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2020.01.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のウォーキングは第1576日目で、9907歩だった。
連れ合いが大学時代の友人のコンサートを聴きに行くので京都文化博物館まで送っていったが、途中、久しぶりに桂川の雨明で昼食を採った。

***

日経の特集記事「逆境の資本主義」を読んでみた。
経済が拡大すれば、社会全体が豊になると云った「成長の公式」が妄想であったと気づき始めたという。

中国でも開放政策の基本的理念の1つとしてトウ小平が先富論を唱えたが、果たして先に豊かになった者たちが落伍した者たちを助けたかというと、そんな綺麗事はない。富者の善意に頼って、先富者達が貧困層を援助することを1つの義務にすることだが、このやり方では、世界中何処に行っても、思惑通りにならないだろう。

米国のシリコンバレーでは、高収入のIT人材が流入したために、住宅費や生活費が高騰し、工場や飲食店などで働く人たちが、中古のキャンピングカーの中で路上生活することを余儀なくさせられているという。

IT企業は高い知能スキルを持つ一握りの人材を求めるだけだ。富める人はますます富み、そうならない人は取り残される2極化の極みだ。従来のように製造業が多くの労働者を抱え込んで中間層を生み出した頃とは全く様相を異にする。

従来の資本主義では企業は株主第1主義であるべきだったが、現在はそうした経営は時代遅れになって仕舞った。イケヤが志向するように、気候変動を抑えるとして、環境のために大型投資を行うなどは、従来はなかった考えだ。



AIやロボットで、8億人が失職するという。「知」が価値を持つ今の世界では年齢や肉体の衰えには無関係にアイデアを出す人が果実を得る。例えば、ソフトウエアの脆弱性を見つけて企業に報告するといった仕事では、2時間で200万円になると云ったこともある。

2027年にはフリーランスが働き手の主流になるという予測もある。デジタル時代はスキルの陳腐化が進み、労働者の安定性が揺らぐと見る向きもある。これからは「知」が求められる時代となる。

ネットを通じて仕事を受けるギグワーカーという労働者も増加しているが、まだ社会保障などの面で、環境は整っていない。こうしてみると、企業と労働者の雇用関係は異なった形態になる。

個人の成果に直結した給与体系や目標設定、キャリアパスと言った考えが浸透していく。いずれにせよ労働者は学び続ける必要性が増している。

企業は株式市場を通じてお金を集め、成長を目指すものだったが、今や投資家への還元が目的化している。個人が株式の配当で、収入を得られる時代から、大規模なファンドが集中的に未上場企業に投資して、そこから利益を吸い上げると言ったいびつな構造に変形してきた。

こうしたことから、企業はお金を集めることから投資家への利益の還元を競う場になって仕舞ったという。

中国は力尽くで、イノベーションの戦略部品である半導体に押し寄せる。設備投資は10年間で11兆円を見込み、これは米インテルなど世界の3強に匹敵する。こうした中国が産業競争で資本主義を凌駕する可能性を持つ。

ビッグデータとAIを組み合わせれば、国が資源配分を差配する計画経済が機能するという。こうして民間の領域に中国政府(党)は乗り込んで来る。然し、之には落とし穴がある。国家による統制は経済のダイナミズムや海外からの投資の招来を阻害することになる。

ここから先、真の資本主義と国家統制の資本主義紛いとの争いという局面になる。

独禁法の対象も違ってきた。デジタル化が進み、ネットサービスを牛耳るGAFAとマイクロソフトを併せた5社の純利益は直近で約1600億ドル(約17兆円)とこの10年で6倍と、とてつもなく増大した。このように、データや知財が特定企業に集中し過ぎると、イノベーションは生まれにくくなる。寡占度が増すとそれだけ、1人当たりのGDPは低い傾向になっている。

中国の習近平が強化する党が統制する資本主義がこの40年間成功してきた。ただこのままの体制で共産党の介入が続けば、経済成長の力は失われる。型破りなイノベーションが育たないからだ。



ミレニアル世代は物欲が少ない。そんな人が世界に20億人いる。欲望の第1は世界を旅することで57%、家を持ちたいの49%を凌ぐ。デジタル社会のシェアリングサービスなどがモノの所有を必要でなくしてきた。

これからは知識が資本になる知識資本主義が起こるという。知識や知恵、人と人の関係、信頼、評判、文化という5つの資産が必要になる。これまでは目に見える資本だけを求めてきたが、これからは見えない資本が重要視される。物質的な価値ではなく、心の満足や精神的価値を追求する傾向だ。

ビル・ゲイツが大富豪はもっと税金を払うべきだと言っている。現在は過度に労働所得に依存しすぎているとも言える。GAFAのような巨大なプラットフォーマーが国を超える規模になってきた今日ならではのことだ。富者への課税強化は労働へのインセンティブをそぐなどと言っている日本の識者辺りは、まだ、今日の新しい資本主義を理解していないのかも知れない。

読み終わってなんだか分かったような分からないような気分だ。いずれにしても旧来の資本主義とは一味違った新しい資本主義の到来を感じる。





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Last updated  2020.01.15 10:11:01
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