リッチー・ブラックモア率いるレインボー(Rainbow)は、時代とともにコロコロと(?)方向性や音楽性を変え、ファンの間で各作品の評価に実にばらつきが生じるバンドである。ヴォーカリストを取り上げても、ロニー・ジェームス・ディオからグラハム・ボネットへ、さらにはジョー・リン・ターナーへと移り変わっていくわけだが(詳しくはこちらの過去記事を参照)、そのジョー・リン・ターナーが加入した最初の作品で、なおかつ論争の対象になりそうなのが、この『アイ・サレンダー(Difficult to Cure)』という1981年発表のアルバムである。