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◇寒波の襲来でめっきり寒い日が続いていますね。
こんな時、A君はいつもこうぼやきます。 「こうも寒くっちゃ~やってられないよな。布団から出るのもおっくうだし、なんでこんなに寒いんだよ、ばかやろ~」
B君は布団をはねのけて、こう言います。
「うひょ~、めっきり寒くなったね。この寒さがいいんだな。なんだか身も心も引き締まってやる気が出てくるね」
皆さんは、A君タイプでしょうか、B君タイプでしょうか。
生まれてこの方、言葉というものは水や空気同様に、あって当たり前、使い放題だし無限にある、そう思っていたのですが、よくよく考えてみると、
これほど私たちの人生を左右しているものはないように思います。
私たちは言葉によって愉快にもなれば不愉快にもなる。あげくの果てには人間の幸、不幸までをも左右する、使い方によれば人を殺してしまうほどの凶器にもなります。
昔から言霊(ことだま)信仰というものが日本中どこにでもあったようで、
言葉に魂が宿るという考え方です。いい言葉をいえばしあわせになるし、悪い言葉をいえば不幸がやってくる。
これを日本人の迷信がつくった信仰だとみんな思っていますが、たしかに言葉は人間の存在に大きく影響を与えているものなんですね。言葉にも闇と光があるようです。
例えば風邪を引いてお医者さんにいったとしましょう。
◇C先生は患者を診察して、眉間にしわを寄せながらこう言います。「うむ~、こりゃひどいね、たぶん40度近い熱が出るだろうね。これは深刻だ。気をつけないと腎臓病も併発する恐れがある」
患者はこうつぶやきます。
「深刻?・・・」 この時点で、本当に熱は急激に上がり、お医者さんの言った通りになりました。
患者はこうつぶやきます。「先生の言うとおりだ。私は深刻な病気なんだ」
患者は完全に病気モードに陥ったのであります。
◇D先生は患者を診察して、
ニコニコしながらこう言います。「今夜あたり40度近い熱がでるだろうね。それでも大丈夫、大丈夫。体が病気を静めるために、働いてくれているんだよ。温かくして、ゆっくり休めばすぐによくなる」
患者はすっかり安心して養生したところ、熱もそれほど出ず、驚くほど早く完治したのであります。ちょっとした言葉づかいの違いですが、結果的には雲泥の差を作り出す強力なパワーを秘めています。発した言葉は、その時点で消えてしまっていると思いがちですが、実は波動としていつまでも残り続けるそうです。潜在意識に刻み込まれたその波動は、必ず実在として現実化されるものなんですね。
それが時には幸運だったり、成果だったり、時には病気だったり、不運だったりします。私たちのまわりを観察してもよく分かると思いますが、積極的な人はいつも積極的な言葉づかいをしているし、消極的な人はいつも消極的な言葉づかいをする。
その結果として言葉の波動は潜在意識にとりこまれ、それぞれの現状を作り上げているんですね。運がいいとか悪いとかというよりも、すべて自分で種を蒔いているということになります。
どこかで悪い芽を摘み取り、悪い種を蒔くことをやめないかぎり、いつまでも悪循環はつづくことになります。たいてい消極的な言葉づかいをする人は、そうした習慣がついているはずですので、無意識のうちに思わず消極的な言葉が漏れてしまうものです。気にかけていてもついつい口に出てしまうものです。
そこで、その時の対処法をご紹介しておきます。
「こうも寒くっちゃ~やってられないよな。布団から出るのもおっくうだし、なんでこんなに寒いんだよ、ばかやろ~」とA君のようにぼやいてしまったら、すかさず、「と、いつもは言ってたけれど、寒いのもいいね、身が引き締まって元気が出てきた」 というふうに必ず最後は肯定的な言葉でしめくくる。 これで言葉は積極的言葉づかいとなり、潜在意識にインプットされます。
よい種を蒔いたことになるのですから、必ずやよい芽が出てくるはずです。
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