2003年01月07日
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おまわりさんはえらい。
不祥事が続いたり、身内の恥をかばいあったりして、
何かと庶民から攻撃される的だけれど、
日本のおまわりさんはえらいのだ。

権力の側に自らの立場をおくという覚悟は、
そう、なかなかできるものではない。


皆さんも何度か見たことがあるでしょうが、
道路上でTV番組の撮影のロケを行っている
ことってありますよね?

ああいうのは実は絶対に
道路使用許可というのを管轄内の警察に

きちんとそういう手続きを踏んでいる番組は
ドラマとか、タレントさんが参加して
人だかりができそうなケースの場合のみで、
まあ、小さなロケの場合は、殆ど許可なんかとらない。

テレビ番組というのは制作スケジュールが
非常に短いから、例えばOAされる、
前々日にロケがきまる…なんていうケースもあるのだ。

だからテレビ屋も必死である。

その機会を逃したら、画面に黒味を
流さなきゃいけなくなるから何が何でも撮る。


運悪くおまわりさんに見つかった場合は、
すごすご退散するが、
既にカメラが回っていたりして、

奴隷のADがグダグダとおまわりさんに絡んで、
時間稼ぎをし
撮りきってしまう



ともかく、何が何でも、
例え違法行為であっても
撮ってしまえばこっちの勝ちだ。


だからテレビ屋とおまわりさんは非常に仲が悪い。

私がいた時代は
ADに対する鉄拳制裁は
あたりまえ

であったから、
仮におまわりさんを止められなくて、
撮影が中止になったりしたら、
あとで武闘派のディレクターや
プロデューサーにボコボコにされた。


そっちのほうが、よっぽど怖い。

おまわりさんは、
とりあえず先には暴力をふるってこないだけ、
まだ紳士的 なのだ。


先輩で
撮影中におまわりさんが寄ってきたために、
絡みに行き、
なんじゃかんじゃ言い合っているうちに、
激昂してしまって、
おまわりさんがかぶっている制帽を取って
フリスビーのように、回転させ、
遠くに飛ばしてしまった人がいた。


これがまた、綺麗に
秋晴れの空


そして彼はおまわりさんに向かって叫んだ。
「ホラ!とって来い!犬!

当然
その場で捕まった。

公務執行妨害

私自身も恥ずかしながら
連行されたことがある。
これは撮影中ではなく、
編集中のことだった。

番組の編集は編集所という、
テレビ局とは別の場所でやる事が多い。

そのときに私がついていたディレクターが車できていたため、
編集所の前の道に路上駐車していた。
都内はどこもかしこ駐車禁止だから、私が鍵を預かり
15分おきに様子を見に行っていた。

こういうくだらない雑事も
奴隷ADの仕事のうちだ。


午前10時から夕方の4時ぐらいまで。
見に行ってタイヤにチョークが引っ張られていたら
何センチか車を動かし、また15分後に見に行って、
また動かし…を繰り返す。

当時、東京都内は20分以上放置した場合は
レッカー移動されてしまうはずだった。
(道路交通法はどんどん改正されますから、
 現在は違うかもしれません。)

タイヤに10箇所近くチョークの跡がついた。

でも、もう少しで編集も終わりそうだし、
何とか逃げ切ったかなーと思っていたが
甘かった。

10数回目に車を動かし終わって
降りようとしたところで、
二人のおまわりさんに囲まれた。

「これはあなたの車ですか?」
「は? はあ~」
「ちょっと免許証を」
「はい」
「悪質だね。朝から何回も動かしているでしょう?」
「はぁ」
「ちょっと署まできてもらいます」


私はそのままパトカーに連れ込まれて
某警察署に連れて行かれてしまった。

で、結局駐車違反で切符を切られ、減点もされた。

持ち主のディレクターの身代わりになったわけだけれど、
当時の奴隷ADの立場としては
こんな事はあたりまえのことであった。


さすがに罰金だけは持ち主が、後で払ってくれましたがね。


ある時
夜、酒を飲んで酔っ払った
別のディレクターを抱えて歩いていたときに
運悪く警察署の前を通りかかった。

この人は、
おまわり嫌いが多い、テレビ屋の中でも、
特に激しく国家権力にたてつくタイプ
の人だった。

警察署の前には長い棒を持った立ち番のおまわりさんが、
常時二人ぐらいいる。

「お~い!マッポォ~!!」
突然、彼は意味もなく、おまわりさんをからかい出した。

「こっちこいよ~マッポ~!何そんなとこに突っ立ってんだよぉ~!飲みに行こうぜぇ!おごってやるぞぉ~!マッポ~!」

ともかく
タチが悪いのである。

おまわりさんはこういう酔っ払いには慣れているのか
相手にしていない。

それでも、おまわり嫌いの彼は
♪ペッパ~~警部!
 ちゃららんちゃっちゃっちゃっちゃーちゃん!!」

などと歌いながら、
腰を振って踊りだし、挑発を続けていた。

止めてもどうせ聞かないので、私も諦めて見ていた。

「早くおうちへ帰りなさい」
しばらくして、さすがにあきれた口調で一人のおまわりさんが、
話し掛けた。

「はーい!わかりましたー!
 じゃあ、ちょっとバイク貸してねぇ~!」


その酔っ払いディレクターは突然そんなことを言って、
あろうことか警察署の前にあった
白バイにまたがってしまったのである。


そこからは早かった!

あっと、いう間にそれまで微動だにしていなかった、
二人のおまわりさんが駆け寄ってきて、彼を取り押さえた。
抵抗して暴れるのを、見事な関節技で抑え込み、
抱えあげるように警察署内に連れ込んでいってしまったのだった!

う~む
さすがに日本の警察は優秀だ。


今まで、私は
叱られたり
連行されたり
邪険にされたり
といった形でしか、
おまわりさんと
接したことがない。

かつて、階下に変な人が住んでいて、
命を狙われていた時も

駄目もとで警察に相談したが、
案の定
「今度、ドアを破ってその人が包丁や武器を持って入ってきたら、110番してください」
としかいわれなかった。

だけどそれは仕方がない。
道路交通法に違反したから
叱られたり、連行されたりしたのだし、
「変な奴に命を狙われている!」
といって、
泣きつく程度じゃ警察は動かない。

世の中には立派なおまわりさんも
沢山いるであろうから、
いつかそういう方々に何か助けていただく
時も来るかもしれない。

だけど・・・

私は絶対になれないし
なりたいとも思わないな。
おまわりさん。


自分が立ち小便したことがあるのに。
賭けマージャンしたことあるのに。
20キロぐらいのスピード違反なんて
しょっちゅうしているのに。


それを取り締まることによって
生活の糧を得、社会的ステイタスを保ちつづける

というのは、相当に辛い仕事だろう。

私なら自己欺瞞に陥って
きっとノイローゼになる。


多分、私は
おまわりさんになるよりも
犯罪者になるほうが
気が楽だと思うのだ。


日本のおまわりさん
ご苦労様です。

あんたは
ほんっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーとうに!

えらい!!!!!!!






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最終更新日  2003年01月08日 00時34分31秒
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