憎悪犯罪対策班のパーラト=ゴールドスタイン刑事の肖像画がかかっているのを見つける。パーラト=ゴールドスタインに確認すると、ビショップクラブに属していたことを認め、昔はもっと紳士的でレイプなんてなかったという。古い絵が飾ってあるのはブーム・ブーム・ルームという部屋で、DNAだらけだという。パーラトはビショップクラブの伝説と言われており、SVUに代わって潜入することになった。パーラトは今もクラブに伝わる酒飲みゲームの考案者で、さっそくクラブメンバーに受け入れられる。今はグランプリ・ルームと呼ばれる部屋に入り、「玉座」に座らされる。イェーツ以下、クラブのメンバーは「誓約の歌」の替え歌を歌って聞かせる。彼らは新入生女子を自分たちの意のままに酔わせて、売春婦のように扱うという聞くに堪えない内容だった。その録画を見たSVUは、ビショップクラブ全員に対して、第1級レイプの共謀罪に問うことを決める。オリビアは大学のフリーマン学長に逮捕状の請求、家宅捜索の実施について説明し、学長を慌てさせる。マクグラスはオリビアに、自分に断りなくビショップクラブの16名全員をいきなり逮捕したことで遺憾の意を示す。罪状認否ではレイプに直接関わった3名を含め、全員が無罪を主張する。被告側弁護士のアルバートは検察の勇み足を非難する。そんな中、今回の事件でミアたちが学内でデモ行進をしていてビショップクラブのメンバーがデモ隊を攻撃するという事件が起きた。彼らはデモ隊を罵る言葉を叫び、ホースを手にしたため、ミアたちはクラブの敷地に入った。それを不法侵入だとして、男性たちはペッパースプレーをかけるなどした。寮の建物にかけられた垂れ幕にもひどい言葉が書かれているが、彼らとすると表現の自由で、寮を守ったということらしい。しかし、ビニール人形にアナベルの顔写真を貼り付けるなど、全女性への宣戦布告ともとれる。パーラトは、憎悪犯罪法を適用してはどうかと申し出る。性別によるヘイトというのは、検察も想定していないことだが、オリビアは今がその時だという。フリーマン学長とは前例を作るという認識を共有しあったものの、カリシの上司マクスウェルは前例がないことで、憎悪犯罪で裁くことに消極的だという。オリビアは社会全体へのメッセージとなると断言し、押収した携帯から女性たちの体にひどいことばを落書きしている画像が決め手をなった。アナベルの体にも落書きされており、オリビアは憎悪犯罪による犯行だと決定づける。アルバートは、憎悪犯罪法を検察が政治的に利用しているとマスコミに訴えた。裁判として扱うことが認められると、ジェイコブが父親とともに証言するので憎悪犯罪で起訴しないでほしいと申し出る。ジェイコブらは新入生だったため、女性被害者の体に落書きすることを強要されたという。ジェイコブ本人はアナベルに性的・暴行はしていないが、オースティンがジェイコブとブラッドにレイプの手助けをさせたと証言する。ブラッドはジェイコブが仲間を裏切って証言すると聞いても、動じない。オースティンは相変わらず「合意の上」を繰り返すが、取り調べのパーラトに対してユダヤ人であることをやゆした。これが罪状を増やすことになり、オースティンは取引を受け入れる。フリーマン学長はビショップクラブを閉鎖させ、ミアは自分たちの声が天に届いたと喜ぶ、犯罪なので子供じみた行動とはいえないけれど、とにかく大学まで行く人材が、女性を食い物にしようと卑怯な手を使い、しかもその被害者たちを売春婦だと罵る。根底にあったのが女性へのヘイトだというのはかなり無理筋のようだとしても、どんな法律を用いても有罪にしてもらいたかったです。こうなるのは、親の育て方なのか歪んだ特権意識なのか、決して絵空事ではない。フィンが貧困層が容疑者ならとっくに逮捕しているだろう、というところもポイントかな。日本でも大学で、あるいは地位のあるいい大人が、同様のことをしているのが本当に信じられないし、腹立たしい。昔の学生はそんなことはなかった、とも言えないように思いますが、そこに憎悪犯罪対策班の刑事が出てきて、伝説のOBだというのは意外な展開でした。憎悪犯罪対策班はまだシリーズ化はしていないので、クロスオーバーじゃないけれど、憎悪犯罪の視点で裁かれるのは被告にとってはダメージが大きいように感じました。先日、マクスウェルは自分も学生時代に上級生にレイプされたと告白して、とにかく立件すると言っていたのが、今回は前例がないと尻込みをするのは矛盾しているようですが、それほど微妙な問題なのでしょか。マクグラスはオリビアのアドバイスで、カウンセリングを受け始めたのかな、感情に走らず「さっきの言い方はどうだった?」と努力をしているようです。レイプ被害にあった時、アフターピルの処方を受けるのは、日本でも常識にしてほしいですね。さて、カリシはついにアマンダを実家に連れて行った。こちらのママは相当タフですね。カリシは口ごたえもできないくらい、絶大な存在感のママで、ちょっとこわい。でもアマンダも怯むことなく、よくぞ耐えました、さすが。相手の懐に入り込むのが上手いとも言えて、この先の嫁姑問題が勃発したら、2人の間に挟まれるカリシが楽しみになりました。
September 26, 2022
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一体何を言いたかったのか、などと考えるのをやめて、アマンダの自滅的な、地雷を避けながらそれを楽しんでいるような、彼女しかできないキャラクターを楽しむエピソードと割り切るべきでしょうね。タイトルだって、「Radio killed... 」をもじってふざけているのでしょう。ただ、ロリンズとカリシの交際が公式になっても、オリビア以外には言わないのか、もうちょっといじっても良かったのにというのが残念でした。養子を迎えた家庭のためのチャリティ会場で、オリビアはエレン・カプランの様子がおかしいと気づく。当日は人気ラジオパーソナリティのボブ・フリンが挨拶をし、自分の本を参加者の土産としていた。翌日、エレンの夫ミッチが妻を連れてSVUを訪れ、ボブが妻に触ったと訴える。ボブは友人の妻に手を出すことが知られており、歩く生殖器というあだ名があるほどだ。しかしエレンは騒ぎを起こしたくないという。ボブの番組で夫の会社の製品を取り上げてもらい、それで助けられたことからボブは夫の恩人だ。やはり警察に来るべきではなかったというので、オリビアは昨夜の異変について質問する。エレンは帰る時に取り乱していた。エレンはボブにレイプされたことを認めるが、もしボブを訴えると彼は番組の中で夫を攻撃するだろう。20年かけて軌道に載せた仕事を潰したくない。さらに、ボブはエレンが誘ったと嘘を言うだろう、そんなことは耐えられない。ボブのラジオは1600万人のリスナーがいると言われ、特に政治的主張があるわけでもなく、リスナーのためなら何でも言う。元海兵隊で弁護士だったボブはラジオ業界に入ったが、イラクに駐在中には性的ハラスメントで訴えられたり、ラジオ局でもセクハラがあったようだ。10年前に妻と離婚し、友人の妻に手を出すと言われているが、エレンが届けを出さない限り立件できない。ロリンズはおとり捜査で自分が人妻役をすると、言い出す。今夜ソーホーでボブの本のサイン会があることがわかり、オリビアは夫役をカリシに配し、捜査を許可する。ロリンズのアプローチにすぐにボブが反応し、本屋の2階の部屋に誘う。君もその気で来たのだろうと、迫るボブを適当にあしらっていると、ボブは自分を止めようとした男を45口径で殺したと口にする。胸を2発、遺体はアムステル通りに放置したと具体的に話すので、ロリンズは作戦を変更し、自分はミッチ・カプランに雇われた私立探偵だという。翌日改めて会うと約束をして引き下がるが、オリビアは勝手な言動に出たロリンズを非難する。彼は殺人の容疑者ならば殺人課に任せるべきだ。カプラン夫妻に危険が及ぶことになり、とりあえずミッチには捜査を始めたことを伝えたという。オリビアはロリンズが自分の幸せをわざと壊すような行動に走ることを心配していた。ロリンズは自信を示しつつ、オリビアの忠告を受け入れる。カリシも心配するが、オリビアは10年前よりはロリンズは変わったという。未解決事件でボブが告白したような事件は3件該当した。ボブのスタジオを訪れたロリンズは、カプラン夫妻を裏切るそぶりを見せ、ボブは倍の報酬を払うのでこちらがわに着けと言い出す。それよりも楽しもうというボブに、ロリンズは銃を見せ、仕事とプライベートは違うと言い逃れる。ボブは人を殺したことは本当だという。ボブが殺したというのは2010年に強盗に殺されたとして、未解決になっているケネス・クロスの事件だった。オリビアは殺人課に情報を提供することでマクグラスから捜査の許可を得る。ボブとケネスは同じロースクールを卒業し、同じ事務所に入った。その事務所の同僚のローラはケネスと結婚していたが、ボブと不倫関係にあった。ケネスが殺された時財布がなくなっていることから、警察は強盗事件と判断したが、ローラは事情聴取でボブについては何も言及していない。ローラが命じてボブに夫を殺させたのか。ローラから話を聞くため、ヴェラスコとフィンが会いに行く。ボブについては同僚で、当時の妻も含め夫婦ぐるみの付き合いだったという。その後ボブは離婚してラジオ局に入ったが、ローラは2人の交際については何も言わない。オリビアはカリシにローラの電話を盗・聴するよう、カリシに令状を要求する。ロリンズは緊急にボブに呼び出され、ボブは1万ドルの金を渡すと、人を殺したと言った件を警察に話したかという。ボブは今度は、俺は殺していないと言うと、今朝ローラのところにNYPDの刑事がやってきて、ケネスの死について再捜査が始まったらしいという。ボブはローラからの電話を録音しており、ローラは警察に話しても良い、というような脅しとも取れるようなことを口にしていた。ロリンズに問われて、ボブは12年前にケネスとローラが不倫をしたボブを脅したという。夫婦は美人局のようなことをしていて、ケネスはボブに偽の慈善事業に寄付しろと迫った。そうして稼いだ金はオフショアの口座に送金しており、99,000ドルに及ぶという。ロリンズは風紀課の知人に聞いてみるとボブに告げ、SVUに戻った。オリビアは次の接触を許可し、ロリンズは警察の狙いはボブではなくローラだと告げる。ボブはローラが金目当てで自分を脅していると言い、ケネスを殺してはいないものの、ローラにケネスを殺したと告白したことを彼女が信じて、弱みを握っていると思っているのだろうという。ロリンズはローラをどうしたいのか、と巧みにロブに誘い水を向ける。あの女を永久に消したいというボブに、ロリンズは何でもアレンジすると答える。これは殺害の依頼ということになるが、カリシは具体的な目標や方法などが含まれていないという。ヴェラスコは自分が殺し屋役をすると申し出て、ボブが殺しの依頼で金を渡せば逮捕できるという。オリビアはレイプについても殺人についても証拠がないので、やるしかないと決断する。ロリンズは運転手役のヴェラスコをボブに紹介すると、ボブは殺しの前金として報酬の半額を渡す。SVUはローラを呼び、車内のやり取りを見せる。あなたはケネス殺しの共犯なのかと追及すると、ローラは渋々ボブがケネスを殺したという。ボブはケネスを殺した直後にやってきて、問題を片付けたと言った。そんなことは望んでいなかったというと、ボブは銃を出して誰かに話せば殺すとローラを脅した。オリビアはローラに裁判で証言してほしいと求め、結局ローラは殺し屋ヴェラスコに殺されたとして、死体役を演じた。その写真を見たボブは、満足して残金をヴェラスコに渡すが、ボブはロリンズとヴェラスコにお前たちはやけに親しいと疑う。ボブが銃を出してヴェラスコの胸に付きつけるが、結局からかっただけと言って銃を下ろす。その時、警察が到着してボブら3人を逮捕する。ボブの弁護士は誰も死んでおらず、ローラ、ヴェラスコ、ロリンズらにはめられたと主張する。その時ロリンズはボブに潜入捜査だったことを明かし、ボブは罪状認否で無罪を訴えた。100万ドルを支払いボブは釈放されたが、エレンは夫にレイプされたことを告白する決心をしたという。ボブはラジオの生放送で、これまでの経緯について弁明し始めた。全ての件で自分は被害者で、警察までおとり捜査で女性刑事を送り込んだという。自分は報復の的にされたのだというと、そこにミッチが銃を持って現れた。ミッチは妻をレイプしたとしてボブを撃つ。最後のオチは予測できました。結局、何も明らかにならないまま容疑者が死亡し、ミッチは殺人罪で逮捕されるのでしょうね。会社もリーダーを失い、ヘレンも愛する夫が犯罪者になって悲惨。世間はこうなった責任をみんなSVUに押し付けてくるのかな、またマクグラスが大騒ぎしそうです。オリビアはロリンズを心配するも、カリシには大丈夫だと言い、ロリンズのおとり捜査続行を認めることになり、何をやっているのかという存在感でした。マクグラスには何と弁明するのでしょうね。最愛の夫が演じるトレバーに立派なスピーチだったわ、と言うだけだったような。確かに、今回はロリンズがやりたがりそうな事件でしたね。昔に比べたらもう無茶はしないというロリンズですが、飛んでくる銃弾の方が避けてくれるような印象で、ボブがロリンズの策略にまんまとはまってしまうのがツッコミどころ。ロリンズは遺憾なくファム・ファタールぶりを発揮して、カリシももうもっと「だめだ」「反対だ」と言えば良いのに。ボブ役はおなじみのジェイク・ウェバーで、あれやこれや、言い訳するのが非常に不愉快でした。根っからの嘘つき?既婚女性に手を出すのも、病気みたいなものか。ローラの美人局疑惑についても、どこまで本当だったのかわかりませんね。ま、海外口座のことは事実なのでしょうが、そんなことに精を出す弁護士夫婦がいるのでしょうかね。ちなみに、今回のボブの役柄は「Homeland」でジェイクが演じたオキーフの役とよく似ていましたね。彼は「ミディアム」のアリソンの優しい夫役以外は、悪役ばかり見ているように思います。ローラ役のダイアン・ファーは「ナンバーズ」以来久しぶりに見ました。
September 18, 2022
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こんなよく出来たエピソードてありますか。SVUでは珍しく、心がスーッとして、誰彼なしに良かったね!と言いたくなるような。ロリンズの次女のビリーがカリシのことを父親なのか知りたがり、ロリンズとカリシはどう向き合うべきか考える。アシュリーという若い女性が、自分の実の母親が若い頃にレイプされたと言っているとSVUに申し出る。アシュリーは生まれてすぐに養子に出され、昨夜初めて産みの母のミシェル・ヤングと会った。話の中で、ミシェルは15歳のころ、パーティに行って意識を失い、その後妊娠に気づいたという。ミシェルは通報することなく引っ越しをしてその後金銭的に苦労してきたが、アシュリーはそれが自分のせいだと理解したようだ。18年も前のことで、証拠も目撃者もいない中で訴追することは難しそうで、オリビアはミシェルの気持ちを気遣う。とりあえずミシェルと接触することができたが、ミシェルはついうっかりしゃべってしまったが、アシュリーの夢を壊すべきではなかったと、捜査には後ろ向きだ。カリシは「経験者」としてミシェルと話してほしいと促す。オリビアは自分も母親がレイプされて生まれたと明かし、真実を知りたがっているアシュリーと向き合ってほしいと告げる。彼女はミシェルのために正しいことをしたいのだ。アシュリーの養父母は今更そんなことを捜査して何になるのかと、あまり乗り気ではない。SVUはまずはミシェルの母親に当時のことを聞くことにする。母親は夫と別れた後、仕事で不在がちで娘に目が届かなかったと反省するも、妊娠のせいで誰にも告げず引っ越しして、苦労したという。そもそもミシェルがアシュリーに会うことは反対だったと、協力は期待できそうにない。ミシェルの当時のクラスメートの中で唯一メイヴィスが質問に応じたが、パーティに行ったことは覚えていない答える。しかし、ミシェルは徐々に思い出し始め、メイヴィスが偽IDを手に入れて2人でバーに行ったという。その後、2人は地下鉄でパーティのあった家に向かった。カリシは娘たちに自分たちの関係を話したがらないロリンズに、いつになったらオープンにするのかという。このまま「カリシおじさん」のままで行くのは嫌だ、子どもたちに打ち明けるだけでなく、それぞれの上司にも打ち明けなければならない。今のままだと、ポケットに手榴弾を握っているようなもので、裁判で爆発してしまうことが心配だ。ロリンズはカリシの訴えに答えに窮する。オリビアはミシェルに当日の記憶を辿らせ、パーティがあった家を特定する。今は別の住人のものになっているが、室内を見ながら2階のベッドルームが現場だったと断言する。初めてなので嫌だと言ったが、相手はそれなら一生覚えているだろうと言ったという。当時の住人のウィルコックス夫人によると、夏場は娘を連れてサウスハンプトンに行っていたが、2人の息子はこの家にとどまっていたという。長男のザックは弁護士で、ミシェルがパーティの時にいたかどうかは覚えていないという。その時は口コミで客が集まったので、誰がいたかもわからない。ただ、次男のジョシュがいたということで呼び出して話を聞く。ジョシュは協力的で、ミシェルとパーティで親しくした事を認める。ミシェルが引越しその後出産したことを告げると困惑するが、ジョシュは1階の自分の部屋でキスはしたものの、最後まではいかなかったという。DNAサンプルの提出には素直に応じたが、ミシェルは自分はレイプされたのではなく、ジョシュとの事を勘違いしていたのかとショックを受ける。早合点しないように、と釘を刺したものの、アシュリーはミシェルとジョシュのSNSの関係に気づいて、自分からジョシュに連絡を取ってしまう。すっかり父親が見つかったと喜び、食事の約束までするが、DNA鑑定の結果はジョシュは父親ではないと出た。それでもアシュリーは独身のジョシュはミシェルのことを好きなようだし、友達にはかわらないと前向きだ。DNA鑑定ではザックも父親ではないことになり、ジョシュの部屋を出た後のミシェルの行動を追及すると、もう一人2階のザックの部屋を使ったコール・イートンという友人の名が挙がる。コールはその後ザックたちの姉と結婚し、起業して著名な実業家となっている。ザックはコールの会社の顧問だという。検察のマクスウェル課長は、コールを起訴するのは難しいという。メイヴィスが証言してくれればよいが、メイヴィスの子供とコールの子供は同じ学校で付き合いがあり、コールは社会的にも大物だ。SVUはコールに面会しミシェルをレイプしたかどうか尋ねるが、コールの記憶は曖昧だ。当時は多くの女性と関係した、それも熱烈に合意があったという。DNA鑑定で、アシュリーとの親子関係が確認されたが、逮捕には決め手を欠く。ミシェルにマイクをつけさせ、コールと2人で会わせるが、コールは金がほしいのかという態度で、酔ったミシェルを介抱しようとしたという。ミシェルが反論すると、記憶がないと言いながら覚えているのかと言い返す。金がほしいなら言えと席を立ったところでSVUがコールを逮捕するが、やはり裁判は厳しそうだ。しかし意外にもマクスウェル課長は負けてもよいから起訴するという。課長本人も大学1年の時に社交クラブで4年の男性にレイプされた経験があったことを明かす。相手の家柄は由緒あり、父親も理事という立場などで、通報することもしなかった。マクスウェルはコールを起訴すると決め、カリシはコールに取引を持ちかけることにする。裁判になれば、メディアでもスキャンダルとして扱われるだろう。ミシェルはコールにレイプの事実を認めさせたかっただけで、金を受け取ってアシュリーが幸せになることを望んでいるという。アシュリーとコールの面会の機会が設けられ、コールは腹違いの妹たちに紹介するという。アシュリーは、妹たちには私のことは何と説明するのかと問う。事実を認めようとしないコールに、あなたは私の実母をレイプした人だと告げ、それを認めないのならコールの人生とは関わらないという。最終的に、取引でコールは未成年の福祉を脅かした軽罪で2年の保護観察と400時間の奉仕活動、そしてミシェルの外生ローン支払い、アシュリーの学費支払いで手が打たれた。ミシェルは18年間で初めてほっとした気分だという。アシュリーはミシェルと両親と食事にいくという。ロリンズはオリビアにカリシと交際していることを打ち明ける。カリシもマクスウェルに告白するが、オリビアはどうやらずっと知っていたようだ。人生、これからも山あり谷ありでしょうが、最後のシーンには思わずほろりとしてしまいました。愛し合う2人に幸あれ。まあ、カリシのママも付き合っていることはわかっていると思いますけどね。アマンダのパパだって、さんざんカリシと付き合えとか言っていたし、誰も驚かないでしょう。ただ、ビリーの父親はデクランなので、そのこともカリシには言わなくてはいけないだろうなあ。デクランには一切子育てに関わらせないと言っているけれど、ビリーが大きくなったら実の父親に会いたがるでしょう。日本のドラマではもっとじめっとした感じになるでしょうが、こちらは明るく和気あいあいとやってほしい。アマンダが心を開いたのはあなただけ、と言って涙を流したのは一瞬、演技?と思ってしまいましたが、本音だったのね。今回のカリシは泣き落としに近かったのかも、さすが策略家だ、でも、終わりよければすべてよし。アシュリーの存在は、オリビアにとってはあまりに身につまされて、自分からミシェルに踏み込んでいく感じではなかったですが、そこもカリシに背中を押されました。ミシェルの母親の険のある言葉も、今のオリビアなら受け流すことができるというのは感慨深かった。ミシェルには金さえ払えば良いんだろというコールに対して、あなたは父親ではないと、ぴしっと言ったアシュリーがかっこよかった。本当に社会正義を勉強しているというだけあって、立派な女性ですね。未来のオリビアですよ、頼もしい。マクスウェル課長もアシュリーに心を動かされたかもしれません。フィンとヴェラスコはコロナに感染したのかな、お休みする理由としては便利ですね。
