囲碁仲間の福〇氏の作品が第56回二元展の佳作賞に入選したとのことで、同氏から招待券を頂戴したので、本日は銀輪散歩も兼ねて天王寺の大阪市立美術館まで走って来ました。自宅を出て方角だけを頼りにジグザグに適当に走っているうちに勝山通りに出たので、これを西へと下る。御勝山南公園まで来たところで、公園に立ち寄り暫し休憩。この公園のことは以前のブログ記事でも紹介しているので、詳細はそちら(下記、参考)をご覧下さい。
<参考> 御勝山から舎利寺へ
2014.9.2.
この公園の北東角には折口信夫の歌碑もあるが、これも上記の参考記事に掲載済みなので、省略します。勝山通りを挟んで北側にあるのは御勝山古墳。大阪夏の陣で徳川方が此処に陣を敷いたので、古墳はあらかた壊れてしまっているとのこと。
真っ直ぐ西に向かい谷町筋に出たところで左(南)に行くと真田幸村が陣を置いた茶臼山である。茶臼山公園の南隣が美術館であるので、公園側から美術館に向かう。駐輪場は?と探すが見当たらない。近くに居られたおじさんに尋ねると南隣の天王寺動物園の入口近くにあるという。
動物園の入口ゲートを背景にして一人の若い女性が数メートル先に三脚を立てて自撮りをされていました。誰かダミーを立てないとピントがうまく合わないのではないか、などと思いましたが、声を掛けてお手伝いするのも余計なお世話かとやり過ごして駐輪場へ。
福〇氏は猿の絵ばかりを描いて居られる。で、猿は、猿はと足早に展示作品を見て回る。手前の会場には猿は見当たらない。奥の会場に入ると中ほどのブロックに「猿」が居ました(笑)。人物画や風景画や抽象画などに立ち混じっての「猿」の絵は異彩を放っているのでありました。
猿は猿でも、今回の作品はゴリラでした。中央にシルバーバックと言うのでしょうか、オスのゴリラの後ろ姿を置き、左右に設けた小窓のような区画に正面からの姿を描いて居られる。
タイトルの「目配り・気配り」から推察するに、このゴリラはボスで、群れのメスや子どものゴリラを見守っているということでもあるか。ゴリラの表情が何とも素晴らしい。目に力があって知性も感じさせる。
上の「目配り・気配り」がほぼ目線か少しそれよりも低い高さに展示されていたので、やや腰を落とすとカメラと作品とが同じ高さで対峙することが可能。ということで正面の写真を撮ることができましたが、もう一つの作品は、その上に展示してあったので、見上げる位置になる。ということで、下のような写真になってしまいました。
そのタイトルは「望郷or・・・・・・」とあるから、彼は遠い生まれ故郷のことを思っているのでしょうな。背中も心なしか寂しげであるし、こちら向きに描かれた顔の表情も悲しげである。動物園での暮らしは食うには困らないのだろうが、野生であった頃の自由や誇りは此処には無い、身の不条理、理不尽を嘆いているのでもあるか。
推察するに、後ろ姿は作者が現実に目にしているゴリラの姿。正面を向いているゴリラの表情の方は、作者がその後ろ姿から「彼は今こんな表情をしているのではないか」と想像したもの、という構成になっているのではないだろうか。福〇氏からは作品について何の情報も得ていないので、その意図は何とも、である。あなたはゴリラの後ろ姿からどんな表情を、彼のどんな心、気持ちを想像しますか、と問われているような気もするのでありました。
うしろすがたの しぐれてゆくか (種田山頭火)
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帰途は、四天王寺に立ち寄り、途中で目にとまった食堂でランチを済ませて、智麻呂邸に立ち寄り、第192回智麻呂絵画展のブログ記事を印刷したものをお届けして参りました。四天王寺境内は今夕から三日間、七夕祭があるようで、屋台などの設営が始まっていました。
ついでに、親鸞聖人像にもご挨拶。
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