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2021.01.05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今日のウォーキングは第1861日目で8234歩だった。
昼はとんからテイクアウトし、連れ合いはコーナンでスクラッチを買った。1万円が当たったようだ。

***

この間、ネットで、「反出生主義」なる言葉を知った。
昔哲学者で、デ(デカルト)、カン(カント)、ショ(ショーペンハウアー)等と覚えていたショーペンハウアーもこの反出生主義擁護者だという。

何もかもついこの間知った。まぁ、ボーッと生きていると叱られても仕方ないかも知れない。
そも、反出生主義(Antinatalism)とは、生まれてきたことおよび人間を生み出すことに対して否定的な意見を持つ哲学的な立場であるということだ。

ドラマなどで、「お母さん、産んでくれてありがとう」と言ったことは良く聞くが、それと真反対の考えもあると言うことだ。「産んでくれなければ、こんな苦労もしなかったのに」という意味もあるのだろう。

昔も人減らしなどと云った事は聞いていたし、姥捨山などは、こうした考えの結末のことなのかも知れない。最近は、自分が産んだ子を簡単に殺してしまうと云う事(虐待も含め)が目につくように思う。こうした事もまた反出生主義と関係があるのだろうか。



ウィキペディアが私に教えてくれたことを書くと、反出生主義が人口過剰や飢餓の問題の解決に繋がると支持者の多くが考えているというのだ。人が少なければ、資源も枯渇しないで済むし、環境を汚染する度度合いも減る。中国は一時1人子政策を採っていたがこれもある種反出生主義に繋がっているのだろう。

子孫を残したり、増やしたりする発想とは相容れない。動物の基本的な欲望が否定されているようで、何ともしっくり来ない感じだ。まさか、結婚しないとか、子供を作らないとかの背後にこうした考えがあると言う事ではないだろうが、いささか戸惑いを覚える。

ショーペンハウアーは、人生は苦しみの方が多いと主張し、最も合理的な立場は子供を地球に生みださないことだと主張している。生まれる前に子供の同意が無いのに、親の勝手ではないかということのようだ。

そう言えば、貧乏暮らしの両親のところには生まれてきたくないと思うだろう事も納得出来る。

反出生主義者エミール・シオランの言葉が引用されていた。
「私が己を自負する唯一の理由は、20歳を迎える非常に早い段階で、人は子供を産むべきではないと悟ったからだ。結婚、家族、そしてすべての社会慣習に対する私の嫌悪感は、これに依る。自分の欠点を誰かに継承させること、自分が経験した同じ経験を誰かにさせること、自分よりも辛いかもしれない十字架の道に誰かを強制することは、犯罪だ。不幸と苦痛を継承する子に人生を与えることには同意できない。すべての親は無責任であり、殺人犯である。生殖は獣にのみ在るべきだ。」

俄には同調しがたいが、何やらある意味で、真理を言っているようにも思える。

知り合いにも子供の居ない夫婦がいて、歳を取った夫は、それを残念がり、妻はそれに触れられたくないという罪悪感的なものを持っていると聞いたが、私はそれに同情的な感覚しか無かった。

特に息子や娘が遠隔地に働いていて、盆や呉に帰省するのを楽しみに待つのが一般的だと思い、それが出来ないのは寂しいことだろうと感じるからだ。今は、コロナで、そのことすら出来ないのだが。

更に説明は続く、親になって子供を育てることは、幸福をもたらすとは限らない。子供の立場から見ても、子供は親を選べない点から、児童心理を知らなかったり、子供を奴隷扱い(虐待や無視)したりするなど育児に不適格な親のもとに生まれたら、必然的に子供は不幸になる。

そう言えば、こうした事例は、身近にもあるようだし、そうした環境の子供は、反出生主義に完全に同意するだろう。



コロナ禍にあって、2020年7月からずっと女性自殺者数が増加しているという。8月の速報値では前年同月より251人多い1854人だったということだ。

カネも気晴らしもない鬱屈と未来への不安と孤独感は特に女性を蝕むとのことだ。
コロナで、人と人の接触が制限され、友人と会食しておしゃべりに興じる機会が無くなり、お洒落して外出することも制限され、等など、家にこもりきりにならざるを得ないことは、特に女性には(男性も同じだろう)苦痛であるようだ。

まだまだ、こうした論議や展開は続くが、平常時にはそれほど感じなかったことが、コロナ禍では増幅され、それが即ち反出生主義に繋がるという点では、あながち無視することも出来ないのかも知れない。

子供を持ち、苦労をしている人は不幸であり、子供が居なくて、自分なりに生きていける人が幸福なのだと云う事も言えるのかも知れない。



この世界に生まれてきたこと自身が不幸だと考える人が居るのだ。そっち側の人の考えは、こっち側からは見えないのかも知れない。

元々生まれてこなければ良かったと考え続けると、生きることに絶望し、自殺を考えるのもまた自然かも知れない然し、理性が残っていると、自殺の手段として、首吊りだろうが、高層ビルからのジャンプであろうが、電車への飛び込みであろうが、毒物による自死であろうが、自殺の遺体はおぞましい姿になることが想像され、周りの人たちに迷惑が掛かるのは必定だ。

そんな気持ちが残っている限りは、恐らくその人は死なないだろう。そして、生まれてこなければ良かったと反出生主義の考えが胸に去来するのだろう。

分からない気がしないでもないが、今、私は幸せである。





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Last updated  2021.01.06 14:32:22
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