音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2011年03月26日
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 シンディ・ローパーは1953年生まれの現在57歳。1984年にブレークしたが、この30歳過ぎの段階で名声を得るまでは苦労人の人生を送っていたという。お金もなく定職もなかった彼女に手を差しのべた人のひとりが、ニューヨークで日本食レストランを営む日本人女性だった。それがきっかけでシンディは日本贔屓となり、公式・非公式に訪日を繰り返す親日家になったらしい。結果、1989年には紅白歌合戦にも出場し、阪神淡路大震災の時には義援金を送ってくれたほか、地震の翌年には神戸の生田神社復興の節分豆まきにも参加している。また、最近では、数年前に日本の戦争悲話である「かわいそうなぞう」の英語CDの吹き込みも担当したそうだ。

 そんなシンディは今回の東日本大震災にも関わりがあった。日本での一連のライブのために来日したのが3月11日。地震発生時には機中の人であったが、日本へ到着してその惨状に驚いたという。本国からは帰国するようにとの勧めもあったようだが、シンディはライブを決行した。22日の大阪でのライブはネットで生中継もなされた。以下の動画はその大阪でのライブからのもので、日の丸をまとい感動的な熱唱を披露している。





 シンディ自身は次のように述べている。「私にできることは音楽。私の歌で少しでも勇気を、少しでも元気を与えることができるなら、それが私の仕事と思っています」。そういえば、先日どこかのテレビかラジオかでもある人が言っていた。「スポーツをする人はスポーツを、音楽をする人は音楽を、ものづくりをする人はものづくりを…。それが最終的には人を元気にすることになる」。プロ野球の開幕問題(東京ドームの使用問題)のように切実に慎む必要のあるものもあるけれど、結局はプロとしての自分のすべき仕事を力いっぱい果たすことこそが、この国が立ち直っていく原動力になるのだろうと思った。

 ひるがえってシンディはプロのシンガー。彼女にできることは、ひとり悲しむことでもなければ、被災地を訪れて混乱させることでもない。与えられ得る場所で、精一杯の歌を披露すること。上のビデオのMCでも言っているように、「音楽の力」を示すことこそが彼女に与えられた役割だという信念に基づいた行動だったのだろう。

 そういえば、少し前にも某国の空港で飛行機が遅れ、待っている乗客が苛立っているところで、カウンターのマイクをもっていきなり歌い出すというパフォーマンスをシンディはしていた。無論、その場の人たちは大騒ぎで大喜び。その時の空港と今回の日本では大きく状況は違うが、そこに通底する彼女の精神はただひとつ。自分は歌うことしかできないし、もし歌うことで人々を明るくできるのならそれが自分に与えられた使命である、ということなのだろう。





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Last updated  2011年06月01日 06時58分48秒
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