あま野球日記@大学野球

あま野球日記@大学野球

2008.11.29
XML
カテゴリ: 大学野球

グラウンドでの「悔し涙」は高校野球だけのものであって、
大学野球とは無縁なものだと、ボクは思っていた。

せいぜいボクが記憶していたのは、 2007年の全日本大学野球選手権2回戦
(6月14日)で早稲田大に敗れ号泣
する九州国際大・ 松山竜平
(現・広島カープ)の姿ぐらい。

他にはあまり記憶にはなかったけれど、この秋のリーグ戦を観戦していたら、
大学野球にも悔し涙がいくつもあることを知った。

まず法政大・ 加賀美希昇 (2年、桐蔭学園高)が延長14回を投げながらも、
金光興二監督に途中交代を告げられて、悔し涙を流した試合 があった。
(このことは今年10月16日のブログに書いた)。

そして、今年10月19日の明治大vs早稲田大2回戦にも、悔し涙のシーンが
あったことを、ネットの録画中継を見て知った。
涙の主(?)は早稲田大のエースナンバー「11」を背負う 須田幸太
(4年、土浦湖北高)。それはこの試合は6回表に起きた。


明大 000 00  000 000 =0
早大 000 000 000 000 =0

5回まで明治大打線を被安打3、奪三振2、与四死球1、自責点0に抑えていた
須田幸太。この6回は先頭打者の1番・ 小林雄斗 (4年、新田高)に四球を与える。
続く2番・ 山口将司 (2年、春日部共栄高)をレフトフライに打ち取ったものの、
次打者・3番の 荒木郁也 (2年、日大三高)が打席に向かう時、早稲田大の
應武篤良 監督がベンチを飛び出した。




前の打席で須田はこの荒木に二塁打を打たれている。優勝を争う明治大を相手に
どうしても負けられない早稲田、いかに好投していた須田であっても慎重を期する
場面ではあった。

應武監督、マウンド付近でエースのプライドをくみ取ったように、笑顔を作って
須田にゆっくり言葉を選びながら語りかける。話の内容は、須田の好投を十分に
認めていることと、勝利のためには投手を交代する必要があること
(たぶんそういったことだったと思う)。

平静を装ってウンウンと頷きながら話を聞いていた須田。だが交代で登場した
大前佑輔 (3年、社高)にボールを渡すとき、 目から涙が溢れだした
ベンチまで右腕で顔を隠しながら駆けて行く姿が印象的だった号泣



須田幸太
本当なら「名実」ともに早稲田のエースとしての活躍を約束された存在だった、
少なくとも2年前までは。なのに 斉藤佑樹 (2年、早稲田実)が入学したことで
最もワリを喰ってしまった。昨年2007年の春季リーグの開幕投手を斎藤に
奪われて以降は、エースナンバーは「実」を伴わない「名」だけのものだった。

ボクはそんな背景を忖度してしまうため、この時の須田の涙には複雑な思いが
去来してしまったのだ。

この試合が、結局須田にとって大学生活最後の先発登板となった。
次に登板したのは11月2日の対慶應義塾大2回戦。ただこの時は、大敗が決まった6回からのもの。それ以降、明治神宮大会も含めて須田がマウンドに
立つことは二度となかった。


スマイル1日1クリックお願いします大笑い >> 人気ブログランキング






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.11.30 17:34:20
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Archives

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2025.06
2025.05
2025.04
2025.03
2025.02

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: