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2010.01.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨年から予約していた東北温泉旅行に出かけた。

予定は1日目と2日目が入れ替わったが、先ず、今日の目的地は、盛岡の鶯宿温泉ということだ。

伊丹空港を8:00出発の飛行機である。一寸余裕を見て、早起きし、5:45の阪急電車に乗り、途中南茨木でモノレールに乗り換える。朝食は、空港に着いてから採ることにした。
カウンターで搭乗券を機械的に受取り、集合は仙台空港と言うことであった。

同じツアーが年末年始であれば倍以上の金額が掛かるということだ。
正式には、「あこがれの豪華ホテルと東北名湯ゆとり旅」3日間ということで、温泉と、旅館が良いのが特徴というゆったりとした旅である。

従って、これと言って、名所を見物することもあまりない、というか、雪の東北で、あちこち回れないだろうというものだ。

久しぶりの飛行機は、ANA唯一のエアバスA320で、ツアー客に割り当てられた席は当然機体の最後部である。
いつもは姫を送り迎えする空港だが、今日は久しぶりに連れ合いと2人で機上の人となる。


外の景色がどうこう言う暇もなく、又朝が早かったので、少し眠る間に飛行機は既に富士山上空の横を通過、仙台空港が近づいていた。離陸したかと思えば、水平飛行も束の間、すぐに着陸態勢にはいるというほんの一飛びのフライトである。

仙台空港、到着時刻は予定通り9:10と1時間余の飛行時間で遙か東北まで到着するのである。仙台空港に降り立つと、出口には添乗員とバスガイドが迎えてくれた。大物荷物をバスの格納室に預け、そのままバスで走り始める。仙台南ICから東北自動車道に入り、ひたすら北上すること1時間、一関ICで一旦降りて、「サハラガラスの里」というドライブインで昼食を採ることになった。

ここは、一関市、近くには中尊寺の金色堂があるというのに、何故かそこには行かないのである。バスガイドが「この道をまっすぐ行くと中尊寺です」という道は、雪で埋もれていた。積雪のために組み込まれていないのだと良心的に解釈したが、何とも惜しいことである。ガイドから、藤原三代の話や、義経の話を聞いても、本物を見ないと納得がいかない。

ドライブインはガラス工芸品が沢山あり、それでガラスの里なのだろうが、何故にガラス工芸品が多いのかの説明はない。
近くには「厳美渓」と呼ばれる、名所があるのだが、雪に覆われた両岸の間を流れる、川はほんの少し望めるだけである。

そこから、酒造工場の「あさ開」を見学した。酒の出来るまでの行程を簡単に工場を周りながら教えて貰った。酒林(さかばやし)とか久寿玉(くすだま)とか呼ばれる緑色の杉玉が、今年の新酒が出来たことを示して、酒蔵の軒先きに吊されていた。さぞかし美味しい酒が出来たのであろう。販売店に立ち寄ると、小さなカップではあったが、試飲をさせてくれ、何度か回って結構良い気分になってしまった。

昼過ぎにそこを出て、再び一関ICから東北自動道にはいる。この道は開通の頃に下北半島に行くために通ったことがあるが、雪の道は初めてである。ひたすら北上するにつれ、辺りは一面の雪景色に変わっていく。30万都市、盛岡ICに降りると、雪がある以外は一見して他の都市と変わらない感じである。仙台育ちのガイドによると、ここも、森の都と言われたり、水の都と言われているらしい。

盛岡市はまたの名を不来方(こずかた)といったとのことである。ガイドの説明に依れば、「かつてこの地には「羅刹」と呼ばれる鬼がいて、人里を荒らしまわっていた。このことに困っていた里人たちが、三ツ石の神に祈願したところ、鬼は神によって捕らえられた。この時、鬼が二度とこの地に来ない証として、岩に手形を残した。」これが「岩手」の名の起こりで、「不来方」という地方名は鬼が神に二度と来ないと約束したことにちなんでいるという。

今は地方裁判所の庭にある、「石割桜」は周囲20mほどの岩に食い入るように桜が立っていることからそう呼ばれたようで、文化財の指定を受けているとか。火事の時も、建物よりも桜を守れといった案配に大切な石割桜なのだそうだ。勿論冬の桜ほど寂しいものはない。

そこから、一寸内陸部の雫石町にバスは入っていく。この辺りは八幡平に掛かる地方で、雪で曇っていなければ、北の方角に岩手山が望めるのだそうだ。こういった具合に、外は雪ばかりで、周りの遠方景色は想像する以外にない。

ガイドによると東北地方で3つの高い山と言えば、第1位が燧ガ岳の標高2346mで福島県の尾瀬の近くなのだそうだ。続いて秋田、山形県境の日本海側に位置する鳥海山で標高は2236mとあり、第3位にこの八幡平の一角の、岩手山ということになるのだそうだ。標高2238mのこの山は、変型コニーデ山で、片富士とも呼ばれているようで、曇っていなければこの方角ですとガイドは教えてくれる。



北上川の支流雫石川に沿って内陸部に少し入ったところが、今晩のホテル「鶯宿温泉」である。
併設されてケンジワールドというレジャー施設があるようだが、ここも当然閉まっている。
鶯宿温泉とは反対側の北側には、小岩井農場とよく聞く名前の牧場があり、ここの一本桜も、NHKの朝ドラで有名になったところであり、春には大勢の人が列を成すという。

この小岩井農場は山手線で囲まれるくらいの広さがあり、名前は3人の共同創始者である小野、岩崎、井上の三氏の頭文字を採ったものだという。

あれこれ説明を聞く内、15:30過ぎにはホテルに到着した。今回の目的は、温泉である。早速一風呂浴びに出かけた。このホテルは計画的に造られたのか、それとも継ぎ足し継ぎ足しされたのか、3つの大きな館に別れていて、我々の部屋から風呂までは、エレベーターを2度乗り継ぎ長い廊下を歩かなければならなかった。



かくして、再び露天風呂に向かったのは言うまでもない。
露天風呂の一角には、石造りの招き猫と碑が建てられていて、その碑には、次のような歌が彫り込んであった。
「寂しくなったら空を見ろ、大空いっぱい君がいる、右の手高く福招き、左手挙げて大笑い」
作は鶴行軍団、歌、天童よしみとあったが、今まで聴いたことがない。
翌日入れ替えになった別の風呂では、「左手挙げて医者いらず」となっていた。

温泉はなかなか良いもので、「よくぞ日本に生まれけり」という感じである。
旅の疲れと相まって、その夜は早めに床についた。





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Last updated  2010.01.09 05:16:43
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