音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2009年08月26日
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テーマ: 洋楽(3314)




 1980年代のある一時、"私的・女性ヴォーカルベスト3"というものが、若い頃の筆者の心の中には存在した。その3人とは、バーブラ・ストライサンド、リンダ・ロンシュタット、ローラ・ブラニガンの3人である。この3人に共通して好きだった点は、バラードやスローテンポのしっとりした曲を歌ったときの"聴かせ具合"、もう少し具体的にいえば、そうした曲調を歌った時に、一本調子ではなく、表情豊かに歌い上げるヴォーカルに惚れこんでのことであった。

 その"女性ヴォーカルベスト3"筆頭がバーブラ・ストライサンドで、最も印象の強かった曲が、この「追憶(The Way We Were)」という、1974年にシングルとしてヒットした曲ある。バーブラには、歌手であるというだけでなく、女優、映画監督、作曲家と様々な肩書きが付きまとう。つまりは、米国ショービジネス界の大スターである。

 いつからかバーブラは「大人の女性」のいでたちになってしまったが(1942年生まれなので、いまや上品なおばあさん?)、70年代から80年代初頭のバーブラは何とも「イモねーちゃん」な雰囲気の写真が多い。本人は幼少の頃から容姿に劣等感を抱いていたらしいが、確かに当時の雰囲気は、ニューヨーク生まれ(ブルックリンで育った)にもかかわらず、アメリカの片田舎から出てきた感じがする。けれど(というか、にもかかわらず)、この歌唱力である。その落差が激しい分、印象も強くなったことであろう。

 歌唱力があって、バラードやスローナンバーを歌ってヒットするというのはよくある話である。しかし、バーブラの場合は、ただ"上手い"のとは違う魅力があるように思う。それは、声の表情と言えばいいのだろうか、歌の表情と言えばいいのだろうか、とにかくスマートな上手さではないからである。歌声に情念や情緒のすべてが乗り移って、聴き手のもとに達するような感覚、と表現すれば、何となくはイメージしていただけるであろうか。

 無論、このことを理解してもらうには、彼女の歌声を聴くのがいちばん早い。一部ポップな作品ではいまいちな感じがするものもあるにはあるが、概ねバラード系の曲を収録したアルバムならそう大きくはずれはしない。そうした曲群の中で、筆者の大のお気に入りが「追憶」である。


[収録アルバム]
Barbra Streisand 『追憶 (The Way We Were)』 (1974年)
Barbra Streisand 『グレイテスト・ヒッツ Vol. 2 (Barbra Streisand's Greatest Hits Vol. 2)』 (1979年) 




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Last updated  2010年07月24日 23時38分44秒
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