ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のデビューは1963年。グループ名だけが継続していて実はメンバーがすっかり入れ替わってしまうならともかく、およそ半世紀も当初からの中心メンバーをそれなりに維持して活動できている稀有なバンドである。前項でも触れたが、ストーンズの音楽的ピークは『ベガーズ・バンケット』(1968年)さらには『レット・イット・ブリード』(1969年)を嚆矢とし、『メイン・ストリートのならず者』(1972年)を経て、『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』(1974年)の頃までというのが筆者の見解である。けれども、他の時期が聴くに値しないというわけではもちろんない。最盛期以前のストーンズを聴くことによって、むしろ上の時期のバックグラウンドがよくわかるし、それを知ることで『メイン・ストリート~』や『イッツ・オンリー~』の聴き方も変わってくるのではないかと思う。
2. Stupid Girl 3. Lady Jane 4. Under My Thumb 5. Doncha Bother Me 6. Think 7. Flight 505 8. High And Dry 9. It’s Not Easy 10. I Am Waiting 11. Going Home