September 11, 2022
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訴えたいことははっきりしていて、怪しい人も二転三転してまとまったエピソードだと思いましたが、最近ネットニュースで話題になった芸能人夫婦のことが頭の中にチラチラして、個人的に印象が薄くなってしまった感じです。申し訳ない。最後は良かったと思いました。人気の格闘技ファイター、トミー・ベイカーが試合に現れず、自分の車の中で意識不明で発見される。頭を殴られたようで、レイプされていた。トミーの携帯にはゲイの出会い系アプリが入っていて、SVUは妻のクリッシーとトミーの父親デュークに事実を告げるのに慎重となる。マクグラス刑事局長はマスコミでアプリのことが大騒ぎになっていることから、早く犯人を捕らえ事件を解決しろという。クリッシーは、夫に最後に会ったのは計量の前で、突然デュークが故郷のジョージアからやってきて、その対応をしていたという。アプリに関しては、トミーがゲイなのは地元にいる時から知っていて、使うはずがないという。なぜなら、かつて試合で大怪我をしたトミーが理学療法士のフィル・ディアスと知り合い、本気で付き合っているからだ。クリッシーと夫はベストフレンドだという認識だ。フィルはトミーとの交際を認め、試合に勝ったらリング上でトミーは自分がゲイであることを公表するはずだったと明かす。トミーがゲイであることを知っているのは、クリッシー、フィル、そして格闘技組織の会長で、共同運営者でもあるジャックス・ベルの3人だという。トミーの携帯にアプリが入れられたのは昨日で、犯人はトミーがゲイであることを匂わせ殺しを偽装しようとしたか。あるいは、トミーに公表させたくない人物が犯人か。トミーはここ数年はかなりの出費があり、借金があった。犯行現場は車の中ではなく、別の場所だという。殺害当日のトミーの行動を調べると、ジャックスのジムにいたことがわかる。ジャックスはトミーに寄せられる偏見や批判と闘うと公言し、人々にトミーに祈りと支えを求めている。ジャックスのジムには、トミーを慕うリッキー・ノワクという選手がいて、トミーを恨むような人物はいなかったと話す。トミーは金曜日の朝、ジャックスと話すと言ってジムに現れたが、2人は口論となり、ジャックスは機嫌が悪く、トミーは動揺して帰っていったという。クリッシーによると、トミーとジャックスの間の揉め事は知らないという。ただ、ジャックスの本心はなかなか見えにくい。昨日は試合前なので、トミーは一人で自宅にいて誰とも会わずにトレーニングすることになっているという。住まいの建物には、住民用のトレーニングジムが地下にあり、表から入ったゲストはいなかったが、地下室には裏口がある。オリビアが支配人から話を聞いていると、床に血痕があるのを見つける。SVUでジャックスの話を聞く。自分が疑われていると察したジャックスは、試合が行われなかったことで何百万ドルの損失となり、トミーに試合に出てほしかったという。カミングアウトすることについても、むしろこれを初のゲイ公表のファイターとして大いに宣伝するつもりだったと言い、すでにビジネスの話が進んでいるらしい。口論したということについては、突然現れた父親の前でカミングアウトはできないということだった。そんなことを言えば、デュークに殺されるとまで言って怯えていたという。デュークは同郷のロリンズによると、喧嘩早くて良くない評判の人物らしい。しかし父親が本当に息子を殺すだろうか。マクグラス刑事部長は家庭内のトラブルで苛立っていた。10代の娘が酔って深夜に帰宅し、口論となり部屋に閉じこもった。それを無理やり開けると、妻と大ケンカになったというのをオリビアに打ち明ける。しかし、署内ではマクグラスの自宅から通報があり、巡査が駆けつけるとあれは誤報だたっと、返されるという噂が立っている。フィンは職権乱用だというが、オリビアはマクグラスの肩を持つ。ロリンズがデュークから話を聞く。自ら息子を鍛えたことはロリンズも知っており、その後トミーは一人NYへ旅立った。デュークの方からNYに来ることはなく、親子関係は不仲だったのかと問うと、意外にもデュークは息子がゲイだと知っていたという。だから一家の伝統で息子を厳しく鍛えて戦い方を教えたという。母親が死んでからトミーは故郷を離れたが、今回は自分がガンで先は長くないと知ってトミーに会いに来た。しかし、肝心の話の途中でトミーにマネジャー電話がかかってきて、後回しになった。トミーの金銭関係を調べると、ポルシェを月1000ドルでリッキー・ノワクに貸していることがわかる。クリッシーに尋ねると、リッキーと自分は関係していると明かす。しかも、クリッシーはリッキーにせびられて高級品の買い物や、金を渡しているという。それが次第に大きくなり、トミーは試合の前日に事実を知ることになった。SVUがリッキーの自宅に向かうと、すでにポルシェで逃亡した後だった。再度クリッシーを取り調べると、トミーもリッキーもクリッシーには大切な存在で、トミーはフィルとの交際で夢中となり、自分はNYで寂しい。だからリッキーに口説かれて交際を始め、トミーにも話したという。トミーはリッキーは負け犬だと非難し、交際を禁じたが、クリッシーはトミーに隠れて交際を続けていた。リッキーの気持ちをつなぎとめるために、物を買い与えたりポルシェを使わせた。SVUはクリッシーとリッキーが共犯関係にあると考えるが、ロリンズはクリッシーを信じたいという。クリッシーのカードが使われ、タンパ行きの鉄道チケットが購入された。SVUはハブ駅オキュラスでリッキーを追い逮捕する。リッキーは自分ははめられたと主張する。先日はトミーのことを尊敬すると行っていたが、本音では公の場では自分の本性を隠していると批判する。リッキーは痴情のもつれをほのめかし、SVUはトミーの手術の成功を祈るフィルに話を聞く。トミーは完治すると言われており、いずれ記憶を取り戻すだろう。真実を話せば検察に口添えするともちかけると、フィルは今もトミーを愛しているとことわった上で、ゲイを公表するならクリッシーと離婚し、自分とオープンな関係になるのかと思ったら、トミーはクリッシーとは家族なので別れないと言ったという。自分は利用されたと思い、リッキーにはせいぜいクリッシーから高級品をせびればよいと言っていた。しかし、リッキーは金を要求するようになり、マネジャーがそれに気がついた。トミーは対処するため自分とリッキーに話し合いを求め、フィルは一人で地下のジムで会い、許しを乞おうとしたが、そこにリッキーが現れ、トミーの頭にダンベルを投げつけた。死んだと思われたため、リッキーが任せろと言ったので、自分はジムの後始末をして試合会場に向かった。まさかリッキーがトミーに対してレイプするとは思わなかったという。フィルはリッキーに対して証言することで取引が成立し、トミーは回復し夫妻はジョージアに戻ることになった。父親と残された時間を過ごすためだろう。オリビアはマクグラスにアンガーマネジメントなどのカウンセリングを受けるべきだとアドバイスする。マクグラスは本部に知られたくないと言い、アドバイスについては考えておくとだけ答える。回復したトミーが声明を発表する。自分が襲われたのは、自分がどういう人間なのか、ではない。臆病者は暴力の影に隠れている。今回の経験で、恐れがこれまでの戦いで最大の敵であったと学んだ。自分が何者であるかを公表しなくてよい日がくることを望む。ただ、自分のままでいられる日が来るまで、こう自己紹介させてほしい。私はト-マス・ベイカー、ベストフレンドのクリッシーと結婚し、私はゲイ、そして性的暴力を生き延びた、私は戦士だ。人のあり方、夫婦のあり方は自由だと思いますが、クリッシーの幸せは?と思うわけです。夫が本気で愛する人を見つけたので自分は寂しくなって、良くない男と付き合った。本当に良くない男だからトミーは付き合うなと言った、それは家族としての思いなのでしょうけど、クリッシーが別れられなかったのを責めるのもちょっと酷なような気がする。いずれカミングアウトして、自分たちの行き方を公表するというが、そのことについて妻はどこまで理解して賛同していたのかなあ、と思いました。トミーは私のすべて、だったら他のパートナーを探す気持ちもなかったのかな。トミーが偏見や批判を恐れずに自分らしくあることがこのエピソードの肝だと思いますけど、それを商売のネタに使おうとする人物もいれば、自分の生き方を貫くトミーに利用されたと思う人物もいる。結局は自分はどうあるべきかをしっかり持つということでしょうか。少なくともフィルはトミーを愛しているのだから、警察に真実を話すべきでした。トミーと父親の関係は修復不能なくらい壊れていたけれど、なんとか最後はわかり合えそうで良かった。冒頭、ヴェラスコとロリンズがバーで試合を観戦しようと、バイクの2人乗りしていましたけど、いつもの奔放なロリンズが出てきたような。カリシは今週お休みだったし、大丈夫か?オキュラスは911で攻撃されたワールドトレードセンターの跡地に建てられたそうですが、きれいでびっくりしました。
September 4, 2022
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teaserの出来事が結構衝撃的だったのですが、何だか無理やり本編に合わせてそれで良いの?という終わり方だったですね。子供への虐待が問題になっているからか、子どもたちずいぶんしっかり学校で学んでいるなと思いました。8歳のティノが子守の叔父の目が届かない間にいなくなった。ティノの母親は死亡しており、父親のセビーが仕事に行っている間、カルロスがみていたが、カルロスは恋人のマヤの家に行っていたという。ゲーム好きなティノがノートPCを持って出ていることから、通信先をたどると集合住宅にいることがわかった。一軒一軒聞き込みをしていく中、住人の入れ替わりが激しいという部屋にティノが縛られているのが見つかった。ティノはレイプされており、怯えて口も重い。犯行現場となった部屋を違法に貸している不動産業者から、犯人の居場所がわかった。セオドア・マートゥは偽名で登録しており、ゲームでティノと知り合ったようだ。マートゥの自宅に踏み込むと、マートゥは何者かに刺されて瀕死の状態だった。ティノは写真でマートゥを確認し、DNAを検査中だが、SVUよりも先に犯人に達することができたのはなぜか。恨みのこもった犯行にみえ、ティノの家族がやった可能性もある。ティノの父親、カルロスともアリバイがあると主張する。しかし、防犯カメラの映像にマートゥの自宅を訪れるカルロスの姿があり、拘束して尋問する。カルロスはアリバイを偽装したことを認め、ティノが被害にあったことで責任を感じていたという。マートゥの住所はティノがこっそりマートゥの家でレシートを盗んでいたからで、マートゥは「あれはティノが望んだこと、彼も楽しんでいた」などと言ったという。カルロスは怒りにまかせてマートゥを襲ったが、カリシは裁判となってマスコミの餌食になることを懸念する。罪状認否でカルロスの弁護士は無罪を主張、自警団のエルビスらもカルロスは英雄だと言い、保釈金を集めるという。一方、命をとりとめたマートゥは取引を破棄して無罪を主張する。裁判となるとティノが証言しなければならないが、マスコミもカルロスの逮捕は不当だ、などの動きが目立った。カリシはマートゥ側に20年の取引を申し出るが、マートゥの弁護士も強気で、案の定、ティノの父親がこれ以上息子を苦しめたくないと、証言させないという。オリビアはマートゥと向き合ったカルロスが、自白を聞いていることを重視し、カルロスに証言させることにする。マートゥがティノを撮影したという携帯は、カルロスが盗み出していた。カリシは暴行罪で5年の刑をオファーするが、カルロスの恋人マヤが息子を連れてSVUに現れる。アンドレはカルロスにこれまでにない反応を見せ、保釈された後に体を触られたという。SVUでは慎重にアンドレに何があったのかを尋ねる。今回初めてカルロスは風呂上がりのアンドレを良くない触り方をした。アンドレはもうカルロスを許してあげてほしいと言う。取り急ぎカルロスの身柄を拘束して話をきこうとしていた矢先、カルロスが不安定になって屋上から飛び降りそうだという連絡が入る。オリビアらが現場でカルロスを説得し、事情を聞く。カルロスは9歳の時に父親の死をきっかけに教師から性的被害を受けていた。それは中学生まで続き、すっかり性格が変わってしまったという。その教師がつい最近焼死したのを知り、そこにティノの事件が起こってカルロスは20年間封印していた思いが爆発したという。カルロスは自分を責め、投降したため、カリシは性犯罪としては軽い罪で取引する。しかし、性犯罪者登録はするという。オリビアは虐待の連鎖の深刻さに思いを寄せる。ノアは遊びに行った家でハドソンからいじめのようなことを受けた。オリビアにはあまり喋りたがらなかったが、ハドソンはいじめっ子で嫌われており、友達のコーリーをゲイだといじめたと明かす。ノアは僕はバイだといって、コーリーのために立ち上がった。別に誰かと付き合っているとそういうことではなくて、仲間はずれにするのはフェアじゃないと思ったのだという。オリビアはノアを誇りに思うという。ティノくん、ノアくんに似てかわいいですね。そんな子供に対して、許せない犯罪で、犯人が捕まってもヘラヘラしているのが非常に腹立たしかった。彼こそ性犯罪者登録されていなかったのでしょうか。被害者の身内がSVUよりも先に犯人を突き止めていたのは情けないですね。自警団のエルビスが動いたのかと思いました。虐待の連鎖とはいえ、アンドレに心の傷を残したことは大きく、それに対して情状酌量の面がかなり大きかったなと思いました。マートゥを終身刑に追いやることができたことも影響しているのでしょうが。カルロスは性犯罪者登録されたら、刑務所でひどい目にあうんじゃないかとちょっと心配ですが、そこは頑張ってほしい。最後のノアがバイ宣言ですが、いくらオリビアの子供だからと言っても、物わかりが良すぎるんじゃないかという印象です。檻に入れて首輪をつけて犬の真似をさせるということは、大人が「そんなことをしてはだめ」と、止めなきゃいけないと思いますが、まあ子供の世界の隅々まで目が届くわけでもないし、子供なりに対処する力を持っているということなのかな。でも、自分の子があんなことをさせられていたら、「あの子とは遊んじゃいけません」と言いそうですけど。
August 28, 2022
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これも500話記念の一連だったのかしら、懐かしい人が出てきたと思ったら、何だか新スピン・オフか?というようなにぎやかさ。でもハラハラして面白かったです。個人的にはドン・ジョンソンで大ウケでした。クリスマスイブの夜、ヘイトクライムと見られる投石や放火、差別的落書きなど事件が起こる。被害にあったのはシナゴーグやハラル料理店などで、人手不足からSVUも捜査に応援で協力することになった。憎悪犯罪特捜班の警部は何と新任のデクラン・マーフィーで、マクグラスは休日返上で捜査しろと命じる。3つの地区で9件の事件がおきており、シナゴーグ周辺では、黒人の少年が目撃されていた。路上では、シク教徒の男性が後ろから刺されていた。犯人の顔は見えなかったが、オハイオ州のバイクに乗って逃げたという。犯人はどうやら、イスラム教徒と間違ったのではないかという。マーフィーとロリンズが突然の再会にぎこちなくしていると、声をかけてきた男性がいた。犬の散歩で周辺をよく歩いているが、黒人の少年が目撃されたというのは本当か、などと関心を寄せる。ロリンズは犬好きなところを見せ、何かあれば連絡するようにいう。火炎瓶が投げ込まれた現場付近では白いバンが目撃されていた。近くのマーシーアヴェニュー駅では、ユダヤ系の2人が歩いていて暴行を受けた。犯人は未成年の黒人で、黄色のパーカーを着ていたという。シナゴーグ近くの防犯カメラには、石を投げつける黒人の3人組が映っており、その中のひとりは黄色のパーカーを着ているのが確認できた。マクグラスはこれを公開して情報提供を求めようというが、オリビアとデクランは、未成年のため公開せず聞き込みで特定すると突っぱねる。すると、教会の神父がそのうちの一人をミサの侍者をしているダーレンと特定する。しかしダーレンはたまたま一緒にいただけで、他の2人がやったことで、自分は何もしていないという。黄色のパーカーを着ていたジャリークは非行の記録があり、悪びれることなく投石とユダヤ系被害者への暴行を認める。もう一人のジュリアスは、特に憎悪ということもなく、単に石を投げただけだという。マクグラスは、まるで事件が解決したかのような態度だが、オリビアたちはシク教徒への暴行は犯人が特定されておらず、白いバンもオハイオナンバーのバイクも黒人少年たちとは無関係だという。放火や差別的な落書きについては、政治的な背景が感じられ計画的だ。その時、新たにモスクに爆弾が仕掛けられ爆発したというニュースが入る。手製の圧力鍋と使った爆弾で、介護施設にも仕掛けられているのが見つかった。こちらは不発だったというが、犯行が広がり激化しているように見られる。FBIとも情報を共有しての捜査となるが、今のところテロの情報はないという。マーフィーとロリンズが聞き込みを続けていると、また犬を連れた男が声をかけ、捜査の進展について質問する。名前を聞くとドン・ジョンソンと名乗ったため、ロリンズは人物に疑いを持つ。犬のタグに電話番号が書かれており、調べるとダルコ・パヴィクの携帯とわかる。携帯はイブの前日の夜8時に電源が切られたままになっており、モスクの防犯カメラには怪しい男が写っていたものの、ダルコだとは特定できなかった。突如、マスコミにシナゴーグに石を投げる少年たちの映像が流れ、オリビアらはダーレンを心配する。ダルコ・パヴィクはセルビアから母親とアメリカに渡ってきたが、母親はユダヤ系の男性と再婚し、ダルコが19歳の時に同居していた父親が火事で死亡した。ダルコはユダヤ系の建物の所有者に裁判を起こしたが負けてしまった。SNSで政治信条などでは特に目立つことはない。そのダルコが撃たれたことがわかり、現場からバイクに乗った男が走り去ったという。ロリンズが病院でダルコから話を聞くが、黒人少年の事を口に出すのでロリンズは本当のことを言ってほしいという。犬の心配をするダルコから、散歩させてあげると言って部屋の鍵を手にすると、SVUはダルコの部屋に入る。リードを探すという名目でクローゼットを調べると、そこに大量の圧力鍋爆弾があった。すぐに爆弾処理班を呼んで対応する。FBIがダルコの尋問を始めるが、めぼしい証言は得られない。室内にあったタブレットには、男性がヘイトスピーチをしている動画があるが、誰なのかは知らないという。また爆弾については、元同居人のものだというが要領を得ない。気にないるのは、回収した爆弾の材料の空き箱で、6個のうち、モスクと介護施設に仕掛けられたものの他に、後4つの爆弾が不明なこと。時限爆弾だとすると、24時間以内に回収しなければならない。今のところFBIが捜査の主導をとっているが、オリビアとマーフィーは自分たちならダルコの口を割らせることができると迫る。その熱意が勝り、ダルコの尋問を任されるが、ダルコも用心深く、オリビアは飼っている犬を引き合いに出してきっかけをさぐる。ダルコを撃った男は、ダルコがロリンズらと話しているところを見て脅してきたという。オリビアとマーフィーはダルコが便利に利用されている、助けたいと迫り、元同居人の名前がAJだと聞き出す。タブレットの動画の男は「北極星」という名前で、夜中にAJと部屋に現れ爆弾を置いていったという。使い捨て携帯を渡されたというので、購入した店で話をきくと、現金で5台購入していることがわかる。買ったのはヘルメットを被った男で、防犯カメラには携帯を他の2人に手渡す様子が映っていた。しかし、白いバンとバイクの情報は得られないままだ。ルス刑事は5台の使い捨て携帯を追跡し、ダルコが自分の携帯をオフにしたのと同時刻にオハイオ登録の携帯がオフになっているという。その携帯の持ち主はアントニオ・フアレス、つまりAJその人で、オハイオにいる妻に事情をきくと、NYCには元妻がいるという。元妻の自宅でアントニオを逮捕するが、しかけた爆弾の場所についてはオハイオの妻のツリーの下としかわからない。「北極星」についてわからないというが、唯一わかる連絡先が5台の携帯の一人で、呼び出させる。アントニオに呼び出されたのはアリゾナから来たトム・ノーランというビジネスマンで、妻とNYに来たという。自分は関係ないというが、タブレットの動画の中にバスローブ姿の女性が映っており、それはノーランの妻スーザンだった。やっと宿泊先のホテルがわかり、行き先がワシントン・スクウェアだと聞いたのでオリビアたちは現地に急ぐ。近くにはシナゴーグやイスラム教の施設もあり、人々を混乱に陥れて市民を対立させるのが計画なのだろう。オリビアらはスーザンとタブレットでヘイトを煽っていたロバート・ポール・バイヤーズに銃を向ける。男がひるまずに爆弾があると手を伸ばしたため、オリビアはためらわずに撃ち殺す。スーザンはこれで彼は殉教者になったという。マーフィはオリビアを気遣うが、これから10時間は事後対応に追われることになるだろう。2日間も不眠不休でみなさん、ご苦労さまでしたね。オリビアとロリンズの子供はロリンズの実家で預かっているということかな。まあ、クリスマスですしタイミングとしては良かったかな。オリビアは警察官としてやるべきことをしたのでしょうが、撃ってから手が震えだした。当分この影響がでそうですね。それにしてもこんな凶悪な緊急を要する事件で、何でこのメンバーとは思いましたが、ロリンズのお気に入りだったカルドゥーンも入っていて、有能なルス刑事や味のあるパーラト=ゴールドスタイン刑事などなかなか良いメンバーですね。もしかして「Hate Crimes」はグリーンライトを待っている状態なのかな。もしシリーズ化が認められたら、アマンダはややこしいことになりますけど。シングルマザーで育てていくので、とデクランを寄せ付けない態度に、今誰かと付き合っているのかな、と突っ込まれる。カリシとの交際は秘密なのがこういうところに影響してくる。(笑)もしスピン・オフが立ち上がったら、そちらでもこの話題をやるのでしょうね。カリシはデクランに負けないでほしいです。ところでドン・ジョンソンですが、たまたま2.3日前にスカパーで「ホットスポット」という映画を見つけて、ラッキー!と最後まで見てしまいました。「マイアミ・バイス」を終えた直後のこの頃のドン・ジョンソンが一番好き~とか、こーいうところが好き~とか一人で盛り上がっていたところでしたので、そりゃ、ロリンズ以上に反応しますって。(笑)
