音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2009年08月11日
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 ラウラ・パウジーニ(当初、日本では誤ってローラ・パウジーニと表記されていた)は、1974年イタリア出身の女性シンガー。1993年にデビューアルバムを発表したが、1994年以降は基本的にイタリア語とスペイン語の両方で歌い(したがって、通例、アルバムもイタリア語盤とスペイン語盤の二種をリリース)。2001年には英語で歌ったアルバムも制作している。

 本盤『ラウラ・パウジーニ』とは、同タイトルのイタリア語デビュー作(これは日本で発売された)ではなく、1994年にでたスペイン語盤(日本盤未発売)の方である。内容としては、イタリア語のみ発売されたデビューアルバム(1993年)と同セカンドアルバム(1994年)の中からピックアップされた楽曲をスペイン語で歌ったもので、スペインやラテンアメリカ諸国でヒットし、世界に彼女の名を知らしめる第一歩になった。

 なぜスペイン語で歌ったのか? 要は音楽マーケットとして巨大だからであろう。あのマドンナやボン・ジョビですら、スペイン語圏向きにはスペイン語のボーナストラック追加などの工夫をしていたほどで、実際、スペイン語圏は20カ国を超え、潜在的マーケットには4~5億人が控えている。おまけにイタリア語とスペイン語は親戚のような言語で、イタリア出身のラウラには歌いこなすのが比較的たやすい(間違っても、何を言ってるのかネイティヴすら聞き取れないボン・ジョビのスペイン語みたいにはならない)。

 とはいえ、20歳のイタリア人ラウラにとって、スペイン語が外国語であることには違いない。ちょっと舌足らずな部分が時折見られるあるが、かわいらしいということで逆に受けたのだと思う。そして、何よりも、ところどころでスペイン語での歌に緊張してる様子が伺われるにもかかわらず、のびのびと歌えているところが非常によい。8歳からピアノバーで歌っていたとのことなので、その経験から得た度胸だろうか。また、ヴォーカル表現がストレートなのも非常に好印象だ。もっと後のアルバムのほうがヴォーカリストとしてのテクニックは確実に上達している。けれど、この当時はストレートな声が真っ直ぐに響いてくるといったのが第一印象で、その真っ直ぐな声に乗せて、真っ直ぐな若者の勢いが伝わってくる。そんな気持ちいい歌声の10曲。


[収録曲]
1. Gente   ←おすすめ!
2. Él no está por ti ←おすすめ!

4. Las chicas
5. El valor que no se ve
6. La soledad ←おすすめ!
7. ¿Por qué no volverán?
8. Se fue
9. ¿Por qué no? ←おすすめ!
10. Carta

1994年リリース。














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