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2010.01.31
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日は朝から雨でどこにも出かけなかった。

『ウナギ「完全養殖」へ前進』との記事があった。何年か前からその生態を研究し、なかなか実態の把握が出来なかったのがここに来て急速に明らかになってきたようだ。

我々が食べているウナギはそのほとんどが「養殖」ウナギで、これも、ウナギの稚魚である「シラス」を捕獲して、生け簀で育てたものが殆どだという。このように人工的でない、全くの天然ウナギというものは非常に稀少で1%程度だという。

ウナギは、「eel」(イール)と言うが、外国人に話すと、「え、そんなものを食べるのか」と一様に驚かれる。食文化というのは、国によって違うのはその歴史に大いに関係すると思うが、彼らにとっては、蛇を食べるくらいの感覚なのかも知れない。

実際に蛇を食べる国もあるだろうが、逆に、日本人から見ると少し考えられないという感じだろうか。
今では、日本でも一般的になったのかも知れないが、フランス人がカタツムリを食べるのを、ある意味では、殻を持つナメクジを食べると考えるのと似た感覚ではないだろうか。

俗に中国人は、四つ足なら机以外は何でも食べると言うことを聞くが、以前「ハクビシン」を食して問題になったことがあるのを思い出す。ただ、中国や香港の裏通りなどでは、つり下げられた肉は、トカゲなどもあり、それが日常なのである。

私などは、おぞましいと思うが、日本も含め、世界中で、カニバリズム(人肉嗜食)の話があるのだから、中国人ばかりを特異とすることはないのかも知れない。カニバリズムと言えば、ゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」の絵を思い出すが、あれほど生々しいことはないであろう。

最近のオーストラリアの「シー・シェパード」という蛮行の輩がいるが、鯨を食する文化のない者達にとっては、哺乳動物で、害のない、鯨を食べるなどとは考えられないことかも知れないが、牛や羊は良くて、何故に鯨は駄目かという議論にもなる。


しかしどこにでもおかしな連中はいるわけで、「シー・シェパード」の連中にとっては、今や鯨のことなどはどうでもよく、単なる口実に過ぎないと思われるふしが見られるのは残念なことだ。

話はウナギから大きく外れたが、ウナギの天然稚魚である「シラス」の漁獲量が、激減しているのだという。農水省のデータでは、50年ほど前には、捕獲量が、200トン程度だったのが、漸減し、20年ほど前からはその約1/10程度になっているのだという。

これでは、夏の精力剤として食べてきたウナギの蒲焼きや、うな重などが食べられなくなるのではないかと言うことである。

マグロと同じような危機的状態になると言うことだが、マグロの方は、近大で養殖を試みている。ウナギの方は、水産総合研究センターで「完全養殖」の道が開かれようとしている。

たかがウナギされどウナギであり、新幹線で浜名湖脇を通るときに何気なしに生け簀で回る水車を見る事があるが、ああいったシラスウナギから育てること無しに、卵から育てることが出来るようになれば、安定的にウナギが食べられ、有り難いことである。

ウナギの稚魚の回遊経路で特に成魚が南下するルートなどは、まだ完全に解明されていないらしく、グアム島近辺が産卵場所で、北赤道回流に乗って西進やがて黒潮に乗って日本に辿り着くのだという。

サケの回遊も、また謎ではあるが、サケにしろ、マグロにしろ、そして今回のウナギにしろ、日本人の食材としては重要な位置を占めているわけで、これらを乱獲することは、自分で自分の首を絞めているようなわけである。地道に食の資源を守ろうとする人たちに敬意を表したい。

しかし、考えてみれば、養殖はまだしも、人間でも人工授精をしたり、クローンを作ったり、iPS細胞で、身体の臓器を再生したりする技術は目を見張るものがあるが、人間がやがては神の領域を侵すことになり、神の逆鱗に触れ、大いなる災害が起こらなければ良いがと思う。

人間生まれてくるのは偶然、死んでいくのは自然、あるがままに生き、あるがままのものを食し、偏食、乱食をしなければ、自然との調和を保つことは可能なのであろうが、それが出来ないのは何故だろうか。
その答えは、それが人間だからであろう。

いわば、知恵と、技術を持って食物連鎖の頂点に立つ人間こそが、バランスを考えないといけないのだが、昨今の地球温暖化でのCO2排出についても、人間故に解決できず、それ故に滅びていく道を選んでしまうのではないだろうか、とふと考えてしまう。





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Last updated  2010.02.01 07:23:55
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