August 21, 2022
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何でしょう、もういつものSVUじゃなくて、オリビアとステイプラーの物語になっていますね。ロリンズも新人刑事ヴェラスコも出て来ないし、ウィートリーメインにやるのだったら、organized crimeでやったら良いじゃないと突っ込みたくなりますが、まあバーバが出てくるならしかたないか。ちなみに、ウィートリーはSVUには初登場なのですね。両方見ていると、どちらを見ているのかわからなくなります。organized crimeを見ていない人にはもっとわからないだろうなあ。ステイプラーの妻キャシーを部下のベッカーに殺害させた契約殺人の罪で、SVUはウィートリーを起訴するが、ウィートリーは弁護人を交替するなど何度も裁判の延期を図る。今回もまた弁護士の交替が認められ、カリシは判事を買収したのではないかという。毒殺されそうになったアンジェラも、証言ができるようになるまで回復した。息子のリッチーも検察側の証人になるという。しかし、新たにウィートリーの弁護人になったのはバーバだった。オリビアはなぜ引き受けたのかとバーバを追及する。もし、検察がウィートリーのような金持ちをいつでも起訴できるなら冤罪が増える、ウィートリーに組織犯罪の容疑がかけられたが、ウィートリーが連邦検事局に様々な情報を提供することで起訴はならなかった、これは警察の圧力だ。バーバはオリビアがステイプラーを捜査に加えたことでオリビアのキャリアが終わると懸念を示す。オリビアとステイプラーの関係が疑われるだろう。ステイプラーが気に入らないのかというオリビアにバーバは彼のことは知らないという。裁判が始まり、バーバはオリビアを証人として尋問する。バーバはステイプラーが激しやすく、内部調査で何度も警告を受けていることを指摘し、捜査に加えるべきではなかったという。組織犯罪捜査班はウィートリーを監視してきたが、その中でキャシー・ステイプラー殺害との関連をつかんだ。やがてウィートリーの警備についていたベッカーを逮捕した後、金の流れや凶器に関する証拠も得られた。バーバは警察が証拠を仕込んだ疑いがあるとほのめかす。ウィートリーは休憩の合間にオリビアを呼び出し、オリビアが交通事故に遭ったことは自分とは関係なく、明日のアンジェラの証言をステイプラーの子どもたちに聞かせるべきではないという。オリビア本人にも大丈夫かと揺さぶりをかける。オリビアはステイプラーに、明日は裁判を欠席すべきなのかと問う。アンジェラとの間にあったことを弁護側が利用するというオリビアに、ステイプラーは君には関係ないと言い、逆に何でそんなことを聞くのかという。オリビアはステイプラーへの不信感を語る。いつも一方通行で、ステイプラーが去ってからオリビアに何があったのか一言も尋ねることもなく、ただいきなり深夜に訪ねてきてオリビアを怯えさせた。気持ちを伝える手紙も何のために?ステイプラーはどう始めたらよいのかわからなかったのだろうという。それはオリビアも同じだ。アンジェラは以前の自分に完全に戻れたわけでなく、バーバの尋問にたどたどしく答える。ウィートリーは息子のラフィクをステイプラーが殺したと言い、彼に死んでほしいかと尋ねた。アンジェラは彼に苦しんでほしいと言ったが、爆破事件を聞いて気分が悪くなったという。だが、ステイプラーと直接会い話をするうちにお互い大切な人を失った苦しみを共有でき、ステイプラーは息子を殺していないと思うようになった。バーバは恋愛関係になったかと追及し、キスをしたかどうか答えさせる。ベッカーはキャシーを殺せと命じたのはアンジェラだったと証言し、ステイプラーはアンジェラを逮捕した。ステイプラーに尋問させたのはアンジェラで、彼に真実を知ってもらいたかったという。バーバは、ステイプラーを好きになり、キャシー殺害の罪をウィートリーに着せようとしたのかとたたみかける。アンジェラは追い詰められ、ウィートリーはバーバの作戦にメロドラマだと激怒する。弁護側の証人としてリッチーが証言することになったが、カリシがリモートで尋問を始めると急にリッチーの様子がおかしくなり、調書でウィートリーがベッカーに命じた内容について、あれは嘘だったと言い出す。ウィートリーが密かに口を封じさせたのか。ステイプラーの証言では、バーバはステイプラーがPTSDの状態にあるのではと追及する。ステイプラーは質問されたこと以上のことをしゃべり、判事に警告されたにもかかわらず、ウィートリーへの疑念を並べ立てたため、法廷侮辱罪で拘束されてしまう。バーバは結審を求めるが、直前にトイレでステイプラーからアンジェラの気持ちは俺にあると煽られ、ウィートリーは自分も証言したいと主張する。オリビアはアンジェラを傍聴席に座らせる。ウィートリーはあくまで自分は無罪で、全てベッカーがたくらんだことだと証言する。カリシは、ウィートリーが自分の商売を邪魔して模倣品のドラッグを流したためにラフィクを殺したのではと追及する。ウィートリーの周辺では次々と人が死んでいく、ベッカーもウィートリーが殺したのだろう、キャシーを殺したのはアンジェラにラフィクを殺したことを知られないようにするためだったのではないか。カリシの挑発にウィートリーは、誰かを殺したいと思えば、そいつは死ぬのだと、カリシを脅してしまう。カリシはウィートリーを追い込んだように見えたが、陪審員は行き詰まっており、オリビアはバーバにお互いに仕事をしたという。バーバはオリビアがステイプラーに同情することは自分を見失うことになると、忠告する。オリビアはバーバに裏切られたと感じており、どう乗り越えたらよいのかわからないという。陪審員は評決に至らず、バーバは審理無効を要求し認められる。ウィートリーは再拘留となった。ステイプラーは末子のイーライの行方がわからなくなり探しに向かう。バーバは先日再登場したアマーロと同じく、ステイプラーなきあとのオリビアを支えた運命共同体だったけれど、前回登場時からそのスタンスが変わり、警察組織や制度を疑う弁護士になってしまい、ウィートリーのような胡散臭い被告の弁護を引き受けることになった。一旦SVUを離れたら、敵対するキャラにならざるを得ないのかもしれませんが、かすかに匂う「オリビア愛」ですね。(笑)オリビアは先日初体験の元彼とのゴタゴタがあって、ステイプラーの復帰以降は常に「2人の関係は?」と関心を持たれる、ウィートリーも鼻の下を伸ばして、みんなオリビアが大好き!オリビアは稀有な存在ですから、それで良いと思います。ウィートリーが裁判席に座ると、「ボビー!」と言いたくなりますね。お得意の「プランB」が出てくるかと思ったら、ステイプラー~オリビア~カリシの連携プレイに、まんまとはまりました。ウィートリーの弱点はアンジェラだと思うのですが、それなら何でアンジェラを殺そうとするかなあと思いました。自分以外を愛する元妻が許せない?ステイプラーがアンジェラに感じる気持ちは刹那的だったのかどうかわかりませんが、オリビアに対しても自分勝手だというのは良かったと思います。これが2人は「真実の愛」なんてことになると、それこそメロドラマですから。心配して携帯に追跡アプリまで入れた末っ子イーライの失踪がどういう展開になるのか、気になります。スパドラさんでしばらく待たなければなりませんね。オリビアとステイプラーが密会(!)するシーン、映画みたいな雰囲気で印象に残りました。
August 15, 2022
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劇中でラッパーの動画を見ていたフィンことIce-T、彼こそ若い頃にストリートギャングに所属し、ラッパーとして活躍していたので、シカゴで流行ったシカゴドリルについて言及するのは、知っている人には感慨深いものなのでしょうね。とりあえず、ギャングの抗争をテーマにしたラップという程度に理解しておきます。でも、内容はいかにも「Law & Order」らしくて、カリシがかっこよかったな。ラッパーのマイク・ミラーの家に強盗が入り、マイクと手下が殺害され、動画の編集をしていたマイクの弟クリスも大怪我をした。クリスはハニートラップだったと主張し、押し込み強盗メンバーで同じ学校のトーリに会いたいと言われて、ドアを開けたという。そのトーリは17歳で自らも銃撃を受け、犯人たちに取り残されて捕まった。強盗殺人案件だが、トーリには全身に暴力を受けたあざがあり、性感染症にも罹っていてたことからSVUが呼ばれた。トーリは命令されてクリスに誘いのメールを送ったことを認めるが、誰に命令されたかは怯えて言わない。それでも検察はトーリを殺人容疑で起訴するという。トーリは仕事で家を開けがちな母親と暮らしていて、成績は優秀、犯罪とは無縁に見えたが、取引を匂わせ協力を求めると、ラッパーの「ガタ18」ことGと、友人のジャスミンの名前を挙げる。Gはマイクへの対抗心を持ち、マイクを殺して「俺達の女は口を割らない」と早速動画をアップした。そこにはジャスミンの姿も映っており、トーリは撮影された場所を教える。警察はGとその仲間がいる建物に突入して、一同を逮捕するが、Gはトーリが全てを計画した、お前たちは騙されているという。本名デイヴィッド・グレアムの持っていた銃は、マイク殺害の凶器と一致し、マイクにラップでコケにされたのでやり返したと悪れない。トーリは自分に好意を持っているクリスにメールして、誘うことを提案したのでそれに乗ったまでで、責任はトーリにあるという。ジャスミンも、トーリは良い友達だったと言っていたが、勝手に仲間に入ってきて、ドラッグやセックスなどやりたい放題をしていたという。やはりミラー兄弟襲撃に関しては、トーリが悪いと主張、ヴェラスコに白人女に騙されているのかという。SVUはトーリにきちんと説明してほしいと求め、やっと弁護士を要求し聴取に応じた。14歳の時にトーリはジャスミンと知り合い遊ぶようになり、やがてGを紹介された。Gはラッパーとして有名で憧れの気持ちで喜ばせたいと、交際するようになったが、それでは終わらず、暴力を振るわれ、性的な搾取をされたり、逃げようとすると殴られるので怖くて逃げられなかったという。クリスに誘いのメールをしなければGに殺されると思ったので、それに従った。トーリは被害者でもあり、Gを性的人身売買の容疑で起訴できそうだが、カリシはトーリは殺人の容疑がかけられていると言って、SVUと対立する。カリシにとっては初の殺人事件だったが、オリビアは捜査に協力したトーリに見返りが必要だと迫る。カリシは検察のマクスウェル課長にトーリの実情を訴え、取引を認めるようにいうが、検察としては「法に従う」と建前一辺倒だ。それだけでなく、黒人男性を殺人罪で起訴しているのに、白人女性と取引をすることは、世間の目も集めることになるだろう。バプティスト局長はカリシが検事補としてキャリアを積む大事な時期を迎えていると、圧を書けてくる。カリシは上司の意向に逆らうことはできず、SVUにも微妙な立場となる。オリビアは、Gをレイプ容疑、人身売買容疑の罪状を暴く決意を固める。カリシが検察にトーリがGに殴られて頭蓋骨を骨折したときの病院の看護師から証言は取れると言い、トーリに取引を持ちかけてほしいと訴えると、マクスウェルはあなたはどちらの側の人間かと言う。それでもオリビアらの勢いに、検察はトーリに第2級共謀罪で25年の取引を申し出る。10年で仮釈放のチャンスがあると言っても、トーリは納得しない。裁判で有罪となれば、終身刑もあり得るのに。ヴェラスコはトーリがGにおびえて言いなりになって、逃げることもしなかった気持ちがわかるという。ヴェラスコもかつてはギャングの一員でボスに気に入られてたくて、敵を連れ出してその男が組織に激しい拷問を受けるという経験をした。自分は何もできず、その時、もし彼が生き延びれば善人になると誓い、今に至っているという。トーリの裁判が始まりすでに取引をしたジャスミンとGが証言をする。マスコミの関心も強く、オリビアは検察が最初から無理な取引を持ちかけ断ると思っていたのではないかと批判する。ますますカリシの手腕が注目されることになり、トーリの母親も傍聴する。トーリはGに暴力で支配され、性的に搾取されたことなどを証言する。カリシは脅されたと言いながらも、トーリがGから高級な服や服飾品などを買ってもらい学校に身に着けていったことや、最初の尋問で「Gから愛されたかった」と言ったことを質す。悪い男でカリスマ性のあるGに積極的に近づいて、特に監禁されることもなく彼から離れなかったことなど、トーリには不利な事実があった。厳しい質問にバプティスト局長はカリシの出来ばえを評価する。ロリンズは複雑な気持ちだ。オリビアはジャスミンもトーリと同じ立場だったと考え、Gから受けた暴力などを証言するよう求める。最初は自分は関係ないという態度だったジャスミンも、証言すると態度を変えた。検察は勝手にSVUが動いたことにお冠だが、カリシは「法は社会の『遅行指標』だ」という。法は法だと繰り返す上司に、カリシは世の中は変化していく、富めるものや権力と繋がるものには裁量を使うのに、なぜ、被害者の女性たちには使わないかと返す。時として正義とは慈悲ではないかと言ったのが功を奏したのか、検察はトーリとジャスミンへの強盗殺人の容疑を取り下げ、2人はカウンセリングと保護観察の処分となった。トーリは学校に戻るが、カウンセリングをさぼり、オリビアが受けるようにと念を押しにくる。トーリはGとその仲間とつるんでいたころの興奮を忘れることができず、罪悪感のようなものを感じないという。オリビアは14歳ながら自分を守るために身につけた鎧をいつか脱ぎ、辛抱強く自分を再教育しなければならないと諭す。自信なさげのトーリに、オリビアはあなたならできると背中を押す。カリシが一体どれほど偉くなったのかと思うほどの舌鋒鋭く、かっこよさに驚きました。これにはアマンダも惚れ直すでしょう。ちなみに正義は慈悲というのは、慈悲だったらmercyだよな、と思いました。compassionなら、同情とか思いやりかな。実行犯のGが取引を受け入れて、命令されてメールを送ったトーリが裁判でより?重い罪に問われるというのが、制度の矛盾なのでしょうか。でも、裁くにには法律で決まっていることに厳密に従うしかないし、せいぜい、情状酌量を求めるくらいしかない。陪審員はどう判断するのか、案外無罪評決を出すかもしれない。だとすると、久しぶりに登場のステインズ弁護士が活躍するところですが、カリシと丁々発止と戦うような強い印象は与えられませんでした。まあ、カリシが目立ったエピソードということですね。ちなみに、過去を告白したヴェラスコ、良い奴ですよね。ちょっと若い頃のアンディ・ガルシアに似ているなあ、なんて。(笑)トーリ役の女優さんは何歳なのか知りませんが、小悪魔的でどこまで本当のことを言っているのか、という面を見せるなど、なかなかの存在感でした。そこそこ恵まれた環境で育ったと思う少女が、何かのきっかけで悪い男と関わるようになって地獄を見た。立ち直るにも、14歳に戻って親子関係からやり直さないといけないのじゃないかなあと思いました。お母さん、もっとがんばらないと。
August 7, 2022
