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2012.12.20
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カテゴリ: カテゴリ未分類



この新大統領は、2世であるが、日本のぼんくら2世と違って、結構数奇な人生を辿ってきたようだ。父親の朴正熙は暴漢に暗殺され、自身も暴漢に襲われている点だ。両親によってつましい生活を教えられてきたという点でも、日本の2世と違って新鮮さを覚える。

韓国の大統領は韓国の国家元首でもあり、名実共に国家のトップである。この点で日本の内閣のトップである首相とは根本的に違っている。大統領制は国民が直接選挙で選ぶのに対して、立憲君主制(日本)では基本的に多数の支持を得た政党の党首が国会に於いて首相に選出されるという点が大きく違う。

先の衆院総選挙では、自民党が圧勝した(かに見える)故を以てその自民党の安倍総裁が首相になるわけでこう云った事を念頭にして国民は暗に首相を選んだ形となっているわけだ。この点で、先日の総選挙は比較的見えやすかったが、現在の野田首相については国民が彼を首相にしたいと思ったことは直接的にはなかったわけだ。

政権交代時に国民が選択したのは、自民党であってはならないこと、国民の生活が第一であると言った「コンクリートから人へ」の政策を支持したこと、さらには、ばらまきと言われるが、子供手当や、高速道路無料化などの政策を支持したからであった。

その時には、日米関係を無茶苦茶にしたり、沖縄問題を泥沼化させる等々と言ったことを国民が期待したわけではなかった。選挙の結果、民主党が選ばれ、その後は、ある種必然として鳩山が首相になったが、それまでに披瀝された、鳩山の人物像から、彼がそれほど世間知らずの馬鹿だとは推測が付かなかったわけで、このような点でも、国民が、そのトップを選ぶに当たって間接間接選挙であることの限界があると言うことだろう。

国会の中からそのトップを選ぶと言うことは、国民にとってどうしても隔靴掻痒の焦れったさは否めない。今回の韓国大統領選挙の投票率は前回の63%を大幅に上回る75・8%であったそうだ。しかもこの票の中には、日本の小選挙区制の弊害、さらには、国民の1人1票という原則を踏みにじるような事もない、正味の声であるわけで、この点では韓国の選挙制度に一縷の羨望を感じるのである。

今回の選挙では、投票率のアップは即ち野党の文在寅氏に有利に働くとのもっぱらの下馬評とは異なり、高投票率にも拘わらず、与党の朴槿恵氏が勝ったのは与党支持者が多い40歳代以上の有権者の投票が多かったことがその原因とされているが、国民の側からは、自らの支持者が、投票という手段で、間違いなくその意図を貫けると言ったことが大統領を直接選べる制度の有利な点であろう。

確かに、大統領制は立法と行政が別々に選出されるため民意が二元的になる弊害があるとも言われるが、現在の日本が置かれている真の国民の総意とはかけ離れたところで選ばれるシステムよりは格段によい制度だと思われる。「どうせ、選挙結果は分かっているから」といった諦観で棄権した者も居たであろう日本の総選挙でなく、確実に自分の1票が、国政に反映されるであろう大統領選挙は、それ自体、羨ましくも思うわけである。


世界では、之まで数多くの女性大統領や元首が出現している。アジアでも21世紀に入ってフィリピンのアロヨ大統領、インドネシアのメガワティ大統領、インドのプラティバ大統領と言った女性の進出があるが、韓国もその仲間入りと言うところだ。

振り返って日本はと見れば、学者上がりは未だ良しとしても、芸能界から飾り物として出てきたタレントや、親の七光りだけで実績のない者などまだまだトップに女性リーダーを頂くという機運にはなく、今回の衆院選挙では、女性の当選者が3割も減ずるなどと言ったおよそ女性の進出を後退させる要素ばかりである。

奇しくも次期大統領となる朴槿恵しは、同じく次期首相となる安倍氏とは旧知の間柄であり、この先多くの難題を抱える隣国として、対中国への対抗として、アジアのプレゼンスを高めるためにも、未来志向で臨むという方向性だが、どのように着地点を見いだそうとするのか、今後の両政府間の駆け引きを見守っていく必要がある。

現大統領は、兄の汚職疑惑などもあり、レイムダックになったときから、起死回生の奇抜なるパフォーマンスで、一部浮ついた郷土愛の国民の受けを狙って竹島によじ登ったが、今回の朴槿恵氏はそのような児戯が、国際間の問題によい結果をもたらさない事くらいはわきまえていそうなので、今後の動向を見守りたいと思う。





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Last updated  2012.12.22 14:06:38 コメントを書く


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