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2009.03.14
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カテゴリ: カテゴリ未分類
水は生命の源であり、人体の70%が水で構成されている。

とはよく聴くことであるが、テレビ番組「世界一受けたい授業」の特別授業と称して、オーストラリア生まれのリチャード・フラー氏による水汚染に侵されている国の現状の紹介があった。氏はニューヨークで新興国における汚染関連の環境問題のための非営利団体ブラックスミス研究所を設立。現在ロシア、中国、ザンビア、タンザニア、タイ、カンボジア、フィリピンを含む、14カ国でプロジェクトを進めており、新興国で最も汚染された場所の浄化作業に取り組んでいるとのことである。

授業内容はただただ驚くばかりの事実の連続である。

WHO(世界保健機構)の調査によると、現在世界で汚染の影響を受けている人は10億人以上いるのだそうである。また、世界の死亡者数のおよそ25%が汚染が原因だと報告されているそうだ。
その中でも脳が成長途上で、体も小さい子供が一番影響を受けやすいとのことだった。

矢継ぎ早に各国の汚染の状況とそれにより罹患した子供達の写真が画面に出てきて、目を覆いたくなるような状態だった。

例えばインドのスキンダには、世界最大規模のクロムの採掘施設があり、これを取り出す工場から廃棄する煙突からの有毒なガス噴出と同時に、川にも廃棄物が流され、その結果、飲料水の約60%が猛毒の六価クロム化合物で汚染されているというのだ。六価クロムは触るだけでひどい皮膚炎にかかってしまい、体内に溜まるとガンの原因になる可能性があるといって、罹患した子供達の状況写真が流されるのである。そして、この汚染の被害者はおよそ260万人もいるのだという。

また、ロシアのノリリスクではニッケルの世界最大規模の工場があり、世界の3分の1の量がここで採れるのだそうだが、ここでは、呼吸器系の病気の原因となる、銅・ニッケルが毎年500トン。肺ガンなどの原因となる二酸化硫黄が毎年200万トンが放出されていて、空気は硫黄の味がして黒っぽい雪が降るのだという。

この汚染のため子供たちは、毎年2か月間療養所に送られて、人工太陽による日光浴や栄養を補うスープを飲まされて凌いでいるのだという。そして、この汚染の被害者はおよそ13万人に及ぶという。



他でもブラジルでの話や、ウクライナのチェルノブイリの話など水や大気汚染による被害は目を覆うばかりである。

化学物質に汚染された水(一見して泥水に見える)でも煮沸すれば大丈夫だと、湧かしてそれで紅茶を飲む老夫婦の姿を見ると無知ほど恐ろしいものはないと感じる。でも、生きるための水はそこにはないのである。

何処だったか定かに覚えていないが、これらの汚染物質のせいで平均寿命が男42歳、女47歳と言うところもあった。

まさかと疑いたくなる世界の死亡事故の四分の一が、こういった汚染に基づくものだということが現実に目の前に示されれば信じないわけにはいかない。

水の問題は今まで、中東砂漠の雨の降らない地帯の問題や、貧しいアフリカの住人達の問題かと思っていたが、これらの場所は水がないので苦労しているのが、今回紹介された場所では水はあるのだが、それを汚して人体をむしばんでいるというのだから、驚きである。

日本でも重金属による汚染問題は過去にいろいろとあり、未だに後遺症で悩んでいる人たちがいる。
日本の企業は、中東などで、海水の淡水化を蒸発法や、逆浸透膜法などで淡水化し飲料水に変えるというプロジェクトを盛んに行いつつある。

アフリカなどでは水を掘るための井戸を提供するODAなどは盛んに行われている。

しかし、この汚染水対策を行っているのが外国の非営利団体であるというところが何とも情けない気がする。
日本は儲からなければ出て行かないのか?
汚染に苦しむ10億人が何故救いの対象にならないのか?


この日の夕刊に、9000年前の井戸がシリアで発見されたと掲載されていた。
飲料水などの「浄水」が目的と見られると記事は語り、「人類の衛生概念の発展を示し貴重」と述べているが、この9000年の間、人類は一歩も進歩しているどころか、どんどん後退しているのではないか?

地球を汚しながら発展して行ってると考えている人類はやがて、破滅の道を辿ることになるのだろうか?





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Last updated  2009.03.15 07:06:56
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