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500話を一つの区切りとして、新レギュラーを加えて心機一転、でもSVU王道の回でした。ベラスコ刑事がレギュラーに昇格しましたね。鋭い眼光、引き締まった表情、なかなか良いじゃないですか。妹がレイプされ殺されたかもしれないと訴える女性がSVUを訪れる。ダリアの妹タニアは、路上生活で体を売りドラッグに依存する生活をしている。度々ドラッグの金をせびられるので、ダリアは助けを求める電話に出なかった。慌てて行方を探したがタニアの居所はわからない。ダリアはこれまでタニアを心配して支えてきたという。女性支援センターでタニアの情報を求めると、親友のビューティを紹介される。ビューティも売春をしていて、昨夜タニアに会ったという。家のない売春婦たちは、仕事の時にカントリーという男の店に荷物を預けており、カントリーは昨夜タニアから荷物を預かりそれきりだと証言する。誰に会っていたかはわからない。その後、SVUに女性たちが現れビューティも行方不明になったと訴える。ドラッグを買いに出かけるため、彼女たちに荷物を預けており、オリビアは嫌な予感がするという。ダリアをSVUにつれてきた所轄署で話を聞くと、管内で行方不明になった10人ほどの女性がいることがわかった。失踪届など、家族からの捜索の依頼はなく、警察も本気では探していない。彼女たちの写真を見て、SVUはいずれもタニアに似ていると判断する。検視医のトルーマンは、10年間でタニアやビューティに似た同様の被害者があったと認める。若く黒髪、薬物中毒などの痕跡がある身元不明者が2名あり、2人目は死後に内蔵を肉切り包丁のようなもので取り出した痕跡があった。それを聞いてSVUはカントリーに目を向ける。カントリーは路上生活の女性たちの荷物を預かっており、本人には10年前に暴行の逮捕歴があった。故郷で刑務所に入った後、3年前にNYに戻り今の店を始めたが、昨夜の行動について隠していることがあった。夜の11時に若い女性を載せて車で北の方に向かうところが記録されており、戻ってきた時は一人だった。厳しく追及されて、カントリーは常連客とアップタウンでデートがあるというので送っていったと自供する。カントリーがタニアを下ろした場所は古い倉庫がある、寂れた場所でベラスコとロリンズは、スケートボードをしている少年たちから話を聞く。少年によると、倉庫にはバンパイアが出ると言い、夜には誰かいるようだという。タニアの写真を見せると見たことがあると答え、ベラスコとロリンズは倉庫の中に入っていく。しかしそこで見つけたのは、ミイラ化した10体の女性とタニアとビューティの遺体だった。人為的にミイラの施術を行っており、マクグラス刑事局長もベラスコもショックを受ける。今のところ、第一容疑者はカントリーだが、尋問ではミイラについては知らないと動揺し、一人の女性についてはタリアと同じ場所に車で送ったことを認める。発見された被害者はいずれも絞殺されており、身元確認で2名が確定したが、犯人はDNAなどの証拠を一切のこしていない。しかし、失踪したのはカントリーが収監されてからで、犯人は野放し状態であることになる。SVUは3500ドルの報奨金で、市民に情報提供を求めることにする。ベラスコが話をした少年は、バンパイアは白人で、ピックアップトラックに乗っていたと証言する。身元が判明した一人、メレディス・ハートの母親に話を聞くと、メレディスは若い頃から男性と交際して家をあけるなどが続き、最後の男はサーカスの男だったという。メレディスは街を去る男を追って街を出た。メレディスの息子ジャックは、その日と男のトラックのナンバーを詳しく覚えていた。すぐに戻る、祖母が心配するから出ていくことは言わないでと言い残していたらしい。ジャックの記憶から、サーカスで働くトレース・ランバートの所在が判明した。トレースの母親は息子が捕まるはずがないと、警察まで同行する。トレースは自信があるのか、まったく動揺していない様子で、オリビアは母親から話を聞き出すことにする。息子は臆病で女性関係も奥手だという母親の言葉をトレースに伝え、メレディスについて話を向ける。メレディスはトレースにとって手の届かない存在だったと、母親の言葉を交え、犯人のように几帳面で頭が良いタイプではないと言っているというと、次第にトレースは自分は頭が良いと言い出す。トレースは倉庫の持ち主だった中国人を毒入りのお茶で殺したと言い、12人の被害者を殺したのは自分だと喋り始める。トレースは連邦での起訴を避けるため、12人の殺人を認めたが、FBIは東海岸で行方不明になった女性たちを捜査しており、トレースが死刑になる可能性はある。トルーマン検死医はこれまで8名の被害者が特定されたという。最後まで諦めずに身元を突き止める覚悟だという。少年たちがバンパイア・スレイヤーと言ったので、まさかとは思いましたが、ベラスコがロリンズのことを「バフィ」と呼んで受けました。(笑)ハロウィーンの時期だったのかな、想像を超えるリアルな被害者の様子にはこちらもショックです。一気に「クリミナル・マインド」になりましたね。ランバート親子の関係は「サイコ」みたいな印象を受けました。オリビアからすると、この手の親子の攻め方はお手の物なのでしょう、上手く母親の言葉を使って息子の反抗心を刺激し、自供に持ち込んだ。新人ベラスコも学ぶことがあったでしょう。ちなみに、珍しくカリシがお休みの回でしたね。失踪しても誰も気にしない、捜査の対象とならない女性たち、主に売春婦だったり路上生活者で、所轄では「No Humans Involved」と呼んでいた。法執行機関のスラングで望まざる人々、犯罪歴があったり、売春婦であったり、薬物依存者であったり、というような人々への犯罪を指すようです。今回はトルーマン医師の姿勢に感銘を受けました。ダリアに妹の写真を持参させ、変わり果てた姿の妹ではなく、写真の妹が本当の姿だよと気遣いを見せた。さすがにこれにはオリビアも言葉にならない感じで感謝の念を示していましたね。メリンダ・ワーナーに続き、今後のSVUを力強く支えてもらいたいです。
July 31, 2022
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記念すべき500話(!)エピソード。昔懐かしい人が顔を出して、お祭り状態になるのかと思ったら、どーして、どーして。恐れ入りましたと言いたいですね。よくぞ、これほど深く、しかも本質に迫ったストーリーを考えたものだと感銘を受けました。これも、永久保存版だな。かつてSVUでオリビアのパートナーを組んだニック・アマーロが久しぶりに元の職場に顔を出す。ニックはあれから大学院で遺伝学や法医学を学び、博士号を取るつもりだという。今回、DNA鑑定などの最新技術を開発するフォーリム社に勤め、過去のレイプ殺人事件を見直すためにNYに来たという。25年前15歳のヘイリーがレイプされた上、公園で絞殺死体で発見された。担当したのはクレイゲン警部で、ボーイフレンドのイアン・リドリーが自白したため、有罪となり刑務所に入った。しかし、その後自白を撤回しており、無罪を求めてDNAの再調査を行うためSVUに資料を求めに来たという。アマーロはポッドキャストでイアンの冤罪を訴える作家のバートン・ローに協力しているが、そのバートンこそ、オリビアの初恋の人だった。2人はオリビアが16歳、バートンが21歳の時に交際しプロポーズまでもされたが、オリビアの母親が激しく反対し別れたのだった。あれから会うこともなかった2人が再会し、オリビアは母親に婚約を破棄する手紙を書くように強要されたという。バートンもオリビアに近づけば大学を退学させると脅されたという。25年前のプロムの夜、ヘイリーとイアンは一緒にでかけ、イアンが何者かに殴られて意識を失い、ヘイリーは連れ去られ2時間後に殺されて見つかった。イアンの唾液は検出されたが、自白を重要視してそれ以上の捜査はなかった。今の技術なら、僅かな犯人の痕跡も見つかるかもしれない。検視官事務所のワーナーによると、下着に僅かな精・液が付着していて冷凍保存されているという。オリビアとバートンは、イアンを犯行現場の高校のグラウンドに呼び寄せ、当時の記憶を引き出そうとする。イアンは今もヘイリーを守れなかった罪悪感とおそわれた恐怖に苦しんでいた。フォーリム社のラボで、ヘイリーの下着からDNAサプルが検出され、家系に関するデータベースで近似する容疑者が浮かび上がった。事件当時、高校で女子テニス部の監督をしていたロジャー・マレーで、イアンによると彼は犯人ではないという。改めてクレイゲンに当時の捜査状況について問い合わせると、マレーはイアンとヘイリーを最後に見た目撃者で、2人が口論しているのを見たと言っていたという。マレーによるとヘイリーはイアンを怖がっていたといい、ヘイリーの母親はマレーと親しくヘイリーにとって父親同然だったという。ヘイリーの母親は、ヘイリーの父親が死亡してから、マレーが父親代わりのようにヘイリーの面倒をみてくれていたと信頼感を示す。イアンが無実を訴えていることについては、バートンが事件を娯楽としてポッドキャストで扱っていると批判する。カリシとアマーロが当時の事情を知るマレーをSVUに同行し、話を聞く。マレーは今もヘイリーの母親にカードを送るなど、ヘイリーを気にかけていて、イアンから守れなかったと悔やんでいた。しかし、2人がキスしているところを止めようとして、酒のビンでイアンを殴ったかもしれないとあいまいなことを言い出して、弁護士を要求する。バートンはイアンの釈放も近いとうかれているが、オリビアはまだ検査結果が出ていないので本人には言わないでほしいという。オリビアとバートンは昔話をしながら散歩し、バートンのホテルの部屋に向かう。新たに採取したマレーのDNA検査が証拠と一致し、オリビアはイアンの仮釈放の手続きを依頼するとバートンに約束する。しかし、カリシは裁判前にしてマレーを有罪と決めつける事はできないといい、審問でアマーロに専門家として証言してもらうという。イアンの弁護についたトレバーは、ポッドキャストや出版関係者に囲まれるバートンを見て、オリビアにバートンの評判はよくないと忠告する。アマーロが新たな技術でDNA鑑定を行ったことを証言したところ、法廷のマレーはヘイリーの母親を見て、主張を変えると言い出す。マレーはヘイリーを殺害したことを認め、それをずっと悔やんできたという。これでいよいよイアンの釈放も近いと喜んでいるバートンとオリビアに、若い女性が近づいてきて、バートンにレイプされたと訴える。アンドレア・マローンという女性は、10年前に編集者のインターンとしてバートンと知り合い、ディナーの後にホテルへ行き、酔って意識を失っている間にレイプされたという。しかし、抵抗したわけではなく、これまで被害を訴えたこともなく、バートンは合意の上だったという。SVUではアンドレアから供述を取るが、事実だとしてもレイプ検査などの証拠はなく、そもそも時効だ。とりあえず、他にも被害者が名乗り出ないか、バートンの周囲の出版関係者やポッドキャスト関係者に知らせる。アンドレアはバートンにつきまとわれ「イパネマの娘」の音楽ファイルを受け取ったと証言した。オリビアには思い当たることがあった。アンドレアがSNSに投稿したことで、同じような被害を受けたという女性が出てきたため、供述を取る。彼女たちも、バートンにつきまとわれ関係を持ったが、抵抗することはなかった。暴行を受けたわけでもないが、性的に搾取されたという認識があり、アマーロはバートンがオリビアに近づくために自分が利用された気がすると、不満を示す。オリビアはイアンの冤罪を晴らしたいというバートンを擁護し、16歳の頃の自分については今とは時代が違うし、2人は愛し合っていたと説明する。アマーロは賢い性的搾取者は被害者にそう思わせるのが上手いというと、オリビアはSVUに長年関わるプロとしてあなたの御託は不要とアマーロを突き放してしまう。しかし、オリビアはバートンと別れさせるために、母親が割れたウォッカのビンのかけらを突きつけ、「お前を誰にも渡さない」と言ったを思い出す。バートンの部屋を訪ねたオリビアに、バートンはアンドレアの一件で仕事が延期となり、大損害を被っていると立腹する。幸い訴追されることはないが、バートンは自分は聖人ではなく、若く魅力的な女性が近づいてきたら、寝ることもあるが、一度も強要したことはないという。女性を追うことを昔は誘惑と言ったものだ。オリビアは年上の成功者で力を持つ男性に、若い女性が尊敬や信頼の情を持つのは自然で、あなたはそれにつけこんだと非難する。あくまで自分の非を認めないバートンに、オリビアは16歳のときの交際も、厳密に言えば法定レイプであり、幼く、家庭が複雑で母親から逃れたいと思っていた自分を操るのは簡単だったのではないかという。2人を別れさせたのも、母はただ娘を守ろうとしただけ、先日の夜の出来事はレイプではないが、16歳のころは愛し合っていたと思っていたが、単に誰かに認めてもらいたかっただけかもしれない。SVUの警部として助けてくれというバートンに、オリビアは別れを告げ、アマーロに謝罪のメッセージを送る。オリビアはバートンから受け取ったカセットテープを池に投げ入れる。まず、ニック・アマーロはどこの誰かと思いました。(笑)すっかり別人で、しかもアカデミックな活動をしているのに驚きましたが、「Cold Case」と言って、ケースファイルを探しているところなど、彼へのリスペクトですね。今後はこういう形で捜査が見直されるのでしょう。メリンダ・ワーナーも出てきたし、すっかりお年を召されたクレイゲンがリモートで出てきた、これも良かった。過去シーンのステイプラーも、ケイシー・ノヴァクもなつかしかった。マリスカのご主人の登場はまあ、想定内ですね。記念エピソードでは自ら言及したオリビアの知られざる過去を、こういう形で今につなげるのかとうなりましたね。つい最近SVUのシーズン1を見直して、オリビアが年上の男性への愛は本物と言っていたことは意外に感じたばかりでした。(Wanderlust)さらに詳しく踏み込んだ(Intoxicated)など、長らくオリビアの初めての男についてはどういう人物か話題にはなっていたらしい。それを今になって取り上げて、この歳になってオリビアが自分の間違いを実感するという、こんな切ないことってありますか。愛し合っていたのだからレイプじゃない、というけれど、それは搾取する側の言い訳で、未成年者には良いことかどうかの判断はできない。確かに暴力を用いたレイプではないし、抵抗もしなかった。場合によってはNoとも言わなかったかもしれないけれど、アメリカでさえ、それはレイプなのだと今頃になっていうわけですね。これはショックだし、日本でも法律の不備があるならすぐに改正してほしいです。アルコール依存だった母親は本能的に娘を守ったわけで、自分もノアの母親になったオリビアは共感できることがあるかもしれない。こんなドラマが作れるなんて、本当にすごいとしか言いようがないです。素晴らしい。
July 23, 2022
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SNSで何でも発信し、そこが現実の世界となっている人々が増え、昔ながらの法律、裁判制度が機能しなくなっているのではないかと思わされた回。容疑者の言動にイライラさせられる上に、クロスオーバーまであって、お腹いっぱいでした。Tik Tokで人気のあるウィラ・バルトラがさらなる飛躍を狙い、多くのフォロワーを持つインフルエンサー、テートとリアムの兄弟に招かれ、ウィールハウスを訪れる。ウィラはテートにDMを送っていたが、ウィールハウスの運営者ディギー・ウィーラーからも招待を受けていた。ウィラの友人ケヴァンは、テートとリアムには用心した方が良いと、付き添いを申し出る。さっそくウィールハウスでテートらとコラボし、ダンス動画を撮影してアップしたところ、100万回の再生があった。成功を祝って、パーティでウィラは酒を勧められ、ジャグジーに入るが、気分が悪くなる。ディギーがウィラの異変に気づき、ゲストルームへ行くようにいうが、その後ケヴァンがレイプされたというウィラを発見する。一週間後、ウィラがウィールハウスでテートとリアムにレイプされたと訴える動画をアップする。ノアが見つけてオリビアも見るが、すぐに削除された。組織犯罪対策班からジェット・スルートマーカズ刑事が、リタ・ラスクという女性が行方不明になっている件で協力を求めに来る。ジェットはウィラの映像を見て、先週ブレークしたばかりのスターだという。コンテンツハウスと言われるウィールハウスに招かれれば、フォロワーが付きスーパースター扱いで、契約し大金が舞い込む。しかし、ウィラはそうならなかったようだ。SVUはウィラに話を聞く。ウィラはレイプ被害を訴えたものの、テートとリアムのファンから誹謗中傷や嫌がらせを受けたため、動画を削除したという。2人には嫌だと訴えたが、意識を失い気がつくと裸だった。友人のケヴァンからは通報を勧められたが、契約できなくなることを恐れたという。その結果、病院に行って検査を受けることもなく証拠もない。ケヴァンも2ヶ月前までウィールハウスに住んでいたが、退去したという。今のところ捜査、立件するには立場が弱いが、その後ウィラにはディギーから謝罪したいというメールがきた。SVUはウィラにカメラをつけさせ、ディギーから自白を引き出させようと、ジェットに協力を求める、ディギーは悪かったと言ったものの、兄弟とのことは合意の上だと聞いていたと釈明する。埋め合わせに別のコラボも考えると言うと、そこにいる予定ではなかったテートとリアムが割り込んできた。兄弟はあれは合意の上だったはずで、ウィラが被害を訴えたのはジョークだったと、謝罪しろと言い、いきなり生配信を始める。ウィラはその勢いに抗えず、あいまいな答えをしているところに、SVUが止めに入る。カリシはこれではウィラの訴えが信じてもらえなくなると言い、オリビアはネットのキャラを演じただけだと弁護する。兄弟の弁護士は証拠がないと強気で、ディギーが謝罪したいと言ったのは自分のイメージを守るためだったのだろうという。結局逮捕はできず、SVUはディギー本人に事情を聞く。謝罪をしたのは、ウィラが動揺しており責任を感じたからだと答える。ああいう場所を運営するのは大変で、誠実でいたかった。カリシは兄弟とディギーはお互いかばい合っているのかどうか、判断がつかないという。打つ手がない中、テートとリアムが新たな動画をアップ、ふざけながら警察は自分たちを逮捕できなかった、悪いのは警察だという。オリビアとカリシはこれで逮捕できるという。しかし、兄弟は相変わらず不真面目な態度で法廷にもフォロワーがスマホを向ける状態。判事がSNSでの反論を注意したにもかかわらず、兄弟は裁判所の外でフォロワーを煽り、フォロワーはカリシとロリンズにものを投げつけた。カリシは判事に口止め命令を求めるものの、表現の自由に阻まれる。すでに陪審員はSNSを見ているだろうが、判事はこの件に関するSNSへの投稿はしないようにと念を押す。ディギーは法廷を出るウィラに声をかける。ファンを許してほしいというが、カリシはなぜ弁護側の証人を引き受けているのかと問う。ディギーは彼らは潔白だからと答える。裁判が始まり、オリビアが告発の遅れなどについて証言する。ケヴァンも証言するが、弁護側はケヴァンがもともと兄弟に恨みをもっていたのではないかと追及する。ケヴァンは2人にゲイであることを差別されたという。ウィラは、売名行為で告発したのではないかと追及される。さらに、LAのTik Tokスター、ブレアが自分のコンテンツハウスのメンバーをレイプで訴える動画を発表したとき、ウィラが犯人のフォロワーを奪えば良いとコメントしていることが明かされた。ウィラはテートにDMを送っていちゃついてセクシーな動画を撮影した、それも計画上のことだったのか。動画で稼ぐ限りどれが真実でどれが作り物か区別がつかない。怒りに身を震わせ法廷を出たウィラはディギーに、兄弟にレイプさせるためにハウスに招いたのかと突っかかる。ディギーは否定する。その夜、突如ディギーが生配信を始めて、テートとリアムの犯行を認め、ウィラとケヴァンを信じるべきだった、ウィラを守れなくて申し訳ないと発表した。こうなると、弁護側は審理無効を求めるだろう。ディギーは弁護側の証人だが、カリシは検察側がディギーを証人に採用することにする。裁判で、ディギーはウィラの訴えは事実だと思ったと証言し、才能があると思ったからハウスに招いたという。契約をしなかったのは翌日、兄弟からウィラが自分のことを悪く言っていた、彼女はドラッグをやっていたと聞かされたからだが、その後彼女の口を封じようと言っているのを聞いた。弁護側はデッキーがウィラに好意を寄せていたことを指摘し、ウィラが兄弟に色目を使っていたことに嫉妬を感じたのではと追求すると、興奮したディッキーは、2人はそれを知っていてウィラをレイプすることでマウントを取ろうとしたと喋りだす。ウィラ以外にも、兄弟の毒牙にかかった少女は何人もいた。判事の制止も聞かずに思ったまま喋ったデッキーは侮辱罪で拘束されてしまう。そのまま評決が下され、兄弟は無罪となった。正義を貫いたディッキーは、陪審員は兄弟に好意的で、最初から負け戦だったという。カリシは評決後に陪審員の一人が兄弟と写真を撮っているのを発見、ウィールハウスのパーティに招待されたとSNSに書き込んでいるという。調べたところ、評決前に他の陪審員にもウィールハウスに招待するというDMを送っていることがわかった。これは買収という罪になり、兄弟は取引で7年の刑を受け入れた。ウィラはケヴァンと一緒にウィールハウスと契約したという。今後は、性犯罪の被害者や差別されている人などを救済するような活動をしていきたいという。オリビアはダイナーから姿を消した女性について、アルバニアコミュニティの自警団のエルビス・バクタシに情報を求める。女性は人身売買の被害者となり、さらに未成年の少女がアルバニアからNYに到着するということがわかった。情報の提供を受け、ベルはさっそくステイプラーに対応してもらうという。ネット配信、インフルエンサーなど別に新しい話題ではないですが、「コンテンツハウス(content house)」という、TikTokクリエーターを集めて共同生活させ、コンテンツを発信させるというのがあり、有名企業がスポンサーに付くということもあるらしいと知りました。Z世代がターゲット、でも今回のような特に才能があるようにも見えない悪ガキのような兄弟だと、金をだす企業があるのでしょうかねえ。今どきコンプライアンスとか煩くないですか?ちなみにノアもTikTokをチェックしている。芸能界のセクハラとかぶせたのかな、でもふわふわしたストーリーが頭に入ってこなくて。(笑)ただ、セレブに忠実なファンはいると思うので、今回のロリンズとカリシのようにあいつらは敵だ!と言ったら、2人の身元や関係を暴こうとする者も出てくるんじゃないかとちょっと心配しました。ウィラにはバレバレだったようですが。それにしても、ごく普通にカリシがアマンダのためにパスタを作っているのが良かったですね。さて、いきなりジェットが出てきたのは驚きました。人手不足なので、こちらもちょっと手伝ってと、潜入捜査で現場に入るなど、もう刑事部長のお許しはいらないのでしょうか。クロスオーバーエピソードとして、この後の「組織犯罪対策班」でアルバニアの人身売買組織が摘発されるのかな。エルビスというのは先シーズンの「Welcome to the Pedo Motel」に出てきたのですね。白人至上主義者の自警団はダイクマンナイツで、敵を捕らえたメディア会見のときは顔をだすという。もうちょっと説明してもらわないと、わからないです、次は500話だ!
