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2018.03.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のウォーキングは前日の雨予報もあり、咳もまだ続くので、中止した。

家電学会で、何時もお世話になっている教授から案内があり、京都での教育シンポジウムを聴きに出掛けた。場所は京都駅前の龍大響都ホールで、之には湘南から姫も参加していた。
題目は「IoT時代学び直し」ということで、IoT時代に生きる者として、学び直す、機会を設けるとのプロモーションをかねた講演だった。

私たちの時代には、IoTと言う名も聞いたことがなく、せいぜいパソコンが出始めてきた段階なので、今日のようにIoTという言葉が氾濫する時代にどうキャッチアップしていくか(残り人生は少ないとしても)という意味もあって参加した。之についてはもう少し後で、整理してみたい。

今日は、より切実なアルツハイマー病についてだ。

***

ほんの少し、アルツハイマー病に光が射してきたのか。今までは血液検査で病気を見つけることが出来なかったのが、アルツハイマー病の原因とされるたんぱく質を血液から精度高く検出する技術が確立されたと云う。彼のノーベル化学賞受賞の田中耕一さん等が開発した質量分析技術を駆使したものだ。

一方、之まで出された、原因物質を取り除く新薬候補はいずれも効果がなかった。対象が、認知症になった人だったので、すでに、神経細胞が壊れていて、壊れ始めると食い止めるのは至難となり、進行を完全に抑えることはできなかったのだ。以降、アルツハイマー病の新薬開発の成功率は0.5%以下とされる。

そこで、発症前から治す必要があると発想を転換する動きが出始めたところだ。


現に私の周囲にもそういった症状の人の存在を聞くことがあるので、全くの他人事とは思えない。

原因は2つの異常なたんぱく質の蓄積だ。1つは「アミロイドベータ」ともう1つは「タウ」だ。これらの異常たんぱく質は、発症する10~20年前から脳内にアミロイドベータがたまり始め、次にタウが溜まって、脳の神経細胞に絡みつき、細胞を死亡させてしまい、外側には老人斑を形成する。

今回開発された新技術は、血液中を僅かに流れるアミロイドベータの断片を調べて脳の蓄積状態を知るというものだ。検査に要する血液は、0・5CCで良いのだという。
日本とオーストラリアの正常人やアルツハイマー病患者などの協力を得て、この検査法で調べた結果と脳の画像検査の結果を調べて、約90%の精度で蓄積を判別できたというのだ。現在人数を増やして精度向上に努めている。

之までの、脊髄液を採取するか、高額のPETを使うしか方法が無かったことから比べると、検査対象者が、高齢者であるだけに、体に負担が少ない僅かな血液によるこの方法は、とてつもない朗報だ。然しこの分析装置はまだ高価だ。

一方では、アミロイドベータが蓄積してもアルツハイマー病を発症しない場合もあって、その原因説に疑問を呈する研究者もいるようだが、現在の趨勢は、アミロイドベータ追跡して、自覚症状(自覚なのか周りの誰かに指摘されるのか)が現れる前に、如何に予防するかの方向で進んでいる。

もう1つの原因物質「タウ」も2017年に京都府立医大らによって血液検査で検出可能となっている。異常なタウの蓄積はアミロイドベータ蓄積よりも遅く現れることが多く、異常なタウが蓄積するのは脳の海馬付近に多く、症状は記憶障害となって現れる。

いずれにしてもアミロイドベータとタウの両方に注目して、その蓄積度合いを調べて、診断や予防、治療に供することが必要だと云う事だ。

この臨床研究の流れを見ると、典型的な例として、50歳くらいで、少しずつ蓄積が始まり、70歳を過ぎたことから軽度の認知障害となって現れ、80歳を過ぎて認知症(アルツハイマー病)を発症するパターンとなっている。

アミロイドベータの沈着の予防は、沈着が始まる50歳から70歳までに焦点が当たっているようで、我が身と照らしてみると、最早手遅れかも知れず、一寸不安になる。

現在の所、新薬開発は簡単に望めそうも無く、悲観的だが、新しく開発された技術で、早期に傾向を知る事で、最終的には生活習慣の改善などで、対応するしか手は無いようだ。



377.えぞしらぬ 今心みよ 命あらば 我やわするゝひとやとはぬと (よみ人知らず)

知り得ないことだ。いまあなたの心を見て下さい。命あるなら、私があなたを捨てるのか、あなたが訪ねてこなくなるかを。





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Last updated  2018.03.09 19:53:16
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