ザビ神父の証言

ザビ神父の証言

2011.09.26
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カテゴリ: 国際経済
ユーロの憂鬱 (12)

9月10日にかけての週末、欧州ではどの国も、ギリシアが破綻した場合に、自国のメガバンクの資金繰りが大丈夫か否か、様々なケースを想定してのシュミレーションが行われたことが、明らかになっています。

ドイツはドイツ銀行の破綻を避けるための備えが急がれ、フランスはソシエテ・ジェネラルやBNPパリバの資金繰りのシュミレーションに、追われました。当然、オランダ、ベルギー、スペイン、イタリアも休日返上で、ギリシアショックをどう吸収するかに、知恵を絞ったのです。

その結果、各国のメガバンクの救済体制が整うまでは、少なくともギリシア破綻の引き金は引けないと、当面は期限の来た支払いを完了するための最小限の資金を貸し付けて、破綻を先送りすることを決めたのです。

これがギリシアの破綻が先送りされた真相でした。そして各国の金融機関の資金繰りについては、ECBだけではとても支えきれないと、米国のFRB、日本の日銀、さらにはイングランド銀行にも、協力を依頼して、これを支える体制をとったのが、次の週の週末でした。

ここで、いつギリシアがデフォルトしても、それが原因となって、世界金融の資金の流れが途絶することはない体制が、準備されたのです。ところが別の問題が起きました。ギリシアのデフォルト、ユーロ離脱が現実味を帯びたのですが、ここに至るまでの時間が長かったために、
国債の危機はスペインとイタリアにまで波及してしまったのです。

そのため、ギリシアをデフォルトさせてしまうと、ユーロ圏南欧諸国が揃って危機的状況に陥ってしまうことになります。そうなると、EFSF(欧州金融安定基金)に現在拡充しようとしている資金では、到底足りないことになります。

現在は、ギリシアがデフォルトすると、財政状況の厳しい他の南欧諸国の国債保有者が、リスク回避に手持ちの国債を売り急ぐことが、予測できます。そうした国々の国債の金利は急騰し、価格は下がります。この状況では、そうした国々はECBの保障がつかない限り、資金の借り入れは出来ないでしょうし、EFSFからの借り入れに頼らざるを得ないでしょう。


                                  続く





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最終更新日  2011.09.27 17:27:18
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