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「すべてのことば(抽象言語をふくむ)は、
その発生をたどると、必ずからだの直接体験にたどりつく。」
(野口 2003, 5)
運動の主動力は、筋肉でなく重力。
筋肉の働きは、受容・調整・伝達。
空手では、新垣清先生の、
『沖縄武道空手の極意―今よみがえる沖縄古伝空手の極意』 の
四冊シリーズが、空手の力は重力を主とするものであることを、
理論的にも具体的にも詳しく示していますが、野口氏も「動き」とはまさに 「重」さの「力」、
( 「重」+「力」=「動」 )であることを明確に述べています。
地球上でからだの動きの原動力は、 からだの重さが、
筋肉の収縮力よりも、より基礎的で重要なものである。重さは意識しようがしまいが、望もうが望むまいが、
たえず地球の中心の方向へ働きつづけている。重さがあってはじめて動きが成り立つのである。
(野口 2003, 270)動 = 重 + 力
ナルホド、
さらに、
野口氏は、筋肉の働きとは、
重力(と身体構造との関係)によって生じる力を、
受容・調整・伝達することだと述べます。
意識と筋肉とをもった人間が、
からだの動きにおいて犯す最大の誤りは、
動きの主動力が筋肉の緊張収縮だと思いこんでいることだ。筋肉の収縮力の主な役割は、
動きの主動力をつくり出すことではなく、
動きのきっかけをつくり出すこと(平衡関係を崩すこと)、
動きを収めること(新しい平衡関係へと導くこと)、
増幅・調整することなのだ。
更に大切なことは、
他の部分から伝えられてきた情報(エネルギー・重さ)を受け取り、
筋肉自体を導管・導線として次の部分に伝える。
その間に適切な増幅・調整をするという仕事なのだ。
この情報(重さ・エネルギー)の
受容・伝導の能力の重大さを気づいていないこと、 したがって、
その能力の訓練をしていないことが大変重大な問題なのだ。
(野口 1977, 224)
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