叔母が住まいを新築しました。
私の生まれたのは東北の田舎で、
叔母の新築した家は、その中でもさらに田舎でした。
叔母は、子どもがおらず、夫婦二人暮らし、姉である私の母とは8歳離れていました。
家庭菜園で取れたハーブでお菓子を焼いてくれたり、
家庭的でありながら、会社勤めの仕事もしていて、とってもモダンな暮らしをしていました。
周りは昭和のおばちゃんばかりだったので、叔母はシュッとして見えました。
そんな叔母の新居に、
当時実家を出て東京で生活していた私と、
同じく実家を出て結婚して子どもがいた兄と、
帰省のタイミングが重なって一緒にお邪魔しました。
叔母の新居は、田舎では珍しいくらい外見からカッコいい家でした。
その頃建築家を目指していた私は、ふんふん、なるほどね、なんて思っていたのですが、
兄は 「オレは綺麗すぎて息が詰まる」 とボソリ。
え? どうして?
私はとっても居心地よかったよ?
この時、兄弟とはいえ、既に10年も別々の暮らしをしていたのだと実感しました。
私がデザインを始めたきっかけは、
タイポグラフィとかがスキで自作していた兄の影響も少なからずあるのですが、
環境が人をつくる、とはよく言ったもので、
スキなものの違いや、
自分のスキな世界に身を置く、近づける努力をするかしないか、
アクションを起こすかどうかの違いだなと思ったことを覚えています。
ホテルライクな暮らし
↓
無駄なものがない、調度品もリッチな上質な暮らし
私はスキです。
高級ホテルや美術館など、凛とした緊張感がある空間は、
澱を流せてリフレッシュします。
プラダを着た悪魔で、ナイジェルがアンディに言います。
君はどれだけ多くの伝説的な人物がこの建物を歩いたかを知らないし、
それどころか関心すらない。
甘えるな。
兄が家では緊張感なくグダグダしたい気持ちもわかるんだけどね、
でも、私はシュッとした住空間の方がスキ。
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