July 17, 2022
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おー、オリビアよくぞ言った。今シーズンは初心に戻って、SVUとはなんぞやというところからやるようです。辞職したタミンの穴埋めに、ベラスコがSVUに加わる。フィンらは、マクグラス刑事局長のスパイではないかという。オリビアはマクグラスに担当案件の報告を行うが、口を出されることに納得がいかない。シングルマザーのクリスタルが、息子の目の前でガス作業員を装った男にレイプされた。犯人は白人で、クリスタルの名前を知っていただけでなく、子供が泣いたら殺すと脅した。コンドームを使用したため、DNAは検出できるかどうかわからない。昨夜はシッターに子供を預けてパーティに行き、後をつけてきた人物はいなかったという。ただ、昼間にアイスクリームトラックで子供にアイスを買った時に2人組に絡まれたという。SVUとして初仕事のベラスコは、現場の捜索でクリスタルが前の夫と子供の親権争いをしているのではないかと指摘する。ドア枠にも指紋があるかもしれないと言って、鑑識に採取させる。クリスタルの事件はメディアでも取り上げられ、マクグラスも進展はないのかとせっついてくる。親権争いをしている元夫は犯行時間のアリバイはある。ドア枠の指紋から、アイスクリーム販売のトラビス・ヒルズデールの名前が上がる。クリスタルに絡んでいた2人組の捜査だと言って協力を求め、クリスタルの家に行ったことがあるかどうか問うと、息子のマニーのためにシッターにアイスを届けに行ったことはあるという。クリスタルに面通しさせると、トラビスのことは知っているというが、犯人ではないという。決定的な証拠がないため、とりあえず飲み物でトラビスのDNAを採取し帰宅させる。ところが、クリスタルのベッドから3人分のDNAが検出された。そのうちの1人は元夫のエデュアルド、関係はまだ続いているらしい。2人目はパーティで出会ったライフ・タワリ、パーティ会場で盛り上がってセックスしたが、家まで送っていって子供がいると知り、帰ったという。3人目は同じアパートのアーロで、気軽にセックスする関係だという。彼らにはいずれもアリバイを主張し、エデュアルドは過去のDV問題を否定し、クリスタルからマニーを取り戻したがっている。クリスタルが3人の男性と関係を持っていることを隠していたのは、親権争いで不利になりたくなかったからだが、マクグラスはそもそも家庭内のトラブルで、レイプもでっち上げで同情を引くために子供を利用したのではないかという。オリビアはマクグラスに反発するも、マクグラスは捜査の手を緩めろと命じる。オリビアは足首の骨折から回復し、職務に完全復帰するためケリー医師に許可を得ようと診察を受ける。ケリーは引退を考えてみてはどうか、という。引退など考えたことはないというオリビアだったが、年金をもらって子供と充実した時間を過ごすこともできるという。同一犯と思われる新たなレイプ事件が発生、今度はグローガン警視の娘ペギーが赤ん坊の前でレイプされた。男はペギーがシングルマザーだと知っており、娘はどこだと言ったという。ペギーは父親から用心のために持っていた銃を取りに行ったが、逆に奪われ殴られたという。犯人は平均的な白人、子供が泣けば殺すなど、クリスタルと同様の手口で、マクグラスは最優先で取り組めという。ペギーは反抗して犯人を引っ掻いたようで、テレビでも情報提供を求めるなど、大掛かりな捜査となった。SVUはクリスタルとペギーが同一犯による犯行と考え共通点を探し、ペギーもやはりトラビスのアイスクリームトラックでアイスクリームを買っていたことがわかる。SVUはすぐにトラビス逮捕に向かい、ベラスコが銃を構えるトラビスに飛びつき身柄を確保する。フィンとロリンズはトラビスの強引な逮捕が行き過ぎだと指摘する。ペギーは面通しでトラビスが犯人だと特定し、グローガンはSVU、特にベラスコの手柄を評価する。マクグラスはペギーの事件で大陪審を開き、クリスタルの事件は合理的疑いが生じるので起訴しないという。決めるのは検察だ、というカリシだったが、オリビアはクリスタルの部屋でタッチDNAの採取を行って証拠を確保しろと指示する。クリスタルはトラビスを犯人だと断定できなかったのは残念だという。捜索の結果、マニーの毛布からトラビスのDNAと精・液が検出され、カリシは罪状認否で2件のレイプ容疑でトラビスを起訴できるという。しかし、その直前に上層部から指示があり、トラビスはペギーの件だけで起訴されることになった。15年の刑期となり、重罪だが、クリスタルはショックを受ける。クリスタルの件単独でも起訴できるというが、クリスタルは怒りのままに去っていく。トラビスは勾留中に激しい暴力を受けていた。オリビアはマクグラスに、親権争いのことはベラスコから聞いたのかと追及する。自分には自分のやり方があり、クリスタルもグローガンの娘も、SVUは同じように扱い、決して見捨てない。SVUの義務は被害者を手助けすることであり、裁判に進むかどうかは被害者が決めることであり、どんな被害者も決して見捨てない。もし、マクグラスがオリビアと被害者の間に立ちはだかるのなら、バッジと銃を返却する。それが分からないのなら、今この場で自分から取り上げてくれと訴える。マクグラスはオリビアの勢いにわかったと答える。警察関係者身内には甘く、非白人の被害者には冷たい、マクグラスは旧態然とした警察組織の象徴でしょうね。オリビアは怒る。引退を勧める医師にも、私の人生はそれじゃないと憤慨する。被害者が人種や日頃の行動によって差別されることは許されない。どんな被害者であっても、SVUは被害者に寄り添う。それですよね、このシリーズが続く意義は。何年経ってもオリビアは訴え続ける。我々は被害者を決して見捨てない、寄り添う。私も可能な限り、このシリーズが続く限りブログを続けたいと思っています。(笑)ベラスコは有能だが、マクグラスのために仕事をしている感はありますね。でも、それがSVUの仕事に触れ、何のために警官をしているのかと思うのでしょうね。その変化を見るのは楽しみです。あと2話で記念すべき500話ですね。もう、感無量ですよ。500話、つきあってきたのですからね。頑張れ、オリビア。
July 9, 2022
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ある程度、新スピンオフとのクロスオーバーが増えるとは思いましたが、こうなると並行して2つのドラマが進むという感じですね。オープニングのレギュラーがまた4人に戻って、もしかすると、クリス・メローニをゲスト出演させるために、2人のレギュラーを下ろしたのかな、と思いました。そちらも気になりましたが、とにかく「デンベ?どうして?」と気になって、気になって。印象的なフォート・トッテン・パークでロケしたのかな。ここは、いろいろなドラマで見かけますね。歌手のタラ・ライリーがクラブの裏口に倒れており、レイプと暴行の被害を訴えた。クラブのオーナー、ゲイブ・ナヴァロに襲われ、逃げようとして反撃すると階段から突き落とされたという。タラは打ちどころが悪く、歩けなくなる可能性がある。容疑者のナヴァロはこれまでにも暴行などの容疑で9回も逮捕されているが、いずれも不起訴になっていた。警察に協力しているということらしい。有力者にも知り合いがいるらしく、いわくつきの悪者だ。SVUはまずクラブの支配人ジュールスや、従業員などから被害の当日クラブ内で行われた誕生日パーティについて聞き込みを行うが、誰もが何も見なかったか、タラが酒に酔って勝手に階段から落ちたなどと答える。皆、ナヴァロを恐れているのか買収されたのかという印象だ。オリビアは被害を訴えるタラにナヴァロに電話させ、自白を引き出させようとする。客はタラが勝手に落ちたと証言するだろうという言葉で、SVUはレイプと殺人未遂容疑でナヴァロ逮捕に踏み切る。しかし、ナヴァロは警察をなめたような態度で、あれは合意の上だったなどと言い逃れをする。目撃者の証言は出て来ないと確信しているようで、食い下がるオリビアにナヴァロは何がほしいのかと、買収までほのめかす。DNA検査で、タラへのレイプ容疑は証明されたが、ナヴァロの容疑はそれだけではなかった。過去にマイアミでレイプ被害にあった女性、またブライトンビーチで見つかった身元不明の死亡女性からもナヴァロのDNAが検出されており、カリシは大陪審でタラに証言させるという。ところが、思いがけず組織犯罪対策班のベル巡査部長から連絡が入った。実はFBIが10年以上ナヴァロを追っており、潜入捜査に入っていたステイプラーが数年前にナポリでナヴァロと接触したことがあるという。ナヴァロはプーリアで生まれ、ブライトンビーチで育った。ステイプラーがナヴァロを捉えようとしたが、ナヴァロはイタリアを逃げ出した。ナヴァロはイタリアや東欧、ロシアの犯罪組織とコネがあり、武器密輸や性的人身売買などの容疑で監視対象になっている。さらに、国際手配されているアントン・ポプロフにアドバイスしているようだ。ポプロフは保釈中に姿をくらまして、現在行方不明。ナヴァロを大陪審にかけたいというオリビアに、ベルもFBIのクレイ捜査官も大局を見てほしいと反論する。なぜか、ナヴァロはステイプラーと話をしたがっており、結局ナヴァロの事件はSVUの手を離れてしまった。ステイプラーはオリビアからのメールにも応えず、3ヶ月ほど音信不通となっていた。それはベル巡査部長の命令でもあったが、ステイプラーは潜入捜査で別人になることも良いことだという。オリビアはステイプラーとナヴァロの聴取に立ち会うことにする。オリビアはタラを含め、ナヴァロのレイプと殺人未遂容疑について追及するが、ナヴァロはしきりにステイプラーと話したがる。ステイプラーがナヴァロが情報提供者だとばらすぞというと、ナヴァロは態度を変え、ポプコフを売ると言い出す。ポプコフの姿は10年以上アメリカ国内では確認されていなかったが、現在クィーンズの自宅にいて、食事会を開くという。タラはポプコフをナヴァロの誕生日パーティで目撃しており、ナヴァロは食事会でポプコフを逮捕させるよう、段取りをすると申し出る。オリビアは組織犯罪対策班とFBIの合同捜査に加わると宣言する。オリビアはステイプラーに、一体ナヴァロとどういう取引をしたのかと尋ねる。しかしステイプラーは言葉を濁し、自分はいつでもオリビアの味方で、信じてほしいと答える。食事会の日、ナヴァロはステイプラーに、ボスであるポプコフを裏切ったとわからせないようにしろと念を押す。オリビアはそこまでしてナヴァロがステイプラーに協力する見返りは何なのかと訝る。ナヴァロがレイプと殺人未遂で刑務所に入ったら、刑務所もやっかいな事になるだろう。SVUとFBI合同捜査チームがポプコフの自宅に突入すると、ポプコフは一瞬のスキで姿を消したという。地下室に向かうと、そこには脱出用のトンネルがあり、ロリンズらが後を追う。ナヴァロとポプコフはバイクでトンネルから脱出したが、出口でオリビアとステイプラーが待ち構えており、銃を取り出そうとしたナヴァロをステイプラーが撃つ。ナヴァロはポプコフを裏切ったことを隠すために、わざとそうしたのかと思われたが、カリシが病院で手当を受けたナヴァロに面会に行くと、ナヴァロは連邦保安官によって連行されたという。ステイプラーに説明を求めてもすでに潜入捜査に戻ったということで、クレイ捜査官もベル巡査部長も、ポプロフ逮捕を評価し、ナヴァロの行き先については答えられないという。オリビアは潜入捜査に戻る前にステイプラーから連絡を受け、ステイプラーはナヴァロが証人保護プログラムに入ることは知らなかったと告げた。ナヴァロを撃ったのも、打ち合わせしたわけではなくとっさの判断だった。ロリンズはかつてはSVUだったステイプラーがナヴァロを逃したことを、非難する。オリビアは誰よりもステイプラーの事を理解していて、彼を信じるというが、ロリンズは不満だ。オリビアはタラに辛い報告を行う。タラはもうダンスや歌を目指すことはできないだろう。オリビアはただ、ナヴァロを決してあきらめないというのみだ。デンベ、じゃなくてジュールズはここでも主人に忠実な執事という感じでした。ヒシャムさんはSVUにこれまでにもゲスト出演していたおなじみの役者さんだったのですね。ナヴァロが国際手配されている悪人のアドバイザーをしているというのを聞いて、どうしてもレディントンと重ね合わせてしまいました。(笑)それにしても、オリビアが絶大な信頼を寄せていたステイプラーが一体どうしてしまったのか。SVUの被害者のことを忘れたとは言わせないが、現在の任務の方を優先するというような態度。ベルがオリビアとは連絡を取るな、と命令したというが、ステイプラーがオリビアから距離を取りたがっているように見えます。それは、逮捕されたウィートリーの脅威からオリビアを守るためなのかも知れないし、アンジェラと微妙な関係になっているからかもしれない。オリビアとしては、昔から知っているステイプラーに裏切られたことを信じたくないという感じ。ロリンズの指摘のように、彼はもうかつてのステイプラーではなく、2人の間に亀裂が生じた、と言いたいのかな。タラの無念はもう晴らされることはないのか、「組織犯罪対策班」の方を見ないと何とも言えませんが、シーズン2の展開が気になります。一方、ロリンズとカリシはいい感じです。カリシが警察に戻ったら別れることになるの?というと、ロリンズは別れるつもりはないときっぱり。この2人は現実をしっかり見て、それに流されることはなさそうで頼もしいです。ぜひ、このまま2人の幸せを追求していただきた。フィンがステイプラーをディナー呼びたい、フィービーが妹を紹介したいって、どこまでもフィンらしいマイペースだなと思いました。確かにオリビアとステイプラーの両方を知るのは今やフィンだけなんですよね。そんな、和やかな日々を取り戻すことはできるのでしょうか。
July 3, 2022
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シーズンをまたいだストーリーの完結編。記念すべき500話を前に、広げた風呂敷を一旦たたむ必要があったのでしょうね。ハワードに対する証言をする予定だったカタリーナ、オルティスは自殺とみられる死を遂げたが、オリビアは殺しを疑う。ローザは無事であることがわかったが、電話で脅されてNYを離れるという。タミンはローザ親子を守ると必死に引き止める。刑務所に入っていたポーリーは入所者から暴行を受け死亡した。こちらも、ハワードとの繋がりはわからない。ジェナの自宅に向かったロリンズとヴェラスコは、両親の留守中にジェナがいなくなっているのを知る。何者かが侵入し、ジェナは2階の窓から逃げたようだ。ジェナの父親は高圧的で、娘のことは何でも知っているようだが、ハワードから受けた被害については知らされていないらしい。ヴェラスコは母親なら真実を話すかもしれないと、自分の携帯番号を知らせる。ハワード下院議員は警察が不正に手を染めたカタリーナとオルティスに圧力をかけて、死に追いやり、自分の大統領選を妨害しようとしているとマスコミに話す。そのため、マスコミの目が警察に向き始めてマクグラス刑事局長は不満を漏らす。ガーランドはハワード逮捕に急ぎすぎたという。ヴェラスコがQとして、ジェナに渡していた連絡先にDMがあり、会いたいと言ってきた。その後、返信はないが、使われた電話番号から大麻の売人が浮かび上がる。クリスという男の居場所をつかみ、SVUがジェナの捜索に向かう。パーティ中の家の中に飛び込みジェナを探す一方、裏口から入ろうとしたタミンが撃たれてしまう。タミンは腹を撃たれ重傷で救急車で病院に向かう。タミンを撃った男は、ジェナが誰かが自分を殺しにくると言ったから撃ったと言い、ジェナは2階の窓から逃げようとしていた。ヴェラスコは怯えて混乱するジェナを落ち着かせようと説得し、身柄を確保する。ジェナは父親のことをとても恐れていた。タミンは救急車の中で心停止に陥ったが、なんとか立て直して病院に運び込まれる。ジェナは両親と共にSVUで聴取を受けるが、ハワードに薬を盛られてレイプされそうになったことは認めようとしない。あくまで何もなかったと主張するので、ロリンズはとりあえずジェナを返す。ハワードの弁護士ゴールドは控訴棄却を申し立てる。タミンの手術が無事終わり、意識を取り戻すが、フィンにSVUでの仕事に無力感を感じているという。フィンはこの時期に大きな決断をすべきではないと話す。ヴェラスコにジェナの母親から連絡があり、夫には言わない約束で、ジェナとハワードとの性的な関係の証拠があるという。15歳の時ジェナはハワードに会い、連絡を取り合いジェナはインターンになった。両親ははワードを信頼し、娘を誇りに思ったという。しかし、ジェナの誕生日にハワードはパーティを開いてくれ、リムジンを迎えによこした。その夜、ジェナの身に何かが起こったのは確かだ。ジェナは様子がおかしく、尋ねても何も答えない。だが、着ていったドレスにシミが着いていたので、それを保存していたという。その後、ジェナは妊娠検査薬で陽性になったらしいが、車が迎えに来て娘をどこかに連れて行って戻ってきた。父親は知らないが、ジェナは中絶をしたらしい。改めてハワードにジェナと性的な関係にあったことを追及すると、ハワードは中絶したと聞いて驚く。どうやら知らなかったらしく、その場を仕切ろうとするゴールドともめ始める。激高したハワードはゴールドを首にすると言い、カタリーナ、オルティスの殺害、ジェナの中絶も全てゴールドがやったと言い出す。ハワードが検察に全て話し、ゴールドの操り人形だったことがわかるが、それを証明する証拠を手に入れるのは容易ではない。ゴールドの選挙献金の不正を調べるにも時間がかかる。マクグラスはゴールドに司法取引をもちかけるようにいう。したたかなゴールドにアヴィタル連邦検事も負けん気を示し、ゴールドは取引を受け入れる。その材料に元大統領とその親族、ハリウッドセレブに関わる隠された悪事を提供すると言って検察は色めき立つ。それらはすでにFBIが目をつけていることではあり、大掛かりな捜査が行われるかに見えたが、結局地区検事も連保地検も検事総長も尻込みをしてしまう。その後、ハワードが身代わりとなって差し出されることになった。