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今日のセミウォーキングは水無瀬堤から堤東終点迄で、帰りはネオマックスを通った。
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東海道・山陽新幹線の台車に亀裂が入っていたことが発覚してからほぼ 3 ヶ月が過ぎようとしている。国の運輸安全委員会が、深刻な事故につながる可能性がある重大インシデントに指定してその後も調査を続けられているようだ。新幹線開闢以来重大事故は無いという安心感が、揺らいだ事件だった。
事件が起きた後に経過を読んで、以前、書き込んでみたが、その後、新たな事実やより詳しい考察・意見が述べられているので再度取り上げた。
ハインリッヒの法則(1: 29 : 300 )で云えば、 300 の中に入るヒヤリ・ハットになってしまうのかも知れないが、こう言った先人の教えが、少なからず軽視された事件であったことに違いない。 JR 西日本が、乗客 106 人の犠牲を出した福知山線脱線事故( 2005 年)を教訓としていたら、この事件は無かったかに思えるのだが。
それにしても、亀裂発見時の乗客 1000 人が、ひょっとしたらと考えると、時々新幹線を利用する立場から看過しがたいことだ。
台車は 2007 年に川崎重工で製造されたが、定期検査を行い、車両を解体して行う「全般検査」も受けていた。さらには、月初めの目視検査でも異常は無かったのに、油漏れによる変色や亀裂が見つかったという。 ( 公式発表では )
乗客によるもや発見、異臭や異音の予兆があり、保安担当員による注意喚起を指令員が無視しての後発覚、これだけのプロローグを経ていた結果だとは、俄には信じがたいことだ。
加えて、今回分かったことは、亀裂が見つかった同じ台車が博多に向かう下り路線の小田原、豊橋の 2 カ所を通過する際に、鉄橋に敷設したセンサー( 2015 年 7 月導入)が、異常を知らせる温度上昇を検知していたのだという。然し、基準検知温度設定が高すぎたので、このセンシングも取り上げられなかった。この台車の亀裂は、既に小田原通過時には始まっていたのだ。
私はウォーキング中に、 JR 東海の巡回車に良く出会う。何も無いのが当たり前だが、結構細心の備えはしているのだと、感心して見ることがある。後に、 JR 東海社長が、早期のチェックをしてくれなかった JR 西の社長に苦言を呈し、 JR 西社長も「なぜ異変として捉えられなかったのか私も疑問」と云っているように、 JR 東海と JR 西には決定的な違いがあるようだ。
JR 東海は、昼間はダイヤに 10 分程度の余裕を持たせているが、 JR 西は、余裕時分は数分程度だというのだ。その JR 東海でも、近くを走る新幹線の間隔の密さには驚くのだが。余裕の無さは、福知山線脱線事故にも通じている。さらには、編成数の違い (JR 東海は 133 編成に対し、 JR 西は 40 編成のみ ) にもあるようだ。異常を発見した時の代替車両のやりくりに通じることだ。
この事件を受けて、 JR 西は複数の異音や異臭があれば直ちに運転を見合わせるよう社員教育を徹底するとした。そのせいか、最近特にダイヤの乱れ ( 遅延 ) が頻発しているように思える。
そして、今回新たに判明したショッキングな出来事は、台車を製造した川崎重工のあまりにお粗末な、製品造りに起因していると云う事だ。
亀裂の発生は、疲労破壊だとか、材質の欠陥ではないかとか、ハンマーによる打音検査はしたのか、磁気探傷は行ったのかとか、あるいは超音波の探査は、などと専門家は、様々に取りざたしていたが、今回はそのような高度に技術的な話以前の、工作加工問題に起因していることが分かったのだ。
何と、川重は 2007 年に台車枠を製造した際、底面の鋼材を薄く削り過ぎていたのだ。設計上、鋼材の板厚 8 ㎜で、加工後の厚さは 7 ㎜と決められていたのだが、何と、 4.7mm まで削り込んでいたというのだ。軸ばね受け座を側梁に溶接するとき、平面度を出すために削り込んだという。何ということをという感じだ。之では、どう頑張っても、今まで良く持ちこたえられていたものだと、逆に不思議なくらいだ。
安全率を仮に 3 採っていたとしたら、それが 2 に低下すると云う事で、今回の亀裂は当然起こり得たことになる。
このこと事態でも驚くのだが、基準未満の厚さに削り込まれた台車( 146 台)はそれ以外にも 100 台あり(新幹線以外)、その 100 台( JR 東海が 46 台保有)については安全性に問題はないとし、当面は超音波による検査などを続けながら順次交換する方針だという。そして、新聞各社も「その判断は理解できるが、安全を確保するために一日も早い交換を求めたい」程度で許容している点だ。一体安全というその根拠は何処にあるのか、これも信じがたいことだ。
たまたまそんな車両に乗ったらどうなるのか、気になって仕方が無い。
幸い JR 東日本、北海道、九州の3社の新幹線では川重製の台車なのだが構造が異なるため問題はないとのことだ。
川重にはこういった尋常でない工程作業をピックアップするチェック機能も無かったとか、そのことを後々の検査で見つけられなかったとか、全ての面で、常識を疑う内容だ。
事故や事件は人為的なことが原因になることが多い、それをチェックするのが検査機関であり、各種センサーだ。そういった手段をフルに利用して、フールプルーフ、フェイルセイフを成し遂げ、事故を未然に防ぐのが安全という結実だ。実がなるわけでは無い日の当たらない結実だが、今回はその全てが、なおざりにされてしまった結果だ。
神戸製鋼所、三菱マテリアルや東レの子会社など昨年から製品検査データの改ざん問題が取りざたされているが、一体物づくり日本は、どうなってしまったのだろうか。
【古今和歌集】
376.あさなけに見べききみとし頼まねば 思い立ちぬる草まくらなり ( 寵:うつく )
常に逢うことができないあなたなので、頼みにできず、もう思い立って旅に出てしまうことにしました
( 朝なけに ・・・ 朝ごと日ごとに常に)
寵は生没年不詳。源精の娘と言われる。