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2009.07.21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
NHK大阪文化センターでの2巡目講座の第4回目の講義があった。

今回は「男女の衣装」についての話だ。
講師の先生はエジプトに留学していたと言うだけに主としてエジプトを中心としたアラブ民族の服装について説明があった。

衣装の機能は、人間の身体を外環境から守るという実用的な意味と、社会的、宗教的、経済的その他着用者の属性を表す意味の象徴的な意味がある。

日本人が和服を着るように、各国にも伝統的な衣装があり、民族毎に各種の服装を有することは周知の通りである。

講座では特に中東における衣装の多様性と、根底に流れる共通性について述べられた。
中東は、その昔、ササン朝ペルシャや、オスマントルコなど時代時代によって様々な歴史的試練を受けている。

これら歴史的な要素と、地域的な要素、さらに最も大切な宗教的な要素で、服装の形も変化してきている。
さらには、階層別、職業別などの要素も加わって、伝統的な衣装が、西洋化の波にのまれ、折衷し、そして新しい伝統を産んできたのである。



イスラムにおける衣装の基本は、
1.男女ともに華美でない。
2.男女ともに恥部を露出しない。(性別により範囲は異なる)
3.男女の性別の明示(男性の女装、女性の男装は不可)
4.異教徒の服装や、シンボルの着用禁止

であるという。
日本に現状と比べると、日本が進歩しているのか、節操がないのか、とにかく大きな開きがある。
特に、男性でも浴場で立派な物を隠さず歩くことなど考えられないし、トイレにおいても隣の人間に見られないようにするとのことである。

女性の衣装では、中東、アラブ、イスラム教徒の独特の服装があり、その代表的なものは、スカーフとベールであろう。
アラビアンナイトのへそ出しルックのベリーダンスのイメージは別として、砂漠の遊牧民であるベドウィン族の砂塵対策の必然からのものと、サウジアラビアや、革命直後のイランのように、今だに保守的なスカーフ(ヘジャブ)を纏っている国があるということだ。

私がサウジアラビアのジェッダ空港に降り立ったとき、目だけを出した黒装束の女性を見たときには、なにやら鬼気迫るものを感じたものだ。



コーランにも、このように露出部分を限定するように書かれているようだが、神がマホメットに下した掲示が、順番通りではないことなどから、なかなかその部分を見つけ出すのは難しい。

年かさの女性などは、目や手、足さえも、ベールや手袋、靴下などで覆い隠し、一切肌を出さない人もいる。遠くで食事をしている女性をかい間見ると、口に運ぶときだけベールをそっとたくし上げているのである。何とも不便且つ面倒なことであろうか。

こういったベールやスカーフは女性蔑視であるという反面、イエメンなどの兵士での中には、黒いベールをかぶることによって女性も兵士としてやっていけるといった、顔を隠すことによって女性も社会進出が出来ているのだと言った、ややこじつけ的な論議もあるようである。

今や、各国とも西洋化した流れの中に、ベールはかぶっているものの服装はかなり自由化されているようであるが、之もサウジアラビアなど特殊な国を除くものだろうと思われる。

男性の服装では、特にターバンが取り上げられたが、ターバンも、宗教人であったり、イスラム教徒やユダヤ教徒であったりすることで色分けされていたのだという。


古いタイプ(ターバンを巻く)の人達からは、その変化を嘆く声も聞かれたようであり、いつの世も、時代の変化による服装の変化は、前時代の者達にとってはいかがわしく見えるようだ。

現代の日本の若者の間ではやる、破れたジーンズなどは、どう見ても奇異な気がするが、それはそれで市民権を得ているようだ。
しかし彼らでさえも、公式の場や、結婚式などでは、それを着用するわけではないのだから、伝統の変化とまでは言えないのであろう。

最後に、イスラム教徒が、ハッジで向かう聖地メッカでは、男は縫い目のない白い布2枚をまとい、靴は不可、頭をそり、かぶり物をつけてはいけないとの決まりがあるという。
女は、特に規定はないようだが、白い服装で、この時は顔を隠さないというのが原則なのだそうである。
聖地ではというか、神に祈る場合は、誰でも平等であるということらしいが、空港などで大挙した剃髪した男どもが、湯上がりのバスタオルを纏った姿でうろうろしているのを見るのも又奇異な気持ちであった。





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Last updated  2009.07.22 06:06:26
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