音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2012年04月26日
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 前回の 「ブラッド・ブラザーズ」 と同様、1995年の一時的なバンド再結成の際に録音された曲の中で、とりわけ筆者のお気に入りとなった別の曲がこの「ディス・ハード・ランド(This Hard Land)」。この年発表のB・スプリングスティーン初のベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』を締めくくる曲として収録された。

 思えば、E・ストリート・バンドをいったん解散した後の1992年、ブルースは『ヒューマン・タッチ』、『ラッキー・タウン』という2枚のアルバムを同時リリースしたことがあった。この多作ぶりは見事なのだが、その後のツアーでの演奏は、それが優れた演奏内容であることは承知の上で言うが、E・ストリート・バンドの一体感には遥かに及ばないものであった。

 そうした経験の末の、一時的とはいえ、E・ストリート・バンドとの録音。そこで見られたのは、以前と変わらぬ(いやそれ以上に)息の合ったバンド演奏だった。スタジオ収録でそれを象徴するのが、この「ディス・ハード・ランド」と言っても過言ではないように思う。 前回(その1) で書いたように、もともとは80年代にアウトテイクとなった曲の再録。元のお蔵入りになった演奏は、後になって4枚組のアウトテイク集『トラックス』( 関連参考記事 )でリリースされているが、元のテイクとアレンジは大して変わらないにもかかわらず、E・ストリート再集合時のテイクの方が何倍も貫録があって完成度が高い。

 相かわらず一発録りに近いスタイルでのバンド演奏。ブルースのハーモニカで始まり、ギター伴奏でボーカルが最初の節を歌ったところで、のE・ストリートの演奏が入ってくる。その出だしのロイ・ビタンのワン・フレーズからして彼ら独特の息の合い方と間合いが伺える。その後は、久々に復帰のリトル・スティーヴンがさりげなくバックでマンドリンを披露し、かつてリトル・スティーヴンと入れ替わりにメンバーとなったニルス・ロフグレンはスライド・ギターでブルースのハーモニカとも絡む。

実は、この曲では、E・ストリート・バンドの顔とも言うべき“ビッグ・マン”こと クラレンス・クレモンズ

 ( その3 へ続く)



 ↓今回はメイキング・ビデオ(メンバーのインタヴューなどが入ります)で、表題曲をお楽しみください。








[収録アルバム]

Bruce Springsteen / Greatest Hits (1995年)





[関連記事リンク]

E・ストリート再集合(その1)「ブラッド・ブラザーズ」
E・ストリート再集合(その3)「マーダー・インコーポレイテッド」








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Last updated  2012年04月28日 07時53分48秒
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