* | ダイソーの実験キットもこれで5個目になりました。 今回はNo35「冷却パックをつくろう!」です。 中身は「尿素」という物質15gと,アルミパックです。 尿素とは? 尿素は尿や汗に含まれる保湿成分のひとつで カサカサする肌を保湿するクリームに配合されています。 スマホ顕微鏡で見ると,1~2mmくらいの 細長い結晶になっています。 ちなみに「尿素」とアフェリエイトで検索したら これが出てきました。 尿素はホルムアルデヒドと「尿素樹脂」というプラスチックを作ります。 今回はこれを用いて2つの実験をしたいと思います。 1 ひえひえ実験 ジッパー付き袋の中に水15ccを入れます。 ちょうど飽和溶液になるような量です。 しっかり空気を抜いて,しっかりジッパーを閉めて, 揉むと…わーつめたい。 アルミパックに袋のまま入れて温度を測ると 15度。5℃くらい下がったかな。 15分くらい冷たさが持続しました。 …以上,実験終わり。 それほど劇的に冷たくなるわけではないのですが かえって冷たくなりすぎないので、 小さなお子さんにも安心して楽しめる実験かと思います。 ~せっかくだから冷える理由も考えてみよう~ 尿素には水に溶かしたときに周りの熱を吸収する(吸熱反応) 性質があります。 反応というのはエネルギーを放出して安定する方向に進むもので 水を加えただけでエネルギーを吸収する方向に進むのが 自分には不思議に思えました。 吸熱するエネルギー<水溶液になって安定するエネルギー なので,反応が進む…と熱力学の授業で習いました。 という式で合ってるかな? 2 結晶作り 尿素の水溶液をペーパーフィルターやスポンジ,モールなど につけて水分を蒸発させると,先端に結晶を成長させることができます。 ①土台の準備 今回は装飾用の紙花で作ってみることにしました。 100均で買ったお部屋飾り用のもの。大きさ10㎝くらいです。 白い結晶もきれいなのですが,少し水性ペンで色を付けました。 ②水溶液の準備 さきほどの水溶液に,1,2滴洗濯のりを加えたものを ①の上からかけて,浸み込ませます。 周りに結晶がこぼれても良いように,深めの器に入れるのが コツといえばコツです。 びしょびしょ。あとは待つだけ。 1時間ほどで先端に結晶が出始めました。 12時間くらいおいたところ。 結晶が大きくなってきました。 水性ペンのインクが先端まで移動しているのが面白いです。 1日ほどおいたもの。下の方の紙からも結晶が析出して 全体が大きなお花のようになりました。きれい。 カッチリして見えますが触ると簡単に崩れてしまうので, 取り扱いには注意してください。 他の土台アイテムとしては松ぼっくりがお勧めです。 ずいぶん前の自分のブログ記事。 今回のものより,ずっしり,モコモコとした結晶ができることが 多いと思います。 尿素は冷却剤として単体で使われることはあまりなくて, 逆に尿素の結晶のキットは沢山あるので, 溶かすときに水溶液が冷たくなることも一緒に観察してみると 楽しいと思います。 色々な結晶がまとめて楽しめる欲張りキット。 |
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