音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2009年08月27日
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テーマ: 洋楽(3314)




 バングルスは80年代に一世を風靡した女性4人組のガールズ・バンド。各メンバーが曲作りに参加し、基本的にはスザンナ・ホフスがヴォーカルを取るが、他のメンバーがリード・ヴォーカルの曲もあった。ポップでありながら、ストレートなロックサウンドもあり、どこかサイケな部分を残した曲も多く、とりわけ最初の2枚のアルバム(1984年の 『気分はモノクローム(All Over The Place)』 、1986年の 『シルバー・スクリーンの妖精(Different Light)』 )がすぐれているのだが、これらは別の機会に紹介することとして、今回は"一曲集中"で名曲を取り上げたい。

 「胸いっぱいの愛」という邦題が付けられたこの曲、原題は「Eternal Flame(永遠の炎)」。メンバーのヴィッキー・ピータースン(ギター)によれば、エルヴィスの家を見に行った際、そこにある"永遠の炎"に着想を得てスザンナが曲の原型を作ったとのこと。それを発展させて最終的にこの曲を完成させたのは、当時、様々な曲作りでその腕を振るっていたB・スタインバーグとT・ケリーのコンビであった。

 こうして出来上がった「胸いっぱいの愛」は、1988年のアルバム『EVERYTHING』に収録され、翌89年にシングル・カットされた。曲はまたたくまに大ヒットし、全米や全英を含む世界6カ国でチャート1位を占める大当たりとなった。日本でも当時、洋楽を扱うラジオからはひっきりなしにこの曲がかかっていたことが思い出される。

 上記のアルバム『EVERYTHING』のあと、数年後にベスト・アルバムは出したものの、バングルスは低迷期を向かえる。1990年代に入り、スザンナ・ホフスは他アーティストへの曲提供でソング・ライティングの能力を発揮しながら、ソロアルバムもリリースしていった。他のメンバーも別々の活動を始めた。2003年に復活アルバム(『ドール・レヴォリューション』)を発売し、ベースのマイケルがやがて脱退するも、現在まで活動を続けている。

 思うに、すでに『EVERYTHING』の頃、バングルスは行き詰りかけていて、その後の展開は想定範囲内だったのかもしれない。このアルバム・タイトルが"Everything=(いろいろ)すべて"というのが、既に前2作のようにまとまったアルバムが出来なくなっていたことの証左でもある。しかし、たとえばらばらの寄せ集めだったとしても、個々の楽曲のクオリティは高かった。その頂点がこの「胸いっぱいの愛」であり、だからこそ、80年代を代表する名バラードとなった。



Bangles 『EVERYTHING』 (1988年)
Bangles 『グレイテスト・ヒッツ』 (1990年) など





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Bangles バングルス / Everything 【CD】







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