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2020.12.08
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のウォーキングは第1839日目で8988歩だった。
姉に頼まれていた家計簿を買って届け、星乃珈琲で暫く話した。

***

エーザイが2021年から中国で認知症に特化したオンライン診察サービスを開始する。認知症患者のデータを活用して中国市場向けの新薬開発を目論む。ここでも中国の巨大な数(人口)が物を言う事態になっている。

現地のネット通販大手のJDドットコムが51%、エーザイが49%を出資する合弁会社の設立だ。対象は物忘れの症状や認知症不安の高齢者にしぼる。約2000人の認知症専門医を確保して、3年で100万人のサイト登録者を見込んでいる。果たして認知症患者または之に近い人が、ネットでの対応が出来るのだろうかなどと考えるが、世の中は動いている。

専門医が医療機関での勤務の合間で、オンラインによりやり取りして、データベースを積み上げるのだ。之を元にAIを駆使して、疾病の原因である生活習慣を解析して、認知症治療薬の開発に繋げようとするものだ。詳細は頭の中で巧く繋がらないが。

エーザイは既に2004年にインドに進出して、現地法人を通じて、同社の主力商品であるアルツハイマー型痴ほう症治療薬「アリセプト」や抗かいよう剤「パリエット」などを順次投入している。

こうした経験を活かして中国でも現地向けの新薬の開発に結びつけようとのことだ。

塩野義製薬も中国の平安保険グループと合弁会社を設立し、研究拠点を開設した。中国での2019年の約3億回に上る平安保険のオンラインの診察結果を行かそうとするものだ。こうして研究成果は、中国市場の他にも日本や他のアジア諸国への販売をも視野に入れている。



中国では外国企業が単独でインターネット事業のライセンスを取れない。中国政府が電子データの海外流出を懸念するからだ。知的財産権に関して、鷹揚とも云えるほどに海外からの技術やデータを縦横に使ってきた中国は、その効果を良く知っていると言うところだろうか。

勿論中国国内のテンセントやアリババ集団などもオンライン診療を展開している。

中国の人口は14億人を超えて、医薬品の市場規模は2018年で、日本の1.5倍の約15兆円だとのことだ。中国も高齢化が進んでいて、2025年には23兆円規模まで拡大するとみられている。
ここで、日本の人口の10倍の人口を有する中国がたったの1.5倍の市場規模しかないという現実は、どう解釈したらいいのだろうか。10倍の市場規模とまでは言わなくとも5倍はあるように思えるのだが、中国ではこうした医療関係の規模にカウントされない人口もあるのだろうか。

中国は新薬の開発やノウハウは日本の製薬会社に比べて劣っている故の合弁であり、提携なのだ。ここで気になるのは、日本が今までに築いてきた地道な技術やノウハウが、こうした形で中国に吸い取られてしまうのでは無いかという懸念だ。

過去にこうした事例は他の分野で起こっていることから、こうした懸念が杞憂であれば良いと思っている。

また、7日の日経によれば認知症に遺伝子医療を導入する研究が開始されるとのことだ。

さて、認知症だが、世界で毎年約1000万人が発症し、患者数は約5000万人いる。以前の記事では軽度の者を含めると日本だけでも2025年には約1500万人に達するとの見方もあった。
今日の新聞では中低所得国を中心に患者数は増加していて2050年には1億5200万人になると予想されている。

最も多いアルツハイマー型の認知症が患者の6~7割を占めている。現段階では完治する治療薬は存在していない。

之までにも治療薬は種々出されていたが、どれも効果は見られず失敗の連続であった。そこで、ゲノム編集技術を使って遺伝子治療で治す試みが既に米国では始まっている。しかし、今のところ安全面での懸念はまだ解消されていない。



現在は、凝縮したタンパク質を、抗体を使って取り除く試みが主流となっているが、此方の方も失敗続きだ。アミロイドベータを取り除く10個以上の治療薬で、唯一米バイオジェントとエーザイが2020年に米FDAへの承認申請にこぎつけたものの、有効性の証明が不十分だとして宙に浮いた感じだ。

これらの方法とは別のアプローチとして、遺伝子治療が着目されている。人工的に作った遺伝子を体内に入れ、足りない機能を補ったり、有毒な物質の働きを妨げたりするのだ。

副作用の問題もあったものの現在は改良が進み、国内外で実用化が始まっている。この遺伝子療法では別途2020年に「脊髄性筋萎縮症」の薬として「ゾルゲンスマ」が米国に続いて日本でも承認されている。

ここで、目新しい名前(と言っても私が知らないだけだが)が出てきた。
APOE4(アポリポタンパク質E4)というアルツハイマー病の主要な感受性遺伝子の一種で、アルツハイマーの患者の多くが保有し、強まると発症リスクが上がるというものだ。



APOE4保有者は血液脳関門(BBB)の崩壊を加速し、それに続いて神経毒性タンパク質の血液から脳への侵入が起こり、ニューロンやシナプスの機能不全の原因となる可能性があるというものだ。

米コーネル大ではAPOE4の働きを邪魔する遺伝子を、アルツハイマー病や前段階の軽度認知症障害の患者15人に投与し、安全性を確かめることにしている。終了は2021年12月の予定だ。

之までのアミロイドベータやタウと言った悪質なタンパク質の蓄積を抑えると言う視点が、遺伝子を介して行われることになるが、アルツハイマーを発生させる遺伝子の目標が現段階では明らかでないので、遺伝子治療が有効な手段かどうかは、確定していないという。

またアミロイドメータが凝集して認知機能が衰える前から細胞死が起こっていることも最近分かってきた。

何やら回りくどい説明だが、新薬とか、新規治療などといったものは、こうした積み重ねがあって初めて解決されるものだと考えれば、ようやく、他の視点(遺伝子)から解決しようとの手法に行きついたという感じだ。

こうした事も、遺伝子解析技術が進化した故のことであり、ゲノム編集技術が可能になったと云う事が根底にある。

アルツハイマー病は、発症や進行の仕方が複雑なために、複数の遺伝子が関係することになり、決まった治療法は、こうだと言った、確定的なものは今のところ存在しない。

今は、マウスの実験で細胞死や異常タンパク質の蓄積、認知症低下を押さえ込むことが確認できている。

ここで、アルツハイマー病によるも認知症は認知症の6~7割だと云う事だったので、上記の遺伝子治療が実用化されても間だ3~4割の解決が不明の認知症(血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症)などはまだ先のことになるのだろう。





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Last updated  2020.12.09 14:53:21
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