ハワードは取引をするという。ゴードンの提供した取引は実現することはなく、元大統領の罪を暴くこともなくなった。退院したタミンはオリビアにSVUを去ることを伝える。昨年からマクグラスに象徴される警察組織が変わるかと期待したが、結局変わらなかった。それでも一緒に戦っていこうというオリビアに、タミンはあなたのように昇格するのに20年を費やすことはできないと言う。タミンはここにはいられないと別れを告げた。カリシによると、ゴールドの殺人に関する容疑は表向き続けられるが、結局野放し。取引に持ち出した有力者の話題は政府は警告と取ったようだ。ハワードに関しては、裁判になっていればカリシとロリンズは証言も起訴もできなかったことを思えば、良かったと言える。2人の関係について、真剣でなければ秘密にしておこうというロリンズに、カリシは真剣だと答える。ロリンズも真剣だが、今はまだ2人の関係を知らせないでおきたい。ガーランドはゴールドの件で上層部に反論したが、ハワードを捕らえたことで満足ではないのかと、「空気を読め」と言われたという。さすがに首にされることはないが、ガーランドもこれ以上状況が悪くなる前に自分から辞める決心を固めた。父親も警察の外にいるほうが危険な存在になれるとアドバイスしてくれたという。マクグラスはオリビアに、昨年SVUが政治色が強かったことから、本来のレイプ事件に集中しろと告げる。オリビアは決して被害者に背を向けることはないと答え、マクグラスはガーランドの後任が決まるまでは、当分直接自分に報告するように命じる。タミンはキャラクターとして成長させられなかったのでしょうかね。単にLGBTQだからといっても、残念ながらチームになじめずに終わった感じ。もともと短期の人だったのかも。その代わり、ユニークでミステリアスなヴェラスコが入るのですね。組ませるとしたらロリンズでしょうか。それでもカリシとの三角関係などというのは、ぜひやめていただきたい。せっかく、2人が本気になっているんですからね。まあ、ヴェラスコはマクグラスの子飼いの刑事だから、みんな警戒するでしょうが。ガーランドはこちらも想定内かな。清廉潔白で正しいと思ったことを言える人でも、組織にいては孤立するだけなので、外部から警察組織を改革するような活躍を見せてほしいです。後は、中途半端に終わったゴールドの殺人容疑ですが、SVUが担当するかどうかはわかりませんが、いずれきちんと起訴してくれると良いのですが。とにかく、怒涛の3話連続ストーリーは、コロナに翻弄され警察改革で膨らんだ背景を一旦リセットし、初心に戻ることになりましたね。組織犯罪対策班とのクロスオーバーも増えてきますし、新しい方向を見守りたいと思います。※補足書き忘れましたが、フィンが言った何が面白いのかわからないジョークですが、古典的な「電球ジョーク」というもののようです。警官が差別的な横柄な態度でガサ入れをするという、ことなのかな。生死の際をさまよう場合に言っているんじゃない、という話ですが、まあいろいろ知らないことがあるんだなあ。
June 25, 2022
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新シーズンプレミア。先シーズンのフィナーレを引き継いだ、大きなストーリーアークとなるわけですが、あのキスばかりが記憶に残っていて、内容はすっかり忘れてました。(笑)しかも、がっつり「Organized Crime」とクロスオーバーしているので、スパドラさんで見ていない人には「???」ですよね。見ていて良かった~ちなみに本国では次のエピソードと連続で放送されたようですね。フィンとフィービーの「結婚しない披露宴」の夜、カタリーナ・マチャドが自白したことで南部地区連邦検事は緊急会議を招集する。オリビアも車で向かっているが、途中で後ろから来た車に当て逃げされ、足首を怪我してしまう。翌日コンプスタットの会議が開かれ、オリビアとガーランドが家のない母親たちに住宅補助を与える代わりに、社会的地位のある男性に性的な奉仕を強要する容疑で、カタリーナとハワード下院議員の補佐官オルティスが罪を認めたと報告する。刑事局長のトミー・マクグラスはハワードの逮捕を急がせる。ハワードは次期大統領選に出馬すると言われており、捜査を長引かせることはできないという。オリビアはまだ全容が解明されていないと慎重な態度だが、刑事局長はガーランドに逮捕すれば「許される」と意味深なことを言う。後からオリビアのオフィスを訪ねてきた刑事局長は、ガーランドを蚊帳の外にするようにという。警察へのガーランド警視正の忠誠心は上層部からは疑われており、ガーランドとカタリーナの関係について噂があるというのだ。刑事局長は今夜の寄付金集めパーティに独自の潜入捜査官を投入すると明かす。その潜入捜査官のことは、ガーランドだけでなく、SVUのメンバーにも秘密にしろと念を押される。ハワードを逮捕するために必要な、レイプ被害にあった3人の女性はいずれも証言が得られない状況だ。ローザにはオリビアがもう捜査や証言に関わらなくて良いと言ってしまっており、タミンはやむなく証言して欲しいと頼む。すでに刑務所に入っている管理業者だったポーリーは、ハワードに不利な大陪審での証言はできないという。一方、カタリーナとオルティスはハワードに幼い子供のいる母親ではなく、10代の子供のいる母親を世話するという。去年インターンとしてハワードの周辺にいた高校生のジェナとヘイデンが、パーティに来ることがわかり、刑事局長は逮捕へゴーサインを出す。逮捕を急ぐのは、ハワードが大統領選の準備を始めると、政治的な敵対行為だと批判されるからだ。カタリーナの寄付金集めパーティで、ハワードに若い世代に人気のインフルエンサーQが紹介される。2024年の選挙で有権者となる若者に絶大なフォロワー数を持つと聞いて、ハワードはQをスィートルームに誘う。そこでジェナとヘイデンはさっそくハワードに会い、酒を勧められる。気分が悪くなったジェナをベッドルームに連れ込み、ベッドに押し倒したところで監視していたSVUがハワードとQを逮捕する。しかし、Qは潜入捜査官のジョー・ヴァラスコだと明かす。フィンらは、オリビアからジョーの存在を聞き驚く。オリビアは、ガーランドもそのことを知らされていないという。酒を飲んで前後不覚になったジェナは、ハワードに薬を盛られたということを認めず、自分で薬を飲んだという。ハワードからは何度も呼ばれて会ったというが、性的な関係があったとは認めず、悪いことをしたとは認識していないようだ。ハワードの弁護士が到着し、ハワードはさっそく身勝手な言い分を主張し、弁護士はこれは政治的な中傷だという。ハワードが足繁く通うホルトタワーには母親が住んでいて、ローザらと会うのは住宅委員としての責務だという。罪状認否では、ニューヨーク市警と検事局による政治的な作為だと無罪を主張する。ガーランドは刑事局長の記者会見を知って、自分に連絡がなかったことにショックを受ける。刑事局長からは謝罪があったが、連絡ミスだったと自分で納得し、オリビアには明日の大陪審の成り行きを心配する。SVUはカタリーナらの大陪審証言を準備していた。ハワードと弁護士は相変わらず強気の姿勢で、ハワードは俺を誰だと思っているのかと、脅してくる。カタリーナ、オルティスらへの準備に怠りはなく、タミンの説得でローザも証言することになった。無事に明日の大陪審を迎えることができれば、という夜に、オルティスがホテルで死亡しているのが見つかり、カタリーナも墜落死した。ポーリーも刑務所内で暴力をうけた。オリビアはジェナとローザの身柄を確保するようにいう。オリビアの足首骨折は、マリスカ本人がそこを骨折したからだそうです。この年代になったら、誰しもありそうなことですね。お大事に。ステイプラーとは話し込んでしまったようで、電話でも盛り上がり、救急隊員をステイプラーと見間違うなど、気になる描写が続きました。内部監査に呼び出されたオリビアが、「組織犯罪班」の衝撃のでき事を証言。ウィートリーからステイプラーの大切な人呼ばわりをされて、この路線は引っ張るのかな。ちなみに、ステイプラーはシーズン2ではあのスキンヘッド&おヒゲだそうです。それにしても「帝国の逆襲」とタイトルをつけるだけのことはありますね。オリビアもガーランドもハワードを代表とする権力側の恐ろしさ、そして警察の保守的な層の反発を見せつけられました。自分たちに不利な証人を殺すって、どこでどう情報が漏れていて、誰が手を下すのだろう。ローザはなんとか生き延びてもらって、大陪審で証言してほしい。大統領選を狙う議員よりも政治顧問となった弁護士の方が偉そうにしているのは興味深いですね。「グッド・ワイフ」を見ていると、すごくわかる。大統領になるよりも、キングメーカーになる方が金が儲かるということなのでしょうね。あの弁護士はどこまで悪の手を伸ばすのでしょうか。裏にギャングかマフィアの暗躍があるのだろうな。でも、次は「ジェダイの帰還」となるはずなので、形勢一転勝利を手にしてもらいたいです。さて、一気に盛り上がってしまったカリシとロリンズ、事件とは別にニヤニヤしちゃって、もう~。もし失敗したら独立しようか、とか、何を言っても長年一緒に家族のようになってきた間柄ですから、やっぱり駄目だ、とはなりにくいように思います。一時の気の迷いじゃないはず。rまあ、カリシは前話で恋人と分かれたかどうかという状況で一気にアマンダに絡め取られてしまった感がありますけど。それでも幸せになって欲しいなあ。タミンはローザを無理やり証言させることになって、かなり嫌になっているもよう。ジョー・ヴァラスコ刑事は存在感ありますね。
June 19, 2022
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シーズンフィナーレ。このシーズンはスタートが遅かったために、話数も少なかったですが、とても充実していて見ごたえのあるシーズンだったなあと思います。懐かしいゲストの登場も大きかったし、最終話がなんと言っても!クリミナル・マインドのシーズンフィーナレみたいなエピソードでした。公営住宅のホルトタワーの自治会長の女性が、同じ階の女性が自宅で売春をしていると通報してきた。頻繁に違う男性が出入りし、その女性は幼い息子と一緒に住んでいる。前にその部屋に住んでいた女性も同じように男性を部屋に連れ込んでいたので苦情を言ったら、出ていったという。ホルトタワーには正面玄関の他に、住宅補助を受けている人のための入り口があり、男たちはそこから出入りしていたようだ。3階に住むローザは、自治会長のスワンソンが誤解しているという。息子のフェリペに会いたいといって、中に入ると、求職中なのに広くて良い部屋に住んでいる。フェリペはここでの生活に満足しており、前のシェルターの暮らしには戻りたくないという。母親のところには修理業者の男たちが訪れてくるが、静かに部屋で過ごしていればこの部屋に住み続けることができるらしい。管理業者が生活に必要なものを提供してくれるということで、SVUは売春ではなく、人身売買ではないかと考える。改めて、オリビアがローザに誰かに脅されているのではないかと深く入り込もうとしたが、ローザは放っておいてくれと拒絶する。3階の防犯カメラには常連と思われる5人の男性が映っていた。そのうちの一人は管理業者のポーリー・バンデュッチで、SVUは前に住んでいたデニースから話を聞くことにする。デニースも口が硬かったが、今はポーリーの部下のアントンと交際しているので過去は忘れたいという。どうやら、ローザもデニースも倍率の高い公営住宅に優先的に入居できたようだ。ポーリーはNPO団体傘下にある、外部の管理業者で、ガーランドはその分野に詳しい人がいるという。カタリーナ・マチャドはホームレスから身を起こして、社会正義学の博士号を取り、「プラウド・ライフ」という女性や子供を救う団体を創立している。SVUは、カタリーナにローザの件を紹介し、カタリーナは管理会社について問い合わせてみるという。普通は抽選で650倍という高倍率に当たらなければ、公営住宅には住めない。カタリーナの活動の場に、ハワード下院議員の補佐ルーベン・オルティスの姿があり、それを見たロリンズはローザの常連の中の一人だと気づく。ガーランドに捜査の相談に行くと、マクグラス警視総監がガーランドに厳しい言葉を投げつけているところだった。ジェイボンの裁判で証言録取を繰り返しているガーランドは、警察上層部から見ると裏切り者ということらしい。ルーベンは月の4度もローザの部屋を訪れており、尋問したいところだがガーランドは消極的だった。オリビアは母親同士の情報網を利用しようという。ロリンズはホルトタワーの地下洗濯室に潜入し、住人の女性から話を聞く。狭い部屋に大勢で住んでいても優先的に部屋を変えてもらうことはできない。既婚女性には回ってこないのだという。それなのに、ルル・デイビスという女性は娘を施設に預けたまま、2ベッドルームの部屋に住んでいる。裁判所前で射殺事件を起こしたミッキー・デイビスの元妻だという。フィンはミッキーとの繋がりで、ルルに話を聞く。ルルもまた自分は抽選で当たってこの部屋に住んでいると主張するが、カタリーナが口を利いてくれたことを認める。監護権を争っている娘のことで力になるというと、ルルはルーベンとは恋人関係で秘密保持契約も交わしているという。ルーベンは合意に基づく関係だと主張するが、写真などの証拠があると追及すると、他にも女性と契約を交わしてい者がいると話す。女性たちは性的奉仕と引き換えにアパートの提供を受けている。実はハワード議員も母親が同じ住宅に入居しているという理由で、出入りしており、この卑劣な人身売買にはホームレス保護施設関係者、住宅局の副局長、市会議員など多くの立場のある人物が関わっていることがわかった。その受け皿となっているのがプラウド・ライフで、彼らは助成金や寄付、契約金などの名目で資金を援助している。それをカタリーナは知っているのか、あるいは彼女がその黒幕なのか?ガーランドはさすがに信じられないというが、オリビアはカタリーナの拠点「カミーノ家族センター」にスパイを送り込むという。ルルはマイクを付け、娘の監護権がまだ得られないとカタリーナに訴える。警察が来て、ルーベンや男たちのことを聞いて回ったというと、カタリーナは自分を信じてほしいという。男たちの相手をすることで見返りがあることをカタリーナが認めたため、SVUは逮捕の条件が揃ったと考える。カリシはカタリーナは不正の氷山の一角で、調べれば裏金のようなものが出てくるだろうという。ガーランドは上層部からSVUのあら捜しをされて、心身ともに弱っていた。聴聞会でマクグラスからお前は能力もリーダーシップも欠いて失格だと罵られてしまう。カタリーナは取引に応じ、副市長や住宅都市開発省の元長官、上院議員、下院議員などが背後にいると打ち明けた。カリシはこの件を上層部に任せることになり、ポーリーやルーベンらは裁判に掛けられることになった。オリビアはローザに、もう望まないことをせずに今の生活を続けられるという。何十年もにわたる団体運営の陰で、多くの被害者を生み今後はFBIも捜査に加わることになる。フィンとフィービーの結婚式の祭司役を引き受けたカリシは挨拶文で頭を悩ませる。川辺のレストランで結婚式の準備が整ったが、フィンとフィービーは直前になって結婚はしないという。このままの関係でいるというので、息子のケンらは少しがっかりする。遅れて参加したガーランドは立場が危うくなっていると明かす。上層部は自分に汚名を着せるか、辞めさせるかというところだろう。しかし少し休みをとるが、引き下がるつもりはないという。ステイプラーも遅れて到着し、オリビアと2人でかつての仲間の幸せそうな姿を眺める。カリシは徹夜で準備した挨拶をロリンズに言われて読んでみる。パートナーシップは結婚と似ているという言葉に、ロリンズは涙ぐんで、2人はキスを交わす。オリビアとステイプラーは「パートナーに」とグラスを重ねる。辛い期間を過ごして少し明るさが見えてきて、最後はパーティくらい良いじゃないという感じかな。愛する人と一緒にいるということが、何ものにも代えがたい。フィンとフィービーの結婚騒ぎは明るい話題で、今後もパートナーとしてフィービーことジェニファーが出てくれると、重苦しいシリーズに明るさがもたらされるじゃないですか。大歓迎です。一方、ガーランドは清廉潔白で、組織の悪習に真っ向から立ち向かおうとしているのが見ていてハラハラしますが、そう簡単には諦めないでしょうね。正々堂々と戦って信念を貫いてほしいです。公営住宅の入居が抽選で、ハーバードに入るより難しいというのは、なるほどなーと思いました。生活費、住居費の高いニューヨークならではですし、日本でも人気の物件が抽選で何百倍、何千倍という話もあったでしょう。そこで利権が生まれるわけですね。不正の追及がガーランドの窮地を救うことになるのだろうか。さてさて、ロリンズとカリシですよ~(^o^)これは永久保存版だな。人の結婚式というベタな展開ですが、カリシの彼女は結婚制度など反対、だんだん距離が離れていく。そして、一番そばにいて、一番お互いをよく知っている人が運命の人だったって、もうニヤニヤが止まりません。あの後どうなったのかな、誰も見ていなかったの?もっとも、アマンダが酒を飲みすぎただけかもしれませんが。そして、オリビアとエリオットとの妙に親密な感じ。こちらも、来シーズンには何かあるのかなあ。気になるなあ。と、希望を持ってシーズン終わりを見届けられて幸いです。
August 28, 2021
