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2012.11.16
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何でも四国八十八カ所を回り終え、今は西国三十三カ所を回るという最終段階だとか。聞けば、過去10年、週2回のNHKの仏像に関する講座を受け続けたという、専門家といって憚らないほどの造詣があった。
流石東大出の人は違うものだと感心した。

JR向日町駅に8:00に迎えに行って、奥さんとは初対面であったと思うが、夫人は予め私の現役時代の写真を見せられていたのか、面影はありますねとの会話で始まった。向日町駅で2人を乗せ、寺周りは始まった。回った寺の順序は1.善峰寺→2.三鈷寺(夫妻だけ)→3.十輪寺→4.光明寺→5.楊谷寺→昼食→6.総持寺→7.宝積寺→8.大念寺の順に8寺である。

他にも金蔵寺,正法寺(岩間寺),勝持寺も行きたいとのことだったが、総持寺の場所が離れていることもあり、その3寺は次回と言うことにして、端折った。

第1番目の善峰寺は特に紅葉が美しい。しかし今年は夏が長かった関係で、未だ色づいていない木もたくさんあって、これからの感じだった。昨日の雨がやや残る雰囲気は、山全体をミルク色の霧がすっぽり覆っていて、紅葉も霧が掛かって鮮明ではない。しかし、幽玄の風情は霧によって増しているようだ。
残念ながらその霧のために下界は見えなかったが、逆に俗世を忘れて、紅葉を愛でる良い感じの時間だった。ここは西山三山の第一番である。

善峰寺の北門から隣の三鈷寺へ出ることが出来る。しかし一旦出ると帰ってこられない回転ドアなので、夫妻だけ三鈷寺に出て、私は、車で下の登山口に回って待つことにした。結構時間が経ったのは、三鈷寺の住職の話を聞いたり、お茶の接待があったからだそうだ。境内の庭から東山三十六峰を背景にした京都市街の俯瞰は最高だとの話だったが、今日は生憎霧のために見られなかったようだ。残念ながら、私も連れ合いも、三鈷寺には来たことがない。

善峰寺からの途中に三鈷寺に登る登山口があるが、そこから上りで500mとのことらしい。その口で夫妻が降りてくるのを待ち、次は、善峰道の中間当たりの十輪寺である。ここの大きな銀杏の木もまた黄色く色づいていて見応えがあった。


十輪寺を後にして、今度は粟生の光明寺を訪れた。丁度明日から紅葉の祭りが始まるとのことで、寺門の前の駐車場はロックアウトされていた。その横の道路に車を止めて、明日から有料になる寺の境内へと入った。光明寺といえば全国に多くあり、先ず鎌倉の名前が出てくるが、ここは西山三山の1つである。
紅葉がつとに有名で、明日からの祭りに備えて、庭木の手入れなどおさおさ怠りないといった風情であった。先ず山門をくぐった石段の広さと、その石段に掛かる紅葉は秀逸である。寺の内庭は箒目も鮮やかな石庭で、ここも明日からの祭りを控えて、掃除に余念がなかった。

光明寺を後にして西山三山の最後の1つである、楊谷寺(柳谷観音)に向かった。
ここはよく訪れる寺である。善峰寺や、光明寺と共に私がスケッチして年賀状に使った寺でもある。
石垣も立派な風情で、石段を上がると本堂に着く。この寺の見所は、奥の院に向かう山道からの振り返りざまの景色であろうか。山道を少し登ったところで本堂の方向を見ると、甍の奥に雨に洗われた常緑の松や紅葉した楓などのグラデーションが特に素晴らしく見える。写真に撮ると変哲もなく見えるが、やはり実物に如くは無い。絵心をくすぐる風景だ。

光明寺を後にし、国道171号線に出て、我が屋の近所に最近出来たラーメン店で、昼食のラーメンを食べた。寺の入場料や駐車場はおろか、食事代まで出してもらって恐縮だ。

そのまま171号線を茨木方面に向かい、途中道を見落としたりしたが、西国三十三箇所第22番の札所である、総持寺に着いた。今は街の中に埋もれた寺であるが、往事は相当な広さであったことが覗える。街中にしては、境内はかなり広く取ってあり、格式の高さを感じる。ここでは紅葉を期待することは出来ない。瓦を焼いた寺瓦窯跡が見られる。ここは助けた亀の恩返しという逸話で有名だとかだが、訪れただけという感じだ。

寺回りの最終段階で、再び171号線を京都に向かって走り、山崎駅の裏手にある、宝積寺(宝寺)を訪れた。ここには連れ合いの親しい友人が睡っている。山門には仁王様である、那羅延金剛力士と密迹金剛力士が迎えてくれる。まじまじと見ると結構迫力のある顔である。

駐車場から出ると重要文化財の三重の塔が見える。寂れた塔であるが、どことなく風情がある。本堂には本尊の十一面観音(重要文化財)が有るとかで、先輩1人が代表で見に入った。
本堂横の閻魔堂には、この期に御尊像の拝観が出来ると言うことで、ここも先輩1人が入ったが、扉を開けたその間から中が覗けて、中央に閻魔王坐像、周りを取り囲むように司命坐像、司録坐像、倶生神(ぐしょうじん)半跏像、闇黒童子半跏像の重要文化財五体を見ることが出来た。

宝積寺から歩いて少し下ると、訪れる予定の最後の寺である大念寺がある。いつもは素通りする寺だが、結構由緒ある寺のようで、本尊の阿弥陀如来(重要文化財)は基より、それより有名になったという、木造阿弥陀如来立像が別途置かれている。この像の胴内から幾多の納入品が出たとのことで、住職の話を聞かせてもらった。







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Last updated  2012.11.18 10:02:13 コメントを書く


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