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2009.06.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類
「地球46億年全史」を今日やっと読み終えたというか、ページを繰り終えた。

2月初めに買って、今日まで延べ2ヶ月足らずの期間を要した事になる。
著者は「生命40億年全史」と同じリチャード・フォーティーだと言うこともあり、方や、生命史、方や、地球史と言う事で、私が引きつけられそうな本の題名に引き寄せられるように手に取ったわけである。

前作品の「生命40億年全史」の内容は全くといって覚えてはいないのだけれど、読後感は結構良いものだった記憶がある。

前回は多様な生命体のことだったが、今回は地球すなわち鉱物を相手の話であるために出てくる名称も聞き慣れない言葉が多く読み進むのに苦労した。

語り初めはイタリアのベスビオス火山からだ。2年前連れ合いとイタリア旅行に行った時のことを思いだした。暑いその日にポンペイの遺跡を訪れ、ベスビオス火山の噴火で壊滅した都市と、その時の人間の死んだ瞬間を石膏の形に固めて残しているのを見たあのベスビオス火山の噴火灰に埋もれた街だ。
その結果は、ローマ時代に起きた火山噴火の死者の約2倍もの死者を出したと言うことだ。

続くハワイの火山についても同様のことである。キラウエア火山などは既に観光化されているが、その昔はベスビオス火山と同じく地球内部の溶岩噴出口と言う事では変わりがない。

日本列島も同じだが、こういった地球の内部からのマントル対流の噴出口が世界中の至る所に存在するということである。



神が地球を造り賜うた時、最初海と陸を分けられたと創世記にはあるが、、ビッグバンから創造された地球にはやがて超大陸である巨大なゴンドワナ大陸があり、それは現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸や、アラビア半島、マダガスカル島を含んだ、かなり大きな大陸であったという。

それが地球上の表面のほんの卵の殻に相当する岩石層(リソスフィア)にある何枚にも分かれたプレートに乗っかって移動し、やがて北のローラシア大陸にぶつかりパンゲア大陸となったということである。

そう言った陸地の離合集散を繰り返し、地球が何度かの氷河期を迎え今日の地球が形成されたというのである。

遠く月や火星にまで人工衛星が飛ぶ時代となっても地球の中は殆ど分かっていないことが多い。
地球の表面を覆う岩石層の厚さはわずか100km程度の厚みしかないのに、そこまでも全て解明されているとは言い難い状況である。

しかし超音波というか電波の探査で、岩石層の下のマントル部や、そのまた中心部の外核コアと呼ばれる液体状の層と、最後に内核コアという個体の中心部で構成されていることは既に研究結果として判明しているとのことである。

地球は卵と同じ割合で考えると丁度うまく理解できると言うことである。表面の岩石層が卵の殻に相当し、卵の白身がマントル部、そして黄身の部分がコア部と言うことである。

その昔地球全土が「スノーボール」と呼ばれる氷で覆われた時代には、卵の殻は巨大な氷の重量で押しつぶされそうになっていたわけで、この氷が溶けた段階で、液体の上に乗っていた地殻の部分は、その反動で隆起するなど、地球の表面は多様な形になったというのである。

土を被せられたその下は、数枚の形状が様々なプレートによって支えられている。日本などは太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレートさらに北アメリカプレートの4つのプレートが交錯する点に位置している。

岩盤層を突き破る玄武岩の熱いマグマが吹き出したり、太平洋プレートがフィリピン海プレートやユーラシアプレート内に引き込まれる沈み込みと呼ばれることにより、火山や地震が頻繁に起こるのである。

イタリアやトルコなどの地震の多発地帯はユーラシアプレートと、アフリカプレートのせめぎ合いで起こっているのであろう。


サウジアラビアにいた時、私がドライバーをしてくれた学生に何故、「このような灼熱の砂漠の国にいるのだ」と冗談を言ったら、「日本人は何故あんなに地震の多い国にいるのかの方が不思議だ」と反論されたことを思い出した。

そう言う目で見ると、サウジアラビアは国中そっくりアラビアプレートに乗っかっており、沈み込みなどのフリクションは起こさないのであろうかと考えられる。

その分アラビアプレートとユーラシアプレートに挟まれたトルコでも地震が多いことが頷けるのである。

ヒマラヤ山脈は、インド亜大陸がローラシア大陸にぶつかり、なおぐいぐい押した結果の地球の皺であることは良く言われるところだが、アメリカのグランド・キャニオンは、明らかに水中で積層された気の遠くなるような期間の地層が、隆起と浸食により、地球の成り立ちを理解するに好都合な、行儀の良い地層断面が見られるとのことである。

この膨大な内容を含む本を簡単にまとめることは無理があるが、地球の成り立ちがよく理解できると共に、まだまだ人知の及ばない大自然が、足下にあるのだと言うことが認識できる、一寸難解ではあるが、面白い本であった。





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Last updated  2009.06.21 10:04:48
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