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夫婦間のDV、レイプ問題が男女の立場が入れ替わったら?という、SVUらしい王道のエピソード。ジェンダーギャップの問題を掘り下げようというという意図もあったかもしれませんが、DV問題は同性カップルの場合もあるだろうし、それ意外のカップルもあるだろう、そういうことに改めて目を向けさせてくれることに、はっとします。ガーランド警視正の隣人、アンディ・リチャーズが仕事から帰ってきて倒れたと、息子のチャーリーがカーランド家に伝えに来た。ガーランドがすぐにリチャーズ宅に入り、倒れていたアンディに救急車を呼ぶ。ガーランドは両家の子を連れで病院でチャーリーズの妻に連絡をしつつ待つと、担当看護師はアンディがレイプされているという。ガーランドはオリビアを呼ぶ。その日、仕事場で同僚と揉めたという話があったようだが、アンディはひたすら暴行されたことを認めず、遅れて駆けつけた妻のダイアンも大したことだとは思ってないようだ。オリビアは職場での聞き込みを行う。現場には監視カメラがあり、同僚との揉め事が撮影されていた。その場では犯行は確認されず、オリビアは前の晩に何かあったと考える。リチャーズ家を訪れ、オリビアが妻には内緒でも構わないと話かけると、アンディは「彼女が…」と言いかけて止める。SVUは妻のダイアンによるDVではないかと考え、ダイアンについて捜査を始める。ダイアンは新進気鋭のギャラリーオーナーで、夫婦間で稼いでいるのはダイアンの方だった。カリシは妻が加害者だとしても、捜査令状は相当な裏付けがなければ出せないという。目撃者を求めてオリビアは弁護士でもあるガーランドの妻に話を聞く。ガーランド家とリチャーズ家とは、子供同士が仲が良いが、母親のダイアンはあまり子育てに熱心ではなく、チャーリーは父親にべったり、世話は子守のジョイに任せきりというイメージだ。子守はアンディは普段から優しく、ダイアンが家庭内では実質ボスのような立場で、仕事のストレスでイライラしているようだという。DVを直接目撃したわけではないが、アンディがぼうっとして涙を流していたこともあったという。ロリンズはダイアンのギャラリーを訪れ、聞き込みを行う。ダイアンはなぜ夫がレイプのような怪我をしたのかわからない、ただストレスが多いのか酒の量が多いという。さらに、去年から夫婦の性生活に変化が起こり、相当な刺激や過激なことをしないと満足しないようになったという。自分に夫婦の性具を使うこともあるらしい。SVUは虐待する側が被害者を攻撃していると取るが、捜査は行き詰まる。ところが、リチャーズ家でアンディがダイアンをナイフで刺したという通報が入る。アンディは妻がそういうのなら俺がやったのだろうという言い方で、オリビアはチャーリーの存在に注目する。しかし子供は両親を守ろうとするので証言させるのは難しい。ダイアンは酒に酔っていたアンディを注意したら急に怒り、警察に何を言ったのかと迫ったという。正直に話したと答え、非難する気はないとうとアンディはキレてキッチンにあったナイフを後ろから当てて「俺を捨てるのなら殺す」と言ったという。ダイアンはもう二度とこんなことはないので、訴えないというが、現状アンディは義務的逮捕されており、ダイアンはなぜか弁護士を要求する。アンディの言い分を聞き出すと、ダイアンとの話と矛盾があり、曖昧だった。ガーランド家でチャーリーを預かっていた。チャーリーはナイフを見てママのように怪我をしないで、という。事件が起こった時、アンディは2階にいたと答える。SVU内でも本件の扱いで夫婦の言い分の解釈が分かれていたが、ガーランドからの知らせで改めてダイアンから話を聞く。弁護士は夫婦間の問題だと答える。フィンがアンディに妻から罪をでっち上げられたのだと話すと、アンディは妻を愛しているのでそれ以上の争いは避けたいと頑なになる。オリビアは自分のためではなく、チャーリーのためだと説得し、裁判に後ろ向きのアンディを励ます。妻から夫へのレイプ、暴力の話題は世間の関心を引いた。オリビアは性的偏見が今回の問題だという。裁判で子守やガーランドにレイプを伝えた看護師、オリビアの証言が行われるが、ダイアン側の弁護士も相当なやり手だった。検察側の疑念を覆していく。その時、証人として控えていたアンディの姿が消えた。ガーランドはバーで酒を飲むアンディを見つけ、裁判所まで連れて戻るが、よくない傾向だ。夫婦間で妻がワイルドで過激な趣味を好むことを、アンディは受け入れてきたという。しかし先日は仕事で疲れて酒を飲んでいたところで寝ていたら、痛みで目が覚めた。バイブを挿入されていたが気を失ってしまった。その後出血した体で仕事に行ったがトラブルがあって、早く帰宅した後に倒れてしまった。その件でダイアンは警察に夫にナイフで刺されたと嘘の通報をした。弁護士は妻との関係で楽しんでいたこともあったのではないかと追及し、嫌ならなぜ部屋から立ち去るとか、体格でも妻よりも力が強いのだから抵抗しないのかと聞く。アンディは妻を傷つけるようなことはできないと言い、酔っていたために抵抗できなかったと答える。弁護士が挑発し、アンディは今はこの場にいたくないといって証言席から立ち上がりあるき出そうとするが倒れてしまう。カリシは酒を飲んでいたことをガーランドが黙っていたことに腹を立てる。アンディももう証言したくないと言い出すが、ダイアンが激怒して理性を失っていることを裁判で明かそうと、再度法廷に戻る。カリシの証人尋問で、ダイアンの切れやすい性格などについて証言すると、アンディは今も妻から酷い言葉で夫を罵倒するメールがこの場で届いたという。今日はもう7通目だというと、裁判の流れが変わった。弁護側は和解を求めてきて、カリシは軽犯罪を認め保護観察を受け、アンディと息子の親権を争わない上に、ダイアンを18歳まで性犯罪者登録させることで了解した。法廷でダイアンは有罪を認めて終わったが、ダイアンはアンディに声をかけてきた。アンディはチャーリーとの面会は認めるが、自分の人生には関わらないでくれとはっきりと告げた。夫婦間で収入差がかなりあるようなカップルですよね。夫は息子と今までの家に住み続けるとしても、家賃とか支払えるのだろうか。妻は夫を逆らわないのをよいことに、自分の欲望の道具として扱っていたのでしょうね。裁判でこんな生々しいことを明らかにしなきゃならないのは辛いですが、子供のために自分は我慢すればよいのだと考えるから今の生活から抜け出せないこともあるのでしょう。これは男女の立場が逆転しても同じ。嫌なら逃げれば良い、戦えば良いというのはさんざん言われてきた話で、そこがパートナー間の問題ということの扱いにくさなのだろうと思います。まあ、今回の妻は人格的にも怖いような冷酷さを感じましたね。仕事はできるのかもしれないが、嘘の通報をするくらいですから(証拠が残るのに裁判中にメールを送るのも異常)、どこか壊れている感じがしました。夫も酒をやめて、仕事と子育てに専念しないとだめですね。逆に児童保護局から息子を取り上げられてしまうかもしれない。ガーランドは世の中の仕組みを知っているのなら、いろいろサポートの道を示してあげてほしい。ロリンズのパパは亡くなったのでしょうか、カリシは遺書を託されていたのかな。ロリンズとカリシが対立すると、キャットがカリシ側で、「いつもは説教するのはキャットだろう?」というのは面白かったです。
August 22, 2021
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やはり前回のエピソードはクロスオーバーだったのかーい。まあ、冷静に考えたらそうですよね。本国で同じ曜日に続きで放送されているのですから。FOXさん、早く「Organized Crime」放送してください。それにしても、8年も前の過去エピをきっちりフォローしてきましたね、さすがだ。大学生のリビーが寮の自室でレイプされた。犯人は自分の名前を知っていたので、同じ寮生だと思ったが、いきなり部屋に入ってきて縛り上げレイプしタバコを押し付けた。犯人がリビーのぬいぐるみを持ち去ったと聞いて、ロリンズは驚く。その日、公園で娘2人を遊ばせていたロリンズは、長女のジェシーが見知らぬ男から白い犬のぬいぐるみをもらったという。男はそのぬいぐるみを「スノーボール」と呼んだことから、ロリンズとオリビアは2013年に10歳にして、サイコパスと診断され精神病院に入ったヘンリー・メスナーを思い出す。ヘンリーは無感情で、共感力がなく、妹のルビーを虐待したり犬を風呂で溺死させたり、アマーロ刑事を銃で撃ったりした。最近、18歳になったヘンリーを実父が家族との同居を望み、裁判所の決定で退所していた。ヘンリーの母親は5年前に交通事故死し、その後父親はホリーと再婚しており、アーロという幼い弟が生まれていた。犯人に奪われたリビーのデビットカードが使用され、キャットらが話を聞きに行く。ホームレスの男性は、イカれた男から指示を受け工具店で結束バンド、ロープなどを購入したという。ヘンリーの現在は守秘義務などでSVUにもわからなかったが、リビーの母親がヘンリーを担当していた精神科医のブランドン医師とわかり、話を聞く。ブランドン医師はヘンリーの心を開くために、自分の娘のことも話したという。SVUはヘンリーの父親トムの自宅に向かい、応答がないため突入する。トムもホリーも、そして義理の弟となる5歳のアーロも無残に殺されていた。死後48時間以内と見られ、ヘンリーは家族を惨殺した後リビーをレイプし、翌朝ジェシーと接触していたことになる。トム所有の銃がなくなっており、ヘンリーが持ち出したと見られる。しかし実の妹で13歳になるルビーの姿がなく、当日は友人の家に泊まっていたことがわかる。友人の母親メーガンによると、ホリーはヘンリーがいつキレるか不安に思い、トムに銃を用意したほうが良いと訴えていた。トムは愛情を注げば大丈夫だという姿勢だったらしい。SVUは友人宅も警備の対象とする。ルビーは、ヘンリーは幼いアーロに嫉妬し、最後に見た時は父親から仕事を探せと言われて揉めていたという。天涯孤独と思われたヘンリーに、療養中に親しくなった友人がいた。5年間担当したマッキー医師は、18歳になり精神科医の判断を得て、裁判所が退所を認めたという。ヘンリーは最近では療養で凶暴性は影を潜め、家族が面倒を見るという条件で、本人も正常であると訴えたために退所した。ロリンズは、グループ療法でヘンリーが正常を装う演技を学んだのではないかという。マッキーは見事にヘンリーに騙されたと認める。この8年間は連続殺人を企てる時間だった、ヘンリーを刑務所から出してはならない。施設で唯一ヘンリーが友人だったコナーに話を聞く。ヘンリーの姉コーラとヘンリーは恋人関係だったといい、SVUはコーラの自宅を家宅捜索する。コーラはヘンリーは優しい人で、彼に取り憑いていた悪魔はもう消え去ったと主張する。しかし、ヘンリーの持っていたタブレットにはリジー、ジェシー、ルビーの写真があった。ヘンリーは彼女たちを付け回していたようだ。ルビーの写真は今朝、SVUが友人宅を訪れる前のものだったため、急いで友人の自宅に向かう。警備をしていた警官はパトカーのトランクに押し込められ、一家の車がなくなっていた。家の中では友人の母親が倒れており、友人のシャーロットがバスルームで縛り上げられていた。ヘンリーはルビーを連れ出す時に「乗り物に乗せる」という事を言っていたことから、SVUはヘンリーたちが近くの閉鎖された遊園地に向かったとみる。園内を捜索していたロリンズは、ヘンリーとルビーがミラーハウスに入ったと確信する。応援を待つようにと命令されたロリンズだったが、中に入る。ヘンリーはルビーに銃を突きつけていた。銃を下ろし、ルビーを解放するように説得するロリンズに、ヘンリーは自分に腹を立てているのではないかという。ヘンリーは施設に入れられたのは母親のせいだったと思っているようだが、ロリンズはヘンリーがアマーロを撃ったので自分が施設に入れたという。外では、緊急対応チームが到着し突入のタイミングを待っていた。オリビアは無線でロリンズに呼びかけ、内部で何が起こっているのか問いかける。ロリンズはルビーを解放させると、銃を下ろし2人で話をしたいと答える。ヘンリーは10歳で施設に入れられ、子供時代を奪われたと思っていた。ヘンリーは海に思い入れがあった。6歳の時に遊び相手のオスカーが海で溺れて、助けようとした母親も死亡した。ヘンリーはその時の感情のなさで自分は他人とは違うと感じたという。まもなく突撃隊が行動を起こすという時に、ロリンズは一緒に投降すれば命を守ってあげられると説得する。8年前、ロリンズは幼いヘンリーのことをよく覚えていた。説得に応じてヘンリーが逮捕されるが、ロリンズはヘンリーの頭の中が知りたかったのだという。リンドストロム医師がヘンリーの聴取を行う。ヘンリーの言葉を聞いたリンドストロムは、退所の許可を与えた精神科医の免許を剥奪すべきだという。カリシはヘンリーに法的責任能力はあるかどうか、という点に注目する。そこが微妙なところで、ヘンリーは生まれついたサイコパスだが、弁護側は心神喪失を主張するだろう。彼は自分が何をしたのかちゃんと理解しているが、自分を施設に送り込んだ家族の元に戻ったことで復讐心に火をつけた。弁護側はその責任を退所させた州に問うだろう。ヘンリーに罰を与えたいと思っていたロリンズは納得できない。ヘンリーの責任能力を問う審問で、リンドストロムはヘンリーは裁判に耐えうると証言する。案の定、弁護側は心神喪失による無罪に変更し、ニューヨーク州が退所させた判断は間違いだったという。判事が裁判を認めると、ヘンリーは急に興奮し、不規則発言をする。止めようとしたカリシの耳に鉛筆を突き刺したヘンリーは、再勾留された。投薬治療が始まり、結局本人が望む元の施設に戻ることになる。ロリンズは法廷での異常な行動もヘンリーの演技だったと考える。カリシはこのままでも裁判は可能だというが、ロリンズは拘置所のヘンリーに面会すると、説得していたときに「あなたを死なせたくない」と言ったのは嘘だという。今後、ヘンリーが自由の身になったとしても、もしカリシやロリンズの家族に近づけば私が殺してやると告げる。ヘンリー役は同じ役者さん。幼いながらも、ドキリとする冷酷さを演じた役者さんがそのまま大人となり、過去シーンは懐かしいクレイゲンやアマーロ、フアンらの姿を見て、時間の流れを感じました。こういう役柄を演じてその後の役者人生に影響を与えないと良いけど。「ゲーム・オブ・スローンズ」のジョフリー役の子なんて、あまりにも役柄のイメージが強いのでその後引退したのかと思っていました。(が、最近出演作品があるらしい)10歳のサイコパスが治療で人の心を取り戻し、家族と共に人生をやり直すことができるというのは幻想なのでしょうか。というか、そもそも生まれながらの脳の構造などからそれを変えることはできないのか。となると、終身刑か病院での治療(薬で抑制し続ける)ことしかない。カリシは法の元できちんと償わせるつもり、一方ロリンズの対応は動物的というか、ギャングの脅しのようです。うーん、いつかまたヘンリーが登場してロリンズと直接対決するのかなあ。子供を守るためにはビッチなキャラに戻る、そこは彼女の面白いところだと思います。単に面倒見の良いお姉さんだけではない。とはいえ、大人になってさらに悪知恵がまわるようになり凶悪さは計り知れない。こんな奴を敵に回して大丈夫でしょうか。カリシの耳(鼓膜)は無事だったらしい。久しぶりのリンドストロム先生でしたが、オリビアからステイプラーの事を話したいとセッションを予約したらしい。それにしいても先週の後、オリビアに、ステイプラーに何がどうなったのでしょう、気になります。
August 15, 2021
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スピンオフの「Organized Crime」とのクロスオーバーとまではいかないものの、できればそちらを見ておきたいなと思いながら見ていたら、まさかの2パーターでしたか。しかも、そんな~キャットの従姉妹リリーと交際しているセレブのエグゼビアが安ホテルで死亡しているのが見つかった。裸でベッドにくくりつけられており、薬物の過剰摂取により死亡したと見られる。カードや現金がなくなっていた。発見したのは元警官のムルホールで、売春婦と見られる女性が目撃されており、裕福な既婚者を狙ってこの2ヶ月で4回ほど似たような事件が起こっているという。理由としては粗悪なドラッグが出回っていることで、SVUは財布に残っていたバーのレシートから聞き込みを行う。目立つ白人の女性が店に現れ、男を物色し始めるとエグゼビアと良い感じになり、その後黒人の女性が現れて派手に遊んでいたという。キャットはリリーから話を聞く。エグゼビアはインスタで女性にDMを送り、そのことでリリーは怒っていたという。ホテルの防犯カメラには3人めのアジア系の女性が映っていた。いずれも風紀課では情報がなく、手慣れた手口で男たちを陥れて金品を奪っていることが想像される。検視官のワーナーは、オキシコドン、フェンタニル、MDMAを検出したという。ただ、セックスはしていなかったようでDNAは検出されなかった。オリビアはステイプラーと言葉を交わす。ステイプラーはキャシーは狙われて殺されたという。しかし、遺族であるステイプラーが捜査に関わることはできない。オリビアは自分もステイプラーと距離を置くように釘を刺されていると言い、ステイプラーにはもっと自分を大切に、子どもたちの心を守るようにという。ホテル・ムーランで同様の事件が起こる。被害者は個人投資家のポール・ランドリーで、白人とアジア系の女性が目撃されていた。オリビアは弟のサイモンがこのホテルで薬物の過剰摂取で死亡したことに気づく。サイモンは裕福ではなかったが、薬物によって殺されたのではないか。オリビアは当時の担当刑事に事情を聞くことにする。フェルナンデス刑事は、サイモンが死亡した事件について単なるジャンキーの薬物過剰摂取による死亡として済ませていた。当時、所持金も残っておりカネ目当ての犯行には見えなかった。オリビアはサイモンが自分の弟だと明かし、遺品を引き取る。ノアと一緒にランチをする約束だったサイモンは予定の時間に現れず、オリビアは「もう二度と電話をかけてこないで」というメッセージを残した。幸いサイモンはそのメッセージを聞かなかったようだ。携帯の履歴では死亡した日、サイモンはエドワード・ブダスキーという人物と連絡を取っていた。サイモンの死を捜査したいというオリビアに、フィンはステイプラーと同じ立場ではないかと指摘する。フィンとタミンがブダスキーに面会して話を聞く。ブダスキーはサイモンの依存症の会の支援者だった。ブダスキーによると、ニュージャージーからNYCにやってきたサイモンはまた薬をやりたいと電話をかけてきた。もちろん、止めたがサイモンはニュージャージーに戻りたがっていたという。ムルホールからまた別のホテルで被害者が出たと連絡が入る。