カナダ行きを打ち明けられた際にショックを隠しきれなかったマイケルは彼女達の決意を受け止めて了承したが、反対に冷静を装っていたブライアンの方がガスを置いて行けと言い出した。息子には逃げずに戦ってほしいと言うブライアンに、私達はずっと戦ってきたが自分こそ今迄無関心だったくせに!とメラニーが激怒する ま、そりゃ怒りたくもなるわな。 リンジーとブライアンは友達と雪遊びしているガスを見守りながら、あれこれ立ち話。Babylon(クラブ・バビロン)はなくなったし、夜遊びはやめて幸せで静かな結婚生活を送ると言うブライアン。鳴呼…自由奔放で自己中心的な“A veritable sex machine”だったブライアンは何処へ? リンジーはジャスティンの作品が載っているアートフォーラム誌をブライアンに見せるが、ガスに気を取られてほとんど関心が無い様子(^^; 「ガスに俺のことを忘れてほしくないんだ」 「忘れたりしないわ、確実に」 「あいつだけじゃない、俺が失うのは」 見つめ合うブライアンとリンジー。 「 行くなよ、ウェンディ
( I don't want you to go, Wendy.
)」 「 行かなくちゃ、ピーター
( I have to, Peter.
)」 と、二人は暫し抱き合うのだが…。 そういえば1stシーズンの第1話でリンジーがガスを出産した後も、ブライアンがピーターパンの台詞を口にしてたっけ、省略したけど。私達も大人になったわね、とリンジーが言うとブライアンが 「 Don't say that Wendy, we'll never grow up.
」 そんなこと言うなよ、ウェンディ。僕らは決して大人になんかならないよ―なんて。でももうすっかり大人になっちゃったのね。
その夜(かどうか分からないけど)、ブライアンはアートフォーラム誌のジャスティン評を本人に聞こえるように読み始める。 「 Mr Taylor's large-scale canvas combines the high energy impulsiveness
…発音しにくいな… of Pollack plus the analytical painterliness
…大仰な言葉が好きなヤツだな… of Johns. But what makes his talent unique is a quality that hasn't been seen in a long time. …Sex Appeal.
」 じっとジャスティンを見つめるブライアン。ジャスティンも苦笑い(^^; 「 New York is waiting to be conquered.
(ニューヨークは征服されるのを待っている)だとさ。かなりの評価だな、Mr.テイラー」 リンジーは何でそんなもの見せたんだろ、と嫌がるジャスティンに、お前が見せないからだ、とブライアン。 「御機嫌取りの批評を書かれたからって荷物をまとめて次のグレイハウンド(米国の長距離バス)に飛び乗らなきゃいけないって訳じゃないし」 「お前、人生で一度もグレイハウンドに乗ったことないだろ」 「ないけどハリウッドには行ったよ。奴らも大袈裟に賞賛してたの覚えてる?デタラメな約束をいっぱいして。ニューヨークは違うなんてどうやったら思える?」 ジャスティンはブライアンににじり寄ると、 「一度も約束を破ったことがないのはブライアンだけ―」 と言いながら唇を重ねるのであった。