ザビ神父の証言

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2017.12.10
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カテゴリ: 環境問題
クロニクル 田中正造、足尾鉱毒を直訴

1901(明治34)年12月10日

116年前になります。この日、前衆議院議員田中正造は、第16回帝国議会開院式から還御途中の明治天皇に対し、足尾鉱毒事件に関する直訴を試みようとして、警備の警察官に取り押さえられました。正造は検事の取調べを受けたのち、その日の夜には釈放されています。

彼は1890(明治23)年の第1回衆議院議員選挙に栃木県から立候補して当選(当時は財産による制限選挙制でしたから、被選挙権者は一握りの富裕層、地方名望家に限られていましたので、彼自身有力な地方名士の1人でした。)、1891年の第2議会で、古河財閥の足尾鉱山鉱毒事件を取り上げ、以後毎議会で政府を追及しておりました。

1897(明治30)年以降、地元農民が4回にわたって上京、各方面に請願・陳情を行うに際しては、積極的に斡旋役を務めています。しかし、政府は誠意ある対応を見せず、請願運動の弾圧をも試みるありさまでした。

1900(明治33)年にいたって、被害農民が裁判に訴えると、ようやく世論も足尾鉱毒に注目し始め、演説会の開催や義捐金の募集、現地調査などが行われるようになり、下流にあたる渡良瀬川流域の荒廃振りが広く明るみに出されました。

こうした情勢の下で、1901年10月、正造は直訴を決意して議員を辞職、機会を待っていたのでした。後に公表された直訴状は、実情の訴えと被害土地の原状回復を政府に措置させるよう、要望するものでした。

彼の直訴事件後、足尾鉱毒問題への支援は一層高まり、政府も翌年には国としての調査委員会を正式に発足させるに至ります。正造の直訴は、日本の公害史の大きな1ページをなす出来事でした。





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最終更新日  2017.12.10 21:38:19
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