やはり白人と黒人とアジア系の女性が目撃されており、医師のリンダーマンが自ら拮抗薬を飲んで一命をとりとめたという。立場上表沙汰にはしたくないというリンダーマンは容疑者の女性について、パイパーと連絡がつくという。パイパーはモントリオールではクラブダンサーをしており、アメリカでもいくつかの犯罪歴がある。逮捕したところ、男性用の時計や1万ドルのキャッシュを所持していた。その中でタブレットには、今回の被害者3人の映像があり、ブダスキーとサイモンと一緒に撮影している写真があった。断酒会の支援者というのは嘘だったのか。ブダスキーはサイモンとは高校の同窓生だと明かし、金に困っていたサイモンに会って金を貸そうとしていたという。サイモンは妻との離婚など、悩みをうちあけ、姉とのランチの約束についても尻込みしていた。ブダスキーはサイモンを励ますつもりで、知り合いのパイパーを呼び酒を飲んだ。後からデスピナという女性がやってきて、ホテルへ行きドラッグを勧められたという。ブダスキーが意識を失い目を覚ますと、女性たちの姿はなく、サイモンは冷たくなっていた。その後救急車を呼ぶなど、対応したものの、自分は妻子がある身なので姿を消したという。今回の関係者にデスピナとアジア系のジェイドを捕らえ面通しさせるといずれも特定したため、立件できそうだ。オリビアはサイモンも窃盗目的の故殺に問えないかと考える。カリシは売人の特定をしなければならないというが、パイパー、デスピナ、ジェイドとも口が堅い。背後によほど怖い存在があると見られる。逮捕時にパイパーがもっていた薬物は、最近流行り混合薬の「パープルマジック」とわかる。ただ、その調合は微妙に違っている。流通ルートについては、現在組織犯罪班が追っているのでオリビアはステイプラーに情報を求めることにする。組織犯罪班は別件でウィートリーという人物を追っていた。ステイプラーの妻キャシーを狙ったと見られる事件の黒幕らしく、製薬会社を経営するウィートリーが裏でパープルマジックを市場に流しているという。しかし、そのパープルマジックとも今回の薬物の調合は異なっている。パイパーの携帯を調べていたタミンは、サイモンらしき人物が倒れている動画を見つけた。そこにはジェイドとドラッグの売人と見られる男が映っていた。男はパイパーの運転手をしているフェリックスで、ジェイドと親しそうだ。ジェイドはフェリックスをかばうような言動を続けるが、ジェイドとフィリックスの間には娘がいるとわかる。オリビアとステイプラーは、ジェイドにフィリックスの背後に国際的な犯罪組織があると告げ、事の重大性をわからせようとする。フェリックスは組織の黒幕を裏切り、独自のルートで自ら調合した「パールマジック」を販売していた。オリビアとステイプラーの尋問で、ついにフェリックスは犯行を認めたため、警察は組織の黒幕を逮捕するためにフェリックスにマイクをつけておとり捜査させる。しかし、敵もフェリックスの揺さぶりには反応せず、フェリックスはデリバリーの仲間とみられる存在に撃たれてしまう。慌てるオリビアたちを敵は攻撃した…あの角度だとステイプラーは撃たれたことになりますが、さてどうなるのでしょう。オリビアはステイプラーの陰に隠れていて無事と思われ。SVUではあまりドンパチはないのですが、さすがにステイプラーを殺すことはしないと思っています。NYでスピオフ関係となると、今後はシカゴシリーズみたいな感じになるのかな。それにしても、フィンとオリビアとステイプラーが3人で捜査している姿には胸にこみ上げてくるものがありますね。かつての同僚がまた顔を合わせた、まさかこんなことが起こるなんて、思いもよらなかったなあ。オリビアの弟について、前のエピソードで言及があったなと思ったら、なるほどこういうことだったのですね。死んだのは自分からドラッグをやって過剰摂取をしたのだから、何かやり方があったのではないかと悔やんでいたら、恨むべき相手がいたことがわかった。それでオリビアの気持ちが楽になるかどうかわかりませんが、きちんとケリを付けてほしいです。キャットの従姉妹のリリーが無理やり交際を続けたエグゼビアにひどい目に会う、というストーリーはなくなりましたね。背後のドラッグディーラーの組織は相当危険で、SVUの関わるべき相手ではなさそう。それでも、オリビアとステイプラーがそれぞれの懸案を協力して解決できれば良い。後半を待っています。
August 9, 2021
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これはもう、このコロナ禍という共通体験を通じてこそ、多くの人に身にしみるエピソードですね。あまりにリアルで、辛すぎて見ることができないこともあるかもしれない。私も最後の方はぐっと、胸にこみ上げるものがありました。オリビアが馴染みのレストラン・ヴァネッサに立ち寄ると、警官が集まっており、中でオーナーのヴァネッサがナイフを持って、不動産仲介業者と立てこもっているという。ヴァネッサとは長年の知り合のオリビアが中に入り、ヴァネッサに銃を向けていた巡査を引き下がらせ、ガーランドに連絡し、HNT(人質交渉チーム)を呼ぶように求める。ヴァネッサはコロナ禍で商売が制限され、経営も悪化してついに店を手放すことになっていた。しかし、ヴァネッサは興奮しており、不動産仲介業者のレナードが保安官を連れて店を奪いに来ると主張する。オリビアはナイフを置くようにいうが、ヴァネッサはさらにバッグから銃を取り出し、店は誰にも渡さないと引かない。レナードの健康状態が良くないので、オリビアはレナードを解放するよう説得し、ひたすらヴァネッサの言葉に耳を傾ける。現場にはESU(緊急出動部隊)が到着し、プロトコルに従ってヴァネッサを射殺することもあるという。ガーランドはまずはオリビアに任せようと現場の了解を取り付ける。ヴァネッサが少し落ち着いてきたところで、オリビアは離れて暮らしている夫のエディとテレビ電話で話をさせる。しかし、ヴァネッサは演奏家だった夫は両親の面倒を見に行くと行ったまま、NYに戻ってこなかったことで、コロナ禍をきっかけに、夫婦の絆が揺らいだと一方的に別れを告げる。脳溢血で倒れた父をNYに連れ帰ったロリンズは、カリシと共に父を見舞う。リハビリは順調そうに見えたが、急遽倒れたという連絡が入る。結婚したばかりの新妻がいないため、ロリンズが父の意思決定に関わることになりそうだ。駆けつけたカリシは、動揺するロリンズに付きそう。実はロリンズは父親の実年齢も知らず、社会保障番号も知らなかった。厳しい経営状態になり、精神的にも参っているヴァネッサの話を聞いて、オリビアは彼女の母親がコロナで死亡し、息子もロックダウンを機に追い出したことを知る。人との接触はオンライン、ネット環境となり自分の側には誰もいないというヴァネッサに、オリビアは私はここから離れないと説得を続ける。ただ、追い出した息子ネイトには後悔があるようで、オリビアは息子を許すべきだ、そうでないと彼は一生重荷を負うことになると話す。オリビアはタミンにネイトを探すよう指示する。ヴァネッサの経営のパートナー、アイラはニュースで事態を知った常連客や元従業員らがクラウドファンディングを立ち上げたという。あなたは何も失っていないではないか、というヴァネッサに、オリビアはコロナ禍の前に弟のサイモンの死や交際相手のタッカーが病気を苦に自殺した話をする。タミンは母親を拒絶するネイトに、力を貸してほしいと説得する。病院に父の2番めの妻アンバーリンが現れる。父はどこかに金を隠していて、アンバーリンはそれを狙っているに違いないというロリンズだが、ロリンズの母は彼女が父に生命保険をかけているという。カリシと共に病室に入ると、父はロリンズの手を握って行かないでくれという意思表示をした。ロリンズはあんなに怯えた父親を見たのは初めてだという。カリシはロリンズを励まし続ける。調べたところ、アンバーリンはフロリダで詐欺の逮捕状が出ていることがわかった。ロリンズは、あなたを逮捕しても良いが、今後介護が必要となる父と生活するよりも、州外に出ることを勧めると話すと、アンバーリンは病院から姿を消す。連絡が取れたネイトがヴァネッサに連絡を入れ、ヴァネッサは心を開き投降に同意した。ヴァネッサは店を守り、家族を守ろうと頑張り続けて限界を超えてしまった。オリビアはあなたも誰かを頼り助けをもとめるべきだという。ヴァネッサを応援するクラウドファンディングも35,000ドル集まったという。ガーランドは全力を尽くしたオリビアに、君も数日休みを取り、誰かに頼るべきだ告げる。ヴァネッサ役は「Homelnad」のミラでしたね。コロナの前は頑張ってレストランを経営し、母親とは同居、夫はトランペットの演奏家、息子は大学生、忙しくともそれなりに幸せな日々を送っていたのが、コロナで店を閉める、劇場は閉まる、大学はオンラインになる、次々と想定外の事態が続いて、家族の心もバラバラになっていく。ロックダウンに嫌気がさした息子が外出してコロナを持ち帰り(可能性)、母は入院、最期に立ち会うことはできず。夫は両親の様子を見に行ったまま戻らかなった。実はそもそも夫婦間に問題があったのかもしれないが、すれ違い生活で気づかずにきた。コロナがその問題を明らかにした、これは多くの家庭であったかも。でも、経営者としてお金の問題が一番大きいですね。支援、救済制度があるにしても、とうとう店を閉めて家賃が払えないから明け渡さなければならなくなり、必死でがんばってきた何かがプツンと切れてしまった。誰にでもある最悪、どん底の日々で人に危害を加えるのは認められないとしても、だからといって、人質事件としてスナイパーが撃ち殺すというのもどうか。オリビアのような経験と人情のある警官が、根気よく説得して解決法を導き出すことで、暴力によらない解決ができるようになるわけです。もちろん、不動産業者とオリビアに武器を向けたのは罪に問われるかもしれないが、取引や情状酌量で何とかなるかも知れない。ヴァネッサにもやり直すチャンスが得られるかもしれない。クラウドファンディングなど、今の時代の「人情」ですよね。きっと励まされるでしょう。冒頭の訓練風景、これがディエスカレーションなのでしょうね。プロとしてヴァネッサに向き合ったオリビアですが、サイモンやタッカーの事を語るときのオリビアは本当の気持ちだったでしょうね。私ももらい泣きしそうでした。一方、ロリンズの困った父親のドタバタですが、カリシのことをみんなが彼氏か夫かと思っているのがツボですね。パパのいう「お前はナイスガイの前では尻込みする」なんて、シッパー的にはなんて美味しい。(笑)カリシは彼女とのディナーよりも、同僚の一大事に付き合うなんて、許してもらえるのだろうか。「私達そんな関係じゃない」と言いつつ、実は…と妄想してしまうのが悪い癖です。でも、実の親の素性を知らないなんて、あるんだな。戸籍がないので、ある日突然「あなたの父親よ」と言われて、その面倒を見ろと言われたらどうするのか。リハビリの費用もアマンダが負担していたというのだから、偉いですよね。それを知っているからカリシもアマンダを放ってはおけないんだなあ。こちらの方はどうなるのか、楽しみに見守っています。
August 1, 2021
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シーズンプレミアの案件を持ち出して、何となく、もうまとめにかかっているのかなと感じました。アマンダはファミリーマターでお休みです。カリシの彼女が判明。誤逮捕でSVUを訴えているジェイボンの新しい弁護団がNYPDに別の訴訟を絡めようとしている。BLMに対する市警の対応に不満を持ち、単なるカネ目当てではなく本気で警察に変革を求めているようだ。ガーランドは組織として警察は結束して自らを守ろうとし、裁判となればジェイボンと市警はオリビアをスケープゴートにするつもりだという。オリビアには自分の身は自分で守るようにいう。オリビアは自ら内部調査のカリー警部に会い、世間にメッセージを送るために自分は辞めさせられるのかと問う。しかし、カリーは警察がオリビアのミスを認めれば大問題となるため、結果的にオリビアはお咎めなしになるという。問題のある発言や行動をした幹部から刑事まで調査をしたが、彼らは起訴されることなく単に異動処分で済まされるらしい。ジェイボンの望むディエスカレーション訓練や市民による監視は、受け入れられないだろう。結局、警察組織は改革を遅らせているのだ。オリビアは本気で組織の改革を信じていたが、肩透かしを食った気分だ。フィンはそんなことは、ガーランドが「時代の分岐点」と言った時にお見通しだったという。行方不明になっている非白人の女性を探す活動をしている弁護士のニコールの妹サラが、昨日から行方不明だという。ニコールはカリシの交際相手で、その活動のために、ニコールはSNSなどを通じてヘイトグループから脅しを受けているという。ニコールを脅すために、サラは誘拐されたのか。サラのルームメイトによると、サラはガールフレンドの家に行くと言っていたといい、ゲイであることを姉には明かしていなかった。恋人のアリシアは白人で、実は昨日ニコールの実家でサラはアリシアを紹介するつもりだったようだ。そのアリシアが発見された。映画制作をしているサラと資金集めの路上パフォーマンスをしていると、子連れの白人のカップルにアリシアが車椅子なので、車で送ってあげようと誘われ、母子は途中で車を降りたが、後から乗り込んできた男に銃を突きつけられ、2人でセックスするよう脅されたという。男たちはその様子を撮影し、アリシアを放り出すとサラを連れ去った。ダークウェブには、白人至上主義者の2人組がサラを縛り付け、レイプや拷問などの生配信をするために、入札を行うという動画が出た。時間の猶予は6時間しかない。動画の出どころを追跡するのは難しく、手がかりも少ない。ニコールはなぜメディアに公表しないのかとオリビアに詰め寄る。逆に彼らの宣伝となるからと説得するが、ニコールは納得せず、ガーランドが警察をあげて全力を尽くしているというのが精一杯だ。白人至上主義者のグループで潜入捜査を行っているゲイリーによると、犯人とはフロリダの集会で出会ったという。ブルックリン、スタテン島で活動をしており、黒人のリーダーを倒す気満々だったらしい。その本名はわからないが、彼の妻と酒を飲み、こっそりIDを確認したという。オリビアはジェイボンの訴訟について証言録取にでかけ、ジェイボンと1対1で話す機会を得る。オリビアはお互いに望んでいるものは同じだと言い、警察本部は変革を受け入れるつもりはなさそうだと告げる。ただ、警察内部にも協力者はいる。内部捜査や警視正らが裁判で真実を話さなければならない状況になれば、悪徳警官を排除せざるを得なくなる。裁判所が権力行使の新たな方針の制定や地域の安全パートナーシップなど、全警察の同意判決を命じれば可能性はありそうだ。ジェイボンはオリビアの提案に耳を貸す。サラを誘拐した男の妻はモリー・アンダーソンで、夫はフリーのITコンサルタントのリックとわかる。モリーを拘束して息子のフォレストを保護し、夫の居場所を追及する。モリーは簡単には口を割らない姿勢を見せるが、ニコールがテレビに出演して妹の誘拐事件に市警が及び腰だと訴えると、リックも反応して生配信を始めた。ニコールを名指しし、サラを殺す勢いだ。オリビアは動画をモリーに見せて、このままでは殺人の共犯となり息子とはもう会えなくなると迫る。やっと、モリーは夫と一緒に映っている人物は実の弟だと明かし、連絡を取る。画面の中でサラが暴れてカメラが動き、モリーの電話を受けて銃声が響いた。その通話から、配信場所はチェルシーの5ブロック圏内だとわかる。オリビアはリックのクライアントでチェルシー在住の人を絞り込み、1軒ずつ聞き込みを行う。その中で、近所で銃声が聞こえたという家があったため、地下室に突入する。瀕死のサラの弟を見つけたオリビアは、救急車を呼んでほしければリックの居場所を言うように迫る。リックは隠れ家でサラを拘束しながら生配信していた。警察は突入してリックを逮捕し、サラを救出する。ニコールはカリシにこれまでの活動を続けるという。ジェイボンの弁護団は取引で偏見をなくす訓練の導入や、そのための予算配分、市民による監視を要求してきた。今の所警察は受け入れるかどうかわからない、拒否すれば裁判となるだろう。ガーランドはオリビアに、組織犯罪課で暴走気味のステイプラーについて、距離を取るようにいう。あえて何も接触をしていないオリビアだが、現状、彼らの行動は監視されているのだ。「会うな」と言われれば、会うのが人の常ですよね。ガーランドにとって虎の子というか、エースのオリビアを失うわけにはいかない、だから問題児のステイプラーとは関わるな。ただでさえ、ジェイボンの件でスケープゴートにされそうになったオリビアです。君のことは全力で守る、と言わないところが気に入りませんが、ガーランドは信念理想を持つ潔癖な人なのでしょう。オリビアはたった一人で警察組織、ルールを改革を目指すジャンヌ・ダルクみたいな存在になるのだろうか。カリシは非常にタフな人と交際しているのですね。有色人種の女性たちは、失踪事件があっても大きく取り上げられることはない。そういう立場の女性たちを助けようとしているだけで、白人至上主義者に脅される理由が納得できませんが、ニコールは今まで通り活動を続けるという。カリシも彼女を支える立場で、相当の覚悟が必要でしょう。フィンのフィアンセ、フィービーはプロポーズを受け入れ、いずれ結婚ということですね。そのフィンはオリビアに、ステイプラーにタッカーの事を話したか?という。そんなこと何の関係があるのでしょう、ステイプラーはオリビアが誰と付き合おうと、咎めたりするはずがないでしょう。あるいは、タッカーとの別れに「かわいそうに」という気持ちになるのだろうか。キャットは刑事に昇進が決まったらしい。アマンダが昇格したので、こちらも当然か、まあ、オリビアのおかげでしょうね。リックは脅すだけでサラを殺しませんでしたが、元々カネ目当て?差別主義者を通り越して、本当に殺戮者なら今の時代、どうにも正当化できないと思いますが。
July 24, 2021
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