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2018.04.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のセミウォーキングは高浜堤から上牧堤までで、上牧駅を経由して帰宅した。
姫の夫のお母さんを山科の病院に見舞った。もうすぐ退院とのことで、元気そうで何よりだった。その後、姫達は湘南へと帰って行った。まだ連休に入ったばかりで、最終段階で混雑はあったようだが、先ず先ず順調に走れたようだ。

連れ合いと私は、折角山科に来たのだからと京都で降りて食事をして帰った。

***

草津白根山噴火の考察が日経に出ていた。
2018年1月23日群馬県草津の白根山が噴火した。訓練中の自衛隊員1人を含む12人が死傷したこの噴火は、専門家も予想しなかった(出来なかった)。噴火から4ヶ月経って、この噴火がどのようにして起こったかの検証結果が出てきた。

火山噴火にしろ、地震にしろ、予知することの難しさは同じで、およそ自然の動向(災害の予知)など、人知の及ばぬ事だと私は思っている。

今回明らかにされた知見は、「シーリング」と呼ぶ現象だ。岩盤の亀裂に目詰まりが起きてマグマを封じ込めてしまい、思わぬ方向に移動したマグマからのガスや熱水が想定外の所から噴火するというものだ。

草津白根山は標高2000mを超える3つの山の総称で、南側から北に向け順に本白根山、逢ノ峰、白根山と3つの峯が1列に並んでいる。白根山周辺は、江戸時代から1980年代までに10回以上の噴火が記録されている。特に湯釜と呼ばれる火口湖周辺では、今も高温の火山性ガスが噴出している。



ところが今回噴火したのは、白根山から遠い、本白根山の方で、古来から噴火の記録はなく(1500~1200年前以降噴火していない)、現場で観察した噴気も気温とあまり差のない低温で、活動は低調だとみられていたのだ。その本白根山が突如噴火したのだから、全く予想外と云う事になった。

気象庁では、「噴火の前に火山活動の高まりを示すような観測データは見られなかった」と説明していることから、従来の予測方法では十分で無いと言う事が露呈したわけだ。

こういった事を、全て「想定外」ということで片付けられるわけだが、どれ程、人間の知見が進もうとも常に自然現象はその先を行くものだと云う事は我々は永年の経験で知っている。今回の噴火予知に関しても、新しい「シーリング」現象という之までに想定されていなかった鉱物の目詰まり現象が原因のようだ。

得られていたデータを精査したところ、白根山と本白根山のそれぞれの直下にある「熱水だまり」を加熱する高温のガスの流れが、白根山側から本白根山側へ大きく変化していたことが判明したのだ。

噴火は、熱水だまりから押し出された熱水が大量の水蒸気に変わって地表に噴出する際、周囲の岩や土砂を吹き飛ばして起きる「水蒸気噴火」だと考えられている。過去の白根山の噴火は、白根山の湯釜の直下の熱水だまりが、地球深部で溶けた岩石などがたまる「マグマだまり」によって高温に熱せられたガスが上昇して、加熱されていたのだ。

マグマだまりで高温に熱せられたガスと熱水は液状の流動体となって岩盤の細かな亀裂を伝わって上昇し、上部の熱水だまりを熱するという2段構えの経路を採っている。マグマだまり付近の高温の岩盤は上に行くにつれて温度が下がるため、流動体に溶けていた様々な鉱物が析出するのだ。この鉱物が時として、岩盤の亀裂を埋めてしまい、「シーリング」と呼ばれる目詰まり現象が起こって、マグマだまりからのガスの供給量が減少する仕組みだ。

上に伝わりにくくなった高温のガスは、今度は経路を変えて、本白根山の地下の熱水だまりにわき上がったわけだ。之まではシーリング現象と云う事に思い至っていなかったのか、白根山のルートが詰まると、近傍の熱水だまりにガスの経路が変更すると云う事を予見できなかったのだ。白根山と、本白根山の距離は2km程でしかなく、マクロに見れば、同一の火山であってもおかしくは無いとも言える。

両山の真ん中の逢ノ峰の地下にも、別の熱水だまりが見つかっている。ここへも噴火の道筋が通ることも充分に考えられるわけだ。こうなると3つの山の地下の熱水だまりには、均等にガスや熱水が送られることになる。シーリングという現象で、どこかが目詰まりすれば、他の道筋へと経路が変更されることは容易に考えられるのだ。

このシーリングは、長く続くものか、一時的なもので、目詰まりが解消されれば、再度噴火が起こる可能性があるものかは今後の調査に待たねばならない。2014年9月の木曽の御嶽山の噴火や2015年の箱根大涌谷の噴火にもこう言ったシーリングが関係しているという見方もあるようだ。

気象庁の噴火速報の対象は、日本全国の活火山111のうち、特に警戒が必要な「常時観測」火山50だということだ。対象火山には、地震計やマグマの上昇を山の膨張などから調べる傾斜計、噴火に伴う爆発の規模を調べる空振計さらには、監視カメラなどを設置している。

白根山も常時観測対象の1つになっている。今回は白根山の方ばかりに気を取られて、隣の温和しいはずの本白根山が噴火したのだ。又、本白根山は、スキー場にも近いところからより切実な問題だし、常時観測の必要な火山の近傍の今は静かな予備軍の火山に対してもその注意を怠らないことが必要になってくる。



【古今和歌集】

422。心から花のしづくにそぼちつゝ うぐひすとのみ鳥のなくらん (藤原としゆきの朝臣)

自分から花の雫に濡れながら、どうして 「嫌だ、乾かない」とばかり鳥が鳴くのか

(心から ・・・ 自ら 、そほちつつ ・・・ 濡れながら )

うぐいす=憂くひず(憂く干ず)。つらく(うぐ)も乾かない(干す)。「うぐひす」を隠す





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Last updated  2018.04.30 11:54:56
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