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2019.04.24
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のセミウォーキングは水無瀬堤から堤東終点迄の往復だ。
中学校の放課後学習会が始まった。土曜スクールよりは少なめだが、それでも以前よりは多い。
数学が得意な生徒がいた。少し慎重さに欠けるところが見受けられたものの、問題を解くのが実に早かった。

***

製造業の不正は後を絶たない。どれもが、検査段階での不正が多いようだ。検査は、巧く流れて当たり前で、そこで不具合などが発見されれば、前の製造工程までフィードバックされ、大混乱は免れない事になる。勢い、少々の事は目をつぶると云う事になって仕舞うのだろうか。

品質保証課は生産部門の言いなりにならない独立性が求められるが、スズキの検査課は全くの独自性は与えられていなかったようだ。ともかく、検査課(品質保証課)は出世コースとは無縁の傍流部署という昔流の考え方で組織されていたようだ。会社内の立場も、技術開発や製造には厚いが、品質保証は、軽視される傾向にあったために、ほぼ無力化されていたと云わざるを得ない。

そうであれば検査課に配属された社員は、業務に対する士気が高まらないどころか、モチベーションの低下をもたらす事は必定だ。そういったことを避けるために、最近の製造業では、品質保証を工場長直属の組織として製造部門とは切り離すのが常識になっている。スズキはそういった本質的な事さえも守られていない企業風土であったようだ。

雑誌、PRESIDENT(Online)に、万年不正スズキは"帝国重工"以上にヤバいという記事があった。
帝国重工(三菱重工の事か?)とは、下町ロケットに出てくる架空の会社だがとにかく超大型企業だ。日本を代表する大企業、製造業と言っても過言ではない企業だ。大企業と言われるところは、通常意思決定に時間が掛かるし、上意下達が絶対的な感が否めない。



スズキの不正は2016年に26車種で燃費測定試験を不正に計測していた。この時は214万台に影響したが、内実は、同社独特の検査方法に依っていたもので、国の規定と異なる方法だったとの事だった。そして、規定通りに再測定した結果、燃費性能はすべての車種においてカタログの記載データを上回っており、燃費を意図的に操作したわけではないということであった。

この頃から自動車の排ガス計測に様々な不正が発覚し始めた。三菱自工でも燃費計測の不正が発覚し、2017年には日産とスバルで無資格者による検査が発覚した。完成車検査の過程で、排ガス・燃費のデータ書き換えや、法令で定められた試験の条件を逸脱した事例があった。

このことを受け、2018年には国交省が国内メーカー各社に同様の事例がないかの調査を要請した結果、新車の燃費・排ガス検査に関して、マツダやスズキ、ヤマハでも不適切な事例が見つかった。スズキは2012年6月以降に検査を実施した車両のうち6401台(抜き取りデータが残っている1万2819台の49.9%、その後482台増加)で、マツダは2014年11月以降の72台(3.8%)、ヤマハは2016年1月以降の7台(2.1%)で不正が確認された。マツダやヤマハは初めての発覚であり、スズキの不正は群を抜いていた。2016年の教訓は活かされていなかったと云う事だ。

スズキはこのほかにもブレーキ検査の不正や無資格者による検査の隠蔽工作が外部の指摘で新たに発覚している。スズキの3工場では課長らが約800枚の書類や画像データを書き換え、無資格検査を隠蔽し、国交省には「不適切事案はない」と報告していた。スバルや日産がブレーキ検査での不正を公表する中にあって、スズキの現場では不正行為が続いていたことになる。悪質極まりない。

人員削減や生産効率を優先し、品質管理を軽視する企業風土が底流にあると指摘され、端的にはスズキの完成検査業務の重要性に対する自覚の乏しさが主要な要因と厳しく断じられた。

スズキはインドやミャンマーでシェアを急伸させている。検査の甘い海外での不正がそのまま日本に持ち込まれたのだろうか。

一連の完成検査問題は乗用車8社のうち半数の4社(後に三菱自工も不正発覚5社)に及び、日本のものづくりの信頼が地に落ちた感覚だ。トヨタ、ホンダ、ダイハツに不正が発覚していないのはせめてもの救いだ。この同じ頃、神戸製鋼も検査データ改ざん、三菱マテリアルもデータ改ざんというボロがどんどんと発覚した。安倍首相が絡んだ、森友文書改ざんもあり、日本中が不正や改ざんの渦中にいる感じがしたものだ。

スズキやマツダ、ヤマハでは、新車の品質管理のための工場の抜き取り検査工程で不正が見つかった。3社はローラー台上で走行させて排ガスを測る際、速度や測定時間が決められた範囲を逸脱したものを有効としていた。この検査不正は半ば常態化していたようだ。

スズキは第三者などに委ねた大々的な調査結果を4月12日に公表した。調査報告書によると、四輪車の全数検査では、ブレーキ、ハンドル、速度計、ライトなど約10項目で新たな不正が発覚した。こうしたスズキの不正は、1981年から2019年1月まで続いていた可能性がある。既に18日に29車種計202万1590台が国の保安基準を満たさない可能性があるとして、国交省にリコールを届け出ていた。1回の届け出台数では国内で過去最多という。

国交省は4月19日にスズキ本社に立ち入り立ち入り検査を行った。一連の報告書の内容が適正かどうかの確認を進める。

スズキは販売価格の安い軽自動車や小型乗用車が主力で、徹底した工数、部品などの削減で知られる。スズキの一連の不正行為の背景には「少人」と呼ばれるスズキ独自の人員削減策があったとされる。この「少人」は文字通りで、一般的な工程の見直しによるカイゼンや自動化設備の導入などではなく、単に人減らしをすると云う事なのだ。工場全体の人員削減で検査部門が軽視されていたのは製造業の一番悪いパターンを踏襲した形だ。


スズキでは、検査部門は体裁だけの機関であり、お荷物と考えられていたようだ。どの部署でも使いものにならなくなった人材を送り込み、そして一旦配属されたら他へのシフトはないという具合に徹底されていたようだ。

会社自体がそういった扱いをするから、周りの部署からも軽んじられ、不具合を発見したとして製造部門にクレームしても、一蹴されるか、不正をするようにと言われるのが落ちのようだ。中には逆ねじを食らう事もあったようだ。こうなれば、品質保証などとは名ばかりで、存在すら認められていなかった事になる。いやむしろ、正しい仕事をする者ほど検査課内で疎まれるような風潮になっていたようだ。

このように、車の安全性をないがしろにして生産性と効率性を重視する体質では、この先どれ程の手だてを講じるのかは知らないが、スズキが真っ当な会社に戻れる余地があるのかどうかさえ疑わしくなってくる。

【古今和歌集】

735.思ひいでて恋しき時は 初雁のなきて渡ると 人知るらめや (大伴くろぬし)



(初雁 ・・・ 秋になって渡ってくるはじめの雁)





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Last updated  2019.04.29 21:08:32
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