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2003.02.07
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カテゴリ: カテゴリ未分類
“I Love How You Love Me” by Paris Sisters 1961


 昨日の朝フィル・スペクターが殺人容疑で捕まったというニュースをインターネットの LYCOS NEWS で読んだ。衝撃だった。拳銃で女性の頭を撃ったということだ。一応保釈金を積んで、出てきてはいるが、容疑は晴れていないようだ。

 僕はフィル・スペクターがどんな性格の人かは知らない。あまり知りたいと思ったこともない。だから、殺人をしそうな人なのかどうかも全くわからない。ただ素晴らしい曲を残してくれた人で、若い頃の僕らが親しんだ音楽の中枢にいて、永遠に色あせない数々の名曲を送り出してくれた人の一人だったことだけは間違いない。
 彼の曲は、『ビー・マイ・ベイビー(Be My Baby)』と『会ったとたんに一目ぼれ(To Know Him Is To Love Him)』の2曲を以前にここで取り上げた。その時に、彼の偉大さにも触れたつもりだが、まだまだ書き足りていないし、これからもこの日記では彼のプロデュースによるヒット曲・名曲についてどんどん書かせてもらうつもりだ。たとえ、今回の報道が間違っていなかったとしても...。

 モコ・ビーバー・オリーブの3人組をご存じだろうか。モコは高橋基子で、かなりいつまでもラジオに出ていた気がする。ビーバーについては、どうなったか全くわからず。オリーブはあの『夢で逢えたら』のシリア・ポールである。
 彼女たちが歌った『わすれたいのに』という曲があるが、実はこれがフィル・スペクターの1961年のプロデュース作品 "I Love How You Love Me (当時の邦題:貴方っていい感じ)" (直訳すると「あなたが私を愛してくれる愛し方が好き」)の日本語バージョンである。作曲はかのバリー・マン。パリス・シスターが歌った美しいバラードだ。いくつかカヴァーがあるが、僕が好きなのはやはりボビー・ヴィントン盤。彼のヴェルヴェット・ボイスに実にふさわしい曲だ。ボビー・ヴィントンについては、また後日。

 さて、この曲を60年代の終わり(1969年)に、モコ・ビーバー・オリーブが日本語で歌ったのだ。もう既に、ポップスの日本語翻訳スタイルは流行らなくなってだいぶ経っていたのだが、これは実に印象に残っている。
 この3人はラジオの深夜放送で番組(パンチパンチパンチ)を持っていて、かなり人気はあった。しかし、当時僕は1年間の予備校生活の後、ちょうど大学生になっていて、もうそれほど熱心に深夜放送は聴かなくなっていた。ほとんど FEN ばかりでね。


 まずオリジナルは、「♪ I love how your eyes close whenever you kiss me (キスしてくれる時のあなたのその目の閉じ方が大好き)」という具合に、相手の「愛し方」が大好きだという、その第一歩。
 日本語バージョンは、「♪ 忘れたいのに あなたのことを 思いだしても 苦しいだけ」のように始まる、まさに失恋ソングだ。
 これほどコンセプトの違う訳し方をすると、訳詞ではなく作詞だね。まあ、内容はこんなものだろうし、これ以上を望むものではない。

 しかし日本語バージョンにはオリジナルにない特徴が一つあって、もしかすると、僕がこれを気に入った最大の理由もそこにあるかも知れない。
 それは1番から3番までに共通して、その終わりの部分だけハモっているのだ。パリスシスターズは女性のソロにバックコーラスが付くスタイルなので、この印象的な演出は、オリジナルに無い個性を引き出したと言える。
 「♪ いつか恋の夢も消えて ひとり残る 涙の中に」の最後の「♪ 涙の中に」というところ。でも、まあここがなかったら、始めから終わりまでユニゾンという恐怖の1曲になったわけで、つくづくこういうものは紙一重のものなんだと、改めて痛感するのだ。

 今日の一言:茂みちゃん(Bush)率いる米国政府に銃規制を望むのは、ビートルズ再結成を望むようなものだ。

 (補記)例によって、文中の日本語訳は穴沢。日本語バージョンの歌詞については、すべて穴沢の記憶によるもので、オリジナルと異なっていることも十分考えられる。





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Last updated  2004.11.03 01:10:53
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