妹に恋ひ
吾
の松原 見渡せば
潮干の潟に
鶴
鳴き渡る(聖武天皇 巻
6-1030
)
(あの子を恋しく思って、逢える日はいつかと待つ―その「 吾 が待つ」に因む 吾 の の松原を見渡すと、潮の退いた干潟を鶴が鳴き渡ってゆく 。)
秋の田の 穂田を雁がね 暗けくに
夜のほどろにも 鳴き渡るかも(聖武天皇 巻
8-1539
)
(穂の出た秋の田を、雁がまだ夜の明けきらない暗いなかにも鳴き渡ってゆくなあ。)
橘は 実さへ花さへ その葉さへ
枝
に霜降れど いや
常葉
の木(聖武天皇
巻
6-1009
)
(橘は実までも、花までも、その葉までも、枝に霜が降ることがあっても、枯れるどころかますます栄える常緑の木である。)
我が背子と 二人見ませば いくばくか
この降る雪の 嬉しからまし(光明皇后 巻
8-1658
)
(あなたと二人で見たとしたら、どれほどこの降る雪が嬉しく思えたことでしょうか。)
転害門経由で北山十八間戸へ。
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